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{{ウィキプロジェクト ハリーポッターシリーズ}}
{{基礎情報 書籍
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| id = {{Flagicon|UK}} ISBN 0-7475-4215-5<br />{{Flagicon|JPN}} ISBN 4-915512-45-2
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『'''ハリー・ポッターとアズカバンの囚人'''』(ハリー・ポッターとアズカバンのしゅうじん、原題: ''Harry Potter and the Prisoner of Azkaban'')は、[[J・K・ローリング]]が[[1999年]]に発表した、小説『[[ハリー・ポッターシリーズ|ハリー・ポッター]]』シリーズの第3巻である。[[2004年]]に[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)|映画化]]されている。
[[ハリー・ポッターシリーズの地理#ホグワーツ魔法魔術学校|ホグワーツ魔法魔術学校]]の3年生となった[[ハリー・ポッター (架空の人物)|ハリー・ポッター]]が、魔法牢獄[[ハリー・ポッターシリーズの地理#アズカバン|アズカバン]]から脱走した囚人の騒動を通じて、両親の死にまつわる真相を知らされる1年間を描く。
== あらすじ ==
夏休み、[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ダーズリー家|ダーズリー家]]に意地悪な親戚の[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#マージョリー・ダーズリー|マージョリー・ダーズリー]](マージ)がやって来る。[[ハリー・ポッターシリーズの地理#ホグワーツ魔法魔術学校|ホグワーツ魔法魔術学校]]から帰省していたハリーは、マージの嫌がらせに耐え切れなくなり、マージに魔法を使ってダーズリー家を飛び出す。その直後、ハリーは暗闇の中に大きな黒い犬を目撃する。
どこにも行くあてのないハリーは、偶然現れた「夜の騎士バス」に乗り込み、[[ハリー・ポッターシリーズの地理#ダイアゴン横丁|ダイアゴン横丁]]へ向かう。そしてパブ「[[ハリー・ポッターシリーズの地理#漏れ鍋|漏れ鍋]]」に到着したハリーの
夏休み最終日、ハリーは[[ロン・ウィーズリー|ロン]]をはじめとしたウィーズリー一家や[[ハーマイオニー・グレンジャー]]と再会する。その夜、「漏れ鍋」でウィーズリー夫妻の会話を聞いたハリーは、[[ハリー・ポッターシリーズの地理#アズカバン|アズカバン]]を脱獄した[[不死鳥の騎士団#シリウス・ブラック|シリウス・ブラック]]が、自分の命を狙っていることを知る。シリウスは[[ヴォルデモート]]の部下で、ハリーの両親を裏切ってその居場所を主君に教え、ふたりを死に追いやったとされる人物である。
新学期が始まり、「[[
[[ハリー・ポッターシリーズの用語一覧#クィディッチ|クィディッチ]]のシーカーとして3シーズン目を迎えたハリーは、今年度で卒業するキャプテン、[[
生徒たちは3年生になると[[ハリー・ポッターシリーズの地理#ホグズミード村|ホグズミード村]]へ行くことが許されるが、保護者にあたるダーズリー夫妻から許可証をもらいそこねたハリーは村へ行けなかった。そこへロンの兄である[[
「忍びの地図」を利用して村を訪れたハリーは、ロンやハーマイオニーとともにパブ「[[ハリー・ポッターシリーズの地理#
一方、バックビークがドラコを傷つけた一件に関する裁判が行なわれ、バックビークの処刑が決定される。刑執行の直前、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はひそかにハグリッドの小屋を訪ねるが、そこにはハーマイオニーの飼い猫[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#クルックシャンクス|クルックシャンクス]]に食べられたと思われていた、ロンの飼いネズミである[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#スキャバーズ|スキャバーズ]]がいた。
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ハリーたちはシリウスと乱闘になるが、「忍びの地図」を見て3人を追って来たルーピンの登場により中断される。この後、ルーピンやシリウスの話を聞かされたハリーたちは、ハリーの両親の居場所をヴォルデモートに教えた裏切り者はシリウスではなく[[死喰い人#ピーター・ペティグリュー|ピーター・ペティグリュー]]であること、そしてスキャバーズはペティグリューが変身した姿であり、シリウスに殺されたことにして今まで生き長らえてきたことを知る。
このあと、ペティグリューを真犯人として[[ハリー・ポッターシリーズの地理#イギリス魔法省本庁|魔法省]]に引き渡そうということになるが、この日が満月だったため、[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#狼人間|狼人間]]であったルーピンが狼に変身し、その混乱に乗じてペティグリューは逃亡する。シリウスは犬に変身してルーピンを抑え込もうとするが、今度は無数の吸魂鬼が現れ、襲いかかる。ハリーは「守護霊の呪文」を使うが歯が立たず、倒れる。しかし力尽きる直前、別の方向から動物が現れて一度にたくさんの吸魂鬼を追い払う。ハリーはその動物を迎える人影を見て父だと思うが、直後に気を失ったため真相は分からなくなる。
ハリーとハーマイオニーが目を覚ましたとき、シリウスは監禁され、死刑より酷い「吸魂鬼の接吻」を施される危機にあった。校長の[[アルバス・ダンブルドア]]からその事実を聞かされたふたりは、[[ハリー・ポッターシリーズの用語一覧#逆転時計|逆転時計]]を使って時間を遡り、まずバックビークを救出し、そしてシリウスをバックビークに乗せて逃亡させる。その過程でハリーは、シリウスたちに襲いかかった吸魂鬼に守護霊を出して追い払う。ハリーが見た「父親のような人影」とはハリー自身だった。
ペティグリューを逃がしたためシリウスの無実を証明できず、加えてルーピンも狼人間であることをスネイプに暴露されて辞職し、暗い気持ちのハリーだったが、[[
== 出版と評判 ==
=== 発売までの経緯 ===
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、「ハリー・ポッター」シリーズの第3作である。第1作の『[[ハリー・ポッターと賢者の石]]』は1997年6月26日にブルームズベリー社から出版され、第2作の『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』は1998年7月2日に出版された<ref name="timeline">{{cite news|url=https://www.thestar.com/entertainment/article/235354|title=A Potter timeline for muggles|work=Toronto Star|date=14 July 2004|access-date=21 March 2011|url-status=live|
ローリングがこの本で気に入っている点は、[[不死鳥の騎士団#リーマス・ルーピン|リーマス・ルーピン]]を登場させたことである<ref name="barnes&noble">{{cite web|url=http://www.accio-quote.org/articles/1999/0999-barnesnoble-staff.htm|publisher=Accio Quote!|title=Barnes & Noble chat transcript|date=8 September 1999|access-date=7 November 2010|url-status=live|
=== 批評家の評価 ===
しかし、[[コスタ賞|ホイットブレッド賞]]の『アズカバンの囚人』に対する審査員の一人であった{{仮リンク|アンソニー・ホールデン|en|Anthony Holden}}は、登場人物が「すべて両極端」であり、また「話の筋はありきたり、サスペンスはわずか、すべてのページが感傷的すぎる」と述べ、この本に否定的だった<ref>{{cite news|first=Anthony|last=Holden|url=https://www.theguardian.com/books/2000/jun/25/booksforchildrenandteenagers.guardianchildrensfictionprize2000|title=Why Harry Potter doesn't cast a spell over me|work=The Observer|location=UK|date=25 June 2000|access-date=10 February 2011|url-status=live|
=== 受賞歴 ===
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、1999年ブックリスト・エディターズ・チョイス賞<ref>{{cite web|title=Booklist Editors' Choice: Books for Youth, 1999 {{!}} Booklist Online|url=http://www.booklistonline.com/Booklist-Editors-Choice-Books-for-Youth-1999/pid=3603404|work=Booklist Online|access-date=5 January 2014|url-status=live|
=== 販売 ===
『アズカバンの囚人』は、発行後3日間でイギリス国内で68,000部以上を売り上げ、当時最も早く売れたイギリスの書籍となった<ref name="Telegraph">{{cite news | url=https://www.telegraph.co.uk/culture/donotmigrate/3593769/Longing-for-the-clock-to-strike-12.html | title=Longing for the clock to strike 12 | work=The Telegraph | date=2 May 2003 | access-date=20 July 2013 | location=London | url-status=live |
== 改版 ==
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、イギリスでは1999年7月8日に<ref name="Tomfolio">{{cite web |
さらにブルームズベリー社は、2004年7月10日にペーパーバックで<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (Book 3): Adult Edition (Paperback)|isbn=0747574499|last1=Rowling|first1=J. K.|year=2004}}</ref>、また2004年10月にハードカバーで<ref>{{cite web|url=http://www.bloomsbury.com/Harry-Potter-and-the-Prisoner-of-Azkaban/J.K.-Rowling/books/details/9780747573623|title=Harry Potter and the Prisoner of Azkaban: Adult Edition|publisher=Bloomsbury.com|access-date=3 March 2011|url-status=live|
2013年8月27日から、スカラスティック社は米国版「ハリー・ポッター」のシリーズ15周年を記念して、新しい表紙のペーパーバック版を発売した<ref>{{cite press release|url=http://www.prnewswire.com/news-releases/scholastic-and-award-winning-illustrator-kazu-kibuishi-unveil-new-cover-for-harry-potter-and-the-deathly-hallows-in-celebration-of-harry-potter-15th-anniversary-217771841.html|title=Scholastic and Award-Winning Illustrator Kazu Kibuishi Unveil New Cover for Harry Potter and the Deathly Hallows in Celebration of Harry Potter 15th Anniversary|publisher=Scholastic|date=31 July 2013|access-date=31 July 2013|url-status=live|
== 映画 ==
{{
== ゲーム ==
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=== 出典 ===
{{Reflist
== 外部リンク ==
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* [http://www.scholastic.com/harrypotter/ スコラスティック社]{{En icon}}
* [http://www.sayzansha.com/ 静山社]
{{ハリー・ポッターシリーズ}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:はりいほつたあとあすかはんのしゆうしん}}
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[[Category:ループもの]]
[[Category:冤罪を題材とした小説]]
[[Category:ローカス賞受賞作品]]
[[Category:PlayStation 2用ソフト]]
[[Category:ゲームキューブ用ソフト]]
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