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|levels = 1
|domest_cup = [[オーストラリアカップ]]
|confed_cup = [[AFCチャンピオンズリーグエリート|AFCチャンピオンズリーグ]]
|champions = [[セントラルコースト・マリナーズFC]]
| season = 2022-23
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'''Aリーグ・メン'''(''A-League Men'')、旧称'''Aリーグ'''(''A-League'')は、[[オーストラリア]]の男子サッカーにおける最上位(1部)に相当する[[プロサッカー選手|プロ]][[リーグ戦|リーグ]]である。オーストラリア・プロフェッショナル・リーグス (APL) と[[オーストラリアサッカー連盟|フットボール・オーストラリア]]によって運営される。オーストラリア各地から11クラブと[[ニュージーランド]]から越境で1クラブが参加している。
 
以前は[[現代自動車]]がスポンサーを務めていたが、改名初年度の2021-22シーズンから[[いすゞ自動車|いすゞUTEオーストラリア]]の協賛により'''いすゞUTE・Aリーグ''' (''Isuzu UTE A-League'')<ref>{{cite pressrelease | title=Isuzu UTE Australia becomes first naming rights partner of A-League Men | url=https://www.a-league.com.au/news/isuzu-ute-australia-becomes-first-naming-rights-partner-a-league-men | publisher=[[Aリーグス]] | date=2021-10-11 | accessdate=2021-10-15}}</ref> と呼ばれる。
 
{{独自研究|section=1|date=2023年9月}}
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{{要出典|範囲=[[オーストラリア]]は人口を増やすために移民を積極的に受け入れてきたが、特に[[第二次世界大戦]]以後は[[白豪主義]]のもとで白人人口を増やすために、[[南欧]]や[[東欧]]からの移民を数多く受け入れた。[[サッカー]]はこれら新来の欧州系移民の間で盛んで競技人口も多かったが、一般のアングロサクソンの国民にとっての[[サッカー]]は移民のスポーツであり、「観るスポーツ」としてはマイナースポーツであった。|date=2023年9月}}
 
はじまりは、[[2002 FIFAワールドカップ]]の開催であった。初めて時差なしで観戦出来た2002 FIFAワールドカップで、オーストラリア国民のサッカーへの関心が高まった。そこに商業的価値を見出したオーストラリアの当時の首相[[ジョン・ハワード]]は「サッカー」をきっかけとしたオーストラリアの[[アジア]]への進出というプランを描き、オーストラリアサッカー界改革を決意。オーストラリア国内最大手のデパートの経営者であり、国内有数の資産家のフランク・レービ([[:en:Frank Lowy|Frank Lowy]])にオーストラリアサッカーの立て直しを依頼した<ref> [https://megalodon.jp/2010-0421-0258-08/www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/yoshino/essay/soccer04.html サッカーワールドカップ2006 6/6オーストラリア編(3)「AFCへの転籍」]</ref>。政府の意向を受け、[[オーストラリアサッカー連盟]]は、2003年にフランク・レービを会長に選出し、様々な改革に着手した。
 
オーストラリア初のプロリーグであるAリーグの誕生前にも、同国には[[オーストラリアン・ナショナルサッカーリーグ|ナショナルサッカーリーグ(NSL)]]というセミプロリーグが存在していたが、NSLは多くの問題があった。
 
一つは財政破綻の問題である。1970年代から[[2004年]]までの間に、NSLの累積赤字は日本円で約400億円に上るまでになっていた<ref name="#1"> [https://megalodon.jp/2010-0423-1909-39/www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/yoshino/essay/soccer02.html サッカーワールドカップ2006 6/2オーストラリア編(1)「Aリーグ発足の意義」]</ref>。毎年、政府は、NSLに対して補助金を支給してきたが、その使途も不透明であった。その為、政府としても、NSL改革は急務であった。
 
他の問題として、NSLのクラブのほとんどが移民のチームだったことがある。小都市のチームこそ、多人種混合チームも存在したが、大都市では移民のそれぞれの出身国のクラブが競い合っていた。その為、試合では民族間の代理戦争とも言えるサポーター同士の衝突が頻繁に起きた。例えば、[[クロアチア人|クロアチア系]]移民のチームのシドニー・ユナイテッド(旧シドニー・クロアチア) (Sydney United)と[[ギリシャ人|ギリシャ系]]移民のチームのシドニー・オリンピック (Sydney Olympic)の試合では、クロアチア系移民とギリシャ系移民が衝突するわけである。
そのような民族色が強い移民のチーム同士のリーグ戦に一般の国民が興味を抱くわけが無く、さらにチーム間のサポーター同士の衝突もあり、一般国民にとってのサッカーのイメージは暴力的で民族色の強い移民のスポーツというものであった。オーストラリアサッカー連盟も何の手も打たなかったわけではなく、1990年代からNSLのチーム名に民族的な由来を示すような名前をつけることを禁止し、「都市名のみ」または「都市名+愛称」の新しい名称に変えることを義務付けた<ref> [後藤健生著『世界サッカー紀行2002』P440]</ref>。
 
そんな中、オーストラリアサッカー連盟はNSLを清算し、[[2004年]]11月に同国初のプロリーグAリーグを発足させた。Aリーグは『民族』ではなく、日本の[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]同様『地域性』をコンセプトにすえ(例えば、[[シドニー]]市民は、民族に関係なく[[シドニーFC]]を応援する)、1都市1チームを原則として、民族色の強いチームを排除し、暴力的なイメージを一新させた。なお、Aリーグに加入できなかったNSLのチームは、規模を縮小し、Aリーグとは別の独自のリーグ戦を開催している。Aリーグは[[2005年]]8月より本格的にリーグ戦を開始し、Aリーグ全体平均観客動員数1万人を記録(シドニーFCは平均観客動員数1万5千人)<ref name="#1"/>。
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その名残としてニュージーランドから参加した、[[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]をホームタウンとしていたニュージーランド・ナイツFCは、Aリーグ創設時からのメンバーであったが、当初から戦力不足が叫ばれ、最下位候補に推す評論家も多かった。予想に違わず成績は低迷し、2005-2006シーズンは21試合でわずか1勝3分け、観客動員も全く振るわずにリーグ平均(1試合あたり10955人)の半分以下(1試合あたり3909人)に過ぎなかった。翌2006-2007シーズンも戦績・動員ともに改善の兆しは見られず、2006年12月14日に[[オーストラリアサッカー連盟]]はニュージーランド・ナイツFCのAリーグ加入権を剥奪すると正式発表し<ref>[http://www.nzherald.co.nz/sport/news/article.cfm?c_id=4&objectid=10415468 Knights have licence revoked by soccer body] NZ Herald</ref>、2007年1月のシーズン最終戦をもってニュージーランド・ナイツFCは解散した。後継クラブの設立を託された[[ニュージーランドフットボール|ニュージーランドサッカー(現ニュージーランドフットボール)]]は、3月にウェリントンを本拠地とする新クラブを発足させることを決め、ウェリントン・フェニックスFCが設立され、Aリーグへ参入することとなった<ref name="fox">[http://www.foxsports.com.au/story/0,8659,21407148-5000940,00.html Kiwis alive as Townsville pulls pin] [[FOXスポーツ]]</ref>。
 
なお、ニュージーランドにはこれとは別に[[ニュージーランド・フットボールチャンピオンシップ]]という国内クラブチームによるリーグ戦があるが、Aリーグに参加しているニュージーランドのクラブはこのニュージーランドリーグへは出場しない。また、[[AFCチャンピオンズリーグエリート|AFCチャンピオンズリーグ]]についても、ニュージーランドは[[オセアニアサッカー連盟]]に加盟している関係上、出場規定順位(後述)を満たしたとしてもこの大会へ参加することは認められていない([[OFCチャンピオンズリーグ]]へも出場はしていない)。ただし、2014-15年度から、ウェリントン・フェニックスは日本の[[Jサテライトリーグ|サテライト]]組織に当たるリザーブチーム(2軍)を編成して、ニュージーランドリーグへ参加している。
 
==== 8クラブから10クラブへ ====
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2007年2月、サウスメルボルンFCがメルボルン第2のクラブとしてAリーグ参加を検討していると発表した。メルボルン・ビクトリーFCが現在メルボルン市内に建設中の新スタジアムの使用を拒否する姿勢を見せたため、宙に浮きかねない新スタジアムの「引き取り手」として「メルボルン第2のクラブ」の可能性が注目を浴びることとなった<ref>[http://www.theage.com.au/news/soccer/south-melbourne-wants-to-be-second-victorian-aleague-club/2007/02/13/1171128974594.html South Melbourne wants to be second Victorian A-League club] [[ジ・エイジ|THE AGE]]</ref>。6月になると、3つの投資家集団がAリーグクラブ設立に向けて活動していることが明らかになった<ref>[http://www.theage.com.au/news/soccer/three-melbourne-teams-hoping-to-join-aleague/2008/06/03/1212258825383.html Three Melbourne teams hoping to join A-League] [[ジ・エイジ|THE AGE]]</ref>。2009年6月、[[メルボルン・ハートFC]]が2010-2011シーズンからAリーグへ参入することが明らかになった<ref>[http://www.foxsports.com.au/story/0,8659,25629397-5000940,00.html?from=public_rss Melbourne awarded licence for second A-League team] [[FOXスポーツ]]</ref>。
 
[[パラマタ]]や[[ペンリス (ニューサウスウェールズ州)|ペンリス]]などシドニー西部でも新たなAリーグクラブを設立しようとする動きがあり、2009年9月にシドニー・ローヴァーズFCが2011-2012シーズンからAリーグへ参加することが発表された<ref>[http://au.fourfourtwo.com/news/113724,western-sydney-club-for-2011.aspx FFA Okay West Sydney For 2011] Australian FourFourTwo</ref> が2010年に活動を休止。2011-2012シーズンに[[ゴールドコースト・ユナイテッドFC]]がAリーグから脱退したことに伴い、2012-2013シーズンから[[パラマタ]]を本拠地とする[[ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC|ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ]]が新たにAリーグへ参入することが発表された<ref>[http://www.heraldsun.com.au/sport/soccer/new-a-league-team-west-sydney-wanderers/story-e6frfg8x-1226407587112 New A-League team West Sydney Wanderers] heraldsun.com.au</ref>。
 
==== 将来のさらなる拡張 ====
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タスマニアサッカー連盟は2007年10月に[[タスマニア州]]のホバートか[[ローンセストン]]にAリーグクラブを設立すべきと提案し行政の支援を求めた<ref>[http://www.foxsports.com.au/story/0,8659,22553407-5000940,00.html Why not Tasmania?] [[FOXスポーツ]]</ref><ref>[http://au.fourfourtwo.com/news/65860,tasmania-wants-aleague-bid.aspx Tasmania Wants A-League Bid] Australian FourFourTwo</ref>。タスマニア・ユナイテッドFCを仮称とし、[[アラブ首長国連邦]]の富豪の支援を取り付けたとも言われている<ref>[http://www.tribalfootball.com/sheikh-backed-tasmania-plan-gatecrashing-league-233094 Sheikh-backed Tasmania plan gatecrashing A-League] tribalfootball</ref>。
 
ウロンゴンにはAリーグの前身のナショナルサッカーリーグで2度優勝(1999-2000、2000-2001)しているウロンゴン・ウルヴズFCという名門クラブが存在し、Aリーグ参入を望まれていた。しかしウロンゴン・ウルブスFCはAリーグ参加を断り、同地域からAリーグ加入を目指すクラブが現れればそれをサポートすることを考えている、と報道された。グレートサウスフットボールというグループがAリーグ参入クラブの設立を目指しており、オーストラリアを代表する富豪のブルース・ゴードンが支援していると伝えられ<ref>[http://www.smh.com.au/news/afl/winwin-situation/2006/08/08/1154802888135.html WIN-win situation to get Wollongong into A-League] Sydney Morning Herald</ref>、また[[サッカーオーストラリア代表]]の[[ティム・ケーヒル]]も協力を表明する<ref>[http://www.smh.com.au/news/a-league/wollongong-bid-scores-cahill-as-mascot/2008/05/18/1211049064801.html Wollongong bid scores Cahill as mascot] Sydney Morning Herald</ref> など、厚いサポート体制を有している。
 
== レギュレーション(2011-12シーズン以降) ==
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|2022-23 || メルボルン・シティ || セントラルコースト・マリナーズ
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| 2023-24 ||colspan="2"|セントラルコースト・マリナーズ
|}
 
== AFCチャンピオンズリーグ ==
2006年、オーストラリアサッカー連盟が[[オセアニアサッカー連盟]]から[[アジアサッカー連盟]]へ転籍したことで、Aリーグに所属するクラブが[[AFCチャンピオンズリーグエリート|AFCチャンピオンズリーグ]](ACL)へ参加することが可能になった。Aリーグからの出場枠は2。初参加は2007年大会で、2005-2006シーズンの成績に基づきシドニーFCとアデレード・ユナイテッドの2クラブが参加した。2008年大会には2006-2007シーズンの成績上位クラブが参加し、以降も同様となっている。Aリーグのシーズン終了とACL開幕がほぼ同時期(2月から3月)となるため、出場クラブはACLに全力を注ぎこめる。また、出場権獲得から出場までに丸1年の差が生じるため、Aリーグの2007-2008シーズンで優勝し2009年度のACL出場権を獲得したニューカッスル・ジェッツは、Aリーグ2008-2009シーズンを最下位で終えた後にACLに挑むことになった。
 
出場条件として、レギュラーシーズンの1位クラブとファイナルシリーズ優勝クラブに出場権が与えられる。ただし、両者が同一クラブとなった場合、ファイナルシリーズ準優勝クラブが出場権を得る。
 
2012年大会から従来の出場枠2に、プレーオフ枠1が加わった。これにより、レギュラーシーズン3位が[[AFCチャンピオンズリーグエリート|ACL]]のプレーオフ出場権を得ることとなった。しかし、2013年大会から出場枠1と、プレーオフ枠1へ減らされた。その理由としてはAリーグに昇降格制度がないことと、ニュージーランドのウェリントン・フェニックスFCを除くと参加クラブ数が9クラブと少ないことにより、AFCチャンピオンズリーグ出場規定基準のポイント数を得られなかったためである。2012年大会同様の出場枠へ戻った2014年大会では、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズが、Aリーグのクラブとして初の優勝を創設3年目で成し遂げた。
 
2021年大会時点ではレギュラーシーズン1位クラブにはグループステージ出場権が、レギュラーシーズン2位及びファイナルシリーズ優勝クラブにはプレーオフ出場権が与えられる。なお、レギュラーシーズン1位とファイナルシリーズ優勝クラブが重複した場合はプレーオフ出場権がレギュラーシーズン3位クラブに与えられる。
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! シーズン !! 選手名 !! 当時所属クラブ !! 国籍
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| 2008-09 || [[チャーリー・ミラー ]] || [[ブリスベン・ロアーFC|クイーンズランド・ロアー]] || {{SCO}}
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| 2009-10 || [[カルロス・エルナンデス・バルベルデ|カルロス・エルナンデス]] || [[メルボルン・ビクトリーFC|メルボルン・ビクトリー]] || {{CRI}}
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{{Aリーグ}}
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[[Category:国内の最上位サッカーリーグ|おおすとらりあ]]<!-- 国名でソート -->
[[Category:オーストラリアのスポーツリーグ]]
 
 
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