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|営業利益 =
|経常利益 =
|純利益 = 1億2,100万円<br>(2024年3月期)<ref name="fy2024">[https://catr.jp/companies/7f2e2/22162/settlements/07bdc/363499 西鉄観光バス株式会社 第70期決算公告]</ref>
|純利益 =
|純資産 =
|総資産 = 16億7,400万円<br>(2024年3月期)<ref name="fy2024" />
|総資産 =
|従業員数 = 215名
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|決算期 =
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|特記事項 =
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[[ファイル:Nishitetsu Kanko Bus - 34723431.JPG|280px|thumb|現在の貸切バス車の主力となっている[[いすゞ・ガーラ]]]]
'''西鉄観光バス株式会社'''(にしてつかんこうバス)は、[[西日本鉄道]](西鉄)の子会社の一つで、[[福岡県]][[福岡市]][[中央区 (福岡市)|中央区]]那の津に本社を置くバス事業者である。西日本鉄道が100%出資している。1997年に西鉄の貸切部門を分離するため設立された。設立当初は[[貸切バス]]専業であった。一時期は[[高速バス]]・[[定期観光バス]]も運行していたが、2010年10月頃に[[西鉄高速バス]]へ移管、2010年12月に[[定期観光バス]]を廃止し現在はおこなっていない。
[[ファイル:Nishitetsu Kanko bus01.jpg|280px|thumb|2004年以前に採用されていた塗装(通称「ルーセントカラー」)]]
'''西鉄観光バス株式会社'''(にしてつかんこうバス)は、[[西日本鉄道]](西鉄)の子会社の一つで、[[福岡県]][[福岡市]]中央区那の津に本社を置くバス事業者である。西日本鉄道が100%出資している。1997年に西鉄の貸切部門を分離するため設立された。設立当初は[[貸切バス]]専業であった。一時期は[[高速バス]]・[[定期観光バス]]も運行していたが、2010年10月頃に[[西鉄高速バス]]へ移管、2010年12月に[[定期観光バス]]を廃止し現在はおこなっていない。
 
2008年4月1日付けで[[西鉄北九州観光]]とともに[[九州観光バス]]に吸収合併され解散し、同時に九州観光バスが西鉄観光バスに改称した(所謂[[逆さ合併]])。本記事では2008年3月31日までの西鉄観光バス(初代)および2008年4月1日以後の西鉄観光バス(二代)について記述する。2008年3月31日までの九州観光バスについては[[九州観光バス]]の記事を参照のこと。
 
== 沿革 ==
[[ファイル:Nishitetsu Kanko bus01.jpg|280px|thumb|2004年以前に採用されていた塗装(通称「ルーセントカラー」)]]
[[ファイル:Nishitetsu Kanko Bus 34-30 Tokyo 2020 20210731.jpg|280px|thumb|[[2020年東京オリンピック]]で大会関係者輸送に就いた貸切車両]]
*[[1997年]][[7月10日]] - 西鉄観光バス(初代)を設立。資本金3億円。
*[[1998年]][[4月1日]] - 西鉄の貸切事業部門の車両・施設・社員などを受け入れ、バス営業開始。当初は福岡支社・福岡南支店・北九州支社・久留米支社・久留米支社佐賀車庫・筑豊支社の6拠点体制。
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*[[2005年]]6月 - 西鉄高速バスから福岡 - 大分線とよのくに号のスーパーノンストップ便が譲渡された。
*[[2005年]]9月 - 目達原発着所に佐賀車庫を開設。
*[[2008年]]4月1日 - 従来の西鉄観光バスを解散し、九州観光バスを西鉄観光バス(2代)と改称。同時に西鉄北九州観光も吸収する。また運転士の制服、制帽が西鉄本社(電車・路線バス)のものと同じになる。
*2008年5月 - 西鉄創立100周年を記念して、[[博多どんたく]]名物[[フロート車|花自動車]]の運転士にグループ会社の枠が2つでき、西鉄観光バスの運転士2名が選抜される(それまでは本体の路線バスの運転士のみが選抜されていた)。
*[[2010年]]9月1日 - 西鉄観光佐賀車庫を久留米支社へ統合。
*[[2010年]]12月1日 - 定期観光を廃止。福岡中央支社・久留米支社を廃止。千代支社を新設。車両も120台に減車<ref>http://www.nishitetsu.co.jp/nkb/company/index.htm</ref>。
*[[2015年]]8月1日 - 西鉄観光バス株式会社の本社・福岡支社・千代支社を統廃合し本社・福岡支社を福岡県福岡市中央区那の津3丁目8番15号に新たにできた[[西鉄高速バス]]株式会社の本社・福岡支社(現在の西日本鉄道福岡高速自動車営業所)へと併設する形で移転。
 
== 営業所所在地 ==
*福岡支社(西鉄高速バス本社・福岡支社・[[西日本鉄道福岡高速自動車営業所]]と併設)
**福岡市中央区那の津3-8-15
*北九州支社(旧西鉄北九州観光本社/[[西鉄バス北九州・青葉自動車営業所]](現・青葉車庫)/[[北九西鉄タクシー]]小倉営業所併設)
**[[北九州市]][[小倉北区]]青葉1-2-32
 
==営業部所在地==
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国産4メーカー全社の車両を採用している。大半の車両が西日本車体工業製車体である。当初は[[日野・レインボー|日野レインボー7M]]等やメルセデス・ベンツO303、トイレ付きスーパーハイデッカーの「スーパーロイヤル」などがあったが、現在は大型車 (C-I,C-II,SD-I) と中型車 (C-I) のみ。リフト付き観光バスを1台所有している。自社発注車は三菱ふそう、日産ディーゼル製のみで1999年に導入して以来中断していたが、2004年以降新車導入を再開しており経年車を順次置き換えている。2004年は三菱ふそう製と日産ディーゼル製のSD-Iを5台ずつ、2005年は三菱ふそう製のSD-Iが5台、日産ディーゼル製の中型サロンC-Iが2台、2007年は日産ディーゼル製のSD-Iが5台導入された。なお、置き換えた車両については西鉄本体への移籍が発生している。
 
西鉄観光バス発足当初の車体塗装は西鉄時代の1979年から採用された「ルーセントカラー」と呼ばれる白地に黒・赤・金色の帯の塗装であったが、2004年から導入された新車は「幸せの青い鳥」をモチーフとし、「九州の豊かな自然」をイメージした白地に青・緑・黄・赤の4色塗装に変更され、それ以前の車両についても車両リニューアルと同時に塗り替えが進められている。このカラーは車両側面前部の社名が「にしてつかんこう」と[[平仮名|平仮名表記]]され、後側が[[英語|英語表記]]される<ref group="注釈">車両により、「Kanko」の「[[O]]」の字の上部に[[マクロン|]]が入る車両(「Kank[[ō]]」)表記と入らない車両表記がある。</ref>のが特徴で、社名の下には「Welcome to KyusyuKyushu!!」の文字が入る。
 
九州観光バスが保有していた車両については、塗装は変更せず社名表記のみの変更とされているが、順次変更される予定。同社から継承した車両の中には[[日野自動車]]製の純正車体のバスも存在する。北九州支社に従来からあった白地に金色・橙色・茶色帯の通称「北観カラー」は廃止され、ルーセントカラーに変更が終了している。
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また、九州観光バス・西鉄北九州観光では車両に車両番号が付けられていなかったが、西鉄観光バスへの継承にあたり車両番号が付けられた。
 
西鉄観光バス設立以前には[[ネオプラン・スカイライナー]]や[[バンホール]]・アストロメガ]]も保有していたことがある。
 
<gallery>
ファイル:Nishitetsu Kanko Bus - 8102.JPG|社番8102/福岡200か 1376(日野ADG-RU1ESAA)<br />2006年に九州観光バスが新車で導入した車両で九州観光バスの塗装のまま西鉄観光バスに承継された(のちに塗り替え)
ファイル:KL-RA552RBN SD-I(02MC).JPG|スーパーデッカー<br />社番9115/福岡200か 980(日産ディーゼルKL-RA552RBN)
ファイル:Nishitetsu Kanko Bus - 8102.JPG|セレガ(元九州観光バスの車両)
ファイル:Nishitetukanko neoroyal C-I U-LV771R.jpg|スケルトン55<br />社番2866/福岡22か 5207(いすゞU-LV771R)
ファイル:Nishitetsu Kanko Bus - 9361.jpg|中型サロン<br />社番9361/福岡200か 1209(日産ディーゼルKL-RP252FBN)
ファイル:Nisitetu U-RA520TBN nisikou SD-II.jpg|スーパーロイヤル<br />社番6585/北九州22か 2397(日産ディーゼルU-RA520TBN)<br />写真は西鉄観光バス移管前のもの
ファイル:Nishitetsu-Kanko-Bus 6785.jpg|ロイヤルハイデッカー<br />社番6785/北九州22か 2557(日産ディーゼルU-RA520TBN)<br />北九州観光バスが新車で導入した車両
ファイル:Nishitetsu-Kanko-Bus 6945.jpg|中型車<br />社番6945/福岡200か 715(日産ディーゼルU-RP210FBN)
ファイル:Nishitetsu-Kanko-Bus 5224.jpg|中型車<br />社番5224/福岡200か 347(日産ディーゼルKC-RP250FBN)
ファイル:Nishitetsu Kanko bus 8545.jpg|豪華貸切バス「GRANDAYS」<br />社番8545/福岡200か 2377(日野 LKG-RU1ESBA)
</gallery>
 
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;福岡市内定期観光バス(2010年11月30日をもって廃止)
:2種類のコースがあった。
*福岡市内名所を回るコース
;繁忙期
** (櫛田神社・都市高速・[[PayPayドーム]](車窓)・[[福岡市博物館]]・大濠公園(車窓)・平和台球場跡(車窓)・[[天神 (福岡市)|天神]]の街並み(車窓))
:宮崎行き[[フェニックス号]]・[[いづろ高速バスセンター|鹿児島]]行き[[桜島号]]・島原行き[[島原号]]を西鉄高速バスが西鉄観光バスを貸し切る形で[[続行便]]として運行される。
 
*太宰府天満宮を回るコース
ちなみに長崎行[[九州号]]は、[[九州急行バス]]が普段運行しているが、過去において繁盛期は当社と[[長崎県交通局]]が臨時便として運行していた(現在は当社に代わり[[西鉄バス二日市]]が担当している)。
** (都市高速・水城跡(車窓)・[[観世音寺]]・[[太宰府天満宮]](参拝と[[梅ヶ枝餅]]の接待、宝物殿・菅公歴史館の見学)・観光会館はかた<ref group="注釈">移転して現存せず。</ref>(現、[http://hakatahaneya.com/ 博多はねや総本家]。買物)・[[福岡空港]]国内線(希望者のみ下車可能))<ref group="注釈">当該コースは現在、[[西鉄バス二日市#太宰府ライナーバス旅人|太宰府ライナーバス旅人]]運行ルートを踏襲している。</ref>
 
 
*それぞれ午前、午後に運行していた。[[西鉄天神高速バスターミナル]]、または[[博多バスターミナル]]を午前中の便を利用すると、1日2コースを乗り継ぐことが可能だった。(いずれも食事は付いていない)
*予約申し込みは西鉄高速バス予約センターで申し込みが出来た。但し、他の九州島内、本州行き座席予約制の高速バスと違い、廃止になるまでは電話のみの受付だった。(高速バスと同じコンピューターで受付。座席の希望は聞いてくれた)
;繁忙期
:宮崎行き[[フェニックス号]]・[[いづろ高速バスセンター鹿児島港|鹿児島]]行き[[桜島号]]・島原湯布院行き[[島原ゆふいん号]]を西日本高速バスが西鉄観光バスを貸し切る形で[[続行便]]として運行される。
:ちなみに長崎行[[九州号]]は、[[九州急行バス]]が普段運行しているが、過去において繁盛期は当社と[[西鉄バス久留米]]並びに[[長崎県交通局]]が臨時便として運行してい現在以前当社に代わり[[西鉄バス二日市]]担当してい)。
;特定輸送
:[[古賀市]]の健康福祉施設である「クロスパルこが」の会員送迎輸送を受託し、西鉄から譲渡を受けたB型中型路線車1台を専用塗装に変更し運行していたが、2006年4月からは受託先が[[西鉄バス宗像]]古賀車庫(現新宮支社)に変更され消滅。車両も移管された。
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
{{commonscat|Nishitetsu Kanko Bus}}
*[http://www.nishitetsu.co.jp/ 西日本鉄道公式ウェブサイト]
*[http://nishitetsu-kankoubus.co.jp/ 西鉄観光バス]