「バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)」の版間の差分

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|画像の見出し =
|市旗 = Flag of Vancouver (Canada).svg
|市章 = Coa Vancouver.svg
|位置図 = GVRDVancouver.svg
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|標高(メートル) = 167
|標高(フィート) =
|人口の時点 = 2021年
|人口の時点 = [[2018年]]<ref name="UNSD DYB2018">{{cite web|url=https://unstats.un.org/unsd/demographic-social/products/dyb/documents/DYB2018/table08.pdf|title=8. Population of capital cities and cities of 100 000 or more inhabitants: latest available year, 1999 - 2018|publisher=[[:en:UNSD|UNSD]](国連統計部)|accessdate=2020-12-04}}</ref>
|人口に関する備考 = カナダ国内8位
|総人口 = 676662,593248
|人口密度(平方キロ当たり) = 5,885
|人口密度(平方マイル当たり) =
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|市街地人口密度(平方キロ) =
|市街地人口密度(平方マイル) =
|都市圏人口 = 2,650642,005<ref name="UNSD DYB2018"/>825
|都市圏人口密度(平方キロ) = 919
|都市圏人口密度(平方マイル) =
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1867年に[[製材|製材所]]ができ、これらを中心とする入植地であった[[ギャスタウン]]は発展を続け、[[グランビル]]として町は拡大した。東カナダから続く鉄道の終着駅が町まで敷かれることになった1886年に町はバンクーバーとして改名され市政となる。
 
林業が同市最大の産業で、都市部ながら自然に囲まれた都市として知られていることから、観光業が発達しており、同市第2の産業となっている<ref>{{cite web |url=http://www.tourismvancouver.com/pdf/research/monthly_overnight_visitors_1994_2005.pdf |title=Overnight visitors to Greater Vancouver by volume, monthly and annual basis |publisher=Vancouver Convention and Visitors Bureau |format=PDF |accessdate=2011-06-09 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110717081342/http://www.tourismvancouver.com/pdf/research/monthly_overnight_visitors_1994_2005.pdf |archivedate=2011年7月17日 |deadlinkdate=2017年9月 }}</ref>。同市にあるメトロバンクーバー港は同国最大の港であり、北米においても積載量で第4位の規模を持つ<ref>{{citeCite web|url=http://www.portmetrovancouver.com/about/news/09-07-31/Port_Metro_Vancouver_Mid-Year_Stats_Include_Bright_Spots_in_a_Difficult_First_Half_for_2009.aspx|title=Port Metro Vancouver Mid-Year Stats Include Bright Spots in a Difficult First Half for 2009|publisher=[[Port Metro Vancouver]]|date=2009-07-31|accessdate=2011-06-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110615025718/http://www.portmetrovancouver.com/about/news/09-07-31/Port_Metro_Vancouver_Mid-Year_Stats_Include_Bright_Spots_in_a_Difficult_First_Half_for_2009.aspx|archivedate=2011年6月-06-15|deadlinkdateurl-status=dead|url-status-date=2017年9月-09}}</ref>。同市および隣の[[バーナビー|バーナビー市]]には、主要な各映画製作会社が拠点を置いており、[[ロサンゼルス]]、[[ニューヨーク]]に続く北米第3位の規模となる映画製作拠点となっている。このため、通称ハリウッドノースとも呼ばれる<ref>{{cite web|title=Industry Profile|url=http://www.bcfilmcommission.com/about_us/industry_profile.htm|publisher=BC Film Commission|accessdate=2011-06-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110707220257/http://www.bcfilmcommission.com/about_us/industry_profile.htm|archivedate=2011年7月7日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref><ref>{{cite book |last=Gasher |first=Mike |title=Hollywood North: The Feature Film Industry in British Columbia |publisher=University of British Columbia Press |month=November |year=2002 |location=Vancouver |isbn=978-0-7748-0967-2}}</ref>。国際会議や国際競技が数多く開催されており、2010年には第21回[[冬季オリンピック]]([[2010年バンクーバーオリンピック|バンクーバーオリンピック]])が開催された。
 
== 地名 ==
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[[20世紀]]に入ってもギャスタウン周辺が市の中心として栄えた。[[1922年]]にバンクーバーの車両交通は、イギリス方式の[[左側通行]]から[[右側通行]]に切り替わり、[[1937年]]には[[ライオンズゲートブリッジ]]が開通した。市制100周年に当たる[[1986年]]には[[バンクーバー国際交通博覧会|国際交通博覧会]] (Expo 86) が開催され、それに合わせて新しい交通機関[[バンクーバー・スカイトレイン|スカイトレイン]]が運行開始した。
 
カナダの天然鉱物資源および工業製品、[[石油]]などを輸出する重要な港としての港湾業や、水産農林業、[[観光]]その他によって、バンクーバーの都市圏はその後も順調な成長を続け、周辺の都市と合わせると人口200万人を超え、カナダ第3位の大都市圏を形成している。自然環境と都市文化のバランスのいい発展を背景に、世界各国からの[[移民]]が急増した。特に[[1997年]]の[[香港]]の[[中華人民共和国]]返還に際し、共産独裁主義化を恐れた香港系中国人の移民が急増した(詳細は[[チャイナタウン (バンクーバー)|チャイナタウン]]参照)。[[第二次世界大戦]]前から日系移民も多く以前は[[日本人街]]もあったが戦後急速に衰退していった(詳細は[[バンクーバーの日本人街]]参照)。
{{wide image|Vancouver dusk pano.jpg|2000px|バンクーバー市街のパノラマ画像}}
 
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=== 気候 ===
バンクーバーはカナダ国内で最も温暖な気候を持つ都市の1つである<ref name=weatherwinners>{{cite web | url = http://www.climate.weatheroffice.gc.ca/winners/categorydata_e.html?SelectedCategory=7&submit=Submit | title = Weather Winners - Warmest Year Round | publisher = Environment Canada | accessdate = 2013-02-23}}</ref>。[[ケッペンの気候区分]]では[[西岸海洋性気候]](Cfb)に属する。夏は涼しく30度以上の真夏日になることはほぼ無く、乾燥していて過ごしやすい。日中を通して晴れる日が多い夏とは対照的に、11月から3月は急激に降水量が増えるが緯度の割に寒くない。特に太平洋沿岸に位置するバンクーバーは、レインクーバーと呼ばれるほどカナダで最も降水量の多い都市の一つである。同じく太平洋沿岸の[[リッチモンド (ブリティッシュコロンビア州)|リッチモンド]]にある[[バンクーバー国際空港]]の観測データによると、年間降水量は1175.1mmに達する。冬季はカナダで最も温暖な気候で、最も寒い12月の平均気温は3.9℃。これまで観測された最高気温は2009年7月30日の34.4℃、最低気温は1968年12月29日の-17.8℃である。
 
{{Weather box|location=バンクーバー(1991~2020)|metric first=yes|single line=yes|temperature colour=|Jan record high C=15.3|Feb record high C=18.4|Mar record high C=19.4|Apr record high C=26.1|May record high C=30.4|Jun record high C=33.3|Jul record high C=34.4|Aug record high C=33.3|Sep record high C=29.4|Oct record high C=25.0|Nov record high C=23.3|Dec record high C=15.1|Jan high C=6.9|Feb high C=8.0|Mar high C=10.2|Apr high C=13.2|May high C=17.1|Jun high C=19.7|Jul high C=22.4|Aug high C=22.4|Sep high C=19.0|Oct high C=13.6|Nov high C=9.4|Dec high C=6.6|year high C=14.0|Jan mean C=4.2|Feb mean C=4.9|Mar mean C=6.8|Apr mean C=9.5|May mean C=13.1|Jun mean C=15.8|Jul mean C=18.2|Aug mean C=18.3|Sep mean C=15.2|Oct mean C=10.4|Nov mean C=6.5|Dec mean C=3.9|year mean C=10.6|Jan low C=1.4|Feb low C=1.6|Mar low C=3.4|Apr low C=5.8|May low C=9.2|Jun low C=11.9|Jul low C=14.0|Aug low C=14.0|Sep low C=11.3|Oct low C=7.2|Nov low C=3.5|Dec low C=1.3|year low C=7.1|Jan record low C=-17.8|Feb record low C=-16.1|Mar record low C=-9.4|Apr record low C=-3.3|May record low C=0.6|Jun record low C=2.2|Jul record low C=6.1|Aug record low C=3.9|Sep record low C=-1.1|Oct record low C=-6.1|Nov record low C=-14.3|Dec record low C=-17.8|Jan rain mm=172.3|Feb rain mm=95.9|Mar rain mm=115.3|Apr rain mm=85.5|May rain mm=57.5|Jun rain mm=48.8|Jul rain mm=31.1|Aug rain mm=35.8|Sep rain mm=60.9|Oct rain mm=124.5|Nov rain mm=175.9|Dec rain mm=171.6|date=2022年11月|source=http://www.pogodaiklimat.ru/climate7.php?id=71892}}
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{{bar percent|[[タガログ語]]|yellow|2.7}}
}}
2016年国勢調査によるとバンクーバー市内の人種・民族構成は白人が48.2%と半数を占め、ついで中国系が27%で3割弱となっており167,180人を数えてバンクーバー都市圏の中ではリッチモンドの104,185人を抑えて最も多い。さらに南アジア系やフィリピン系と続き、日系人も10,315人、全人口の1.7%を占めている。バンクーバー市内のほうが[[サレー]]や[[バーナビー]]、[[リッチモンド (ブリティッシュコロンビア州)|リッチモンド]]等に比較すると白人の割合が高くなっているのが特徴で、これは家賃高騰等の影響から新移民は家賃や住宅が安い郊外に住む傾向が強いからである。南アジア系はサレー(バンクーバー市内:37,130人、サレー:168,040人)、韓国系はコキットラム(バンクーバー市内:9,360人、サレー:9,930人)の方がバンクーバー市内よりも人数が多くなっている。さらに、黒人人口は6,345人でサレーの9,455人よりも少なく、全人口の1%に過ぎない。
 
バンクーバー都市圏としてみた場合は白人が48.6%と過半数弱。中国系(474,655人、19.6%)や南アジア系(291,005人、12%)、フィリピン系(123,170人、5.1%)、韓国系(52,980人、2.2%)および日系(30,110人、1.2%)を始めとするアジア系が多く住む都市であり、北米有数の規模の[[中華街]]が形成されている。
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太平洋岸に位置すること、トランスカナダハイウェイと鉄道の西の終点であることから、カナダで最大の産業都市の一つである。バンクーバー港はカナダ最大で、多岐にわたる貿易量が750億ドルに上り、GDPで105億ドルを占める。林業と鉱業の拠点でもあり、最近では[[ソフトウェア]]開発、[[バイオテクノロジー]]、[[映画産業]]の中心地になっている。毎年多くの観光客が集まり、アラスカやカナダ国内への重要な入り口でもある。カナダ一家賃が安く、世界一物価、家賃が安いという面がある<ref>[http://www.rentseeker.ca/blog/index.php/new-report-shows-average-rents-and-vacancy-rates-across-canada-rentseeker-ca/2980 New Report Shows Average Rents and Vacancy Rates across Canada]</ref>。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ワシントン州]]と接しており、毎日国境を越えて通勤する人も少なくない。通勤者や観光客の便宜を図るために、[[アメリカ合衆国ドル|アメリカドル]]での支払いも可能なところが少なくないが、この場合原則として、アメリカドルで支払う場合の金額がやや高めに設定されている。
 
バンクーバーは、[[トロント]]や[[モントリオール]]に共にカナダで最も重要な[[金融センター]]の1つである。2021年9月、イギリスのシンクタンクの調査で世界28位(前回は11位)の金融センターと評価された<ref>{{Cite web|title=GFCI 30 Rank - Long Finance|url=https://www.longfinance.net/programmes/financial-centre-futures/global-financial-centres-index/gfci-30-explore-data/gfci-30-rank/|website=www.longfinance.net|accessdate=2021-11-16}}</ref>。香港からの移民にとってバンクーバーは最も有望な移住先であり<ref>{{Cite web|和書|title=香港人のカナダ移住ブームが再来するのか?|url=https://agora-web.jp/archives/2037616.html|website=アゴラ 言論プラットフォーム|date=2019-03-06|accessdate=2021-11-16|language=ja|first=岡本|last=裕明}}</ref>、バンクーバーの金融業はアジアからの移民や投資によって支えられている。
 
== 行政 ==
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[[ファイル:Vancouver trolley2101 050720.jpg|thumb|[[ニューフライヤー]] E40LFR型[[トロリーバス]]。]]
{{Main|トランスリンクのバス路線一覧}}
バンクーバーには昼間に[[トロリーバス]]([[バンクーバー・トロリーバス]])と普通の[[バス (交通機関)|バス]]、夜間はナイトバスが運行しており、地域やバス停にもよるが、ほぼ24時間利用することができる。コミュニティ・シャトルは決まったエリア内を走行するミニバン型のバス。
 
バスは路線が充実しており、乗り継ぎをすれば大体はどこへでも行ける。2010年の冬季[[2010年バンクーバーオリンピック|オリンピック]]・[[2010年バンクーバーパラリンピック|パラリンピック]]に向けて、すべてのバスが[[車椅子]]対応の車両に更新された。多くは[[ノンステップバス]]である。
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北米の一般的な都市と違い、バンクーバー市の中心部には高速道路が通っていない。[[モータリゼーション]]に伴い、高速道路を中心部まで建設する計画があったが、高速道路に対する反対運動が1970年代から80年代にかけて行われ、計画は白紙化された。
 
[[トランスカナダハイウェイ]]の一部が唯一バンクーバー市を通過するが、同市の最東部に位置し、中心部からは距離がある。また、アメリカ国境、[[ライオンズゲートブリッジ]]や[[ウィスラー (ブリティッシュコロンビア州)|ウィスラー]]などを結ぶ州道99号線がバンクーバーを南北に通過するが、南部の[[リッチモンド (ブリティッシュコロンビア州)|リッチモンド市]]以南は高速道路でありながら、バンクーバー市に到達すると一般道となる。
 
== 教育 ==
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|キャピラノ・スタジアム
|-
!バスケットボール
|[[メンフィス・グリズリーズ|バンクーバー・グリズリーズ]]
|[[NBA]]
|[[ウェスタン・カンファレンス (NBA)|ウェスタン・カンファレンス]]
|[[ロジャーズ・アリーナ|GMプレイス]]
|-
|
|}
 
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== その他 ==
2019年9月25日にリリースされたiOS、Android向けゲームアプリ『[[マリオカート ツアー]]』(MARIO KART TOUR) にて、バンクーバーをモデルにした「バンクーバーバレー」を走行することができる。バンクーバーバレーには、バンクーバー五輪聖火台や[[キャピラノ吊り橋]]などの名所が登場する。コースの時間帯は夜で、空には大きな[[オーロラ (代表的なトピック)|オーロラ]]が出現している。
 
後に『[[マリオカート8 デラックス]]』でもコース追加パス第5弾に収録された。
 
== 脚注 ==