「アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」の版間の差分

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* {{pathnav|スパイダーマン}}
}}{{Infobox attraction|name=アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン|location2=ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|location=アイランズ・オブ・アドベンチャー|section=[[マーベル・スーパー・ヒーロー・アイランド]]|coordinates={{Coord|28|28|11.86|N|81|28|10.64|W|region:US-FL_type:landmark|display=inline}}|status=Operating|opened={{Start date|1999|5|28}}|soft_opened={{Start date|1999|3|27}}|theme=[[スパイダーマン]]|single_rider=利用可能|section2=[[ニューヨーク・エリア]]|coordinates2={{Coord|34|39|48.36|N|135|26|1.43|E|region:US-FL_type:landmark|display=inline}}|status2=Closed|opened2={{Start date|2004|1|23}}|type=ライド・アトラクション({{仮リンク|モーション・シミュレーター|en|Motion simulator}}、[[立体映画]]、{{仮リンク|ダークライド|en|Dark ride}})|manufacturer=オーシャニアリング・インターナショナル|designer=[[ユニバーサル・クリエイティブ]]|caption=アトラクションのエントランス(アイランズ・オブ・アドベンチャー / 2012年)<br />
アトラクションのエントランス(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン / 2010年)|image=2_Chome_Sakurajima,_Konohana-ku,_Ōsaka-shi,_Ōsaka-fu_554-0031,_Japan_-_panoramio_-_jetsun_(15).jpg|riders_per_vehicle=12|vehicle_type=SCOOP|riders_per_row=4|duration=約5分|virtual_queue_image=Universal Express availability.svg|virtual_queue_name=[[ユニバーサル・エクスプレス・パス]]|virtual_queue_status=利用可能|transfer_accessible=利用可能|custom_label_1=身長制限|custom_value_1=122cm以上<br/>付き添い者同伴の場合は102cm以上|custom_label_2=協賛|custom_value_2=[[日本コカ・コーラ|日本コカ・コーラ株式会社]]<br />コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社(日本)|sitearea_sqft=65,340|custom_label_3=[[チャイルドスイッチ]]|custom_value_3=利用可能|custom_label_4=アシスティング・ドッグ|custom_value_4=同伴可能(アイランズ・オブ・アドベンチャー)|custom_label_5=ウィッグ|cc=利用可能(アイランズ・オブ・アドベンチャー)|rows=3|custom_value_5=着用可能(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)|closed2={{End date|2024|1|22}}|logo=The Amazing Adventures of Spider-Man entrance 1.jpg}}'''アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン'''(''{{Lang-en-short|The Amazing Adventures of Spider-Man}}'')は、世界の[[アイランズ・オブ・アドベンチャー]]([[ユニバーサル・クス&ランド・リゾー]]にある、[[マーベル・コミック]]のスーパーヒーロー『'''[[スパイダーマン]]'''』をテーマにしたライド・[[アトラクション]]である。[[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン]]では「'''アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D'''」という名前で運営されている。敵のキャラクターデザインは原作である漫画版のものが採用されている。完成度が高く、これまでに様々な賞を受賞している。
 
== 存在するパーク ==
* [[アイランズ・オブ・アドベンチャー]]([[ユニバーサル・オーランド・リゾート]])
 
== 過去に存在したパーク ==
* [[アイランズ・オブ・アドベンチャー]]([[ユニバーサル・オーランド・リゾート]])
* [[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン]]
 
== 概要 ==
 
=== アイランズ・オブ・アドベンチャー(ユニバーサル・オーランド・リゾート) ===
[[1999年]][[3月27日]]にテクニカル・リハーサルを行った後、[[5月28日]]に[[ユニバーサル・スタジオ・フロリダ]]に隣接する第2のパーク、アイランズ・オブ・アドベンチャーと同時に、「[[マーベル・スーパー・ヒーロー・アイランド]]」内に、「'''''The Amazing Adventures of Spider-Man'''''」としてオープンした<ref>{{Cite web|url=https://www.ultimaterollercoaster.com/news/archives/1999/stories/032399_03.shtml|title=Universal To Offer Soft Opening For Islands Of Adventure|accessdate=2020-10-20|publisher=|date=1999-03-23|website=ultimaterollercoaster.com|language=en}}</ref><ref>{{Cite web|title=The Amazing Adventures Of Spiderman {{!}} dark ride at Islands of Adventure|url=https://www.parkz.com.au/parks/US/Orlando/Islands_of_Adventure/ride/346-The_Amazing_Adventures_Of_Spiderman|website=Parkz|accessdate=2020-10-20|language=en}}</ref>。
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[[2013年]]、ユニバーサル・オーランド・リゾートと同様の仕様にリニューアルが開始され、同年[[7月5日]]に「'''アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D'''」(''{{Lang-en-short|The Amazing Adventures of Spider-Man - The Ride 4K3D}}'')としてオープンした<ref>{{Cite web|和書|title=NEW アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン(TM)・ザ・ライド 4K3D|USJ|url=https://web.archive.org/web/20130611001427/http://www.usj.co.jp/spm/?area=main2|website=web.archive.org|date=2013-06-11|accessdate=2020-10-20}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.usj.co.jp/company/news/2013/0312.html|title=“「世界最高×世界最高」”~世界最高アトラクションが、世界最高映像技術を手に入れる~7年連続世界No.1ライド・アトラクションが、世界最高の映像技術「4KHD×3D」を搭載。けた違いの巻き込まれ感に、想像を絶する興奮! 『アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 2』(2013年7月5日(金)グランドオープン)|accessdate=2020-10-20|publisher=|date=2013-03-12|website=合同会社ユー・エス・ジェイ|language=ja}}</ref>。パークのコラボプロジェクト「UNIVERSAL STUDIOS JAPAN×SMAP: WORLD ENTERTAINMENTPROJECT」の一環として、リニューアルオープンの7月5日から[[9月30日]]までの期間限定で、スパイダーマンの声を当時[[SMAP]]の[[香取慎吾]]が務めた<ref>{{Cite web|和書|title=香取慎吾がスパイダーマンに!USJ新アトラクションに声で出演|url=https://www.oricon.co.jp/news/2025841/full/|website=ORICON NEWS|accessdate=2020-10-20}}</ref>。[[ユニバーサル・スタジオ]]のティエリー・クーは、香取のアフレコに立ち会っており、「慎吾の声は本当に素晴らしい。スパイダーマンのキャラクターが持つ、強さと勇気、葛藤、そして哀愁をも表現している。彼こそまさに、スパイダーマンだ。世界最高のスーパーヒーローだ」と絶賛した<ref>{{Cite web|和書|title=香取慎吾、スパイダーマンに!USJアトラクションで声を担当!|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0054079|website=シネマトゥデイ|accessdate=2020-10-20|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=香取慎吾:USJで“スパイダーマン”に! 新アトラクションで吹き替え担当|url=https://mantan-web.jp/article/20130620dog00m200074000c.html|website=MANTANWEB(まんたんウェブ)|accessdate=2020-10-20|language=ja-JP}}</ref>。
 
[[2016年]]5月までは[[野村證券]]がスポンサーについており、同年[[6月1日]]から[[2017年]][[4月20日]]までは[[日本航空]]がスポンサーとなり、JALパック商品利用者及びJALマイレージバンク上級会員「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」向けラウンジ『JALラウンジ』もアトラクション内に設置されていた。2018年1月からは、[[日本コカ・コーラ]]及び[[コカ・コーラボトラーズジャパン]]がスポンサーとなっている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.usj.co.jp/web/ja/jp/attractions/the-amazing-adventures-of-spider-man-the-ride |title=アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D |accessdate=2022-06-23 |work=ユニバーサル・スタジオ・ジャパン |publisher=ユー・エス・ジェイ}}</ref>
 
2023年5月16日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは当アトラクションの営業を2024年1月22日で終了することを正式に発表した<ref>{{Cite web|和書|title=USJ「スパイダーマン」、来年1月22日で終了…1億人超楽しんだ人気アトラクション |url=https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230516-OYT1T50185/ |website=読売新聞 |date=2023-05-16 |access-date=2023-05-16}}</ref>。
 
2023年7月4日から「スパイダーマン・ザ・ライド」ファイナル・キャンペーンを開催している内容としては、限定グッズや特別なユニバーサル・エクスプレスパスの販売、限定ステッカーの配布等。期間は当アトラクションがクローズするした2024年1月22日まで行われ
 
== ストーリー ==
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=== 待ち列 ===
ゲストは、[[ニューヨーク]]の新聞会社・{{仮リンク|デイリー・ビューグル|en|Daily Bugle|label=}}の見学をする。待ち列の各所では、同社の評判が宣伝され、最新の取材用車両「スクープ」の紹介ビデオが上映されている。無人のオフィスでは、ニュース番組の中継が放送されており、[[ドクター・オクトパス]]率いる[[シニスター・シックス|シニスター・シンジケート]]は、ドクター・オクトパス自身によって発明された、どんなものでも浮かせられる奇妙な緑色の浮遊光線を放つ[[反重力]]砲で[[マンハッタン]]とニューヨークの街を包囲していた。彼らは[[自由の女神像 (ニューヨーク)|自由の女神]]を盗み、降伏しない場合は、破壊すると脅していた。ゲストが社内を巡ると分かる通り、同社の記者全員が、選択の余地がないと編集長・{{仮リンク|[[J・ジョナ・ジェイムソン|en|J. Jonah Jameson|label=}}]]を残して、逃げていた。そこで編集長J・ジョナ・ジェイムソンは、「スクープ」にゲストを乗せ、現場へと向かわせる<ref>{{Cite journal|author=|year=|date=1999-04-05|title=Super Hero Island is Marvel|journal=Amusement Business|volume=14|page=18–19|pages=111}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=O3uIwb-Uoas|title=The Amazing Adventures of Spider-Man full queue cartoon|accessdate=2020-10-18|publisher=|date=2012-07-30|website=YouTube|language=en}}</ref>。
 
=== アトラクション ===
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: ライフ財団が[[ヴェノム (マーベル・コミック)|ヴェノム]]から細胞を摘出して生み出した5体の[[シンビオート]]の1つ<ref>{{Cite web|和書|title=スクリーム|url=https://w.atwiki.jp/studentx/pages/51.html|website=アメコミ@ wiki|accessdate=2020-10-18|language=ja}}</ref>。
 
; [[J・ジョナ・ジェイムソン]](''ScreamJ. Jonah Jameson'')
: 声 - クリス・エジャリー(英)、[[立川三貴]](日)
: ニューヨークの新聞会社・デイリー・ビューグルの編集長。スパイダーマンに対しては否定的な考えを持っている。シニスター・シンジケートを恐れ、逃げてしまった記者たちの代わりにゲストを最新の取材用車両「スクープ」に乗せ、現場へと向かわせる。
 
; ゲスト(''You'')
: ニューヨークの新聞会社・デイリー・ビューグルの見学中、編集長J・ジョナ・ジェイムソンを残して、逃げていた同社の記者全員の代わりに、「スクープ」に乗り込み、スパイダーマンとドクター・オクトパス率いるシニスター・シンジケートとの壮絶な戦いに巻き込まれる。
 
== キャスト ==
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== 製作 ==
=== 第2のパーク構想 ===
1980年代後半、[[ウォルト・ディズニー・カンパニー]]と[[ユニバーサル・スタジオ]]の対立が始まった。[[ユニバーサル・スタジオ・フロリダ]]を[[1990年]]に開業予定だったユニバーサル・スタジオに先駆け、当時のウォルト・ディズニー・カンパニー[[最高経営責任者]]である[[マイケル・アイズナー]]は対抗し、[[ディズニー・MGM・スタジオ]](現: ディズニー・ハリウッド・スタジオ)を[[1989年]]にオープンすることになる。ディズニー・MGM・スタジオがオープンしたことにより規模が拡大した[[ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート|ウォルトディズニーワールドリゾート]]は、家族連れで複数日掛けて遊べる場所としてスパイダーマンを踏み台にして成り上がった。一方のユニバーサル・スタジオは、[[フロリダ州|フロリダ]]内で1つのパークしかなかったため、1日でパークを回りきってしまい、ストーリーも子供が楽しめる内容ではなかった。しかし、[[ミュージック・コーポレーション・オブ・アメリカ]](現: ユニバーサル・スタジオ)には、「プロジェクトX」という計画があった。
 
1990年代初頭から2番目のパークのコンセプトを構想していたのだ。ウォルト・ディズニー・ワールド同様にユニバーサル・スタジオを複数日掛けて遊べる場所にすることも考えられていた。彼らは、エンターテインメント業界の傑出した人物である{{仮リンク|ゲイリー・ゴダード|en|ゲイリー・ゴダード|label=Gary Goddard}}に目を向けた。ゴダードは、ユニバーサル・スタジオと緊密に協力し、[[ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド]]で「{{仮リンク|キングコング・エンカウンター|en|King Kong Encounter|label=}}」を開発した{{仮リンク|ランドマーク・エンターテインメント・グループ|en|Landmark Entertainment Group|label=}}の責任者だった。「プロジェクトX」が進行中だった当時もゴダードは、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの「[[ジュラシック・パーク・ザ・ライド]]」の開発も指揮しているところだった。ゴダードとその仲間は、家族市場でのディズニーの支配に匹敵するものを利用し、説得力のあるライドの開発を任されていた。
 
以前ディズニーがディズニー・MGM・スタジオのためにユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのスタジオ・ツアーと類似したアトラクションをオープンさせたため、ユニバーサル・スタジオはディズニーの得意分野である[[カートゥーン]]に着目し、対抗することを決めた。他社の様々なカートゥーンを誘致したいと考え、当時人気のあった[[DCコミックス|DC]]をパークのセンターに置き、『[[ドクター・スース]]』、『[[ポパイ]]』、『[[騎馬警官ダドリー・ドゥーライト]]』、『[[ルーニー・テューンズ]]』も加え、それぞれテーマランドを作り、「カートゥーン・ワールド」として開発を開始した。ゴダードは、特にDCコミックスに気合をいれ、「DCスーパーヒーロー・ランド」の設計に取り掛かっていた。
 
「DCスーパーヒーロー・ランド」の半分は[[スーパーマン]]の都市であるメトロポリス、もう半分はダークサイドである[[バットマン]]が住む都市・[[ゴッサム・シティ]]を設計した。「DCスーパーヒーロー・ランド」には2つのメジャー・アトラクションを配置する計画だった。1つは、バットマンと[[ペンギン (バットマン)|ペンギン]]が戦うコースターである。ゲストは、バットマンとペンギンのコースターのいずれかに乗るかを選択し、それぞれ違うトラックを走り、レースを行う。最後にショービルディングを超えたところで戦いを繰り広げる。もう1つはスーパーマンのアトラクションで、ディズニーランドの「[[スター・ツアーズ]]」と同形式のアトラクションである。開発は進められていったが、問題が発生する。誘致するカートゥーンを欲張ったため、非常に多くの外部プロパティを取得することで、「カートゥーン・ワールド」を過度に拡張したが、DCコミックスと『ルーニー・テューンズ』の権利を所有している[[タイム・ワーナー]](現: [[ワーナー・ブラザース・ディスカバリー]])との使用料をめぐる問題で突如として終わったのだ。
 
タイム・ワーナーは、自社のコミックやキャラクターが果たす役割を考えると、「カートゥーン・ワールド」から得られるロイヤリティの10%が妥当だとしていた。
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=== マーベルの誘致 ===
まずは自身のライブラリーにインスピレーションを見出した。当時、ゴダードグループは、[[スティーヴン・スピルバーグ]]の映画作品『[[ジュラシック・パーク]]』をテーマにした「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」の仕上げをユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで行っていた。映画とライドに対する絶大な期待を考えると『ジュラシック・パーク』をフロリダの第2のパークに設置することにより、ウォルト・ディズニー・カンパニーに勝るパークになることができるのではないかと考えた。しかし、まだコンテンツが不十分だと考え、再び他社から誘致しようと考えた。そこでDCコミックスに取って代わる、ユニバーサル・スタジオと喜んで取引を行うコミック会社を発見する。それが[[マーベル・コミック]]だった。1990年代、マーベル・コミックにとって経営困難な時期であり、自社のキャラクターの権利を映画会社に売っていた。そして同時期に、マーベル・コミックはユニバーサル・スタジオにマーベルの世界に基づいたテーマパークのアトラクションを永続的に構築する独占的な権利を『[[アベンジャーズ (マーベル・コミック)|アベンジャーズ]]』、『[[X-メン|X-MEN]]』、『スパイダーマン』、『[[ファンタスティック・フォー]]』([[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン]]には、『スパイダーマン』のみ)にのみ与えることに同意した。この契約には、ウォルト・ディズニー・カンパニー、タイム・ワーナー、[[シックス・フラッグス]]、[[レゴランド]]、[[ソニー]]、[[パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーション]]、[[シーワールド]]が所有・運営・販売する、テーマのあるエンターテイメントエリアと一緒に、マーベルをテーマにしたエリアを販売してはならないと明記されている。さらに、マーベルをテーマにしたエリアをマーベルをテーマにしたエリアが存在するユニバーサル・スタジオのテーマパークから97km圏内に設置することを禁止している。タイム・ワーナーからマーベル・コミックにパートナーシップが変わった後、ゴダードとユニバーサルは、マーベル・コミックの代表的キャラクター・スパイダーマンのアトラクションを第2のパークに開発しようとした<ref name=":0" />。
 
=== ウォルト・ディズニー・カンパニーとの関係 ===
[[2009年]]のウォルト・ディズニー・カンパニーのマーベル・コミック([[マーベル・エンターテインメント]])買収の際にユニバーサル・スタジオと個別契約を交わし、『スパイダーマン』の一部の使用料をウォルト・ディズニー・カンパニーに支払うことで、これまで通り使用することができるようになった。
 
契約内容は[[ミシシッピ川]]以東では、ユニバーサル・スタジオが『アベンジャーズ』、『X-MEN』、『スパイダーマン』、『ファンタスティック・フォー』(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、スパイダーマンのみ)の使用権を有しているため、[[東京ディズニーリゾート]]と[[ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート]]の2つのパークは契約上「マーベル」という名前や(日本の場合、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがスパイダーマンの権利をもっているため、東京ディズニーリゾートではスパイダーマンのアトラクションのみ使用できないが、逆にユニバーサル・スタジオ・ジャパンがスパイダーマン以外の[[マーベル・コミック|マーベル・キャラクター]]をアトラクションなどに使用することも許されていない)、[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]のスパイダーマンも使用できない。今後開園予定の[[ユニバーサル・パークス&リゾーツ|ユニバーサル・パーク]]でも[[マーベル・コミック|マーベル]]は使用出来ない。そのため、世界のディズニーパークでは「[[アベンジャーズ・キャンパス]]」と言ったエリアが誕生するほか、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの[[エプコット]]には「[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コスミック・リワインド]]」や「[[ウェブスリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー]]」がオープンする。なお、ウォルト・ディズニー・カンパニーとのライセンス契約で運営している[[オリエンタルランド]]([[東京ディズニーリゾート]])では、2020年9月28日に[[東京ディズニーランド]]のアトラクションである「[[ベイマックスのハッピーライド]]」がオープンするまで、マーベル作品をモチーフとした施設が存在していなかった<ref>{{Cite web|和書|title=東京ディズニーランド、新エリアついにお披露目 「美女と野獣」の世界忠実に再現 |url=https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/725985 |website=千葉日報 |accessdate=2022-07-16 |date=2020-09-25}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=TDL『ベイマックス』新アトラクション、予測不能な動きが爽快すぎた! |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0118824 |website=シネマトゥデイ |accessdate=2022-07-16 |date=2020-09-27}}</ref>。なお、[[ディズニー・ハロウィーン|東京ディズニーリゾート・ハロウィン]]では、スパイダーマンを除くマーベルキャラクターの仮装が出来るようになった他、[[ディズニーアンバサダーホテル]]においては、マーベルをテーマにした客室が出来る<ref>{{Cite web|和書|title=アベンジャーズが描かれた客室!「マーベルスペシャルルーム“アベンジャーズ:ヒーローズ・ユナイテッド”」:フォトギャラリー|シネマトゥデイ |url=https://www.cinematoday.jp/gallery/E0021562 |website=シネマトゥデイ |access-date=2023-01-22 |language=ja}}</ref>。
 
ちなみにこれは、パーク内の契約のみ有効であり、[[ディズニーストア]]にはスパイダーマンを含むマーベル関連のグッズが販売していたりパーク外展開は全てディズニーに権利が渡っている。この契約は現在も有効であるため、ユニバーサル・オーランド・リゾート「マーベル・スーパー・ヒーロー・アイランド」の存在はあるが、ウォルト・ディズニー・カンパニーの方針によってはユニバーサル・スタジオからマーベル展開権を無効にすることもできる<ref name=":0" />。
 
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、マーベル・エンターテインメント(ウォルト・ディズニー・カンパニー)との契約により、パーク内のスパイダーマンの使用期間を2024年1月22日までに設定した。これにより、パーク内のスパイダーマンの使用契約をオリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)へ移管ている
 
=== 新たなライドシステム ===
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== 評価 ==
世界で最も優れたアミューズメント・ライドの1つとして多くの特集が組まれており、[[フィラデルフィア・インクワイアラー]]紙のハワード・シャピロは、「このアトラクションは、どこでもテーマパークのオールタイム・アトラクションの1つになるに違いない」と述べ、クライマックスを「最も驚くべき効果」と表現している<ref>{{Cite web|title=Disney-Marvel deal to shake up theme parks|url=https://www.washingtontimes.com/news/2009/sep/7/disneys-marvel-deal-to-shake-up-theme-parks/|website=The Washington Times|accessdate=2020-10-20|language=en-US|first=The Washington Times|last=https://www.washingtontimes.com/}}</ref><ref>{{Cite web|title=Archives {{!}} The Philadelphia Inquirer|url=https://www.inquirer.com/archives/|website=https://www.inquirer.com|accessdate=2020-10-20|language=en-US}}</ref>。 {{仮リンク|The Ledger|en|The Ledger|label=}}のビル・ディーンは、「アイランズ・オブ・アドベンチャー内の最も印象的なアトラクション」と表現している<ref>{{Cite web|和書|title=Lakeland Ledger - Google ニュース アーカイブ検索|url=https://news.google.com/newspapers?id=bsJOAAAAIBAJ&dq=the-amazing-adventures-of-spider-man&pg=3712,416762|website=news.google.com|accessdate=2020-10-20}}</ref>。{{仮リンク|About.com|en|Dotdash|label=}}のアーサー・レバインは、「信じられないほど洗練されたアトラクション」として5つ星を与えた。また、アトラクションのリニューアルについて「アトラクションをさらに没入感と畏敬の念を抱かせる」と述べた<ref>{{Cite web|title=Get Your Spidey Senses Tingling on Universal's Spider-Man Ride|url=https://www.tripsavvy.com/the-amazing-adventures-of-spider-man-3226306|website=TripSavvy|accessdate=2020-10-20|language=en}}</ref>。
 
また、テーマパーク業界における数々の賞を受賞しており、1999年から2010年まで12年連続で{{仮リンク|アミューズメント・トゥデイ|en|Amusement Today|label=}}のゴールデン・チケット・アワードでベスト・ダーク・ライドを受賞した。その後、アイランズ・オブ・アドベンチャーのアトラクションである「[[ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー]]」が2011年に第1位を獲得したのに続き、この部門では第2位にランクインした<ref name="2011gta">{{Cite web|title=Wayback Machine|url=https://web.archive.org/web/20131019215626/http://www.goldenticketawards.com/issuearchive/2011gta/2011gta.pdf|website=web.archive.org|date=2013-10-19|accessdate=2020-10-20}}</ref>。 2000年には、卓越したテーマとデザインに対して{{仮リンク|テーマエンターテイメント協会|en|Themed Entertainment Association|label=}}(The Themed Entertainment Association: TEA)からティア・アワードを受賞した<ref>{{Cite web|title=Thea Awards {{!}} Themed Entertainment Association (TEA)|url=https://web.archive.org/web/20130806094051/http://teaconnect.org/thea-awards-0|website=web.archive.org|date=2013-08-06|accessdate=2020-10-20}}</ref>。 また、一般投票によるテーマパーク・インサイダー賞やスクリームスケープ・アルティメット賞も多数受賞している<ref>{{Cite web|title=1999 Screamscape ULTIMATE Awards|url=https://web.archive.org/web/20000819023826/http://www.screamscape.com/facts/1999awards.html|website=web.archive.org|date=2000-08-19|accessdate=2020-10-20}}</ref><ref name=":32">{{Cite web|title=The Theme Park Insider Awards|url=https://www.themeparkinsider.com/awards/|website=Theme Park Insider|accessdate=2020-10-20}}</ref>。
{| class="wikitable sortable" style="text-align:center; font-size:small;"
!受賞年
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|2011年
| rowspan="3" |第2位
|{{R|"2011gta"}}
|<ref>{{Cite web|title=Wayback Machine|url=https://web.archive.org/web/20131019215626/http://www.goldenticketawards.com/issuearchive/2011gta/2011gta.pdf|website=web.archive.org|date=2013-10-19|accessdate=2020-10-20}}</ref>
|-
|2012年
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== 関連項目 ==
* [[ウェブスリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー]] - [[ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー]]に2021年6月4日オープンし、[[ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク]]に2022年7月20日にオープン予定のした「スパイダーマン」をテーマにしたアトラクション
 
== 脚注 ==
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{{Commonscat|The Amazing Adventures of Spider-Man}}
* {{Official website|https://www.universalorlando.com/web/en/us/things-to-do/rides-attractions/the-amazing-adventures-of-spider-man|The Amazing Adventures of Spider-Man}} - アイランズ・オブ・アドベンチャー(ユニバーサル・オーランド・リゾート){{En icon}}
* {{Official website|https://www.usj.co.jp/web/ja/jp/attractions/the-amazing-adventures-of-spider-man-the-ride|アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D}} - ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
 
{{スパイダーマン}}