「ウナイ・エメリ」の版間の差分

|監督年8=2020-2022|監督チーム8={{Flagicon|ESP}} [[ビジャレアルCF|ビジャレアル]]

'''ウナイ・エメリ・エチェゴイエン'''（{{Es|'''Unai Emery Etxegoien'''}}、, [[1971年]][[11月3日]] - ）は、[[スペイン]]・[[オンダリビア]]出身の元[[プロサッカー選手|サッカー選手]]、現サッカー指導者。[[アストン・ヴィラFC]]の監督を務める。

祖父・父・叔父がサッカー選手であった<ref>ヘスス・スアレス、小宮良之『名称将への挑戦状』、東邦出版、2011年、66頁</ref>。祖父は1920年代から1930年代にプレーし、[[コパ・デル・レイ]]で2度の優勝経験がある。父親と叔父はともにゴールキーパーとしてプレーした。

2008年夏、[[ロナルド・クーマン]]監督の後任として[[バレンシアCF]]監督に就任<ref>[http://www.uefa.com/memberassociations/news/newsid=700064.html Emery to take on Valencia challenge] UEFA.com、2008年5月22日</ref>。就任時には36歳であり、バレンシア史上最年少の監督となった<ref>[http://number.bunshun.jp/articles/-/83524?page=2 バルサとレアルを除いた"首位"は? バレンシアとエメリ監督の現在と未来] Sports Graphic Number、2011年1月31日</ref>。深刻な財政難によって補強が進まず、シーズン中には給料未払いが発覚するなどクラブは混乱状態にあったが、2008-09シーズンは6位で[[UEFAヨーロッパリーグ]]出場権を獲得した。同シーズンのUEFAヨーロッパリーグではラウンド32で[[FCディナモ・キエフーウ]]（ウクライナ）に敗れ、コパ・デル・レイでは準々決勝でセビージャに敗れた。就任2年目となった2009-10シーズンにはクラブを3位に導き、2シーズンぶりに[[UEFAチャンピオンズリーグ]]出場権を取り戻した。同シーズンのUEFAヨーロッパリーグでは準々決勝で[[アトレティコ・マドリード]]（スペイン）と対戦し、結果的に優勝するクラブにアウェーゴール差で敗れた。コパ・デル・レイではラウンド16で[[デポルティーボ・ラ・コルーニャ]]に2試合合計3-4で敗れた。

2012年5月13日、[[ロシアサッカー・プレミアリーグ|ロシア・プレミアリーグ]]・[[FCスパルタク・モスクワ]]の[[レオニド・フェドゥン]]会長が、同年夏のエメリの監督就任を発表した<ref>{{Cite web|url=http://www.fifa.com/worldfootball/clubfootball/news/newsid=1630656.html |title=Spartak name Emery new coach|date=14 May 2012|work=FIFA.com|accessdate=14 August 2012 }}</ref>。契約期間は2年間。2012-13シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではグループ最下位でグループリーグ敗退が決定。リーグ戦では中位に沈み、11月25日第17節の[[FCディナモ・モスクワ]]戦では1-5で惨敗を喫した[http://rus.rfpl.org/reports/id8699]。同日、スパルタク監督解任が発表された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.goal.com/jp/news/3640/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2/2012/11/25/3554978/s%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%92%E8%A7%A3%E4%BB%BB?source=breakingnews |title=S・モスクワ、エメリを解任 |date=2012-11-25 |work=Goal.com |accessdate=2012-11-26}}</ref>(解任時点での順位は7位)。

2013年1月14日、解任された[[ミチェル]]の後任として[[セビージャFC]]の監督に就任した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20130115/90123.html |title=セビージャがミチェル監督の解任を発表…新監督はエメリ氏に決定 |date=2013-1-15 |work=ワールドサッカーキング |accessdate=2013-1-15}}</ref>。就任1年半でUEFAヨーロッパリーグ (EL) を連覇するなどの功績が評価され、[[SSCナポリ]]など他クラブが興味を示していたが、2015年6月5日にセビージャとの契約を延長した<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20150606/319489.html ナポリ新指揮官候補のエメリ、セビージャと2017年まで契約延長]soccerking 2015年6月6日</ref>。翌[[リーガ・エスパニョーラ2015-2016|2015-16]]の国内リーグは、昨季より成績を下げたものの、ELではUEFA史上初となる3連覇の偉業を成し遂げた。契約期間は2017年6月までとなっていたが、このシーズンをもって勇退した<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20160613/454891.html 清武加入のセビージャ、エメリ監督の退任を発表…サンパオリ氏を招へいへ] - soccerKING</ref>。

2016年6月28日、[[パリ・サンジェルマンFC]]の監督に就任した。チャンピオンズリーグでは過去23度対戦し、1度しか勝利していない[[FCバルセロナ]]とベスト16で対戦。1stレグで4-0と大勝しベスト8進出を手繰り寄せるも、2ndで1-6とまさかの大逆転負けを喫し敗退。就任当時4連覇中だった[[リーグ・アン]]でも、[[ASモナコ]]に優勝を譲り5連覇を逃した。国内カップ戦では2冠を達成。

翌シーズンのチャンピオンズリーグベスト16では[[レアル・マドリード]]と対戦し、1stレグではアウェイで先制するも逆転を許し1-3で敗戦、2ndレグで1-2で敗戦しまたしてもベスト8進出を逃した。国内では、2年ぶりのリーグ優勝とカップ戦を含め3冠を達成し、リーグ・アン最優秀監督賞を受賞した。このシーズン限りで監督を退任した。

[[2018年]][[5月23日]]、[[アーセナルFC]]の監督に就任することが発表された<ref>{{Cite web|url=https://www.arsenal.com/news/welcome-unai|title=Welcome Unai|accessdate=2018-05-23|date=2018-5-23|website=www.arsenal.com|publisher=|language=en}}</ref><ref>{{Cite news|title=アーセナル、元PSGのエメリ氏を招へい！　ヴェンゲル監督の後任に決定|date=2018-5-23|last=|first=|url=https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20180523/762812.html?cx_art=newarrivalcat|accessdate=2018-05-23|publication-date=|language=|work=サッカーキング}}</ref>。[[プレミアリーグ]]第32節[[ニューカッスル・ユナイテッドFC|ニューカッスル]]戦に勝利しホーム戦10連勝を記録した。これは1997年12月から1998年5月かけて達成して以来21年ぶりの快挙であった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20190402/924125.html|title=3位浮上のアーセナル、21年ぶりに同一シーズンでホーム10連勝を達成|accessdate=2019-12-1|date=2019-4-2}}</ref>。この勝利により3位に浮上し念願のCL出場権獲得が目前となった。しかしその後、格下相手に勝点を取りこぼし続け結果的には[[プレミアリーグ]]5位となり、CL出場権獲得圏内である4位をあと一歩のところで逃してしまった。リーグ戦でのCL出場権獲得は逃してしまったが、優勝すればCL出場権が獲得できる[[UEFAヨーロッパリーグ|ヨーロッパリーグ]]でチームを決勝に導いた。しかし、[[チェルシーFC|チェルシー]]に4-1と敗れ準優勝に終わり、アーセナルは3シーズン連続でCL不出場が決定した。

2シーズン目を迎えCL復帰を志すも、4勝6分3敗と成績不振が目立ち、[[UEFAヨーロッパリーグ|ヨーロッパリーグ]]のグループステージ第5節[[アイントラハト・フランクフルト|フランクフルト]]戦で逆転負けを喫した。この結果により公式戦7試合連続未勝利となった。これはアーセナル史上1992年2月以来27年ぶりとなる不名誉な記録であった<ref>{{Cite web|url=https://www.bbc.com/sport/football/50578269|title=Arsenal 1-2 Eintracht Frankfurt:Kamada double adds to Unai Emery woes|accessdate=2019-12-1|date=2019-11-28}}</ref>。スカイスポーツ等の数々の英国メディアは試合後クラブ首脳陣でのミーティングが行われたと報じる。このミーティングはエメリの進退を決めるものであったとのことだ。このミーティングでエメリの最終解任が決定されたと考えられる。そして、[[2019年]][[11月29日]]にクラブの公式ホームページにより、エメリの解任が公式発表された<ref>{{Cite web|url=https://www.arsenal.com/news/unai-emery-leaves-club|title=Unai Emery leaves club|accessdate=2019-12-1|date=2019-11-29|website=www.arsenal.com}}</ref>。アーセナル退団後、自身の右腕として10年以上連れ添っていたアシスタントコーチの[[フアン・カルロス・カルセド]]が独り立ちすることになった。

[[2020年]][[7月23日]]、[[ビジャレアルCF]]の監督に就任した<ref>{{citeCite web|和書|url=https://www.footballchannel.jp/2020/07/23/post381779/|title=ビジャレアル、ウナイ・エメリ氏の指揮官就任を発表。4年ぶりのスペイン復帰|publisher=超ワールドサッカー|date=2020年7月23日|accessdate=2020年7237月23日}}</ref>。就任1年目となる[[リーガ・エスパニョーラ2020-2021|2020-21シーズン]]はリーグ戦こそ7位だったものの、[[UEFAヨーロッパリーグ]]ではベスト8で[[FCディナモ・キーウ]]を、ベスト4で古巣[[アーセナルFC|アーセナル]]を破り、[[マンチェスター・ユナイテッドFC|マンチェスター・ユナイテッド]]との決勝では22人にも及ぶ長丁場のPK戦を制して、クラブ史上初となるヨーロッパリーグ優勝へ導いた<ref>{{Cite web|和書|title=ビジャレアルが悲願のEL初優勝！ 120分間の激闘、21人連続成功のPK戦の末にマンUを撃破|url=https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=91862|date=2021-5-27|accessdate=2022-5-4|publisher=SoccerDigest}}</ref>。自身はセビージャ時代の3連覇に続き、4度目のヨーロッパリーグ優勝となった。

; 20202022年710月2324日時点

{{ビジャレアルCFストン・ヴィラFCのメンバー}}