「痒み」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (kotobank.jp) (Botによる編集) |
|||
(4人の利用者による、間の8版が非表示) | |||
1行目:
{{Infobox disease
| Name = 痒み
| Image = File:Itch 01.JPG
| Caption =
| Field =
13行目:
| eMedicineTopic = 946
| MeshID = D011537
}}
'''痒み'''(かゆみ、
== 痒みと痛み ==
痒みと[[疼痛|痛み]]は以下のような共通点を持つ
* [[局所麻酔]]薬を[[末梢神経]]近くに注射すると(C線維による)痛みと痒みが最初に消える
* 末梢神経を圧迫した場合、痛みと痒みは最後まで感じられる
23 ⟶ 24行目:
* [[先天性無痛無汗症|先天性無痛症]]の患者は痛みも痒みも感じることができない
一方で、以下のような違いもある
* 痒みは引っ掻き反射を引き起こすが痛みは屈曲反射を引き起こす
* 痛みは皮膚、眼瞼結膜、鼻粘膜以外でも感じられる
37 ⟶ 38行目:
* [[アトピー]]、[[疥癬]]などの皮膚疾患<ref name=":1">{{Cite web|和書|title=皮膚のかゆみの原因 症状・疾患ナビ|url=https://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=hifunokayumi_zenshin|website=takeda-kenko.jp|accessdate=2020-12-22|language=ja|publisher=[[武田コンシューマーヘルスケア]]}}</ref>。
* [[カ|蚊]]や[[ダニ]]の吸血による物<ref name=":1" />。
* [[黄疸|閉塞性黄疸]]や[[糖尿病]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahih.johas.go.jp/organization/pdf/024.pdf|title=糖尿病のかゆみについて|accessdate=2020-12-22|publisher=[[旭労災病院]]|author=森誉子|date=2007-11-1|language=ja|format=PDF}}</ref>、[[肝臓]]疾病、癌など
* [[妊娠]]の末期。
* 心理的要因、[[ストレス (生体)|ストレス]]<ref name=":0" />。
* 異物接触。ダニ等の虫や植物特定の草や花等、腕時計のバンド、着慣れない服。
45 ⟶ 47行目:
* 栄養不足
* 血行不良
* 皮膚
* {{ill2|Referred itch|en|Referred itch}} - 別の個所の痒みが現れる現象。
58 ⟶ 60行目:
*夜間掻痒症
: 柔らかい綿のパジャマや寝具、厚手の保湿剤、お風呂、加湿器など<ref>{{Cite web |title=Why do I itch more at night? |url=https://www.health.harvard.edu/diseases-and-conditions/why-do-i-itch-more-at-night |website=Harvard Health |date=2022-06-01 |access-date=2022-06-05 |language=en |first=Toni Golen |last=MD}}</ref>。
皮膚
== その他語法 ==
67 ⟶ 69行目:
== 痒みの意義 ==
痛みの意義については、外からの危害を避けるための無意識的な反射活動<ref>{{Cite web|和書|url=
しかし、1997年にドイツの医師によってかゆみのみを伝達する[[神経繊維]]が発見され、[[2009年]]
。
痒みを引き起こす代表的な原因物質であるヒスタミンが、痛みの神経を活動させたり、[[ブラジキニン]]や[[カプサイシン]]などの痛みの原因物質が痒みの神経を活動させることがわかっており、痒みと痛みは非常に複雑に関係していると考えられているが、これらがどのような経路(内側毛帯路、[[脊髄視床路]]、[[皮質脊髄路]]など)で伝えられるか、同じく頭頂葉にある[[一次体性感覚野]]を含む[[中心後回]]との関連性は未だ解明されていない。
75 ⟶ 78行目:
特に、掻く事で痒みが抑えられる理由については、かつては上述の通り痛覚との関連で説明されていたが、2009年に否定されてしまったため、不明になってしまった。痒みに過剰に反応してしまい、痛いと自覚するまでに自身を自傷してしまうことがある、痒みが引っ掻き反射行動を自律的に起こすことができる体の部位に限定されている、などの理由の説明はついていない。
痒みを掻く反応は、進化の過程で備わったとも考えられており<ref>{{Cite web|和書|url=https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7995/|title=痒みのメカニズム、意外な正体が判明|publisher=ナショナル ジオグラフィック|accessdate=2023-12-11}}</ref>、食い込んだ、もしくは毛穴中の[[ダニ]]など、異物を排除する目的などがある。ただし皮膚を掻きむしると、掻爬、瘙痒、瘙疹、掻き壊しとなる。
== 脚注 ==
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
{{Wiktionary|かゆい|痒}}
* [[孫の手]]
* [[耳掻き]]
98 ⟶ 96行目:
* {{ill2|鎮痒薬|en|Antipruritic|label=鎮痒薬(ちんようやく)}} ‐ 痒みを止める薬剤(かゆみ止め)。
{{Normdaten}}▼
{{Medical-stub}}
{{DEFAULTSORT:かゆみ}}
▲{{Normdaten}}
[[Category:症候]]
[[Category:人体]]
|