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{{別人|加藤泰令}}
'''加藤 保憲'''(かとう やすのり)は、[[荒俣宏]]の[[小説]]『[[帝都物語]]』などに登場する架空の人物。その恐るべき超人的能力から「魔人加藤」とも呼ばれる。
{{複数の問題
|独自研究=2018年5月10日 (木) 00:25 (UTC)
|出典の明記=2018年5月10日 (木) 00:25 (UTC)
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'''加藤 保憲'''(かとう やすのり)は、[[荒俣宏]]の[[小説]]『[[帝都物語]]』など『[[帝都大戦]]』に登場する架空の人物。その恐るべき超人的能力から「魔人加藤」とも呼ばれである。
 
== 概略人物 ==
[[紀伊国|紀州]]・[[龍神村]]の生まれとされるが、詳しい生い立ちについては一切不明である。[[明治]]の初頭から[[昭和]]73年(1998([[1998]])にかけて、表向きは[[大日本帝国陸軍]]の[[士官|将校]]([[少尉]]、後に[[中尉]]、戦後は[[自衛官]])としてだが正体は[[帝都]]・[[東京]]の滅亡を画策、暗躍した[[魔人]]である。
 
長身痩躯で、こけた頬にとがった顎、さっぱりとした刈上げといった容姿で、いかなる時代においても老いの感じられない外見をしている(注:出生については、[[2001年]]に発刊された『[[帝都物語異録]]』で解説されている)。眼光は鋭く、体の大きさに似合わないほど軽い身のこなしが特徴的である。黒い[[五芒星]]([[セーマンドーマン|ドーマンセーマン]])の紋様がある白手袋を着用している。剣の達人で刀の[[孫六兼元|関孫六]]を愛用する。
物語の中では、さまざまな姿の[[式神]]たちを駆使し、[[平将門]]の子孫を[[依代]]にして[[怨霊]]として甦らせようとしたり、大地を巡る龍脈を操作した結果、[[関東大震災]]を引き起こす結果を招いた。
極めて強力な霊力を持ち、あらゆる[[魔術]]に精通している。[[仙人|屍解仙]]の秘術を用いて[[転生]]したこともある。とりわけ[[陰陽道]]・[[風水]]・[[蠱毒]]の道においては、並ぶ者のいないほどの達人である。[[天皇]]直属の陰陽道の名家、[[土御門家]]一門ですら、彼一人にかなわなかった。また[[中国語]]や[[朝鮮語]]にも通じる。物語の中では、さまざまな姿の[[式神]]たちを駆使し、[[平将門]]の子孫を[[依代]]にして[[怨霊]]として甦らせようとしたり、大地を巡る龍脈を操作した結果、[[関東大震災]]を引き起こす結果を招いた。昭和73年に、東京の地下に眠る平将門を目覚めさせ、大地震によって東京を壊滅させた後、将門との最後の決闘の間に行方不明となる。
 
映画『帝都大戦』では設定が変更され、[[太平洋戦争]]で犠牲となった数多くの日本人の怨念によって蘇り、魔術や式神は一切用いず[[超能力]]を駆使して帝都破壊を目論む魔人として描かれている。
長身痩躯で、こけた頬にとがった顎、さっぱりとした刈上げといった容姿。眼光は鋭く、体の大きさに似合わないほど軽い身のこなしが特徴的である。黒い[[五芒星]]([[セーマンドーマン|ドーマンセーマン]])の紋様がある白手袋を着用している。剣の達人で[[孫六兼元|関孫六]]を愛用する。
 
荒俣が原案・ノベライズで参加した映画『[[妖怪大戦争 (2005年の映画)|妖怪大戦争]]』においても帝都東京を滅亡させようとする魔人として登場している。また『帝都物語』の前日談である『帝都幻談』、『新帝都物語』には「加藤重兵衛保憲」が登場する。彼と加藤保憲との関わりは『[[帝都物語異録]]』にて語られている。
[[紀伊国|紀州]]・[[龍神村]]の生まれとされるが、詳しい出生などについては一切が不明である。いかなる時代においても、老いの感じられない外見をしている(注:出生については、[[2001年]]に発刊された『[[帝都物語異録]]』で解説されている)。
 
=== 嶋田久作の影響 ===
極めて強力な霊力を持ち、あらゆる[[魔術]]に精通している。屍解仙の秘術を用いて[[転生]]したこともある。とりわけ[[陰陽道]]・[[風水]]・[[蠱毒]]の道においては、並ぶ者のいないほどの達人である。[[天皇]]直属の陰陽道の名家、[[土御門家]]一門ですら、彼一人にかなわなかった。また[[中国語]]や[[朝鮮語]]にも通じる。
荒俣によれば、加藤は当初、ミュージシャンの[[立花ハジメ]]をイメージしていたという<ref name=cinematoday>{{Cite web|和書|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0073133 |title=今は亡き天才漫画家が「世紀末のおもちゃ箱」と批評!原作者が伝説のカルト映画『帝都物語』の裏話を明かす|publisher=シネマトゥデイ|date= 2015-05-20 |accessdate=2019-11-19}}</ref>。しかし、映画版『帝都物語』での加藤役の[[嶋田久作]]による演技と存在感は強烈で、荒俣自身も「映画化が決まって初めて嶋田さんに会ったときには、本物の加藤がいると思った」<ref name=cinematoday/>「加藤保憲は嶋田さんと2人で作り上げたキャラクターだ」とコメントして認めており、前述の加藤の容姿描写も『帝都物語』文庫化の際に嶋田の容姿に合わせて書き直されたものである。OVA版でも容姿は嶋田をモデルとしている([[声優]]も担当)。
 
== 演じた俳優 ==
昭和73年に、東京の地下に眠る平将門を目覚めさせ、大地震によって東京を壊滅させた後、将門との最後の決闘の間に行方不明となる。
 
荒俣が原案・ノベライズで参加した映画『[[妖怪大戦争 (2005年の映画)|妖怪大戦争]]』においても帝都を滅亡させようとする魔人として登場している。また『帝都物語』の前日談である『帝都幻談』、『新帝都物語』には「加藤重兵衛保憲」が登場する。彼と加藤保憲との関わりは『[[帝都物語異録]]』にて語られている。
 
映画版『帝都物語』における加藤役の[[嶋田久作]]による演技と存在感は強烈で、荒俣自身も「加藤保憲は嶋田さんと2人で作り上げたキャラクターだ」とコメントしており、前述の加藤の容姿描写も『帝都物語』文庫化の際に嶋田の容姿に合わせて書き直されたものである。OVA版でも容姿は嶋田をモデルとしており([[声優]]も担当)、また以降の漫画やゲームなどの他のメディアにおいて、影響を強く受けた「長身・面長の強力な異能力者」というキャラクターが現れるなどした。
 
==演じた俳優==
*[[嶋田久作]] - 映画『[[帝都物語]]』・『[[帝都大戦]]』、OVA『帝都物語』
*[[西村和彦]] - 映画『帝都物語外伝』
*[[豊川悦司]] - 映画『[[妖怪大戦争 (2005年の映画)|妖怪大戦争]]』
*[[神木隆之介]] - 映画『[[妖怪大戦争 ガーディアンズ]]』
 
== 登場作品 ==
*[[帝都物語]]
*帝都物語・外伝
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*[[帝都物語異録]]
*[[妖怪大戦争 (2005年の映画)|妖怪大戦争]]
*[[妖怪大戦争 ガーディアンズ]]
*虚実妖怪百物語
 
==関連項目 脚注 ==
{{reflist}}
*[[賀茂保憲]] : 平安時代中期の[[陰陽師]]。加藤は彼にちなんで「保憲」と名付けられた。
 
== 関連項目 ==
*[[賀茂保憲]] : 平安時代中期の[[陰陽師]]。加藤は彼にちなんで「保憲」と名付けられた。
*[[仮面ノリダー]]:映画『[[帝都大戦]]』宣伝のため嶋田演じる加藤が第47話に登場。ノリダーと辰宮雪子と共闘して自身の偽物である帝都大戦男を倒した。
*[[ベガ (ストリートファイター)]]:元ネタは加藤保憲であり、顔つきや制帽の帽章に影響が見られる。
*[[さくらの雲*スカアレットの恋|さくらの雲*スカアレットの恋]]:主人公の前に立ちふさがる憲兵大尉「加藤大尉」として登場。
 
{{DEFAULTSORT:かとうやすのり}}
[[Category:帝都物語]]
[[Category:日本の小説の登場人物]]
[[Category:映画の登場人物]]
[[Category:アニメの登場人物]]
[[Category:漫画の登場人物]]
[[Category:日本の架空の軍人]]
 
[[en:Yasunori Katō]]
[[it:Yasunori Kato]]