「リック・ディアス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m セクションリンク修正
Reverted 1 edit by 175.45.28.138 (talk) (TwinkleGlobal)
タグ: 取り消し
 
(17人の利用者による、間の41版が非表示)
4行目:
作中の登場勢力のひとつである反地球連邦組織「[[エゥーゴ]]」の量産機。スポンサー企業である[[アナハイム・エレクトロニクス]] (AE) 社と共同開発した機体で、旧[[ジオン公国]]軍の[[ドム]]、[[リック・ドム]]に似た太めの体型が特徴。軽量・高強度の新素材[[ガンダリウム合金|ガンダリウムγ合金]]を装甲や構造材に採用しており、見た目に似合わない高機動性を発揮する。
 
『Ζガンダム』第1話から登場し、クワトロ・バジーナの偽名でエゥーゴ入りした元ジオン公国軍大佐[[シャア・アズナブル]]と、同じく元ジオン兵の部下たちがおもに搭乗する。当初、クワトロ機はジオン時代からのパーソナルカラーである赤、一般機は黒を基調に塗装されているが、ほかのエゥーゴ兵士たちもクワトロにあやかって赤に塗装した結果、こちらの色が制式カラー標準塗装となる。
 
本記事では、続編『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』およびほかやそ外伝作品に登場するバリエーション機、本機をベースとした[[#ディジェ|ディジェ]]および発展そのバリエーション機についても解説する。
 
== デザイン ==
37行目:
|装甲=[[ガンダリウム合金#ガンダリウムγ|ガンダリウムγ]]<ref name="z10-98" />
|武装=クレイ・バズーカ<br />ビーム・ピストル<br />ビーム・ライフル<br />[[ビームサーベル|ビーム・サーベル]]<br />バルカン・ファランクス<br />[[トリモチランチャー|トリモチ・ランチャー]]
|搭乗者=(メインパイロット)<br /> [[シャア・アズナブル#クワトロ・バジーナ|クワトロ・バジーナ]]<br />[[アムロ・レイ]]<br />[[エマ・シーン]]<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#アポリー・ベイ|アポリー・ベイ]]<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ロベルト|ロベルト]]<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#トリッパー|トリッパー]]<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#バッチ|バッチ]]<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ボティ|ボティ]]<br />[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル#アスナ・エルマリート|アスナ・エルマリート]]<br />[[GUNDAM THE RIDE#ジャック・ベアード|ジャック・ベアード]]<br />(一時的に搭乗)<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#フランクリン・ビダン|フランクリン・ビダン]]<br />[[カミーユ・ビダン]](テレビ版)<br />[[ファ・ユイリィ]](テレビ版)
}}
 
78行目:
; バリュート
: [[バリュート (ガンダムシリーズ)|バリュート]]を装備することにより大気圏への突入、[[サブフライトシステム]]に搭乗することにより重力下での空中戦もそれぞれ可能となっている。
; 6連装ミサイル・ポッド
: スマートフォンゲームアプリ『[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]』のイベント「アムロシャアモード」では[[#アムロシャアモード|後述]]の通りキリマンジャロ基地攻略戦でアムロがディジェでなく本機に搭乗するが、アニメパートではアウドムラから2度目の出撃時に本兵装(名称は劇中などで語られず便宜的)を左肩上部にマウントしている。直後に遭遇した[[ティターンズの機動兵器#バイアラン|バイアラン]]に対して全弾発射するもかわされ、ポッドをパージして白兵戦に移行している。
 
=== 劇中での活躍 ===
『Ζ』第1話にクワトロの機体以下3機が登場。クワトロ機のみ赤い塗装で[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#アポリー・ベイ|アポリー・ベイ]]、[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ロベルト|ロベルト]]らの機体は黒い塗装だった。[[グリプス戦役#ガンダムMk-II強奪と奪還交渉|グリーンオアシスでの戦闘]]では迎撃に現れた[[ジムII]]、[[ハイザック]]などの複数機を相手に、機体の高機動性をもって対等以上に渡り合う。その機体性能は、第5話にて連邦軍(実質[[ティターンズ]])側の技師だった[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#フランクリン・ビダン|フランクリン・ビダン]]が深い関心を寄せるほど優秀なものだった。フランクリンはクワトロ機を[[アーガマ (ガンダムシリーズ)|アーガマ]]から奪取し、[[アレキサンドリア (ガンダムシリーズ)|アレキサンドリア]]へ持ち帰ろうとしたところを、流れ弾により撃墜される。映画版ではフランクリンの持ち出した機体は艦砲射撃により撃墜され、小説版ではフランクリンは本機を持ち帰ろうとしたところを[[レコア・ロンド]]に射殺される。
おもにテレビ版『Ζガンダム』での描写を記述する。
 
第1話にクワトロの機体以下3機が登場。クワトロ機のみ赤い塗装で[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#アポリー・ベイ|アポリー・ベイ]]、[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ロベルト|ロベルト]]らの機体は黒い塗装だった。[[グリプス戦役#ガンダムMk-II強奪と奪還交渉|グリーンオアシスでの戦闘]]では迎撃に現れた[[ジムII]]、[[ハイザック]]などの複数機を相手に、機体の高機動性をもって対等以上に渡り合う。その機体性能は、第5話にて連邦軍(実質[[ティターンズ]])側の技師だった[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#フランクリン・ビダン|フランクリン・ビダン]]が深い関心を寄せるほど優秀なものだった。フランクリンはクワトロ機を[[アーガマ (ガンダムシリーズ)|アーガマ]]から奪取し、[[アレキサンドリア (ガンダムシリーズ)|アレキサンドリア]]へ持ち帰ろうとしたところを、流れ弾により撃墜される。映画版ではフランクリンの持ち出した機体は艦砲射撃により撃墜され、小説版ではフランクリンは本機を持ち帰ろうとしたところを[[レコア・ロンド]]に射殺される。
 
[[グリプス戦役#ジャブロー降下作戦|ジャブロー降下作戦]](テレビ版ではその少し前、ティターンズ艦艇強奪のためのグラナダ襲撃に際して)において、アポリーとロベルトがクワトロ機と同じ赤い塗装に統一された機体に搭乗する。プラモデル『[[マスターグレード|MG]] RMS-099 リック・ディアス』の取扱説明書によれば、もともとエゥーゴはゲリラ的な活動を行っていたために本機を識別しにくい色にしていたが、ティターンズとの本格的な衝突に際して色を塗り替えたとされている。劇中ではアポリー中尉の「味方に撃たれないため」と語る発言があるほか、ロベルト中尉の「大尉の色は人気がある」と語る発言からも、彼らの間で評判の高い色へと変更されたことが仄めかされた。しかし、雑誌企画『[[ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに]]』ではアーガマ隊所属機のカラーリングである設定がなされた{{efn2|連載時のみでムックには未収録。}}。
88行目:
[[グリプス戦役#宇宙帰還作戦|ケネディ宇宙港でのシャトル防衛戦]]で、ロベルト機は[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ブラン・ブルターク|ブラン・ブルターク]]の駆る[[アッシマー]]により撃墜される。アポリーが宇宙へ帰還してからは、地上に残された機体を引き継ぐ形で[[アムロ・レイ]]が搭乗する。その後も士官級のパイロットの多くが搭乗し、アーガマの主力、ひいてはエゥーゴの中核を担う名機として活躍する。
 
{{Anchors|アムロシャアモード}}『U.C. ENGAGE』のイベント「アムロシャアモード」では、テレビ版とも劇場版とも異なるストーリー展開でキリマンジャロ攻略戦が描かれており{{Sfn|U.C.ENGAGE Twitter|2023}}、単身地球に降下したクワトロが[[#ディジェ|ディジェ]]に搭乗するためアムロは本機に搭乗し、連携して[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ゲーツ・キャパ|ゲーツ・キャパ]]のバイアランや[[ロザミア・バダム]]の[[サイコガンダム]]に立ち向かう。
しかし、テレビアニメ版『機動戦士Ζガンダム』本編を指して「'''敵と味方のMSデザインが混在しており、分かりにくい'''」という意見が出たため、続編『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』では敵味方のMSデザインのフォーマットが、前作『[[機動戦士ガンダム]]』に準じて戻された。それにより、エゥーゴのMSはツインアイとゴーグルアイ、[[ネオ・ジオン]]軍のMSはモノアイタイプ{{efn2|ただし、[[クィン・マンサ]]は除く(頭部のデザインが[[ドーベン・ウルフ#ガンダムMk-V|ガンダムMk-V]]から挿げ替えられたため。詳細は[[クィン・マンサ#機体解説]]を参照)。}}といった具合に分けられた。本機はアーガマの戦力としては登場せず、第4話の時点で格納庫に2機置かれていたが、劇中では使用されなかった。それに対してネオ・ジオンのMSとしては、本機の派生機である[[#シュツルム・ディアス|シュツルム・ディアス]]が登場し、劇中でエゥーゴ側と交戦している。
 
漫画『[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル]]』では、白く塗装されたアスナ・エルマリート機が登場する。[[強化人間]]となったティターンズ所属の[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル#エリシア・ノクトン|エリシア・ノクトン]]の[[ギャプラン]]と交戦し、両機とも撃墜される。
 
漫画版『[[機動戦士ガンダムNT]]』では、宇宙世紀0097年にサイド6コロニー「[[サイド (ガンダムシリーズ)#メーティス|メーティス]]」の防衛隊隊長機として配備されている。コール・サインは「R-1(ロメオ・ワン)」。高齢のパイロットは「大尉」と呼ばれるが、みずから「中立国家の防衛能力」と述べており、対する「[[ネオ・ジオン#ネオ・ジオン残党(袖付き)|袖付き]]」の[[機動戦士ガンダムNT#ビアギッテ・クヌッセン|ビアギッテ・クヌッセン]]も「連邦軍以外との戦闘……」と独白しており、連邦軍所属ではないことがうかがえる(ほかの防衛隊所属機も、[[ハイザック]]や[[Ζプラス]]といったグリプス戦役期の機体)。コロニー内で戦闘をおこない市街地にも被害を与える[[機動戦士ガンダムNT#ゾルタン・アッカネン|ゾルタン・アッカネン]]の[[シナンジュ (ガンダムシリーズ)#シナンジュ・スタイン(ナラティブVer.)|シナンジュ・スタイン]]に対しハイザック2機を従えて反撃するが、至近距離からバルカン砲の砲撃を頭部から胸部にかけて浴びせられパイロットは戦死、機体は墜落する。
漫画版『機動戦士ガンダムNT』では、コロニー・メーティスの防衛隊に配備されている。
 
漫画『[[機動戦士ガンダムF90#ファステストフォーミュラ|機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ]]』では、0116年にサイド1コロニー「[[サイド (ガンダムシリーズ)#バーラト|バーラト]]」で暴動を起こしたエゥーゴOBのMSとして、[[メタス]]とともに3機が登場。コロニー内で特殊部隊「ファステストフォーミュラ」の[[機動戦士ガンダムF90#カナタ・サワメ|カナタ・サワメ]]の[[ガンダムF90 (架空の兵器)|ガンダムF90]] 2号機に殲滅される。
 
アニメ『[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gのレコンギスタ]]』第2話では、キャピタル・ガード養成学校の学術研究ライブラリー内にて「前世紀のクラシック・コレクション」として、カプールやゴッグ、ジェガンなど、他のMSとともに展示されている。
104 ⟶ 106行目:
{{clear}}
 
== 試作機・バリエーション ==
*=== RX-098 [[#プロトタイプ・リック・ディアス|プロトタイプ・リック・ディアス]] ===
** [[#リック・ディアス改|リック・ディアス改]]
* RMS-099 (MSA-099) リック・ディアス
** MSA-099 [[#リック・ディアス[シュトゥッツァー]|リック・ディアス[シュトゥッツァー]]]
** MSA-099 リック・ディアス[ガンダムヘッド]
** RMS-099 (MSA-099) [[#リック・ディアス[デルフォイ所属機]|リック・ディアス[デルフォイ所属機]]]
** RMS-99 [[#カノーネ・ディアス|カノーネ・ディアス]]
** RMS-099B [[#シュツルム・ディアス|シュツルム・ディアス]]
** RMS-099S [[#リック・ディアスS|リック・ディアスS]](スーパー・ディアス)
** MSA-099-2 [[#リック・ディアスII|リック・ディアスII]]
** RMS-099NT [[#レッテン・ディアス|レッテン・ディアス]]
* MSK-008 [[#ディジェ|ディジェ]]
** MSK-008 [[#シャア専用ディジェ|シャア専用ディジェ]]
** MSK-008R [[#リック・ディジェ|リック・ディジェ]]
*** MSK-008R [[#リック・ディジェ改|リック・ディジェ改]]
** MSK-008SR [[#ディジェ(SR型)|ディジェ(SR型)]]
** SE.DJ-1R [[#ディジェSE-R|ディジェSE-R]]
** [[TYRANT SWORD Of NEOFALIA#ディジェ・ソード|ディジェ・ソード]]
** MS-110 [[#チャイカ|チャイカ]]
 
== プロトタイプ・リック・ディアス ==
{{機動兵器
|名称=プロトタイプ・リック・ディアス<br />PROTOTYPE RICK DIAS
152 ⟶ 134行目:
{{clear}}
 
==== リック・ディアス改 ====
雑誌『[[ガンダムマガジン]]』No.2掲載の[[岩田和久]]の漫画『機動戦士Ζガンダム 宇宙を越える者』に登場。なお、[[#リック・ディアスII|リック・ディアスII]]も本機と同じ名称で呼ばれることがあるが、別機体である。
 
159 ⟶ 141行目:
宇宙世紀0087年のグリプス襲撃前に大気圏突入テストをおこなう。ガンダムMk-IIの[[フライングアーマー]]に似たブースターを装備し、パイロットはアポリーの予定であったが、直前にクワトロがアポリーを襲い、替わって搭乗する。運用テスト中のプロトタイプガンダムMk-II(外観は通常型と同じ)と遭遇し撃破されるが、頭部の球形コックピット・カプセルによって大気圏突入を成功させる。これにより、ガンダリウムγの剛性が実証されたという。
 
=== シュツルム・ディアス ===
{{機動兵器
|名称=シュツルム・ディアス<br>SCHUZRUM-DIAS
181 ⟶ 163行目:
グライ・バインダーは、出力4.2メガワットのビーム・カノン<ref name="mediazz2-91" />とベクタード・スラスター、プロペラント・タンクからなる<ref name="hguc_099b" />。これによる最高速度は、原型機の1.5-2.5倍といわれる<ref name="hguc_099b" />。AMBAC肢としても機能するが、近接戦闘ではデッド・ウェイトとなることが多い<ref name="hguc_099b" />。携行武装はリック・ディアスのもののほか、ネーベ・ランチャーと呼ばれる多発式ロケット砲の標準装備も予定されていた<ref name="projectz-67" />。
 
当初の型式番号はRMS-099RSで<ref name="hguc_099b" />、クワトロ・バジーナの専用機として計画されているが<ref name="hguc_099b" />、彼が百式に乗り換えたため実現していない。その後、リック・ディアス隊の中から選抜されたエリート・パイロット・チームに配備される予定だったが<ref name="mse-74">『機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、74頁。</ref>、[[第一次ネオ・ジオン抗争]]の際にサイド3の「隠れジオン派」によって奪取されたとも<ref>『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ』角川書店、1987年10月、47頁</ref>、政治的取引によってエゥーゴからネオ・ジオンに譲渡されたとも<ref name="mse-74" />、エゥーゴの元ジオン系軍人が寝返った際にネオ・ジオンに持ち込んだともいわれる<ref>『機動戦士ガンダムU.C.0084-0089』竹書房、2009年11月、168頁。(ISBN 978-4812440315)</ref>。ほかに、数機がカラバのエース・パイロットの手に渡ったとする説もある<ref name="hguc_099b" />。
 
; 劇中での活躍
: 第38話に登場。[[ムサイ#エンドラ|エンドラII]]に合流した「隠れジオン派」の[[機動戦士ガンダムΖΖの登場人物#サトウ|サトウ]]を隊長とする「ディアス隊」の9機が出撃、サトウ機は[[ネェル・アーガマ]]のブリッジに肉薄するが、[[マシュマー・セロ]]の密命を受けた[[機動戦士ガンダムΖΖの登場人物#イリア・パゾム|イリア・パゾム]]の[[ゲルググ#リゲルグ|リゲルグ]]によって撃破される。ほかに少なくとも4機が[[ガンダム・チーム]]に撃破されている。第44話では、マシュマーの[[ザクIII#ザクIII改|ザクIII改]]やリゲルグとともに2機(いずれも頭部は隊長機仕様)がコア3の[[ハマーン・カーン]]が滞在する建物の前に立っているが、マシュマーたちが出撃したあとの去就は不明。
: 小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』では、エゥーゴとカラバで運用され、アムロ・レイが搭乗。[[ジュドー・アーシタ]]ら[[ガンダム・チーム]]と共闘し、[[プルシリーズ#プルツー|プルツー]]が搭乗する[[サイコガンダム#サイコガンダムMk-II|サイコガンダムMk-II]]を撃破する。
: 漫画『[[機動戦士ガンダム ピューリッツァー -アムロ・レイは極光の彼方へ-|機動戦士ガンダム ピューリッツァー]]』では、カラバ内でアムロ・レイの動向が重要機密となり、影武者まで用意されたと語る[[ベルトーチカ・イルマ]]の回想の中に、[[Ζガンダム#Ζガンダム3号機|Ζガンダム3号機]]や[[Ζガンダム#ハーフゼータ|ハーフゼータ]]らとともに登場している。
: ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』では、[[グレミー・トト]]軍の制式カラーである灰色に塗装されたシュツルム・ディアス(グレミー軍仕様)が登場する。
: 漫画『[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]』では宇宙世紀0090年に[[機動戦士ガンダム Twilight AXIS#ダントン・ハイレッグ|ダントン・ハイレッグ]]が搭乗し、[[#シャア専用ディジェ|シャア専用ディジェ]]の援護をおこなう。
193 ⟶ 176行目:
: 本来はエゥーゴのクワトロ専用機としてデザインされた機体で、永野のテキストでは「シャア専用突撃型」と記載されている{{efn2|膝アーマーが[[ガルバルディ#ガルバルディβ|ガルバルディβ]]のもので、下腕部の形状も通常機と異なる。}}。しかし、テレビ版『機動戦士Ζガンダム』制作時にはデザイン画の提出が行われず、永野の弁によると「忘れた」とのこと。
: 『機動戦士ガンダムΖΖ』での登場に際して[[明貴美加]]によるクリンナップで全身稿が描かれ、第38話においてネオ・ジオンの機体として登場する。既売のプラモデルに新規パーツを追加し、新メカとして劇中に登場させることを目的としたバンダイ主導のデザインコンペの際{{要出典|date=2018年4月}}、モデルグラフィックスから提出された案の中に永野の作例時の設定をベースとした、エゥーゴのベテランパイロット専用機という設定が存在していたが<ref>『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、1994年1月(新装版)、82頁。(ISBN 978-4499205269)</ref>、同作ではモノアイの機体はジオン、と視聴者に分かりやすいMSの配置が行なわれたため{{要出典|date=2018年4月}}、敵役となった。
 
; プラモデル
: 2004年12月発売の[[マスターグレード|MG]]シリーズ『RMS-099 リック・ディアス(クワトロ・バジーナカラー)』にはシュツルム・ディアスをイメージさせる追加パーツが付属している。そのパーツを装着したリック・ディアスは若干跳ね上がったカメラアイのひさし(バルカン・ファランクスのカバー前部)や従来より長い膝部のパーツ、追加されたバーニアを持つ姿となる。
199 ⟶ 181行目:
{{clear}}
 
=== リック・ディアス[シュトゥッツァー] ===
雑誌企画『[[ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに]]』に登場。
 
209 ⟶ 191行目:
: 最終決戦時には、ロング・シールドブースターを3基接続して推力・攻撃力・防御力をさらに向上させているが、いびつな性能の水増しによって極めてバランスの悪い機体となり、[シュトゥッツァー]のあつかいに長けたベテラン・パイロットであるゾラでなければ、機体のポテンシャルを引き出すのは難しかった。武装プランの一例として、メガ・バズーカ・ランチャーの装備も考案されていた。
 
=== リック・ディアス[デルフォイ所属機] ===
雑誌企画『[[ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者]]』に登場(型式番号:RMS-099<ref>『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル』メディアワークス、2013年1月、21頁。</ref> または MSA-099<ref>『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル』メディアワークス、2013年1月、34-36頁。(ISBN 978-4048913102)</ref>)。
 
219 ⟶ 201行目:
: 『刻に抗いし者』の著者・神野淳一が提示した文字設定を元に、モデラーのGASが製作した模型作例がそのまま正式デザインとなっている<ref>『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル』メディアワークス、2013年1月、34頁・35頁。</ref>。機体本体にスラスターやバーニアを追加したり、バインダーをシールドに見えるようなデザインアレンジを行なっている<ref>『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル』メディアワークス、2013年1月、36頁。</ref>。
 
=== カノーネ・ディアス ===
'''KANONE-DIAS'''
 
228 ⟶ 210行目:
背部バックパックの換装に伴い、ビーム・ピストルおよびウエポン・ラックが廃止されている。バインダーについては作中ではなく、巻末の説明では付いている。キャノン砲は大口径短砲身が2門。[[ガンキャノン]]のキャノン砲に似ているが、作中ではビーム砲らしき描写がされている。
 
=== リック・ディアスS ===
{{機動兵器
|名称=リック・ディアスS
248 ⟶ 230行目:
: [[Gディフェンサー]]と酷似した名称だが、単独での運用機能は持たされておらず、あくまで強化型バックパックという位置づけである(型式番号:FXA-04{{要出典|date=2019年11月}})。
 
==== スーパーディアス ====
{{機動兵器
|名称=スーパーディアス
269 ⟶ 251行目:
; 劇中での活躍
: 漫画『[[機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽]]』にてエゥーゴの新型MSとして登場。ロングレンジ・バズーカによる狙撃任務に運用され、[[サイド_(ガンダムシリーズ)#サイド7(ノア→グリーン・オアシス)|サイド7]]から脱出するティターンズ残党の宇宙艇や随伴するハイザックを狙撃する。
{{-}}
 
=== リック・ディアスII ===
{{機動兵器
|名称=リック・ディアスII<br>RICK DIAS II
285 ⟶ 268行目:
|搭乗者=
}}
メカニックデザイン企画『[[Ζ-MSV]]』で設定された。初出は『[[B-CLUB]]』第7号で、デザインは[[藤田一己]]<ref name="bc7-12" />。同時に掲載された作例では、ガンダム・タイプの頭部([[永野護]]によるΖΖガンダム初期稿を藤田がクリーンアップしたもの)に交換が可能となっていた<ref name="bc7-12" />。「リック・ディアス改」と呼ばれることもあるが{{要出典|date=2023年5月}}、上記[[#リック・ディアス改|リック・ディアス改]]とは別機体である。2連装メガ・ビーム・ガンの形状は『B-CLUB』の作例でデザインされたものの他に、ゲーム『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V]]』で[[ΖΖガンダム]]のメガ・ビームライフルに近い形状にアレンジされたものがある<ref>{{Cite Book |和書 |author = |title = 機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V 公式コンプリートガイド |publisher = バンダイナムコゲームス |date = 2009-03-17 |page = 282 |isbn = 978-4-902372-22-9}}</ref>
 
AE社が、グリプス戦役におけるMSの性能向上に対応してリック・ディアスを改良した機体<ref name="bc7-12" />。同機はコックピットが頭部にあるため、ジェネレーター系統の強化が容易であるという<ref name="bc7-12" />。改良型ブースター・バインダーはスラスター8基を搭載するが<ref>『B-CLUB』第7号、バンダイ、1986年5月、47頁。</ref>、バインダーだけでなく機体各所も大幅に改良されている<ref name="mse-65" />。携行武装の2連装メガ・ビーム・ガンは、のちに[[ΖΖガンダム]]装備携行するダブル・ビーム・ライフル(2連装メガビームライフル)の試作型である<ref name="bc7-12" />。試作機が1機完成したのみで、(当時は)実戦投入はされていない<ref name="bc7-12" />。
 
漫画『[[機動戦士ガンダムF90#ファステストフォーミュラ|機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ]]』では、宇宙世紀0116年に「[[機動戦士ガンダムF90#エグム|ヌーベルエグム]]」を名乗る過激派が少なくとも3機を運用、月の[[宇宙世紀の施設と地名#イプシロン|イプシロン]]市を占拠している。
デザインは[[藤田一己]]<ref name="bc7-12" />。当時の作例では、ガンダム・タイプの頭部([[永野護]]によるΖΖガンダム初期稿を藤田がクリーンアップしたもの)に交換が可能となっていた<ref name="bc7-12" />。
 
2連装メガ・ビーム・ガンの形状は『B-CLUB』の作例でデザインされたものの他に、ゲーム『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V]]』でΖΖガンダムのメガ・ビームライフルに近い形状にアレンジされたものがある<ref>{{Cite Book |和書 |author = |title = 機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V 公式コンプリートガイド |publisher = バンダイナムコゲームス |date = 2009-03-17 |page = 282 |isbn = 978-4-902372-22-9}}</ref>。
{{clear}}
 
=== レッテン・ディアス ===
雑誌「[[ゲームぎゃざ]]」の[[読者参加型ゲーム]]『[[機動戦士ガンダム G-STRATEGY]]』に登場(型式番号:RMS-099NT)。
 
317 ⟶ 299行目:
|装甲=ガンダリウム合金<ref name="taz2-100" />
|武装=バルカン砲×2<br />ビーム・ライフル<br />クレイ・バズーカ<br />ビーム・ナギナタ
|搭乗者=[[アムロ・レイ]]<br />[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#アポリー・ベイ|アポリー・ベイ]](小説版『Ζ』)<br />[[シャア・アズナブル#クワトロ・バジーナ|クワトロ・バジーナ]](小説版『Ζ』、『U.C. ENGAGE』)<br />[[機動戦士ガンダムNT#ヨナ・バシュタ|ヨナ・バシュタ]]
}}
テレビ版『機動戦士Ζガンダム』に登場。反地球連邦組織「[[カラバ]]」のメカニック・チームが<ref name="nt100_4-82">『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編2』角川書店、1986年11月、82頁。</ref>独自に開発した機体<ref name="144_008">プラモデル『1/144 MSK-008 ディジェ』付属説明書、バンダイ、1986年2月。</ref>。
 
当時のカラバの工業力を総動員し<ref name="re100_008">『RE/100 MSK-008 ディジェ』付属説明書、バンダイ、2015年6月。</ref>、またエゥーゴによる技術提供も受けて完成させている<ref name="dc5-17">『データコレクション5 機動戦士Ζガンダム 下巻』メディアワークス、1997年7月、17頁。</ref>。[[宇宙世紀の企業#ルオ商会|ルオ商会]]やAE社[[宇宙世紀の施設と地名#キャリフォルニアベース|キャリフォルニア・ベース]]支部の協力もあったとされる{{Sfn|U.C.ENGAGE公式MSディジェアサルト|2022}}。[[グリプス戦役#ジャブロー降下作戦|ジャブロー降下作戦]]で地球に降り、[[ガルダ (ガンダムシリーズ)|ガルダ級輸送機]]「[[ガルダ (ガンダムシリーズ)#アウドムラ|アウドムラ]]」に残されたリック・ディアスを設計のベースとしているが<ref name="144_008" />、のちにアムロ・レイが搭乗する試作1号機<ref>『ホビージャパン別冊 機動戦士Ζガンダム』1986年5月、70頁。</ref>は同機のムーバブルフレームを用い<ref name="144_008" />、ネモのアビオニクスなども流用することで<ref name="re100_008" />短期間での開発に成功している<ref name="144_008" />。設計は旧ジオン系の技術者が担当しており、そのためか外観は[[ゲルググ]]に類似している<ref name="144_008" />。機体本体は地上での運用に対応した設計になっており<ref name="eb2-95">『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、50-51頁。</ref>、ジェネレーターは地上用に調整され<ref name="eb2-95" />、機体の軽量化や冷却機能の強化が施されている<ref name="re100_008" />。総合的にも、ネモを上回るスペックを達成している<ref name="re100_008" />。
 
実質的にアムロ専用のカスタムメイド機であり、一般兵が乗りこなすのは難しいとされるが<ref name="missionzz-124" />、わずかな仕様変更をおこない追加生産された機体が熟練パイロットに配備されている<ref name="pfz-40" />{{efn2|アムロ用の1機のみ開発されたとする資料もみられる<ref>『旭屋出版アニメ・フィルムブック2 機動戦士Ζガンダム Part2』1999年6月、189頁。ISBN 4751101609</ref>。}}。アムロ機のカラーリングはライト・グリーン{{Efn2|旧1/144やRE/100のプラモデルでの成型色は、ライト・ブルーに近い。}}とダーク・ブルーを基調とし、一部が赤と黄色に塗り分けられている
 
; 機体構造
339 ⟶ 321行目:
:; ビーム・ライフル
:: [[百式 (ガンダムシリーズ)|百式]]のものと同型で<ref name="144_008" />、更新用の生産品をそのまま流用している<ref name="re100_008" />。
:: 『機動戦士ガンダムNT』では、銃身の延長、バーチカルグリップやマウントラッチの追加、[[ジェガン]]や[[機動戦士ガンダムUCの登場兵器#リゼル|リゼル]]と共通規格のEパックの採用などが行われた改良版を使用する<ref name="mecha">{{Cite web|和書|url=http://gundam-nt.net/mechanical/|title=メカニカル|website=『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』公式サイト|accessdate=2018-08-16}}</ref><ref name="GA2019-01">{{Cite journal|和書|title=カトキハジメ メカニカルアーカイブス『機動戦士ガンダムNT』Vol.1|date=2018-11-26|issue=2019年1月号|journal=月刊[[ガンダムエース]]|publisher=[[KADOKAWA]]|page=25}}</ref>。
:; クレイ・バズーカ
:: 百式やリック・ディアスのものと同型<ref name="144_008" />。
346 ⟶ 328行目:
:; シールド/ウェポン・ラック
:: 右肩には曲面を帯びたシールドを装備し、「ラウンド・シールド」とも呼ばれる<ref name="144_008" />。左肩に装備されるウェポン・ラックはメガ・バズーカ用ともいわれるが<ref name="144_008" />、開発の最終段階から<ref name="re100_008" />テスト・パイロットとして参画したアムロが<ref name="pfz-40" />、各種兵装などのテスト運用を前提として提案したとされる資料が存在するといわれる<ref name="re100_008" />。
:; サーチライト
:: 『NT』に登場。隊長機の左肩に装着されており、[[機動戦士ガンダムUCの登場兵器#ロト|ロト兵員輸送タイプ]]に装備されたものと同等の機能を有する<ref name="GA2019-01" />。
:; スナイパー・ライフル
:: 漫画版『NT』にてヨナ機が装備。
354 ⟶ 334行目:
: 第37話では[[グリプス戦役#ダカール演説|ダカール演説]]のため、クワトロを[[宇宙世紀の施設と地名#ダカール|ダカール]]の連邦議会に送り届ける。ダカール演説成功後の第38話では、宇宙へと戻るカミーユとクワトロを守り奮戦、[[ガルダ (ガンダムシリーズ)#メロゥド|メロゥド]]と[[ジェリド・メサ]]の[[ティターンズの機動兵器#バイアラン|バイアラン]]を撃退する。
: 小説版『機動戦士Ζガンダム』第3巻にはクワトロがディジェに搭乗するシーンがあり、キリマンジャロ攻略戦に参加しようとする。しかしアポリーが搭乗する百式が宇宙から降下したため、クワトロはディジェを降りてアポリーと機体を交換する。この時のアムロはリック・ディアスに搭乗しているが、続く第4巻ではアムロはディジェに搭乗しているように描かれている。
: 劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』にディジェの登場はないが、劇場版の時系列で描かれた漫画『[[機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―]]』では本機が登場する。[[一年戦争]]後の幽閉生活から解放されたニュータイプ、アムロ・レイ復活の象徴にしようとする[[ハヤト・コバヤシ]]の考えで、本機はガンダムタイプの外観になるよう技術者に依頼されるが、反ティターンズの同志でもあるジオン残党への配慮からジオン系の外観となったとされる。これは急な変更であったため、モノアイの裏側にツイン・アイ用ソケットが残されている(食玩『FW GUNDAM CONVERGE 18 ディジェ』やプラモデル『RE/100 ディジェ』および『HGUC ディジェ』ではツイン・アイ用ソケットが再現されている)など、直前までガンダムタイプとして開発していた名残があり、後でガンダムタイプに戻すことも可能とされている。なお、本作では本機の外観はアムロの意見によってSFS搭乗時の空力特性が優先し、リック・ディアスにもガンダムにも似ていない曲線的なデザインになったとされる。
: スマートフォンゲームアプリ『[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]』のイベント「アムロシャアモード」では、テレビ版とも劇場版とも異なるストーリー展開でキリマンジャロ攻略戦が描かれており{{Sfn|U.C.ENGAGE Twitter|2023}}、単身地球に降下しカラバと合流したクワトロが搭乗する(アムロはリック・ディアスに搭乗)。また、出撃前のAE社のティナとクワトロとの会話で、本来はツイン・アイとなる予定やジオン系の外観となった経緯が、上記『デイアフタートゥモロー』を踏襲して語られている。
: 漫画『[[機動戦士Ζガンダム Define]]』にはディジェは登場せず、アムロは[[百式 (ガンダムシリーズ)#零式|零式]]に搭乗している。
: 漫画『[[機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画|ギレン暗殺計画]]』では、カラバに参加した[[機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画#フィーリウス・ストリーム|フィーリウス・ストリーム]]ら元[[ザビ家#ギレン・ザビ|ギレン]]親衛隊員3名が本機に搭乗していることを示唆する描写があり、3機(うち1機は右肩のみ)が1カットのみ登場する。
: 劇場アニメーション『[[機動戦士ガンダムNT]]』では、宇宙世紀0097年に[[宇宙世紀の企業#ルオ商会|ルオ商会]]が所有するダクグレーの機体が複数登場し、その内の1機に主人公のヨナバシュタが搭乗する<ref name="mecha" /><ref name="GA2019-01" />。宇宙世紀0097年時点ではライフオ商会がを最新型に変更し、戦力として運用しているという設定<ref>{{Citation|date=2018|title=機動戦士ガンダムNT パンフレット特別版|publisher=[[創通]]・[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]|id={{JAN|4988105612020}}|pages=3,11}}</ref>。私設軍隊として雇われた傭兵たちや主人公の[[機動戦士ガンダムNT#ヨナ・バシュタ|ヨナ・バシュタ]]が搭乗し、護送される[[機動戦士ガンダムUC#マーサ・ビスト・カーバイン|マーサ・ビスト・カーバイン]]を襲撃するために使用される。カラーリングはアムロ機に近いが、ライト・グリーンがグレーに置き換わっている。また、隊長機は左肩に[[機動戦士ガンダムUCの登場兵器#ロト|ロト兵員輸送タイプ]]に装備されたものと同等の機能を有する<ref name="GA2019-01" />サーチライトを装備している
 
; デザイン
: メカニックデザインは[[藤田一己]]。藤田は、この機体がアムロの乗機として登場することを知らされずにデザインしたといわれる<ref>{{Cite web|和書|author=勝田哲也|date=2017-03-17|url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/review/1049977.html|title=「ROBOT魂(Ka signature) ディジェ」レビュー|work=[[Impress Watch|GAME Watch]]|publisher=[[インプレス]]|accessdate=2019-08-11}}</ref>。設定画には「機体ごとに通信アンテナの有無がある」との藤田による但し書きがある<ref>『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編 2』角川書店、1998年8月(1986年11月初版)、82頁。(ISBN 978-4048529815)</ref>。
; 備考
: 地上用に特化された機体とされるが、宇宙での運用は特に否定されていない。書籍『ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Ζガンダム メカニック編2』では、宇宙に上がったアムロをイメージしたイラストに本機が描かれたほか([[ジムII]]用のビーム・ライフルを携行)、後年の外伝作品でも宇宙用に改修された機体が登場する(後述)。
377 ⟶ 357行目:
 
==== ディジェ・アサルトパッケージ ====
『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場(型式番号:'''MSK-008S/A'''{{Sfn|U.C.ENGAGE公式MSディジェアサルト|2022}})。メカニックデザインは植田大貴{{Sfn|ガンダムエース04|2022|p=24}}。
 
僚機との連携を前提として、ディジェを爆撃支援機として運用する装備プランに基づき{{Sfn|ガンダムエース04|2022|p=24}}、エース・パイロット向けに少数生産された機体が改修される{{Sfn|U.C.ENGAGE公式MSディジェアサルト|2022}}。S型の各部(胸部左右、両肩部前後、両膝部)に[[FSWS計画]]からのフィードバックによる、ミサイル・ポッドが内蔵された増加装甲を装着、運用目的に適した制圧能力をもつ{{Sfn|ガンダムエース04|2022|p=24}}。各ミサイル・ポッドは発射後にパージすることでデッドウェイトを排し、戦闘継続の支障にならないよう設計されている{{Sfn|ガンダムエース04|2022|p=24}}。
 
=== ディジェ(SR型) ===
425 ⟶ 405行目:
ゲーム『[[スーパーロボット大戦シリーズ|スーパーロボット大戦]]』『[[SDガンダム GGENERATION|Gジェネレーション]]』『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望|ギレンの野望]]』シリーズにたびたび登場するが、タイトルごとに武装も異なり、百式やディジェと同じような装備のほか、ハイメガ粒子砲を装備している例もあった。機体性能も高めである以外に特に傾向はなく、宇宙での運用もできる場合が多いが、『ギレンの野望』では地上用である。
 
テレビシリーズのガンダムから[[パラレルワールド]]として展開された{{Sfn|月刊ホビージャパン1987-10|p=59}}、『[[ホビージャパン]]』の連載企画「[[TYRANT SWORD Of NEOFALIA]]」では「'''[[SE計画#SEシステム|SEシステム]]'''」という革新的技術が登場し、これを搭載している機動兵器群は[[SE計画#ソード|ソード]]と呼ばれ、従来兵器を超越した性能をもつ{{Sfn|月刊ホビージャパン1987-12|p=52}}。『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威#機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V|ギレンの野望 アクシズの脅威V]]』の「メカニック図鑑」では、同システムの本機への搭載が明言されているが、ゲーム中の性能はMSとして特筆したものはない。ゲーム『[[機動戦士ガンダム バトルオペレーション2]]』では、噴射口の形状などから、SEシステムとは画期的な推進システムではないかと推測している。ゲーム中ではその通りに、群を抜いたスラスター容量及びスラスター関連の特殊スキルを持つ
{{Clear}}
 
449 ⟶ 429行目:
{{Clear}}
 
==== ディジェ・トラバーシア ====
{{機動兵器
|名称=ディジェ・トラバーシア<br />DIJEH TRAVERSIA{{Sfn|ガンダムエース12|2021|p=295-298}}
471 ⟶ 451行目:
 
先の戦闘でサイコミュシステムの使用によって損壊した四肢には当時最新の試作機用のスペア・パーツに換装されているが{{Sfn|ガンダムエース12|2021|p=295-298}}、外観はヤクト・ドーガと同型である(ファンネル・ポート・シールドも装備)。また、破壊されていない頭部が換装されているのは、本機の開発時にAE社より寄贈された開発経緯不明の頭部パーツが、異常なほどのセンサー有効半径をもつことにアルレットが狂喜したためといわれており{{Sfn|ガンダムエース12|2021|p=295-298}}、その外観は[[#ディジェSE-R|ディジェSE-R]]に近く、額にのちの[[サザビー (ガンダムシリーズ)|サザビー]]のような1対の角飾りが付いている。またこれにともない、コックピット・ハッチは左側頭部から頭頂部に変更されている{{Sfn|ガンダムエース12|2021|p=295-298}}。武装は開発目標であるシャア専用機の想定火力に少しでも近付けるため、調達し得る高出力のものが用意されるが{{Sfn|ガンダムエース12|2021|p=295-298}}、これはのちのギラ・ドーガ(小隊長機)のビーム・マシンガンと同型である。シールドは後のヤクト・ドーガと同型の[[ミノフスキー粒子#メガ粒子砲|メガ粒子砲]]内蔵シールドを装備する。カラーリングはシャア専用ディジェと同様の濃淡の赤を基調に、一部が金色で塗り分けられている。
 
=== アムロ・レイ専用ディジェ ===
アクションフィギュア『[[ROBOT魂]] (Ka signature)』で設定され、プレミアムバンダイ限定で商品化された。メカニックデザインは[[カトキハジメ]]{{Sfn|ROBOT魂アムロ専用ディジェWEB|2024}}。後述の[[#リック・ディジェ|リック・ディジェ]]が宇宙戦用であることから、地上用としてのアムロ専用機があってもいいのではと企画された{{Sfn|ROBOT魂アムロ専用ディジェ企画担当者|2024}}。
 
背部にリック・ディアスのブースター・バインダーと、小型化された改良型放熱フィンを装備した高機動戦型の機体。頭部はツイン・カメラアイの[[Ζガンダム]]系フェイスで、カラーリングはアムロが搭乗した[[Ζプラス#ΖプラスA1型試作機(アムロ・レイテスト飛行機)|ΖプラスA1型]]と同じ赤系とオフ・ホワイトを基調としたデモンストレーション・カラーとなっている{{Sfn|ROBOT魂アムロ専用ディジェWEB|2024}}。
 
商品には、通常型と同型の頭部と放熱フィンも付属する。
 
=== リック・ディジェ ===
490 ⟶ 477行目:
宇宙世紀0092年を舞台とする漫画『[[機動戦士ムーンガンダム]]』に登場。メカニックデザインは形部一平<ref name="GA2017-12" />。
 
地球連邦軍外郭部隊「[[ロンド・ベル]]」への編入当初におけるアムロ・レイの搭乗機。後年の[[第二次ネオ・ジオン抗争]]で主力機となる[[ジェガン]]はまだ配備前であり、それ以前の主力機[[ジムIII]]ではアムロの技量を発揮できないというロンド・ベル司令部の判断のもと、用意された。しかし、アムロを危険視する連邦内での意見から最新鋭のガンダムタイプの提供は見送られ、彼のカラバ時代の乗機であるディジェを改修する案が採用された<ref name="GA2017-12" />。伝説的エースであるアムロの存在を印象付けるため、彼がカラバの第18TFAS所属時に搭乗した[[Ζプラス#ΖプラスA1型試作機(アムロ・レイテスト飛行機)|ΖプラスA1型(テスト仕様)]]を踏襲した朱色とグレーのツートンに塗られている<ref name="ga1907-mgmw">形部一平「ムーンガンダム メカニカルワークス Vol.14」『ガンダムエース』2019年7月号、KADOKAWA、32-33頁。</ref>。
 
おもに宇宙戦に適応した改修がなされており、リック・ディアスのものを発展させた背部バインダーや各部スラスターの換装、放熱フィンの材質変更などがおこなわれている。コックピットの構造も変更され、側頭部への乗降方式から、頭部を後ろにずらして胸部上面のハッチを開ける方式となっている<ref name="GA2017-12" />。
496 ⟶ 483行目:
武装は改修前とほぼ同様のものに加え、裏面にグレネードを4発懸架可能な左肩シールド、グリプス戦役時代の対艦用高出力ビーム砲であるハイパー・メガ・ランチャーを装備する。なお、コックピットの構造変更に伴い、後頭部にはバルカン用の大型弾倉が取り付けられている<ref name="GA2017-12" />。
 
ルオ商会所属機。機体がダークグレーに塗装されを基調としたカラーリングを施しており、頭部フェイスマスク従来のディジェに近い形状を持つく<ref name="GA2022-08">{{Cite journal|和書|issue=2022年8月号|journal=月刊ガンダムエース|publisher=KADOKAWA|page=204-205|id=JAN 4910124011270}}</ref>。
 
==== リック・ディジェ改 ====
528 ⟶ 515行目:
** {{Cite journal |和書 |journal=ガンダムエース |issue=2021年12月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース12|2021}} }}
** {{Cite journal |和書 |journal=ガンダムエース |issue=2022年4月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース04|2022}} }}
* ウェブサイト
** {{Cite web|和書 |url=https://gundam-uce.ggame.jp/mobile-suit/ |title=MOBILE SUIT |website=機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE 公式サイト |publisher=バンダイナムコ |accessdate=2022-05-24 |ref={{SfnRef|U.C.ENGAGE公式MSディジェアサルト|2022}} }}
** {{Cite web|和書 |url=https://twitter.com/gundam_uce/status/1732308949754642840 |title=【UCE】機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE |website=Twitter |accessdate=2023-12-06 |ref={{SfnRef|U.C.ENGAGE Twitter|2023}} }}
** {{Cite web|和書 |url=https://p-bandai.jp/item/item-1000208983/ |title=ROBOT魂 (Ka signature) <SIDE MS> アムロ・レイ専用ディジェ |website=プレミアムバンダイ |publisher=BANDAI SPIRITS |accessdate=2024-04-11 |ref={{SfnRef|ROBOT魂アムロ専用ディジェWEB|2024}} }}
** {{Cite web|和書 |url=https://hobby.watch.impress.co.jp/docs/interview/1580118.html |title=「ROBOT魂 (Ka signature) <SIDE MS> アムロ・レイ専用ディジェ」企画担当者インタビュー |website=HOBBY Watch |publisher=インプレス |accessdate=2024-04-11 |ref={{SfnRef|ROBOT魂アムロ専用ディジェ企画担当者|2024}} }}
 
== 関連項目 ==
534 ⟶ 526行目:
 
{{宇宙世紀|機動兵器}}
 
{{Gundam-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:りつくていあす}}
[[Category:エゥーゴの機動兵器|りつくていあす]]
 
* [[バルトロメウ・ディアス]]