削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
 
(6人の利用者による、間の6版が非表示)
22行目:
|生息図 = [[File:Rock_Ptarmigan_Lagopus_muta_distribution_map.png|250px|分布域]]
}}
'''ライチョウ'''(雷鳥、[[学名]]:''Lagopus muta''<ref name="環境省">[https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/raicho.html 保護増殖事業:ライチョウ] 環境省(2022年4月24日閲覧)</ref>)は、[[鳥綱]][[キジ目]][[キジ科]]ライチョウ[[属 (分類学)|属]]に分類される[[鳥類]]。英名はRock ptarmigan(ロック・ターミガンに近い発音)。[[北半球]]北部に分布し、[[日本]]のいくつかの高地に分散して生息する[[亜種]]はその南限である<ref name="環境省"/>。日本では国の[[特別天然記念物]][[絶滅危惧種]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20220810-XUOFXL5UTBNFFEBBT3ZWXNI3VU/|title=ライチョウ2222羽、駒ケ岳に到着  初の野生復帰へ|publisher=[[産経新聞|産経ニュース]]|date=2022-08-10|accessdate=2022-08-10}}</ref>であり、[[環境省]]や[[日本動物園水族館協会]]などにより保護と繁殖支援が行なわれている<ref name="東京新聞20240709">[https://www.tokyo-np.co.jp/article/338714 ライチョウ 120羽生息確認/中央アルプス 野生復帰させた個体も]」『[[東京新聞]]』夕刊2024年7月9日6面掲載の[[共同通信]]記事</ref><ref name="信濃毎日20240131">
[https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024013000831 ニホンライチョウつがい、3回目の飼育へ 長野市の茶臼山動物園 ひなを成鳥まで「今回こそ」][[信濃毎日新聞]]デジタル(2024年1月31日)2024年7月11日閲覧</ref>。
 
かつての学名は''Lagopus mutus''だったが、属名は[[ギリシャ語]]由来で[[女性名詞]]であるため(従来は[[男性名詞]]と思われていた)、[[種小名]]が修正された<ref>David, Normand & Gosselin, Michel (2002): The grammatical gender of avian genera. ''[[Bulletin of the British Ornithologists' Club|Bull. B. O. C.]]'' '''122'''(4): 257-282.</ref>。
 
== 分布 ==
ライチョウ亜科の鳥は世界に6属17種が生息し(但し分類には諸説ある)、ライチョウの仲間では最も寒冷な気候に適応した種である。[[ユーラシア大陸]]と[[北アメリカ大陸]]の[[北極海]]沿岸、[[ヨーロッパ]]と[[アジア]]の一部の高山帯に広く分布する<ref name="GSG">{{Cite web |url=http://www.galliformes-sg.org/grousg/grousesp/ROCK.HTM |title=Lagopus mutus Montin, 1776 |publisher=GSG |language=英語 |accessdate=2012-07-28}}{{リンク切れ|date=2017年6月}}</ref><ref name="bird-research">{{Cite web|和書|url=http://www.bird-research.jp/1_newsletter/dl/BRNewsVol9No3.pdf|title=バードリサーチ バードリサーチニュース|accessdate=2022年7月16日|publisher=特定非営利活動法人 バードリサーチ }}</ref>。[[ピレネー山脈]]、[[アルプス山脈]]、日本には隔離分布している<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、184-185頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、184-185頁]]</ref>。Johsgardによる1983年の報告で、[[フィンランド]]で約8,000羽、[[イギリス]]で2,000-20,000羽が生息していると推定されている<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、163頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、163頁]]</ref>。日本での生息数は[[信州大学]]の推定によると、1980年代の約3000羽から2000年代には2000羽弱へと減少している<ref name="環境省"/>。 
 
== 形態 ==
[[File:Rock Ptarmigan in Mount Akaishi 1994-7-30.jpg|thumb|right|240px|ハイマツ帯に生息するライチョウの母と子]]
[[孵化]]直後の[[雛]]は背丈およそ6cm6[[センチメートル|cm]]ほどで、足は体と比較して大きい。成鳥の体重は400-600g600[[グラム|g]]程度(ヨーロッパのものがオス375-610g、メス347-475g<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、184-185頁" />)。全長は約37cm、翼開長は約59cm<ref name="ひと目でわかる野鳥" />。
 
夏は褐色・冬は純白と季節によって[[羽毛]]の色が変化するのが特徴である。冬は羽毛の中に空気をたっぷり蓄えて体温を逃さないようにしている。羽毛は軸が2つに分かれその軸に付いた細かい羽毛の密度が高いため、空気をたくさん含むことができる。
 
春は黒い羽毛が混じり始める。オス個体では目の上には赤色の肉冠がある。これはオスの特徴で興奮しているサインである。メスは背中が茶色になる。
60 ⟶ 61行目:
; ''Lagopus muta japonica'' [[w:Austin Hobart Clark|Clark]], 1907 ライチョウ<ref name="osj" /><!-- nakamura2014では''japonicus''。ただし日本産鳥類目録改訂7版で''japonica''に変更されたとしつつ、レッドリストの学名にあわせたとしている -->
:日本([[本州]]中部)固有亜種<ref name="nakamura2014">中村浩志「ライチョウ<!-- 亜種 -->」『レッドデータブック2014 日本の絶滅のおそれのある野生動物 2 鳥類』(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社[[ぎょうせい]]、2014年)100-101頁</ref>。[[飛騨山脈]](北アルプス)の[[乗鞍岳]]、[[赤石山脈]](南アルプス)、[[頸城山塊]]([[火打山]]および[[新潟焼山]])、[[御嶽山]]、[[木曽山脈]](中央アルプス)で繁殖する<ref name="nakamura2014" />。以前は[[白山]]や[[八ヶ岳]]などにも分布していた<ref name="nakamura2014" />。分布の南限にあたり、大陸と陸続きだった[[最終氷期]]に進入して温暖化に伴い高山帯に遺存分布したと考えられている<ref name="nakamura2007">中村浩志「[https://doi.org/10.2326/jjo.56.93 ライチョウ''Lagopus mutus japonicus'']」『日本鳥学会誌』第56巻 2号(日本鳥学会、2007年)93-114頁</ref>
:別名ニホンライチョウ<ref name="nakamura2007" />。国の特別天然記念物で絶滅危惧種<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20220712-3HMMM46HN5MSJNVE5XZYYCP67Q/|title=栃木でライチョウ4羽ふ化 那須どうぶつ王国|publisher=産経ニュース|date=2022-07-12|accessdate=2022-07-12}}</ref>。
; ''Lagopus muta kurilensis'' Kuroda, 1924
:[[千島列島]]
92 ⟶ 93行目:
 
== 日本の亜種ライチョウ ==
日本には亜種ライチョウが[[本州]][[中部地方]]の高山帯([[頸城山塊]](火打山・焼山)、[[飛騨山脈]](北アルプス)、[[御嶽山]]、[[乗鞍岳]]、[[木曽山脈]](中央アルプス)、[[赤石山脈]](南アルプス))))のみに生息する。[[蛙]]に似た鳴き声を発する<ref>{{Cite web |url=https://www.bird-research.jp/1_shiryo/search.cgi?no=126&data00=%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6 |title=ライチョウの鳴き声 |access-date=2024-07-25 |publisher=認定NPO法人バードリサーチ |website=バードリサーチ鳴き声図鑑}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2153264/full/|title=市川美織、ライチョウは「鳴き声がカエル」至近距離で見ても逃げない性格に関心|publisher=[[oricon]]|accessdate=2020-08-07|}}</ref>。日本の生息地が、ライチョウの南限である。日本国内の、現在の分布北限は[[新潟県]]頸城山塊の[[火打山]]と[[新潟焼山|焼山]]、分布南限は赤石山脈(南アルプス)のイザルガ岳である<ref name="日本動物大百科">{{Cite book|和書 |author=中村浩志 |editor=日高敏隆(監修)|editor-link=日高敏隆 |date=1997-03 |title=日本動物大百科 鳥類II |publisher=[[平凡社]] |isbn=4582545548 |pages=10-11}}</ref>。
 
[[高山植物]]の[[芽]]・[[種子]]のほか[[昆虫]]類を採餌している<ref name="環境省"/>。[[中部大学]]が[[太郎山 (飛騨山脈)|北アルプス太郎山]]で採取した[[糞]]を[[DNA解析]]したところ、[[ツツジ科]]の[[クロウスゴ]]や[[ガンコウラン]]を中心に53種の植物を食べていることが確認された<ref>[https://www3.chubu.ac.jp/research/news/27924/ ライチョウの糞の精密DNA解析で採食した植物を高精度で同定─保護のための高山植生保全に活用─(藤井太一助手、上野薫准教授、南基泰教授ら)]中部大学(2022年3月22日)2022年4月24日閲覧</ref>。
98 ⟶ 99行目:
なお、[[北海道]]にはエゾライチョウ属''Tetrastes''の[[エゾライチョウ]]が生息する。北海道に''Lagopus属''が生息しない理由は分かっていない。
 
環境省は生息状況の調査や繁殖の支援を進めている。有精卵を抱かせての[[孵化]]や[[天敵]]([[キツネ]]、[[カラス]]など)の生息状況調査を計画している<ref>[https://mainichi.jp/articles/20190110/k00/00m/040/247000c 「ライチョウ 来年度ふ化試験/木曽駒ケ岳で生息確認/絶滅危惧種 野生復帰目指す」]『[[毎日新聞]]』朝刊2019年1月11日(総合・社会面)2019年1月24日閲覧</ref>、動物園飼育個体の野生復帰<ref name="東京新聞20240709"/>などである
 
{{右|{{Habitat|現在の亜種ライチョウの生息地|Mts.Kubiki|Mts.Hida|Mts.Akaishi}}}}
106 ⟶ 107行目:
[[江戸時代]]以前の文献では[[蓼科山]]、[[八ヶ岳]]、白山にライチョウが生息していたと記録されているが、現在は生息していない<ref name="日本動物大百科" />。[[岐阜県]]・[[石川県]]境に位置する白山は[[大正]]初期を最後に確認が途絶え、絶滅したとされた。
 
[[尾瀬]]に位置する福島県の[[燧ヶ岳|燧ケ岳]]でも1945年頃までライチョウが見られたという住民証言があり、客観的資料はないものの、誤認する可能性のある種が他に生息していないことから本種が生息した可能性は否定できない<ref name="wbsj-gunma">{{Cite web|和書|url=https://www.wbsj-gunma.org/mokurokuver1/mokurokuver1.4.pdf|title=群馬県鳥類目録改訂版|accessdate=2022年7月16日|publisher=日本野鳥の会群馬|page=91}}</ref>。なお、同じく尾瀬に位置する[[至仏山]]についてはハイマツ帯が存在するが、ライチョウに関する資料は残されていない<ref name="wbsj-gunma" />。
 
本来ライチョウの繁殖活動が確認されていない[[八ヶ岳]][[天狗岳|東天狗岳]]、[[飯縄山]]や[[戸隠連峰]][[高妻山]]では、1960年代以降数回にわたり登山者により写真撮影されたり、糞が確認されたりしたことがある。これは、本来の生息地である高山帯の生息環境が悪化した事によって、新しい生息場所を求めて飛来した個体と考えられる<ref name="JJE24-261">羽田健三「[https://doi.org/10.18960/seitai.24.4_261 山岳地帯の環境破壊による鳥類の分布と生態の変化について:特にライチョウを中心として]」『日本生態学会誌』1974年 24巻 4号 pp.261-264 , {{naid|110001881510}}, {{doi|10.18960/seitai.24.4_261}}</ref>。
 
=== 日本に生息する種の起源 ===
ライチョウが日本にやって来たのはおよそ2万年前の[[氷期]]で、[[樺太]]、[[カムチャッカ半島]]を経由して本州中央部の高山帯に定住したが、氷期が終わり温暖になったことで大半のライチョウは寒い北へ戻ったが、ごく一部が日本の高山に残った<ref>[[#雷鳥が語りかけるもの|雷鳥が語りかけるもの (2006)、19-21頁]]</ref>。現在は[[北極]]周辺が主な生息地域である。日本のライチョウは一番南の端ということになる。[[ミトコンドリアDNA]]の解析結果では、北アルプスに2系統、南アルプスに2系統が生息している<ref>{{PDFlink|[http://ornithology.jp/osj/japanese/katsudo/taikai/2005Nagano/oral/A-1-10.pdf ニホンライチョウの遺伝的多様性と分化] 日本鳥類学会}}</ref>。また、年平均気温は現在より2-4℃4[[セルシウス度|℃]]高かった 6000年前から9000年前のヒプシサーマル期([[完新世の気候最温暖期]])の前半に著しく個体数を減少させた事が遺伝的多様性に欠けた個体群を形成させた<ref>馬場芳之、藤巻裕蔵、吉井亮一 ほか「[https://doi.org/10.3838/jjo.50.53 ニホンライチョウ(''Lagopus mutus japonicus'')におけるミトコンドリアDNAコントロール領域の遺伝変異性]」『日本鳥学会誌』2001年 50巻 2号 pp.53-64,107, {{doi|10.3838/jjo.50.53}}</ref>。南部の生息地ほど[[遺伝的多様性]]に欠けている。同属の''Lagopus属''の分布で物理的な距離が最も近いのはカラフト樺太であり、日本に生息する種は物理的にも隔絶されている。
 
=== 日本の生息数 ===
122 ⟶ 123行目:
== 生態 ==
[[File:Lagopède Alpin MHNT.jpg|thumb|200px|卵]]
高山や[[ツンドラ]]に生息しており<ref name="kuroda_hashizaki" />、矮性低木や[[スゲ]]などの草本、[[地衣類]]や[[]]類などのカーペット状の[[植生]]あるいは岩肌などがモザイク状に現れている環境に生息している<ref name="bird-research" />。
 
特に日本では[[標高]]2,500m以上の高山帯の岩場や[[ハイマツ]]の茂みなどを隠れ家とし、ハイマツは営巣場所・食物としても利用される(ハイマツは[[中華人民共和国]]北東部、日本の高山帯、[[極東ロシア|シベリア極東部]]、[[朝鮮半島]]北部にのみ分布するため、日本のように本種と同所的に分布する地域は限られる)<ref name="nakamura2007" />。
 
巣は地上営巣である<ref name="bird-research" />。り、ハイマツや[[コケモモ]]などの枯葉を皿状に組んで巣を作る<ref name="bird-research" />。
 
産卵は5月下旬-7月上旬に行われる。産卵用の巣は30cmから40cm程度の比較的背の低い[[ハイマツ]]や[[シャクナゲ]]類の陰に作られることが多い。メスは淡黄灰色の暗褐色の大小の斑点がある25g程度の卵を5個から10個程度産み、抱卵を行う。抱卵の時期にはメスは通常より10倍ほど大きな糞をする<ref>[[#雷鳥が語りかけるもの|雷鳥が語りかけるもの (2006)、31頁]]</ref>。
 
一腹卵数はイタリアアルプスで平均6.8卵、カナダで平均8.7卵、スバールバル諸島で平均7.1卵などであるのに対し、日本の個体群は2006~2007年乗鞍岳調査で平均6.04卵であり一腹卵数は最少とみられている<ref name="bird-research" />。抱卵はメスのみが行い、20~23日程度で孵化する<ref name="bird-research" />。
 
営巣成功率(少なくとも1羽のヒナが孵化する割合)は、イタリアアルプスで50%、ノルウェースバールバル諸島で52~56%、カナダで55.3%で、これらの地域では営巣環境の被覆度が低いとされる<ref name="bird-research" />。一方、日本の乗鞍岳の調査では営巣成功率は、2006年に75.3%、2007年に61.1%で、ハイマツに営巣することによって高い営巣成功率を維持しているとみられている<ref name="bird-research" />。しかし、日本の個体群については、[[ハシブトガラス]]や[[ハシボソガラス]]の増加、キツネやテンなどの哺乳類の侵入により、営巣成功率は高いがヒナの死亡率も高い傾向にあり、大型ケージの設置などの保護が行われている<ref name="bird-research" />。
 
<gallery>
143 ⟶ 144行目:
 
== 人間との関係 ==
[[スキー場]]建設などの観光開発や家畜の[[放牧]]などによる生息地の破壊、[[狩猟]]、送電線による衝突死、人間による攪乱などにより、生息数は減少している<ref name="iucn" />。アルプスでは気候変動、北極圏では温暖化による低木林の増加による影響が懸念されている<ref name="iucn" />。一方で2016年の時点では分布が非常に広く生息数も非常に多いと考えられているため、種として絶滅のおそれは低いと考えられている<ref name="iucn" />。
 
ヨーロッパのいくつかの国、中国、日本で[[レッドリスト]]の指定を受けていて、その他の地域では[[狩猟]]対象となっているところがある<ref name="GSG" />。
 
=== 欧州 ===
ドイツ連邦狩猟法(Bundesjagdgesetz=BJG)ではかつて主要狩猟動物だった種に関する一定の禁猟措置や違反に対する刑法罰(密猟罪)等の規定も設けられ、ライチョウについてはヨーロッパオオライチョウなどとともに狩猟動物目録に掲載された上で年間を通して禁猟の措置がとられた<ref>{{Cite web|和書|url=http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac//repository/all/23774/KJ00005091823.pdf|title=ドイツの狩猟(3)狩猟の対象となる動物|author=野島利彰|accessdate=2022年7月16日|publisher=駒澤大学 }}</ref>。
 
[[スウェーデン]]では、1978-1980年に年間11,700羽ほどのライチョウが捕獲されている<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、163頁" />。[[アイスランド]]では、狩猟による生息数への影響調査が行われている<ref name="GSG" />。
157 ⟶ 158行目:
[[イヌワシ]]など[[猛禽類]]の天敵を避けるため朝夕のほかに[[雷]]の鳴るような空模様でも活発に活動することが名前の由来と言われているが<ref>[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、161頁]]</ref>、実際のところははっきりしていない。古くは「らいの鳥」と呼ばれており[[江戸時代]]より[[火災|火]]難、[[落雷|雷難]]よけの信仰があったが<ref name="雷鳥が語りかけるもの (2006)、101-102頁">[[#雷鳥が語りかけるもの|雷鳥が語りかけるもの (2006)、101-102頁]]</ref>、「らい」が初めから「雷」を指していたかは不明である<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁]]</ref><ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、162頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、162頁]]</ref>。ヨーロッパや北アメリカでライチョウ類は重要な狩猟対象の鳥として古くから利用されていて、信仰の対象として崇められていた日本とは対照的である<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、162頁" />。狩猟文化があるイギリス人の[[ウォルター・ウェストン]]が日本に長期滞在した際の1894年([[明治]]27年)8月8日に[[常念岳]]周辺でライチョウの狩猟を行っていた<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、163頁" />。
 
文献上では[[1200年]]の[[歌集]]『夫木和歌抄』で[[後白河天皇|後白河法皇]]が、「しら山の 松の木陰に かくろひて やすらにすめる らいの鳥かな」と詠んだのが初出とされる<ref name="nakamura2007" />。江戸時代初期に中国の[[明]]から渡来した[[高泉性潡]]が『鶆(らい)』を著し、この名称も用いらるようになった<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、157頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、157頁]]</ref>。1711年([[正徳 (日本)|正徳]]元年)に[[加賀藩]]がライチョウを見た白山と[[立山]]の登拝者から調査した調査では「らいの鳥」が用いられ、1720年([[享保]]5年)の調査では「らいの鳥」と「雷鳥」の両方が用いられていた<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、157頁" />。江戸時代には立山、白山、御嶽山にライチョウが生息していることが、登拝者により広く知られていて、江戸時代後期に[[牧野貞幹]]が『野鳥写生図』でライチョウのオスとメスを写生し「鶆鳥」と表記し、[[毛利梅園]]が『毛利禽譜』で白山のライチョウのオスと雛を写生して「雷鳥」と表記している<ref name="雷鳥が語りかけるもの (2006)、101-102頁" />。1779年([[安永 (元号)|安永]]8年)に葛山源吾兵衛の『木の下陰』などにあるように長野県の[[諏訪地域]]や[[上伊那地域]]では「岩鳥」と呼ばれていて、1834年([[天保]]5年)の『信濃奇勝録』の乗鞍岳のものには「がんてう」の[[振り仮名]]が付けられていた<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁" />。1813年([[文化 (元号)|文化]]10年)の小原文英による『白山紀行』の写生図では「雷鳥」と「鶆鳥」の両方を記している<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁" />。[[地方名]]では富山県で「閑古鳥」、[[木曽地域|木曽]]の御嶽山で「御鳥」などの記録がある<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁" />。
 
1916-1918年([[大正]]5-7年)の百科事典『[[広文庫]]』で「雷鳥に鶆に作るは誤、本邦の神鳥にして[[支那]]になし」と記載され、「雷鳥(ライチョウ)」の名称が一般的となった<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁" />。
 
[[File:Ptarmigan Raicyou Female in kogouchidake 2008 11 26.jpg|thumb|right|135px|ライチョウ(冬毛・雌)<br>([[赤石山脈|南アルプス]][[小河内岳]]にて)]]
* 古代山岳信仰 - 日本のライチョウは江戸時代よりずっと以前、古代から[[山岳信仰]]登拝者に知られ、神秘性を帯びた「神の使者」の鳥とされていた<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、6-7頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、6-7頁]]</ref>。江戸時代までは、宗教的な[[不殺生|殺生禁断]]の戒律を守る人も多く、ライチョウがに人により捕獲されることは少なかったと考えられている<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、6-7頁" />([[日本の獣肉食の歴史]]」も参照)
日本のライチョウは江戸時代までは信仰の対象として保護されていたが、明治時代に一時乱獲され、下記年表のように法律で保護され、現在に至っている<ref>[[#雷鳥が語りかけるもの|雷鳥が語りかけるもの (2006)、104-105頁]]</ref>。
 
* 古代山岳信仰 - 江戸時代よりずっと以前から[[山岳信仰]]登拝者に知られ、神秘性を帯びた「神の使者」の鳥とされていた<ref name="ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、6-7頁">[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、6-7頁]]</ref>。
* このように江戸時代 - 明治以前まで、宗教的な[[不生|殺生禁断]]戒律により人により捕獲対象とされることは少なかったと考えらが、[[明治時代]]に一時乱獲さ、下記年表のように法律で保護され、現在に至っている<ref name="ライチョウ・生活と飼育へ>[[#雷鳥が語りかけるもの|雷鳥が語りかけるも挑戦 (19922006)、6104-7105" ]]</ref>。
 
* [[明治時代]] - 西洋思想の流入と、狩猟具の発達に伴い狩猟が行われていた。
* 明治時代:西洋思想の流入と、狩猟具の発達に伴い狩猟が行われていた。
* 1895年(明治28年)3月27日 - [[狩猟法]]施行細則により、雷鳥および[[エゾライチョウ|松鶏]]の狩猟停止期間が4月16日から8月14日までと定められた<ref>1895年(明治28年)3月27日[[農商務省 (日本)|農商務省]]令第4号「狩猟法施行細則」</ref>。
* 1901年(明治34年) - ):狩猟法が改定されその狩猟停止期間が4月16日から10月14日までと定められた。
* 1910年(明治43年) - ):ライチョウが、狩猟法の[[保護鳥]]に指定されて、捕獲禁止となった。
* 1923年(大正12年) - ):ライチョウが、[[史蹟名勝天然紀念物保存法]]により[[天然記念物]]に指定された<ref>1923年(大正12年)3月7日内務省告示第57号「史蹟名勝天然記念物保存ニ依リ指定」</ref>。
* 1969年([[昭和]]44年)3月31日 - [[鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律|鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律]]により、[[白山]]周辺の山域が白山[[鳥獣保護区]]に指定された<ref>1969年(昭和44年)3月26日農林省告示第357号「鳥獣保護区を設定した件」</ref>。
* 1972年(昭和47年)11月30日 - ニホンライチウが、特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律により特殊鳥類に指定された<ref>1972年(昭和47年)11月27日総理府令第71号「特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律施行規則」</ref>。
* 1984年(昭和59年)11月1日 - 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律により、北アルプス鳥獣保護区が拡大され、[[飛騨山脈|北アルプス]]の主要な山域が指定された<ref>1984年(昭和59年)10月23日環境庁告示第64号「鳥獣保護区を設定する件」</ref>。
* 1999年(平成11年)9月15日 - 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律により、保護繁殖を特に図る必要がある鳥獣に指定される<ref>1999年(平成11年)9月14日環境庁告示第43号「保護繁殖を特に図る必要がある鳥獣を定める件」</ref>。
* 2003年(平成15年)4月15日 - 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律を全部改正した[[鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律]]により、希少鳥獣に指定される<ref>2002年(平成14年)12月26日環境省令第28号「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則」</ref>。
* 2012年(平成24年)9月18日 - 中央環境審議会野生生物部会において、「ライチョウの保護増殖事業計画の策定について」答申がなされた<ref>{{Cite web |和書|url=https://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15699 |title=「ライチョウ保護増殖事業計画の策定について」及び「国指定鳥獣保護区及び特別保護地区の指定について」に関する中央環境審議会答申について(お知らせ) |publisher=環境省 |date=2012-09-18 |accessdate=2012-12-28}}</ref>。
 
地球温暖化、低地からの捕食者([[アカギツネ]]、[[テン]]、[[ハシブトガラス]]、[[チョウゲンボウ]]、[[ニホンザル]]など)の侵入および増加、低地からの他の動物の侵入([[イノシシ]]、[[ニホンジカ]]、[[ニホンザル]]など)とそれに伴う植生の破壊などにより生息数は減少している<ref name="nakamura2014" /><ref name="nakamura2007" />。1980年代に行われた縄張りの垂直分布調査から、「年平均気温が3℃上昇した場合、日本のライチョウは絶滅する可能性が高い」ことが指摘されている<ref name="nakamura2007" />。[[木曽駒ヶ岳]]では[[ロープウェイ]]の設置による登山客の増加に伴い、残飯を求めて捕食者のテンやキツネ<!-- 日本に分布するのはアカギツネのみ -->、ハシブトガラスなどが侵入したため、1965年頃までは確認されていたものの絶滅したとされる<ref name="nakamura2007" />。2018年7月に木曾駒ヶ岳で登山者による撮影例があり、8月に調査が行われ卵と巣が発見された<ref name="chubu_env">[http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2018/post_61.html 中央アルプス木曽駒ヶ岳のライチョウの生存確認について] 環境省(2020年8月1日閲覧)</ref>。採取された羽毛の遺伝子解析から乗鞍岳から飛来した個体と考えられ、2018年11月にも複数の撮影例があることから2017年から2018年にかけて少なくともメス1羽が定着していたと考えられている<ref name="chubu_env" />。白山では1930年代に絶滅したと考えられていたが、2009年5月に撮影例があり同年6月の調査でもメス1羽が確認された(2011年の時点で、2010年にも確認例がある)<ref>上馬康生・佐川貴久・白井伸和・中村浩志・宮野典夫「2009・2010年に白山で観察された雌ライチョウの行動,食性および営巣場所」『石川県白山自然保護センター研究報告』第37集(2011年)41-47頁</ref>。2011年に発表された2009年に白山で発見された個体と1936年に採取された白山産の[[剥製]]標本の[[ミトコンドリアDNA]]制御領域の分子系統解析では、いずれも飛騨山脈や乗鞍岳・御岳山でみられる[[ハプロタイプ]]に含まれるという解析結果が得られており、2009年に発見された個体はこれらの地域から飛来してきたと考えられている<ref>中谷内修・上馬康生「白山で発見されたライチョウの遺伝子分析」『石川県白山自然保護センター研究報告』第37集(2011年)49-55頁</ref>。
182 ⟶ 184行目:
 
:{{絶滅危惧IB類|ref=<ref name="nakamura2014" />}}
* 絶滅 - 石川県<!-- 石川県のサイトが出典として貼られていたが、リンク先はレッドリストではなく「レッドリストで絶滅の判定」という記述もなかった。石川県のサイトはトップ以外にリンクを貼る場合に担当者へ連絡などの注意事項はなかったが、下記の自治体のようにリンク切れを起こしやすいので直リンクはお奨めしない -->
* 絶滅危惧IA類 - 山梨県
* 絶滅危惧I類 - 新潟県<ref name="niigata">{{Cite web |和書|url=https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kankyokikaku/1214240790991.html |title=レッドデータブックにいがた |publisher=新潟県 |date=2001-03 |accessdate=2020-08-07}}</ref>、富山県、岐阜県<ref name="gifu">{{Cite web |和書|url=https://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/kankyo/shizenhogo/c11265/index_17185.html |title=岐阜県レッドデータブック(動物編)改訂版|publisher=岐阜県 |date=2010-08 |accessdate=2020-08-07}}</ref>
* 絶滅危惧II類 - 長野県、静岡県
 
==== 飼育と野生への再導入 ====
192 ⟶ 194行目:
1960年に[[白馬岳]]で捕獲した個体(オス1羽、メス2羽、ヒナ4羽の計7羽)を[[富士山]]へ移し、1966年に9羽が確認されて繁殖にも成功したが、1970年以降の目撃情報はなく定着しなかった<ref name="nakamura2007" />。2015 - 2016年に乗鞍岳で22個の卵が採取され、人工孵化させる試みが進められた<ref name="env" />。[[梅雨]]時の悪天候や捕食者による雛の死亡率が高いため、孵化直後の雛を母親と一緒にケージで保護し飛翔できるようになったら放鳥するという試みが進められている<ref name="nakamura2014" />。日本での1961 - 1985年における繁殖期の縄張りから推定した生息数は、2,953羽とされる<ref name="nakamura2007" />。2000年代に同様の調査から推定した生息数は、約1,700羽とされる<ref name="nakamura2014" />。富山県の[[立山]]の生息地で[[立山黒部アルペンルート]]の開発前後で生息数が約250羽から約150羽(1983年)に減少したと調査報告されている<ref>[[#ライチョウ・生活と飼育への挑戦|ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、7頁]]</ref>。
 
2019年時点で5施設([[いしかわ動物園]]、[[大町山岳博物館]]、[[恩賜上野動物園]]、[[富山市ファミリーパーク]]、[[那須どうぶつ王国]])で合計29羽(オス18、メス11羽)が飼育されている<ref name="env" />。[[長野市茶臼山動物園]]は2024年に三度目となる飼育を始めた<ref name="信濃毎日20240131"/>。
 
* 1963年(昭和38年) - ):生態研究のため、大町山岳博物館(長野県[[大町市]])が飼育研究を開始。
* 1966年(昭和41年) - ):富山県も飼育研究を開始。
* 1967年(昭和42年)7月 - 南アルプス北岳から山梨県[[金峰山 (山梨県・長野県)|金峰山]]に5羽が移植されたが、定着しなかった。定着しなかった理由として、隠れ家や営巣場所となるハイマツ帯の面積が小さかったことや、山体の形成年代が新しく餌となる高山植物が十分に無かったため、とされている。
* 1969年(昭和44年) - ):山梨県も飼育研究を開始。しかし各県の飼育は、[[寄生虫]]や[[家禽]]類起源の感染症、[[サルモネラ菌]]、トリアデノウイルス、[[緑膿菌]]<ref>佐藤良彦、太田俊明、平澤博一 ほか「[https://doi.org/10.12935/jvma1951.39.516 肉芽腫病変を伴った日本ライチョウの緑膿菌感染症例]」『日本獣医師会雑誌』Vol.39 (1986) No.8 pp.516-519, {{doi|10.12935/jvma1951.39.516}}</ref>などにより死滅する例が多く、安定した増殖には繋がっていない。
* 2008年(平成20年)12月5日 - ノルウェー領[[スヴァールバル諸島|スバールバル諸島]]産の大型亜種スバールバルライチョウが、上野動物園で公開されており、そこで生まれた個体が[[長野市茶臼山動物園]]や[[富山市ファミリーパーク]]<ref name="toyama-familypark">{{Cite web |和書|url=http://www.toyama-familypark.jp/animal/category/cat109/ |title=スバールバルライチョウ |publisher=富山市ファミリーパーク |accessdate=2012-07-28}}</ref>でも公開。
 
富山市ファミリーパークでは、募金によりライチョウの飼育・繁殖技術の確立と野生復帰を目指す「ライチョウ基金」を設立している<ref>[http://www.toyama-familypark.jp/raicho-fund/ 「ライチョウ基金」について] 富山市ファミリーパーク(2018年2月2日閲覧)</ref>。
 
中央アルプスの駒ケ岳([[木曽駒ヶ岳]])では、環境省信越自然環境事務所が2022年8月に22羽を放鳥した(12日に[[茶臼山動物園]]からの成鳥3羽を、13日に那須どうぶつ王国からの家族8羽を、14日に那須どうぶつ王国からの2家族11羽)<ref>[https://www.tokyo-np.co.jp/article/195872 「ライチョウ22羽 野生へ返る/中ア駒ケ岳 全国初」]『[[東京新聞]]』朝刊2022年8月15日(社会面)同日閲覧</ref>。
 
=== 国際ライチョウシンポジウム ===
ライチョウ属などの研究に関する国際的な[[シンポジウム]]がほぼ3年ごとに開催されている。2012年7月20日-24日に長野県[[松本市]]で「第12回国際ライチョウシンポジウム」が開催された<ref>{{Cite web |url=http://cert.shinshu-u.ac.jp/eco_lab/modules/wordpress0/attach/PROGRAM_120717_All_Small.pdf |title=12TH INTERNATIONAL GROUSE SYMPOSIUM(第12回国際ライチョウシンポジウム) |publisher=The Conference Committee of the IGS2012 |format=PDF |language=英語 |accessdate=2012-07-28}}{{リンク切れ|date=2020年6月}}</ref>。
==== 開催地 ====
* 第9回 - {{CHN}}[[北京]]、2002年<ref name="雷鳥が語りかけるもの (2006)、173頁">[[#雷鳥が語りかけるもの|雷鳥が語りかけるもの (2006)、173頁]]</ref>
* 第10回 - {{FRA}}、2005年9月26日-30日<ref name="雷鳥が語りかけるもの (2006)、173頁" />
* 第11回 - {{CAN}}、2008年
* 第12回 - {{JPN}}長野県松本市、2012年7月20日-24日
 
=== 地方公共団自治体の鳥に指定している自治体の指定 ===
以下の地方自治体の鳥に指定されている。
 
==== 都道府県 ====
* [[富山県]]
* [[長野県]]
* [[岐阜県]]
 
==== 市町村 ====
* [[大町市]] (長野県)
* [[関ケ原町]] (岐阜県、町のシンボル)
228 ⟶ 230行目:
* [[長谷村 (長野県)|長谷村]] (のちの長野県[[伊那市]])
 
==== 日本国外 ====
* [[カナダ]][[ヌナブト準州]]
 
=== マスコットキャラクターに採用している団体 ===
*[[富山県警察]]、富山県交通安全協会「とやまるくん」<ref name=マスコットキャラクター>[https://www.kataller.co.jp/all/press-release/%E3%80%8C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%A4%A7%E9%9B%86%E5%90%88%E3%80%8D%E3%81%AB/ 「ライチョウマスコットキャラクター大集合」にライカくん参加のお知らせ] カターレ富山公式サイト(2024年7月11日閲覧)</ref>
*[[立山町]]「らいじぃ」<ref name=マスコットキャラクター/>
*[[カターレ富山]]「ライカくん」
*[[富山グラウジーズ]]「グラッキー」
*[[富山GRNサンダーバーズ]]「ライティー」
*[[富山競輪場]]「ライちゃん」
*[[松本山雅FC]]「ガンズくん」<ref>[https://www.yamaga-fc.com/archives/302120 ガンズくん松本山雅FCオフィシャルマスコット就任10周年 「ライチョウを守ろうプロジェクト」が発足します!!]松本山雅FC公式サイト(2022年5月25日)2024年7月11日閲覧)</ref>
<!--
== 雷鳥とサンダーバード ==
262 ⟶ 273行目:
{{Species|Lagopus muta}}
* [[矢澤米三郎]](生物学者)
* [[大町山岳博物館]]
* [[恩賜上野動物園]]
* [[長野市茶臼山動物園]]
* [[富山市ファミリーパーク]]
* [[サンダーバード (列車)|雷鳥 (列車)]]
* [[マスコット]] - [[ライカくん|カターレ富山]]、[[富山GRNサンダーバーズ]]、[[富山グラウジーズ]]、[[松本山雅FC]]
* [[雷鳥 (お笑いコンビ)]]