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'''ペニーオークション'''({{Lang-en-short|penny auction}})あるいは'''入札手数料オークション'''({{Lang-en-short|bidding fee auction}})は、毎回の[[入札]]毎に[[手数料]]が必要になる形式の[[インターネットオークション]]である。表示上の開始価格や落札価格は通常のオークションに比べると低額であるが、入札時の手数料が高額になることが
▲'''ペニーオークション'''({{Lang-en-short|penny auction}})あるいは'''入札手数料オークション'''({{Lang-en-short|bidding fee auction}})は、毎回の[[入札]]毎に[[手数料]]が必要になる形式の[[インターネットオークション]]である。表示上の開始価格や落札価格は通常のオークションに比べると低額であるが、入札時の手数料が高額になることが多い。[[2005年]]に開設された[[:en:Swoopo|Swoopo]](ドイツ・旧名:Telebid)がこの形式の発祥とされる<ref>[http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20101021/249342/ 「3万円の人気ゲーム機が3000円!」で噂を呼ぶ「ペニーオークション」。その「怪しい正体」] - 日経BP社</ref>。
== 特徴 ==
入札者にとっては、開始価格が
出品される商品は、運営企業側が用意する。これらは、中古
出品する側の企業にとっては、落札額ではなく、手数料によって利益を上げることを目的とする[[ビジネスモデル]]である。しかし、参加者が少なければ、最低価格付近で安定して落札されてしまうため、最初から大量のユーザーが参加しない限り、運営者は利益を上げられないという構造的な欠陥がある。このため、運営側の成りすましによる不正行為が非常に起きやすい素地を持ち、特にネット取引の場合は、運営側の成りすましが存在しないと確定的に判断することが困難である。また、不正がなく、市価よりも安く安定して落札できるシステムならば、それを業として落札商品を転売するビジネスも成立してしまうため、理論的に「市価より安く」手に入れることは非常に難しい。不正が無かったとされるDMMでは、利用者の談合によって低額での落札が繰り返され、1年間で10億円の赤字になったとしている<ref>[https://news.livedoor.com/article/detail/9502604/ 【公開対談】エロからエコまで…DMMが手掛けたペニオクでは10億円以上の赤字 - ライブドアニュース]</ref>。
== トラブル ==
=== 日本 ===
[[日本]]では2010年頃からペニーオークションを運営する[[スクリプト]]が安価で販売されており<ref>[https://web.archive.org/web/20100122010831/https://getnews.jp/archives/44820 誰でも数万円でオークションサイトが作れる! 『ヤスオク』の様なサイトも…… - ガジェット通信]</ref>、それらを使ったサイトが増加した。[[国民生活センター]]への相談件数は[[2009年]]度の19件に対し、[[2010年]]度は173件と急増している<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100930/its1009301404001-c.htm |title=広がるペニーオークションに罠 落札できず手数料取られ… |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2010-09-30 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101025203308/http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100930/its1009301404001-c.htm |archivedate=2010-10-25}}</ref><ref name="trouble">{{Cite web|和書|url=http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110124_1.pdf|title=入札のたびに手数料が・・・!“ペニーオークション”のトラブルが急増|accessdate=2017-02-01|date=2011-01-24|format=PDF|publisher=国民生活センター|archiveurl=https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11628934/www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110124_1.pdf|archivedate=2011-04-15}}</ref>。2010年12月には、[[消費者庁]]が注意喚起に向けて情報収集に着手したと報じられた<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122801000608.html |title=新手のオークションに苦情急増 消費者庁が注意喚起へ |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2010-12-28 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101229165241/http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122801000608.html |archivedate=2010-12-29}}</ref>。こうしたペニーオークションに関するトラブルの報道の影響から、2010年秋からペニーオークションサイト閉鎖が相次いだ<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/24/news077.html|title=アメブロ芸能人がペニーオークションで続々落札? サイバーエージェント「一切関与していない」 - ITmedia NEWS|accessdate=2017-02-01|author=|date=2011-01-24|publisher=アイティメディア株式会社}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2011-02-02|title=ペニーオークション、苦情急増で国民生活センターが注意呼びかけ|accessdate=2017-01-13|author=So-net セキュリティ通信編集部|date=2011-02-02|publisher=[[So-net]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170113143913/http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2011-02-02|archivedate=2017-01-13|url-status=dead|url-status-date=2022-03}}</ref><ref name="増田2011">{{Cite web|和書|url=https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/423150.html|title=ペニーオークションで撤退相次ぐ、返金に応じない事業者も -INTERNET Watch Watch|accessdate=2017-02-01|author=増田覚|date=2011-01-28|publisher=株式会社インプレス}}</ref>。
2012年8月、[[消費者支援機構]]が「ダイヤモンドオークション」に対して、全国初の消費者団体訴訟を出すと通告したところ、同サイトは閉鎖された<ref name="diamond">提訴通知 突如サイト閉鎖 入札のたび課金「ペニーオークション」 読売新聞 2012年11月17日 大阪夕刊12ページ</ref>。同年[[12月7日]]、ペニーオークションサイト「ワールドオークション」に関して、[[インターネットボット|ボット]]による自動入札によって参加者が落札できないようにし手数料をだまし取ったとして詐欺容疑で初の逮捕者が出た([[ペニーオークション詐欺事件]])<ref name="yomiuri1207">京都・大阪府警 全国初3人逮捕 読売新聞 2012年12月7日 大阪夕刊13ページ</ref><ref name="47NEWS20121207">{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012120701001774.html |title=ペニーオークション、初の逮捕 手数料詐欺容疑 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2012-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121210033220/http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012120701001774.html |archivedate=2012-12-10}}</ref>。この摘発により、この業者が運営していたペニーオークションサイトで商品を落札したとの内容を自身のブログに投稿([[ステルスマーケティング]])していた複数の芸能人が虚偽の記述を書き込んだことを謝罪した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20121215-1059906.html|title=永井大も!!芸能人嘘ブログ20人以上か|accessdate=2017-01-13|author=|date=2012-12-15|publisher=[[日刊スポーツ新聞社]]}}</ref>。
逮捕報道の直後から、残ったペニーオークションサイトも次々に閉鎖され、2013年中にすべてのペニーオークションサイトが閉鎖された。2017年1月現在、日本にペニーオークションサイトは存在しない。
*[[ギャンブル]]性の高さをよく理解した上で慎重に利用すること▼
国民生活センターは以下のことを助言として挙げている<ref name="trouble"/>。▼
*自動入札機能などを使う場合には冷静な判断力を失わないこと
*
*[[サクラ (おとり)|サクラ]]の存在が疑われる不審なサイトを避ける
▲ことを助言として挙げている<ref name="trouble"/>。
行政が問題のある業者に対応をした例として以下のものがある。
* [[2011年]][[3月31日]]、[[消費者庁]]は不当に安く落札価格を見せかけているとして、ペニーオークションサイト「ポイントオークション」を運営する[[DMM.com]]、「凄オク」を運営する株式会社アギト、「ゼロオク」を運営する株式会社ゼロオクの3社に対して[[不当景品類及び不当表示防止法|景品表示法]]に基づく措置命令を行ったことなどを公表した<ref>{{Cite web|和書|url=https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/436649.html|title=消費者庁がペニーオークション3社に措置命令、「99%OFF」など不当表示 -INTERNET Watch Watch|accessdate=2017-02-01|author=三柳英樹|date=2011-04-01|publisher=株式会社インプレス}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.caa.go.jp/representation/pdf/110331premiums_1.pdf|title=いわゆる「ペニーオークション」運営業者に対する景品表示法に基づく措置命令等について|accessdate=2017-02-01|date=2011-03-31|format=PDF|publisher=消費者庁|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160304202448/http://www.caa.go.jp/representation/pdf/110331premiums_1.pdf|archivedate=2016-03-04|url-status=dead|url-status-date=2017-02-01}}</ref>。
* [[2012年]][[12月7日]]、京都、大阪両府警はペニーオークションサイト「ワールドオークション」について[[インターネットボット|ボット]]による自動入札によって参加者が落札できないようにし手数料をだまし取ったとして詐欺容疑でサイト運営に関与した4人を逮捕した<ref name="yomiuri1207"/><ref name="47NEWS20121207"/>([[ペニーオークション詐欺事件]])。4人に対しては執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。
== サービス ==
すべて閉鎖済み。
* [[:en:Swoopo|Swoopo]]
* ポイントオークション(DMM.com)<ref name="false-description" />▼
* ポイントオークション(DMM.com)<ref name="false-description">{{Cite news |url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000137-jij-soci |title=ペニーオークション業者に措置命令=入札料支払い損も、説明不十分-消費者庁 |newspaper=Yahoo!ニュース |agency=時事通信 |publisher=Yahoo Japan |date=2011-03-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110404123419/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000137-jij-soci |archivedate=2011-04-04}}</ref>
* ゼロオク(ゼロオク)<ref name="false-description" />
* 激安オク(Innovative Auction Limited)<ref name="
* Pオク(IT LAN)<ref name="
* みんなのオークション(EVOLISH PTE.LTD.)<ref name="
* オクテン(ショッピング・エンターテイメント)<ref name="
* イエヤス(クオリュクス & パートナーズ)<ref name="
* ペニオク(Tofoo Holdings LLC)<ref name="
* めちゃオク(めちゃオク運営事務局)<ref name="
* ポチオク(アットフリークス)<ref name="
* GEOオークション(GEO) → GET!オークション(セブンエイト)<ref name="
* ダイヤモンドオークション(和来)<ref>[http://www.kc-s.or.jp/upload/f10000322_1.pdf 【注意喚起】「サクラ」が介在するペニーオークションに関するご注意] 消費者支援機構関西 2012年[[11月26日]]</ref><ref name="diamond"/>
* * カイドキ(サイバーエージェントの子会社CAモバイル)
== 脚注 ==
{{Reflist|2}}
== 関連項目 ==
* [[ペニーオークション詐欺事件]]
* [[ペニー]]
* [[炎上マーケティング]]
* [[アイテム課金]]
== 外部リンク ==
*
* {{CRD|2000021706|ペニーオークションに関する資料|[[香川県立図書館]]}}
{{Internet-stub}}
{{DEFAULTSORT:へにいおおくしよん}}
[[Category:悪徳商法]]
[[Category:インターネットオークション]]
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