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{{Pathnav|frame=1|2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン}}
'''2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年9月 - 12月)'''(2022ねんロシアのウクライナしんこうのタイムライン 2022年9月 -
{{2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン}}
== 2022年9月 ==
=== 9月6日 ===
* 東部ハルキウ近郊にて、ウクライナ陸軍はロシア陸軍に対して反攻作戦を開始<ref>{{Cite web
=== 9月7日 ===
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=== 9月8日 ===
* アメリカのブリンケン国務長官がキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談し、日本円にして4000億円規模の軍事支援を表明し、領土奪還に向けて支える姿勢を強調した<ref>{{Cite web
* アメリカ軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長が記者会見を行い、ハイマースでロシア軍の補給路や弾薬供給拠点など400拠点を攻撃し「壊滅的な打撃を与え、継戦能力に直接的なダメージを与えている」との見方を明らかにした<ref name="yomiuri20220909">「ウクライナ 東部で20集落奪還 ゼレンスキー氏反攻を強調」『読売新聞』夕刊2022年9月9日3面(第4版)</ref>。
* ゼレンスキー大統領がロシアに占領されていた東部ハリコフ州[[バラクリヤ]]市を奪還したと発表した<ref>{{Cite web
* ウクライナ軍幹部が記者会見を行い、東部ハリコフ州でロシア軍から「20以上の集落を奪還した」と発表した<ref name="yomiuri20220909"/>。
===9月9日===
* アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ウクライナ軍が最近、同州内で約2500平方キロメートルの領土を奪還したとする分析を公表<ref name=":56">{{Cite web
* ウクライナメディアの「リビウ・ジャーナル」が、ロシア軍西部軍管区司令官アンドレイ・シチェヴォイ中将とされるロシア人捕虜の映像を公開<ref name=":57">{{Cite web
=== 9月10日 ===
* 複数の米欧メディアが、ウクライナ軍が東部ハリコフ州の要衝[[イジューム]]を奪還したと報じた<ref>{{Cite web
* ロシア国防省が、イジュムとバラクレヤに展開していたロシア軍部隊を東部ドネツク州方面に再配置すると発表した<ref name=":59">{{Cite web
* ハルキウ州の幹部が「(ハルキウ州の交通の要所である)[[クプヤンシク]]を露軍から解放した」と表明した<ref>{{Cite web
* イギリス国防省は、「露軍はウクライナ軍の反攻に衝撃を受けている」と指摘<ref name=":56" />。ウクライナ軍がハリコフ州の複数の都市を包囲し、州の重要都市イジューム周辺で露軍を孤立させているほか、クピャンスクも奪還する可能性があるとの見方を示した<ref name=":56" />。クピャンスクは最前線である東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)への補給ルートで、イギリス国防省は「クピャンスクを喪失すれば露軍に大打撃となる」と分析している<ref name=":56" />。
=== 9月11日 ===
* ウクライナ軍が、ロシア軍が東部ルハンシク州の補給拠点[[スヴァトヴェ|スバトボ]]から撤退したと発表した<ref name=":60">{{Cite web
* ゼレンスキー大統領がビデオ演説で、ウクライナ軍が東部ハルキウ州の反転攻勢で、ロシア軍が占領下で軍事拠点にしていたイジュームなどを奪還したと宣言した<ref>{{Cite web
=== 9月12日 ===
* アメリカのブリンケン国務長官は、ウクライナのロシア軍に対する反転攻勢はまだ初期段階だが、ウクライナ軍は「著しい進展」を遂げていると述べた<ref>{{Cite web|和書|title=ウクライナ軍「著しい進展」、ロシア軍への反転攻勢で米国務長官|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-blinken-idJPKBN2QE01I|work=Reuters|date=2022-09-13|access-date=2022-09-13}}</ref>。
* ゼレンスキー大統領が東部や南部について[[ルクセンブルク]]の2倍以上の広さに相当する6000平方キロメートル以上の領土を奪還したと明らかにした<ref>{{Cite web
* ウクライナ軍の広報担当者が、ヘルソン州の一部のロシア軍部隊が戦争捕虜の人道的扱いを決めた[[ジュネーブ条約]]を守る条件で、投降の用意があるとウクライナ軍に伝えてきたとの情報あると語った<ref>{{Cite web
=== 9月13日 ===
* イギリス国防省は、ウクライナの戦況をめぐり、北東部ハルキウ州から撤退したロシア軍のなかには最精鋭部隊が含まれていたとする分析を公表した<ref name=":62">{{Cite web
* ロシア軍が対ウクライナの全ての前線で「大規模攻撃」を開始したと発表<ref>{{Cite web
* ウクライナ南部メリトポリの市長は「ロシア軍部隊が市内からクリミア半島に向けて逃走を始めた」と述べた<ref>{{Cite web
* ウクライナ大統領府が、ロシアに再侵略を許さないことを目的にした自国の「安全の保証」に関する作業部会の提案を公表<ref name="yomiuri20220915">{{Cite web
=== 9月14日 ===
* ヘルソン州当局者が、ウクライナ軍が州都ヘルソン市から北西約15キロメートルに位置する要衝キセリョフカをロシア軍から奪還したと発表した<ref>{{Cite web
* ゼレンスキー大統領が、ウクライナ軍が9月9日にロシア軍から奪還した北東部ハルキウ州のイジュームを訪問した<ref>{{Cite web
* 首都キーウでゼレンスキー大統領の乗った車に乗用車が衝突する事故が発生<ref name=":63">{{Cite web
* ゼレンスキー大統領およびウクライナ大統領府副長官によると、ロシア軍が[[クルィヴィーイ・リーフ|クリビーリフ]]に巡航ミサイル8発を撃ち込み、[[インフレツィ川]]のダムが損壊して浸水被害が生じた([[戦争研究所]]は下流に架けられた浮橋のウクライナ軍による利用阻止が狙い可能性を指摘)<ref>「ハルキウ 15万人解放/ウクライナ 奪還8500万平方キロに」『読売新聞』夕刊2022年9月15日1面</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASQ9H7DLYQ9HUHBI03J.html 「ロシア軍、南部のダムをミサイル攻撃か 家屋100軒以上浸水」]朝日新聞デジタル(2022年9月16日)2022年9月18日閲覧</ref>。
* ロシア大統領府(クレムリン)は、NATO加盟に向けたウクライナの意欲はロシアの安全保障に対する脅威との見方を示した<ref>{{Cite web|和書|title=NATO加盟に向けたウクライナの意欲はなお脅威=クレムリン|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-nato-idJPKBN2QF1PK|work=Reuters|date=2022-09-14|access-date=2022-09-15}}</ref>。
* ロイター通信が、2022年2月のウクライナ侵攻開始前後にロシアのコザク大統領府副長官がウクライナ側と交渉に臨み、NATOに加盟しないとの暫定合意を取り付けてプーチン大統領に受け入れを進言したが、プーチンが拒否して侵攻を進めていたと報じた<ref name=":sankei20220915">{{Cite web
=== 9月15日 ===
* [[ウズベキスタン]]の[[サマルカンド]]で開かれた[[上海協力機構]](SCO)首脳会議に合わせてプーチン露大統領が中国最高指導者の[[習近平]]と会談し、ウクライナ問題についての「中国側の疑問や懸念を理解している」などと表明<ref>[https://jp.reuters.com/article/uzbekistan-sco-xi-putin-idJPKBN2QG1HY 「プーチン氏、ウクライナ巡る中国の懸念に理解表明 習氏の姿勢評価」]ロイター(2022年9月16日)2022年9月18日閲覧</ref>。
* [[国防省 (イギリス)|イギリス国防省]]がウクライナ北東部ハルキウ州の大部分から撤退したロシア軍をめぐり、撤退の際に砲撃を中心とするロシア軍の戦い方を支える対砲台レーダーなど貴重な装備品を放棄していったと指摘した<ref name=":asahi20220915">{{Cite web
=== 9月16日 ===
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=== 9月17日 ===
* アメリカのシンクタンクの戦争研究所が、ロシアがハルキウ、ルハンシク両州に大規模な援軍を出せなかったとして「ウクライナ北東部の大部分で、ロシア軍はウクライナの反攻に対し非常に脆弱な状態になっている」と分析した<ref>{{Cite web
* ゼレンスキー大統領はロシア軍から奪還したハルキウ州の計10カ所以上で、住民らが[[拷問]]を受けたとみられる部屋や器具が見つかったことを明らかにした<ref name=":cnn20220919">{{Cite web
=== 9月18日 ===
* ウクライナ軍が、ハルキウ州で[[オスコル川|オスキル川]]を渡河して東岸の支配権を奪還したと発表<ref>[https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2QK0DS 「ウクライナ、北東部ハリコフ州でさらに進軍 反攻で新たな戦果」]ロイター(2022年9月19日)2022年9月20日閲覧</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20220919013630/https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/203321 「ウクライナ 東部で進軍」]『東京新聞』朝刊2022年9月20日国際面掲載の共同通信記事(同日閲覧)</ref>。
* ハルキウ州で侵攻後初めてロシア軍の最新鋭戦車[[T-90#%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3|T-90Mプラルィブ]]の[[鹵獲]]が確認された<ref>{{Cite web|url=https://mil.in.ua/en/news/ukraine-s-armed-forces-captured-the-latest-russian-t-90m-proryv-tank-in-kharkiv-region/|title=Ukraine’s Armed Forces captured the latest Russian Т-90М “Proryv” tank in Kharkiv Region|publisher=mil.in.ua|date=2022-09-18|accessdate=2022-09-19}}</ref>。
=== 9月19日 ===
* 『[[百万本のバラ]]』を代表曲とするロシアの国民的歌手[[アーラ・プガチョワ]]<small> ([[:ru:Пугачёва, Алла Борисовна|ロシア語版]])</small>が事実上、ウクライナ侵攻を批判するメッセージをSNSに投稿した<ref>{{Cite web
* ロシア軍がミコライウ州にある「南ウクライナ原発」にロケット攻撃を行った<ref name=":nikkei20220919">{{Cite web
* ハリコフ州イジュームで多数の民間人らの遺体が発見されたことを巡り、ロシアのペスコフ大統領報道官がウクライナ側の発表を「ブチャと同じシナリオであり、うそだ。我々は真実を守っていく」と述べ、ロシア軍の責任を全面的に否定した<ref>{{Cite web|和書|title=【解説】ウクライナでの戦争、どっちが勝っているのか|url=https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-62937414|work=BBCニュース|access-date=2022-09-20|date=2022-09-20}}</ref>。「[[イジュームの集団墓地]]」を参照。
* ルガンスク州のガイダイ知事が、ウクライナ軍が同州の主要都市リシチャンスク西方約10キロの集落ベロゴロフカをロシア軍から奪還したと発表した<ref>{{Cite web
=== 9月20日 ===
* ウクライナ軍参謀本部が、ロシア軍がシリアに駐留する第217空挺部隊を現地からウクライナの戦場へ移す動きを見せていると発表した<ref>{{Cite web
=== 9月21日 ===
* プーチン大統領が国営テレビでの演説で、部分的動員令の大統領令への署名を発表するとともに、核兵器使用の可能性と、ロシア軍が占領しているウクライナ東南部でのロシア編入への賛否を問う住民投票への支持を表明<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2169Y0R20C22A9000000/ 「プーチン氏、部分動員令に署名 30万人規模 親ロ派地域併合へ 核使用も辞さず」]日本経済新聞ニュースサイト(2022年9月21日)同日閲覧</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20220921/k00/00m/030/143000c.amp|title=プーチン大統領、部分的な動員令に署名 「特別軍事作戦」巡り|publisher=毎日新聞|date=2022-09-21|accessdate=2022-09-21}}</ref>。[[予備役]]30万人の[[動員]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20220921/k00/00m/030/271000c|title=プーチン氏、予備役30万人動員へ 編入問う「住民投票」は4州に|accessdate=2022-09-22|publisher=毎日新聞}}</ref>。
* ロシアとウクライナが、271人を対象とする捕虜交換を実施した<ref name=":reuter20220922">{{Cite web|和書|title=ロシアとウクライナが捕虜交換、侵攻後最大の約300人|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-prisoners-idJPKBN2QN02O|work=Reuters|date=2022-09-22|access-date=2022-09-22}}</ref><ref name=":jiji20220922">{{Cite web
* アメリカのバイデン大統領が、国連総会で一般討論演説に臨み、ロシアによるウクライナ侵攻について、領土保全や武力行使禁止などの原則を定めた国連憲章に違反したと強く非難した<ref>{{Cite web
* ショイグ国防相が、国営テレビで放映されたインタビューで、ウクライナ侵攻に伴うロシア側の戦死者が5937人に上ったと明らかにした<ref name=":jiji202209222">{{Cite web
* ロイター通信の報道で、ロシアと国境を接するラトビア、エストニア、リトアニアのバルト3国、招集拒否を理由にしたロシア人の入国に厳しく対処する方針を示した<ref name=":youmuri20220922">{{Cite web
* ロシア全土で、プーチン大統領が出した部分的動員令への抗議デモが行われ、「人権団体OVD」インフォによると、拘束者は38都市で1400人以上に上った<ref name=":jiji202209222-2">{{Cite web
=== 9月22日 ===
* ロシアの[[ドミトリー・ペスコフ|ぺスコフ]]大統領報道官が、息子のニコライの徴兵拒否疑惑について、「発言の一部が切り取られたものだ」としてニコライを擁護した<ref name=":jiji20220923">{{Cite web
* ウクライナのゼレンスキー大統領が動画声明で、ロシアのプーチン大統領が出した部分動員令について、反転攻勢に転じたウクライナ軍の強さに「ロシア正規軍が耐えきれず崩壊したことを認めたものだ」とし、全土奪還に向け戦い続ける方針は不変だと宣言した<ref>{{Cite web
* ドイツのナンシー・フェーザー内相は「深刻な弾圧を受ける恐れがある脱走者は原則、ドイツで国際保護を受けることができる」と説明し、部分的動員令から逃れたロシアの脱走者を受け入れる用意があると表明した<ref>{{Cite web
* ロシアのラブロフ外相が、国連安全保障理事会のウクライナに関する会合で欧米の非難を退け、ウクライナが国際法に違反していると主張した<ref name=":61">{{Cite web
=== 9月23日 ===
* 東部のドネツクとルガンスク、南部のへルソンとザポロジエの4州のロシア側支配地で「ロシア編入」の賛否を問う[[ロシア占領下のウクライナでの2022年の併合住民投票|住民投票]]が開始<ref>{{Cite web
* ロシア国防省が、プーチン大統領が9月21日に署名した「部分動員令」について一部の銀行員やIT専門家のほか、報道関係者らの招集を免除すると発表した<ref>{{Cite web
* プーチン大統領の政治運動体「全ロシア人民戦線」がモスクワで愛国主義を打ち出した官製デモを開催した<ref name=":64">{{Cite web
* ウクライナ外務省は、ロシアによる攻撃にイラン製武器が使われているとして、イランの駐ウクライナ大使の承認を取り消すと発表した<ref name=":sankei20220924">{{Cite web
* 国連人権理事会が設置した国際調査委員会のエリック・モーセ委員長が、ロシア軍による処刑や拷問、性的暴行が確認されたとし、「ウクライナで戦争犯罪が行われたと結論づけた」と述べた<ref name=":yomiuri20220924">{{Cite web
=== 9月24日 ===
* ロシアのプーチン大統領が、軍人の自発的な投降などに関する罰則を厳しくした刑法改正を承認した<ref name=":nikkei20220924">{{Cite web
* ニューヨーク・タイムズ紙が、プーチン大統領が、ロシア軍現地指揮官によるウクライナ南部ヘルソン市からの撤退要請を拒否したと報じた<ref>{{Cite web
* 国連総会で日、中国、インドの外相が演説し、ウクライナ侵攻を続けるロシアに一定の距離を置く姿勢を示した<ref name=":nikke20220925">{{Cite web
* プーチン大統領が、ドミトリー・ブルガコフ国防次官を解任した<ref name=":bbc20220925">{{Cite web|和書|title=プーチン氏、国防次官を解任 補給失敗が理由か|url=https://www.bbc.com/japanese/63024553|work=BBCニュース|access-date=2022-09-26|date=2022-09-25}}</ref>。ロシア国防省が発表した<ref name=":bbc20220925" />。ブルガコフ次官は、ウクライナ侵攻におけるロシア軍の物資補給を担当していた<ref name=":bbc20220925" />。補給の混乱がウクライナ南部などでのロシア軍の苦戦の原因とされているだけに、その責任を問われた可能性がある<ref name=":bbc20220925" />。
* ゼレンスキー大統領が、アメリカから中距離の地対空ミサイルシステム「[[NASAMS]]」を受け取ったことを明らかにした<ref>{{Cite web
=== 9月25日 ===
* ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ロシアが、併合した南部クリミアで、反ロシア感情の強い先住民族「クリミア・タタール人」の多くを部分的動員の対象にしているとし、「新たなジェノサイド政策だ」と非難した<ref name=":yomiuri202209262">{{Cite web
=== 9月26日 ===
* イギリス国防省はウクライナ戦況分析で、ロシアによる予備役の部分動員令に関し「招集を受けた初期部隊が軍基地に到着を始めた」との見方を明らかにした<ref name=":jiji20220926">{{Cite web
* ウクライナ軍参謀本部が、ロシア軍が占領している東部ルハンスク州の一部で、18歳以上のウクライナ人男性にロシア軍への参加を求める招集令状の配布を始めたと表明した<ref name=":yomiuri20220926">{{Cite web
* ロシアは解任した補給担当のブルガコフ次官の、後任にロシアのウクライナ侵攻後、ウクライナの激戦地マリウポリ制圧を指揮した強硬派、ミジンツェフ大将を任命した<ref>{{Cite web
* アメリカ政府は、ウクライナ向けに11億ドルの追加軍事支援を発表した。高機動ロケット砲システム「ハイマース」18基や弾薬、ドローンシステム、レーダーシステムなどが含まれる<ref>{{Cite web|和書|title=米、ウクライナに11億ドルの追加軍事支援 ハイマース18基など|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-pentagon-arms-idJPKBN2QT24E|work=Reuters|date=2022-09-28|access-date=2022-09-29}}</ref>。
* プーチン大統領が[[エドワード・スノーデン]]にロシア国籍を付与する大統領令に署名<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3425782|title=スノーデン容疑者にロシア国籍付与 プーチン氏が大統領令|work=AFPBB News|agency=[[フランス通信社]]|date=2022-09-27|accessdate=2022-09-27}}</ref><ref>{{Cite web|和書||url=https://www.yomiuri.co.jp/world/20220927-OYT1T50100/|title=プーチン氏、米の情報活動を暴露したスノーデン容疑者にロシア国籍付与|website=読売新聞|date=2022-09-27|accessdate=2022-09-27}}</ref>。
=== 9月27日 ===
* ウクライナの親ロシア派がウクライナ東・南部4州の編入計画に絡み、「住民投票」が終了し、暫定結果として編入賛成が「97~98%」に上ったと発表した<ref name=":jiji20220927">{{Cite web
* カザフスタン内務省の高官は「およそ9万8000人のロシア市民が入国した」と明らかにした<ref name=":nhk20220927">{{Cite web
* 1600以上のロシアのプロパガンダアカウントが[[Facebook]]から削除された<ref>{{Cite web |title=Latest Developments in Ukraine: Sept. 27 |url=https://www.voanews.com/a/latest-developments-in-ukraine-sept-27/6764823.html |access-date=2022-09-27 |website=VOA |language=en}}</ref>。
=== 9月28日 ===
* 「ルガンスク人民共和国」の指導者レオニード・パセチニクと、ロシアが「ヘルソン州知事」に任命したウラジーミル・サリドの両氏がプーチン大統領に対し、両州を正式に併合するよう要請した<ref>{{Cite web
* ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」が、ウクライナ侵攻を巡る部分動員を逃れるためロシアを出国する人が続出する中、市民の不満拡大を懸念するロシア当局が国境を閉鎖できずにいると伝えた<ref>{{Cite web
* アメリカ国務省のプライス報道官は、親ロシア派の勢力がウクライナ東部や南部の支配地域で、大多数がロシアへの編入に賛成したとする結果を一方的に発表したことについて、記者会見で「結果は完全なねつ造だ。ウクライナの人たちの意志ではなく、ロシア政府の意志の表れだ」と強調した<ref name=":nhk20220929">{{Cite web
=== 9月29日 ===
* ロシアの予備役兵動員によりフィギュアスケート選手の[[ドミトリー・アリエフ]]、[[マカール・イグナトフ]]、サッカー選手の[[ディニャル・ビリャレトディノフ]]に召集令状が届いた<ref>{{Cite web
* 自民党の松野博一官房長官は記者会見で「ウクライナ国内で実施されたロシア編入に向けた『住民投票』と称する行為は、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害し、国際法に違反する行為であり、認められてはならず強く非難する」と発言した<ref name=":nhk20220929"/>。
* ウクライナのポドリャク大統領府顧問が、ロシア大統領府が、プーチン大統領が9月30日にウクライナの東部と南部4つの州の併合に関連する式典を開くと発表したことについて、SNSに「クレムリンの見せ物小屋だ。法的には何の意味もない」と投稿してロシア側の動きを批判した<ref name=":nhk20220930">{{Cite web
* 国連の[[アントニオ・グテーレス]]事務総長が、ニューヨークの国連本部で記者会見し、武力によってほかの国の領土を併合することは国連憲章と国際法に違反していると指摘した<ref name=":nhk20220930" />。そのうえで「ロシアは安全保障理事会の常任理事国の一つとして国連憲章を尊重する特別な責任がある。併合のためのいかなる決定も法的な価値を持たず、非難に値する」と強調した<ref name=":nhk20220930" />。また「国連の目的と原則を侮辱している。現代の世界ではありえない」と述べ、容認されてはならないと指摘した<ref name=":nhk20220930" />。
* プーチン大統領が、トルコのエルドアン大統領との電話会談を行い、ウクライナの東部と南部の4つの州で強行された「住民投票」だとする活動について「国際法の規範と原則に完全に従い、透明性のある方法で行われた<ref name=":nhk20220930" />。地域の住民はみずからが決定する権利を行使した」などと説明した<ref name=":nhk20220930" />。
=== 9月30日 ===
* プーチン大統領が、モスクワの大統領府で演説し、東部ドネツク、ルハンスク両州と南部ヘルソン、ザポリージャ両州、4州の併合を宣言した<ref name=":yomiuri20220930">{{Cite web
* ウクライナのゼレンスキー大統領が、NATOへの加盟を正式に申請すると表明した<ref name=":jiji20221001">{{Cite web
* ウクライナ軍は、ロシア軍の占領下にある東部ドネツク州の要衝[[リマン]]の包囲をほぼ完了したと発表した<ref name=":sankei20221001">{{Cite web
* ザポリージャで、人道支援のための民間人の車列にロシア軍の砲撃を加え、少なくとも23人が死亡、28人が負傷した<ref name=":afp20220930">{{Cite web
* NATOのトルテンベルグ事務総長が、ロシアによる最近の行動はロシア軍が2022年2月にウクライナに侵攻して以来の「最も深刻なエスカレーション」だと述べた<ref name=":reuters20221001">{{Cite web|和書|title=ロシアの行動、開戦来「最も深刻なエスカレーション」=NATO|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-nato-idJPKBN2QV1TZ|work=Reuters|date=2022-09-30|access-date=2022-10-01|language=ja}}</ref>。
* トルコ外務省は声明で、ロシアによるウクライナの東・南部4州の併合について「国際法の原則に対する重大な違反だ」と述べ、容認しないと表明した<ref name=":jiji20221001ab">{{Cite web
* ゼレンスキー大統領が、日本の[[岸田文雄]]総理大臣との電話会談でを行った<ref name=":nhk20221001aa">{{Cite web
* ジョージアのズラビシビリ大統領が「偽の住民投票を正式に承認し、強制的な併合の裏付けにしようとしても、正当性がなく、将来性もない」と、[[Twitter (企業)|ツイッター]]に投稿し、ロシアを非難した<ref name=":nhk20221001aa" />。そのうえで、「こうした重大な国際法違反をわれわれは認めない<ref name=":nhk20221001aa" />。ウクライナの領土の一体性を改めて全面的に支持する」と投稿した。ジョージアは2008年に、ロシアの軍事侵攻を受け、一部の地域には今もロシア軍に占領されている<ref name=":nhk20221001aa" />。
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=== 10月1日 ===
* ルハンシク州のハイダイ知事が、ウクライナ東部ドネツク州の要衝[[リマン]]について、「ウクライナ軍がロシア側の兵士5000人以上を包囲した」としてウクライナ軍は、リマン奪還に向けて攻勢を強めていると明らかにした。また、リマンにいるロシア軍の兵士らは、投降を願い出たものの上官から認められないでいるとしている<ref name=":nhk20221001aa" />。
*「ドネツク人民共和国」の指導者[[イーゴ
* ロシア国防省がドネツク州の重要拠点リマンに駐屯していたロシア軍が撤退したと明らかにした<ref name=":mainichi20221001aa">“[https://mainichi.jp/articles/20221001/k00/00m/030/294000c ロシア軍がウクライナ東部・リマンから撤退 「より有利な戦線へ」]”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2022年10月1日). 2022年10月1日閲覧。</ref>。ロシアのプーチン大統領は前日、ドネツク州を含むウクライナの東部・南部4州を併合すると一方的に宣言していたが、その翌日にロシア軍が要衝からの撤収を余儀なくされた<ref name=":mainichi20221001aa" />。[[インタファクス通信]]によると、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は「包囲による脅威のため、より有利な戦線へと撤退した」と説明した<ref name=":mainichi20221001aa" />。
* チェチェン共和国のカディロフ首長は、リマンを防衛していた指揮官を無能だとして、「前線で機関銃を持って戦うべきだ」と痛烈に批判<ref name=":huff20221002">“[https://www.huffingtonpost.jp/entry/kadyrov_jp_63390bfbe4b03e8038bf01f2 【リマン撤退】チェチェン首長が核攻撃を提言 ⇒ 米シンクタンク「注目に値しない」と冷静な理由は?]”. ハフポスト. BuzzFeed Japan株式会社 (2022年10月2日). 2022年10月3日閲覧。</ref>。「個人的な意見」と前置きした上で、「国境地帯での戒厳令の発令や低出力の核兵器の使用まで、より抜本的な対策を講じるべきだ」と主張した<ref name=":huff20221002" />。核戦争の危機を煽る発言だが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は10月1日のレポートの中で、「カディロフの暴言は特に注目に値しない」と冷静な反応だった<ref name=":huff20221002" />。その理由を以下のように述べている<ref name=":huff20221002" />。カディロフが戦術核の使用を求めたのは、ウクライナ領土をさらなるロシアの支配下に置く「特別軍事作戦」の継続要求と矛盾している可能性が高い<ref name=":huff20221002" />。現在のロシア地上軍を構成する疲弊した契約兵、急遽動員された予備役、徴兵、傭兵の混沌とした集合体は、(放射線濃度が高い)核環境では機能し得ないだろう<ref name=":huff20221002" />。したがって、ロシアの戦術核兵器の影響を受けた地域はロシア軍にとって通行不能となり、ロシアの進攻を阻む可能性が高い
=== 10月2日 ===
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=== 10月4日 ===
* ショイグ国防相は部分動員令に署名して以降、20万人超が招集されたと発表した<ref>“[https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-mobilisation-russia-idJPKBN2QZ1AZ ロシア、20万人超を招集 部分動員令署名から2週間=国防相]”. Reuters (2022年10月4日). 2022年10月4日閲覧。</ref>。
* ゼレンスキー大統領が、ウクライナ南部・東部のクリミア、ドネツィク州、ルハンシク州、ザポリ
* アメリカ政府が、高機動ロケット砲システム「ハイマース」4基、155mm榴弾砲16門や同榴弾砲の砲弾7万5000発、地雷防護性能を持つマックスプロ対地雷装甲車200両などを含む6億2500万ドル(約900億円)の追加軍事支援を行うと発表した<ref name=":sankei20221005ana">“[https://www.sankei.com/article/20221005-VIXHMEA2ONKOZIWCFF67RE4EA4/ 米政府、「ハイマース」4基など900億円追加支援 ウクライナ、反撃に勢い]”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2022年10月5日). 2022年10月5日閲覧。</ref>。
* イギリスの日刊紙[[タイムズ]]が、ロシアのプーチン大統領がウクライナとの国境近辺で核実験を計画し、核兵器を使う意志を示そうとしているとの見方があり、NATOが加盟国に警告したと報じた<ref name=":tokyo20221005agh">“[https://web.archive.org/web/20221004222114/https://www.tokyo-np.co.jp/article/206465 プーチン大統領、核実験計画か 英報道、NATOが加盟国に警告:東京新聞 TOKYO Web]”. 東京新聞 TOKYO Web. 東京新聞社 (2022年10月5日). 2022年10月5日閲覧。</ref>。ロシア国防省で核兵器の管理を担う秘密部門に関連があるとみられる列車がウクライナ方面に向けて動き出したとも報じた<ref name=":tokyo20221005agh" />。核弾頭を搭載可能な新型原子力魚雷「ポセイドン」を積んだロシアの原子力潜水艦「ベルゴロド」が北極海に向かい、ポセイドンの発射実験に向けた準備が進んでいるとの報道もある<ref name=":tokyo20221005agh" />。
* ベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻に「われわれは参加している」と認め、一方で「誰も殺していないし、どこにも兵士を送っていない」とも述べた<ref name=":jiji20221004">“[https://web.archive.org/web/20221004121929/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022100401122&g=int ウクライナ侵攻に「参加」 ベラルーシ大統領発言、臆測飛び交う:時事ドットコム]”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2022年10月4日). 2022年10月7日閲覧。</ref>。国営ベルタ通信が伝えた<ref name=":jiji20221004" />。
=== 10月5日 ===
* ロシア政府が、プーチン大統領がウクライナ東・南部4州を併合する「条約」の批准書と関連法に署名したと発表した<ref>{{Cite web
* イギリス国防省は、ウクライナ軍がハルキウ州を流れるオスキル川を越えてロシア側の防衛地帯に最大20キロ進攻し、ルガンスク州スバトボに向かっていると明らかにした<ref>{{Cite web|和書|title=ウクライナ軍、ルガンスク州境に迫る=英国防省|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-britain-intelligence-idJPKBN2R00OV|work=Reuters|date=2022-10-05|access-date=2022-10-05}}</ref>。
* アメリカのシンクタンク「戦争研究所」が、「ウクライナ軍の反撃は東部ハルキウ州で終わらず、ルハンシク州西部でも前進している」として、ウクライナ軍がヘルソン州とルハンシク州でそれぞれ優位に立っているという見方を示した<ref name=":nhk20221006ert">{{Cite web
* ニューヨーク・タイムズが、プーチン大統領の外交政策に影響を与えてきたとされる思想家、アレクサンドル・ドゥーギンの娘でジャーナリストのダリアが2022年8月に車の爆発で死亡した事件について、複数の当局者の話として、アメリカの情報機関はウクライナ政府の一部が爆発物による暗殺計画を許可したとみていると伝えた<ref name=":nhk20221006ert" />。また、暗殺計画の標的が実際はドゥーギンだった可能性があるとしている<ref name=":nhk20221006ert" />。
* プーチン大統領の最側近の1人で、安全保障会議書記のパトルシェフが「アメリカとイギリスなどはウクライナでの軍事作戦を長引かせている。実質はNATOとの戦いになっている」と述べ、ウクライナに軍事支援を続けるアメリカやイギリスなどとの戦いの構図になっていると指摘した<ref name=":nhk20221006ert" />。
* プーチン大統領が、ザポリージャ原子力発電所について、ロシア政府の管理下に置くことを命じる大統領令に署名した<ref name=":nhk20221006ert" />。
* チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長が、ロシア軍で3番目に高い上級大将の称号を授与されたと発表した<ref name=":afp20221006yui">{{Cite web
* キーウ州のクレバ知事、首都キーウ南方約75キロの都市ビラ・ツェルクヴァに対して、ロシア軍のイラン製無人機「シャハド136」による爆撃が計6回あったと明らかにした<ref>{{Cite web
=== 10月6日 ===
* プーチン政権寄りの新聞社タブロイド紙が、[[ドネツィク州|ドネツク州]]の要衝リマンからのロシア軍の退却に関連し、兵員不足、貧弱な連絡系統や司令官の判断ミスが決め手になったとの暴露記事を掲載した<ref>{{Cite web
* ゼレンスキー大統領が、東・南部4州の併合を宣言したロシアが「自衛」名目で核兵器を使用する恐れが指摘されていることについて、「ロシアの指導者は自分の命を愛している<ref name=":sankei20221007">{{Cite web
* ロシアが任命したヘルソン州の高官、キリル・ストレモウソフ次官が、ロシアの「軍高官と閣僚」は前線で発生している問題を理解していないとし、「もし自分がこうした状況を許している国防相だったなら、将校として自ら命を絶ったと言う人は多い」と述べ、ショイグ国防相を非難した<ref>{{Cite web|和書|title=ロシア国防相に内部からも痛烈批判、プーチン氏ジレンマ|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-military-idJPKBN2R11ZF|work=Reuters|date=2022-10-06|access-date=2022-10-07}}</ref>。
* 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が、ウクライナの首都キーウを訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した<ref name=":yomiuri20221007">{{Cite web
* ウクライナ軍の関連組織「国民レジスタンスセンター」が、ロシアが一方的な併合を強行した東部ルハンスク州で、地元男性を強制的に動員して最前線に投入し、ウクライナ軍との戦闘に参加させていると指摘した<ref name=":yomiuri20221007axa">{{Cite web
=== 10月7日 ===
* 2022年の[[ノーベル平和賞]]に、ウクライナの人権団体「市民自由センター」が、ロシアの人権団体「メモリアル」とベラルーシの人権団体「春(ヴャスナ)」のアレシ・ビリャツィキ代表とともに選ばれた<ref name=":65">{{Cite web
* ロシア軍[[東部軍管区 (ロシア軍)|東部軍管区]]のアレクサンドル・チャイコ司令官が解任、新たにルスタム・ムラドフ中将が任命された<ref name=":67">{{Cite web
* イギリス国防省は、侵攻開始以降、ウクライナ軍がロシア軍から主力戦車440両以上、装甲車約650両を奪取したとする分析結果を示した<ref name=":67" />。ウクライナ軍が配備している戦車の半数以上が奪取したものである可能性があるという<ref name=":67" />。
* ウクライナ最高会議(議会)が、日本の[[北方領土問題|北方領土]]について「ロシアの占領下にある」との立場を確認し、領土交渉で日本の立場を支持する決議を可決した<ref name=":68">{{Cite web
=== 10月8日 ===
* [[クリミア大橋爆発]]が発生した。事件についての声明は発表されておらず<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/world/20221008-OYT1T50254/|title=プーチン氏が渡り初めした「クリミア大橋」爆発し一部崩落…ウクライナ側は関与明言せず |accessdate=2022-10-09|publisher=読売新聞}}</ref>、ロシア軍の補給路に影響があると報道されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221009/k10013853211000.html|title=「クリミア大橋」で爆発 一部崩落 ロシア軍の補給活動に影響か |accessdate=2022-10-09|publisher=NHK}}</ref>。ロイター通信によれば、「ウクライナ南部に侵攻するロシア軍の「重要な補給路に打撃を与えた」」と伝えている<ref>{{Cite web|和書|title= クリミア大橋爆発、ロシア軍補給路に打撃か プーチン氏肝いりで建設|work= 毎日新聞|date= 2022-10-08|author= 畠山哲郎|url= https://mainichi.jp/articles/20221008/k00/00m/030/282000c|access-date=2022-10-09}}</ref>。また、複数のウクライナのメディアによれば、「背後にウクライナ保安局が関与している」と伝えていて、ウクライナの大統領府長官顧問であるポドリャクは「これが始まりだ。違法なものはすべて破壊されなければならない」とSNSに投稿したものの、これに関してのウクライナ政府の公式な発表はない<ref>{{Cite web|和書|title= クリミア橋の火災「ウクライナが関与」 ウクライナメディアが報じる |work= TBSテレビ|date= 2022-10-09|author= |url= https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/174054?display=1|access-date=2022-10-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20221009084724/https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/174054?display=1|archivedate=2022-10-09}}</ref>。
* IAEAのグロッシ事務局長の声明によれば、ザ
* ロシアの国防省は「ウクライナでの軍事作戦を指揮する総司令官」にロシアの「空軍・宇宙軍の総司令官」である[[セルゲイ・スロヴィキン]]を任命<ref name="reutar20221009ddf">{{Cite web|和書|title= ロシア、ウクライナ戦総司令官にスロビキン氏 軍幹部交代相次ぐ|work= ロイター通信|date= 2022-10-09|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-military-idJPKBN2R4028|access-date=2022-10-09}}</ref>。9月上旬にロシア軍はウクライナ北東部ハリコフ州から撤退したりと苦戦を強いられている
* イギリスの国防省は9日(日本時間)、ロシアにとってクリミア大橋はクリミアなどに物資を運ぶ戦略的に重要な補給路だとし、「通行が再開されたことはほぼ確実だが、供給量は大幅に低下する」などと指摘し、ロシア軍の兵力の維持に大きな影響を与える可能性が高いとの見方を示した<ref>{{Cite web
=== 10月9日 ===
* ザ
* ロシアのプーチン大統領はロシアでの重大事件を扱う[[ロシア連邦捜査委員会]]のバストルイキン委員長から報告を受けた。また、この中でプーチン大統領は「ロシアの極めて重要なインフラの破壊をねらったテロ行為であることは疑いの余地がない。計画の立案者であり、実行者で、黒幕でもあるのは、ウクライナの情報機関だ」と述べ、ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示し、非難した<ref>{{Cite web
* また、独立系メディアによれば、当局が明らかにした51歳のロシア人のトラック運転手が、インターネットで、貨物を受注して運送していたと見られるという<ref>{{Cite web|和書|title= トラック貨物、ネットで受注 クリミア橋で爆発のロシア運転手|work= 時事通信|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101000196&g=int|access-date=2022-10-10}}</ref>。
* アメリカのホワイトハウス国家安全保障会議のジョン・カービー戦略広報調整官はアメリカABCの「ジス・ウィーク」の番組内で、「われわれはウクライナ側とほぼ毎日連絡を取り、安全保障のための支援を続ける方針だ」と述べ、ウクライナに対して、武器の供与を続けることを明らかにした<ref>{{Cite web|和書|title= 米、ウクライナへの安全保障支援を継続へ=ホワイトハウス|work= ロイター通信|date= 2022-10-10|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-idJPKBN2R504A?il=0|access-date=2022-10-10}}</ref>。
* ウクライナの国営原子力企業であるエネルゴアトムとIAEAによれば、ロシアが占拠するザ
=== 10月10日 ===
[[ファイル:10_October_2022_missile_strikes_on_Ukraine_ru.svg|サムネイル|260x260ピクセル|ロシア軍に攻撃された地域]]
* キーウのクリチコ市長は10日8時30分にSNS上で「市内の中心部で複数の爆発があった」と明らかにした<ref name="NHK_20221010">{{Cite web|和書|title=首都キーウ中心部で複数の爆発音5人死亡 全土にミサイル攻撃か|work=日本放送協会|date=2022-10-10|author=|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221010/k10013854091000.html|access-date=2022-10-10}}</ref>。その爆発の1時間以上前には空襲警報が鳴っていた<ref>{{Cite web|和書|title= キーウで爆発音3回|work= AFP通信|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.afpbb.com/articles/-/3428061|access-date=2022-10-10}}</ref>。ウクライナのメディアは、現地時間の8時過ぎに「ロシア軍のミサイル攻撃によるとみられる3、4回の爆発が起きた」と伝えた<ref>{{Cite web|和書|title= キーウで爆発 露、クリミア橋報復でミサイル攻撃か|work= 産経新聞|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.sankei.com/article/20221010-PBS6UET2GZPSLJFBIZU6AQOTFE/|access-date=2022-10-10}}</ref>。キーウ市内のホテルの中にいる朝日新聞の記者も、現地時間の8時20分に「少なくとも3回の爆発音が聞こえた」という<ref>{{Cite web|和書|title= キーウ市内で複数回の爆発音 中心部で「黒煙上がる」目撃情報も|work= 朝日新聞|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.asahi.com/articles/ASQBB525GQBBUHBI017.html|access-date=2022-10-10}}</ref>。最初の爆発音からおよそ1時間後の9時15分に、爆発音が再び聞こえた<ref name="NHK_20221010"/>。この爆発直後の映像によれば、攻撃は広い範囲にわかって行われ、焼け焦げた車からは煙や炎が上がっていた<ref name="TBS_20221010">{{Cite web|和書|title= 【速報】ウクライナ首都キーウで複数の爆発 死傷者の情報も|work= TBSテレビ|date= 2022-10-10|author= |url= https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/174862?display=1|access-date=2022-10-10|archiveurl=https://web.archive.org/web/20221010071645/https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/174862?display=1|archivedate=2022-10-10}}</ref>。キーウ市内の中心部にある交差点では、大きな穴が見られ、その近くにあった車は完全に大破したという<ref name="reuters_20221010">{{Cite web|和書|title= ウクライナ首都など複数の都市で爆発、キーウでは死傷者と報道|work= ロイター通信|date= 2022-10-10|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kyiv-blast-idJPL6N31B02D|access-date=2022-10-10}}</ref>。キーウの街頭では、複数の車が激しく燃えたため、消防隊員が消火活動をしており、道路には多くの破片が散乱していて、公園と見られる敷地には大きな穴が開いた<ref name="NHK_20221010"/>。内相顧問のゲラシェンコは自身のツイッターアカウントに、遊び場とみられる画像をツイートし「攻撃後のキーウ中心部の子どもの遊び場」と付け加えた<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナ首都で4回の爆発音、子どもの遊び場に攻撃と当局|work= CNN|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.cnn.co.jp/world/35194381.html|access-date=2022-10-10}}</ref>。また、このミサイル攻撃による爆発は、キーウ中心部の情報機関・[[ウクライナ保安庁|ウクライナ保安局]]の本部から、数百メートルの場所でも発生した<ref name="jiji_20221010">{{Cite web|和書|title= ウクライナ首都にミサイル、8人死亡 ロシア報復か、複数都市で爆発|work= 時事通信|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101000341&g=int|access-date=2022-10-10}}</ref>。キーウのクリチコ市長は「重要なインフラが被害を受けた」とテレグラムに投稿している<ref>{{Cite web|和書|title= キーウ中心部で爆発 露のミサイル攻撃か、少なくとも8人死亡|work= 毎日新聞|date= 2022-10-10|author= |url= https://mainichi.jp/articles/20221010/k00/00m/030/110000c|access-date=2022-10-10}}</ref>。キーウ市では、地下鉄を停め、市民らに対して、地下シェルターへ避難するように求めた<ref>{{Cite web|和書|title= キーウの博物館や遊び場にもミサイル攻撃か、8人死亡・30人超負傷…地下鉄も運行停止|work= 読売新聞|date= 2022-10-10|author= |url= https://www.yomiuri.co.jp/world/20221010-OYT1T50105/|access-date=2022-10-10}}</ref>。ドイツ外務省は一連のミサイル攻撃で領事館ビザオフィスが被害を受けたと発表した<ref>{{Cite tweet|title=2022年10月10日20時5分(日本時間)のツイート|user=GermanyDiplo|author=GermanForeignOffice|date=2022-10-10|number=1579427927611297792|accessdate=2022-10-10}}</ref>。ウクライナの政府高官はクリミア橋の崩落への報復攻撃の見方を示している<ref name="TBS_20221010"/>。一連の爆発の被害について、ウクライナ内務省の高官はSNSへの投稿で8人が死亡し24人がけがをしたと明らかにした<ref>{{Cite web
* リビウとテルノピル、フメリニツキー、ジトミル、それに、ドニプロの複数の都市でもミサイル攻撃を受けて、爆発があり<ref name="reuters_20221010"/><ref name="jiji_20221010"/><ref name="sankei_20221010"/>、リビウでは停電が発生し、また、フメリニツキーにおいては、防空システムが作動している<ref name="yomiuri_20221010">{{Cite web|和書|title= キーウ市内2地域に露軍ミサイル着弾し爆発、リビウでは停電発生|work= 読売新聞|date= 2022-10-10|author= キーウ=川上大介|url= https://www.yomiuri.co.jp/world/20221010-OYT1T50101/|access-date=2022-10-10}}</ref>。
* ザポリージャでロシア軍が住宅地を再び攻撃した<ref name="yomiuri_20221010"/>。
* ロシアのプーチン大統領は日本時間の10月10日の夜に、安全保障会議を開催し、[[クリミア大橋]]で発生した爆発を「ウクライナ側によるテロ行為だ」を非難した上で「(ロシア時間の)けさ、ロシア軍がウクライナのインフラ施設に大規模な攻撃を開始した。これからもロシアの領土でテロ行為が続けば、その脅威のレベルに応じた規模で厳しく対応していく」として、ウクライナ側を強くけん制した<ref>{{Cite web|和書|title= プーチン大統領「ウクライナに大規模攻撃」報復措置と明らかに|work= 日本放送協会|date= 2022-10-11|author= |url= https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221010/k10013854231000.html|access-date=2022-10-11}}</ref>。
* アメリカのバイデン大統領は「米国は、首都キーウを含むウクライナ各地で行われたロシアのミサイル攻撃を強く非難する」した上で「これら攻撃は民間人を殺傷し、軍事目的でない標的を破壊した。プーチン氏のウクライナ市民に対する不当な戦争の完全な残虐性を改めて示している」との声明を出した<ref>{{Cite web|和書|title= バイデン氏、ロシアのミサイル攻撃非難 不当な戦争の「残虐性」明示|work= ロイター通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-idJPL6N31B09B|access-date=2022-10-11}}</ref>。
* ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのブリンク駐ウクライナ大使と会談を行った<ref name="reuters_20221011">{{Cite web|和書|title= ウクライナ大統領、米大使と会談 ロシアのミサイル攻撃受け|work= ロイター通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-usa-idJPKBN2R51HB|access-date=2022-10-11}}</ref>。ゼレンスキー大統領はテレグラムへ投稿を行い、「米国はロシアによるウクライナのインフラ施設への攻撃を非難し、ウクライナで行われている戦争犯罪や残虐行為の責任をロシアに問うことにコミットしている」と明らかにした<ref name="reuters_20221011"/>。
* ウクライナ保安局は、「ウクライナの領土保全を侵害した」ことを理由に、前ロシア大統領で国家安全保障会議副議長を務めるメドベージェフをウクライナの刑法110条に基づき、指名手配リストに半年以上にわたって掲載していたことを発表した<ref>{{Cite web|和書|title= メドベージェフ前ロシア大統領を指名手配 ウクライナ保安局が発表|work= 朝日新聞|date= 2022-10-11|author= |url= https://www.asahi.com/articles/ASQBC0VK8QBBUHBI02W.html|access-date=2022-10-11}}</ref><ref name="reuters_20221011_2">{{Cite web|和書|title= ウクライナ保安局、ロシア前大統領のメドベージェフ氏を指名手配|work= ロイター通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-medvedev-idJPL6N31B0AD|access-date=2022-10-11}}</ref>。
* ドイツ政府は日本時間の10月11日21時にG7の緊急首脳会議をオンライン形式で開催することを明らかにした<ref name="TBS_20221011">{{Cite web|和書|title= G7緊急首脳会議へ ゼレンスキー大統領も参加 ロシアによる大規模攻撃を受け|work= TBSテレビ|date= 2022-10-11|author= |url= https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/175307?display=1|access-date=2022-10-11|archiveurl=https://web.archive.org/web/20221010195532/https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/175307?display=1|archivedate=2022-10-10}}</ref>。ドイツのショルツ首相はゼレンスキー大統領と電話会談を行い、改めて、G7の連帯について約束することを伝え、「特に電力や熱供給など、破壊された民間インフラの修復と復旧を支援する」ことを表明した<ref name="TBS_20221011"/>。
* アメリカのバイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、「高度防空システムなどウクライナの防衛に必要な支援を引き続き供与する」とウクライナに対する支援を約束した<ref>{{Cite web|和書|title= 【ウクライナ】バイデン氏、ウクライナの防空能力強化支援を確約|work= ブルームバーグ通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-11/RJKNIVT0G1KW01|access-date=2022-10-11}}</ref>。
* ウクライナのエネルギー省はウクライナ国内の「エネルギーインフラがロシアに攻撃された」ことを理由にEUへの電力の輸出を停めることを明らかにした<ref name="reuters_20221011_3">{{Cite web|和書|title= ウクライナがEUへの電力輸出停止、ロシアによるインフラ攻撃で|work= ロイター通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-energy-exports-idJPKBN2R60E0|access-date=2022-10-11}}</ref>。ウクライナのエネルギー省は「本日、火力発電所と変電所がミサイル攻撃を受け、自国のエネルギーシステムを安定させるため、11日以降の電力輸出の停止を余儀なくされた」との声明を明らかにした<ref name="reuters_20221011_3"/>。ウクライナのエネルギー相であるハルシチェンコは今回のエネルギーシステムの攻撃について「戦争全般を通じて最大規模」と述べた上で「供給網全体に対するミサイル攻撃は代替供給をできる限り困難にする意図があった」との見方を明らかにした<ref name="reuters_20221011_3"/>。
* 今回の大規模攻撃について、ウクライナ国防省情報総局は、10月2日から3日にかけて「(ロシア軍が)爆撃機や艦艇の準備が進んでいた」との見解を明らかにした<ref>{{Cite web|和書|title= 「爆破前からロシア軍準備」 ウクライナで自作自演説くすぶる|work= 時事通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101100703&g=int|access-date=2022-10-11}}</ref>。
* ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオでの演説で「ウクライナをおびえさせることはできない」とした上で「(ロシアのプーチン政権は)戦場でわれわれに対抗できず、こうしたテロに頼っている」と批判した<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナ全土攻撃、死者19人 ロシア「報復」に非難強まる|work= 時事通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101100586&g=int|access-date=2022-10-11}}</ref>。
* イスラエルのラピド首相は、自身のツイッターアカウントにこのミサイル攻撃に関して「市民に対するロシアの攻撃を強く非難する。犠牲者の家族とウクライナ国民に深い哀悼の意を表する」とツイートした<ref>{{Cite web|和書|title= イスラエル首相、ロシア非難 ウクライナ全土攻撃|work= 時事通信|date= 2022-10-11|author= |url= https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101100809&g=int|access-date=2022-10-11}}</ref>。
=== 10月11日 ===
* リビウや南部ザポロジエなど複数の都市において、攻撃が続き、ウクライナのメディアでは、このうちザポロジエではミサイルの着弾で住宅や医療施設が破壊される被害が出た<ref name="nikkei_20221011"/>。
* ロシアの国防省は「軍事・エネルギー施設に対する「大規模な攻撃を続ける」」ことを明らかにした<ref name="nikkei_20221011"/>。
* ウクライナの国営原子力企業であるエネルゴアトムは、10月10日にロシアが占拠したウクライナ南部ザポロジエ(ザ
* G7主要7カ国の首脳はオンライン会合を行い、ウクライナへの支援を継続することを約束した上で、激化しているロシアによる攻撃を非難した<ref name="nikkei_20221011">{{Cite web|和書|title= ロシア、ウクライナに連日「報復」攻撃 G7非難声明|work= 日本経済新聞|date= 2022-10-11|author= ワシントン=坂口幸裕、ベルリン=南毅郎|url= https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN111ES0R11C22A0000000/|access-date=2022-10-12}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title= 【ウクライナ】G7、プーチン大統領に責任負わせる-民間施設攻撃で|work= ブルームバーグ通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-11/RJLIM4T1UM0W01|access-date=2022-10-12}}</ref>。
* ロシアの[[セルゲイ・ショイグ|ショイグ]]国防相とトルコのアカル国防相は電話会談の中で、このウクライナ戦争の停戦について、トルコのアカル国防相が「これ以上人命が失われることを防ぎ、地域の平和と安定を回復するための停戦の重要性を強調した」として、「停戦に関して共通の認識が得られた」ことをトルコの国防省が明らかにしている<ref>{{Cite web|和書|title= トルコ・ロシア国防相が電話会談、ウクライナ停戦で「共通の認識」|work= ロイター通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-turkey-idJPKBN2R70BA|access-date=2022-10-12}}</ref>。
* ロシア南西部にある[[ベルゴロド州]]の知事はウクライナ東部のハリコフ州との国境に近いシェベキノの変電所がウクライナ軍の砲撃を受けたことを明らかにし、この影響で、停電が起こり、2000人を超える人々に影響が出ている<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア南西部の変電所に砲撃、停電発生 ウクライナの攻撃と州知事|work= ロイター通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://jp.reuters.com/article/belgorod-idJPKBN2R621L|access-date=2022-10-12}}</ref>。
* ウクライナのエネルギー相であるヘルマン・ハルシチェンコはアメリカのCNNに、今回の「ロシアの広範なミサイル攻撃が始まった10日以降、エネルギー関連施設の3割が被弾した」ことを明らかにした<ref name="yomiuri_20221012">{{Cite web|和書|title= ウクライナのエネルギー施設3割、ミサイル被弾…ドイツから防空システム1基引き渡し|work= 読売新聞|date= 2022-10-12|author= キーウ=川上大介、ワシントン=蒔田一彦|url= https://www.yomiuri.co.jp/world/20221012-OYT1T50102/|access-date=2022-10-12}}</ref>。西部リビウ州など10の地域のインフラが被害を受け、大統領府高官によれば、10月11日の時点でおよそ3850の市町村の電気が復旧したものの、およそ100の市町村では停電が継続しているという<ref name="yomiuri_20221012"/>。
=== 10月12日 ===
* 国連総会のウクライナ情勢を協議する緊急特別会合で、ロシアによる東部・南部4州の一方的な併合を違法だとする[[国際連合総会決議ES-11/4|非難決議案]]を賛成多数で採択した<ref name=":72">{{Cite web|和書|title=国連総会、ロシアの4州併合非難決議を採択 143カ国が賛成|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-un-idJPKBN2R725R|work=Reuters|date=2022-10-12|access-date=2022-10-15|language=ja}}</ref><ref name=":73">{{Cite web
* ロシアの連邦保安庁は、[[クリミア大橋爆発|クリミア大橋の爆発]]に関連し、5人のロシア人に加え、3人のウクライナとアルメニアの市民の身柄を拘束した<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア連邦保安庁、クリミア橋爆発で8人拘束|work= ロイター通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-crimea-bridge-idJPL4N31D1D0|access-date=2022-10-12}}</ref>。
* ウクライナ東部の[[ドネツィク州|ドネツク州]]の町アウディーイウカの混雑した市場がロシアの攻撃を受けた<ref name="reuters_20221012">{{Cite web|和書|title= ロシアがウクライナ東部の市場を攻撃、7人死亡=知事|work= ロイター通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-blast-idJPL4N31D282|access-date=2022-10-13}}</ref>。ドネツク州のキリレンコ知事は「多くの人で混雑していた中央市場をロシアが攻撃した」という声明を明らかにした<ref name="reuters_20221012"/>。
* ウクライナを支援している国際移動司法チームがキーウを訪問し、民間人や民間インフラの被害について検証した<ref name="reuters_20221012_2">{{Cite web|和書|title= ウクライナへのミサイル攻撃、戦争犯罪の可能性を捜査=国際組織|work= ロイター通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-warcrimes-idJPKBN2R70VT|access-date=2022-10-13}}</ref>。国際移動司法チームの首席検事は「エネルギー・通信インフラに広範な攻撃があったとされているが、軍事作戦への影響は最小限のようだ。冬が近づく中、民間人の健康、苦痛、恐怖の蔓延には最大限の影響が出ているとみられる」とした上で「戦争犯罪の可能性があるとして捜査を進めている」と述べた<ref name="reuters_20221012_2"/>。
* NATO国防相会議で、ウクライナに新たな防空システムを供与することが発表された<ref name=":70">{{Cite web|和書|title=NATO国防相、ウクライナに防空システム供与へ 結束再確認|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-nato-idJPKBN2R71UA|work=Reuters|date=2022-10-12|access-date=2022-10-12}}</ref>。ウクライナに対する強固な軍事支援の継続も再確認した<ref name=":70" />。[[ロイド・オースティン|オースティン]]米国防長官は、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ全域での「軍事目標ではない標的」へのミサイル攻撃をについて「全世界はプーチン氏の選んだ戦争の悪意と残酷さを改めて目にした」と非難した<ref name=":70" />。同時に「ウクライナ国民の決意を深め、地球上のあらゆる地域の友好国の結束を強めた」と言明した<ref name=":70" />。ストルテンベルグNATO事務総長は、ロシアのミサイル攻撃は弱さの表れとし、戦場では「ウクライナには勢いがあり、大きな成果を上げている一方、ロシアは民間人や主要インフラに対する無差別攻撃という手段に訴える状況となっている」と述べた<ref name=":70" />。
* ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、10月13日に、プーチン大統領がカザフスタンでトルコの[[レジェップ・タイイップ・エルドアン|エルドアン]]大統領と会談することを明らかにした上で、エルドアン大統領がこの会談において、「ウクライナ和平に向けた提案」をする可能性が高いと明かした<ref>{{Cite web|和書|title= トルコ大統領、ウクライナ和平提案へ=ロシア補佐官|work= ロイター通信|date= 2022-10-12|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-putin-turkey-idJPKBN2R71MU|access-date=2022-10-13}}</ref>。
* アメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は記者会見で「ロシアは民間人を傷つける目的で、意図的に民間インフラを攻撃した」と指摘した上で「ロシアはウクライナの高齢者、女性、子どもをターゲットにしている。民間人を標的とした無差別かつ意図的な攻撃は戦争に関する国際規則における戦争犯罪だ」と述べた<ref>{{Cite web|和書|title= ロシアの民間人への攻撃は戦争犯罪=米軍トップ|work= ロイター通信|date= 2022-10-13|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-warcrimes-idJPL6N31D0DL|access-date=2022-10-13}}</ref>。
* ブルームバーグ通信の報道によれば、「ウクライナでのロシアの攻撃がエスカレートしていることに対抗した措置」として、アメリカがロシア製の[[アルミニウム]]輸入を全面禁止することを検討していることが明らかになった<ref name="reuters_20221013">{{Cite web|和書|title= 米、ロシア製アルミ全面禁輸を検討 攻撃エスカレートに対応=報道|work= ロイター通信|date= 2022-10-13|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-aluminum-idJPL6N31D0DJ|access-date=2022-10-13}}</ref>。これを受けて、ロンドン金属取引所で、アルミ価格が一時7.3%高くなって、1トン2400ドルまで上昇した<ref name="reuters_20221013"/>。
* ロシアの独立系メディア「バージニエ・イストーリー」は、ロシア連邦保安局などの情報機関に加えて、現役将校とOBの話として、ロシア兵の戦死傷者と行方不明者が合わせて9万人に上っているとの見方を示した<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア軍の損害「9万人以上」 内部情報、異例の報道|work= 時事通信|date= 2022-10-13|author= |url= https://web.archive.org/web/20221012232128/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101300284&g=int|access-date=2022-10-13}}</ref>。
=== 10月13日 ===
* ロシア連邦安全保障会議の副書記であるアレクサンドル・ベネディクトフは、ロシア国営の[[タス通信]]とのインタビューの中で「ウクライナはこのような措置が間違いなく第3次世界大戦に至ることを意味すると十分認識している」と述べ、ウクライナがNATOに加盟することが、第3次世界大戦を引き起こす可能性があることを明らかにした<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナNATO加盟、第3次大戦につながる可能性=ロシア高官|work= ロイター通信|date= 2022-10-13|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-nato-kyiv-idJPKBN2R80FM|access-date=2022-10-13}}</ref>。
* ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官はテレグラムに[[キーウ州]]において、重要なインフラ施設が、いわゆる「神風ドローン」といわれる[[イラン]]製[[無人航空機|ドローン]]「[[シャヘド136]]」の攻撃を受けたことを投稿した<ref name="reuters_20221013_3">{{Cite web|和書|title= ウクライナ・キーウ州の重要インフラ施設にドローン攻撃=大統領府|work= ロイター通信|date= 2022-10-13|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kyiv-shelling-idJPKBN2R80A5|access-date=2022-10-13}}</ref>。また、キーウ州のクレバ知事は州内の集落において、イラン製ドローンの攻撃を受けたことをテレグラムに投稿した<ref name="reuters_20221013_3"/>。
* EUの外相にあたるボレル外交安全保障上級代表が、ロシアがウクライナに対して核兵器を使用すれば、ロシア軍が全滅する結果になると発言した<ref name=":cnn20221015a">{{Cite web
* ウクライナ軍とロシア軍のドローンが、空中で一騎打ち対戦している様子を捉えたという動画がインターネット上に公開され、注目を集めている<ref name=":71">{{Cite web
=== 10月14日 ===
* [[タジキスタン]]の[[エモマリ・ラフモン|ラフモン]]大統領は、[[カザフスタン]]の首都[[アスタナ]]で開かれたロシアと中央アジア5カ国の首脳会議で、プーチン露大統領に対し、「旧ソ連時代のように中央アジア諸国を扱わないでほしい」と述べ、タジクは属国扱いではない対等な国家関係を望んでいると表明した<ref name=":sankei20221015t">{{Cite web
* また、ベラルーシの独立系軍事監視団体「ガユン」は、この直近の1週間において、ベラルーシ軍からロシア軍に70台近くの戦車が引き渡されたことを指摘していて、ロシア軍が戦車を数多く無くしたことによって、ウクライナの反転攻勢を許した一つの理由となっており、ロシア軍が外国から戦車を補充している可能性があると分析している<ref name="yomiuri_20221017"/>。
* アメリカのニューヨーク・タイムズはアメリカ政府の報告書を基にして、「米欧の制裁がロシアの防衛産業に損害を与え、露軍は兵器の補給が消費に追いついていない」として、部品の不足に伴い、戦車の修理が思った通りに進行していないとした上で「ロシアの情報機関が米欧の技術を不法に入手するよう命じられている」として、「先端技術の輸出制限で精密兵器の製造も打撃を受け」ていることを伝えている<ref name="yomiuri_20221017"/>。
=== 10月15日 ===
* ウクライナの検察当局は、捜査の対象となっているロシア軍による戦争犯罪が、10月15日の時点で4万233件に上ると発表<ref name=":nhk20221015qwe">{{Cite web
* ベラルーシ国防省は、ロシア軍の部隊がベラルーシに到着したことを明らかにしているが、ベラルーシの独立系軍事監視団体「ガユン」によれば、「合同部隊編成は、ロシアの部分的動員で招集された予備役をベラルーシで訓練するためのカムフラージュの可能性がある」との見方を示している<ref name="yomiuri_20221017"/>。
=== 10月16日 ===
* ウクライナ軍参謀本部によれば、ロシア軍が10月15日に30か所以上で攻撃を受けたことを公表<ref name="yomiuri_20221017">{{Cite web|和書|title= ロシア軍、ウクライナの30か所以上を攻撃…ベラルーシから戦車70台調達|work= 読売新聞|date= 2022-10-17|author= ワルシャワ=上地洋実|url= https://www.yomiuri.co.jp/world/20221016-OYT1T50122/|access-date=2022-10-17}}</ref>。また、ウクライナ国営の電力会社によれば、キーウ州にあるエネルギー関連施設が攻撃を受けたことを明らかにしている<ref name="yomiuri_20221017"/>。
* ウクライナの南部のヘルソン州当局によれば、ロシア軍がヘルソン州北部で空爆をしているなど激しい戦闘が継続しているという<ref name="yomiuri_20221017"/>。
* ザポリージャ州の知事は、SNSに、ロシア軍がザポリージャ州にある2か所の学校を攻撃したことを投稿した<ref name="yomiuri_20221017"/>。
* ロシア国営のノーボスチ通信が伝えたところによれば、ウクライナ東部のドネツク市を占拠・支配する親ロシア派幹部が、ドネツク市の中心部が、現地時間の朝にウクライナ軍がアメリカ軍から提供した高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を用いた砲撃によって、親ロシア派が本拠としているドネツク市役所の庁舎が被害を受け、親ロシア派幹部によれば、男性2人が負傷したという<ref name="asahi_20221017">{{Cite web|和書|title= ウクライナ、親ロシア派本拠を攻撃か 東部ドネツクで幹部が被害報告|work= 朝日新聞|date= 2022-10-16|author= |url= https://www.asahi.com/articles/ASQBJ5V9XQBJUHBI02L.html|access-date=2022-10-17}}</ref>。この砲撃は行政地区のみならず、ドネツク市の中心部の広い範囲に及んだ<ref name="asahi_20221017"/>。
=== 10月17日 ===
* キーウの中心部において、複数回の爆発が発生したことを、キーウ市当局が、通信アプリの中で明らかにした<ref name="sanspo_20221017">{{Cite web|和書|title= キーウに無人機攻撃 中心部で爆発音|work= サンケイスポーツ|date= 2022-10-17|author= 共同通信|url= https://www.sanspo.com/article/20221017-565IJZGUTVIYNFHWD45FQLUVXU/|access-date=2022-10-17}}</ref>。また、AFPの記者は、キーウで現地時間の6時35分と6時45分に爆発音が聞こえたという<ref>{{Cite web|和書|title= キーウで2回の爆発音|work= AFP通信|date= 2022-10-17|author= |url= https://www.afpbb.com/articles/-/3429269|access-date=2022-10-17}}</ref>。大統領府長官のイエルマークは、キーウにドローン攻撃があったことを明らかにしている<ref name="sanspo_20221017"/>。さらに、大統領府副長官のイエルマークは、この攻撃に使われたドローンは、イラン製の自爆型ドローンを使って攻撃したという見方を明らかにしている<ref>{{Cite web|和書|title= キーウ中心部で複数回の爆発、ロシア軍がイラン製自爆型無人機で攻撃か|work= 読売新聞|date= 2022-10-17|author= |url= https://www.yomiuri.co.jp/world/20221017-OYT1T50167/|access-date=2022-10-17}}</ref>。このドローンの破片には「ベルゴロドのために」というふうに書かれていたという<ref name="reuters_2021017_2">{{Cite web|和書|title= UPDATE 1-キーウ中心部にロシアがドローン攻撃、爆発で火災と住宅に被害|work= ロイター通信|date= 2022-10-17|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kyiv-blasts-idJPL4N31I1OD|access-date=2022-10-17}}</ref>。攻撃を受けたのは、キーウ中心部のシェフチェンキウスキー地区で<ref name="reuters_20221017">{{Cite web|和書|title= キーウ中心部で爆発、住宅に被害 ドローン攻撃|work= ロイター通信|date= 2022-10-17|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kyiv-blasts-idJPKBN2RC0B8|access-date=2022-10-17}}</ref>、この攻撃によって、複数の住宅に対して被害が出たことをキーウのクリチコ市長が通信アプリで明らかにしている<ref>{{Cite web|和書|title= 複数の住宅に被害とキーウ市長|work= 共同通信|date= 2022-10-17|author= |url= https://nordot.app/954603258072170496|access-date=2022-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title= 首都キーウに無人機攻撃 中心部で爆発音、複数の住宅に被害|work= 産経新聞|date= 2022-10-17|author= 共同通信|url= https://www.sankei.com/article/20221017-YHGIYJZKOVMNDNCLSJNEOR47MQ/|access-date=2022-10-17}}</ref>。また、住宅以外の建物からも出火した<ref name="reuters_20221017"/>。キーウにおいては、現地時間の17日早朝から防空警報が発令されていた<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナ「ロシアの自爆ドローン攻撃」首都キーウで爆発音|work= 日本放送協会|date= 2022-10-17|author= |url= https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221017/k10013861321000.html|access-date=2022-10-17}}</ref>。この爆発が発生したのは現地時間8時過ぎで、その1時間前に「一連の爆発」が発生していて、キーウ市の当局によれば、重要なインフラが攻撃を受けたという<ref name="reuters_2021017_2"/>。
* ロイター通信の報道によれば、ウクライナ東部のドニエプロペトロフスク州でロシア軍によるミサイル攻撃の影響で、エネルギー関連のインフラ施設において、大規模火災が発生<ref>{{Cite web|和書|title= キーウ中心部でドローン攻撃、複数の爆発 クリチコ市長が投稿|work= 毎日新聞|date= 2022-10-17|author= 金子淳|url= https://mainichi.jp/articles/20221017/k00/00m/030/099000c|access-date=2022-10-17}}</ref>。
* ウクライナ原子力企業のエネルゴアトムによれば、ウクライナ南部にあるザポロジエ原子力発電所が、再度外部電源を喪失し、現地時間の未明に非常用ディーゼル発電機が起動したという<ref name="nikkei_20221017">{{Cite web|和書|title= ウクライナ南部の原発が電源喪失 キーウにドローン攻撃|work= 日本経済新聞|date= 2022-10-17|author= ウィーン=田中孝幸|url= https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB173XB0X11C22A0000000/|access-date=2022-10-17}}</ref>。
* イギリスの国防省によれば、クリミア橋が爆発による損傷で、ウクライナ南部におけるロシア軍への「補給の問題が深刻化している」ことを指摘している<ref name="nikkei_20221017"/>。
* ウクライナ文化情報省が、地元のジャーナリストの話としてフェイスブックに投稿したところによれば、ロシアが一方的に併合を宣言している南部ヘルソン州において、地元オーケストラの首席指揮者であるユーリー・ケルパテンコが「ロシアへの協力を拒否」したため、自宅において、ロシア軍によって射殺された<ref name="jiji_20221017">{{Cite web|和書|title= ロシア軍、協力拒否の指揮者射殺か 「併合」のヘルソン州―ウクライナ|work= 時事通信|date= 2022-10-17|author= |url= https://web.archive.org/web/20221017053533/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101700567&g=int|access-date=2022-10-17}}</ref>。ロシア側はヘルソン州において、「平和的な生活の回復」をアピールするために、10月1日の「国際音楽の日」に地元のオーケストラによるコンサートを開催することを計画していたが、ユーリー・ケルパテンコは「占領者への協力を断固拒否した」と述べていた<ref name="jiji_20221017"/>。
* EU外相会議がルクセンブルクで開かれ、EU加盟国がウクライナ軍兵士1万5千人に訓練を実施することで合意した<ref name=":76">{{Cite web
* 10月15日から日本を訪れているウクライナの議会にあたる最高会議の議員団が、国会内で超党派の日本の国会議員連盟と面会した<ref>{{Cite web
* NATOが核抑止に焦点を当てた年次軍事演習「ステッドファスト・ヌーン」を開始した<ref name=":78">{{Cite web
=== 10月18日 ===
* ウクライナ側は首都キーウの「発電施設」が攻撃を受けたことを明らかにした上で、ウクライナ大統領府の副長官であるキリロ・ティモシェンコはソーシャルメディアに対して、「現時点でドニエプル川西岸の発電施設に3発の攻撃があったことが分かっている」ことを投稿している<ref>{{Cite web|和書|title= キーウの発電施設に攻撃 ウクライナ|work= AFP通信|date= 2022-10-18|author= |url= https://www.afpbb.com/articles/-/3429516|access-date=2022-10-18}}</ref>。
* ウクライナのゼレンスキー大統領は、ツイッターに10月10日以降にウクライナの国内の発電所の30%が破壊されたことをツイートした上で、この攻撃で、ウクライナの各地で、大規模な停電が発生していることを指摘した<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナ、空爆で1週間で発電所の3割破壊される=大統領|work= ロイター通信|date= 2022-10-18|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-power-zelenskiy-idJPKBN2RD0N0|access-date=2022-10-18}}</ref>。これより先に、ゼレンスキー大統領は、通信アプリの「テレグラム」に「市場や公園など「明らかに平和的な施設」が狙われている」ことを指摘した上で、「責任は必ず追及されなければならない」ことを訴えている<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナの発電所「3割破壊」 ロシア軍、インフラ標的鮮明に|work= 時事通信|date= 2022-10-18|author= |url= https://web.archive.org/web/20221018065026/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101800789&g=int|access-date=2022-10-18}}</ref>。
* ロイター通信が伝えたところによれば、ウクライナのクレバ外相は、イランを非難した上でロシアに自爆型無人機(ドローン)を提供しているとして、ゼレンスキー大統領にイランとの国交断絶を提案したという<ref name="sankei_20221019">{{Cite web|和書|title= 自爆ドローン製造イランと断交、ウクライナ外相が提案 ロシアへ供与継続|work= 産経新聞|date= 2022-10-19|author= |url= https://www.sankei.com/article/20221019-KDMEMT7FHBN6XI3G2VGLTEQMVI/|access-date=2022-10-19}}</ref>。
* ロイター通信が複数のイラン高官の話を引用して伝えたところによれば、ロシアの求めに応じ、無人機(ドローン)を追加に供与すると共に、弾道ミサイル「ファテフ」や「ゾルファガール」についても提供を行うことだという<ref name="sankei_20221019"/>。
* ウクライナの国営の通信社であるウクルインフォルムによれば、ウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ情報総局長はインタビューの中で「戦争は来夏(2023年の夏)までにすべて終わるだろう」との見通しを明らかにした上で、ウクライナの南部のヘルソン州を念頭にして、「今年(2022年)の年末までに、我々は大きな進展を遂げる。すぐにわかるだろう」と強調した上で、「(クリミア半島を含む)1991年の国境線まで到達することがなによりも重要だ」と述べた<ref name="asahi_20221019">{{Cite web|和書|title= 戦争が終われば「ロシアから一部地域が分離する」 ウクライナ軍幹部|work= 朝日新聞|date= 2022-10-19|author= 坂本進|url= https://www.asahi.com/articles/ASQBM3468QBMUHBI00P.html?iref=comtop_BreakingNews_list|access-date=2022-10-19}}</ref>。さらに、キリロ・ブダノフ情報総局長は「一部の地域がロシアから分離するだろう」と指摘した上で、コーカサス地方から始まるという考えを示したうえで、「ロシアには領土問題がたくさんある。ロシア連邦の『連邦』は、ただの名前にしか過ぎない。政権が崩壊したとたんに、すべて崩壊する」と述べている<ref name="asahi_20221019"/>。
* 国連のウクライナに関する独立調査委員会は、ロシアによるウクライナ侵攻の初期に発生した「数多くの戦争犯罪や人権侵害、国際人道法違反」は「大部分はロシアに責任がある」と指摘した報告書を明らかにした上で、ウクライナ軍にも「戦争犯罪と見なされる人道法違反があった」と指摘している<ref>{{Cite web|和書|title= 侵攻初期の戦争犯罪「大部分、ロシアに責任」国連調査委が報告書|work= 日本経済新聞|date= 2022-10-19|author= パリ=北松円香|url= https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65258250Z11C22A0EAF000/|access-date=2022-10-19}}</ref>。
* ロシア軍のセルゲイ・スロビキン総司令官が、ヘルソン州でウクライナ軍の攻勢により「困難な状況」が発生しているとし、状況次第では「容易ではない決断」も排除しないと述べた<ref name=":79">{{Cite web
=== 10月19日 ===
* プーチン大統領が、ロシアが併合したウクライナ東・南部4州に戒厳令を導入する大統領令に署名<ref name=":80">{{Cite web
=== 10月20日 ===
* ウクライナのゼレンスキー大統領は、欧州連合首脳会議に向けたビデオメッセージの中で、「ロシアは[[欧州連合|EU]]域内への新たな移民の波を引き起こそうとしている」とした上で「ウクライナのエネルギー施設に対するロシアのテロ行為は、この秋と冬に電力と暖房を巡る問題を最大限作り出し、ウクライナから欧州諸国に多くの移民が流入するように仕向けることを目的としている」と述べた<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア、EUへの移民流入目的にインフラ攻撃=ウクライナ大統領|work= ロイター通信|date= 2022-10-21|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-migration-idJPKBN2RF1WH|access-date=2022-10-21}}</ref>。
* アメリカ国務省のプライス報道官は、ロシアがウクライナにおいて、イラン製の無人機(ドローン)を使用していると断定した上で、「クリミアを拠点とするロシア軍兵士がイラン製無人機を操縦し、数日にわたるキーウ(キエフ)攻撃を含めウクライナ全土に攻撃を実施したと確認した」として「イラン軍兵士がクリミアに現地入りし、ロシアの作戦を支援した」という風に分析している<ref>{{Cite web|和書|title= イラン軍訓練要員、クリミアでロシア軍の無人機操縦支援 米が断定|work= ロイター通信|date= 2022-10-21|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-iranians-idJPKBN2RF1WJ|access-date=2022-10-21}}</ref>。
* ロシアのインタファクス通信が裁判所高官の話として伝えたところによれば、ロシアの裁判所は、国営テレビの生放送中に抗議を行ったかつての番組編集者のマリーナ・オフシャンニコワの逮捕を命令したという<ref>{{Cite web|和書|title= ロシアの裁判所、反戦訴えたロシア元TV編集者に逮捕命令|work= ロイター通信|date= 2022-10-21|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-journalist-idJPKBN2RF26R|access-date=2022-10-21}}</ref>。
* EU議長国であるチェコがSNSで明らかにしたところによれば、欧州連合の加盟国はイランがロシアにドローンを供給したことを理由に、関係者らに対して、EU域内の資産を凍結するなどの追加の制裁を行うことで合意した<ref>{{Cite web|和書|title= EU各国、対イラン追加制裁で合意 ロシアへの自爆型ドローン供給で|work= 朝日新聞|date= 2022-10-21|author= 玉川透|url= https://www.asahi.com/articles/ASQBN7QKSQBNUHBI034.html?iref=com_inttop_all_list_t|access-date=2022-10-21}}</ref>。
=== 10月21日 ===
* ロシア当局は、「ロシア空軍がウクライナ南部ヘルソン州の武器庫を破壊した」ことを明らかにした上で、ウクライナのゼレンスキー大統領が主張しているダムの爆破計画については否定している<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナ南部、奪還へ攻防 ロシア軍「武器庫を破壊」|work= 日本経済新聞|date= 2022-10-22|author= ロンドン=大西康平|url= https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21E680R21C22A0000000/|access-date=2022-10-22}}</ref>。
* ウクライナのエネルギー相であるハルシチェンコはロイター通信のインタビューで「10月10日以降のロシア軍の攻撃により、ウクライナの火力発電能力の少なくとも半分が失われ、被害額は数十億ドルに上る」ことを明らかにした上で、「ロシア軍の攻撃はウクライナのエネルギーシステムの破壊を意図しており、ウクライナの電力インフラ全体の30-40%が攻撃された」とも述べており、被害の規模については、「少なくとも火力発電能力の半分か、それ以上だ」と明らかにした<ref>{{Cite web|和書|title= ウクライナ発電能力、少なくとも半分喪失 ロシア攻撃で=エネ相|work= ロイター通信|date= 2022-10-21|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-energy-minister-idJPKBN2RG185|access-date=2022-10-22}}</ref>。
* ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍が南部ヘルソン州にある大型ダム「ノバ・カホフカ」に爆薬を仕掛け、爆破を計画している」ことを明らかにした上で、「ロシアの新たなテロ攻撃を防ぐために、世界中の誰もが強力かつ迅速な行動を取る必要がある。ダムを破壊すれば大規模な災害を引き起こす」とも訴えており、もし、ダムが爆破されると「大量破壊兵器の使用と同様と見なされ」るため、「ロシアが核や化学兵器を使用した場合と同様の重大な結果につながる」ということを明確にした方がいいと西側諸国に対して呼びかけている<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア軍、ウクライナ南部のダム爆破を準備=ゼレンスキー大統領|work= ロイター通信|date= 2022-10-22|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2RG1TL|access-date=2022-10-22}}</ref>。
* アメリカのブリンケン国務長官は、「ロシアがウクライナ侵攻を終了させることに関心を持っている証拠はなく、むしろ反対の方向に向け進んでいる」との認識を示したうえで「何らかのきっかけを得られれば、米政府はロシアとの外交を進めるためにあらゆる手段を検討する」とも述べている<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア、ウクライナ侵攻終了に関心示す証拠なし=米国務長官|work= ロイター通信|date= 2022-10-222|author= |url= https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-blinken-diplomacy-idJPKBN2RG1OF|access-date=2022-10-22}}</ref>。
=== 10月22日 ===
* アメリカのシンクタンクである「戦争研究所」はウクライナの南部であるヘルソン州を占拠していたロシア軍がヘルソン州の西部から「撤退を始めた」という見方を示したうえで、「ロシア軍は州都ヘルソンがあるドニプロ川の西岸から東岸へ、弾薬や装備、部隊を頻繁にフェリーで移動させている」とした<ref name="asahi_20221022">{{Cite web|和書|title= ロシア軍がヘルソン州から撤退開始か 「民間人を人間の盾に」指摘も|work= 朝日新聞|date= 2022-10-22|author= |url= https://www.asahi.com/articles/ASQBQ5FTXQBQUHBI00R.html|access-date=2022-10-22}}</ref>。一方で、ウクライナ軍は、「ロシア軍がドニプロ川を渡る際、攻撃されるリスクを抑えるためにウクライナの民間人を「人間の盾」にしていると、主張している」という<ref name="asahi_20221022"/>。
* ヘルソン市のロシア占領当局が、ウクライナ軍の進軍による緊迫した情勢を理由に、市民に直ちに退避するよう勧告した<ref>{{Cite web|和書|title=ロシア、ヘルソン市民の退避加速 ウクライナ反撃で重要局面|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kherson-idJPKBN2RJ01V|work=Reuters|date=2022-10-24|access-date=2022-10-26}}</ref>。
=== 10月23日 ===
* ロシアのショイグ国防相が、アメリカのオースティン国防長官をはじめ、NATOに加盟する一部の国の国防トップと相次いで電話会談を行った<ref name=":81">{{Cite web
* ウクライナの治安機関「ウクライナ保安庁」(SBU)が、ロシアに軍事装備を違法に供給したとして、ウクライナの世界的航空エンジン企業「モトール・シーチ」トップのボグスラエフと同社幹部を反逆罪で拘束したと発表した<ref name=":82">{{Cite web
* ウクライナ軍参謀本部が戦況報告で、ヘルソン州のノバカホウカで、ロシア兵約150人を負傷させ、六つの軍事装備などを破壊したと発表<ref>{{Cite web
=== 10月24日===
*ロシアの国営メディア・RTが放送した番組内で司会者が「ウクライナの子供達を溺死させるか焼き殺す必要がある」と発言、これを問題視したウクライナのクレバ外相は「全世界でRTを禁止せよ」と呼びかける事態に発展、同局は問題の司会者を解雇して謝罪した。RTのシモニャン編集長は「ウクライナの子供たち、ドンバスの子供たち、その他の子供たちのために、一刻も早く全てが終わり彼らに再び平和が、彼らが母国語と考える言語で生活と勉強ができるよう願っている」と述べている<ref>{{Cite web
*アメリカ軍制服組トップの[[マーク・ミリー]]統合参謀本部議長が、ロシア軍制服組トップ[[ワレリー・ゲラシモフ]]参謀総長、ウクライナ軍[[ヴァレリー・ザルジニー]]総司令官とそれぞれ電話会談を行った<ref name=":83">{{Cite web
*イギリス国防省が、ウクライナに侵攻しているロシアがイラン製無人機(ドローン)を使った攻撃を全土で継続しているとの分析を発表した<ref name=":84">{{Cite web
*イランの[[ホセイン・アミールアブドッラーヒヤーン|アミールアブドッラーヒヤーン]]外相が、「イラン製ドローンがウクライナ戦争で使用されていることが証明されれば、イランは無関心ではいられなくなる」と述べた<ref name=":85">{{Cite web|和書|title=イラン製ドローン、ロシア軍が使用なら無関心でいられず=イラン外相|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-iran-drones-idJPKBN2RJ1JP|work=Reuters|date=2022-10-24|access-date=2022-10-25}}</ref>。ただ、イランとロシアの防衛協力は継続すると語った<ref name=":85" />。
*ゼレンスキー大統領は、イスラエルメディア「ハアレツ」が主催した会合で、事前録画された動画を通じて発言した<ref name=":86">{{Cite web
*ヘルソン州の親ロシア当局が、一部の地元住民による民兵部隊を組織していると明らかにした<ref name=":87">{{Cite web|和書|title=親ロシア派ヘルソン当局、地元住民による民兵部隊を組織|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-kherson-idJPKBN2RJ0KV|work=Reuters|date=2022-10-24|access-date=2022-10-26}}</ref>。地元の男性が自らの意志でヘルソンに残ることを決めた場合、領土防衛部隊に参加する「機会」があるとテレグラムで告知した<ref name=":87" />。ドネツク州などのウクライナの他の占領地域では、これまでに男性が親ロシア派部隊に加わるよう強制されたことがあり懸念が広がっている<ref name=":87" />。また、支配地域の民間人に占領国の軍隊への加入を強制することは、ジュネーブ条約に抵触するとされている<ref name=":87" />。
*ウクライナの情報当局トップであるキリロ・ブダノフ情報総局長が、ヘルソン市について、ロシア軍が撤退の準備をしているとしてきた従来の見解を変え、ロシア軍が兵士を追加派遣しており、道路で「防衛戦」の準備を進めているとした<ref name=":88">{{Cite web|和書|title=ロシア軍、ヘルソンに増派で守りを強化か ウクライナが見方を変更|url=https://www.bbc.com/japanese/63382421|work=BBCニュース|access-date=2022-10-25|date=2022-10-26}}</ref>。アメリカのシンクタンク「戦争研究所」も同様の見方をしており、同日ヘルソンでの戦況について、ロシア軍が中心都市ヘルソンでウクライナ軍との戦闘に向けた準備をしている可能性が高いと指摘した<ref name=":89">{{Cite web
*ルーマニアで[[クラウス・ヨハニス]]大統領に「ロシアとの交渉を示唆した」として批判を受けていたヴァシレ・ディンク国防相が、辞表を提出した<ref name=":88" />。ルーマニアは、過去に周辺国から侵略されてきた歴史を持つことから、ロシアの脅威に敏感であり、ポーランドに次ぐ規模のNATO軍とアメリカ軍部隊の計5000人を自国に受け入れている<ref>{{Cite web
=== 10月25日===
*10月25日に就任したイギリスの[[リシ・スナク]]首相が、ウクライナのゼレンスキー大統領が電話会談を行い、スナク首相は「ロシアの侵攻に対応するため、引き続き全面支援をする」と表明<ref name=":90">{{Cite web
*国連の安全保障理事会の緊急会合が開かれ、ロシアは「[[汚い爆弾]]」を使用する計画をウクライナ側が持っていると主張した<ref name=":90" />。イギリスのカリウキ国連次席大使は「ロシアから証拠は示されなかった。ロシアによるあからさまな虚偽の主張で、われわれがこれまで何度もみてきたものだ」と述べ、ノルウェーの国連代表部もツイッターに「ロシアは証拠のない主張を広めるべきではない」と投稿するなど、欧米各国は「汚い爆弾」をめぐるロシアの主張は虚偽の情報だと非難している<ref name=":90" />。
*アメリカのバイデン大統領が、ロシアが「汚い爆弾」や核兵器を使用する可能性があると考えるかどうか記者団から問われ、「これだけは言っておきたい。戦術核兵器を使用すれば、考えられないほどの重大な過ちを犯すことを意味する」と述べ、ロシアを警告した<ref name=":90" />。一方で「汚い爆弾」をウクライナ側が使用する可能性についてロシアが一方的に懸念を表明していることが、ウクライナ側から攻撃を受けたかのように装って攻撃の口実を得る「[[偽旗作戦]]」につながるかどうかについては「わからない」と述べるにとどめた<ref name=":90" />。
*アメリカ国防総省のライダー報道官が記者会見で、ロシアが定期的に行っている核軍事演習「グロム」を実施すると、アメリカ側に通知があったと明らかにした<ref name=":91">{{Cite web
*ロシアのプーチン大統領が、同月19日に署名した大統領令で設置を命じた、対ウクライナ戦への軍需物資供給のための「調整会議」に初出席し、地方政府を含む各機関に連携を命令<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/world/20221027-OYT1T50032/ プーチン氏 軍に物資「挙国一致」要求 露、事実上の戦時体制]『読売新聞』朝刊2022年10月27日(国際面)同日閲覧</ref>。
322 ⟶ 323行目:
*ロシアのショイグ国防相が、中国の魏鳳和国防相、インドのシン国防相とそれぞれ電話会談を行い、この中でショイグ国防相は、ウクライナ側が「[[汚い爆弾]]」を使用する可能性について一方的に懸念を表明した<ref name=":90" />。
*プーチン大統領が、旧ソビエト諸国の治安機関のトップによる会議にオンラインで出席し、「ウクライナ側が『[[汚い爆弾]]』を挑発として利用する計画は知られたところだ」と述べ、「汚い爆弾」をウクライナ側が使用する可能性があるとするこれまでのロシア側の主張を繰り返した<ref name=":90" />。また、ウクライナについて「この国は実質的に主権を失いアメリカから直接、支配されている」と主張した<ref name=":90" />。
*ロシア大統領府が核戦力を運用する陸海空軍部隊による核弾頭搭載可能なミサイルの発射演習などを含む定例核軍事演習「グロム」を実施したと発表した<ref>{{Cite web
*アメリカのブリンケン国務長官が、ロシアの対ウクライナ戦争で核兵器が使用された場合の結果について、ロシアのプーチン大統領に直接伝えていると明らかにした<ref name=":92">{{Cite web
*ロシアのアンドレイ・ケリン駐イギリス大使が、ロンドンでCNNの取材に答え「ロシアは核兵器を使わない。論外だ」と述べた<ref>{{Cite web
=== 10月27日===
*プーチン大統領が国内外の有識者を集めた[[ヴァルダイ・クラブ|ワルダイ(バルダイ)会議]]で3時間にわたり質疑に応じ、対ウクライナ戦について以下のように語った<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2851A0Y2A021C2000000/ プーチン氏「核の脅し」発言弱める 中印の懸念に配慮か] 日本経済新聞(2022年10月28日)2022年12月11日閲覧</ref><ref>露「核に言及してない」プーチン氏 中印の不安払拭狙いか『読売新聞』朝刊2022年10月29日(国際面)</ref>。(1)核兵器の使用を「ロシアが言及したことはない」が、核兵器が存在する限り使用の危険性は常にあり、ロシアの軍事ドクトリンでは「主権や領土保全、国民の安全のためには使用できる」(2)「[[汚い爆弾]]」をロシアが使うのは「政治的にも軍事的にも意味はない」が、ウクライナ側の製造場所は「大体わかっている」(3)ロシアとウクライナは基本的に同一であり[[内戦]]という面もあり、ウクライナの主権や領土を保全できるのはロシアだけである(4)西側諸国はウクライナのほか、[[台湾]]周辺でも挑発行為をしており、ロシアと中国の関係は前例のない高い水準にある。
*アメリカのオースティン国防長官が、ロシアが実施している核戦力運用部隊による定例の大規模演習「グロム」について、実際の配備のための偽装である可能性を示すものはないと述べた<ref name=":93">{{Cite web|和書|title=ロシア核戦力演習、実際の配備の偽装を示すものない=米国防長官|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-russia-ry-idJPKBN2RM1OM|work=Reuters|date=2022-10-27|access-date=2022-10-27}}</ref>。オースティン国防長官は記者団に対し「現時点では、グロムが何らかの偽装活動だと思わせるものは何も出ていない」と述べた<ref name=":93" />。
*[[ウクライナ大統領府]]の[[オレクシイ・アレストビッチ]]顧問が[[YouTube]]の番組で、勝利の条件として、1991年の独立時に国際的に承認された(クリミア半島を含む)領土の全面解放、ロシアによる戦争犯罪人の引き渡しと賠償金支払い、プーチン大統領の退任を挙げた<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/world/20221028-OYT1T50339/ 全領土解放など「勝利」へ4条件 ウクライナ]『読売新聞』朝刊2022年10月29日(国際面)2022年12月11日閲覧</ref>。
=== 10月31日 ===
* キーウ市内で複数の爆発音が確認され、ウクライナ軍関係者は通信アプリで「キーウ州内でミサイルによる攻撃があった」と明らかにした<ref name="sankei_20221031">{{Cite web|和書|title= キーウで爆発音 露軍攻撃か|work= 産経ニュース|date= 2022-10-31|author= キーウ(キエフ)=黒川信雄|url= https://www.sankei.com/article/20221031-E5ZUN3WI4JMI7KPDFIWA32RPAU/|access-date=2022-10-31}}</ref>。キーウ市のクリチコ市長によれば、キーウ市の一部の地域で水道の供給が停止したほか、停電が発生しているという<ref name="sankei_20221031"/>。また、東部のハリコフ州や南部のザポロジエ州などでも攻撃を受け、電力供給などが一部で止まった<ref name="sankei_20221031"/>。今回の攻撃について、ウクライナ内務相の顧問はSNSにおいて「露軍が約40発のミサイルを発射した」ことを明らかにしている<ref>{{Cite web|和書|title= ロシア軍、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃…ハルキウでは重要施設に2発着弾|work= 読売新聞|date= 2022-10-31|author= |url= https://www.yomiuri.co.jp/world/20221031-OYT1T50149/|access-date=2022-10-31}}</ref>。
== 2022年11月 ==
=== 11月3日 ===
* ウクライナ軍の[[ヴァレリー・ザルジニー]]総司令官がロシア侵攻を始めた2月から10月の約8カ月で、ロシア軍の航空機計278機を破壊したと明らかにした<ref name=":96">{{Cite web
=== 11月4日 ===
* プーチン大統領が[[ヘルソン州]]の州都[[ヘルソン|ヘルソン市]]一帯の情勢に関し、「住民は最も危険な戦闘地帯から避難する必要がある」と述べた<ref name=":94">{{Cite web
=== 11月5日 ===
* [[イラン]]の[[ホセイン・アミールアブドッラーヒヤーン|アミールアブドッラーヒヤーン]]外相が、ロシアへのドローン供与について「限定的な数のドローンをウクライナでの戦争が始まる数カ月前に提供した」と述べ、イランとして初めて公に認めた<ref name=":95">{{Cite web
* ウクライナ軍の[[ナタリア・グメニュク]]報道官が、ロシア軍がヘルソン州から撤退すると見せかけ、ウクライナ側の部隊を[[市街戦]]におびき出そうとしていると主張した<ref>{{Cite web
* イランのアミールアブドッラーヒ
=== 11月6日 ===
* ウクライナのゼレンスキー大統領は6日夜に配信した国民向けのビデオ演説で、イランがロシアに自爆型ドローンを提供したとして、イランによる対露支援を改めて非難、「イランによるロシアの[[テロリズム|テロ]]行為への加担は必ず断罪されねばならない」と述べた<ref name=":97">{{Cite web
*アメリカの研究グループ「[[38ノース]]」が、[[北朝鮮]]がロシアに武器を輸出している疑いが持たれていた中、北朝鮮からロシア側に運行される3両編成の列車を確認したと発表した。北朝鮮とロシアの間の列車は[[新型コロナウイルス感染症]]の影響で[[2020年]]からは運行がされていなかった。国営の[[ロシア通信]]は同月4日、北朝鮮にあるロシア大使館の話として、ロシアが北朝鮮から衣類や靴などの輸入に非常に関心を持っていると伝えていた。戦地で兵士の装備品などが不足しており、兵士の服や靴である可能性が伝えられた<ref name="NHK1106">{{Cite web|和書|date=2022年11月6日|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221106/k10013882641000.html|title=“北朝鮮からロシアへの列車を確認” 武器輸出疑い指摘の中で|publisher=NHK|accessdate=2022-11-14}}</ref>。
=== 11月7日 ===
* ウクライナのレズニコフ国防相が、自身のSNS上の投稿で、アメリカが約束していた地対空ミサイルシステム「[[NASAMS]]」がウクライナに到着したことを明らかにした<ref>{{Cite web
* ウクライナの[[デニス・シュミハリ|シュミハリ]]首相、レズニコフ国防相、[[オレクシー・ダニーロフ]][[ウクライナ国家安全保障・国防会議|国家安全保障・国防会議]]書記が記者会見し、開戦時に施行された戦時体制法に基づき、[[モトール・シーチ]]など戦略的企業5社を[[ウクライナ国防省]]管理下に接収したと発表<ref>「[https://www.asahi.com/articles/DA3S15468790.html 戦略的企業5社接収 ウクライナ 航空エンジンなど]」『朝日新聞』夕刊2022年11月8日(社会・総合面)2022年12月13日閲覧</ref>。
359 ⟶ 360行目:
=== 11月10日 ===
* アメリカ政府が、ウクライナに対して移動式の防空システム「[[アベンジャーシステム]]」4基や防空用の地対空ミサイル「[[ホーク (ミサイル)|ホーク]]」など、計4億ドル(約560億円)相当の追加の軍事支援を行うと発表した<ref>{{Cite web
=== 11月11日 ===
* 松野博一官房長官は11日の記者会見で戦闘に参加していた日本人の20代男性が9日に死亡したと明らかにした。ウクライナ侵攻をめぐっては日本人の犠牲者は初となる<ref>{{Cite web
* ロシア国防省が、へルソン州の州都ヘルソンを含むドニエプル川西岸地域から部隊の撤退を完了したと主張した<ref name=":99">{{Cite web
=== 11月16日 ===
{{Main|en:2022 missile explosion in Poland}}
* 所属不明のミサイルがポーランド領[[プシェヴォドゥフ]]に着弾して2名が死亡し、同国の[[マテウシュ・モラヴィエツキ]]首相は緊急閣僚会議を召集した<ref>{{Cite web
*米[[ホワイトハウス]]によると、[[インドネシア]]滞在中のアメリカのバイデン大統領はポーランドの[[アンジェイ・ドゥダ]]大統領と16日に電話会談した。 ロイター通信によると、[[北大西洋条約機構|NATO]]加盟国の[[エストニア]]のレインサル外相は報道を受け「(ポーランドへの着弾は)きわめて深刻な事件だ」と非難した。「NATOは領土の隅々まで守る」と強調した。NATOのストルテンベルグ事務総長は15日、自身のツイッターで、ドゥダ大統領と協議したと明らかにした上で「NATOは状況を注視しており、同盟国と緊密に協議している」と述べた上で「すべての事実が確立されることが重要だ」とし、状況の把握に努める考えを示した<ref>{{Cite web
* [[外務省 (ポーランド)|ポーランド外務省]]は15日「[[プシェヴォドゥフ|プシェボドゥフ]]に『ロシア製ミサイル』が落下してポーランド国民2名が死亡した。この事件に関連してロシア大使を外務省に召喚、直ちに詳細な説明を行うよう要求した」と発表、着弾したミサイルの所有者を「ロシア製ミサイル」とぼかしているものの[[ポーランド政府]]は、「NATO第4条に基づく手続きを開始する根拠があるか確認することにした」と発表した<ref>{{Cite web
=== 11月26日 ===
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=== 11月26日 ===
* ベラルーシの[[ウラジーミル・マケイ]]外相が急死<ref>{{Cite news|title=ベラルーシのマケイ外相急死、死因不明 ロ外相との会談控え|url=https://jp.reuters.com/article/belarus-politics-minister-death-idJPKBN2SH03G|work=Reuters|date=2022-11-27|access-date=2022-11-28}}</ref>。ウクライナの内務相顧問は同日、SNSでマケイについて「ロシアの影響下にない数少ない人物だった」と指摘し、死因に強い関心を示した<ref>{{Cite web
=== 11月29日 ===
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== 2022年12月 ==
=== 12月5日 ===
* ロシア国防省は、戦略爆撃機の拠点となっていたモスクワの南東約200キロメートルにあるジャーギレボ軍用飛行場([[リャザン州]])と、エンゲルス軍用飛行場([[サラトフ州]])が、ウクライナ軍の無人機により攻撃されたと発表した<ref name=":101">{{Cite web
=== 12月7日 ===
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=== 12月8日 ===
* アメリカのバイデン大統領は、2022年2月に大麻オイルを所持していたとしてモスクワの[[シェレメーチエヴォ国際空港]]で拘束され、薬物密輸などの罪で禁錮9年の実刑判決を受けたアメリカ女子バスケットボールの[[ブリトニー・グライナー]]選手が解放されたと発表した<ref name=":102">{{Cite web
=== 12月9日 ===
* イギリス[[英国放送協会|BBC]]放送ロシア語版が、ウクライナ侵攻で死亡したロシア兵1万2人の名前を確認したと報じた<ref name=":105">{{Cite web
=== 12月12日 ===
* 日本の[[今年の漢字]]に「戦」が選ばれ、理由の一つにロシアのウクライナ侵攻が挙げられた<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASQDD4QFZQDBPLZB00C.html 侵攻・W杯…今年は「戦」]『朝日新聞』朝刊2022年12月13日(社会面)同日閲覧</ref>。
* アメリカ軍の高官は、「ウクライナへの侵略を続けるロシア軍の砲弾やロケット弾の在庫が減少し、2023年初頭にも枯渇する公算が大きい」という分析を示した<ref>{{Cite web
=== 12月13日 ===
* ウクライナ軍は、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部ザポロジエ州において、「メリトポリを含む複数のロシア軍拠点を過去数日の間に破壊した」ことを明らかにした<ref name="kyodo_20221214">{{Cite web
* ベラルーシ国防省が、ルカシェンコ大統領の指示により、ベラルーシ軍の「緊急の戦闘準備点検」を開始したと発表した<ref name=":104">{{Cite web
* イギリス国防省は、12月13日までにロシアが侵攻後に制圧した地域の54%をウクライナが奪還したとの分析を発表した<ref>{{Cite web
=== 12月14日 ===
* ウクライナの首都キーウにおいて、未明に複数の爆発音が聞こえたという<ref name="reuters_20221214">{{Cite web
* ウクライナ最高会議の人権委員会は14日の記者会見で、東部ヘルソンなどロシア軍から奪還した地域で、子供用の拷問部屋が10か所見つかったと表明した<ref name=":106">{{Cite web
=== 12月19日 ===
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=== 12月21日 ===
* ゼレンスキー大統領が[[2022年ウォロディミル・ゼレンスキーのアメリカ合衆国訪問|訪米]]のため、ウクライナを出国した<ref name=":107">{{Cite web
* アメリカでゼレンスキー大統領とバイデン大統領が会談し、バイデン大統領は地対空ミサイル「パトリオット」を含む総額18億5000万ドル(当時レートで2400億円)規模の追加支援を伝えた<ref name=":108">{{Cite web
* ウクライナ東部の主要都市ドネツクで、ロシアの[[ロシア連邦政府]]元[[副首相]]である[[ドミトリー・ロゴージン]]と親ロシア派「ドネツク人民共和国」政府のビタリー・ホツェンコ首相がウクライナ軍の砲撃を受けて負傷した<ref>{{Cite news |title=ロシア元副首相が負傷、ウクライナ東部の砲撃で=通信社 |url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-donetsk-shelling-idJPKBN2T602W |work=Reuters |date=2022-12-22 |access-date=2022-12-24}}</ref>。
=== 12月22日 ===
* ロシアがウクライナ南部ヘルソン州の支配地域に置く占領当局が、ヘルソン州リュビモフカでシュテパ首長の乗った自動車が爆発し、シュテパ氏が死亡したと発表した<ref name=":109">{{Cite web
=== 12月25日 ===
* ウクライナ軍参謀本部は25日の発表で、ヘルソン州にあるロシア軍司令部を攻撃したことを明らかにし、会議中の露軍将校ら約70人が負傷し、死者も出ているとの見方を示した<ref>{{Cite web
* プーチン大統領は、国営テレビ「ロシア1」に対して、ロシアはウクライナ戦争に関わる全ての当事者と交渉する用意があるが、ウクライナとその西側の支援者が交渉に関与することを拒否していると主張した<ref>{{Cite news |title=プーチン氏、交渉の用意あると表明 「ウクライナ側が拒否」 |url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-putin-idJPKBN2T909U |work=Reuters |date=2022-12-25 |access-date=2022-12-26}}</ref>。
=== 12月28日 ===
* ウクライナ軍高官が、ロシア軍の占領下にあるルガンスク州の要衝[[クレミンナ]]からロシア軍司令部がルビージュネに撤退し、クレミンナの奪還が近づいているとの認識を示した<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=ウクライナ軍、東部要衝近く奪還か 露空軍基地から爆撃機退避 |url=https://www.sankei.com/article/20221229-KDQF3HVN4VJZLMDKKUPTWEVJMA/ |website=産経ニュース |date=2022-12-29 |access-date=2022-12-29 |publisher=産業経済新聞社}}</ref>。米シンクタンク「戦争研究所」などもクレミンナ方面でウクライナ軍が優勢だとする見方を示したほか、ロシア側も同方面の戦況が「緊迫している」と認めた<ref name=":0" />。
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{{DEFAULTSORT:ろしあのうくらいなしんこう2022のたいむらいん202209-12}}
[[Category:2022年ロシアのウクライナ侵攻
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