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== あらすじ ==
下町の定食屋の息子・'''幸平創真'''は、家業を手伝いながら、父・'''幸平城一郎'''を越えるべく料理修業に励む日々を過ごしていた。ところが、中学校卒業後は家業を継ごうと考えていた創真をよそに、城一郎は店を数年閉めると宣言して海外に渡る。城一郎の命により、超名門料理学校「遠月茶寮料理學園」の高等部にした創真は、持ち前の料理のノウハウを駆使して料理人として成長していく。
; 遠月学園へのと初めての食戟(第1巻 - 第2巻)
: 創真は、学園の実力者・'''薙切えりな'''が審査員を務める編入試験を受験する。試験では「卵料理」を課され、創真は[[煮こごり]]と卵そぼろを合わせた「化けるふりかけごはん」を作る。合格レベルに達しているにもかかわらず、彼女のプライドに傷をつけたことで目をつけられ、私情で不合格判定を下されてしまう。だが、えりなの祖父にして学園の総帥・'''薙切仙左衛門'''は創真の実力を認め、えりなの判定を取り消して創真を正式に編入させる。
: 一方、落ちこぼれの少女・'''田所恵'''は調理演習の授業で創真とペアになったおかげで退学処分を免れる。学生寮「'''極星寮'''へ入寮した創真は、'''遠月十傑」の1人'''第七席・'''一色慧'''から、遠月学園の勝負「'''食戟'''」について知らされる。
: 創真は遠月学園に多数存在する研究会の1つ「丼物研究会」(通称:丼研)の部室を訪れる。丼研は勢力拡大を続けるえりなの圧力によって、廃部の危機に陥っていた。創真は丼研部長・小西寛一に代わり、えりなの派閥との「食戟」の相手を引き受ける。対戦相手は、ミートマスターと呼ばれる肉料理のスペシャリスト・'''水戸郁魅'''。「郁魅が勝てば丼研は廃部、創真は退学」「創真が勝てば郁魅が丼研に入る」という条件の下で創真が入学して初の食戟が行われ、さっぱり梅風味飯を敷き詰めた「ゆきひら流[[シャリアピンステーキ]]丼」を披露した創真が勝利する。郁魅はえりなに見捨てられ、条件どおりに丼研に入ることとなる。
; 宿泊研修(第3巻 - 第5巻)
: 創真たち高等部1年生は、課題に合格しなければ即退学という地獄の合宿に臨む。合宿1日目、卒業生'''乾日向子'''の課題で創真は自分と同じくイタリアの大衆食堂で厨房に立っていた双子の兄弟'''タクミ・アルディーニ'''と'''イサミ・アルディーニ'''の双子と出会い、勝負を挑まれるが、乾の手によってはうやむやに終わる。
: 合宿2日目、卒業生である講師・'''四宮小次郎'''の課題で、恵が退学を言い渡されてしまう。その理由は、レシピ通りに作るという課題で恵が不測の事態に対処しようと、提示されたレシピに手を加えたためだった。四宮の正論ではあるが高圧的な四宮の姿勢に異を唱えた創真は、彼に「食戟」を挑む。卒業生たちのリーダー格・'''堂島銀'''の計らいで、恵・創真ペアと四宮は非公式の「食戟」を行うことになる。創真がサポートに回り恵がメインとなった2人の料理は審査員の卒業生たちを唸らせるが、結果は四宮の勝利に終わる。しかし、堂島の勧めで恵の料理を食した四宮が考えを改めたことにより、恵の退学処分は取り消される。
: 合宿4日目、卵を使った朝食の新メニュー作りという課題はビュッフェ形式で審査が行われ、制限時間2時間で200食以上の提供を課される。えりなタクミ恵らは順調に課題の200食に合格していく。しかし、ビュッフェに不向きな「ミニスフレオムレツ」をメニューに選んだ創真は、制限時間残り30分でわずか8食という窮地に陥る。城一郎からの教えを思い出した創真は、状況を整理して現状打破の対策を練り、客の目の前で調理を行う「ライブクッキング」を披露することで客の関心を集め、制限時間寸前残り3秒で合格する。そして、合格者の中にはえりなの秘書である'''新戸緋沙子'''と、えりなの従妹'''薙切アリス'''とその側近である'''黒木場リョウ'''の姿もあった。
: 合宿終了後、連休を利用して実家に帰省した創真は、駅の商業施設のリニューアルと大手唐揚げ専門店「もず屋」に押され寂れていた地元商店街を、商店街のメンバーと創真の仲間たちで作り上げた「すみれ印の唐揚げロール」で立て直すが「。その結果、もず屋のフードコンサルティングを担当していた遠月十傑第九席・'''叡山枝津也'''から、自身の経歴を傷つけたとして宣戦布告を受ける。
; 秋の選抜(第6巻 - 第13巻)
: 1学期が終わり、1年生の優秀な生徒のみ出場できる「秋の選抜」に創真をはじめ極星寮のメンバーやライバルたちも順当に出場を果たしたころ、城一郎が極星寮を訪れる。翌朝、城一郎との料理勝負に負けた創真は、「秋の選抜」の予選テーマ「カレー料理」の参考として、スパイスの専門家・'''汐見潤'''を紹介される。肝心の汐見の協力は得られなかったものの、彼女の助手でカレースパイスを活用した料理を得意とする生徒・'''葉山アキラ'''のカレーを食べた創真は、選抜に備えて自己流のカレー作りを始める。
: 予選本番では各自が趣向を凝らすが、日本一のカレーメーカー「ハウビー食品」の'''千俵姉妹'''をはじめとする、あらゆる料理に精通する審査員たちにはまるで受け入れられず、大半の生徒が低評価を受けてしまう。それでも一部の生徒たちは高評価を叩き出し、Bブロックではアリス、緋沙子、タクミ、恵の4名、Aブロックでは葉山創真黒木場'''美作昴'''の4名、Bブロックではアリス・緋沙子・タクミ・恵の4名が本へ出場する。
: 本一回戦では第一試合の「弁当」で創真がアリスを破り、第二試合の「ラーメン」で恵が黒木場が恵を、第三試合の「ハンバーガー」で葉山が緋沙子を破り、第四試合の「スイーツ」で美作がタクミを「食戟」形式で破る。そして準決勝第一試合では、洋食のメイン1品「ビーフシチュー」対決で創真が「食戟」形式で美作を破る。しかし、第二試合は葉山と黒木場への判定が拮抗してしまう。そこで、審査員を務めた堂島の提案で2人により両者とも決勝へ上が戦出場となり、史上初の三つ巴の決勝戦が行われる。決勝のテーマは秋が旬の魚「サンマ」となるが、創真は目利きの時点で葉山や黒木場に劣ってしまう。や熟成させて旨味を引き出す方法で遅れを取り戻す。3人がそれぞれ趣向を凝らす決勝戦を制したのは、己の顔が見える料理を作った葉山だった。
; スタジエール(第13巻 - 第14巻)
: 秋の選抜から数日後、高等部1年の生徒たちは園外への実地研修「スタジエール」へ赴く。創真の最初の研修先は緋沙子と同じ洋食店「洋食の三田村」となるが、そこは最寄駅に新幹線が止まったことで一斉に押し寄せるの数に対応できていないなど問題が多いを抱える店であった。現状のままで満足する緋沙子とこのままではダメだという創真の意見の対立を経て、自分たちが去った後の店のを考えた末に店のシステム、常連客大幅優先する完全予約制に変更することで2人は本来の店を取り戻し、合格となる。一方、恵の研修先はえりなと同じフランス料理店となるが、えりなはあっという間に厨房を掌握する。そして、恵も料理の改善点を指摘したことでえりなから認められ、合格となる。
: 次の研修先として、四宮が新たに出店した「SHINO'S TOKYO」へ派遣された創真は、当初は膨大な仕事量ゆえに厨房の動きにもついていけなかったが、徐々に仕事にも慣れプレオープン最終日の新作コンペでは料理を認められ、合格となる。そして、他の高等部1年のメンバーも全員合格となる。
; 月饗祭(第14巻 - 第16巻)
: スタジエールから数日後、秋の選抜で本に進出した8名と現遠月十傑のメンバーが一堂に会する「紅葉狩り会」が開かれる。創真はそこで十傑メンバーに「食戟」を挑むも相手にされなかったが、第八席・'''久我照紀'''から「何か1つでも料理で勝てる物があれば食戟を受ける」との条件を取り付ける。
: 学園祭「月饗祭」の準備期間に入り、各々が模擬店の準備に取りかかる。中華料理研究会を牛耳る久我の激辛[[麻婆豆腐]]に衝撃を受けた創真は、同じ中華料理で久我の店に対抗することを決め、台湾の定番屋台料理[[胡椒餅]]で出店するも。しかし、豪華な四川料理を揃える久我の店に客足を奪われ、初日の売上で中央エリアの最下位かつ赤字を出してしまう。その後も最終日まで中華研がトップを維持していたが、4日目に創真は胡椒餅と麻婆豆腐の素材を流用した「時限式麻婆カレー麺」で久我に挑む。美作郁魅アルディーニ兄弟らの協力を得て、4日目単独の売り上げで中華研を超える売上を出し、久我に一矢報いる。
: 創真が中華研に勝利した翌日、創真を気に入った二席・'''小林竜胆'''は創真と恵を一席・'''司瑛士'''の店に招待する。2人は気弱な態度とは裏腹に自分の料理に絶対の自信を持つ司の圧倒的な実力を知る。
: 同時刻、えりなの店へ彼女の父・'''薙切薊'''が現れる。えりなは過去の記憶が甦り薊の支配に屈しかけるが、店を訪れた創真によって事無きを得る。だがしかし、薊は十傑メンバーの過半数を手中に収め、仙左衛門を総帥の座から引きずり下ろし、新総帥後任に就く。
; 薊政権誕生 中枢美食機関発足(第16巻 - 第18巻)
: 薊政権誕生後、創真のもとに仙左衛門が現れ、自分が城一郎を通して創真の遠月学園へのを勧めたことや、薊がえりなに対して異常な教育をした過去やその危険性を伝えた上でえりなを救ってほしいと懇願する。その頃、えりなは薊によって幼少と同様に行動の自由を奪われ追い詰められていたが、付き人を解任された緋沙子から事情を聞いたアリス黒木場によって屋敷から脱出、逃亡の末に極星寮に辿りつき匿われる。
: えりなが極星寮に身を寄せて数日後、薊は遠月大改革の幕開けとして学園におけるゼミ同好会愛好会などの全、すべての自治勢力を解散し'''中枢美食機関(セントラル)'''の設立を宣言する。
: 学園に存在する自治勢力に中枢美食機関セントラルから解散が通達される中、極星寮には九席・叡山が下を引き連れ解散および、創真達の退去を勧告。創真たちは食戟で勝利することで決定を覆そうとするが、反抗勢力の一人である'''甲山鉄次'''審査員を買収し八百長を仕掛けた叡山に敗北叡山は創真たち薊政権による食戟の形骸無力化を宣する。寮の解散・退去が迫る中、創真は自分や寮生たちが料理を極める場である極星寮を守るため、圧倒的不利な状況を承知の上で叡山に食戟を申し込む。叡山が仕組んだ妨害に遭いを受けつつも、創真はこれまで培った料理で八百長を打ち破り見事勝利する。
: 数日後、薊は一色、第三席'''女木島冬輔'''・第七席一色・第八席久我の三名十傑評議会から追放を宣言。同時に学園に残る自治勢力を淘汰するべく機関、セントラルによる残党狩りが行われようとしていた。
; 残党狩り(第18巻 - 第20巻)
: 薊がえりなの様子を見に極星寮を訪れた翌日、創真たちは「残党狩り」が行われる各会場に31組で偵察に赴く。各会場で機関セントラルの勝利が告げられる中、創真タクミが向かったD会場では十傑四席・'''茜ヶ久保もも'''と九席・叡山を先頭に十傑予備軍の'''楠連太郎'''らによって学園の強豪である各研究会・同好会が次々と敗北、解体を余儀なくされていた。そしてD会場最後の試合では、最先端料理研究会の主将となっていたアリスの代役である黒木場と楠とのによる、テーマ食材「鮭」の食戟が執り行われる。両者の品の出来はほぼ互角だったが、秋の選抜からの成長を見せつけた黒木場に軍配が上がった。
: 翌日、創真は第一席・司が講師を務めた講義で彼のサポートに回り、その働き振りを評価され中枢美食機関セントラルに勧誘される。最初は断った創真だが、自身の機関セントラル入りと司の第一席の地位をかけた食戟を挑まれ、鹿肉をメインとしたフレンチ料理で対決勝負する。隠れて様子をうかがっていたえりな緋沙子・恵が審査員となり判定は、満場一致で司の勝利となるが、様々な理由から賭け勝負は無効となる。
; 進級試験(第20巻 - 第23巻)
: 司との勝負から数日後、残党狩りで恵や郁魅が機関セントラル対して勝利を勝ち取る中、学園から進級試験の概要が発表される。機関セントラルからの事実上の処刑宣告ともいえる内容に多くの生徒が抵抗を諦めてしまう中、えりなは創真に城一郎との出会いや自分の迷いを話す。創真はえりなに対して編入試験でのリベンジとして鶏卵の天ぷらを使用した天丼を作りあげる。創真の料理を食べて迷いを振り切ったえりなは翌日、気落ちする極星寮の面々に進級試験において自らサポートすることを宣言する。
: 1週間後、えりなによるスパルタ講義を乗り切った創真たちは進級試験の舞台である北海道に到着する。一次試験・二次試験では共に中枢美食機関セントラル派の試験官による露骨な嫌がらせ妨害を受けるも、講義で仕込まれた北海道の食材の知識を活かして、仲間たち全員が欠けることなく突破を果たす。しかし、三次試験は「十傑との料理対決」というかつてない難所となり、さらに創真の対戦相手に選ばれた刺客は、中枢美食機関セントラルに恭順し十傑に加わった葉山だった。堂島の立会いの下、「熊肉」をテーマとした揚げ物対決はほぼ互角だったが、皿に込められた「情熱」の差で創真に軍配が上がった。それ敗北と同時に葉山の退学が決定し、別ルートで試験を受けていた仲間たちもことごとく十傑に敗北残ったのは創真とえりなのほか、対戦相手である小林竜胆手心翻意で通過した恵とタクミの4人だけだった。仲間たちの理不尽な退学を撤回する策として「十傑席次を賭けた食戟」を薊に申し込み却下される中、城一郎・仙左衛門・堂島が現れ、城一郎が自分自身を担保とした「'''連隊食戟'''」を提案したことで薊の了承を取り付けることに成功する。
; 連隊食戟(第23巻 - 30巻)
: 堂島が恵とタクミに、城一郎が創真に、遠月学園在籍時の自分と城一郎同期であった2人の過去を話した後、す。チームワーク強化のため、幸平親子&えりなVS堂島&&タクミの紅白戦が仙左衛門の提案により会話禁止というルールの元で行われ、互い実力を認め合った。後日、連隊食戟のルール決めのため創真たちは薊率いる現十傑と対峙、そこでえりなは十傑の座を返上し反逆者チームにことを宣言。1か月後、決戦の地である礼文島にて創真・えりな・恵・タクミ元十傑の女木島・一色・久我・女木島さらに美作を加えた8人が中枢美食機関セントラルに挑む。
: 反逆者連合チームのリーダーを務めるえりなの提案で3対3の対決が決まり、1st BOUTでは中枢美食機関側にはセントラルから第六席・'''紀ノ国寧々'''と新十傑に加わった白津・鏑木の3名。人、反逆者チームから創真・一色・女木島の3人が出場する。創真の相手は六席の紀ノ国となるが、テーマ食材を決めるくじ引きで紀ノ国彼女の得意料理である「そば」を引いてしまい、創真の圧倒的不利な状況でスタートを迎えてしまう。それで逆境を跳ね返し見事勝利を収める。一色は白津に、女木島は鏑木に、それぞれ勝利し1戦目は反逆者チームが全勝する。
: 続けて行われた2nd BOUTは、司VS久我・小林と竜胆VS女木島・斎藤VS美作の対決となる。各自奮戦それぞれ健闘したものの、結果は十傑側セントラルの全勝。残り5対5のタイに持ち込まれなってしまうが、主力である司と小林竜胆の体力を大きく消耗させる。
: 翌日の3rd BOUTは創真と斎藤が「バター」、恵と茜ヶ久保が「りんご」、タクミと叡山が「牛肉」をテーマに、それぞれ対決を迎える。恵は惜しくも敗れるも創真とタクミが勝利し再び反逆者チームが勝ち越す。
: 4th BOUTではえりなが茜ヶ久保に勝利した直後、突如薊が審査員長として割って入り、えりなが茜ヶ久保を下すもる。その後、一色は司に、タクミは司と小林竜胆に敗れる。
: 4th BOUTを終え、残るは反逆者チームが創真とえりな、中枢美食機関セントラルは司と小林の竜胆、両陣営とも2名ずつとなる。そこへ仙左衛門が現れ、試合形式を個人戦からチーム戦にし、一方が前菜を担当しもう一方がメインを担当するコース料理で勝負する形式にすることを提案。
: 翌日のFINAL BOUTでは創真が前菜を担当しえりながメインを務め、担当。司と小林竜胆を破り反逆者チームが勝利する。そして仙左衛門は総帥を引退辞任セントラルは解体。新たな総帥の座にえりなが君臨。就任し、創真が十傑第一席となり、十傑のメンバーと席次一部変更さ大きく入替わる
; BLUE(第31巻 - 36巻)
: 連隊食戟から4か月後、創真たちは2年生に進級。総帥となったえりなは持ち前のカリスマ性で重鎮たちをも黙らせ、一席の創真も全校生徒に自身の座を賭けた対価無しの食戟を挑み、彼を中心として自由に料理を楽しめる環境が生まれた。
: しかしえりなは世界の料理人集団「'''真夜中の料理人(レ・キュイジニエ・ノワール)'''」日本侵略を目論んでいることに気づき、各地に十傑を派遣。ノワールたちを確保した十傑、そして城一郎によると彼のもう一人の息子である'''才波朝陽'''という人物がノワールを唆したことが判明する。
: そして朝陽は城一郎を下し、本当の息子である創真をも下すため、そしてえりなを妻として娶る為にため、「鈴木」と名乗り遠月の講師として潜伏。創真に近づいて食戟を挑み彼に圧勝。
: 後日えりなを拉致し、彼女に今年のBLUEはノワールの参加が認められているを彼女に伝える。してBLUEの舞台でえりなと挙式をあげことを宣言する
: 一方の創真は城一郎からBLUEへの招待状を渡され、店を継ぐにふさわしい料理人になるべくBLUEへと参戦する。
: BLUEに参戦した創真・恵・タクミは会場にて、元第一席・司と再会し、共に本丸まで進出した。一方、母親である'''薙切真凪'''によって逆シードを組まれたえりなも、過酷な試練の末に本丸に進む。また、シードにより本丸からの参戦となった朝陽をはじめとするノワールの面々も本丸に集結していた。
: 厳しい戦いを勝ち上がった創真と、司や恵を破って勝ち上がった朝陽が、準決勝で因縁の対決を迎える。「5大料理をまとめた一皿」による対決は真凪本人の判定により創真が勝利する。そして決勝戦にて、創真とえりなによる、宿命の対決の火蓋が切って落とされる。
 
== 登場人物 ==
特に断りがない場合、第一部及び初登場時を基準とする。担当[[声優]]は特記がない限りテレビアニメ版。
 
=== 主要人物 ===
; {{Anchors|幸平創真}}幸平 創真(ゆきひら そうま)
: 声 - [[松岡禎丞]] / [[小野友樹]](VOMIC)<ref name="natalie">{{Cite web|和書|publisher=[[コミックナタリー]]|url=https://natalie.mu/comic/news/94036|title=「食戟のソーマ」早くもVOMIC化、創真役は小野友樹|accessdate=2013-07-01}}</ref>
: 本作の主人公。[[15歳。大衆食堂]]「食事処 ゆきひら」の跡取り息子。遠月学園高等部1年生→2年生(第92期生<ref>第47話の総帥の発言より。</ref>)。「遠月十傑評議会」の'''第一席'''。極星寮303号室{{Efn2|父・城一郎も遠月在学時代にこの部屋を使っていた。}}の寮生
: 左眉にある切り傷と赤い髪が特徴の少年。幼少より実家の定食屋「ゆきひら」を手伝い、店主の父・城一郎を超えるべく修行してきた。料理に対して非凡な才能を持ち、高い調理技術や奇抜な発想を持つ。性格はマイペースであまり物事に動じず、むしろ周りを振り回す。他方、料理に対する情熱は強く、町食堂とはいえ、幼少より店を手伝い客たちを満足させてきたという自負がある。また極度の負けず嫌いでもあり、たとえ格上相手でも尻込みせず、勝つつもりで全力を以て食戟を行い、敗北してもそれを糧に新たな創意工夫の種にしていく。
: 身長173 [[センチメートル|cm]](入学時171 cm)。体重57 [[キログラム|kg]]。11月6日生まれ。血液型はB型。好きなこと、洗濯。好きなもの、広い風呂。
: 得意分野は和食を中心とした大衆料理だが、既存の概念に囚われない創意工夫や創作料理を次々と生み出す。幼少より城一郎に料理の手ほどきを受け、そうとは知らずフランス料理の技法なども学んでおり、世界各国の様々な調理技術を意識せず身につけている。一方で趣味としてゲテモノ料理を作る悪癖があり、想像外の不味さを追求することもある。ただ、そうした様々な工夫が結果として新しい料理の領域を見つけ出すことにもつながっており、常に貪欲に新しいものを追い求めている。
: 左眉にある切り傷と赤髪が特徴の少年。普段はマイペースで飄々とした性格だが、料理人として非常に高い情熱とプライドを持ち{{Efn2|美味や新しい味に対する執着は勿論だが、不味い料理にも「料理の一つ」として興味を示している(実際にそこから閃いて食した人間が認める「上手い料理」を作ったこともある<ref>原作1話。</ref>)。}}、どんな逆境や強敵に対しても物怖じすることなく立ち向かい、時には相手に言い訳の余地のない鋭い発言をすることもある。実家の「食事処 ゆきひら」を誇りに思っており、店を侮辱されると強い怒りを露にする。また、自分が認めた人物には劣勢な状況であろうと見放さずに積極的に協力しようとする仲間思いな一面を持つ。強気な発言と向こう見ずな行動により周囲の反感を買うこともあるが、並外れた料理への情熱と仲間思いの人柄に惹かれ、男女を問わず好感を抱く者も多い。初対面の者でも屈託なく接し、誰もが認める実力者と親交を結ぶなどコミュニケーション能力は高いが恋愛事には疎く、自分に好意を持つ真由美や郁魅の想いには気付いていない。
: 下町の町食堂の一人息子で、幼くして母を病気で亡くし、以降、父・城一郎に育てられる。父のように母を喜ばせたいという動機で料理を志すようになり、城一郎から料理の手ほどきを受けるが、彼の過去は一切教えられずに育った。その料理の腕前は常連客たちや同級生たちからもよく知られており、本人はそのまま店を手伝いながら普通の高校に進学し、ゆくゆくは店を継ぐつもりでいた。
: ゲテモノを振る舞うなど破天荒な面が目立つ一方、一色の褌姿や、夏バテで激痩せして別人になったイサミに突っ込みを入れるなど、一般人の感性も持ち合わせ、時折本人以上に破天荒な中華研などに突っ込みを入れている。
: 物語冒頭において城一郎から唐突にエリートが集う料理の名門「遠月学園」に編入するよう言われ、高校への編入試験を受けることになる。そこで以降、長い付き合いとなる総帥の孫娘・薙切えりなと出会う。唯一の編入生として合格を果たし、始業式では、居並ぶ内部進学生徒たちを前にてっぺんを獲ると挑発するスピーチを行って敵に回す。また、編入試験で意地になって「不味い」と評したえりなには、必ず「美味い」と言わせると宣言する。以降、十傑を目指して研鑽する中で同期たちとも戦う。また、途中では薊による中枢美食機関に学園が乗っ取られる事態が起こるも、その思想に反発して、反逆者らの中心人物となり、戦う。
: 幼少期からの長年の経験から、'''大衆料理'''を得意としており若くして大人顔負けの実力を持ち、遠月への入学時点で他の学生のレベルを超えている。また食材の価値にこだわらず、常識にとらわれない'''創作料理'''も得意とするが、初対面の人間や親しい者にも遠慮なく失敗作の新作ゲテモノ料理を薦めたがる父・城一郎譲りの悪癖を持つ。料理を出す時には「おあがりよ!」、相手が料理を食べて大仰なリアクションを見せた時には「御粗末!」という決め台詞をそれぞれ用いる。料理中は「ゆきひら」の店名が書かれたシャツを着用し、手拭いを鉢巻のように巻く。また美作曰く、創真の出刃包丁はかなりの業物とのこと。
: 第二部では十傑第一席となる。ただし、マイペースな態度は変わらず、周りを振り回すことが多い。父を倒し、またえりなを手に入れることを宣言する格上の朝陽に挑むことになり、BLUEではえりなの母・真凪の思惑も絡んでいく。最終的には準決勝にて「クロスナイブズ」の能力で城一郎の技術を用いる朝陽を降し、同時に審判役の真凪にも救いを与える。決勝ではえりなと当たるも敗北し、悔しさをにじませる。
: 3歳のころから料理の修業を積み、父であり、店主でもある城一郎を越えるべく日々料理修行を重ねていた。小6の時に初めて城一郎に料理勝負を挑んだが、1度も勝てず中学卒業の時点で489回の敗北を喫した。城一郎から見て創真には特別料理人の才能があるわけではなかったが、自分の才能を卑下することなく前向きに自分に足りない部分に向き合う強さを持っていた。修行時代に培った様々な経験は、遠月学園入学後も随所で発揮されている。四宮からは底なしの知識欲と好奇心が長所であり、それが他の者が探そうとも思わない一歩を踏み出させると評価されている。一色は「創真を認めることは努力していない自分を認めることになる」と、創真の実力を正当に評価しない遠月の生徒の風潮を遠回しに批判している。
: エピローグではサボりながらも学園を卒業したあとは、不定期に「ゆきひら」を開きながら世界中を旅し、「シェフ・ソーマ」の料理を味わうことが世界中の美食家のステータスになっていると説明される。
: 中学卒業と同時に本格的に家業を継ぐことを考えていたが、城一郎が突然店を閉めて海外へ行ったため、城一郎の意向に従って遠月学園に編入する。編入試験で自分が作った料理をえりなに「不味いわよ」と言われたことで、彼女に「美味い」と言わせることを目標のひとつとするようになる。
; 薙切 えりな(なきり えりな)
: 始業式での編入生挨拶の場で「客の前に立ったことが無い連中に負けるつもりはない」と強気な発言をしたことから、事実上の宣戦布告と見なされて多くの生徒たちに敵視される。当初は遠月学園に関する知識がなく、ごく普通の「お料理教室」程度に考えていたため料理学校に行くことを疎ましく思っていたが、遠月学園のさまざまな試練や多くのライバルたちの存在を目の当たりにしたことで、考えを改めるようになる。
: 声 - [[種田梨沙]](第1期・第2期)→ [[金元寿子]](第2期OVA - )<ref>{{Cite web|和書|publisher=日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1868541.html |title=種田梨沙、仕事復帰も食戟のソーマはキャスト変更 |date=2017-08-07 |accessdate=2017-08-30}}</ref> / [[中原麻衣]](VOMIC){{R|natalie}}
: 学園内におけるさまざまな体験を通して「十傑評議会」や卒業生からも実力を認められ、「秋の選抜」の出場権を獲得した。1学期終了後、城一郎が元遠月学園十傑第二席であったことを知り、改めて遠月学園の頂点に立つ決意を固めた。秋の選抜前、予選のお題である「カレー料理」を研究するため、城一郎から紹介されたスパイスの研究をしている汐見のゼミを訪問し、スパイスに精通している葉山と出会い、互いに強い対抗意識を抱くようになる。
: 本作のメインヒロイン。創真の同級生。遠月学園高等部1年生で十傑第十席。
: 秋の選抜Aブロック予選では、過去の失敗や敗北を克服して作り出した「ゆきひら謹製カレーリゾットオムライス」で葉山に対抗し、5人の審査員のうち3人は創真に高得点を挙げたものの、総得点は葉山の94点にわずか1点届かず、Aブロックを2位タイで予選通過する。
: 長い金髪に豊満なプロポーションを持つ美少女。女王様気質の勝ち気な性格で、食戟で勝てば敗者には一切容赦しないために冷酷非道とも評される。「神の舌」と評される類稀な明敏な味覚を持ち、幼少より日本各地の名店で味見役としても活動してきた。料理人としても高校1年次にして十傑の第十席に位置し、その味覚と豊富な知識で、同期らのトップに君臨する。食の魔王の孫娘として恐れられており、少しでも瑕疵がある不味いと感じた料理には一切配慮せず否定する。基本的にはいつも冷静沈着で冷然としているが、編集試験で出会った創真にはペースを崩されてしまい、ムキになって感情を露わにすることが多い。またお嬢様ゆえに世俗のことに疎く、同世代が読むような少女漫画も読んだことがなく、男女が手を繋ぐ程度の描写でも赤面して興奮してしまうなど純情な一面がある。
: 本選一回戦第一試合の「弁当」対決ではアリスと対戦し、アリスの分子美食学を駆使した弁当に駄菓子から発想を得た「ゆきひら流進化系[[海苔弁当|のり弁]]」で完勝する。一回戦の全試合終了後には美作から準決勝で自身と食戟をするように要求され、賭けの対象として美作にはこれまで奪ってきた包丁100本を要求し、自分がもし負ければ料理人を辞めると宣言する。さらに試合で作る料理をかつて父に初めて認められたビーフシチューにすると大胆に予告し、自身の取材に来た新聞部の早津田に味見役を頼み、試作を開始する。試合本番では自分の試作を完全に把握して独自のアレンジを加えていく美作に対し、それまで歩んできた経験によって組み合わせた「ゆきひら流ビーフシチュー秋の選抜スペシャル」で美作を下し決勝に進出する。
: 得意分野は特に明示されず、様々な料理や食材に精通する。ただ、月饗祭での自分の店では洋食のフルコースを披露し、その他でも基本は洋食である。とかく、その鋭い味覚と豊富な知識、確かな調理技術から極めて質の高い、完璧な料理を作り出し、食す者を満足させていく。
: 葉山と黒木場との三つ巴の決勝戦では、「[[サンマ]]」というお題に対して目利きで2人に差をつけられ苦悩するも、仲間の手助けによりサンマを熟成させて旨味を増加させる手法に至り、ふみ緒の晩酌から[[糠]]を使ってサンマを熟成させる「糠サンマ」にたどり着く。決勝本番では、「糠サンマの炊き込みごはん」と二杯目で豆乳ベースの出汁を使った[[雑炊#おじや|おじや]]にすることで完成する「糠サンマの炊き込みごはんおじや風」を披露したが、葉山には及ばず準優勝となった。これをきっかけに、城一郎の後を追うだけでなく、自分にしか作れない唯一無二の料理を作ることを目指す決意を固めた。
: 料理界に大きな影響力を持ち、食の魔王とも評される薙切家の令嬢であり、現総帥・仙左衛門の孫娘にあたる。幼少より薙切家の影響力や財力を元にした料理の英才教育を受け、さらに血族でしばしば現れる異能である「神の舌」を持っていたことから味見役としても活動する。後に明かされた事実として、実父・薊によって虐待にも等しい教育を受け、不味い料理は徹底的に否定するように仕込まれ、現在のような不味い料理に対する度を越した冷徹さを持つようになる。また、本来は薙切家の者は外部で教育を受けるというルールがあったが、同じく「神の舌」を持った母・真凪が料理に絶望して出奔した経緯から、仙左衛門によって薙切家内部で育てられることになり、中等部から遠月学園で学んでいた。
: スタジエールでは、最初の研修先「洋食の三田村」で緋沙子と共に店の対応に追われる。持ち前の要領の良さでその日を乗り切ることに成功するも、このままでは事態の解決にはつながらないと考え、店長の三田村に完全予約制の導入を提案し、第一の研修に合格する。第二の研修では、合宿で知り合った四宮の新店舗「SHINO'S TOKYO」に赴く。当初は慣れないコース料理の仕事量の多さに苦戦し厨房の動きについていけなかったが、徐々に技術を吸収していく。プレオープン最終日の新作コンペではフレンチの技術を駆使した「フレンチ風親子丼」を披露し、四宮からはクオリティが低いと評されたが、四宮のアドバイスを取り入れることで新作メニュー「うずらの詰め物 リゾットと卵〜生意気小僧風〜」として採用され、合格した。その後も順調に全ての研修に合格した。
: 幼少時、仙左衛門に招かれて料理を振る舞ってくれた城一郎に恋愛感情にも近い、強い敬慕の念を抱く。「才波様」と呼んでその時に一緒に撮った写真を肌身離さず持って宝物としており、いずれ再会し、自身の料理を振る舞うことを夢見ている。一方で、(名字が異なることもあり)因縁のある創真が城一郎の息子だとはまったく気づかず、第18巻で唐突に知ることになり、それまでの創真への非礼を思い出して悶々とする。
: スタジエール後に開かれた「紅葉狩り会」で現遠月十傑と対面し打倒十傑の決意をさらに高めた。遠月学園の学園祭「月饗祭」では中華料理を得意とする第八席久我と同じく中華で勝負を挑む。初日では激辛四川料理で客を魅了する久我の店に圧倒され赤字を出してしまい、2・3日目も全く届かなかったが、冷静に客層を分析し4日目に肉団子を使った中国の鍋料理「獅子頭(シーズートゥ)」の要素を盛り込んだ「時限式麻婆カレー麺」で久我に対抗。さらに、美作たちの協力を得て4日目の売上は久我を上回った。
: 物語には第2話より登場し、編入試験の試験官を務める。創真の料理を美味しいと感じるも、その挑発的な態度に反発し、心ならずも「不味い」と宣言して不合格とする。のち、仙左衛門の図らいで入学してきた創真とは顔を合わす度に反発し、以降、創真のことになると感情を露わにすることが多くなる。中盤の薊政権下では、父を恐れて言いなりになるも、従姉妹・アリスの手助けで極星寮に匿われることとなり、そこでカルチャーショックを受けつつも様々な新しい経験を得る。創真などからの影響もあって、やがて父に反抗する勇気をもって自立し、反逆者として中枢美食機関と戦う。また、本来の優しい性格も現れるようになっていく。最終的には創真とのコンビで、学園トップである司と竜胆のコンビを破り、薊政権を終わらせる。
: 中枢美食機関発足後、極星寮を潰すと宣告しに来た叡山に対し、自分たちの料理を究めるための城を守るため八百長が行われているとわかった上で食戟を申し込む。始めは叡山の八百長策に乗った審査員からはまるで相手にされなかったが、口八丁で叡山や審査員達を説き伏せテーマ食材「[[薩摩地鶏|さつま地鶏]]」に対し、パルメザンチーズを使用した羽根突き餃子にトマトケチャップベースの甘酢あんかけを使用した「ゆきひら流羽根チーズ付き手羽先餃子」で勝利を勝ち取り、中枢美食機関に対し改めて宣戦布告した。
: 第二部では学園総帥に就任する。突如現れた朝陽にプロボーズされ、その身を狙われるなどしつつ、BLUEを通して、料理に絶望した母・真凪を救おうとも奔走する。最終的には創真の料理によって母子共に救われることとなり、決勝では創真を降して優勝する。
: 数日後、恵・タクミと共に中枢美食機関の残党狩りを視察するため食戟の会場に潜入し、黒木場と中枢美食機関代表・楠との食戟を見届けた。翌日の講義で臨時講師を務めた第一席の司から自分の助手として中枢美食機関に誘われ、第一席の地位をかけた司からの食戟に受けて立つ。鹿肉をテーマに、「鹿もも肉の炭火焼き〜栗のソース〜」を披露したが司に敗北する。しかし司は、創真の独創的過ぎる料理から自分では制御できないという理由で中枢美食機関入りを取り下げ、創真にとっては不本意ながら勝負はなしになった。
: エピローグでは変わらず総帥の責務に邁進する一方で、創真の料理を楽しみにする様子も見せ、日本に帰ってきた彼を自ら出迎える。
: 進級試験開始前、えりなから相談を持ちかけられ冷凍卵を使った「鶏卵の天ぷら丼」を振る舞い、本人は無自覚だが編入試験のリベンジを果たした。1次試験・2次試験では中枢美食機関側からの露骨な妨害を受けるも、えりなから学んだ知識を元に乗り切り、3次試験では新たに十傑となった葉山と対決することになる。助っ人として現れた久我や中華研の協力を得て、テーマの熊肉に対し旨みと臭みが強い骨に近い部位をふんだんに使った「メンチカツ」を披露。揚げ物単体では葉山の「フライドベア」に劣ったが、キハダ蜂蜜とバルサミコ酢を[[キャラメル化|キャラメリゼ]]させたソースとの組み合わせで葉山に追いつき、料理に込める情熱の差で葉山へのリベンジを達成した。他の仲間のほとんどが十傑に敗れ退学となってしまったことで、自分達が十傑の席を奪い退学を撤回させるため十傑に全面対決を挑む。
; 田所 恵(たどころ めぐみ)
: 連隊食戟では1st BOUTに出場し第六席の紀ノ国との勝負となり、偶然にも彼女が最も得意とする「そば」をテーマとした対決となる。気温の低さによるそば粉の状態に変化に気づき{{Efn2|創真は変化には気づいていたが原因が気温の低さということは分かっていなかった。}}、カップ焼きそばをヒントに香りが強い三番粉を油で焼いた「ゆきひら流・焦がし蕎麦」で勝利する。翌日の3rd BOUTでは斎藤と「バター」をテーマとした勝負となり、恵やタクミと互いの作業をサポートしながら調理を行う。斎藤が繰り出す料理に気圧されるも、恵のりんごバターやタクミのチーズ、さらに多くの強者との研鑽の証を取り込んだ「ゆきひら流香ばしバターピラフ稲荷寿司」で斉藤に勝利する。FINAL BOUTではじゃんけんで負け不本意ながら前菜を務める。調理中に何度もえりなに味見を頼むことで徐々に完成度を高めていき、前菜の「[[パテ・ド・カンパーニュ]]」を[[マンガ肉]]風に表現した必殺料理「時限式・生意気小僧風原始肉」を披露。料理単体の出来は薊も認めたが、前菜としては0点と評される。えりなからも咎められたが、司に対抗するには互いの皿がぶつかり合うようなコース料理にし、自分の料理を超えられなければこの勝負には勝てないとえりなに檄を入れ、勝利を勝ち取った。そしてえりなから空位となった十傑第一席に指名された。
: BLUEでは本丸準決勝で朝陽に勝利し、決勝戦でえりなと対決することに。薙切家のプレッシャーに押されるえりなに「女王のためのエッグベネディクト丼」を作り、彼女を立ち直らせるも、えりなに敗北。
: 2年生の終わり頃に海外へ修行の旅に出た。学業は疎かになりはしたが、遠月を卒業し不定期にゆきひらを営業しつつも世界各国に招かれるようになり、彼の料理を食べる事は世界中の美食家のステータスとなる程である。
; {{Anchors|薙切えりな}}薙切 えりな(なきり えりな)
: 声 - [[種田梨沙]](第1期・第2期)→ [[金元寿子]](第2期OVA~)<ref>{{Cite web|和書|publisher=日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1868541.html |title=種田梨沙、仕事復帰も食戟のソーマはキャスト変更 |date=2017-08-07 |accessdate=2017-08-30}}</ref> / [[中原麻衣]](VOMIC){{R|natalie}}
: 本作のメインヒロイン。遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。'''遠月学園総帥'''。
: 身長162 cm。3月23日生まれ。3サイズはB88-W56-H87。血液型はAB型。好きな歌はアマリリス。好きな遊びはトランプ(特に七並べ)。
: 長い金髪に豊満なプロポーションを持つ美少女。'''神の舌'''(ゴッドタン)とまで呼ばれる優れた味覚を持つ。恵まれた境遇や才能から、極度なまでのプライドの高さや、エリート意識を持っている{{R|c3}}。高飛車かつ我侭な性格だが、子供っぽい一面もあり、母親の真凪と同じく味の評価の仕方がかなり独特。その性格は幼少時からのもので、旧知である従姉妹のアリスからも、我が儘をされたことからあまり快く思われていない。そのため、付き人の緋沙子以外に親しい友人はいなかった模様。
: 料理には高級な食材による美食を追及した徹底的なセレブ思考の品のみ求めており、大衆食堂に出てくる庶民的な料理や食材等は頑なに否定している。これは幼少期に父・薊から「自分が認めた料理以外は屑だ」と刷り込み教育を施されたことに起因している。それ以前は比較的明るい性格だったが、薊の教育によって現在のような性格となり仙左衛門によって薊が追放されてからは、アリスや緋沙子といった周囲の人間の尽力で少しずつ感情を取り戻していった。以前は薊を前にすると委縮し震え上がるなどその精神的な支配からは長らく逃れられていなかったが、極星寮での影響や仙左衛門の助言で真っ向から反抗するなどその支配から逃れることができた。また極星寮の面々との付き合いを通じ、それまで疑わなかった自分の料理観にも変化が生じており、連帯食戟では仲間が作っていた料理を「神の舌」で至高の領域に達した料理へと変えて次々と披露している。
: その恵まれた才能から幼児でありながら日本中の有名店に味見役を任され、下した評価が料理界での運命を決定づけるほどである{{R|c2}}。その才能は乳児のころから人間離れしており、「目隠しして利き塩を行い、名称を全て言い当てた」「離乳食は学園の主任講師を総動員して作らせたものしか口にしなかった」など、数々の逸話を持つ。また調理の実力も非常に優れており、卒業生の堂島からも「遠月学園開闢以来最高傑作の化け物になれる素材」と評されるほどで、その実力は学外にも広く知れ渡っている。幼少時から余りに正確な舌を持つが故に多くの料理の味見をしてきたが中には質の悪い料理もあった。その繰り返しによる疲弊で以前は楽しかった料理への情熱もなくなり、アリスにすら料理への情熱を失ったことを打ち明けなかった。その時期に城一郎と出会い、彼の料理と「答えが分かっていたら楽しくない」という彼の言葉に感銘を受ける。以来「才波様」と呼んで一方的な憧れを抱き、一緒に撮った写真を今も肌身離さず持ち歩いているが、彼のプライベートまでは知らず、後に創真の父であることを知った際には深いショックを受けていた。
: 中等部を首席で卒業し{{R|c2}}、さらに史上最年少で「十傑評議会」'''第十席'''の地位を手にする。学園では強い影響力を持つ派閥を束ねている。学内では、自分の嗜好に合わない料理の研究会を「活動実績が乏しい」等を建前に「食戟」によって次々と潰していくことで勢力を広げているが{{R|c10}}、恵のように自分と対立する恐れのない者に対しては好意的に接する場合もある。
: 自らが試験監督を務めた高等部の編入試験で、大衆食堂の息子として見下していた創真の実力を知りプライドを傷付けられる。以後、創真を目の敵にするようになり、会うたびに嫌味を飛ばすが、マイペースな創真からはほとんど意に介されておらず、よく空回りしていた。一方で創真の料理には抗いがたい魅力を感じており、創真自身に対しても強い関心を抱いている。進級試験前に創真の料理を味わったことで、彼に対しての態度は大きく変化し、一緒に2年生になることを望むほどに心の距離が近づいている。
: 宿泊研修の合宿も参加するが課題をことごとく余裕でクリアしていく。宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」では[[カラスミ]]パウダーを[[マフィン]]にまぶした「女王の[[エッグベネディクト]]」を提供し、407食と参加学生唯一の400食超えで課題達成した。
: 「秋の選抜」では評議会の一員として選抜を運営する立場であるため、選手としては参加しなかった。スタジエールでは1軒目で恵と同じフランス料理店に研修し、瞬く間に厨房の権限を掌握して見せた。月饗祭では緋沙子と共に山の手エリアに完全予約制の店を開店し初日の売り上げは2位を獲得した。
: 薊が新総帥に就任すると再びえりなを孤立させようとする薊から様々な教育を押し付けられると同時に緋沙子と引き離され、屋敷からも自由に出られなくなるが、事情を知ったアリスにより屋敷から連れ出されると、偶然極星寮に辿り着き一時身を寄せることになる。緋沙子が恵たちにえりなの過去を話したことですぐに受け入れられ、徐々に吉野たちと親交を深めていく。
: 進級試験開始前、薊から教えられた料理観が正しいのか迷っていることを創真に打ち明け、その際に出された創真の料理のおかげで自分のやりたかったことを思い出し吹っ切れる。翌朝には進級試験に怯える極星寮生を中心とした反逆者勢に檄を飛ばし、試験会場となる北海道の食材の知識をスパルタ教育で授けた。試験本番では中枢美食機関の贔屓で創真らと引き離されるも、特別レッスンが功を奏し二次試験まで全員を突破させる。三次試験で緋沙子たちが十傑に敗れてしまい、彼女たちの退学撤回のための連隊食戟を挑む際には、再会した城一郎や仙左衛門の後押しもあって、薊の呪縛を振り払う意味を込め席次を返上し、改めて反逆者チームの一員として戦うことを表明した。
: 連隊食戟では反逆者連合の事実上のリーダーを務め、出場者のメンバー決めを担っていた。4th BOUTにて茜ヶ久保と「黒糖」をテーマに対決する。[[ギリシャヨーグルト]]と黒糖餡を使ったどら焼き風パンケーキ「スフレ・レジェ・ドゥ・グラース{{Efn2|スフレ・レジェは軽いスフレ、グラースはフランス語で「恵」を意味する。}}」で勝利した。FINAL BOUTではメインを務める。前菜としてはあまりにも常識外れの料理を作った創真から挑戦状を叩きつけられ、当初の予定を大幅に変更し、創真のゲテモノ料理「ゲソのピーナッツバター」を味のつなぎに取り入れた特製親子丼「楽園から飛び立つ真の美食(ル・ブラ・ヴェリタブル) ~不良娘風~」で薊を唸らせ連隊食戟に勝利した。
: 空位となった十傑第一席に創真を指名し、創真からは薊に代わる遠月学園新総帥に指名された。一部からは不満の声が上がるも持ち前のカリスマ性でまとめ上げている。数か月後、日本各地で起きる裏社会の料理人「ノワール」が起こした騒動に対し、創真ら十傑メンバーを派遣した。
: BLUEでは主催者である母親の真凪を見返すべく、母の組んだ逆シードを乗り越え本丸決勝まで勝ち上がる。母の求める「地球上に無かった一皿」を作ろうとする余り、プレッシャーに押しつぶされそうになるも、創真がえりなの為に作った料理を食べた事で解放され、見事優勝を収める。
: その後は総帥の職務を果たしつつ、遠月を余裕の首席で卒業し、学校のブランドを更に高め続けるほどに成長。また、母から自身の料理を期待されるようになり、数年後は創真の作る料理を心待ちにするようになっていた。
; {{Anchors|田所恵}}田所 恵(たどころ めぐみ)
: 声 - [[高橋未奈美]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生。創真女子同級徒。「遠月十傑評議会」の'''第十席'''。極星寮302号室の寮生。
: 三つ編みのおさげ髪の垢抜けない少女。気弱な性格で、自己評価が低く、やや内向的な性格。特にあがり症に悩んでおり、パニックに陥ると方言が出る癖がある。内部進学試験最下位で、自他ともに落ちこぼれと評価されるが、料理の実力は高く、そのあがり症のために真価を発揮できないでいる。正反対の性格の創真には当初は苦手意識を持ちつつも、極星寮で部屋が隣同士という縁もあり、学園のことについて教えるなど手助けする。創真と接することが多く、彼に助けられたり、その人となりを知ってやがて信頼するようになっていく。また創真の影響で徐々に料理の実力を発揮できるようになり、秋の選抜において周りにもその実力を認知されるようになる。内向的で基本的にドジな面が目立つが、かつて「東北の跳び兎」の異名を持った天才卓球少女で、卓球時はいつもと雰囲気が変わり、積極的になる。
: 身長154 cm。12月19日生まれ。3サイズはB79-W55-H81。血液型はO型。好きな本は、[[ルドルフとイッパイアッテナ]]。好きなスポーツは卓球。
: 本作のもうひ得意分野は郷土料理を主りのヒロインした和食三つ編み技術では他おさげ髪が特徴トップクラス少女。[[あがり症]]生徒たち悩む気弱一歩及ば性格でいがパニックに陥食べと、出身相手[[方言]]が出ることがある。あがり症が原因で授業ではなかなか本来の実力発揮できずにい考えて工夫す料理腕前は決して悪くなく、後に堂島を含む卒業生たちには料理を食べた者の心を癒す'''心遣い'''[[ホスピタリティ]]の才能を」が高く評価される。また、若くし難しとされ。自分「あんこう腕に自信を持てようになって以降、'''[[郷土料理]]'''し切り」マスタスにした料理を披露していく。作中では元々高いるなど、包丁捌きも実力を持つ創真たちと対照的に、料理人としても人としても、成長が最も顕著に描かれて。学園では郷土料理研究会に所属している。
: 出身は東北地方の港町にある小さな旅館。幼い頃から店を手伝うことでホスピタリティを養う。また、「あんこうの吊るし切り」ショーが街の名物で、漁のおじさんたちの動きを見て真似ることで技術を身につけていった。実家で出す料理の修業のために12歳の時に上京して学園に入る。後には仙左衛門の「玉の世代」計画で、入学前から目をつけられていたことが判明する。ただ、上記の通り、そのあがり症で真価を発揮できず、内部進学組では最下位の落ちこぼれとみなされていた。
: 特技は[[卓球]]で、ラケットを持つと目付きや口調が別人のようにアグレッシブになり、動きも素早くなる。友人の榊によると、小学生時代には数々の大会で優勝し、「東北の跳び兎」の異名を持つ天才卓球少女として名を馳せていたという。また、スポーツの名門校である青森玉田付属中学校からもスカウトされたことがあり、地元で知らぬ者はいなかったという。卓球のスタイルは[[前陣速攻型]]。小学生の頃から少女漫画を愛読しており、あるスポ根卓球少女漫画にはまったことが趣味として卓球を始めたきっかけ。このことはあまり知られていない。
: 作中には初期から登場し、創真とは極星寮で隣同士になったことや、クラスから爪弾きにされる「問題児」と「落ちこぼれ」という形でコンビを組むことが多くなる。創真のマイペース振りに振り回されつつも、彼に助けられ、徐々に自信を持ち、真価を発揮できるようになっていく。特に夏の合宿では退学を賭けて元十傑第一席・四宮と食戟を行うこととなり敗北するものの、その心遣いは堂島を初めとする審判役の学園OBらに高く評価され、退学を免れる。続く秋の選抜で選ばれたこと、さらには予選を突破したことで周囲の落ちこぼれという評価も改められる。本戦では1回戦敗退となるも、強敵・黒木場に一歩も引かず真正面で渡り合う。
: 東北地方の小さな港町の出身で、実家は小さな料理旅館「荘恵園」を営んでいる。7歳の頃に旅館の板前が腰痛を悪化させたことにより、余興として行っていた[[アンコウ|鮟鱇]]の吊るし切りができなくなるという話を聞き、旅館を助けるために町の漁師たちに吊るし切りを教わった過去を持つ。それを境に料理の腕を上達させて村の大人たちも敵わないほどになり、地元の漁師たちにも可愛がられている。12歳の時に母親の勧めで単身上京し、遠月学園中等部に入学する。高等部への進級試験の成績が最下位で退学処分寸前だったが、成り行きで創真とペアを組んで参加した調理演習の授業でA評価を得て、危機を脱する。それ以来、創真を信頼するようになり、同じ寮生ということもあり、行動を共にすることが多くなる。当初は敵を作りやすい創真に苦手意識を持っていたが、一度危機から助けられてからは彼の実力と人柄に信頼を置くようになり、積極的に創真に協力するようになる{{Efn2|父親である城一郎や上級生の一色以外で唯一、創真を名前で呼んでいる。}}。
: 薊政権下では創真らと共に中枢美食機関と戦う。寮でえりなを匿うことになった際も恐れながらも親身に接し、寮の危機にも他の寮生と共にヘルメットを被って戦う。連隊食戟では四宮から野菜を使った料理技術の手ほどきを受け、3rd BOUTにて茜ヶ久保と戦う。敗北するも高慢な茜ヶ久保を焦らせ、また彼女の料理が続く4th BOUTでえりなが茜ヶ久保に勝利する要素の1つとなる。
: 宿泊研修2日目の四宮の課題では、不測の事態に対処するためにやむを得ず提示されたレシピに手を加えるが、これを良しとしない四宮に退学処分を言い渡されてしまう。これに創真が異を唱え、堂島の計らいで創真と共に四宮と非公式の食戟を行い「虹のテリーヌ」で勝負する。食戟には敗北したものの、堂島の配慮により四宮が考えを改めたことで退学を免れた。その後は創真の力に頼ることなく自らの力のみで合宿の課題を切り抜ける。
: 第二部では十傑第十席となる。十傑の仕事として、料理人の失踪が多発する観光地の調査を創真と行い、「真夜中の料理人」のモナールカと戦い倒す。BLUE編では予選を突破し、朝陽の部下である煌と戦い、彼の得意とする「毒物料理」をものともせず完勝する。その後、朝陽と当たると「クロスナイブズ」の能力で煌の料理をベースとした彼に意趣返しをされ敗北する。
: 宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」では「一口サイズの朝食[[おでん]]」を提供する。野菜等の他の具材をうずらの卵のサイズに揃えた心遣いが徳蔵達に好印象を与え、「ナチュラルチーズの久作」からは孫に嫁いでくれと言われていた。卒業生達の人気も高く、最も多くの卒業生の店への勧誘を受けていた。
: エピローグでは実家の板長となり、東北で最も予約が取れないとするほどの名店に変える。また、紀ノ国と共に乾の店でオーナーとしての勉強を重ねる様子も描かれる。
: これらの経験を通して料理人としての真の才能が開花してからは普段の授業の成績も急激に上昇し、1学期末には「秋の選抜」への出場権を与えられた。Bブロック予選では、地元の野菜を使った「鮟鱇の[[どぶ汁]]カレー」で88点を獲得し、Bブロック4位で予選通過した。本戦一回戦第二試合の「ラーメン」対決では、黒木場のスープ・ド・ポワソンをベースにした濃厚系ラーメンに対して、[[こづゆ]]をベースにした淡麗系の「こづゆ鶏醤油ラーメン」で勝負し、敗れはしたが観客たちから健闘を称えられた。
: スタジエールでは1軒目でえりなと同じフランス料理店に研修し、最初は皿洗いを任されていたが、客によってソースや野菜が残っていることに着目し、ソースを別皿に移して自由にかけられる方式を提案する。えりなからも同意を得られたことで、研修に合格した。その後も順調に全ての研修に合格した。
: 月饗祭では一色や郷土料理研究会の誘いを断り、久我に挑戦状を叩きつけた創真に協力した。薊の総数就任後、薙切邸から家出してきたえりなを極星寮にかくまう。叡山による極星寮取り壊しには断固拒否し、吉野らと協力し叡山が差し向けた刺客に抵抗した。残党狩りでは郷土研代表として中枢美食機関代表の熊井を破り郷土研存続を勝ち取った。
: 進級試験では三次試験でタクミと同様第二席の竜胆との勝負になったが、彼女の翻意により無事に合格する。そして、退学処分になった仲間たちを救う為に、連隊食戟では反逆者側の一員として挑むことを決意する。連帯食戟の数週間前の特訓にて、宿泊研修で一悶着あった四宮と再会し、最初は退学を言い渡されたトラウマが蘇るも四宮の檄で立ち直り、野菜を活かす調理法を伝授された。2日目の3rd BOUTに参戦し茜ヶ久保と「りんご」をテーマにした勝負となる。四宮から伝授されたフランス料理の技法「モンテ・オ・ブール」でりんごバターを仕上げ、さらにタクミが作った針生姜を仕込んだりんごのコンフィチュールを組み合わせたどら焼きを披露。敗れはしたものの、審査員長のアンは恵の料理に可能性を感じて一票を投じ、恵の予想外の健闘は茜ヶ久保に動揺を与えた。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第十席になり、十傑の権限を使い数か月海外を回り自身の料理を磨いた。この経験により、温泉街を襲撃したノワールのモナールカに彼の故郷の味であるガンボを振る舞い、改心させた。
: BLUEでは城郭本丸まで勝ち上がり、本戦1回戦でノワールの煌をも下したが2回戦で朝陽のクロスナイブズの前に敗れ去る。
: 遠月卒業から数年後は実家の板長となり、店は東北で最も予約が取れないほど賑わうようになった。また紀ノ国と共に乾の店でオーナーとしての勉強を重ねている。
: 2013年12月2日に発売された『週刊プレイボーイ』同年50号には、福島県出身の女優[[優希美青]]が田所恵に扮した姿のグラビアが掲載された<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/104838|title=コミックナタリー|食戟のソーマ」優希美青が扮した田所恵、プレイボーイに|date=2013-12-02|accessdate=2014-03-06}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20131202141605/http://wpb.shueisha.co.jp/2013/12/01/23452/|title=優希美青×田所恵(ジャンプ『食戟のソーマ』)『虹色のお・も・て・な・し』 - グラビア|date=2013-12-01|accessdate=2015-07-19}}</ref>。
; {{Anchors|タクミ・アルディーニ}}タクミ・アルディーニ
: 声 - [[花江夏樹]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第七席'''。[[イタリア]]の[[フィレンツェ]]にある大衆食堂「[[トラットリア]]・アルディーニ」の跡取り息子{{R|c17}}。
: 身長168 cm(入学時)。体重54 kg。7月19日生まれ。血液型はA型。好きな休日の過ごし方は美術館へ行くこと。好きな女性のタイプは所作の美しい人。
: 日本人の父とイタリア人の母を持つ[[混血|ハーフ]]{{R|c17}}の美少年。一見するとクールな雰囲気だが、創真に対して強いライバル意識を持ち、負けず嫌いで熱血的な性格。学園内での女子生徒の人気は高く、編入してわずか1か月でファンクラブが発足し、その会員数は秋の選抜時点で87名に達しているという。
: イタリアの両手持ち包丁「[[メッザルーナ]]{{Efn2|イタリア語で「半月」を意味し、食材を細かく刻むことに長けている。}}」を使った、軽快な調理が持ち味の'''[[イタリア料理]]'''を得意としている<ref name="c17"/>。日本食など専門外のレベルも非常に高く、限られた状況下でも機転を利かせ、独自にアレンジした料理を作り出す。料理を出す時などの決めセリフには「グラッツェ」などのイタリア語を使う。アニメ版では「味の地平を斬り拓く者」の異名をつけられた。
: 5歳の頃から料理修業を始め、幼くして料理人として非常に高い才能を発揮していたが<ref name="takumi">単行本第3巻収録描き下ろし番外編「CUOCO IN ITALIA」。</ref>、同年代で自分と互角に渡り合える料理人がいないことに心が冷めていた{{R|takumi}}。中等部2年時に日本人の叔父からの薦めで双子の弟・イサミと共に来日し、遠月学園に編入した{{R|c17}}。高校編入初日の挨拶で事実上の宣戦布告を行った創真に激しい対抗心を燃やしており、何かと張り合おうとするが、タイミングを逃すなどをして、よく空回りしている。
: 宿泊研修で初めて創真と対面し、料理勝負を挑む。だが、決して彼のことを嫌悪しているわけではなく、宿泊研修で創真が最大の危機に陥った時には焦りの表情を見せ、また彼が制限時間寸前で合格した時は自身も安堵の表情を見せており{{R|c32}}、ライバルとして創真の存在を必要としている様子がうかがえる。また、創真のマイペースぶりに振り回されることもあるが、何だかんだで気の合う部分も多く、彼と一緒に行動したり彼の言葉に賛同したり援護することも多い。秋の選抜予選後の祝勝会で極星寮を訪れて以来イサミと共によく極星寮に出入りしている。
: 宿泊研修のビュッフェ課題「卵料理」では[[フリッタータ]]をサラダに和えた「インサラータ・フリッタータ」を提供し200食達成した。
: 秋の選抜Bブロック予選では、和食の技法をイタリアンに盛り込んだ「カレーパスタ」で90点を獲得し、Bブロック3位で予選通過する。本戦一回戦第四試合の「スイーツ」対決では美作と対戦する。試合直前、美作にメッザルーナにガムを吐かれたうえイサミを侮辱されたことで、彼と食戟を行うことになる。試合では[[セミフレッド]]を作り、自分と全く同じ工程かつアレンジを加えながら作る美作に動揺するも、土壇場で父親から渡された自家製の[[オリーブ油]]から独自の調理料「レモンカード・イタリアーノ」を生み出し、「四層のセミフレッド」を完成させる。しかし、それすらも予想していた美作の前に敗北したため、メッザルーナを奪われた。敗北後は自室に引きこもるほどのショックを受けていたが、準決勝で美作が創真に敗れたことにより、メッザルーナの所有権は自分に戻ってくる。だが、ライバル視している創真に結果的に助けられたことへの悔しさから直接返してもらうことを拒否し、自分が正式に勝つまで彼に預けておくことを宣言し、美作に対してもリベンジを宣言した。
: スタジエールでは選抜での悔しさをバネに、料亭「藤雨」で修行を積み、名物である牛肉の[[時雨煮]]を習得し、さらなる磨きをかけた。
: 月饗祭ではイサミやクラスの女子生徒たちと目抜き通りエリアに「出張版トラットリア・アルディーニ」を出店し、初日の売上ランキングで1位を達成した。4日目には閉店後にイサミとともに創真の模擬店に助太刀した。
: 残党狩りでは中枢美食機関を視察するために創真と恵に同行し、黒木場と楠の食戟に立ち会った。
: 進級試験では三次試験で恵と同様第二席の竜胆との勝負になったが、彼女の翻意により無事に合格する。そして、退学処分になったイサミたちを救うために、連隊食戟では反逆者側の一員として挑む。2日目の3rd BOUTに参戦し叡山と「牛肉」をテーマにした勝負となる。叡山の動向を観察しアーティチョークで自分の料理を妨害してくることを見抜き、逆にその策を利用し、牛肉の時雨煮とクアトロ・フロマッジ(4種のチーズ)を半面ずつ組み合わせた「双つの月が輝くピッツァ」で叡山に完全勝利した。4th BOUTでは「ヤリイカ」をテーマに竜胆と対決。南イタリアの郷土料理「カラマリ・リピエーニ」を披露し薊からも出来を評価されたが、小林には及ばず敗北。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第七席になっている。BLUEでは城郭本丸で1回戦にノワールのドン・カーマと団体戦で対決。イサミをドン・カーマの仲間に拉致されてしまうも、代役の創真との連携で見事勝利。しかし2回戦でえりなに敗北する。
: 遠月卒業から数年後、イタリアに戻り弟と共に店の柱として活躍している。年に数回ポップアップレストラン開催のため来日している。
 
=== 遠月茶寮料理學園 ===
; 薙切 仙左衛門(なきり せんざえもん)
: 声 - [[銀河万丈]]
: 遠月学園総帥。薙切家現当主でえりなとアリスの祖父であり、真凪と宗衛の実父。初登場は第4話。
: 立派な白髭に長い白髪の筋骨逞しく、威圧的な外見の和装の老人。遠月学園ひいては日本の料理業界を牛耳る食の魔王と評され、恐れられる。徹底的な少数精鋭主義を掲げ、一握りの玉のためには多くが捨て石になっても構わないと毎年大量の落後者を出す遠月を造り上げた人物であり、超一流の料理人が輩出さえできればそれで良いと考えている。それは純粋に才能を評価し、出自などは一切問わない公正さを持つ。
: 主として作中では料理の審査を行う。その審査は公正であり、たとえ身内であっても贔屓せず、信頼される。特に優れた料理を食した場合には、勝手に着物がはだけ、上半身を露にする「おはだけ」を披露する(本作では優れた料理を味わった描写として裸になるイメージが挿入されるが、仙左衛門は実際に肌を顕わす)。「おはだけ」は料理の衝撃度によって程度も変わり、恵の料理の際には見掛けは変わらなかったが、後でふんどしが外れていたことに気づくということもあった。
: 物語には序盤より登場し、編入試験で孫娘えりなが落第させた創真の料理をこっそりと味見して合格させる。以降、薊政権誕生までは学園の長として組織運営や料理の審査としてしばしば作中に登場する。後に明かされた事実として、実娘・真凪が料理に絶望して薙切家を去ったことを鑑みて、同じ神の舌を持つえりなにはその轍を踏ませないため、薙切家の伝統や仕来りを捨て極秘裏に「玉の世代」計画を立てていた。そのために、えりなと同世代の将来有望な子供たちを前もって目を付けており、創真やタクミ、黒木場たちが学園に入るよう働きかけていた。
: 月饗祭最終日に突如として現れた薊によって十傑の過半数が寝返ったことにより、総帥の座を追われる。その後、創真の下を訪れ、彼の遠月編入を城一郎に勧めた事実や、えりなの過去や薊の危険性について教え、創真にえりなを助けて欲しいと頭を下げて懇願する。水面下では堂島と組んで学園の実権を取り戻すべく連隊食戟を準備し、創真ら反逆者たちを支援する。第二部では、あえて総帥に返り咲かず、えりなに学園運営の一切を任せ隠居する。
; 景浦 久尚(かげうら ひさなお)
: 声 - [[内匠靖明]]
: 食戟管理局の局長。34歳。
: 顔立ちは中間管理職のような大人しそうな男性だが、トランプのマークが大量にプリントされた特徴的なスーツを着ている。食戟を管理する長として、これを神聖不可侵の真剣勝負と捉えており、薊や叡山による食戟を汚す行為には強い憤りを感じている。
 
==== 極星寮 ====
; 幸平 創真(ゆきひら そうま)
: 遠月学園高等部1年生→2年生本作男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第一席'''主人公。極星寮303号室の寮生。[[#幸平創真]]を参照
: →[[#主要人物]]
; 田所 恵(たどころ めぐみ)
; 田所 恵
: 遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第十席'''。極星寮302号室の寮生。[[#田所恵]]を参照。
: 極星寮302号室の寮生。
; {{Anchors|一色慧}}一色 慧(いっしき さとし)
: →[[#主要人物]]
; 一色 慧(いっしき さとし)
: 声 - [[櫻井孝宏]]、[[諏訪彩花]](幼少期)
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒「遠月十傑評議会」の'''第七席→第二席'''。極星寮206号室の寮生でもあり生たちのリーダー的存在。
: 身長180cmでスタイルの良い、常に笑みを浮かべた爽やかな好青年。社交性が高く、極星寮の後輩たちの面倒見も良い善良な人物だが、寮内では羞恥心が無くやたらと服を脱ぐ癖があり、特に裸エプロン姿になることが多い。また、寮内では屋根裏を移動し、突然、後輩の部屋の天井から現れて驚かせるということも多い。料理に限らず何でもこなせる器用な天才肌で、ゆえに掴み所がなく、本気を見せず常に余力を残しているかのような様子をみせる。そのため、十傑第六席で2年生の次席という地位にあるものの、本気になれば2年生首席の寧々よりも上とも評される。実家は京都祇園にて室町時代から代々割烹店を営む和食の名門「一色家」であり、その跡取りでもある。また、家同士の縁から寧々とは幼馴染。
: 身長180 cm。5月2日生まれ。血液型はAB型。好きな日課、畑いじり。好きな合唱曲、旅立ちの日に。
: 得意分野は和食だが、そこに様々なジャンルの調理技術を詰め込んだ創作料理を真髄とする。ある美食家からは「超攻撃的和食」と称される。作中で本気を見せた連帯食戟での対司戦では独特の臭みを持つ野ウサギに対し、和食でも繊細な椀物を選択する。また、天才肌ゆえに何でも簡単に修得できたため幼少時は料理にもあまり熱が入らなかったが何でも熱心に行う寧々を見て、料理の楽しさを実感するようになったという過去を持つ。白津からは「まるで厨房で遊んでいるかのように料理を作る」と評される。
: 後輩思いの穏やかな性格{{R|c28}}だが、羞恥心がなくやたらと服を脱ぐ癖があり、寮内では[[ふんどし|褌]]一丁の姿で農作業をしたり、裸エプロン姿で料理を作ったり、全裸で寝るなどかなりの変わり者。ただし、十傑の会議や秋の選抜など公式の場においてはきちんと制服を着用しており、普段を知る者からはまるで別人のように見える。宴会好きで、毎日寮の屋根裏を伝って寮生に声をかけている(但し、女子には気を使ってパイプ管を使用している)。卓球の腕前は恵と互角に渡り合うほどであり、スタイルは[[カット主戦型]]。
: 作中には創真の極星寮入寮から、寮の先輩として登場する。当初は十傑と名乗らず、歓迎会で「鰆の山椒焼き」を出して創真を驚かせる。以降、十傑の一人として秋の選抜の司会者として登場したり、寮の先輩として月饗祭では芋煮会を主催するといった形で作中に登場する。また、学外では婦人向けの料理教室を開き、創真と田所に手伝いを頼む。他に趣味で寮の畑で野菜を作っており、褌一丁で畑を耕しているという場面も多い。
: 創真の入寮を心から歓迎しており、その才能に期待をかけている{{R|c9}}。頭脳明晰で創真をはじめ極星寮の後輩たちの能力や技術を客観的に分析し、的確に解説する役回りでもある。寮の裏にある「極星畑」の管理に自らが中心となって精を出しているが、そのため授業にはあまり出ていない{{R|c14}}。また、畑で育てた野菜を利用してビジネスを行っており、婦人向けの料理教室を開いている。
: 薊政権の発足では表立っては反抗しなかったものの、積極的に支持もせず、最終的に薊によって女木島、久我と共に十傑の権限を剥奪される。しかし、水面下で食戟審査を公平なものとする「一色ルール」と称する取り決めを策定しており、その後の反逆者たちの動きをアシストする。進級試験でも創真たちに加勢するべく北海道へ向かい、堂島や城一郎と結託して薊を釣りだす計画に加担し、連隊食戟に反逆者チームとして参加する。1st BOUTで新十傑の白津に完勝するが、4th BOUTでは司と「野ウサギ」をテーマに対決し、作中で始めて本気を見せるものの、敗れる。しかし、司にかなり疲労感を与え、また、退学を免除する代わりに中枢美食機関に入り自分の下につかないかと持ちかけられるも丁寧に断る。
: 実家は[[京都府|京都]][[祇園]]にて室町時代から代々続く[[割烹]]店を営む和食の名門「一色家」であり、その跡取りでもある{{Efn2|白津からは「一色家の落ちこぼれ者」と言われ、本人も否定していない。}}。物心ついた頃から料理修行をはじめ、教わったことはすぐに身につけたが、周囲からは出来て当たり前と賞賛されず、当時は料理への情熱を持てずにいた。一色家では将来跡継ぎになる者が4歳になると郷里から離れて修行するというしきたりがあり、一時は東の名門「紀ノ国家」で料理や稽古に励んでいた。紀ノ国寧々とはその頃からの顔なじみ。自分ほど器用ではなかったが必死に料理に取り組む紀ノ国の姿を見るうちに料理の楽しさを実感するようになっていった。紀ノ国に対しては料理を続けるきっかけを与えてくれたことを感謝しているが、現在の型にはまった紀ノ国の料理は否定している。
: 第二部では十傑第二席となる。エピローグでは実家より暖簾分けされて独立し、京料理界を牽引する。
: 得意ジャンルは和食だが、そこに様々なジャンルの調理技術を詰め込んだ創作料理が真髄{{Efn2|和食にフランス料理の古典的なソースを混ぜる、フォアグラ・トリュフに低温・真空調理、熟成した魚に柑橘類や新鮮なフルーツを合わせるなど。}}。白津からは「まるで厨房で遊んでいるかのように料理を作る」、ある美食家からは「'''超攻撃的和食'''」と称されている。高度な調理技術とその習得に長期の修行が必要とされるうなぎを「捌かれた」認識が遅れるほどの速度で正確に捌く凄まじい技量を持つ。入寮直後の創真との勝負では手の内を全て見せないなど掴み所がない一面があり、紀ノ国をはじめ、他の十傑からは実力を高く評価されている一方、本気を見せず余力を残していると見られている。
: 月饗祭では創真と恵以外の極星寮メンバーと共に山の手エリアに自家製の野菜を使った[[芋煮会]]を出店した{{Efn2|内容は一色を含む男子が給仕として赴くホストクラブ風になっているが、客層のニーズをしっかり掴んでいる点に榊と吉野は若干引いていた。しかも売り上げはダントツの黒字であった。}}。中枢美食機関発足後は立場上表立って動けなかったが、叡山の八百長を創真が打ち破ることを予測していた。叡山の敗北後に薊によって女木島・久我と共に十傑の権限を剥奪されるが、権限が行使できる間に審査に関する公平性を完璧にするために「一色ルール」と称される決まりを定めていた。
: 進級試験では中枢美食機関に翻弄されるであろう創真たちに加勢するべく北海道へ向かい、堂島や城一郎と結託し薊を釣りだす計画に加担し、連隊食戟に反逆者チームとして参加する。1st BOUTで新十傑の白津「うなぎ」をテーマに対決。極星寮の後輩を侮辱した彼に対して「全力で叩き潰す」と宣言し、後輩たちが作った食材{{Efn2|悠姫と郁魅が作ったチーズ、涼子と丸井が作った日本酒、伊武崎と青木・佐藤が作ったニンニクチップ。}}を活かした「ひつまぶし〜極星寮風味〜」で白津に勝利する。4th BOUTでは司と「野ウサギ」をテーマに対決。独特な臭みを持つ野ウサギに対し、和食でも特に繊細な椀物を選択。野ウサギと昆布を合わせた蛤出汁に、野ウサギ肉と味噌の椀種を溶かすことで二段構えの味を表現した「特製一色汁」を披露するも敗北。司から退学を免除する代わりに中枢美食機関に入り自分の下につかないかと持ちかけられたが、丁重に断った。連隊食戟後のえりな体制では十傑第二席になっている。
: 遠月卒業から数年後には、史上初の一色家の暖簾分けを許されて独立しており、京料理界を牽引する存在となった。
; 吉野 悠姫(よしの ゆうき)
: 声 - [[内田真礼]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。極星寮116号室の寮生{{R|c6}}
: [[シニヨン]]に纏めた髪型が特徴{{R|v4}}の小柄な少女。明るい性格で誰とでもすぐに仲良くなれる極星寮のムードメーカー。感情の赴くままに行動することがありから、冷静さを失うと暴走しがちになる面もある。後述胸と自分の胸通り、寮内ではジビエ無言飼っているが、部屋見比べ飼っていることがばれてばれて、ふみ緒に怒られることがある。またしばしば貧乳の子供体型であることを気にしていが友人の榊の体型と比較される。
: '''得意分野はジビエ料理'''を得意としており、寮内でさまざまな禽獣([[ジビエ]])を飼っている{{R|c6}}また、地元の猟友会と密接なパイプを持つ。将来は自分の手で新しいブランドの[[ニワトリ|]](仮称:極星鶏)を作り出すこと{{R|c14}}。地元の猟友会と密接なパイプ持っ夢見ている。アニメ版では「禽獣の森の赤ずきん」の異名をつけられた
: 作中には創真の極星寮入寮から登場する。秋の選抜ではBブロック予選ではに登場し、オレンジの果肉と[[カモ|]]の相性を利用した「鴨[[カツレツ|カツ]]ジビエカレー」で86点を獲得したが、するも予選敗退となった。選抜戦後は肉というよく似たジャンルから郁魅と気が合うようになり、極星寮で互いに試作していする仲となる。
: エピローグでは郁魅、叡山と共に食肉流通ビジネスを開始し、極星寮のメンバーも調理アドバイザーとして協力している。25歳となった最終話にも登場する。
: えりなが極星寮に匿われるようになってからは彼女を「えりなっち」、緋沙子を「秘書子っち」と呼んでおり、えりなっちという呼び名は極星寮のメンバーの間で定着している。
: 遠月卒業から数年後には、郁魅や叡山と共に食肉流通ビジネスを開始しており、極星寮のメンバーも調理アドバイザーとして協力している。
; 榊 涼子(さかき りょうこ)
: 声 - [[茅野愛衣]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。極星寮112号室の寮生{{R|c14}}
: 大人っぽい雰囲気をし[[ロングヘア]]の少女。スタイルが良く、学園内には隠れファンがいる。温厚で冷静沈着な性格から、暴走しがちな吉野のなだめ役になることも多い。極星寮の女子でも抜群のプロポーションの持ち主で、学園内には隠れファンがいる
: '''[[得意分野は発酵食品]]'''を使った料理が得意であり、寮の近くに専用の[[塩麹]]作業場を構えている{{R|c14}}。酒もその対象であり、明言されないが、密造酒を米のジュースと読んで寮内で振る舞うことがある。秋の選抜の審査員からは「発酵屋本舗榊一家」の異名をつけられる
: 作中には創真の極星寮入寮から登場する。秋の選抜ではAブロック予選ではに登場し、醤油麹を加えて小口切りのねぎを添えた「炭火熟成[[納豆]]カレー」で86点を獲得し、審査員からは「'''発酵屋本舗榊一家'''」の異名をつけられたが、するも予選敗退となった秋の選抜以降戦後吉野同様、郁魅や極星寮に匿われ同棲するようになったえりなと親しくなっている。第二部では髪をショートにしている。25歳となった最終話にも登場する。
; 伊武崎 峻(いぶさき しゅん)
: 声 - [[村田太志]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の男子生徒。極星寮208号室の寮生{{R|c6}}
: 目が前髪で目が隠れている寡黙な少年。性格はクールで、ミステリアスな雰囲気をした少年。寡黙でクールな性格だが持ち自らの料理に対する自信は高く、強い情熱を秘めている{{R|v4}}。秘密主義者で自分の実力をあまり表に出さない。極星寮に来て間もない創真と一色が勝負をた際、一色が本気を出ていいことを見抜くほか、かかわれたりと一色との絡み料理に対する自信極星勢では最も多強く、強情熱を秘めている
: '''[[得意分野は燻製]]料理'''が得意{{R|v4}}チェーンソー寮内で自ら燻製使行って[[る。スモークウッド]]を自作なども行い、詳る{{R|c14}}秋の選抜の審査員からは「製に使う丸太を軽々煙の貴公子(プリンス・オブ・スモーク)」運ぶなど、実はかなり力持ち評される
: 作中には創真の極星寮入寮から登場する。秋の選抜ではAブロック予選ではに登場し燻製した塩と粗引きスパイスに燻製具材合わせ使った「特製スモークカレー」で88点を獲得し、審査員からは「'''燻煙の貴公子(プリンス・オブ・スモーク)'''」と賞賛され予選敗退となったスタジエールでは売上不振で倒産寸前レストランに派遣され、苦戦を強いられたが合格はできた{{Efn2|伊武崎がこの苦境をどのように克服後も観客とたかについは、作中では描写が登場する。25歳とい{{R|c116}}。ま、この時一コマだけ目元が見えたが、一色や葉山最終話勝ると劣らない端正な容姿をしてい登場す。}}
; 丸井 善二(まるい ぜんじ)
: 声 - [[小林裕介]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の男子生徒。極星寮205号室の寮生{{R|c7}}
: 丸い大きな眼鏡をており、料理に関する勉強に余念の無いインテリタイプ風の少年外見通り座学を得意とし、性格は若干神経質な性格で、自室いつもきれい綺麗に片付ているため、極星寮の寮生たちが会合を開く際には自室に集まられることが多い。ただ決まってその後の散らかされてった部屋の片付けを押まうことか付け本人はそるため、迷惑がっている{{R|c7}}
: 得意分野は特に言及されないが料理文献に精通する。美食に関する古典文献を研究・分析する宮里ゼミに所属しており、1年にしてエースを担っていとなり、「味の物知り博士」など評される。ずば抜けた料理センスがない凡才であることを自覚し、周囲の天才たちに追いつくためにさまざまな学識を詰め込んでいる宮里ゼミの関係者からは「丸井氏」、「'''味の物知り博士'''」と呼ばれている。その反面一方、体力が非常に低く、長時間の持久力を必要とする課題を苦手としてい{{R|c19|c28}}
: 作中には創真の極星寮入寮から登場する。秋の選抜ではAブロック予選ではに登場し[[ヴィシソワーズ]]風のルーをベースにポーチドエッグをのせ使った「白のポタージュカレーうどん」で88点を獲得したが、するも予選敗退となったる。その後も観客として登場する
; 青木 大吾(あおき だいご)、佐藤 昭二(さとう しょうじ)
: スタジエールでは半死半生の状態になりながらも極星寮へ戻ってきた。
: アニメでは、残党狩りにおいて小古に2-1で勝利している場面が描かれている。
; 青木 大吾(あおき だいご)、佐藤 昭二(さとう しょうじ){{Efn2|名前は単行本第9巻のカバーを取った内表紙で紹介されている。}}
: 声 - [[柳田淳一]](青木)、[[河西健吾]](佐藤)
: 高等部1年生。極星寮107号、211号室の寮生。
: それぞれ極星寮107号室、211号室の寮生。ガラの悪い2人組の男子生徒。黒髪の方が青木で、金髪のオールバックが佐藤。連載当初は他の寮生たちと比べて登場回数が極端に少なく、本編では長らく名前すら紹介されていなかったが、秋の選抜編から他の寮生たちの応援役として徐々に登場回数が増え始め、第116話で初めて名字のみ呼ばれた。スタジエールでは2人とも同じ研修先であった。
: ガラの悪い2人組の青年。青木はもみ上げが特徴的な黒髪で筋肉質な体格。佐藤は金髪のオールバックで軟派な容姿。喧嘩をすることもあるが、基本的に二人一緒に行動する。[[モブキャラクター]]的な役回りで、他の寮生と比較しても登場は少なく、姓名も長らく未登場であり、スタジエール編の116話で名字が始めて登場した(またその116話では「脇キャラ」と揶揄される)。
: 極星寮の寮生では秋の選抜に選ばれなかったものの、2人とも夏合宿とスタジエールに合格しており、プロから一定の評価を受ける程度の実力はある{{Efn2|スタジエールでは、彼らが考案したレシピが派遣先の店の新メニューに加えられている。}}。
: 向上心も他得意分野は不明。秋生徒選抜比べも選ばれず、もっぱら寮の応援団とし非常登場する。しかし、夏の合宿やスタジエール合格しているなど、料理の腕前は低いわけではない。向上心も強く、えりなに料理を酷評されてもへこむどころか「神の舌がなんぼのモンじゃ!」と逆に闘志を燃やし、えりなが極星寮に匿われてからは吉野らも含めリベンジに励んでいる
: 作中には創真の極星寮入寮から登場するが上記の通り、名前の紹介もないモブキャラクターである。しかしながら、節々で軽いやり取りなどが描かれ、最終盤まで観客などとして登場している。
: アニメでは1期第4話で正式に名前が紹介されている。
; 大御堂 ふみ緒(だいみどう ふみお)
: 声 - [[横尾まり]]、[[生天目仁美]](若い頃)
: 極星寮の管理責任者(寮母)。
: 極星寮を長年にわたり管理している老婆。問題児が多い寮生らに怒号を挙げて統制し、「極星の鬼婆」と呼ばれる。本人は「極星の聖母(マリア)」を自称する。入寮希望者には料理の試験を受けさせ、合格した者のみ入寮を許可する。城一郎や堂島が在籍していた当時も寮母を務めており、当時のような黄金時代を再び迎えることを期待している。
 
==== 遠月十傑評議会 ====
{| class="wikitable" style="font-size: small; float: right; clear: right;"
えりな新体制時のメンバー。物語開始時点のメンバーは[[#第90期卒業生]]を参照。
|+遠月十傑評議会一覧
; 幸平 創真(ゆきひら そうま)
!席次!! 物語開始時 !! 薊政権時 !! 第二部
: 遠月学園高等部1年生→2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第一席'''。[[#幸平創真]]を参照。
|-
; 一色 慧(いっしき さとし)
!第一席
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第二席'''。[[#一色慧]]を参照。
|| 司瑛士
|| 司瑛士
|| 幸平創真
|-
!第二席
|| 小林竜胆
|| 小林竜胆
|| 一色慧
|-
!第三席
|| 女木島冬輔
|| 茜ヶ久保もも
|| 久我照紀
|-
!第四席
|| 茜ヶ久保もも
|| 斎藤綜明
|| 葉山アキラ
|-
!第五席
|| 斎藤綜明
|| 鏑木祥子
|| 黒木場リョウ
|-
!第六席
|| 紀ノ国寧々
|| 紀ノ国寧々
|| 薙切アリス
|-
!第七席
|| 一色慧
|| 叡山枝津也
|| タクミ・アルディーニ
|-
!第八席
|| 久我照紀
|| 白津樹利夫
|| 叡山枝津也
|-
!第九席
|| 叡山枝津也
|| 葉山アキラ
|| 紀ノ国寧々
|-
!第十席
|| 薙切えりな
|| 薙切えりな
|| 田所恵
|}
物語の進展によって構成メンバーが変わるが(右表参照)、本節では物語開始時点の者たちを挙げる。
 
; 司 瑛士(つかさ えいし)
: 声 - [[石田彰]]{{R|natalie20170626}}
: 高等部3年(第90期生)。十傑第一席。
: 端正な顔立ちの細身の青年。いつもネクタイを肩にかけている。非常に落ち着いており、一見するとクールな雰囲気だが、実際は単純に人付き合いが苦手な性格。十傑第一席として遠月学園の生徒たちのトップに君臨する存在だが、「人前に立つタイプじゃない」と語るほど気弱で、第一席としての責任や重圧に押しつぶされそうになっている。また、十傑として裏方仕事を担い苦労している。一方で料理に対する考えは極めて真摯であり、良くも悪くも自分の料理を極めることしか頭になく、他人への配慮を考慮しない傲慢なところがあり、客に味を聞かないなど自分の腕前に絶対の自信がある。中学1年生の時から日々努力を重ね、上手いと言われながらも満足せず、毎日何食も試食を作って多くの講師をノイローゼに追い込んだことから無自覚に「講師つぶし」と呼ばれていたエピソードを持つ。
: 得意ジャンルはフランス料理。徹底的に「自分らしさ」を捨て、素材のよさを極限にまで研ぎ澄ませた料理を重要視し、食通からは食材に傅きその身と誇りを奉じる者「食卓の白騎士(ターフェル・ヴァイスリッター)」と賞賛されている。特に「ジビエ」に造詣が深く「鹿肉」を自身のスペシャリテにしている。えりなからも感性と技術は人間業を超え、美食をつかさどる神々の領域に踏み込んでいると評されている。一方、弱気すぎる性格から他人に作業を任せられず、調理工程はすべて自分ひとりで行う。
: 十傑第一位となり、学園の代表として世界中の来賓にも料理を振る舞うようになるが、実際の味ではなく自分の肩書きで絶賛されることに苛立ちを覚えるようになっていたところを、薊の接触を受ける。何度も互いの料理観を話し合うにつれ彼の思想に共感するようになり、他の十傑たちと異なり、積極的な薊の支持者となる。また、中枢美食機関の方針で大衆料理店が潰れることを仕方ないと割り切っている。
: 月饗祭編で本格的に登場し、そのまま続けて、上記の動機から薊を支持し、仙左衛門の追放に賛成する。中枢美食機関発足後は、自ら講師を務める講義で自分のサポートに回った創真の能力の高さを気に入り、自分の助手として機関に誘う。断られても第一席を賭けて食戟を申し込み、これに完勝するも、創真の破天荒さを自分では制御できないとして機関入りは取り下げる。
: 連帯食戟では2nd BOUTでテーマ「緑茶」で久我と対決する。4種の茶葉と4つのピューレを組み合わせた「4つの緑茶によるグラデーションビュレ・スープ」で久我を破るが大きく体力を削られる。4th BOUTでは「野ウサギ」で一色と対決し、フランスの代表的ジビエ料理「野ウサギの王室風仕立て(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)」で完勝する。FINAL BOUTではメインを務め、鹿肉を塩釜にした必殺料理「白き鎧の皿 ~ソース・シュヴルイユ~」で薊を絶賛させるが、創真とえりなの予想を超えるハーモニーに敗れる。
: BLUE編で再登場し、朝陽と戦う。しかし、彼に敗れ、特注の大型グレーターを奪われる。
: エピローグでは同期と共に自分の店を持つオーナーシェフとなり、WGOの星も獲得しただけでなく、宿泊研修の審査を依頼されている。
; 小林 竜胆(こばやし りんどう)
: 声 - [[伊藤静]]{{R|natalie20170626}}
: 高等部3年(第90期生)。十傑第二席。
: 非常にスタイルがよく、八重歯、左目を髪で隠しているのが特徴の美人。明るく茶目っ気があり、基本的に深く考えずに面白そうという理由で行動する。第二席に相応しい調理や食材知識を持つものの、同時にいわゆるゲテモノなど含め様々なものを食すこと自体を好む。そのためにフットワークが軽く、密林などにも出かけていくが、一方で寒さは苦手で爬虫類のように動かなくなってしまう。中等部からの付き合いである司には、彼の料理に対する姿勢に興味を持ち、彼の第一席に着く夢に対して、自分は第二席に着くことを約束していた。薊政権では十傑として薊を支持してクーデターを成功させるが、その理由はドキドキするという単純な理由だった。
: 得意分野は希少食材で、ワニの肉といった珍しい獣の肉から昆虫の分泌物まで様々な食材を扱う。部位に応じて最も効率的なナイフを使い分け瞬時に解体するナイフテクニックに加え、希少食材の解体法・捌き方を含めた食材に対する膨大な知識がある。それらは未知なる味への強い好奇心が元にあり、十傑入りした当初からその権限で海外を飛び回り、世界中の生態系に影響が出ないと判断された全ての生物を調理し食べ尽くしてきた。この結果、現地スタッフとの共同プロジェクトで多くの新種生物の発見といった功績も挙げ、これらにより、財と権力で己の食欲を満たす「美食家」、未知なる食材を探求する「調査者(フィールドワーカー)」、あらゆる食材を食らい尽くす「蛮族(バーバリアン)」の3つの顔を持つと評される。
: 月饗祭編で本格的に登場し、十傑で唯一出店せず、昆虫食研究会も含めた5日間で全120店舗の食べ歩きを行っていたところを創真と出会う。久我に一矢報いた彼を気に入ると最後の店として恵と共に司の模擬店に招待するが、その食事後に薊のクーデター及び、自分や司がそれを支持したことを明かす。その後は薊政権側の人間だが前と変わらず好き勝手に行動し、創真と叡山の食戟では、十傑の仕事をほっぽり出して観戦に興じ、創真の「羽根チーズ付き餃子」を試食して絶賛する。
: 進級試験では反逆者を潰す機関側の刺客として招集されるものの、卑怯な手を使わないと公言したり、十傑を追放された久我が反逆者たちに加勢することを黙認する。さらに薊の命令による三次試験においては、タクミと恵と対戦することになるが、料理対決ではなく、自分に上手いと言わせる料理を出すという試験にし、何か狙いがあると警戒した2人を余所に、どちらの料理も美味いといってあっさり合格を出す。
: 連帯食戟では2nd BOUTで女木島と対決する。テーマ食材「唐辛子」でワニ肉と大量の唐辛子を使った料理で倒すが大きく体力を削られる。4th BOUTでは「ヤリイカ」でタクミと対決するが、ピラルクーを使ったペルー料理のマッシュポテト「カウサ」で完勝する。司と組んで、創真・えりなペアと戦ったFINAL BOUTは前菜でしいたけを主役食材とし蟻酸を使った「きのこのミルフューユ ~デュクセルを挟んで~」でメインの司にうまくつなげるも敗北する。
: 卒業後は司と共にジャングルで動物採取をしているシーンが描写されている。
; 女木島 冬輔(めぎしま とうすけ)
: 声 - [[楠大典]]
: 高等部3年(第90期生)。十傑第三席。
: 身長193cmでニット帽を被った大柄な生徒。十傑の中でも特に大柄で筋肉質な体格。常に無表情で寡黙な性格。勝負事は性に合わず、料理の勝ち負けはいかに客を喜ばせられるかという競争だけでいいという考えを持つ。このため食戟嫌いと知られるが、日本一の料理学校として知って入学した遠月で、望まない食戟を毎日挑まれ、売られた勝負を片っ端から受けた結果、第三席となった。そのため十傑の地位へのこだわりはなく、自分のラーメンを戦闘の道具にはしたくないという。調理時には創真と同様頭に手ぬぐいを巻く。
: 得意料理はラーメンで、「ラーメンマスター」の異名を持つ。ラーメン道の追及として日本全国で屋台を引きながら修行の日々を重ね、その先々で経営難に陥った店を助けたり、ラーメン店同士のいざこざなどを解決してきたことで日本中のラーメン店主から絶大な信頼を受け、女木島の名は全国的に知られるという。支持者からは若旦那や組長とも呼ばれる。
: 薊政権下では上記の思想や来歴から大衆食堂を潰そうとしている薊を支持せず、一色、久我と共に十傑の権限を剥奪される。その後、薊政権の圧力で食材の仕入れに苦しむ店を自身の人脈で救うために北海道にいたところを、連帯食戟のメンバーを集める創真ら反逆者たちと再会する。当初はラーメン業界のことで手いっぱいとして要請を断るものの、食い下がる創真に対して上級生の躾の名目でラーメン対決を行い、完膚なきまでに叩き伏せる。しかし、何度負けても立ち上がる創真の執念と「全ての皿が自由である環境を守りたい」という信念を認め、連隊食戟への参加を決意する。
: 1st BOUTでは鏑木を難なく倒す。2nd BOUTではお題「唐辛子」で竜胆と対決することとなる。豪快な竜胆の性格を先読みし、アフリカの調味料「ハリッサ」を大量投入し「チキンムアンバ」をベースとした「アフリカンラーメン」で挑むが、一歩及ばず敗北する。しかしながら、竜胆の体力を大きく消耗させることに成功する。
: 卒業後はパリでラーメンの屋台を開いており、地元民から絶賛されている。
; 茜ヶ久保 もも(あかねがくぼ もも)
: 声 - [[釘宮理恵]]{{R|natalie20170626}}
: 高等部3年(第90期生)。十傑第四席(のち第三席)。
: 身長140cmという非常に小柄でツーサイドアップのような髪型の童顔の少女。常にブッチーと呼ぶネコのようなぬいぐるみを抱いているのが特徴。基本的にいつも不機嫌な表情で口数は少ないが毒舌家。人見知りが激しく、会話が成立するようになるまで時間がかかるが、親しくなると口数が増えるという。また、可愛いと気に入った相手に渾名を付けるとされるが、一色の分析では渾名をつけるのは格下と見ている相手だけである。
: 得意料理は菓子(スイーツ)で、遠月学園当代きってのパティシエ(菓子職人)と評される。洋菓子・和菓子問わず得意とし、その繊細な技術と華やかな美的センスを生かした菓子作りで十傑入りを果たした。作った料理を自撮りしてその写真をSNSに投稿しており、同世代の女子から絶大な支持を集めている。また、幼い頃から可愛いものに対する感性が鋭く、気に入ったグッズが軒並み大ヒットを連発し、様々な業界関係者から勧誘を受けたというが、お菓子を作っているときの自分が一番可愛いという理由で遠月学園への進学を決めたという。
: 月饗祭においては山の手エリアで売上総合1位を達成する。その後は薊政権に与し、残党狩りでは叡山と共にD会場を担当して各研究会に完勝する。
: 連帯食戟では3rd BOUTで登場し、恵とお題「りんご」で対決する。バラの中でも優美な香りを持つ「ダマスクローズ」を染み込ませた「女王さまの林檎タルト」で恵を破るが、予想外の彼女の善戦に機嫌を悪くする。続く4th BOUTではえりなと「黒糖」で対決することとなり、醤油クリームを塗りつけた「黒糖ロールキーキ城」を披露するが、恵の料理からヒントを得たえりなの料理に敗れる。
: 連帯食戟後、遠月を卒業し洋菓子店を開いている。
; 斎藤 綜明(さいとう そうめい)
: 声 - [[小西克幸]]
: 高等部3年(第90期生)。十傑第五席(のち第四席)。
: 身長186cmで、モヒカンと鼻の横一文字の傷が特徴の青年。刀と見間違えるような巨大な包丁「いさな斬り」を常に持ち歩いて、和装にさらしを巻き、さらに古風な武士口調で話すなど、意図して武士っぽい言動に務めている。基本的に一人称は「俺」だが同級生から「拙者」の時もあると揶揄され、創真との対決では実際に用いている。内面でも武士道を重んじ、食戟でも正々堂々を好む。薊政権下では後述の経緯から薊側に付き、十傑第四席となる。
: 得意料理は「寿司」であり、当代きっての寿司職人と評される。「いさな斬り」もマグロ用の解体包丁であり、巨大なマグロを瞬時に解体する技術を持つ。魚介類の扱い全般を得意とするが、それらを生かす副食材の扱いにも長け、そのために寿司以外のジャンルにも精通する。
: 実家は母親が女手一つで切り盛りする小さな寿司屋。母は老舗寿司屋に修行に行くも男尊女卑といった旧態依然とした悪辣な職場で過労で倒れ、他に実家の寿司屋で握りを担える従業員もいなかったために、中等部3年時に自ら板場に立ったという経歴を持つ。また、子供や学生という理由で差別的な態度を見せてくる職人たちに自分の能力を見せつけ黙らせてきた。この経緯から薊の思想に心酔しないまでも拒否する理由もないとして薊側につく。
: 連帯食戟では2nd BOUTで美作と対決する。お題「まぐろ」で得意の寿司で挑むが、自身を完璧にトレースする美作を賞賛し、より対等な条件にするべく「いさな斬り」を貸し与える。「まぐろ十貫 小玉紅玉寿司(こだまルビーずし)」を披露し、ネタに筋を入れて味を広がりやすくする「隠し包丁」の差で勝利する。翌日の3rd BOUTでは創真と「バター」で対決となり、オレンジの果汁とレモン汁で作った特製酢飯を使った「海鮮バター丼」を披露するが、創真に敗れ、潔く敗北を認める。
: 卒業後は寿司屋の大将となり、翌年まで予約で埋まるほどの人気店となっている。
; 紀ノ国 寧々(きのくに ねね)
: 声 - [[花澤香菜]]{{R|natalie20170626}}
: 高等部2年(第91期生)。十傑第六席(のち第九席)。
: 丸メガネとおさげ髪が特徴の険のある女子生徒。口数は少ないが言動はストレートで辛辣。性格に問題がある生徒が多い中で公正さを重んじ、フェアな勝負を好む。第91期生の筆頭で別格と評されるが、幼馴染でもある一色の方が上だと内心では確信している。地道な積み重ねを厭わず、技術を磨くことを好む性格で、幼少より料理以外にも日本舞踊など様々な稽古事を努力で修練してきた。
: 得意料理は和食料理全般。ただし「和食だけの料理人ではない」と述べ、その他の料理にも精通していることを示唆する。神田の老舗そば屋の出身であり、中でもそばを「必殺料理」とするなど得意とし、熟練された作業工程を薊からは「そばのテキスト・ブック」と賞賛される。
: 「江戸そば」の流儀を現代まで継承してきた超一流の老舗そば屋の出身で、幼少よりそば作りに必要な技術を始め、茶道・懐石料理などを含めた日本料理の髄を叩き込まれる。さらには和食文化の担い手である名門紀ノ国家の嗜みとして、日本舞踊・書道・薙刀など様々な日本文化の稽古を重ねる。外で遊ぶ同年代の子供を羨むことはなかったが、昔から付き合いのあった一色が、自分が苦労して覚えた技術をあっさり身につけ、さらに本気を出さずに飄々としていることを嫌っている。一方で一色としては料理への楽しさを見出せないでいた頃に、彼女の努力を重ねる姿に影響を受けていた。
: 作中では薊を支持し中枢美食機関入りする。薊政権下での十傑再編では鏑木に抜かれて第六席据え置きとなる。連帯食戟で本格的に登場し、1st BOUTにおいて得意料理の「そば」で創真と対決する。自身が学んできた全てを注ぎ込んだ「九割そば~桜エビのかき揚げを添えて~」を出すが、北海道の気温を考慮せず、いつも通りに作ってしまったために、それを考慮した創真に敗北を喫する。また一色からは「物事の本質に目を向けず、教えられたことを繰り返しているだけ」と薊を支持したことも含めて批判される。
: 3年生時は第九席として十傑に留まる。創真の父親が元十傑第二席と知って誰よりも驚愕し、そば対決で感じ取った彼の異質さを確信する。
: プロローグでは自分の家とは違う流儀の日本料理を見聞するとして日本全国の和食料理屋を渡り歩き、田所と同様に乾の店でも手伝いをしている描写がある。
; 一色 慧
: 高等部2年(第91期生)。十傑第七席(のち追放を経て第二席)。
: →[[#極星寮]]
; 久我 照紀(くが てるのり)
: 声 - [[梶裕貴]]{{R|natalie20170626}}
: 遠月学園高等部2年(第91期→3年生の男子生徒「遠月十傑評議会」の'''第八席(のち追放を経て第三席'''。中華料理研究会(通称「中華研」)主将。
: 身長155cmという背の低い青年。常にテンションが高く口やかましい性格で、相手を軽んじたり、挑発するような発言が目立つ。また1年生を眼中にないとし、3年生の十傑を引きずり降ろそうとしている野心家。背が低いのがコンプレックスで、それに触れられると激怒する。創真のことは「幸平ちん」と呼ぶ。
: 身長155 cm。5月27日生まれ。血液型はO型。好きな飲み物、熱々のチャイ。好きな映画監督、ジェームズ・キャメロン。
: 得意料理は中華料理で、特に辛さを追求した四川料理を専門とする。激辛料理に大汗をかきながらも病み付きになって食べ続ける人を見るのが楽しくて仕方がないという。中華研の主将としても活躍し、本来は広く中華料理を対象としていた同研究部を四川料理に特化させ、数十人もの部員たちに厳しい鍛錬を課して統制している。また一般の店にもレシピを提供しており、学外からも問い合わせがくる。裕福な家庭に生まれ幼い頃から親に連れられて海外を色々と周り、本格中華を食べ歩いていたといい、十傑入り後もその権限で四川・湖南・貴州などに頻繁に出掛けている。
: 常にテンションが高く口やかましい性格で、相手を挑発するような発言が目立つ。下級生のことは眼中になく、虎視眈々と上級生を引きずり下ろそうとしている。身長が低いことを気にしており、それを指摘されると激怒する。創真のことは「幸平ちん」と呼んでいる。
: 月饗祭編の前段となる紅葉狩り会で本格的に登場し、創真に食戟を挑まれて、間もなく開かれる月饗祭で自分に何か一つ勝ったらそれを受けるという約束をする。そして中央エリアに中華研を主体とする「久我飯店」を出店し、味は元より鍛え上げた部員たちの調理により、大量の客を捌いて連日1位を獲得する。実は自身も1年次の時に完敗した司に対して食戟を挑んでおり「月饗祭で5日連続売上1位」という条件のために本気で臨んでいた。しかし、4日目の売上において創真に敗れ、両者痛み分けという形になる。
: 中華料理の中でも辛さを追求した'''[[四川料理]]'''を得意としている。激辛料理に大汗をかきながらも病み付きになって食べ続ける人を見るのが楽しくて仕方がないからという理由で、四川料理にこだわっている。一般の店にもレシピを提供しており、学外からも問い合わせが来ている。裕福な家庭に生まれ、幼い頃から親に連れられて多くの国々を回り、小学生の頃には本格中華を食べ歩いていたという。十傑入りしてからもその権限で四川・湖南・貴州などに行きまくっているという。
: 薊政権では中枢美食機関に反発し、十傑の会議をボイコットし続け、やがて女木島や一色と共に十傑の地位を剥奪される。しかし、十傑の座を諦めてはおらず、進級試験で熊肉をテーマに葉山と戦うこととなった創真の前に現れ、中華研の総力を挙げてサポートする。続いて連隊食戟にも参加し、2nd BOUTでテーマ食材は「緑茶」で、因縁の司と対決する。タイマンで司に勝つというこだわりを捨て、後に控える創真たちにつなげようとする。美作のサポートを受け、彼のの燻製醤油をプラスした黒酢にフレンチの技巧を織り交ぜた「緑茶黒酢豚」で過去の自分との違いを見せる。結果として敗北したが、司の体力を大幅に消耗させることに成功する。
: 元々中華料理を手広く研究していた中華研において部内で食戟を繰り返し、四川料理特化型へと変貌させた。数十人もの部員を、生米を使用した中華鍋を振る鍛錬で動きを完璧なまでに揃えたり、10人同時に全く同じスピードで調理を行い「久我照紀謹製[[麻婆豆腐]]」を、寸分違わず同じ味に仕上げるほどの実力を持つまでに鍛え上げていくなど、高い統率力を持つ。少しのミスでも連帯責任とするなど指導は厳しく、中華研は久我以外の全員がスキンヘッドと化している。
: 3年生時は十傑第三席となる。他の十傑と共にノワールの検挙を行う。卒業後は、世界各国の名だたる高級ホテルと契約し、5つの中華レストランの料理長を掛け持ちする。
: 1年次の紅葉狩り会で上級生に挑戦状を叩きつけたが、食戟で司に惨敗を喫する。さらに自分との食戟を忘れられるという屈辱を味わったことで打倒司への思いを強くし、「翌年の月饗祭で5日連続売上1位を達成したら食戟をする」と約束を交わした。2年次の紅葉狩り会で上級生との食戟を望む創真に、自分に何か1つ勝ったら食戟を受けると約束し、月饗祭では中央エリアに「久我飯店」を出店。当初は赤字を出した創真をまるで相手にしていなかったが、久我飯店前のさばききれない行列客を創真の店に奪われ、4日目の売上のみ敗北を喫し、両者痛み分けに終わった。
; 叡山 枝津也(えいざん えつや)
: 中枢美食機関発足後、十傑の会議をボイコットし続けており、叡山の敗北後に女木島・一色と共に十傑の権限を剥奪された。しかし、十傑の座を諦めてはおらず、進級試験での葉山との熊肉勝負に苦戦する創真の前に現れ、中華研の総力を挙げて創真をサポートした{{Efn2|創真と葉山に十傑の席次を賭けた食戟をさせ、創真が勝った後でその席次を食戟で奪おうと目論んでいた。}}。その後、席次を奪い返すために連隊食戟にて、反逆者チームとして参加する。2nd BOUTに参戦し、「緑茶」をテーマに司と対決。後に控える創真たちにつなげるため、1対1で司を負かすというこだわりを捨て、美作のサポートを受けながら司に挑む。美作の燻製醤油をプラスした黒酢にフレンチの技巧を織り交ぜた「緑茶黒[[酢豚]]」で過去の自分との違いを見せ、敗れはしたが司の体力を大きく消耗させた。連隊食戟後のえりな体制では十傑第三席になっており、元を含めた他の十傑と共に日本各地のノワールを検挙した。
: 声 - [[杉田智和]]
: 遠月卒業後、世界各国の有名高級ホテルと契約しており、5つの中華レストランの料理長を掛け持ちしている。
: 高等部2年(第91期生)。十傑第九席(のち第七席→第八席)。
; {{Anchors|葉山アキラ}}葉山 アキラ(はやま アキラ)
: インテリヤクザのような風貌の眼鏡の青年。プライドが高く、自分に歯向かう者に容赦しない。徹底的な拝金主義者で、遠月に入学したのも「金になるから」とし、入学初年度から様々なフードコンサルティングで大金を稼いでいる。このため、自らを料理人ではなく、「全ての料理人を従える者」と自負する。また中等部の頃より武闘派として名を馳せ、負かせた相手を従わせる形で次々と手下を増やし、高等部に進級する頃には一大勢力を築き上げていたという。
: 得意料理は特に作中では明かされず、基本的に様々な料理や食材に精通する。料理人としてではなく、コンサルティング業で名を馳せ、初年度に稼いだ総額はその学年全生徒の入学金をあっさりと越え、また、これまで手掛けた案件の数は500を超えていることから「錬金術士(アルキミスタ)」の異名を持つ。調理を行うイメージがあまりなく、さらに自ら食戟の場に出ることもほとんど無いにも関わらず満場一致で十傑に選出され、竜胆から「コンサル業にのめり込まなかったら、現十傑メンバーの何人かは食われてたかもしれない」と評されるほど、料理の実力は高い。しかし、実際の食戟では相手の持ち味を打ち消すことを得意とし、相手の長所を妨害料理で潰したり、相手の苦手ジャンルでの勝負に持ち込むケースが大半だとされている。
: 商店街編で本格的に登場し、唐揚げ専門店「もず屋」の東京進出をプロデュースしており、創真と間接的に戦うこととなる。しかし、中百舌鳥社長の独断専行もあって結果として敗北し、経歴に傷をつけられたことに激怒する。その上で創真を傘下に収めようとするが拒否され、潰すことを宣言する。
: 続く秋の選抜編ではテーマや開催概要などの草案の製作を担当しつつ、本戦では創真への刺客として傘下の美作を送り込む。月饗祭では直接は出店せず他の模擬店を買収し売上を稼ぐ。
: 薊のクーデターでは中枢美食機関を支持し、反対者に対して積極的な妨害工作を行う。特に食戟では予め審査員を金で買収し、相手は試食すらしてもらえないという卑劣な策で勝利を重ね、生徒たちを絶望させる。加えて手下を率いて極星寮の取り壊しも主導するが、恵らの激しい抵抗を受け、創真の食戟を受けることとなる。あえて正面から挑むことで創真の精神を折ろうとし、テーマ「さつま地鶏」に対して特に仕込みや下準備することなく即興で「海南鶏飯」を提供して審査員たちを歓喜させる。しかし、その上を行く創真の「ゆきひら流羽根チーズ付き手羽先餃子」で、審査員たちが翻意し敗北する。創真に負けた最初の十傑として自らの追放処分を申し出るが、薊から策の失敗を指摘されつつ残留となる。しかし、楠ら機関のメンバーからは馬鹿にされ、創真に対して更なる復讐心を抱くようになる。
: 連帯食戟では3rd BOUTにてタクミと「牛肉」で対決する。タクミが時雨煮を作ることを知ると、苦味成分シナリンを多く含む野菜アーティチョークをふんだんに使った料理「魅惑の牛ロースト~Etsuya・E・Edition~」で、後出しの彼への妨害を試みる。しかし、策を完全に見破られており、逆にタクミの品をより高める前座に利用され、完敗する。
: 3年生時は第八席として十傑に留まる。悪態をつきながらも第一席の創真とも会話を交わす。
; 薙切 えりな
: 高等部1年(第92期生)。十傑第十席。
: →[[#主要人物]]
 
==== 高等部1年(第92期生) ====
; 葉山 アキラ(はやま アキラ)
: 声 - [[諏訪部順一]]、[[田村睦心]](幼少期)
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の男子生徒「遠月薊政権で十傑評議会」の'''第九席(第二部で第四席'''汐見ゼミ所属
: 褐色の肌と後ろに束ねた長い銀髪が特徴の美青年。大人びたクールな性格で、自分の実力に一切揺るぎない自信を持つ。後述の通り、鋭い嗅覚を持ち、その異才を発揮した香りを特徴とする独特な料理を得意とし、第92期生内ではえりなと並んで筆頭的な生徒とみなされている。後述の経緯から汐見に絶大な信頼を寄せており、もっぱら彼女が主任を務める汐見ゼミに専念している。そのため、他の同級生らとの絡みが少なく、基本的に一匹狼として活動する。汐見の世話という観点から家事にも長け、その容姿から女子生徒からの人気も高い。
: 身長177 cm。誕生日は7月7日{{Efn2|本来は不明だが、汐見が便宜上この日にした。}}。血液型はA型。好きなもの、コーヒー。好きな休日の過ごし方は原チャリで市場に行くこと。
: 得意分野は香辛料(スパイス)であり、汐見ゼミで育てている日本では希少なスパイスを用いるなど、食材の入手でも秀でる。そのためカレーなどを得意とするが、その本質はえりなの「神の舌」に匹敵しうると評される明敏な嗅覚にあり、香りを主眼とした多彩な料理を作り出す。食戟などの場においては、それを実食する審査員のみならず、その香りで観客すら虜にする。食材選びでも、多様な匂いのある魚市場で、目利き者でようやくわかる旬の最上級サンマを、匂いで選び出すといった芸当を見せる。
: 褐色の肌と後ろに束ねた長い銀髪が特徴。クールな性格で、自分の実力に揺るぎない自信を持っている。[[香辛料|スパイス]]を研究している汐見潤のゼミに、彼女の助手として所属している。汐見からも信頼され、本来は高等部2年生からしか参加できないゼミへの参加を許可されている。
: 出身は熱帯の国であり、物心付く前に親に捨てられ、幼少時はスラム街で生きていた過去を持つ。このため、親の顔も本当の名前も知らない。ある時、市場で粗悪なスパイスを強引に押し売られそうになった汐見を助け、また彼女もその特異な嗅覚に気づいたことがきっかけで、当時彼女が参加していた葉山ゼミの教授が身元引受人となり日本に渡る。この時に「新しき料理の世界を明らかにし照らす子に」という意味を込め、アキラと名付けられた。現在は生活力がない汐見の面倒を見る形で、軽んじるような発言を平気でするほどフランクに接するが、彼女にはスラム街の暮らしから連れ出してくれたとして多大な感謝の念を持つ。
: 汐見同様、自身もカレーやスパイスに関する豊富な知識を持つ。スパイスの配合を正確に嗅ぎ分ける非常に鋭い嗅覚の持ち主。料理において香りを最も重要視しており、作る料理の香りは審査員だけでなく観客をも虜にさせる。その類まれなポテンシャルは、えりなの「神の舌」に匹敵しうると高い評価を得ている。アニメ版では「香りの貴公子」の異名をつけられた。
: 物語には秋の選抜編から登場する。予選から「カレー」という自身が得意とする料理となり、優勝の筆頭候補と見なされる。下馬評通り、Aブロック予選を破格の94点で1位突破し、本戦1回戦も新戸に圧勝する。それまで無名だった黒木場や創真といった好敵手が現れる中でも高い実力を発揮し続け、異例の3人決勝戦を制して優勝する。以降、同期のライバルとして創真や黒木場に絡まれることが多くなり、月饗祭では半ば強引にアリス・黒木場と模擬店を出すことになる。
: 物心つく前、熱帯の国の[[スラム街]]の外れへ捨てられ、親の顔や自分の本当の名前も知らないまま育つ。市場で粗悪なスパイスを強引に押し売られそうになった汐見を助けたことをきっかけに、当時彼女が参加していた葉山ゼミの教授が身元引受人となり日本に渡る。この時に「新しき料理の世界を明らかにし照らす子に」という意味を込め、'''アキラ'''と名付けられた{{R|c103}}。私生活に多々問題がある汐見をフォローすることが多く、彼女を名前で呼び常にタメ口で接しているが、スラムでの貧しい生活から連れ出してくれた彼女に絶大な信頼を寄せている{{R|c113}}。
: 薊政権では汐見ゼミを人質に取られる形で、不本意ながら中枢美食機関に加担する。さらに十傑の再編においてはバトルロワイヤルを制して第九席となり、名実ともに第92期生の首席となる。進級試験編では薊の指示で三次試験で創真と戦うが、料理は互角でも「情熱」を失っていたことで敗北し、汐見からも自分のために戦いなさいと諭され、薊政権からの離脱を決める。
: 秋の選抜を前に創真が汐見ゼミを訪れた際、汐見に代わってスパイスの知識を披露し、自身のカレー料理の腕前を創真に見せ付けるも彼はまったく臆せず本番では超えてみせると宣言したため、互いに強いライバル意識を抱くようになる。秋の選抜Aブロック予選では、[[カミメボウキ|ホーリーバジル]]を中心としたスパイスを駆使した「スープのパイ包み風フィッシュヘッドカレー」で94点を獲得し、Aブロック1位で予選通過。
: 第二部では十傑第四席となり、同期では創真に次ぐ地位となる。数年後を描いたエピローグでは、若くして学園の教授になっており、堂島からは遠月リゾートの経営に誘われている。
: 本戦一回戦第三試合の「ハンバーガー」対決では緋沙子と対戦し、[[ケバブ]]を使用した「ケバブハンバーガー」で勝利する。本選二回戦の「洋食のメイン一品」対決では黒木場と対戦し、複数のスパイスをふんだんに織り交ぜた「鴨のアピシウス風」で高評価を得たが、判定が拮抗して引き分けとなり、黒木場共々決勝進出となる。決勝の「サンマ」決戦では[[オールスパイス]]を使用した「炙りサンマの[[カルパッチョ]]」で創真と黒木場を破り、秋の選抜優勝を達成した。
: 月饗祭では汐見ゼミの模擬店に参加するはずだったが、アリスが潤から店の権限を譲り受けたことで半ば強引に彼女に誘われ、黒木場と3人で模擬店を出店することになり、計画性の無いアリスに黒木場共々終始振り回された。
: 中枢美食機関発足後、新総帥となった薊に汐見ゼミを解体されるだけでなく、それまで築き上げた研究データやコネクションを掌握されてしまい、汐見の居場所を守るため「自分に従うなら研究場所を提供する」という薊の条件を呑み中枢美食機関に加わる。空席となった十傑の座を賭けたバトルロイヤルで多くの上級生を退け暫定的に'''第九席'''に着き、薊の指示で進級試験の三次試験で「熊肉」をテーマに創真と対決。ケイジャンスパイスを使いジュニエーヴル(ネズの実)を加えた[[グレービーソース]]で彩えた「フライドベア」を披露。料理自体は互角だったが、それまでの料理に込められていた「情熱」を失っていたことにより敗北し、薊との契約違反として退学となった。その後、同じく退学処分となったアリスたちと共に礼文島に入った。連隊食戟後のえりな体制では十傑第四席になっている。
: 遠月卒業から数年後には学園教授に昇格しており、堂島から遠月リゾートの経営に誘われている。
; 黒木場 リョウ(くろきば リョウ)
: 声 - [[岡本信彦]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の男子生徒「遠月第二部で十傑評議会」の'''第五席'''。薙切アリスの付き人
: 普段はボサボサな頭で無気力な長身の青年。アリスの側近として常に彼女と行動し、彼女を「お嬢」と呼んで理不尽な命令を無気力にこなす。しかし、右手に巻いたバンダナを頭につけると豹変し、自信家かつ攻撃的で荒々しい性格となる。食戟などの勝負の場においては自身の料理を食べた者を屈服させることを信条とし、その実力は同期の葉山に匹敵する。一方で、そうした場ではない、普段の授業は夏の合宿も含め、無気力に淡々とこなし、課題をこなす程度の料理しか作らない。このため、秋の選抜まではその実力を知られていなかった。選抜以降はアリスだけでなく、同期のライバルとして創真・葉山とつるむことも多くなる。
: 身長179 cm。8月20日生まれ。血液型はO型。好きな日課、筋トレ。好きな休日の過ごし方は釣り。
: 得意分野は海鮮食材で、フランス料理をアレンジした技法を多く用いる。また、アリスとの対戦で学んだ[[分子ガストロノミー]]の技術も多く取り入れる。後述の出自から若くして魚介類の目利きに優れ、食材選びの段階から他に比肩されない実力を持つ。また、その調理技術や味は非常に攻撃的なものとして描写され、アリスからは集中力と闘争心が真骨頂と評される。また、毎日アリスと勝負を行い日々研鑽している。
: アリスのことを「お嬢」と呼び、彼女の忠実な側近を務める少年。長めのボサボサ頭が特徴。掴み所のない雰囲気で、常にマイペースかつボーッとしていることが多い。日々ハードな筋トレをしており、片手で大人の男を持ち上げるほどの怪力の持ち主。右手首にバンダナを巻いており、これを頭に巻くと雰囲気が一変して好戦的な顔付きになり、口調も荒々しくなる{{Efn2|アリス曰く「バーサークモード」で、主であるアリスにさえも暴言を吐いたこともある。}}。アリス以外の異性はフルネームで呼ぶことが多い。
: 出身は北欧の港町であり、幼少時からレストランで働き、荒くれ者の船乗りらを相手にしてきた。当時から自分の料理に自信を持ち、大の大人相手でも勝ち気に振る舞っていた。そんな折、日本から引っ越してきたアリスの目に止まり、以降、彼女に料理勝負を挑まれるようになる。最初はお嬢様だと軽んじていたがまったく歯が立たず連敗が続き、悔しさから尚も挑み続け、料理に対する熱や闘争心が育まれることになる。その才能の高さはアリスの父・宗衛にも知られるところとなり、中学生の歳になると彼のお膳立てで、遠月学園に入るためアリスと共に日本にやってくる。
: [[魚介類]]を使った'''[[海鮮料理]]'''を得意とし、[[フランス料理]]をアレンジした技法を多く用いる。また、アリスとの対戦で学んだ分子美食学の技術も多く取り入れている。アニメ版では「厨房の独裁者」の異名をつけられた。
: 物語には夏の合宿編から登場する。当初は我儘なアリスに振り回される無気力な従者という形での登場であったが、秋の選抜において上記の本性と頭角を現すようになる。Aブロック予選ではコニャックを使った「伊勢海老のフレンチカレー」で、葉山の次点(創真と同点)の93点を獲得し、2位タイで突破する。以降、本戦1回戦では「ラーメン」対決で恵を破り、2回戦(準決勝)では優勝候補の葉山と「洋食のメイン一品」で対決する。この勝負は異例の引き分けとなり、別山を勝ち進んだ創真を加えて3人での決勝となる。審査員を唸らせ味は互角と評されるも、「料理人の顔が見える料理」の1点で葉山に敗れる。
: 幼少期は北欧の港町にあるレストランで、荒くれ者の船乗りたちを相手に腕を振るっていた。その過程でアリスと出会い、自分を気に入った彼女に誘われて側近となり、アリスと同時期に遠月学園に編入した。料理の実力は当時から非常に高く、店のオーナーから厨房での全権を任せられるほどであった。さまざまな修羅場を潜ってきたため、「厨房は戦場、料理は力」という考えを持っており、相手を屈服させる料理を重要視している。その過程で、味に対する集中力と勝負に対する執着心を身に着けたため、秋の選抜予選の会場ですら「ぬるい」と語っており、通常の授業では課題をこなす程度の料理しか作らない。出会った当初はアリスに歯が立たなかったが、何百戦もの敗北を糧に2年越しで初勝利した。また、当時は常に好戦的な性格だったが、アリスと関わるうちに大人しい一面も持つようになった。アリスとは毎日料理勝負を行っており、現在の対戦成績では勝ち越している模様。
: 薊政権ではアリスに従う形で反逆者側となり、彼女が主将を務める「最先端研究会」の代表として中枢美食機関代表の楠と対決し、勝利する。その後の進級試験編では三次試験で十傑に敗れる。
: 秋の選抜Aブロック予選では、[[コニャック]]を使い海老味噌とのハーモニーを味わう「伊勢海老のフレンチカレー」で93点を獲得し、Aブロック2位タイで予選通過する。本戦一回戦第二試合の「ラーメン」対決では恵と対戦し、フランス料理の海鮮スープ「スープ・ド・ポワソン」を使って濃厚魚介系に仕上げた「スープ・ド・ポワソンラーメン」で勝利する。恵のことを当初は「ぬるい奴」と酷評していたが、彼女のラーメンを食べてからは「面白い奴」と認識を改める。本選二回戦の「洋食のメイン一品」対決では葉山と対戦し、「鰻の[[マトロート]]{{Efn2|ワインを使った煮込み料理。}}」で高評価を得たが、判定が拮抗して引き分けとなり、葉山共々決勝戦に進出する。決勝戦の「サンマ」対決では、アリスから学んだ耐熱フィルムを使った「秋サンマのカルトッチョ(紙包み焼き)」を披露したが、葉山には及ばず準優勝となった。
: 第二部では十傑第五席となるが、変わらず上席の創真や葉山に挑もうとする攻撃的な気概を見せる。数年後を描いたエピローグでは、海洋生物学の分野でも活躍する様子が描かれている。
: スタジエールでは派遣先のオーナーの不良息子をわずか1週間で更生させ、不良の溜り場であった店も不良ごと立て直した。その後に派遣されたインド料理店で、葉山に対抗するべくスパイスの活かし方を取り入れた。
: 中枢美食機関との食戟ではアリスが主将を務める「最先端研究会」の代表として中枢美食機関代表の楠と対決。乾燥ベーコンのパウダーを使ったシーズニングスパイス{{Efn2|オリジナルで調合したスパイスミックスに塩や砂糖などの調味料をブレンドしたもの。}}をまばらに振ることで味と食感の不均一さを表現した「クーリビヤック{{Efn2|サーモンや米などをブリオッシュというパン生地で包み焼き上げる料理。}}」を披露し、秋の選抜からの成長を見せつけ楠に完勝した。進級試験の三次試験で十傑に敗れた。連隊食戟後のえりな体制では十傑第五席になっている。
: 遠月卒業から数年後には、海洋生物学の分野でも活躍するようになった。
: 小説版ではアリスの結婚相手を決める料理審査に参加させられたが、その根底にあるのが「自由でありたい」という彼女の意思であったため、それを守るために、直前の勝負でアリスが用いたゴルゴンゾーラチーズを混ぜたサーモンのテリーヌで完勝する。同世代の友人がいなかったことから、アリスには友情にも等しい忠誠心を抱き、彼女に負けたことがきっかけで地元の漁師たちとの関係も良くなったことが明かされた。
; 薙切 アリス(なきり アリス)
: 声 - [[赤崎千夏|赤﨑千夏]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の女子生徒「遠月第二部で十傑評議会」の'''第六席'''。えりなの従姉妹。最先端研究会主将。
: 日本人の父親とデンマーク人の母親の間に生まれたハーフの北欧系美少女。ショートカットの銀髪と白い肌が特徴で、スタイルも良い。シリアスな場面では大人びた雰囲気を見せることもある一方、外国暮らしが長いことやお嬢様であることから独特の感性を持ち、コミカルな言動も多い。自由奔放で周りを振り回すことが多く、作中では創真と並んでえりなのペースを乱す存在。また、敵意を見せたかと思えば、フレンドリーに接してくるなど掴み所がない。呼ばれていない審査員席に現れるなど、神出鬼没な一面もある。他方、料理に関しては実力者として知られ、将来の十傑入りを確実視されている。
: 身長165 cm。1月23日生まれ。血液型はO型。好きなスポーツ、アイスホッケー。好きな日課、日記をつける。
: 得意分野は[[分子ガストロノミー]](分子美食学)で、科学技術を用いた最新調理機器・技術を利用し、これまでにない創作料理を得意とする。「薙切インターナショナル」の令嬢として、幼少より最先端技術に触れる機会に恵まれ、9歳頃には分子美食学で最も権威ある国際コンクールで賞を初めてとして様々な賞を総なめにし、10歳になる頃には特許を45も取得して20店舗もの料理店とメニュー研究の契約を結んでいたという実績を持つ。既存にはない美食として、様々な料理を言葉で表現してきた文筆家の安東からは、その美味しさを表す言葉が見つからないと悔しがらせる。
: 日本人の父親と[[デンマーク]]人の母親の間に生まれたハーフの北欧系美少女。左右非対称なショートカットの銀髪と白い肌が特徴で、えりなに負けず劣らずの豊満なプロポーションの持ち主であり、薙切一族らしい独特な表現の持ち主でもある。父親は遠月財閥の傘下企業の1つである、美食に関する総合研究機関「薙切インターナショナル」の設立者。創真同様、マイペースな性格で、えりなを振り回すことが多々ある。大人びた外見をしているが、子供っぽい一面がある。えりなを打ち負かして遠月1年生の頂点に立つ者と宣言しており、創真にも少なからず辛辣な発言を浴びせるが本人に悪意はなく、むしろ同期の良きライバルとして彼の成長に期待をかけている節がある{{R|c40}}。
: 祖父は仙左衛門、父は「薙切インターナショナル」の創設者である宗衛という薙切家の令嬢であり、5歳まではえりなと一緒に本家で暮らしていた。その後、父の仕事の関係で北欧に転居することになる。同年代の料理人がいない一人ぼっちの中で黒木場と出会い、毎日、彼の店を訪れては料理勝負を挑む。他方では上記の通り分子美食学のコンクールで優勝するなど研鑽と実績を積み、中学の時に従者となった黒木場を連れて日本に戻り、遠月学園の中等部に入る。
: えりなとは5歳まで同じ屋敷で過ごしていた顔馴染みだが、幼い頃から類まれな才能を発揮していた彼女とは常に比較される立場にあった。そのうえ、えりなからはよくいじめられていた経験から不仲で、恨み節を口にして強い対抗心を示しているが、心底では仲良くしたいと思っている{{Efn2|休みの日にえりなと一緒にプールに行き、側近の黒木場からは「仲良し」と言われ、巻末エピソードでは昼食を一緒に誘うなど、傍から見るとそれほど仲が悪いわけでもない{{R|v8}}。}}。一方、えりなの父で叔父にあたる薊のことは自身が北欧からえりなに送っていた手紙を悉く処分したこともあって毛嫌いしている。
: 従姉妹・えりなとの関係は複雑で、幼少時に一緒に暮らしていた際には当時から既に「神の舌」として知られ、料理に厳しかったえりなに、自作の料理を否定されるなど「いじめられていた」と語る。そこで見返すために遠月で成り上がることを公言する。その一方、本心では仲良くしたいと願っており、時折見せる彼女の優しさに惹かれてもいた。このため、プライベートでは彼女をプールに誘って楽しむという行動も見せる。また、叔父・薊の教育で彼女が冷徹となったこと、さらに引越し後にも彼女宛に送っていた手紙を薊がことごとく破り捨てていたことを知り、彼を毛嫌いしている。
: えりなへの強い対抗心を持つ一方、幼い頃から遠月の頂点に立つ夢を無邪気に語って料理を楽しむ姿勢は、当時料理への情熱が冷めていたえりなには眩しく見えていた。現在でも自分の思うような料理を作り、感情の向くまま泣いたり笑ったりする彼女をえりなは羨むことがある。
: 物語には夏の合宿編から登場する。講師と食戟したという噂の立った創真に興味を持つが、彼がビュッフェ課題で失敗することを予見する。同課題で自身はえりなに次ぐ記録を出し、実力を見せる。秋の選抜ではBブロック予選に参加し、科学調理を駆使した、様々な温度差を味わえる未知のカレー料理プレートで審査員を驚愕させ、95点で1位通過する。続く本戦1回戦では創真と「弁当」で当たり、個々に趣向を凝らした未知の手鞠寿司を詰め込んだ「手鞠弁当」で勝利を確信するも、肝心のテーマである「弁当ならではの魅力」を表現できていないと審査員の仙左衛門に指摘され、敗北する。続く月饗祭では強引に黒木場と葉山を巻き込んで模擬店を出すが、その自由奔放さで赤字を出して退学の危機に陥る(その後、反省し無事に黒字に変える)。
: 遠月学園に編入する以前に在籍していた「薙切インターナショナル」で仕込まれた最先端の理論に基づいた'''科学的な調理法'''([[分子ガストロノミー]])を得意とし、奇抜かつ計算し尽くされた斬新なスタイルの料理を作り出す。また、[[遠心分離]]機や急速冷凍機など非常に高価な料理器具を多数所有している。アニメ版では「味の世界の革新者(グローバル・イノベーター)」の異名をつけられた。
: 薊政権では、上記の理由から薊に強い敵意を抱いており、反逆者となる。えりなを守ることを宣言し、極星寮や新戸らと協力して対応する。進級試験では三次試験で十傑に敗れるも、薙切家の一員としての我儘を通して北海道に残り、黒木場たちと共に連隊食戟を見守れるよう手配する。
: 7年前、分子美食学で最も権威ある国際コンクールで賞を獲った一人であり、その後もあらゆる賞を総なめにしていく。10歳になるころには特許を45も取得して20店舗もの料理店とメニュー研究の契約を結ぶなど、数々の実績を残していることから、十傑入りに最も近い存在とされている。
: 第二部では十傑第六席となる。数年後を描いたエピローグでは、薙切インターナショナルの現場責任者となり、自身の料理テクニックを一般に応用させる研究に熱中している。
: 小説版では8歳の頃にクリスマスパーティーで父が結婚相手となる料理人を決めることになったが、それを避けるために既に付き人になっていた黒木場を料理で負かして強引に審査に参加させた。黒木場に対しては異性として若干意識しているが、あくまで主と付き人の関係にとどめている。
: 14歳の時に遠月学園中等部に編入。初登場時の宿泊研修ビュッフェ課題の「卵料理」では殻付き・生卵・ゆで卵を模した「3つのフォルムの卵プレート」を作る。仕込んでいた材料を使いきって途中退席するが、380食とえりなに次ぐ高成績を出し、課題を達成した。
: 秋の選抜Bブロック予選では、さまざまな温度差を味わえる未知のカレー料理プレート「thermal sense(サーマル・センス)」で審査員を驚愕させて95点を獲得し、Bブロック1位で予選通過する。本選一回戦第一試合の「弁当」対決では創真と対戦し、「[[手鞠]]寿司」を詰め込んだ「手鞠弁当」で持ち前の高度な調理技術を見せ付けるも、肝心のテーマである「弁当ならではの魅力」を表現できていない点を審査員を務めた祖父・仙左衛門に指摘され、敗北した。
: 月饗祭では最初は乗り気ではなかったが、創真やえりなに触発されて出店を決意。既に出店受付が締め切られていたため、汐見ゼミから強引に店の権限を貰って黒木場と葉山を巻き込み出店する。しかし、メニューの変更を繰り返したことで食材の発注ミスを連発し、初日の売上では目抜き通りエリアの最下位となり、赤字を出してしまう。それでも試行錯誤を繰り返し、3Dプリンタで出力したスパイス入りの花のチョコ細工を使ったカレーで挽回し、黒字に持っていった。
: 薊の総帥就任後、薊により束縛されたえりなの家出の手引きをする。中枢美食機関の残党狩りが始まった際にはかつて食戟で負かした「最先端研究会」の主将となっていたことが判明し、中枢美食機関と食戟を行うことになる。その際には薊の思い通りにさせないために食戟を受けることを決意し、代理として黒木場を出場させる。黒木場が勝利した後会場に現れた薊に対し、えりなを思い通りにさせないと改めて宣言した。
: 進級試験の三次試験で十傑に敗れたが、薙切家の一員としての我儘を通して北海道に残り、黒木場たちと共に連隊食戟を見守れるよう手配した。連隊食戟後のえりな体制では十傑第六席になっている。
: 遠月卒業から数年後には薙切インターナショナルの現場責任者となり、自身の料理テクニックを一般に応用させる研究に熱中している。
; タクミ・アルディーニ
: 声 - [[花江夏樹]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第七席'''。[[#タクミ・アルディーニ]]を参照。
: 高等部1年(第92期生)。第二部で十傑第七席。
; 叡山 枝津也(えいざん えつや)
: 日本人の父とイタリア人の母を持つ美少年。女生徒たちからの人気も高く、普段は落ち着いたクールな性格であるものの、強いライバル意識を持つ創真のことになると感情的になり、時に暴走する。双子の弟・イサミと行動を共にすることが多く、暴走時は弟に諌められることも多い。後述のように5歳から父にイタリア料理を教わって料理の才能を若くして発揮し、料理への自負が強い。創真とは同じ町食堂の息子という共通点があり、それも彼に対するライバル心の理由になっている。
: 声 - [[杉田智和]]
: 得意分野はイタリア料理で、町食堂の跡取りとして特に庶民向け料理に精通する。調理時は自身のトレードマークとしてイタリアの両手持ち包丁「メッザルーナ」を用いることもある。学園での学びを通して日本食など専門外分野のレベルも高く、限られた状況下でも機転を利かせ、独自にアレンジした料理を作り出せる能力を持つ。料理を出す時は「ブオンアッペティート」、決め台詞には「グラッツェ」などのイタリア語を使う。
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第九席→第七席→第八席'''。
: 出身はイタリア・フィレンツェであり、大衆食堂「トラットリア・アルディーニ」を営む父の元に双子の兄として生まれる。5歳から父より料理を教わるようになると、すぐに頭角を現し、幼少時から天才料理少年として知られていた。また、父の店も手伝うようになる。周りの同世代に自分に比肩する者がいないことに不満をいだいていたところ、中等部2年時に日本にいる叔父の勧めで弟と共に来日して遠月学園に入学した。
: 身長178 cm。9月26日生まれ。血液型はB型。好きな物、金。好きな犬種、柴犬。
: 物語には初期より登場し、編入時のスピーチで挑戦的なスピーチを行った創真に、上記の通り、自分も町食堂の息子で、幼少より父の店を手伝ってきたという強い自負心があるがために強いライバル意識を持つようになる。以降、何かと創真に絡んでくるようになるが、作中で2人が食戟を行うことはない。秋の選抜試験編では準決勝で当たる可能性があり、戦うために互いの健闘を祈るも、1回戦の相手・美作の術中にハマって敗北した上に「メッザルーナ」を奪われるという完敗を喫する。のち準決勝で美作に勝利した創真から「メッザルーナ」を返されると闘志を露わにし、創真のみならず、美作へのリベンジも誓い、美作の人格にも影響を与える。
: インテリヤクザに近い外見が特徴。眼鏡をかけている。プライドが高く、自分に刃向かう者には容赦しない性格。徹底的な拝金主義者で、料理人ではなく「全ての料理人を従える者」と自負している{{Efn2|自分で潰した店に笑顔で手を差し伸べ、別のプロデュースを誘ったことがある。}}。学園に入学した理由も「金になるから」とのこと。中等部の頃から武闘派として名を馳せており、負かした相手を従わせては次々に手下を増やし続け、高等部に進級する頃には一大勢力を築き上げていたという。
: 薊政権下では創真らと共に中枢美食機関と戦う。進級試験なども仲間らと共に突破していき試験官の竜胆の気まぐれなどもあり合格する。その後、落第した弟を救うために反逆者チームの一員として連帯食戟に臨み、3rd BOUTにおいて叡山に勝つも、4th BOUTにおいて竜胆に敗れる。
: 入学初年度から様々な[[フードコーディネーター|フードコンサルティング]]を務め、その年に稼いだ総額はその学年全生徒の入学金をあっさりと超え、これまで手掛けた案件の数は500を超えていることから{{R|c39}}{{Efn2|もず屋以外では、経営難にあった老舗旅館の経営の立て直しや高級料亭の新メニュー開発などを手掛けている{{R|c39}}。}}、「'''錬金術士(アルキミスタ)'''」の異名を持つ。自ら食戟の場に出ることはほとんど無いにも関わらず満場一致で十傑に選出された。調理を行うイメージはあまりないが、そのコンサルティングの実績はあらゆる料理に精通している裏返しであり、竜胆から「コンサル業にのめり込まなかったら、現十傑メンバーの何人かは食われてたかもしれない」と評されるほど、料理の実力は高い。特に敵の持ち味を打ち消すことを得意としている{{Efn2|あるスイーツのプロデュースでは、酸味や苦味を感じさせやすくする[[ミラクリン]]を多く含んだ特製ジュースを客に振舞い、無添加スイーツを提供するライバル店の味を狂わせた。}}。タクミが調査したところ、食戟で真っ向勝負を挑むことはほとんどなく、相手の長所を妨害料理で潰す、相手の苦手ジャンルでの勝負に持ち込み勝利したケースが大半である。
: 第二部では十傑第七席となる。BLUE編では予選を突破し、本戦1回戦においてドン・カーマと対決する。本来は、協力者による支援を前提とした団体戦であったがカーマの卑劣な作戦で弟が拉致され、不戦敗となる危機に見舞われる。しかし、創真の手助けを受けて即席とは思えない完璧な連携を行い完勝する。しかし2回戦でえりなに敗北する。
: 唐揚げ専門店「もず屋」の東京進出を手掛けていたが、創真が商店街を立て直したことで「もず屋」の売上が下落する。創真の才能に興味を示し、自分の傘下に入るよう圧力をかけるが、拒否されると一変して創真を「自らのキャリアを汚した存在」と見なし、潰すことを宣言する{{R|c39}}。
: エピローグでは弟と共にイタリアに帰り、共に店をもり立てている様子が描かれる。
: 「秋の選抜」ではテーマや開催概要などの草案の製作を担当し、予選の審査員に「ハウビー食品」の千俵姉妹を招く。本戦では創真への刺客として傘下の美作を送り込むが、計画は失敗に終わった。月饗祭では直接は出店せず他の模擬店を買収し売上を稼いでいた。
: 中枢美食機関発足後、極星寮を取り壊すため行動を起こし、八百長策により食戟を掌握し全学生に絶望を突きつける。創真から食戟を挑まれても正面からは相手にせず、配下を極星寮に差し向け強制退去を強行しようとする。しかし、恵らの抵抗にあい数々の脅しにも全く怯まない創真の挑戦を受け、初めて彼の前で料理を披露する。「さつま地鶏」をテーマに、特に仕込みや下準備をすることなく即興で、3種のソースで味わう「[[海南鶏飯]]」を提供し、審査員を歓喜させるも、創真の「ゆきひら流羽根チーズ付き手羽先餃子」を食べた審査員たちの翻意により敗北する。創真に敗れたことで薊に自身の十傑や学園からの追放処分を進言するが、薊からは策の失敗を指摘された上で残留。楠ら機関のメンバーからは馬鹿にされるなど屈辱を味わうこととなり、創真に対して更なる復讐心を抱くようになる。
: 連帯食戟では2日目の3rd BOUTに参戦しタクミと「牛肉」をテーマに対決。タクミが牛肉の時雨煮を作ることを知ると、苦味成分シナリンを多く含む野菜[[アーティチョーク]]をふんだんに使った「魅惑の牛ロースト~Etsuya・E・Edition~」でタクミの品の出来を妨害する策を仕掛ける。しかし、過去の叡山の食戟の戦績を調査し、調理中の叡山の動向を監視していたタクミに策を完全に見破られた挙句、タクミの品をより高める前座に利用され完敗した。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第八席になっている。創真との交流は比較的良好らしく、悪態を付くことはあるものの、普段の会話は落ち着いている。
; 紀ノ国 寧々(きのくに ねね)
: 声 - [[花澤香菜]]{{R|natalie20170626}}
: 遠月学園高等部2年生→3年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第六席→第九席'''。
: 身長164 cm。1月6日生まれ。血液型はA型。好きな場所、神社仏閣。好きな小説家、村上春樹。
: 丸メガネとおさげ髪が特徴。3年生進級後は髪形をストレートに変えている。口数は少ないが所謂Sの気質があり、時折鋭い発言や辛辣な言葉を吐くが、それらに悦を感じる者もいる。一癖ある生徒が多い遠月では公正さを重んじており、フェアな勝負を好む。同期の一色とは幼少期からの付き合いであり、自分が苦労して覚えた技術をあっさり身につける一方で本気を出さずに飄々としていることを嫌っている。第91期生最強と目されており別格とされているが、彼女自身は一色の方が上だと卑下している。
: 和食全般を得意とするが、本人は「和食だけの料理人ではない」と主張している。和食の中でも'''[[蕎麦|そば]]'''を「必殺料理(スペシャリテ)」にするほど得意としており、熟練された作業工程に対し薊は「そばのテキスト・ブック」と賞賛している。
: 実家は「江戸そば」の流儀を現代まで継承してきた超一流店の代表格である[[神田 (千代田区)|神田]]のそば屋。幼い頃からそば作りに必要な技術を始め、茶道・懐石料理などを含めた日本料理の髄を叩き込まれたきた和食界が擁する至宝でありサラブレッド。また和食文化の担い手である名門紀ノ国家の嗜みとして、日本舞踊・書道・薙刀・弓道など様々な日本文化の稽古に明け暮れた。地道な積み重ねを厭わず、技術を磨くことを好むタイプであるため、外で遊ぶ同年代を羨むことなくそれら全てを己の血肉にしてきた。当時料理への楽しさを見出せないでいた一色は努力を重ねる紀ノ国の姿に強い影響を受けたが、現在の紀ノ国の在り方を「物事の本質に目を向けず、教えられたことを繰り返しているだけ」と批判している。
: 中枢美食機関の残党狩りの食戟では各研究会に圧勝した。連帯食戟では1st BOUTに参戦し、テーマ食材「そば」で創真と対決、自身が学んできた全てを注ぎ込んだ「九割そば〜桜エビのかき揚げを添えて〜」を出すが、冬の北海道という、室温が低くそばの風味が立ちにくい悪条件の中でも、最高のそばと教えられた一番粉にこだわり「いつも通り」に作ってしまったために、香りが立たず、環境の変化に気付き対処した創真に劣り、敗北した。この食戟を通して創真の異質さを感じており、休憩中にたまたま会った久我に吐露している。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第九席になっている。また、創真の父親が元十傑第二席であることを知った際は誰よりも驚愕し、自分が以前に感じた異質さを確信した模様。
: 遠月卒業から数年後、自分の家とは違う流儀の日本料理を見聞するため、全国の和食店を渡り歩いている。また田所同様、乾の店でも手伝いをしている模様。
; 田所 恵(たどころ めぐみ)
: 遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第十席'''。[[#田所恵]]を参照。
 
==== 高等部3年(第91期生) ====
; 小西 寛一(こにし かんいち)
: 声 - [[川田紳司]]
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒{{R|c10}}。「[[丼物]]研究会」の主将{{R|c10}}。
: リーゼント頭とちょび髭と革ジャンが特徴。丼物へのこだわりは本物で研究会のレシピは創真が一目置くほど{{Efn2|100人に満たない2年生に名を連ねていたり、1年生の時の合宿やスタジエールをクリアしていることから料理人としての実力は高い。}}だが、小心者であるために「丼研」での人望は薄く、郁魅からもほとんど頼りにされていない。
: えりなに「丼研」を潰されかけて気力を失っていたが、たまたま見学に来た創真の協力によって助けられ、廃部の危機を脱した。その後、郁魅との関係は比較的良好の様子であり、秋の選抜の予選で彼女を応援する姿は完全に「娘の運動会に来たお父さん」状態であった。
: 秋の選抜終了後は、選抜での郁魅の活躍もあり部員の数が大幅に増えている。
; 豪田林 清志(ごうだばやし きよし)
: 声 - [[乃村健次]]
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒{{R|c9}}。学園創立期から続く「[[ちゃんこ鍋]]研究会」(通称「ちゃん研」)の第76代主将{{R|c9}}。
: [[力士]]のような風貌で、語尾に「ごわす」を付けて話す。高校生相撲大会で地区優勝したことが遠スポによって報じられている{{R|c81}}。調理棟の拡張と「ちゃん研」の存続を賭けた「食戟」でえりなに敗れ、近年めぼしい実績がないことを理由に「ちゃん研」を廃部にされたうえ、部室を破壊されてしまった。月饗祭の時点では同好会として再開し、薊が新総帥就任後は再び研究会となっていたが、残党狩りで敗れ再び取り壊された。その後も密かに活動をしていたが、見つかって晒し者にされる。
; 甲山 鉄次(かぶとやま てつじ)
: 声 - [[野川雅史]]
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。串打ち研究会主将。牛、鶏、魚介とあらゆる食材を変幻自在に加工・調理し、「'''串打ちの鉄'''」の異名を持つ食戟の勝率が8割を超える実力者{{R|c116}}。
: 秋の選抜での創真の実力を評価し、スタジエールから戻った創真に食戟を挑むが、料理人としてのレベルを上げた彼の前に敗北した。
: 月饗祭では目抜き通りエリアに出店し、初日の売上では第2位にランクインした。
: 中枢美食機関設立に異を唱え、叡山に食戟を挑むが、叡山が仕組んだ八百長によって料理を食べてもらえずに敗北する。本来なら退学となるはずだったが、創真が叡山に勝利し一色によって叡山の八百長が公表されたことで彼の処分も見直されることになった。
; 楠 連太郎(くすのき れんたろう)
: 声 - [[浅沼晋太郎]]
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。中枢美食機関の一員。
: 左目の目元に入れ墨を入れている。中枢美食機関に選ばれたことに対して強いプライドを持っており、尊大な態度をとっている。食戟では相手の得意分野で戦い制限も相手に委ねるスタイルで戦い、そのうえで徹底的に叩き潰すことを好んでいる。しかし、ももからは「悪趣味」、タクミからは「今まで味わってきた劣等感の裏返し」「セントラルに選ばれた事実に縋りついている」と評されている。創真からは「連たろ先輩」と呼ばれている。
: '''[[真空調理法|低温調理]]'''の使い手で、[[スチームコンベクションオーブン]]やサラマンドル{{Efn2|下からではなく上火で加熱する調理機器の総称。}}といった最先端の加熱機器を多数所持している。火入れの全てをマスターすることで、素材特化の料理人には辿り着けない地平に行けると自負している。素材の加熱に入ると普段とは打って変わり冷静になる。
: 残党狩りで最先端研究会代表の黒木場と対決し、魚介類を得意とする黒木場にあえて食材テーマ「鮭」をぶつける。凍結粉砕機で作った鮭のアイスを付け合せ、オリーブオイルで鮭の水分を閉じ込めた「サーモンのコンフィ・フラム{{Efn2|コンフィはフランス料理の調理技法のひとつで、油脂を使って低温にてじっくり煮る手法。フラムはフランス語で炎を意味する。}}」を披露したが、黒木場のクーリビヤックに比べ味が単一的かつ表面的であることを指摘され黒木場の成長を侮っていたことが仇となり敗北。その後空位となった十傑の座を賭けたバトルロイヤルに出場したが、3年生の実力者に敗北した。
; 梁井 メア(やない めあ)
: 声 - [[M・A・O]]
: 遠月学園高等部2年生→3年生の女子生徒。中枢美食機関の一員。
: 軽い性格で髪を左側で縛っている。楠同様中枢美食機関でない料理人を見下している。十傑第四席のももの取り巻き的存在。
: 二度目の残党狩りで丼物研究会代表の郁魅に敗れた。
; 熊井 繁道(くまい しげみち)
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。中枢美食機関の一員。
: 高校生離れした大柄で筋肉質な体格。楠を片手で持ち上げるほどの怪力を誇り、寡黙で必要最低限の発言しかしない。
: 二度目の残党狩りで郷土料理研究会代表の恵に敗れた。
; 小古 類(こふる るい)
: 遠月学園高等部2年生→3年生の女子生徒。中枢美食機関の一員。
: 目元が隠れ、腰まで届く長髪が特徴。常に無口。
; 鏑木 祥子(かぶらぎ しょうこ)
: 遠月学園高等部2年生→3年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の元'''第五席'''。
: 身長163 cm。3サイズはB79-W56-H84。好きなものは、アップルティー、テニス観戦。嫌いなものは、タバコの匂い、蜘蛛
: 中枢美食機関発足後のサバイバルで十傑入りした生徒の一人。2年生では現役の紀ノ国や叡山よりも上の第五席に配された。連帯食戟の1st BOUTでは元第三席の女木島と対戦するも、他の2試合と違い試合描写が全く描かれることなく惨敗した。
; 白津 樹利夫(しらつ じゅりお)
: 声 - [[近藤孝行]]
: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の元'''第八席'''。
: 中枢美食機関発足後のサバイバルで十傑入りした生徒の一人。長髪と割れたあごが特徴。同期の一色をライバル視しており、彼の才能を尊敬し共に中枢美食機関で競い合いたいと考えている。そのため彼の普段の飄々とした振る舞いや薊への反逆行為を不満に思っている。
: 得意ジャンルは'''イタリア料理'''。白津家は代々イタリア[[領事館]]の食事番を任され、日伊両国でその名を轟かせている家柄。樹利夫の先代はその優れた功績から爵位を与えられたという。樹利夫自身の実力も本物で司も高く評価している。
: 連帯食戟の1st BOUTでテーマ食材「うなぎ」で一色と対決。メスの大型うなぎ(カピトーネ)と水分が少ないトマト「サンマルツァーノ」を使った煮込み料理「カピトーネ・イン・ウーミド」を出し高評価を得たが、調理中「お前は極星寮のようなぬるま湯にいるべきではない」と極星寮を侮辱したことが一色の逆鱗に触れてしまい、本気を出した彼の料理に敗れた。負けはしたが、本人は一色の本気の料理を味わえたことに満足げだった。
: 容姿や料理スタイルなど読み切りに登場したジュリオ・ロッシ・早乙女と共通点がある。
 
==== 高等部2年(第92期生) ====
; 新戸 緋沙子(あらと ひさこ)
: 声 - [[大西沙織]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生)。エリナ女子生徒側近
: ボブカットの落ち着いた少女。事務作業時のみ眼鏡を掛ける。エリナとは幼馴染で実家同士の関係もあって彼女に仕えるような形となっており、普段から「えりな様」と呼ぶ。エリナのスケジュールなども管理しており、名前をもじって「秘書子」と渾名されるが、本人はこの呼び方を嫌っている。エリナの人間関係から、アリスに敵意を抱き、創真のことも初対面以来敵視していたが、スタジエール編以降は彼を信頼するようになる。料理の腕も高いが、エリナをサポートするために電子端末の扱いなど、事務作業全般に長けている。
: 身長161 cm。10月14日生まれ。3サイズはB80-W56-H79。血液型はA型。好きな映画は[[ローマの休日]]。好きな休日の過ごし方は珍しいお茶の買い出し。
: 得意料理は薬膳料理。古くから続く漢方医の家系の出身で東洋医学の知識を料理に昇華させた薬膳料理のエキスパートと評される。漢方由来のハーブやスパイスといった材料だけではなく、生きた状態のスッポンを手際よく解体するといった腕前も持つ。
: えりなの側近を務めている少女で、ボブカットの髪型が特徴。えりなに対しては同級生でありながら、「えりな様」と呼ぶなど、人一倍従順である。えりなからは高く評価され、友人としても信頼されているが、緋沙子自身は従者として一歩引いた態度をとっている。えりなと不仲であるアリスに対しては敵意を抱いている模様{{Efn2|ただし、えりなと同じ薙切一族の一員であるアリスのことは「アリスお嬢」と呼び、一応の敬意を表してはいる。}}。また、創真のことも長らく敵視していたが、スタジエール以降は敵意は薄れており一人の料理人として信頼している。周囲からは「秘書子」と呼ばれているが、本人は気に入っていない。長年えりなの側近を務めているため、事務作業に慣れており、電子端末の扱いにも長けている。事務作業をする際は眼鏡をかける。
: エリナの側近として物語序盤から登場しており、上記の通り創真に敵意を抱く。秋の選抜編で作中で初めて自身の料理を披露し、薬膳とカレーを融合させた「羊肉四物湯カレー」で92点を獲得し、Bブロック予選を2位で通過する。しかし、本戦一回戦で自信作の「スッポンハンバーガー」が葉山に完敗した上に、彼から「えりなに次ぐNo.2」であることに固執する志の低さを痛烈に批判され、エリナ様に合わせる顔がないとして彼女の元を去る。
: えりなが極星寮に匿れて以降、恵の母性を感じ取って自分が不在の間のえりなを任せており、恵は真面目な性格である緋沙子に母性を感じている様子。
: スタジエール編の後半で再登場し、隔意ある創真と「洋食の三田村」で共に活動することになる。慣れた様子で活躍する創真に対し、実際の現場の厳しさに自分の実力のなさを実感するも、店員たちから感謝され、自信を取り戻していく。その後、創真の指摘で三田村の問題を根本的に解決することとなり、スタジエールを無事に合格する。その際、創真に感謝すると共に、彼から「これからはえりなの後ろではなく並び立てばいい」と促され、エリナの元に戻る決意をする。以降は創真に協力的な様子も見せるようになる。
: 古くから続く[[漢方医]]の家系に生まれ、[[東洋医学]]の知識を料理に昇華させた'''[[薬膳料理]]'''のエキスパート。
: 薊政権下では、薊からエリナの秘書役を外されてしまい、意気消沈する。アリスと組んで彼女を軟禁されている屋敷から連れ出し、創真を頼って極星寮に匿ってもらうことにする。この時、エリナの過去などを明かす。進級試験では、反逆者側で参加し、同時に自身も講師として創真らを支援する。特に創真と葉山の対決では彼女のアドバイスが突破口となる。続く三次試験では斎藤に敗れる。
: 中学2年の時にえりなの側近の座を狙う貞塚ナオとの食戟に勝利して以来、彼女から敵視されていたが、秋の選抜予選で再び勝利して格の差を見せ付けると、今度は緋沙子自身が貞塚から憧れの対象として見られるようになった。
: 卒業から数年後を描いたエピローグでは変わらず、エリナの側近かつ秘書として行動を共にし、一緒に「ゆきひら」を訪れている。
: 秋の選抜Bブロックでは、薬膳とカレーを融合させた「羊肉[[四物湯]]カレー」で92点を獲得し、Bブロック2位で予選通過する。本戦一回戦第三試合の「ハンバーガー」対決では葉山と対戦し、[[スッポン]]をまるごと使用した、人の触覚まで刺激する「スッポンハンバーガー」を作るも敗北。試合後、遠月の頂点に立つことを目標とする葉山とは対照的に「えりなに次ぐNo.2」であることに固執する志の低さを葉山から痛烈に批判された。秋の選抜終了後、えりなに合わせる顔がないとして書き置きを残し、彼女の前から姿を消した。
: 第2話から登場しているが名前は秋の選抜編の第7巻で初めて明かされ、それまで単行本の登場人物説明では「えりなの秘書」と称されていた。
: スタジエールでは、最初の研修先「洋食の三田村」で創真と共に派遣されるが、手馴れた様子で店の仕事をこなす創真と対照的に、現場の厳しさから自分の実力のなさを実感する。何とか1日を乗り切ることに成功し店員からも褒められ自信をつけるも、創真からこのままでは店の問題の解決につながらないことを指摘され、創真が提案した完全予約制の導入にのり、予約サービスなど裏業務のシステムを確立させ合格判定を貰った。その後、えりなとうまくいっていないことを創真に感付かれ、「これからはえりなの後ろではなく並び立てばいい」と促され、えりなの元へと戻っていった。
: スタジエールの一件で創真との関係は良化しており、月饗祭開催直前、創真が作ろうとした麻婆豆腐定食をえりなに味見させようとした際は強く引き留めなかった。月饗祭では山の手エリアに出店したえりなに手伝い、えりなが薊への恐怖に怯えていた所に創真が現れると安堵の表情を見せた。またえりなに対し「もしかしたら薊から遠月を救えるのは創真かもしれない」と答えている。
: 月饗祭終了後、遠月学園の総帥となった薊によりえりなの秘書を外されてしまう。意気消沈していたところにアリスと遭遇し、事情を話しアリスによるえりなの屋敷からの連れ出しに同行。えりなが極星寮に一時身を寄せることになると、恵らにえりなの過去を話した。叡山が極星寮の強制退去に着手した際にはえりなの部屋の警備に当たった。十傑による残党狩りでは、青木と佐藤に同行し紀ノ国のいるC会場を偵察した。
: 進級試験を控える創真たちにえりながスパルタ指導を施す中、自身も講師として支援し、休憩中に提供していた[[五味子]]が、十傑となった葉山との戦いのテーマ食材である熊肉の匂いを抑え込む突破口となり、創真を救う役目となった。三次試験で斎藤に敗れた。
; 水戸 郁魅(みと いくみ)
: 声 - [[石上静香]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生)。女子生徒。「丼物研究会」部員。
: 褐色肌にアホ毛があるショートカットの金髪の美少女。作中屈指の豊満なプロポーションを持つ上で、制服を西部劇風に着崩した露出度の高い格好が特徴。勝気な性格で、言動も男勝りだが根は真面目で素直。また、外見に反して実家は食肉業界の大物であるお嬢様であり、金銭感覚は庶民とかけ離れている。得意料理や、その豊満な肉体から、肉魅(にくみ)という渾名を持つが、本人はこの呼び名を嫌っている。
: 身長163 cm。5月4日生まれ。3サイズはB90-W57-H88。血液型はB型。好きな本は[[星の王子様]]。好きな休日の過ごし方はお菓子作り。
: 得意料理は肉料理で、ミートマスターの異名を持つ。食材の温度を繊細に感じ取る優れた感覚を持ち、肉の脂の旨味などに造詣が深い。実家のツテにより、肉の高級希少食材なども容易く手に入れることができる。創真に敗北してからは肉以外の食材にも注意するようになり、秋の選抜予選では予選落ちするも、審査員から「肉将軍(ミートジェネラル)」と高く賞賛される。
: 褐色の肌に[[アホ毛]]のあるショートカットの金髪という派手な容姿に加え、作中屈指の豊満なプロポーションの持ち主。制服を[[西部劇]]風に着崩した露出度の高い格好をしており、男子生徒からの人気も高い。勝気な性格で言動も男勝りだが、根は真面目で素直{{Efn2|幼少期は誕生日プレゼントに母親からもらったクマのぬいぐるみを大事にするなど、普通の女の子らしい面もあったが、強者を求めるだけの父親の強引な教えによって現在のような攻撃的な性格になった。}}。
: 登場時はエリナ派閥で、幼い頃に何度か彼女と会い、薙切家の重圧の中でも常に凛としているところを尊敬している。後述のように丼研での対決で敗れ見捨てられてしまい、以降、創真とエリナの仲が進展する中にあっても、互いに避けたような状態となっていたが、進級試験編において自分の想いを打ち解け、関係を修復する。
: 実家は牛肉業界の一角を支配するほどの大規模な肉の卸売業者という裕福な家庭で育ったため、金銭感覚は一般庶民とかけ離れている{{R|c11}}。周囲からは肉魅(にくみ)というあだ名で呼ばれているが、本人はそれを嫌っている{{R|c10}}。えりなとは幼い頃に何度か会ったことがあり、薙切家の重圧の中でも常に凛としていたえりなを尊敬している{{Efn2|えりなに見捨てられてからも彼女のことを様付けで呼んでいた。}}。
: '''[[食肉|肉料理]]'''を得意とし、'''ミートマスター'''の異名を持つ{{R|c10}}。また、食材の温度を繊細に感じ取る優れた感覚の持ち主{{R|c12}}。物語期から登場時はえりなのし、エリナ派閥に属の生徒としており{{R|c10}}、えりな彼女の命令により丼研を潰そうとする。しかし、丼研の代理としてきた創真食戟を挑まれ行うこととなり、自身の分が敗北した場合は丼研入部するこ創真の退学賭けて「牛肉を使った丼料理」のテーマで勝負約束する。A5和牛の熟成肉を惜しげもなく使った「A5和牛のロティ丼」を披露するが、肉と飯の一体感が欠けていたことでおり、敗北する。その結果、えりなにしてエリナからも見捨てられて約束通り丼研に入。しかし、とになったが、そきっかけ創真に好意を寄せる抱くようになり、丼研の活動だけは肉魅と呼ばれて良いと考えるよう真面目なった取り組む
: 宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」ではソース・ヴィネグレットを使った「[[ロコモコ]]丼」を提供以降、端役問わず、創真と親、200食達成い実力者として作中に頻繁に登場する。合宿終了後の連休中ようなり、商店街編で半ば勘違いしつつも創真に頼の頼みですみれ通り商店街の立て直しに協力したする。秋の選抜では予選Aブロック予選は、豚のブロック肉をメインにした[[東坡肉]]カレー丼」を披露。肉以外の食料にも造詣を深め、審査員からは「'''肉将軍(ミートジェネラル)'''」と高く賞賛され、86点の高得点を獲得マークする予選敗退となる。極星寮の寮生ちとも打ち解け、特に得意分野が近い吉野と意気投合する
: 薊政権下では残党狩りにおいて丼研代表として中枢美食機関代表の梁井と対決することになるが、肉と飯の一体感に注意した作品で勝ち、丼研存続となる。進級試験にも反逆者側で臨むが、三次試験で茜ヶ久保に敗れる。
: スタジエールでは、派遣先で出会った人物から「火入れの奥義」を伝授された。また、秋の選抜以降は創真以外の極星寮の寮生たちとも打ち解けており、特に得意分野の近い吉野とは意気投合している。
: スタジエール後は以前よりカリスマ性が増しており、丼研に入部してきた後輩たちからも慕われている。月饗祭での模擬店の出店場所を巡る貞塚との食戟に勝利し、初日の目抜き通りエリアの売上では第3位にランクインした。4日目には創真の模擬店に助太刀した。残党狩りでは丼研代表として中枢美食機関代表の梁井を破り丼研存続を勝ち取った。
: 創真との食戟に敗れて以来えりなと関わる機会がなくなっていたが、進級試験でえりなに自分の思いを打ち明けたことで関係が修復されたが、三次試験で茜ヶ久保に敗れた。
; イサミ・アルディーニ
: 声 - [[小野友樹]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生)。タクミ生徒の弟
: 双子の兄タクミとはまったく正反対の身長182cmの非常に太った少年。また髪色も黒髪。性格も兄と対照的な温厚なもので、マイペースでのんびりしており、人当たりも良い。幼少時は比較的痩せており、髪の色以外はタクミと瓜二つの美少年であり、現在でも夏バテで痩せると言って、秋は痩身になる(秋冬にかけて元の体型に戻るという)。
: 身長182 cm。誕生日は7月19日。血液型はO型。好きなことはタクミをからかうこと。好きな女性のタイプは一緒にいて穏やかな気分になれる人。
: 得意料理は兄と同じくイタリア料理。発想力や調理速度などは逸材である兄に劣るものの、十分に高い腕前を持つ。特に共に調理する時は双子ならではの絶妙な連携で優れた料理を作る。かつては料理で勝てないことで兄にコンプレックスを抱いていたが、逆に諭されて慕うようになり、同時に兄を超えたいという対抗心も抱く。
: タクミの双子の弟で、兄と同じく「トラットリア・アルディーニ」の跡取り息子{{R|c17}}。
: 作中には基本的にタクミと共に登場し、激しやすい彼を宥める役目となっている。秋の選抜では、兄を超えるとして、共に配されたBブロック予選で渾身の「トマト風味のカレーカルツォーネ」を披露する。87点の高得点を記録するもののタクミには及ばず、予選敗退する。
: タクミとは似ても似つかない太った体格の大柄な少年で、金髪のタクミと違い逆立った黒髪をしている。毎年夏バテで別人のように激痩せする体質で、秋から冬にかけて元の体型に戻るという。短気で暴走しがちなタクミと対照的に、普段はマイペースでのんびりしており、人当たりも良い{{R|c28}}。
: タクミと同じくイタリア料理を得意とする。調理速度はタクミよりも遅いと本人は語っているものの{{R|c16}}、動きは機敏であり{{Efn2|恵はこれを「すごい手際がいい」と評している{{R|c16}}。}}、双子ならではの絶妙な連携で、タクミと共に優れた料理を作る。アニメ版では「味の地平の探求者」の異名をつけられた。
: 幼少期は比較的痩せており、髪の色以外はタクミと瓜二つの美少年だった。また、当時はタクミより料理の実力が低いことにコンプレックスを抱いていたが、タクミに諭されてからは2人で協力し合うようになる{{R|c56}}。タクミのことを慕っているが、その奥にはいつか兄を超えたいという対抗心も抱いている{{R|c56}}。
: 秋の選抜Bブロック予選では、トマトの水分だけで作ったカレーを挟んだ「トマト風味のカレー[[カルツォーネ]]」で87点を獲得したが、タクミには及ばず予選敗退となった。
: スタジエール時には体型は元に戻っており、派遣先の店の新メニュー開発に参加するなど確実に実力を上げていた。
; 北条 美代子(ほうじょう みよこ)
: 声 - [[瀬戸麻沙美]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の女子生徒
: 長身でスタイル性格で、[[女子生徒。アホ毛]]が特徴。長身でスタイルもいい{{Efn2|創真と同じく後述の経緯か男に対して負けん気の強、気身長が強い性格でり、男に舐められ。}}ような同性にも厳しい。非常に重い[[中華鍋]]を片手で軽々と扱う男子顔負けの腕力持ち主。運動神経もよく[[バスケットボール|バスケ]]軽々とダンクシュートを軽々と決める、運動神経も高い
: [[得意料理は中華料理で調理時はチャイナドレスを着用する。横浜中華街]]で50年続く[[中華料理]]の名店「北条楼」の料理長の娘で、中等部3年の時点で部門長をも黙らせるほどの腕前を持ち、卒業後は実家の店の厨房に入ることが決定しているが、その部門長をはじも含、[[たスタッフが男尊女卑]]の考えを持つ従業員たちからは快く思われ女である自分を軽んじていない。そのためることに反発しており周囲実力示して屈服させめに料理人しての絶対的な箔を得ようと遠月である十傑第一席の座を狙っていることを公言する。なお、久我選抜後は中華研に勧誘されているが従業員と少し辛さ重視の彼の方針を気に入らつ打ち解けてき、これを断っている。
: 秋の選抜編から作中に登場し、Bブロックに登場する。これに先んじて元第一席の四宮に食戟を挑んだという噂があった恵を自分のような信条だと勘違いして接触し、創真の協力を得ての出来事だったと知ると「見込み違いだった」と一転して侮蔑する。予選では、パイナップルを上手く組み合わせたカレー炒飯「菠蘿~炒飯(ボゥルオカリーチャーハン)」で87点を獲得するも、恵に1点及ばず第5位で予選敗退する。その際、非力な恵が荒くれ男の漁師たちから可愛がられている様子を見て、力で黙らせるしかないと思っていた自分との違いに気づき、潔く敗北を認める。恵への態度を改め、正式に友人になることを誓い、予選を突破した恵にエールを送る。また、「北条楼」のスタッフたちとも少しずつ打ち解ける。
: '''中華料理'''を得意としており、調理時は[[チャイナドレス]]を着用する。中華料理を得意とする久我からたびたび中華料理研究会へ勧誘されているが、辛さ重視の彼の方針が気に入らず、中華研には入っていない。アニメ版では「鉄腕火龍小姐(アイアンドラゴンガール)」の異名をつけられた。
: 元遠月第一席の四宮に食戟を挑んだ恵に興味を持って接触するが、創真の協力を得ての出来事だったと知ると「見込み違いだった」と一転して侮蔑する。秋の選抜Bブロック予選では、パイナップルを組み合わせたカレー炒飯「菠蘿咖喱炒飯(ボゥルオカリーチャーハン)」で87点を獲得するも、恵とは1点差で予選敗退する。だが、非力な恵が荒くれ者の漁師たちから可愛がられている様子を見て、力で男たちを黙らせるしかないと思っていた自分との違いを感じ取り、自分の敗北を素直に認めた。予選終了後には恵への態度を改め、正式に友人になることを誓い、予選を突破した恵にエールを送った。
: 創真とは恵の紹介で知り合い、月饗祭で久我と勝負しようと考えていた創真に、彼の居城である中華料理研究会を案内した。
; 貞塚 ナオ(さだつか ナオ)
: 声 - [[後藤沙緒里]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の女子生徒
: オカルトチックで不気味な雰囲気の少女。普段は非常に長い黒髪で顔の半分以上を隠しているが素顔は美少女。見た目通り性格も陰湿で、えりなへの盲目的な憧れから彼女のストーカーとなっており、かつ、神の舌で罵られたいというマゾヒスト願望もある。中等部2年生の時にはえりなの側近の地位を賭けて緋沙子と食戟を行い負けており、この経緯から彼女を敵視している。また、この時の条件で半径50メートル以内に近づけないことになっているが、双眼鏡で覗いたり、毎日30通の手紙を出し続けている。
: 陰湿な性格で、非常に長い黒髪で顔の半分以上を隠し、学園の警備員からも恐れられるほど不気味な雰囲気を放っている。普段は黒髪で隠れてほとんど見えないが、素顔はかなりの美少女である。創真とはゲテモノ料理を好む者同士馬が合う{{Efn2|当初、創真と緋沙子がスタジエールで一緒だったことを知った時には呪いの手紙を百通ほど送り付けようと考えるほど、敵視していた。}}。
: 得意料理は煮込み料理だが、干物や乾物といった臭いが強い、クセの強い食材を好み、その雰囲気と合わせ'''鍋の前の魔女(ボイリング・ウィッチ)'''」の異名を持ち、'''[[煮込み]]料理'''を得意としている。おぞましさの中に真の旨さがあるという料理観を持ち、[[干物]]見た目[[乾物]]香りなどクセも最悪な強い食材も造詣が深い。自身が所有してい口にす調理室は子供が泣と病みつきになるとて逃げ出すよ不思議禍々しい雰囲気美味さがある。ゲテモノ料理放っており、たびたび異臭騒ぎを起こして好むとう点から創真ともウマが合う
: 秋の選抜編から作中に登場し、Bブロックに登場する。くさやをアクセントに加えた「漆黒のラクサカレー」で84点という高得点を獲得したが、再び緋沙子に敗れて第8位で予選敗退する。しかし、その際に彼女から痛烈に罵倒されたことと、その薬膳カレーを食べて浄化されたこと(作中で白貞塚と呼ばれる)で、今度は彼女を「緋沙子お姉様」と呼んでストーカー的な態度を示すようになる。
: えりなへの盲目的な憧れと「神の舌で罵倒されたい」という[[マゾヒスト]]願望によって彼女の側近の座を狙っているため、緋沙子を敵視している。中等部2年の時にえりなの側近の座を賭けて緋沙子と食戟を行うも敗北し、その時に敗退の条件としてえりなの半径50メートル以内に接近することを禁じられるが、執着心が失われることはなく、それ以降は双眼鏡でえりなを何度も覗き見たり、手紙を毎日30通送るなどの[[ストーカー]]行為を続けていた。
: 月饗祭編で再登場し、郁魅との出店場所を巡る食戟に敗れ、中央エリアに「暗黒干物商會」を出店する。その際に創真と初めて直接対話し、お互いの趣向が似ていることを知って意気投合する。
: 秋の選抜Bブロックでは、[[くさや]]をアクセントに加えた「漆黒の[[ラクサ]]カレー」で84点を獲得したが、緋沙子に再び敗れて予選敗退する。しかし緋沙子との格の差を見せ付けられ、痛烈に罵倒されたことにより、今度は彼女を「緋沙子お姉様」と呼んでストーカー的な態度を示し始めた。
: 月饗祭では郁魅との出店場所を巡る食戟に敗れ、中央エリアに「暗黒干物商會」を出店した。
: テレビアニメ第1期の後期エンディングアニメーションは、ナオのストーカー視点からえりなたちを描いたものとなっており、秋の選抜予選で緋沙子に敗北した回のエンディングのみ、貞塚(白)バージョンを見ることが出来る。
; 美作 昴(みまさか すばる)
: 声 - [[安元洋貴]]、[[渡辺明乃]](幼少期)
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の男子生徒
: 創真よりもはるか非常に大きな巨体と分厚い唇に[[ドレッドロックス]]の髪型が特徴の青年威圧的で粗暴な外見ながら「微に入り細を穿つ」モットーであり、巨体で粗暴な雰囲気に似合わずとし、愛用のバイクに万全な盗難対策をしたり服の裏に自ら刺繍を入れるなど、非常に繊細な作業をこなす。相手の最も大切な道具(包丁)を賭けさせる形で食戟を挑んでは後述の「周到なる追跡」で勝利を収め、料理人としての矜持を踏みにじることを好む。このため、叡山からは「料理人としては完全なる屑」と評される。ただし、創真に敗北して以降は態度を改め、彼の有力な協力者となっている
: '''得意料理は特に明かされず、対戦相手を徹底的に調べ上げ、それを完全にコピーする「周到なる追跡(パーフェクト・トレース)'''称すいう技を用い事前。食戟調べた相手の料理を完全にコピーしおいてはさらそこ自己流品にオリアレンナルの要素付け加えることで相手を完全に一歩上回り、連勝すという、高い技術を持つこのために各種の料理に造詣が深く、そののエキスパートに匹敵する知識や技術を持つ{{Efn2|作中では燻製料理。また相手技術を披露し、同じく燻製を得意とする伊武崎を歯噛みさせ情報の事前収集においストーカー紛る{{R|c86}}の行為を行うため、「KING・of・ストーカー」の異名も持つ}}。連帯食戟物語後半ではさらにそのコピー技術をさら進化させ磨きをかけ、瞬間的に相手の行動・思考を読み取り、自分の手元に全く同じ手順を反映させる「'''周到なる追跡・閃(パーフェクト・トレース・フラッシュ)'''」を披露したする
: 出自は高級レストランの跡取り息子で、幼少期から写真で見た料理を完璧に再現できる才能を発揮していた。しかし、父親から腕前を認められず、認められたい一心でコピー技術を磨き続けていた。ある時、店の大事な客人たちを招いて行われた新作品評会で父のレシピにアレンジを加えたところ父を超えてしまったため、激怒した父に遠月学園へ厄介払いされる形で入学したという経緯を持つ。この過去から料理に対して歪んだ主義・思想を持つようになり、卑劣な行為に勤しむようになった。
: 狙いをつけた生徒についてストーカー紛いの行為で徹底的に調べ上げたうえであらゆる手段を使って挑発し、勝負の場に引きずり出すことでこれまで99の食戟に勝利してきた。相手の料理人にとって最も大切な道具(包丁)を賭けさせることで料理人としての誇りを踏みにじるなど卑劣な性格をしており、その在り方から「'''KING・of・ストーカー'''」の異名を持つ。叡山からも「料理人としては完全なる屑」と評されている。
: 秋の選抜編で初登場し、それまで作中に登場した有力者たちを押しのけ、予選を突破する。本戦一回戦ではスイーツでタクミと戦い、上記の「周到なる追跡」でタクミの思考を完全に読み取り完勝、メッサルーナを奪い取り、勝利記録を99とする。そして実は叡山が用意した創真への刺客であり、タクミへの挑発もすべて創真を食戟に誘い出すためのものだと明かされ、二回戦において創真と戦うこととなる。創真は退学を、美作は今まで奪った99本の包丁を賭けての食戟となり、やはり創真の思考をトレースした「美作のビーフシチュー」を提出する。しかし、調理の場で思考し、今までの知識・技術を注ぎ込んだ創真の料理に敗れる。
: 高級レストランの跡取り息子であり、幼少期から写真で見た料理を完璧に再現できる才能を発揮していたが、父親(声 - [[野川雅史]])からは認められなかった。それでも父に認められたい一心でコピー料理の技術を磨き続け、店の大事な客人たちを招いて行われた新作品評会で、父のレシピにアレンジを加えたところ父を超えてしまったため、激怒した父に遠月学園へ厄介払いされる形で入学する(美作本人は父親が自分から逃げたと解釈している)。入学後も同様の手段を使い続けていたところを叡山に拾われ、彼の手駒となった。
: 料理人を辞めようとしたが創真に諭されて、新たな道を歩むことを決める。その後、月饗祭編で再登場し、創真に恩を返すとして彼の出店に強力な助っ人として登場する。薊政権では特に反発しなかったが、進級試験の連隊食戟に際して創真にメンバーとして誘われ、反逆者チームに加わる。事前準備として十傑全員のトレースを行い、2nd BOUTで第四席の斎藤と彼が得意とする「まぐろ」で対決することになる。同時に久我のサポートを行うなど、活躍するが、隠し包丁の入れすぎで斎藤には敗れる。しかし、彼からは自分の影と戦っているみたいだと賞賛される。その後も、残る十傑との模擬戦として、創真の練習試合の相手となる。
: 秋の選抜Aブロックを4位の91点で通過し、本戦出場を決めた。本戦一回戦第四試合の「スイーツ」対決ではタクミと対戦し、試合直前にイサミを侮辱することでタクミとの試合で食戟を行うことに成功する。試合ではタクミの考えをことごとく先読みし、あらかじめ隠し味として仕込んでおいた[[塩レモン]]を使用した「美作のセミフレッド」で彼に勝利する。その後、創真のもとに現れてタクミと同様の手段で挑発して食戟を受けさせるも、彼からこれまで奪ってきた包丁100本を賭けるよう要求される。試合本番でも創真の料理を完全にコピーした「美作のビーフシチュー」で彼を追い詰めるも、それまで積み重ねてきた経験を表現した創真の前に敗北する。退学して料理人を辞めようとしたが、創真から料理人の真のあり方を示されて再起を促され、タクミからも退学しないよう釘を刺された。
: 月饗祭では、秋の選抜での借りを返すべく創真からの協力要請に応じ、「周到なる追跡」でコピーした創真の料理手順で模擬店の営業をサポートした。
: 進級試験では反逆者には加わらず通常の試験を受けていたが、連隊食戟で創真からの要請に応じ反逆者チームとして参加する。事前準備として十傑全員のトレースを行い、2nd BOUTに参戦し、テーマ食材「まぐろ」で斎藤と対決。「周到なる追跡・閃」で生じた余裕の中で久我のサポートを兼ねた燻製醤油を作り、斎藤の小玉紅玉寿司にアレンジの軍艦巻きを加えた品で勝負する。ネタに筋を入れ味を広がりやすくする「隠し包丁」を入れすぎてしまった差で敗北するも、斎藤からは己の影と斬り合っているようだったと賞賛された。その日の夜、翌日の3rd BOUTに挑む創真たちのためにトレースした十傑で模擬戦を行った。
: えりな新体制になってからは連隊食戟の反逆者チームのメンバー中では唯一、遠月十傑に在席していない{{Efn2|当時は3年生で現在は卒業している女木島を除く。}}。
; 川島 麗(かわしま うらら)
: 声 - [[日高里菜]]
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の女子生徒
: リボンで結んだ長い黒髪が特徴のアイドル風美少女。食戟の司会進行を担当しており、創真と郁魅の食戟の際にも担当した。可愛らしい仕草や台詞の言い回しによって男子生徒から高い人気を集めているが、本性は腹黒。自己顕示欲が強く内心、自分がちやほやされることを好む一方自分以上に目立つ外の女子生徒が目立つとこれを敵視するなど実際。薊政権下でかなり腹黒いため中枢美食機関に与し女子生徒たちヴィラン風反感容姿と言動で食戟の司会ことも少なくない
: 基本的には食戟や秋の選抜予選では、Bブロックの司会進行を担当した。アニメ版で、自らが料理する場面本戦の司会も担当したない
: OVAでは普段はメイド喫茶でアルバイトしていることが明らかになり、そこでタクミにオムライスを振る舞っており、2期アニメのスタジエールでもタクミが店員となりオムライスに二人でケチャップをかける場面が追加されている。
: 中枢美食機関設立後はその思想に洗脳され、連隊食戟の司会進行を務めた際、あからさまに中枢美食機関寄りの発言をしている。
; 佐々木 由愛(ささき ゆあ)
: 声 - 日高里菜
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の女子生徒
: ラビット・スタイルのツインテールが特徴の気弱な処女。秋の選抜予選でAブロックの司会進行を担当したする麗と反対気が弱く、高慢な態度で辛口評価を連発したする千俵なつめ威圧感に気押されていた{{R|c53}}
; 榎本 円(えのもと まどか)
: 声 - 大西沙織
: 遠月学園高等部1年(第92期→2年生の女子生徒丸井と同じく宮里ゼミ所属。
: 丸井とよく似た丸眼鏡をかけているボブカットの少女で、。丸井と同じ宮里ゼミに所属する同期で、ゼミのスであプとされ丸井を敬愛している。名前は単行本7巻で判明。
 
==== 高等部12年(第9391期生) ====
; 小西 寛一(こにし かんいち)
: 声 - [[川田紳司]]
: 高等部2年(第91期生)。丼物研究会(通称「丼研」)主将。
: リーゼント頭とちょび髭、革ジャンが特徴の男子生徒。丼物へのこだわりは本物で研究会のレシピは創真が一目置くほどだが、見かけに反して小心者であるために「丼研」での人望は薄い。後に入部した郁魅からもほとんど頼りにされておらず、郁魅が主将と言って差し支えない状態になっている。
: 物語序盤のえりなの研究会狩りにおいて、丼研を狙われる。小心な性格ゆえに諦めていたが、たまたま見学に来ていた創真が代理で食戟を受けることとなる。彼が対戦相手の郁魅を倒して廃部の危機を救った上に、彼女が「丼研」に入部するという幸運に恵まれる。ただし、経緯から入部してくれると思った創真がその気がないと知って、郁魅と共にショックを受ける。
: 当初は険悪にも見えた郁魅と関係は徐々に良好な関係となり、秋の選抜の予選では「娘の運動会に来たお父さん」のように郁魅を応援する。その後、予選での彼女の活躍により部員が増えたことを喜ぶ。
; 豪田林 清志(ごうだばやし きよし)
: 声 - [[乃村健次]]
: 高等部2年(第91期生)。ちゃんこ鍋研究会(通称「ちゃん研」)主将。
: 力士のような風貌で、語尾に「ごわす」を付けて話す男子生徒。学園創立期から続くというちゃんこ鍋研究会の第76代主将を務め、そのプライドは高い。また、高校生相撲大会で地区優勝したこともあるという。
: 物語序盤のえりなの研究会狩りにおいて、彼女の調理棟を拡張するため邪魔な「ちゃん研」の部室を取り壊すという名目で彼女から食戟を挑まれる。自信を持って迎え撃つが完敗し、近年めぼしい実績もないという理由で研究会ごと廃部にされる。月饗祭時点では同好会として再出発しているが、その後の薊政権下では残党狩りで再び廃部にされる。その後も密かに活動していたが、見つかり晒し者にされる。
; 甲山 鉄次(かぶとやま てつじ)
: 声 - [[野川雅史]]
: 高等部2年(第91期生)。串打ち研究会主将。
: ガタイの良い大柄な体格の男子生徒。牛、鶏、魚介とあらゆる食材を変幻自在に加工・調理し、「串打ちの鉄」の異名を持つ。食戟の勝率は8割を超える実力者。秋の選抜での創真の実力を評価し、スタジエール後に創真に食戟を挑むが、料理人としてのレベルを上げた彼に敗北する。
: 月饗祭では目抜き通りエリアに出店し、初日の売上では第2位にランクインする。
: 薊政権下では中枢美食機関設立に異を唱え、自身の退学を賭けて叡山に食戟を挑む。しかし、叡山が前もって審査委員を買収しており、料理を食べてすらもらえず敗北する。これを知った創真が叡山に食戟を挑み、勝利したこと、また一色が叡山の不正を公表したことで退学は取りやめとなる。
 
==== 学園教師 ====
; ローラン・シャペル
: 声 - [[水島裕 (声優)|水島裕]]
: 遠月学園フランス料理部門主任講師。
: 厳つい表情の白人の中年男性。講義中も試食中もその厳つい表情を変えず「笑わない料理人」と呼ばれる。「A評価をつける気にはなれない料理は全てEにする」と豪語するなど、学園の講師の中でも特に評価が厳しく、プロの業界で活躍中の卒業生たちからも恐れられているという。10年ほど前に遠月に赴任し、当時在籍していた四宮たちとは、彼らの卒業後も親交がある。
: 最初の調理実習のエピソードに登場し、課題を出す。創真・恵ペアが同級生の嫌がらせを受けて料理を台無しにされたところを、創真が機転を利かせ、さらに料理の質も上げたものを試食することとなり、その美味さに破顔し、A評価を与える。その後も、学園教師の代表的な人物としてしばしば作中に登場する。
: 薊政権下では、その思想を内心では批判しているが、成果を出すために表立った翻意を示すことができずにいる。
; 汐見 潤(しおみ じゅん)
: 声 - [[高橋美佳子]]
: 遠月学園教師。汐見ゼミ主催。第73期卒業生。極星寮OG。元十傑(席次不明)。34歳(第45話時点)。
: ポニーテールに眼鏡を掛けた一見中学生と見間違えるほど童顔の小柄な女性。香辛料の専門家で主に高等部2年の授業を担当し、また香辛料に関するゼミを主催する。普段はドジで生活力がほぼ皆無だが、史上最年少で学園の教授に抜擢されるなど香辛料に関しては天才で、新たな栽培方法の確立や長期保存法の発見など、多くの実績を残す。また、熱帯の国の孤児であった葉山の才能を見出し、身元引受人となった経緯があるが、今では普段の生活は助手の葉山の方に面倒を見て貰っているような状態となっている。
: 実は極星寮の黄金世代の一人で堂島と城一郎が高等部2年の時(汐見が中等部の時)、入寮した。ふみ緒の試験を一発でクリアし、堂島からも有望視され、十傑入りも果たす。一方で城一郎の新作ゲテモノ料理の実験台にされ続けたために彼のことを毛嫌いしている。
: 秋の選抜編で登場し、お題のカレーのために創真の訪問を受ける。ところが彼が城一郎の息子と知って猛反発し、子供っぽい態度をとる。
: 薊政権下ではゼミ解体の危機に陥り、それを防止するために葉山が薊側に付くという事態に陥る。汐見としては薊に付くことは断固反対であったが、葉山に押し切られてしまう。進級試験において葉山と創真の勝負を見届け、勝敗が決した直後に葉山をビンタし「研究よりも、葉山が自分の料理を楽しみ同年代の友と研鑽していく風景を見たい」と告げ諭す。
; 宮里 隆夫(みやざと たかお)
: 声 - [[木島隆一]]
: 遠月学園教師。宮里ゼミ主催。
: 美食に関する古典文献を研究・分析する宮里ゼミの主催者。高等部1年生にしてゼミのエースを務める丸井の知識と実力を高く評価する。
; 西園 和音(にしぞの かずね)
: 声 - [[東内マリ子]]
: 遠月学園教務部の職員。
: 眼鏡にスーツというきっちりとした姿の女性。スタジエール編において、研修先の生徒たちを観察し、その合否を判定する。
 
==== 中枢美食機関 ====
; 薙切 薊(なきり あざみ)
: 声 - [[速水奨]]
: えりなの実父。旧姓は中村(薙切家婿養子)。遠月学園総帥(仙左衛門追放後)。第71期卒業生で元十傑第一席。極星寮OB。
: 色白の肌に白のメッシュが入ったオールバックの壮年男性。常に黒いスーツにコートを羽織り、他人を畏怖させるほどの威圧感が特徴の人物。元十傑第一席という一流の料理人だったが、後述の理由から美食至上主義を掲げ、一定水準に満たない料理は「餌」と断言し否定する。特に幼少期のえりなには虐待にも等しい教育でその思想をすり込み、彼女の人格形成に多大な影響を与える。また当時の経験から高飛車なえりなをして父・薊の前では竦んでしまい、彼女を言いなりにできるほどの精神支配力を持つ。また、婿だが薙切家の者が美味なる料理を食すと周囲の者を強制的に「おはだけ」にする「おさずけ」も持つ。
: 元は遠月学園の学生で堂島と城一郎の2年後輩。高等部1年生で2人に次ぐ十傑第三席となる天才で、2人がいなくなった後は2年生で第一席となる。同じく極星寮に所属し、特に城一郎を才波先輩と呼んで強い敬意を抱いていたが、それゆえに彼が疲弊して退学に至ったことに強いショックを受け、その後の「真の美食計画」の強い動機となる。また、十傑として活動する中で、次第に空虚感を抱えるようになっていたところを真凪と出会い、彼女に心の内を見抜かれ、彼女を満足させることを目標に再び料理に熱が入ったという過去を持つ。やがて交際に発展し、娘えりなに恵まれるも、真凪が神の舌に絶望し倒れてしまった事で自分の無力さを痛感する。そしてえりなにも同じ苦しみを味わわせまいと「真の美食計画」を始動し、上記の虐待といって差し支えない教育を行った。このため、それを知った仙左衛門によって薙切家から追放され、その後はアメリカを拠点に海外において富裕層を相手に力を蓄えていた。
: 物語には月饗祭の最終日に登場する。突如、えりなの店に現れて彼女を動揺させ、さらには十傑の過半数の支持を得て仙左衛門を追放し、自らが総帥となる。以降、上記の通り、「真の美食計画」のため中枢美食機関を立ち上げ、自らの方針に従わない者を排斥していく独裁を始める。司ら十傑や、さらにデコラのような審査役のWGOの執行官まで味方に付けていたことで最終盤まで創真ら反逆者たちの抵抗を軽んじ、連隊食戟も受ける。FINAL BOUTにおいて審査を務め、創真・えりなペアの料理に対し、純粋に育て上げたえりなに不純物(創真)が混ざったと激怒し、拒絶しようとする。しかし、実食して本能には逆らえず、完全な敗北を認め、無言で会場を去る。
: 第二部ではBLUE編の中盤で再登場し、上記の真凪との馴れ初めや、美食計画が苦しむ彼女を救うためのものであったことなども明かされる。また、最終盤においては、実は朝陽の実父であったことも判明する。
; 相田 ショーン(あいだ ショーン)
: 声 - [[興津和幸]]
: 薊の秘書。
: 目鼻立ちの整った金髪の若い男性。薊の秘書的な存在。常識的な人物で、薊に振り回されることも多く、愚痴を漏らす。
; 楠 連太郎(くすのき れんたろう)
: 声 - [[浅沼晋太郎]]
: 高等部2年(第91期生)。中枢美食機関の一員。
: 左目の目元に入れ墨を入れた青年。中枢美食機関に選ばれたことに強いプライドを持ち、尊大な態度をとる。食戟においてはあえて条件を相手に委ね、その上で徹底的に叩き潰すことを好む。こうした言動からタクミから今までの劣等感の裏返しだと指摘されている。
: 得意分野は低温調理。スチームコンベクションオーブンやサラマンドルといった最先端の加熱機器を多数所持する。火入れの全てをマスターすることで、素材特化の料理人には辿り着けない地平に行けると自負する。普段の態度とは裏腹に素材の加熱時は冷静になる。
: 残党狩りにおいて最先端研究会代表の黒木場と対決する。先述の動機から、魚介類を得意とする黒木場にあえて食材テーマ「鮭」をぶつける。凍結粉砕機で作った鮭のアイスを付け合せ、オリーブオイルで鮭の水分を閉じ込めた「サーモンのコンフィ・フラム」を披露するも、黒木場のクーリビヤックに比べ味が単一的かつ表面的であることを指摘され敗北する。
: その後の十傑バトルロイヤルでは3年生の実力者に敗北する。
; 梁井 メア(やない めあ)
: 声 - [[M・A・O]]
: 高等部2年(第91期生)。中枢美食機関の一員。
: 軽い性格で髪を左側で縛った少女。楠と同様に中枢美食機関に入らない(入れない)生徒を見下す。
: 残党狩りにおいて丼物研究会代表の郁魅と対決し、敗北する。
; 熊井 繁道(くまい しげみち)
: 中枢美食機関の一員。
: 高校生離れした大柄で筋肉質な体格の青年。楠を片手で持ち上げるほどの怪力を誇り、寡黙で必要最低限の発言しかしない。
: 残党狩りにおいて郷土料理研究会代表の恵と対決し、敗北する。
; 小古 類(こふる るい)
: 中枢美食機関の一員。
: 目元が隠れ、腰まで届く長髪が特徴の女性。常に無口。
; 鏑木 祥子(かぶらぎ しょうこ)
: 高等部2年(第91期生)。中枢美食機関の一員。薊政権下の十傑第五席。
: 薊政権下で十傑入りした女生徒。2年生ながら現役の紀ノ国や叡山よりも上の第五席に配された実力者として描写される。連帯食戟の1st BOUTでは元第三席の女木島と対戦するが、試合描写もなく惨敗する。
; 白津 樹利夫(しらつ じゅりお)
: 声 - [[近藤孝行]]
: 高等部2年(第91期生)。中枢美食機関の一員。薊政権下の十傑第八席。
: 長髪と割れたあごが特徴の男子生徒。代々イタリア領事館の食事番で日伊両国でその名を轟かせているという白津家出身。得意料理はイタリア料理。薊政権前は十傑には入っていなかったが、その腕前は司も高く評価する。同期の一色をライバル視し、彼の才能を高く評価する一方で、その飄々とした振る舞いには不満を持つ。中枢美食機関で競い合いたいにも関わらず、彼が薊に反逆したことにも同様に不満がある。
: 連帯食戟の1st BOUTにおいて、テーマは「うなぎ」として一色と対決する。自身はメスの大型うなぎ(カピトーネ)と水分が少ないトマト「サンマルツァーノ」を使った煮込み料理「カピトーネ・イン・ウーミド」を出し高評価を得る。しかし、調理中に極星寮を侮辱したことで一色の逆鱗に触れてしまい、本気を出した彼の料理に惨敗する。しかし、一色の本気の料理を味わえたことに満足げな態度を示す。
: 読み切り版のジュリオ・ロッシ・早乙女と、容姿や料理スタイルが似ている。
 
==== 中等部 ====
; 早津田 みつる(そうつだ みつる)
: 声 - [[山下大輝]]
: 遠月学園中等部3年生→高等部1年生(第93期生)。新聞部所属。
: まだあどけなさが残る少年。秋の選抜での創真の戦いぶりに感動し、校内新聞「遠スポ記者としてカメラを片手に学内で取材のため創真の下を訪れる。当初秋の選抜で、基本的に把握して生徒たちからヒール扱であ情報量の多さから創真からは美作スパイではファンといかと疑われ、実際、創真についもかなりことために取材や記事調べていた{{R|c81}}書く
: 秋の選抜編の本戦一回戦後から作中に登場し、上記経緯から創真にまとわりつく。当初は次戦で戦う美作のスパイではないかと創真から疑われたが、その後は創真の試作の味見訳となる。しかし、その取材データを美作に盗まれるという失態を犯す。
: その後は試作したビーフシチューの味見役として創真の取材を行ったが、美作にデータを盗み見られた。月饗祭では創真の依頼で久我の特集記事を見せたり、彼の久我に対する宣戦布告の記事を掲載している。
: 月饗祭にも登場し、創真の依頼で久我の特集記事を見せたり、彼の久我に対する宣戦布告の記事を掲載している。
 
==== 学園OB ====
; 幸平 城一郎(ゆきひら じょういちろう)
: 創真の実父で「食事処ゆきひら」店主。遠月学園第69期生(中退)。元十傑第二席。極星寮OB。
: 声 - [[小山力也]](アニメ・VOMIC){{R|natalie}}
: →[[#幸平家]]
: 創真の父で、大衆食堂「食事処 ゆきひら」の店主。38歳(第1話時点)。旧姓は'''才波'''(さいば)。
: ボサボサの長髪と無精髭を生やした風貌が特徴。性格は非常にマイペースで、創真らを振り回すことが多々あるが、料理の腕前は創真を遥かに上回り、[[マンハッタン]]にある高級ホテルのVIP専用ルームで料理人を務めるほどである。創真にとっては超えるべき高き壁であり、彼が幼稚園児の頃から自身の料理技術や料理人としての心構えを徹底的に叩き込んでいる{{Efn2|ただし、あくまで料理技術は定食屋としての技術のみであり、フランス料理のある製法も創真は一色に指摘されるまでそれが定食屋の技術だと思っていた。}}。世界中を渡り歩いた経験に基づく創作料理を得意としている。
: かつては遠月学園の極星寮に所属し、同期の堂島と共に極星寮の黄金期を築いた。出身は不明だが、名門出身者が言いがかりを付けていることからそれほど高い家柄ではない模様。料理の腕前は堂島より上(121戦101勝)であり、第69期生最強の料理人だったが、初めて試す料理やゲテモノ料理を食戟の場で平然と出すなど、生真面目な優等生の堂島とは対照的に気まぐれでマイペースな性格で、問題行動が多かったため「十傑評議会」では堂島に次いで第二席であった。後輩の薊や学外の食通からは類まれな料理センスを持つ天才と称えられていた。しかし、高等部2年生になった頃からゲテモノ料理を作るようになり{{Efn2|堂島は高いステージを要求され続ける現実からの一時の逃避でいわばガス抜きと称している。}}、自分を天才と決めつけ勝負する前からあきらめる相手を容赦なく屈服させる姿から'''[[修羅]]'''と呼ばれるようになった。高等部3年生になってからも様々な学外のコンクールで優勝し世界若手料理人選手権コンクール「BLUE」でも金賞候補に挙げられていたが、周囲の期待と自分の理想との間で苦悩し続けた結果、ついにゲテモノを作る余裕すらなくなるほど疲弊し、「BLUE」を放棄してしまった。そこへ仙左衛門に料理から離れ自分を見つめ直すことを勧められ、遠月を中退した。
: 中退後は世界中を回り、各国の名店で腕を振るう「流浪の料理人」と呼ばれ、当時の料理雑誌には必ず名前が載るほどの存在になった。また、施設に引き取られた朝陽とも交流をしている。それでも情熱は戻ってこず、ある時を境に忽然と料理業界の第一線から姿を消し{{R|c41}}、偶然「ゆきひら」を訪れた事で珠子との交際が始まり、子宝に恵まれる。創真が物心つくころには「ゆきひら」の店主になっていた{{Efn2|当初、創真との親子関係は、現極星寮の寮生、同期の堂島や総帥の仙左衛門などの一部の人物にしか知られていなかったが、後にえりな、薊、緋沙子、アルディーニ兄弟、新体制の十傑である久我、叡山や紀ノ国までもが知ることになる。}}。一方で仙左衛門とは遠月を去った後も個人的なコネを持ち、秘密裏に招かれては彼に料理を振舞っていた。
: 10年ほど前、薙切邸を訪れ仙左衛門に料理を振舞っていたときに幼少期のえりなと出会う。「どうして奇抜なのに美味しい料理を作れるのか」というえりなの問いに対し「行き着く先がわかっていたら楽しくないだろ」と答え、えりなに大きな影響を与えた。この考えは創真にも受け継がれている。
: 創真の中学卒業後、「『ゆきひら』を数年休業する」と宣言して失踪し、知り合いのツテをたどって海外で仕事を始める。1学期終了後(アニメでは地獄の合宿後)、極星寮に顔を出した翌朝、「秋の選抜」に出場する創真を料理勝負で激励し、予選のお題「カレー料理」に関わるスパイスに詳しい後輩の汐見を紹介して去って行った。その後仙左衛門の元を訪れ、自分が掴んだ薊の不穏な動向を報告した。
: 月饗祭と時を同じくして、海外の地で出張中だった堂島と偶然再会し、薊が遠月学園の新総帥に就任したことを知る。薊の改革を阻止するため堂島の提案で進級試験の会場に赴き、創真からの挑戦を突っぱねる薊に対し「創真たちが負ければ店を廃業し薊の下につく」という条件を出し連帯食戟を取り付けた。準備期間中には薊の行動理念の原因が自分の過去にあることを創真に明かし、彼らが十傑に勝利できるよう特訓を課す。
; 堂島 銀(どうじま ぎん)
: 声 - [[子安武人]]
: 遠月リゾート総料理長兼取締役会役員{{R|c15}}。遠月学園第69期卒業生。元十傑第一席。極星寮OB。
: 身長188cmで筋肉質な体格をした坊主頭の男性。外見に反した気さくな人物で後輩たちに対しても人情味のある優しい態度で接するものの、料理に関して創真や四宮もたじろぐほどの気迫を放つこともある。肉体のメンテナンスを日課とするが、これもより良い料理のためだという。後述のように学園在籍時は城一郎の親友かつライバルであり、創真に彼の雰囲気を見てとり気に入る。食戟での実食の際のイメージ描写では女装など奇抜な格好で描写されることが多い。
: 身長188 cm。4月3日生まれ。血液型はA型。3サイズはB126-W90-H108。好きな日課は肉体のメンテ。
: 学生時代は十傑第一席となり、城一郎と共に極星寮黄金時代を築く。また、卒業試験は歴代最高得点という成績で、現役学生からも名の知られる伝説的な人物。卒業後も全国800件あまりの高級料理店からのオファーを受けるものの、城一郎がスランプに陥り自主退学したことに責任を感じて、これらを断るほど落ち込み、その中で仙左衛門の誘いを受け次世代の料理人を導く役目を担うために、遠月グループに入ったという過去を持つ。
: 筋肉質な体格を持つ坊主頭の男性で{{Efn2|学生時代は短髪を逆立てた髪型をしていた。}}、肉体の[[メンテナンス]]を日課としている。他の卒業生たちからも一目置かれており、創真も一瞬たじろぐほどの気迫を持つ。後輩たちには厳しい言葉で叱咤しながらも、人情味のある温かい態度で彼らを励まし{{R|c23|c27|c33}}、その成長を静かに見守っている。気まぐれな性格の城一郎と対照的に生真面目な優等生で、卒業後も寮母のふみ緒には毎年年賀状とお中元を贈っている{{R|c41}}。ただし生真面目といっても融通の利かない堅物ではなく、時折ユーモアに富んだ言動で周囲の雰囲気を和ませ、料理の審査ではリアクションのイメージ内で[[女装]]をするなど、剽軽な一面も見せる。
: 夏の合宿編において学園OBの特別講師及び合宿試験の長という形で作中に初登場する。合宿日程を滞りなく進める傍らで、後輩の四宮の「停滞」も見て取り、彼に圧力をかけて創真・恵ペアとの食戟を実現させる。結果として恵の素質を見出して退学の危機から救うに留まらず、四宮をも導く。ここで創真に城一郎に雰囲気を見出し、彼を気に入るも、この時は創真が彼の息子だとは気づかないで終わる。
: 在学時は「遠月十傑評議会」の第一席であり、歴代最高得点で学園の卒業試験をクリアした{{R|c15}}。創真の父・城一郎とは同期生であり、第二席の城一郎と共に極星寮黄金時代を築いた{{Efn2|城一郎との食戟では負け越していたが(121戦101敗)、城一郎は授業をサボったり十傑の仕事を投げ出すなど問題行動が多かったため席次では堂島が上だった。}}。城一郎がスランプに陥り自主退学したことに責任を感じ、全国800件あまりの高級料理店からのオファーを断るほど落ち込んでいたが、仙左衛門の誘いを受け、次世代の料理人を導く役目を担うため現在の地位を選んだ。
: 秋の選抜において再登場し、準決勝の審査委員長を務める。黒木場・葉山戦においては判定を決めかねた審査員の木久知の意志を尊重し、史上初の3人による決勝を提案し、引き続き決勝の審査員を務めることになる。
: 宿泊研修での恵と四宮の騒動に対し、恵・創真ペアと四宮による非公式の食戟を取り仕切る。これによって、料理人としての恵の真の才能を開花させて彼女の退学危機を救ったうえ、四宮が停滞を脱するように導いた。また、研修中の創真の雰囲気から、彼が城一郎の息子であることにも気付いた{{Efn2|卒業して数年後に城一郎からの電話で子供ができたことを教えられたが、電波が悪くさらに城一郎がすぐに切ってしまったため「ゆきひら」の名をはっきり聞き取れなかった。}}。
: 月饗祭及び薊のクーデター時は海外におり関知していなかったが、偶然に城一郎と再会する。その後の薊政権下では中立の立場を宣言し、進級試験において創真と葉山の食戟の立会人を務める。しかし、その裏では仙左衛門や城一郎と共に薊を倒す計画を秘密裏に練っており、連帯食戟を仕掛ける。そして食戟当日まで城一郎らと共に創真たち反逆者らを特訓する。
: 秋の選抜本選準決勝では審査委員長を務め、葉山と黒木場の第二試合で判定が拮抗してしまった際には、あえて両者を決勝に上げ、決勝戦を創真との三つ巴で行うことを提案し、決勝戦でも引き続き審査員を務めた。その後、四宮の新しい店にスタジエールの研修生として創真を推薦した。
: 月饗祭の期間中は海外に出張しており、ある異国の地で偶然城一郎と再会。その時日本からの電話で薊が新総帥に就任したことを知る。その後彼自身はあくまで中立の立場を宣言し、創真の進級試験で葉山との勝負の立会人を務める。その裏で薊政権を覆すために仙左衛門と城一郎を手引きし、秘密裏に計画を練っていた。薊との交渉が成立した後、タクミと恵に自分達の過去を話し、食戟当日まで城一郎らと共に創真たちに特訓を課した。
; 四宮 小次郎(しのみや こじろう)
: 声 - [[中村悠一]]、[[小林由美子]](幼少期)
: [[パリ]]のフランス料理店「SHINO'S」オーナーシェフ{{R|c15|c23}}。遠月学園第79期卒業生{{R|c21}}。元十傑第一席。スピンオフ漫画『食戟のソーマ L'etoile-エトワール-』における主人公。
: 眼鏡をかけた痩身男性。フランス料理の専門家であり、在学時は十傑第一席だったのみならず、卒業後は単身でフランスにおい渡っ店を開き、その年に最もフランス料理の発展に貢献した料理人に与えられる「プルスポール勲章」を日本人で初めて受章した実績を持つ{{R|c15|c26}}{{Efn2|ち、後輩たちから名の知られた人物。特に肉料理に偏りがちなところをレギュムに新しい光を当てたと評価され、プルスポール勲章」は架空野菜料理(レギュム)勲章であ魔術師」と称えられる。}}。一方で、個人としては毒舌家で、幼少期から非常にプライドが高く、頑固で融通の利かない性格だった特に後述のパリでの過去し本来は厳しいら、より険悪がら面倒見のになっていたいい性格で夏の合宿以降は以前よりも編の騒動を経ていくらか性格が丸くなり{{R|c110}}「SHINO'S」元来スタッフからも慕われ{{R|c110}}ている。同期面倒見水原を始め、後輩の乾、梧桐田の3人とは在学時代から仲がく、関守とさなど交流が深かった。特に水原・乾・梧桐田には学生時代からよくからかわれ、在でもたびたび振り回さてい。創真に対しては、彼の「知識欲や好奇心、それが他人が踏み出せないよう一歩を踏み出せ」こ。普段は標準語で話すが、母親から、彼の会話時期待をかけている。スタジエールを終えた創真から「師匠」と呼ばれてい九州弁に戻{{R|c115}}
: 九州の田舎出身で裕福ではなかったが、幼少期に家族と行ったフレンチ料理のレストランで母親の笑顔を見てフレンチの料理人を志すようになる。遠月在学中は様々な料理コンテストに出場して優秀な成績を修めて十傑第一席となり、当と言った時は同期の水原を始め、後輩の乾、梧桐田の3人と仲が良かった。卒業後は単身でフランスに渡り、6年間の修業を経て自らの店「SHINO'S」をオープンさせる。ところが、嫉妬や若い異邦人であることでスタッフに軽んじられ、レシピを無視されるなどして店が傾く。高圧的に接することでスタッフを統制し、立て直し、念願のプルスポール勲章を受章したものの、この経験から他人の意見には耳を貸さず自分しか信用しないようになり、またオーナーシェフとしての器が完成しないうちに才能だけで頂に辿り着いたことで次の目標を見失って「停滞」し、スランプに陥っていた。
: 肉料理に偏りがちなフランス料理において、'''レギュム'''{{Efn2|フランス語で野菜を意味する。}}に新しい光を当てた料理を評価され、「'''野菜料理(レギュム)の魔術師'''」と称えられる{{R|c24}}。四宮の料理を食べた者は、魔法少女のようなリアクションを見せる{{R|c24|c110}}。
: 夏の合宿編において学園OBの特別講師の一人として作中に登場する。紹介早々に頭髪料の匂いで生徒一人を退学させるなど恐れられる。自身の講義でもあえて落とす者を作ろうとし、人数分の新鮮な食材を用意せず、やむを得ずレシピを変えて善処した恵を容赦なく落第させる。これに創真が抗議し食戟を挑み、さらに「停滞」を見抜いていた堂島の介入もあって創真・恵ペアと退学を賭けた勝負をすることになる。結果は四宮の圧勝であったものの、堂島に促されて恵の料理を試食し、その工夫に故郷の風景を思い出して涙を流し、初心を取り戻して退学を取り消す。合宿終了後は三ツ星獲得を新たな目標に定め、フランスに戻る。
: 九州の田舎出身であり、上流家庭の生徒が多い遠月学園の中では珍しくそれほど裕福ではなく、料理とすら無縁の家庭だったが、幼少期に家族と行ったフレンチ料理のレストランで母親がみせた笑顔を見て、フレンチの料理人になれば母親を笑顔にできると考え、フレンチの料理人を志すようになった{{R|c113}}。普段は標準語で話すが、母親との会話では九州弁に戻る{{R|c113}}。
: スタジエール編で再登場し、生まれ故郷である日本で自分の料理のあり方を再確認として、東京に第二店舗の「SHINO'S TOKYO」を開く。オープニング準備の忙しい中で創真が学園より派遣され、相変わらず厳しい態度を崩さないものの直接的・間接的に教え、彼を成長させる。また、新作コンペでは創真の作ったフレンチ風親子丼をクオリティが低いと評しながらも、自らの手で改良した「うずらの詰め物 リゾットと卵?生意気小僧風?」を新作メニューとして採用する。スタジエール終了後は創真から感謝されると共に「師匠」と呼ばれるようになる。
: 遠月在学中にはさまざまな料理コンテストに出場して優秀な成績を修め、「遠月十傑評議会」第一席でもあった。学園卒業後、その賞金を持って単身渡仏後に6年間の修行を経て、「SHINO'S」を開店させた{{R|c23|c26}}。開店当初こそ順調だったものの、自分に嫉妬したスタッフが勝手にルセット(レシピ)を変えたことで、店の評判が下がり経営難に陥ったという経験から、他人の意見には耳を貸さず自分しか信用しないようになった。その後、念願のプルスポール勲章を受章したものの、オーナーシェフとしての器が完成しないうちに才能だけで頂に辿り着いてしまい、次の目標を見失って停滞しスランプに陥っていた{{R|c26}}。
: 連隊食戟においてはその数週間前に堂島の誘いで北海道入りし創真や恵を特訓する。
: 宿泊研修中、自らが提示した課題「九種の野菜のテリーヌ」で不測の事態に善処しようとしたことを考慮せず恵に退学処分を下すが、それに納得しない創真に食戟を挑まれ、堂島の計らいで創真の補助を受けた恵と対決する。食戟には勝利したが堂島に停滞を見抜かれ、彼の勧めで食した恵の料理によって、周りを顧みない自身の姿勢に気づき、退学を取り消した{{R|c27}}。合宿終了後は[[ミシュランガイド|三ツ星]]獲得を新たな目標に定め、フランスに戻っていった。
: エピローグではパリの本店で日本人初のWGOの三ツ星を受賞したことが明かされる。
: 宿泊研修から数か月後、生まれ故郷である日本で自分の料理のあり方を再確認することを目的として、フランスでの反対を押し切り東京に第二店舗の「SHINO'S TOKYO」を開く{{R|c113}}。オープニング準備中にスタジエールで派遣された創真と再会すると、相変わらず厳しい態度で接し、慣れないコース料理に苦戦する彼にあえて助言せず、自力で乗り越えることを期待して見守った。新作コンペでは創真の作ったフレンチ風親子丼をクオリティが低いと評しながらも、自らの手で改良し「うずらの詰め物 リゾットと卵〜生意気小僧風〜」として店の新作メニューに採用した。
: 連帯食戟の数週間前、堂島の誘いで北海道入りし創真や恵を特訓した{{Efn2|本人は特訓に付き合ったのはただの気まぐれで、薊と関わる気はないと主張しているが、自分が誰かを導く番になったとき、創真と恵の顔が浮かんだと振り返っている。}}。
: BLUEから1年後、パリの本店で日本人初のWGOの三ツ星を受賞した。
; 水原 冬美(みずはら ふゆみ)
: 声 - [[川澄綾子]]
: イタリア料理店「リストランテ エフ」シェフ{{R|c15}}。遠月学園第79期卒業生{{R|c26}}。元十傑第二席。夏の合宿の特別講師
: ショートヘアの小柄な女性。基本的に無表情で、淡々と皮肉っぽ台詞が多いを放つ在学時は同期の四宮に次ぐ十傑第二席であり、四宮とは時代からの腐れ縁であり、彼に勝てないことを悔しがりつつ、その腕前を認めている
: 夏の合宿泊研修編において学園OBの特別講師の一人として作中に登場する。四宮と創真・恵ペアの食戟では、関守・梧桐田と同様、創真・恵ペアと四宮よる食戟の審査員を務め研修四宮に票を入れるものの、調理場における創真の恵に対するサポート能力を高く評価し、合宿終了後創真とアルディーニ兄弟をリクルートしようとしたする、実家の店断られる(同様にイタリア料理継ぐこ得意しか考えていない彼らからはするアルディーニ兄弟にも声を掛けるが断られた<ref>単行本第5巻のおまけページより。</ref>る)
: 秋の選抜では編において再登場し、準決勝の審査員を務める。後輩の角崎からは敬意を抱かれている
; 関守 平(せきもり ひとし)
: 声 - [[間島淳司]]
: [[]]店「銀座ひのわ」板長{{R|c15}}。夏の合宿の特別講師
: 細目の壮年男性。夏の合宿編において学園OBの特別講師の一人として作中に登場し、四宮と創真・恵ペアの食戟では、水原・梧桐田と同じく共にその審査員を務め票では四宮に入れるものの、堂島が恵の工夫を見破って明かすと、梧桐田と共に感激する。合宿泊研修終了梧桐田と乾から目を付けられていた恵を自分の店にリクルートしようとしたする
: 「食戟本編では詳しい来歴は明かされないがスピンオフ小説ソーマ L’etoile―エトワール―」』にれば、四宮・水原の79期生より上級生で、四宮がパリ行きを決めた時は既に自分の店を持っていた。
; ドナート 梧桐田(ドナート ごとうだ)
: 声 - 近藤孝行
: [[オーベルジュ]]「テゾーロ」シェフ{{R|c15}}。遠月学園第80期卒業生{{R|c26}}[[顎]]が2つに割れている夏の合宿徴の男性で、水原・関守と同じく審査員を務めた。初登場時から恵に注目し、彼女を自分の店にリクルートしようとした。アニメでは在学当時からやや片言で喋る別講師
: 顎が2つに割れている大柄な体格の男性。夏の合宿編において学園OBの特別講師の一人として作中に登場し、当初より、乾と共に恵に注目する。四宮と創真・恵ペアの食戟では、水原・関守と共にその審査員を務める。票では四宮に入れるものの、堂島が恵の工夫を見破って明かすと、初めから自分の見立て(恵の良さ)は正しかったと感激する。合宿終了後は、乾と共に恵をリクルートしようとする。
; 乾 日向子(いぬい ひなこ)
: 声 - [[能登麻美子]]
: 日本料理店「霧のや」女将{{R|c15}}。遠月学園第80期卒業生{{R|c18}}。元十傑第二席。夏の合宿の特別講師
: マイペースかつおっとりした雰囲気の女性和装の美人軽口を叩いて先輩の四宮に余計なことを言っては小突き回さ、頬を膨らませて怒るなど{{R|c24}}、子供っぽいところがある{{R|c22|c24}}しかし、在学時十傑第二席で'''霧の女帝'''」の異名で恐れられるなど、料理に対しては時折冷徹な一面を見せる{{R|c18}}。初対面の時から恵のことを気に入っており{{Efn2|初対面では「さん」付けであったが、後に「ちゃん」付けで呼ぶようになる。}}、自分の店に必死にリクルートしようとするなど、公私混同になりがちな面がある{{R|c15|c22}}。アニメ版では角崎にも興味を見せている。
: 夏の合宿編において学園OBの特別講師の一人として作中に登場する。ここにある物を使って自分を満足させる料理を作れというお題を出し、自分が食べていた柿ピーで揚げ物を作った創真の機転を高く評価する。また、初対面時より恵を良い子として気に入る。ただし、タクミに頼まれた創真との勝負の判定は面倒くさくなり預かりとして逃げてしまう。その後、四宮と創真・恵ペアの食戟では、不公正なジャッジをする可能性として審査員になれず、椅子に縛られ、さらに五月蠅いため最後はガムテープで口を塞がれる。本来審査員でなかった堂島が恵の工夫を見破って彼女に票を入れると、「私も」と言って乾も恵に票を入れる。合宿終了後は、梧桐田と共に恵をリクルートしようとする。
: 宿泊研修では、自身の課題において創真とタクミの対決の審査を行なったが、散々焦らした挙句に勝敗の判定は預かりとした。恵・創真ペアと四宮による食戟では審査員から外されたが、ちゃっかり実食していた。秋の選抜では準決勝の審査員を務めた。
: 秋の選抜編において再登場し、準決勝の審査員を務める。
: BLUEから数年後は、恵と紀ノ国が時折店の手伝いに来るようになっている。
: BLUEから数年後を描いたエピローグでは、恵と寧々が時折店の手伝いに来るようになっている。
; 角崎 タキ(つのざき タキ)
: 声 - [[小松未可子]]
: [[スペイン料理]]店「タキ・アマリージョ」シェフ。遠月学園第88期卒業生。司たちの2学年先輩にあたる。在学時は十傑第二席。秋の選抜審査員
: 小柄だが短気毒舌家釣り目の女性。短気で怒りっぽく、料理のマナーが悪い者に対しては「調教」と称した体罰も辞さない、過激な考えを持っている。自分と近いタイプが近い水原に対しては「冬美先輩」と敬意を払って接しているが、子供っぽい乾に対してはタメ口で接している。
: 秋の選抜編において準決勝の審査員を務め、創真と美作の対決を判断する。上記の思想から美作を良く思っておらず、調理中は悪態をつくものの、その料理には素直に感服する。最終的にはその上を行った創真に軍配を上げる。続く黒木場と葉山の対決では迷った結果、黒木場に軍配を上げる。
: 秋の選抜準決勝の審査員を務めた{{Efn2|この他、四宮、関守、梧桐田らも秋の選抜準決勝の審査員の役目を要請されたが、彼らは都合が合わなかったために断っている。}}。
; 木久知 園果(きくち そのか)
: 声 - [[西明日香]]
: [[洋食]]専門店「春果停」シェフ。遠月学園第89期卒業生。司たちの1学年先輩にあたる。在学時は十傑第二席。秋の選抜審査員
: 気弱でっとり雰囲気の性だが、時折豊富な料理の蘊蓄を語る癖がある作中先輩女性たちの中でもトップクラスの巨乳であり、角崎にはから「乳房お化け」と呼ばれるほど巨乳が特徴。基本的に大人しいが時折プロポーション料理持ち主蘊蓄を語る癖がある
: 秋の選抜編において準決勝の審査員を務めたが、葉山とる。黒木場と葉山第二試合対決では両者の皿の出来が拮抗していたため、として判定をず、史上初の3人での決勝戦とかった
; 海老沢 理子(えびさわ りこ)
: 遠月学園第70期卒業生。極星寮黄金世代の一員であり、当時はOB。元十傑第四席の地位にいた実績を持つ
: 極星寮黄金世代の一人である女性。城一郎の回想に登場し、彼や堂島、薊とよく料理勝負をしていた。
: 城一郎の過去編のみ登場。
; 薙切 薊(なきり あざみ)
: えりなの実父。遠月学園第71期卒業生。元十傑第一席。極星寮OB。
: →[[#中枢美食機関]]
 
===== '''第90期卒業生'''薙切家 =====
; 司 瑛士(つかさ えいし)
: 声 - [[石田彰]]{{R|natalie20170626}}
: 遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元'''第一席'''。
: 身長176 cm。4月2日生まれ。血液型はA型。好きな色は白。好きな飲み物はコーヒー(砂糖・ミルク無し)。
: いつもネクタイを肩にかけている。十傑の頂点に君臨する立場であり一見クールな雰囲気だが、人付き合いが苦手で自分でも「人前に立つタイプじゃない」と語るほど気弱な性格で、第一席としての責任や重圧に押しつぶされそうになっている。秋の選抜でも会場の仕事は一色たちに任せて自分は裏方に回っていたが、本戦で創真や美作が食戟を立て続けに行ったことで事前処理にかなり苦労したと語っている。一方で、短すぎる人生に対して料理はあまりにも深く広いという考えを持っており、他人に味の有無を確かめないほど自分の料理に絶対の自信を持っている。また、良くも悪くも自分の料理を極めることしか頭になく、他人への気遣いを考慮しないところがあり{{Efn2|創真を中枢美食機関に誘ったときも、創真の料理には全く関心がなく、単に自分の助手としてのサポート力しか見ていなかった。小学生時代に授業で絵を描いていたときには、自分の絵をよくするために他人の絵の具を断りもせずに勝手に使ったことがあった。}}、中枢美食機関の方針で大衆料理店が潰れることを仕方ないと割り切る冷徹な一面もある。
: 得意ジャンルは'''フランス料理'''。徹底的に「自分らしさ」を捨て、素材のよさを極限まで研ぎ澄ませた料理を重要視し、食通からは食材に傅きその身と誇りを奉じる者「'''食卓の白騎士(ターフェル・ヴァイスリッター)'''」と賞賛されている。特に「ジビエ」に造詣が深く「'''鹿肉'''」を自身のスペシャリテにしている。えりなからも感性と技術は人間業を超え、美食をつかさどる神々の領域に踏み込んでいると評されている。一方、弱気すぎる性格から他人に作業を任せられないため、作業工程は全て自分で行っている。
: 中等部1年生の頃、遠月で生き残るため日々努力を重ね、毎日講師に何食も試作を作り、じゅうぶん美味いと言われながらも満足せず、多くの講師をノイローゼ寸前に追い込んでいたことから、周囲には「講師つぶし」と呼ばれていた。1年前の紅葉狩り会で、上級生に挑戦状を叩きつけた久我の食戟を受け完勝した{{Efn2|しかし、久我のことは全く印象に残らず、後日同級生から指摘されるまで思い出せなかった。この様子を見ていた久我は司への対抗意識をより燃やすようになった。}}。同年の月饗祭では中央エリアに出店し5日連続売上1位を達成した。第一席になってからは遠月の代表として世界中の来賓に料理を振舞うことが多くなったが、肩書きだけで自分の料理を絶賛されることに苛立ちを覚えるようになる。そこへ薊が現れ、その後何度も互いの料理観を話し合うにつれ薊の考えに共感するようになった。
: 中枢美食機関発足後、自らが講師を務めた講義で、自分のサポートに回った創真の能力の高さを気に入り、自分の助手として中枢美食機関に誘う。創真からは断られたが、第一席の地位を条件に創真に食戟を申し込む。2種類のソースで鹿肉を彩った「ふたつの表情を見せる鹿のロースト」で創真に勝利したが、奇抜な料理を作る創真の破天荒さを自分では制御できないと判断し、創真の中枢美食機関入りを取り下げた。
: 創真ら反逆者との連帯食戟では2nd BOUTに参戦し、「緑茶」をテーマに久我と対決。4種の茶葉と4つのピューレを組み合わせた「4つの緑茶によるグラデーションビュレ・スープ」で久我を破るも大きく体力を消耗し、しばらくは休養をとらざるを得なくなった。4th BOUTでは「野ウサギ」をテーマに一色と対決。フランスの代表的ジビエ料理「野ウサギの王室風仕立て(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)」で一色に勝利した。FINAL BOUTではメインを務める。鹿肉を塩釜にした必殺料理「白き鎧の皿 ~ソース・シュヴルイユ~」で薊を絶賛させたが、創真とえりなの予想を超えるハーモニーに敗れた。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、竜胆と共にジャングルで動物採取をしていたが、特注の大型[[グレーター]]を引っさげBLUEに参加し本丸まで勝ち進む。しかし本戦1回戦で朝陽に破れ、グレーターを奪われてしまう。
: それから数年後、同期と共に自分の店を持つオーナーシェフとなり、WGOの星も獲得しただけでなく、宿泊研修の審査を依頼されるようになった。
; 小林 竜胆(こばやし りんどう)
: 声 - [[伊藤静]]{{R|natalie20170626}}
: 遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元'''第二席'''。
: 身長171 cm。10月12日生まれ。血液型はO型。好きな季節は夏。好きな国はスペイン。
: スタイルがよく、八重歯で、左目を髪で隠している{{Efn2|中等部の頃からこの髪型である。}}のが特徴。明るく茶目っ気があるが、ドキドキするという単純な理由で薊に加担するなど、どこか掴めないところもある。料理することよりも食べることを趣味としており、月饗祭では十傑の中で1人だけ出店せず5日間で全120店舗の食べ歩きを行っていた{{Efn2|昆虫食研究会などの変わった店も食べ歩いた。}}。かなりの寒がりであり、久我曰く「爬虫類みたいに動かなくなる」らしい。創真や久我など後輩からは「竜胆先輩」と呼ばれている。
: 司とは中等部の頃からの付き合いで、彼の料理に対する姿勢に興味を持ち、彼の十傑第一席に着く夢に対して、自分は第二席に着くことを約束していた。
: 遠月の歴史でも稀に見る[[ワニ]]などの'''希少食材マスター'''。部位に応じて最も効率的なナイフを使い分け瞬時に解体するナイフテクニックに加え、希少食材の解体法・捌き方を含めた食材に対する膨大な知識に、未知なる味への強い好奇心を持つ。十傑入りした当初からその権限で海外を飛び回り{{Efn2|中国の高山、砂漠地帯・北極圏、アマゾンの奥地など。}}、元々日本国内の希少食材に精通していた才覚は、現地でしか味わえない素材に触れることでさらに成長を遂げた。現地スタッフとの共同プロジェクトによって発見された新種も多数存在し、生態系に影響が出ないと判断された全ての生物を調理し食べ尽くしてきた。これらにより財と権力で己の食欲を満たす「美食家」、未知なる食材を探求する「調査者(フィールドワーカー)」、あらゆる食材を食らい尽くす「蛮族(バーバリアン)」の3つの顔を持つ。
: 月饗祭で久我に一矢報いた創真を気に入り、創真と恵を司の模擬店に招待した。中枢美食機関設立後、創真と叡山が食戟を行うと聞きつけ、面倒な事務処理を司に押しつけて見学に訪れ、創真の「羽根チーズ付き手羽先餃子」を試食し絶賛した。
: 進級試験では反逆者を潰す機関側の刺客として派遣されるが、試験官達のような卑劣な手は使わないと公言する。また、十傑を追放された久我が進級試験で反逆者に加勢するのも黙認しているなど、水面下で不穏な動きを見せる。薊の命により三次試験で恵・タクミと対戦することになったが、料理勝負ではなく自分に美味いと言わせる料理を出すという形式にし、条件をクリアした2人を合格にした。
: 連帯食戟では2nd BOUTに参戦し、「唐辛子」をテーマに女木島と対決。捌きたてのワニ肉と大量の唐辛子を使った料理で女木島を破るも大きく体力を消耗し、しばらくは休養をとらざるを得なくなった。4th BOUTでは「ヤリイカ」をテーマにタクミと対決。[[ピラルクー]]を使ったペルー料理のマッシュポテト「カウサ」で完勝した。FINAL BOUTでは前菜を務める。しいたけをメイン食材とし蟻酸を使った「きのこのミルフューユ ~デュクセルを挟んで~」でメインの司にうまくつなげるも敗北した。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、司と共にジャングルで動物採取をしている。
; 女木島 冬輔(めぎしま とうすけ)
: 声 - [[楠大典]]
: 遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元'''第三席'''。
: 身長193 cm。7月4日生まれ。血液型はO型。好きな箸は割り箸。好きな女優は梶芽衣子。
: ニット帽を被った大柄な生徒。十傑の中では最も背が高く筋肉質な体格。常に無表情で口数も少ない。勝負事は性に合わず、料理の勝ち負けはいかに客を喜ばせられるかという競争だけでいいと考えており、食戟嫌いの料理人として知られる。ただし、口先だけの者は容赦なく叩き潰す。日本一の料理学校という評判を聞き遠月に入学したが、望まない食戟を毎日挑まれ、あまりのしつこさに売られた勝負を片っ端から受けた結果、いつのまにか第三席にまで上り詰めていた。そのため十傑の地位へのこだわりはなく、自分のラーメンを勝負の道具にはしたくないと語っている。
: 得意料理は'''[[ラーメン]]'''で「'''ラーメンマスター'''」の異名を持つ。調理時には創真と同様頭に手ぬぐいを巻く。ラーメン道を追及するため、日本全国で屋台を引きながら修行の日々を重ね、行く先々で経営難に陥った店を助けたり、店同士のいざこざなどを解決してきた。やがて女木島の名は全国に広がり、いつしか日本中のラーメン店主から絶大な信頼を受け、若旦那や組長などと呼ばれ、ラーメン界の若き王となった。
: 同期の十傑では唯一薊の方針に反対していたため、後輩の一色・久我と共に十傑の権限を剥奪された。創真たちが進級試験を受けている間はラーメン文化を守るために北海道入りし、薊政権の圧力で食材の仕入れに苦しむ店のため、自身の人脈を総動員して流通ルートの確保に努めていた。連帯食戟のメンバーを集める創真の要請を、ラーメン業界のことだけで手一杯として拒否し、それでも食い下がる創真を「上級生としての躾」との名目によるラーメン対決で完膚なきまでに叩き伏せるが、何度負けても這い上がる執念と「全ての皿が自由である環境を守りたい」という信念を認め、連隊食戟への参加を決意する。
: 1st BOUTで暫定第五席の鏑木を下し、2nd BOUTにも引き続き参戦。「唐辛子」をテーマに竜胆と対決。竜胆の豪快な性格を先読みし、アフリカの調味料「[[ハリッサ]]」を大量投入し「チキンムアンバ」をベースとした「アフリカンラーメン」でパワープレイに応じる。敗れはしたが、竜胆の体力を大きく消耗させた。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、パリでラーメンの屋台を開いており、地元民から絶賛されている。
; 茜ヶ久保 もも(あかねがくぼ もも)
: 声 - [[釘宮理恵]]{{R|natalie20170626}}
: 遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元'''第四席→第三席'''。
: 身長140 cm。8月21日生まれ。血液型はB型。好きな匂いはバニラエッセンス。好きな部分は肉球。
: 十傑で最も小柄な女子生徒で、[[ツーサイドアップ]]のような髪型をしており、常に'''ブッチー'''と呼ばれるネコのようなぬいぐるみ{{Efn2|腕の部分はミトンになっており、熱い物を持つときに使用している。}}を抱いている。ブッチーをぬいぐるみ扱いされると怒る。一人称は「もも」。口数は少ないが結構な毒舌家でもある。人見知りが激しく、梁井によると目を合わせて会話が成立するまで軽く1か月はかかるという。ただし時間が経つとかなり口数が増える。気に入った相手に様々なあだ名をつけるが{{Efn2|創真は「幸ひゃん」、タクミは「たくみゃん」、恵は「めぐちゃん」、斎藤は「綜みゃん」、久我は「照にゃん」、叡山は「枝津にゃん」など。}}、一色によると可愛いと愛でるのは下に見ているからで、あだ名で呼ぶのは自分より格下だと思っている人間だけだと分析している。飛行機が苦手で、進級試験で北海道に向かうときは必死に抵抗していた。
: 当代きっての[[パティシエ]](菓子職人)と呼ばれており、洋菓子・和菓子問わず'''[[スイーツ]]作り'''を得意としており、その繊細な技術と華やかな美的センスを生かした菓子作りで十傑入りを果たした。茜ヶ久保をトレースした美作は「'''かわいいのカリスマ'''」と称している。作った料理を自撮りしてその写真をSNSに投稿しており、同世代の女子から絶大な支持を集めている。
: 幼い頃から可愛いものに対する感性が鋭く、気に入ったグッズが軒並み大ヒットを連発した。やがてその評判を聞きつけた様々な業界関係者が押し寄せ意見を求められるようになった。多くの業界から勧誘されたがそれらを断り、お菓子を作っているときの自分が一番可愛いという理由で遠月学園への進学を決めた。
: 月饗祭では山の手エリアで売上総合1位を達成。初日の残党狩りでは叡山と同じくD会場に出場し各研究会に完勝した。
: 連帯食戟では2日目の3rd BOUTに参戦し恵と「りんご」をテーマに対決。バラの中でも優美な香りを持つ「[[ロサ・ダマスケナ|ダマスクローズ]]」を染み込ませた「女王さまの林檎タルト」で恵を破るも、恵の予想外の善戦に機嫌を悪くした{{Efn2|このとき恵のことをそれまでのあだ名ではなく、フルネームで呼んでいた。}}。続く4th BOUTにも参戦し、えりなと「黒糖」をテーマに対決。醤油をかくし味にしたクリームを塗りつけた「黒糖ロールケーキ城」を披露するも、恵の料理からヒントを得たえりなの料理に敗れた。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、洋菓子店を開く。連日マスコミが押し寄せるが「スイーツ1本でいく」と表明している。
; 斎藤 綜明(さいとう そうめい)
: 声 - [[小西克幸]]
: 遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元'''第五席→第四席'''。
: 身長186 cm。2月11日生まれ。血液型はB型。好きな剣術の構えは八相。好きな映画は太秦ライムライト。
: 鼻の横一文字の傷とモヒカンが特徴。刀ほどの巨大な包丁「いさな斬り」を常に持ち歩いており、さらしを巻いている。古風な武士口調で話し、武士道を志すあまり、他人からすればどうでもいいことにまで武士っぽさを見出しこだわり抜く。食戟でも正々堂々を好み、敵に塩を送ることもある。一人称は基本的に「俺」だが、同期の十傑からは時々「拙者」も使うと言われており、創真との対決でも実際に使っている{{Efn2|本人は自覚しておらず、彼をトレースした美作が「拙者」を使った際には「いくら武士道を重んずる俺でも一人称を『拙者』などとは言わぬ」と否定していた。}}。
: 得意ジャンルは'''[[寿司]]'''で、当代きっての'''寿司職人'''と呼ばれる。愛刀いさな斬りで巨大なまぐろを瞬時に解体する刀工技術を持つ。魚介類の扱いを特に得意としているが、魚介類を生かすあらゆる副食材の扱いにも長けている。そのため寿司以外のジャンルにも精通している。
: 実家は母親が女手一つで切り盛りする小さな寿司屋を営んでおり、常連客も抱えていた。遠月学園進学後、母のような寿司職人を目指し学業に励む毎日を送っていた。母は地元でも名門とされる老舗寿司屋へ修行に行くものの、[[男尊女卑]]の古い習慣が根付く[[ブラック企業|悪質な勤務状況]]から、無理が祟り過労で倒れてしまう。母親以外の従業員は客前に出せる寿司を握れる技術がなかったことから、店を守るべく中等部3年生の時に自ら寿司職人として客前に立つようになり{{Efn2|この頃はまだ見た目や口調も普通であったが、たまたまテレビで流れていた[[大河ドラマ]]の影響で現在の風貌・性格となった。}}、子供・学生だからと差別待遇をして因縁をつけてくる相手に、職人としての能力を見せつけ、周囲の面々を黙らせてきた。斎藤の過去を知る薊から勧誘を受け、薊の思想に心酔はしなかったが拒否する理由もないことから薊の側についた。
: 連帯食戟では2nd BOUTに参戦し、「まぐろ」をテーマに美作と対決。自身を完璧にトレースする美作を賞賛し、より対等な条件にするべく「いさな斬り」を差し出した。勝負の場では「まぐろ十貫 小玉紅玉寿司(こだまルビーずし)」を披露し、ネタに筋を入れて味を広がりやすくする「隠し包丁」の差で勝利した。司や竜胆同様に体力を削られたが、水垢離(みずごり)で神経を研ぎ澄まし、翌日の3rd BOUTでは創真と「バター」をテーマに対決。オレンジ果汁とレモン汁で作った特製酢飯を使った「海鮮バター丼」で創真を追い込んだが、孤高の道を歩んできた自分とは対照的に好敵手との研鑽を積み重ねた創真の料理の前に、自身の敗北を認めた。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、実家の寿司屋で大将となり、翌年まで予約が埋まるほどの人気店となっている。
 
==== 学園関係者 ====
; 薙切 仙左衛門(なきり せんざえもん)
: 遠月学園総帥。薙切家現当主でえりなとアリスの祖父。
: 声 - [[銀河万丈]]
: →[[#遠月茶寮料理學園]]
: 元遠月学園総帥{{R|c4}}。えりなとアリスの祖父{{R|c4}}であり、真凪と宗衛の父。
; 薙切 薊(なきり あざみ)
: 日本の料理界を牛耳る首領{{R|c4}}。右目の辺りに大きな傷を持ち、長い髭を生やした威圧的な外見の老人。徹底的な少数精鋭主義者であり、学園内では「'''食の魔王'''」と呼ばれ恐れられているが{{R|c4}}、料理に対する審査は公正で、たとえ身内であっても決して贔屓はしない。しかし性格や素行に問題があっても美味い料理を出せれば高評価を与え、退学となった者への救済措置がないため、成績上位者が気に入らない相手や料理人としての成長スピードが遅い生徒を私情で潰す事を可能としているなど、多くの弊害が生じている{{Efn2|この点は後にクーデターを起こした薊からも指摘され、多くの生徒が薊の思想に賛同する要因となっている。}}。
: えりなの実父。遠月学園第71期卒業生。元十傑第一席。極星寮OB。
: 日頃の鍛錬から老齢に見合わないほど筋肉質の体格であり、優れた料理を試食した際には上半身を露にする「おはだけ」を披露する。学園行事のチラシやパンフレットを飾るイラストは自身が描いている。
: →[[#中枢美食機関]]
: 城一郎や堂島とは彼らが学生の頃からの付き合いで、周囲の期待から挫折してしまった城一郎と、彼の挫折に責任を感じ意気消沈してしまった堂島に道を示した。
; 薙切 真凪(なきり まな)
: 実娘である真凪が料理に絶望して薙切家を去って以降、同じ神の舌を持つえりなのために薙切家の伝統や仕来りを捨て極秘裏に'''「玉(ぎょく)の世代」'''計画を実行する。その過程で葉山アキラに日本国籍を与えて遠月へと迎え入れたり、城一郎を通して創真の遠月学園編入を促し、高等部の編入試験を陰から見て創真の実力を知り、えりなが私情で下した不合格判定を取り消して創真を正式に編入させた。
: えりなの実母(仙左衛門の実娘、宗衛の妹)。WGOの特等執行官(ブックマスター)。
: 秋の選抜では本戦一回戦と決勝戦の審査委員長を務め、創真・葉山・黒木場の三つ巴となった決勝では三者の料理の実力をほぼ互角と見なした上で、最も独創性に溢れ料理人の顔が見える必殺料理(スペシャリテ)として葉山の作品に軍配を上げた。
: →[[#WGO]]
: 月饗祭最終日に、突如として現れた薊によって十傑の過半数が寝返ったことにより、総帥の座を追われる。その後に創真の下を訪れ、彼の遠月編入を城一郎に勧めた事実や、えりなの過去や薊の危険性について教え、えりなを助けて欲しいと頭を下げて懇願した。
: 中枢美食機関との連隊食戟に挑むことになった創真たちに3対3の紅白戦を行わせ、創真たちの結束をより確かなものへと導いた。4th BOUT終了後、両陣営が2人ずつになったことで試合形式を一方が前菜、もう一方がメインを担当するコース料理で勝負する形式に変更した。
; ローラン・シャペル
: 声 - [[水島裕 (声優)|水島裕]]
: 遠月学園の[[フランス料理]]部門主任を務める講師{{R|c5}}。
:「A評価をつける気になれない料理は全てE評価にする」と豪語するなど、学園の講師の中でも特に評価が厳しく{{Efn2|田所いわく、ある授業で、ひとクラス50人全員にEを出して、そのうち18人は退学になる暫定をしたことがある。}}「'''笑わない料理人'''」と呼ばれ{{R|c5}}、プロの業界で活躍中の卒業生たちからも恐れられている。10年ほど前に遠月に赴任し、当時在籍していた四宮たちとは彼らが卒業してからも親しい間柄。
: 調理演習では創真の実力を認めて笑顔を見せ、A評価を与えた{{Efn2|本人曰く、本当はA評価以上の点数をあげたかった(が権限がないので出来なかった)。}}。新入生の宿泊研修には引率として同行し、秋の選抜では解説役もしている。「SHINO'S TOKYO」のプレオープン最終日には乾らと共に来店した。
: 中枢美食機関設立の際は、薊の思想を内心批判しているが、成果を出す彼に対し表立った翻意を示すことができずにいる。
; 大御堂 ふみ緒(だいみどう ふみお)
: 声 - [[横尾まり]]、[[生天目仁美]](若い頃)
: 極星寮の管理責任者{{R|c6}}。寮母を長年務めている老婆。
: 「極星の鬼婆」と呼ばれる一方、本人は「極星の聖母(マリア)」を自称する{{R|c6}}。入寮希望者には料理の試験を受けさせ、合格した者のみ入寮を許可する{{R|c6}}。城一郎や堂島が在籍していた当時も寮母を務めており、二人とは現在でも親交がある。
; 汐見 潤(しおみ じゅん)
: 声 - [[高橋美佳子]]
: 遠月学園教授。遠月学園第73期卒業生{{Efn2|4学年上の堂島が69期生であるため。}}。極星寮OG。年齢は第45話時点で34歳。
: 中学生と見間違えるほどの[[童顔]]で小柄な女性{{Efn2|初対面の葉山も潤が未成年と勘違いしていた。}}。ポニーテールで眼鏡をかけている。主に高等部2年生の授業を担当しており、授業の傍ら[[香辛料]]全般を研究するゼミで教授を務めている。容姿は中学生の頃からほぼ変わっておらず、本人は「昔から美容効果がある[[スパイス]]を口にし続けたため」と語っている。スパイスに関する知識が非常に豊富で、史上最年少で学園の教授に抜擢されたほどの天才であり、教授就任後はスパイスの新たな栽培方法の確立や長期保存法の発見など、多くの実績を残している。しかし、日常の生活力は皆無に等しく、水やりを忘れてスパイスの苗を枯らしかけたり、来客の応対をすっぽかすなど、助手の葉山からは「スパイスをいじる以外何もできない」と評されている。葉山からは「潤」と名前で呼ばれてタメ口を使われているが、仕事での失敗をよくフォローされているため、頭が上がらない。
: 極星寮の黄金世代の一員で、堂島と城一郎が高等部2年生の時に入寮した。在学当時は事あるごとに城一郎の新作ゲテモノ料理の実験台にされ続けた{{Efn2|城一郎の方は可愛がっていたつもりでいた。}}ため、彼のことを毛嫌いするようになり、その息子である創真に対しても初対面の際に嫌悪感を示していた。また、その当時は[[カレー]]ばかり作っていたという。入寮の際にはふみ緒の試験を一発でクリアしており、堂島からも有望視され、十傑にも名を連ねていた(席次は不明)。
: 中枢美食機関設立後、総帥となった薊にゼミを解体させられてしまい、ゼミを存続させるために葉山が薊の下につくことには断固反対したが、自分のために動こうとする彼を止めることはできなかった。進級試験では堂島の招待で密かに葉山と創真の勝負を見届け、勝敗が決した直後に現れるなり葉山をビンタして「研究よりも、葉山が自分の料理を楽しみ同年代の友と研鑽していく風景を見たい」と告げ諭した。
; 宮里 隆夫(みやざと たかお)
: 声 - [[木島隆一]]
: 美食に関する古典文献を研究・分析する「宮里ゼミ」の教授を務める男性教師。1年生にして宮里ゼミのエースである丸井の知識と実力を高く評価している。
; 景浦 久尚(かげうら ひさなお)
: 声 - [[内匠靖明]]
: 食戟管理局の局長を務める男性教師。34歳。[[ハート (シンボル)|ハート]]、[[クラブ (シンボル)|クラブ]]、[[ダイヤ (シンボル)|ダイヤ]]、[[スペード (シンボル)|スペード]]が大量にプリントされた特徴的なスーツを着ている。
: 食戟を神聖不可侵の真剣勝負と捉えており、薊や叡山による食戟を汚す行為に強い憤りを感じている。
; 西園 和音(にしぞの かずね)
: 声 - [[東内マリ子]]
: 遠月学園教務部に所属する女性。眼鏡をかけ、スーツ姿をしている。スタジエールで研修先に派遣された生徒たちを影から観察し、合否を判定している。
 
==== 薙切インターナショナル ====
; 薙切 レオノーラ(なきり レオノーラ)
: 声 - [[大原さやか]]
: 薙切アリスの母親で「薙切インターナショナル」の統括者。秋の選抜決勝戦の審査員
: 白い肌が特徴の[[デンマーク]]人美女。日本語があまり分からず片言で話すが{{Efn2|第12巻のおまけページでは、早口言葉に挑戦するなど、彼女自身は日本語に興味がある描写がある。}}、美味しい料理を食べた時は、日本人顔負けの発音と早口で流暢な日本語で感想を述べる「おはだけ」を披露する。聡明であるがさばけた性格で、娘同様に子供っぽい一面もあるが、審査の際には堂島や総帥や堂島に匹敵する[[オーラ]]を放つ。
: 秋の選抜決勝戦では審査員を務めた。
; 薙切 宗衛(なきり そうえ)
: 声 - [[置鮎龍太郎]]
: 薙切アリスの父親で仙左衛門の実の息子にして真凪の兄。43歳。「薙切インターナショナル」の創設者で、現在は運営を妻のレオノーラに任せ外部と。進級試験編契約・折衝を担当している審査員
: 眼鏡をかけたオールバックで細身の男性。たが、着痩せするタイプでしており父同様に実際は筋肉質な肉体をしている。父と同様に優れた料理審査にを実食すると「お私情だけ」持ち込まない堅物発動する。「薙切インターナショナル」の創設者だが、現在は運営を妻のレオノーラと娘のアリスをこの上もなく溺愛しておりに任せ創真から自身「親バカ&夫バカ」外部評されるほどで、2人写真契約・折衝常に携帯担当している。優れた料理を試食に対た際に父同様上半身が露に真摯で私情を持ち込まる「おはい堅物け」が、写真披露し、さらおはだけ携帯するなど妻子相応し真のハーモニーに満ちた皿を味わった時、薙切家以外の者にも一時的におだけを波及させ伝え授けるおはだけの上位の技「'''おさずけ'''」と溺愛してう現象が起こる。ベルタとシーラからは「ナッサン」と呼ばれている。仙左衛門の「玉の世代計画」の協力者で、実は黒木場やアルディーニ兄弟が学園に入学することになった立役者
: 進級試験の三次試験におけるで登場し、創真と葉山の勝負食戟の審査員を務める。その際には「おはだけ」の更に上位で、薙切家以外の者にも一時的におはだけを波及させ伝え授ける「おさずけ」という現象を引き起こす。判定では両者の品の出来自体は互角とし、料理に対する情熱の差で創真に軍配を
; ベルタ & シーラ
: 実は仙左衛門の玉の世代計画に協力しており、リョウやアルディーニ兄弟達を遠月にスカウトしていた。
; ベルタ&シーラ
: 声 - [[田中あいみ]](ベルタ)、[[千本木彩花]](シーラ)
: 「薙切インターナショナル」の研究スタッフを務める少女たち。共に15歳
: 共に15歳2人組の小柄がら、美少女。優れた大脳生理学の知識と味覚センスを買われレオノーラ直々にスカウトされた逸材。かつて薙切インターナショナルにいたアリスとは仲が良い。宗衛と共に創真と葉山の勝負の審査員を務め
 
==== 中枢美食機関 ====
; 薙切 薊(なきり あざみ)
: 声 - [[速水奨]]
: えりなの父親。旧姓は'''中村'''。遠月学園第71期卒業生。極星寮OB。
: 色白の肌に白のメッシュと黒のスーツにコート、他人を畏怖させるほどの威圧感が特徴の人物。一見紳士的な人物に見え政治的なパフォーマンスにも優れているが、その発言は慇懃無礼で、自分の意にそぐわない者を容赦なく見下し、反論等は意にも反さない。美食を追及した料理を「芸術」と例えているが、それに値しないものは「餌」と断言し、「'''真の意味での美食は、限られた者だけの間で価値を共有すべきもの'''」としている等、[[選民思想]]に近い思考をしている。薙切家に婿入りしたことで、薙切家の者が美味なる料理を食すと周囲の者を強制的に「おはだけ」にする「おさずけ」を受け継いでいる。
: かつては遠月学園に在籍し、堂島と城一郎の2年後輩にあたる。当時高等部1年生ながら2人に次ぐ十傑第三席の地位におり、翌年には第一席へと昇格。卒業から数年後に薙切家の令嬢だった真凪と結婚、婿入りした。極星寮時代の頃を輝かしい思い出のように語っており、『当時の』極星寮には強い思い入れがある。中でも先輩にあたる城一郎を強く尊敬しているが、『現在』の極星寮についてはあまり評価しておらず、叡山の八百長による極星寮潰しも黙認しているなど、昔過ごした寮が潰れようとどうでもいいと考えている模様。また、現在のような改革を行う理由を「'''才波先輩を駄目にした腐った料理界への救済'''」と称している{{Efn2|城一郎が在学時代に挫折してしまったことが関係しているが、ふみ緒は「復讐と何ら変わらない」と批判している。}}。また、創真が城一郎の息子だと創真から聞かされた時には、思わず真顔になっていたが、城一郎の息子に改革を見せられることに喜びを感じてもいた。
: 10年ほど前、えりなの「神の舌」を完成形にするべく、彼女に対して「まずい料理」を容赦なく捨てさせるといった常軌を逸した英才教育という名の洗脳を行っていた{{Efn2|蝋燭一本を明かりにした閉鎖的空間で、「うまい料理」と「まずい料理」を比べさせ、まずい料理は屑篭の中に入れさせるというものだった。}}。その際はえりなの反論は一切認めず、威圧と笑顔を使い分けて徐々にえりなをコントロールしていき、彼女に現在のような料理観を植え込んだ。この件で仙左衛門の怒りを買って、遠月および薙切家を追放された。その後、遠月では彼の存在に関する記録が徹底的に抹消されており、アリスや新戸など薙切家に関係する一部の者には事情を伝えられるも、名前を含め彼の存在に触れることはタブーとなっていた。仙左衛門ですらも、孫娘のえりなの教育を彼に任せてしまったことを「最大の失敗」とまで評している。追放後は、主に海外で活動していたという{{Efn2|仙左衛門によると富裕層のみで構成された閉鎖的コミュニティの活動をはじめ、アメリカに本部を置いて南アジアや中近東に進出までしていたという。}}。
: 月饗祭の最終日に、突如えりなの店に姿を現す。現在の遠月の状況を憂いており、遠月を「あるべき姿」に正すべく、十傑の過半数{{Efn2|司、小林、茜ヶ久保、斎藤、紀ノ国、叡山の6名。}}を味方に付けて総帥の座に就き、改革を行うことを宣言する。改革として、「全てのゼミ・研究会の解体を行う」と「中枢美食機関の設立」を言葉巧みに提唱し推し進める。叡山による八百長策が打ち砕かれると、研究会・ゼミの解体を懸けた食戟を中立の審査員を立てた状態で全て受けると声明を出した。
: えりなが家出した際には強制的に連れ戻すようなことはせずに様子を見る姿勢でおり、極星寮を訪れた際に対面した際には寮の面々にえりなを仲良くするように頼むなど、上述した冷酷な部分は表立たずに至って普通の父親のように接しつつ、「えりなは必ず僕のところに戻る」と確信して去っていった。
: 創真ら反逆者を潰すため進級試験の内容を変更し三次試験では十傑を差し向ける。創真から十傑の座を駆けた全面対決を提案されまるで相手にしようとしなかったが、突如現れた城一郎から負ければ自分がお前の下につくという条件を提示され創真達との連隊食戟に応じる。後日、ルール決めの打ち合わせでえりなに自分の元に戻るよう迫るが拒否され、負ければ一生中枢美食機関のために尽くし二度と逆らわせないと宣言する。連隊食戟の4th BOUTの途中に突如WGOの執行官デコラとクラージュを引き連れ審査委員に割って入り、FINAL BOUTでも引き続き審査を務る。自身が見込んだ司の勝利を確信し、えりなの料理を不純物と称し頑なに認めようとしなかったが、本能には逆らえずに敗北を受け入れた。
: BLUE編では城一郎が遠月を去った直後の出来事が語られている。十傑と国内外の仕事に出向く時も空虚感を抱えていたが、真凪に心の内を見抜かれた事を機に彼女を見返そうと交際が始まる。しかし彼女が神の舌に絶望し倒れてしまった事で娘に同じ苦しみを味わわせまいと、真の美食計画を始めてしまった。更に後日談では真凪と出会う前、海外で出会った女性と一晩の行きずりで朝陽が誕生した事も真凪がWGOに調査させた事で発覚。その事をえりなに明かし、薙切家を去ろうとするがえりなの計らいによって朝陽と共に本来の家庭を取り戻した。
; 相田 ショーン(あいだ ショーン)
: 声 - [[興津和幸]]
: 薙切薊の側近を務める男性。薊に対して自分が何を言ってもまるで聞かないと愚痴を漏らしている。えりなが家出したことで味見役の仕事をキャンセルするのに頭を下げて回ったという。
; 広井(ひろい)
: 声 - [[勝生真沙子]]
: 遠月学園の講師を務める壮年女性。
: 中枢美食機関側の立場で進級試験の一次試験では創真・恵・黒木場・アリス・吉野を担当し、班別による「鮭料理」のお題を出す。同じく担当となったえりなから創真ら反逆者勢を引き離したうえでチームにまとめ、産卵を終えて体力が落ち通常食用に使わない「ホッチャレ」をあてがったが、瞬間凍結法の一つ「ブライン法」で保存された季節外れに取れる貴重な「トキシラズ」を短時間で仕入れた創真らの機転により失敗した。
; 遠藤(えんどう)
: 声 - [[上田燿司]]
: 遠月学園の講師を務める中年男性。
: 広井同様中枢美食機関を支持しており、進級試験の二次試験では個人による「麺料理」のお題を出す。事前に受けた広井からの助言で反逆者勢の順番を後回しにし、小麦粉などの麺の材料が残り僅かな状態で彼らを試験に臨ませる。さらに天気予報で把握していた大吹雪を利用して外部からの食材調達を封じたことで彼らの不合格を疑わなかったが、じゃがいもを残していたことが仇となり、それを活用した[[豪雪うどん]]による合格を嫌々ながら認めた。
 
=== 遠月学園関係者 ===
==== 遠月リゾート ====
; 堂島 銀(どうじま ぎん)
: 遠月リゾート総料理長兼取締役会役員。
: →[[#学園OB]]
; 佐久間 時彦(さくま ときひこ)
: 声 - [[大川透]]
: 遠月リゾート[[給仕|給仕長]]([[メートル・ドテル|メートルドテル]]){{R|c30}}
: 眼鏡をかけたオールバックの中年男性。遠月リゾートのサービス部門を率の長であり、夏の合宿編においてはビュッフェ課題の審査員を務め{{R|c30}}
; 瀬名 博巳(せな ひろみ)
: 声 - [[松風雅也]]
: 遠月リゾート副料理長{{R|c30}}
: 堂島の右腕と呼ばれている{{R|c30}}若い男性で、宿泊研修。夏合宿編においてはビュッフェ課題の審査員を務めこの時に窮地を挽回した創真の腕前を高く評価し、リクルートしようとしたするが断られ
 
; 徳蔵(とくぞう)、耕助(こうすけ)、久作(きゅうさく)
=== 幸平家 ===
: 声 - [[田中完]]、[[桐場康一]]、[[青山穣]]
; 幸平 城一郎(ゆきひら じょういちろう)
: 遠月リゾートが提携している食材生産者{{R|c30}}。通称「[[鶏卵]]の徳蔵」「[[サヤインゲン|さやいんげん]]の耕助」「ナチュラル[[チーズ]]の久作」{{R|c30}}。
: 声 - [[小山力也]](アニメ・VOMIC){{R|natalie}}
: 遠月リゾートに関わっているだけあって審査員としても厳正な判断を下すことができ、その迫力は学生たちをたじろがせているが、3人とも恵の作る「うずらの卵を使ったおでん」にほれ込み、彼女に高評価を与えた。また、創真は審査を受けた後、スフレオムレツの失敗で多くの卵を無駄にしたことを詫びたが、徳蔵は創真が将来自分の店を持った時に徳蔵印の卵を贔屓にしてくれることを条件に快く許した。
: 創真の実父で「食事処ゆきひら」店主。旧姓は才波(入り婿)。遠月学園第69期生(中退)で元十傑第二席。極星寮OB。38歳(第1話時点)。
; 宮野 朱里(みやの あかり)
: オールバック状の長髪に短い顎髭を生やした野性味のある精悍な壮年男性。頼り甲斐がある一方で、創真の実父らしいマイペースな性格で、思いつきのように唐突な行動を始めるなど周りを振り回す。町食堂の店主らしからぬ天才的かつ独創的な料理人で、創真が幼い頃から彼に料理を教え込み、彼の能力や人格形成に大きな影響を与える。創真の悪癖であるゲテモノ料理の探求も元々城一郎自身が行っているものだった。食戟も創真が幼い頃から行い続けていたが決して手を抜かず連戦連勝を重ね、彼の負けず嫌いや諦めない精神を育てることに繋がる。
<!-- : 声 - 不明 --><!-- 一切発表されていないことからも登場回の女性声優の兼ね役であることがうかがえますが、ノンクレジットにつき記述していません。-->
: 実は遠月学園OBで元十傑第二席。極星寮OBでもあり、同期の堂島と共に寮の黄金期を築く。その類稀な料理センスで学園の内外から天才と称えられるものの、その評価が実際の料理に先行していくギャップに不満を持つようになり、相手の期待を裏切るようなゲテモノ料理に傾倒していく。高等部3年時も学外のコンクールで優勝し続け、「BLUE」でも金賞候補に挙げられていたが、その直前に周囲の期待と自分の理想との間で苦悩し続けた結果、ついにゲテモノを作る余裕すらなくなるほど疲弊して大会を棄権する。結局、気力が回復することはなく、仙左衛門から「料理から離れ自分を見つめ直すこと」を勧められて学園を中退し、以降、世界を放浪する。旅の途中で料理を振る舞い「流浪の料理人」と評されるようになるが、それでも完全に癒えていないところ、偶然にも立ち寄った「食事処ゆきひら」で珠子と出会い、彼女に惹かれて料理への情熱を取り戻す。のち結婚して婿入りし、店を継ぐと共に息子・創真にも恵まれる。時折、海外に赴いてはかつての放浪の時と変わらず料理の腕前を振るっていたが、かつての自分と同じ道を踏ませないために学園OBであることや海外に出張する理由などは創真に秘匿していた。
: 遠月リゾートが提携している食材生産者の家族である小学4年生の少女。遠月学園の宿泊研修の審査員として招かれた、一般客の1人。
: 第1話において突然、店を数年休業することを宣言すると創真に遠月学園の編入試験を受けるように言って旅立ち、音信不通になる。その後は、しばしばえりなの憧れの人や堂島の旧友とされる才波であることが示唆され、第40話で突然極星寮に現われると上記の元十傑や極星寮OBなどの過去が創真にも明かされる。以降、物語の重要局面でしばしば唐突に現われ、第1部終盤では、薊に対して、負けたら店を辞めてその下につくという条件で、反逆者による連帯食戟を受けさせる。以降、他の有力者らと共に創真ら反逆者チームに料理を指導し、彼らの勝利に貢献する。また、創真が自分はなれなかった十傑第一席になったことを父として喜ぶ。
: 引っ込み思案な性格で、単行本のデータによると少女漫画を読むのが好きとのこと。気弱な性格が災いして宿泊研修のビュッフェの食事になかなかありつけずにいたが、創真の鮮やかなフライパン捌きに魅せられて彼のスフレオムレツを食し、その味を喜んだ。これをきっかけに、それまで全く無視されていた創真の前に大勢の人々が集まり始め、彼は宿泊研修の最大の危機を乗り切ることができた。
: 第2部では序盤において朝陽に食戟でストレート負けを喫し包丁を奪われる。BLUE編において登場すると自身と朝陽の関係を創真らに明かす。BLUE準決勝において、創真が「クロスナイブズ」で実質的に城一郎の能力を得た朝陽に、亡き妻・珠子の料理で勝利したことに喜ぶ。
; 幸平 珠子(ゆきひら たまこ)
: 声 - [[甲斐田裕子]]
: 城一郎の妻で創真の母。故人。
: 元スケバンという経歴を持つ勝ち気な女性。高校卒業後は父・計量の食堂「ゆきひら」を手伝う。自ら料理を行うこともあるが腕は悪く、基本的に食べた客を悶絶させるも、その朗らかな人当たりと、たまに料理に当たりがあるなど、常連たちからは愛されていた。
: 料理への情熱を失って放浪していた城一郎が、偶然店を訪れた際に、自らの料理を振る舞い、その不味さで彼を悶絶させる。しかし、それでも客たちから愛されていることや、「自分がやりたいようにやる」「客の楽しそうな顔が見られればいい」という彼女のポリシーが、城一郎の料理に対する情熱を蘇らせ、やがて彼と恋仲になり、結婚し創真を授かる。その後、城一郎が店を継ぐなど幸福な生活を送っていたが、創真が小学生の頃に先天的な心疾患が見つかり、それから1ヶ月で他界する。
: その存在は作中であまり言及されず、終盤の第311話にて回想という形で初登場する。彼女がよく作っていた失敗作のチャーハンが、BLUE準決勝で創真が朝陽を倒し、真凪に認めさせる遠因となる。
; 幸平 計量(ゆきひら かずさと)
: 創真の祖父(珠子の父)。「食事処ゆきひら」の前店主。
: 年相応の老爺。多くの常連が集まる「食事処ゆきひら」長年営むが、現在は城一郎に店を譲って引退している。
 
=== 外部審査員 ===
秋の選抜試験より登場する遠月学園外の料理の有識者である食戟審査員。大泉など、選抜試験以降も外部審査員やオーディエンスとして準レギュラーとして登場する者もいる。
 
==== 秋の選抜審査委員 ====
; 千俵 なつめ(せんだわら なつめ)
: 声 - [[日笠陽子]]
: カレーメーカー「ハウビー食品」[[最高経営責任者|CEO]]。「秋の選抜」Aブロック審査委員長。「ハウビー食品」CEO
: 高飛車で高慢雰囲気をしたツリ目の色気のある性で、。右目の下の泣き黒子が特徴。年間2千億円と言われる日本のカレービジネス市場の頂点に君臨する通称「'''カレーの女王様'''。右目の下の泣き黒子が特徴。双子の妹であるおりえと共にハウビー食品の創業者の孫として生まれ、同社の商品「カレーのプリンセス」のパッケージに出演したことでカレー業界へ足を踏み入れ、同社のトップまで登り詰めた。あらゆるカレーを知り尽くしており、国民食として完全に成熟した日本のカレー産業の現状に退屈を感じている。
: 叡山の誘いでによってカレー料理がお題となった秋の選抜審査員に招かれる。生徒並の料理よっては容赦なく0点評価を下すなど、他の審査員以上に厳しい評価を下していたが、創真を始めとする一部の実力者のカレー料理には圧倒されていた、高得点をつける。特に葉山には満点の20点をつけ絶賛し、入社を誘う
; 港坂 巻人(みなとざか まきと)
: 声 - [[家中宏]]
: 「秋の選抜」Aブロック審査員。テレビプロデューサー。
: 髭に整った顔立ちの中年男性。人気料理番組「チューボーですか?」のエグゼクティブプロデューサーで食に精通する。基本的に審査員として評価は妥当であるものの、終盤で自分やなつめとは正反対に、葉山より創真の料理を高く評価した香田ら3人に食ってかかり、香田の首を絞めるなど乱闘騒ぎを起こす。
; 香田 茂之進(こうだ しげのしん)
: 声 - [[梅津秀行]]
: 「秋の選抜」Aブロック審査員。美食家。
: 立派なカイゼル髭を生やした細目の男性。落ち着いた人物で淡々と的確に料理を評していく。終盤では、スパイスではなく料理としての満足感として葉山より創真の方を高く評価し、それを港坂に食ってかかられると「もう審査員をやめたらどうかね」と批判する。
; 千俵 おりえ(せんだわら おりえ)
: 声 - 日笠陽子
: 「秋の選抜」Bブロック審査委員長。「ハウビー食品」[[最高執行責任者|COO]]。なつめの双子の妹。「秋の選抜」Bブロック審査委員長
: なつめおっは対照的に悶々とした性格タレ目の色気のある美女。左目の下の泣き黒子が特徴。姉なつめと共にハウビー食品のトップを務める。遠月のスポンサーであると同時に、気に入った人材引き抜こうとしており、一色に目をかけ考えている。
: 姉ほどではないが同様に食に厳しいが、一方で審査員の職務として他の審査員が二の足を踏む貞塚の料理を嫌々ながらも率先して食し、評価する。
; 喜多 修冶(きた おさじ)
: 声 - [[武虎]]
: 「秋の選抜」Bブロック審査。美食家
: 関西弁で朗らかな雰囲気の恰幅の良い中年男性。一見すると豪放な性格だが、食には厳しく、超一流の文化人や財界関係者しか入会できないという「喜多ガストロノミー倶楽部」主催者。関西弁を話豪放る。秋の選抜編以外でも月饗祭編で共にえり雰囲気太った男性店にいるなど、安東との登場が多い
; 安東 伸吾(あんどう しんご)
: 声 - [[竹本英史]]
: 「秋の選抜」Bブロック審査。作家・エッセイスト
: 食文化全般を扱う作家・エッセイスト。痩せた体格細身神経質な雰囲気の、ボソボソと喋る眼鏡の壮年男性。食文化をテーマに文筆業で名をなし、彼の紡ぐ文節一つで店の衰勢が決まると言わ評さるカリスマ。秋の選抜の審査では、独創的なアリスを料理の美味しさを表す言葉が見つからなと悔しがる。
: 月饗祭編では最終日に突然喜多と共にえりなや緋沙子たち姿を現おり、乱入てき男がに、招待客の中一番最初にあるといち早く気づいた
; 港坂 巻人(みなとざか まきと)
: 声 - [[家中宏]]
: 「秋の選抜」Aブロック審査委員。
: 人気TV番組「チューボーですか?」[[エグゼクティブプロデューサー]]。審査員としての料理を評価する能力は確かであるが、自分の価値観に対し悦に入っている節がある。自身や千俵以外を除く香田を始めとする3人の審査員達が葉山よりも創真の料理を評価した際は、逆上して暴言を吐きながら香田に掴み掛かるなど、礼節に欠けている醜態を見せ、香田からは審査員としての価値を否定された。
; 香田 茂之進(こうだ しげのしん)
: 声 - [[梅津秀行]]
: 「秋の選抜」Aブロック審査委員。
: [[美食家]]。口ひげを生やした細目の男性。審査員としてはきわめて公平に評価を下す人物で、予選のカレー審査では、スパイスのみを重点に評価している千俵や港坂と異なり、「一皿の満足感」を重点に置いた結果、葉山よりも創真の方を高く評価していた。それが千俵や港坂に反発され、特に港坂からは暴言だけでなく乱暴に掴み掛かられてまでいるため、「もう審査員を辞めたらどうかね!?」と反論している。
; 大泉 柿之進(おおいずみ かきのしん)
: 声 - [[小形満]]
: 和食興産会会長。「秋の選抜」本戦第1回戦での審査員。和食興産会会長
: 小柄で白ヒゲを生やした老人。コピー料理を出す年相応の穏やかな人物で、美作や薊のやり方激怒していたが彼が出したデザートを食べた際料理は公正評価する。秋の選抜で本戦1回戦実力を認めて美作に票計4試合審査し、決勝も審査員ではなれたが会場で観戦する。薊政権樹立後否定的で中枢美食機関の残党狩りが開始された際、一色ルールよって中立の外部審査員となりして遠月に招聘され公正な審査を下そうとするも、あま残党狩実力差に中枢美機関側に票戟の審査員入れた務める
: 秋の選抜編から登場するが、名前と肩書きは残党狩り編の第153話(第18巻)で初めて登場した。
; 早乙女 星周(さおとめ せいしゅう)
: 声 - [[加藤将之]]
: 日本美食協会理事。「秋の選抜」本戦第1回戦での審査員。日本美食協会理事
: 痩せ身で眼鏡をかけた男性。作中では大泉と同じく一緒に登場し、「秋の選抜」本戦第1回戦の計4試合と残党狩りD会場の審査員を務め
: 名前と肩書きも大泉と同じく第153話(第18巻)で初めて登場した。
 
==== スタジエール関係者WGO ====
; アベル・ブロンダン
: 声 - [[山下誠一郎]]
: 「SHINO'S TOKYO」料理長。
: 四宮の右腕でもある男性シェフ。四宮がプルスポール勲章を受章する前から「SHINO'S」に勤めており、彼のことを尊敬している。そのため、後輩というだけで四宮と親しげにする創真を快く思っておらず、きつく当たっていたが、徐々に彼の姿勢を認めるようになる。「SHINO'S」本店では副料理長を務めており、一時期スランプに陥っていた四宮に意見を出した際は全く聞き入れてもらえなかったが、その後に実力を評価されて「SHINO'S TOKYO」の料理長に任命された。
: 名前が判明したのは単行本第14巻だが、単行本第4巻第26話の四宮の回想シーンと小説版第1巻の四宮のエピソードにも登場している。
; 高 唯(カオ ウェイ)
: 声 - [[渡辺明乃]]
: 「SHINO'S」本店サービス責任者を務める女性。
: 開店して落ち着くまでの間、本店から「SHINO'S TOKYO」の手伝いに来ていた。半年前までは本店の肉料理担当だったが、新作コンペで作った品が2年間で一度しか採用されなかったため、「客と接することで見えてくるものがあるかもしれない」との考えから、サービス担当へ移った。しかし、料理人としての努力を怠ったことは1日もない。
; リュシ・ユゴー
: 声 - [[新井里美]]
: 「SHINO'S」本店肉料理担当シェフ。
: そばかすが特徴の女性。日本語には慣れておらず時々語尾がカタカナになる。アベル、高と同様本店のスタッフであり、開店して落ち着くまでの間、「SHINO'S TOKYO」の手伝いに来ていた。明るい性格だが、厨房では厳しい面を見せる。本店で高の後任となった肉料理担当は彼女のおこぼれで就いたわけではなく、自身の血の滲むような努力によるものである。
; 三田村 衛(みたむら まもる)
: 声 - 川田紳司
: 洋食店「洋食の三田村」3代目オーナーシェフ。
: 料理人としての腕は良く地元客からの評判は良好であるが、半年前に最寄り駅へ新幹線が止まるようになってからは乗客前の客が殺到するようになり、注文品の調理や厨房とホールの連絡や追いつかない状況が続いていた。スタジエールで研修に来た創真と緋沙子の協力で一度は店が機能するようになったが、彼らがいなくなると元の状態に戻ってしまうことについて創真から「どんな店にしたいのか」と問われて彼の提案を受け入れ、古くからの客を優先的に受け入れる完全予約制とし、店を立て直すことに成功した。
; 傘山(かさやま)
: 声 - [[山口太郎]]
: 本格フレンチレストラン「エクセラン」料理長。
: 近々1つ星を取る店の料理長ということもあってかなり独善的で傲慢な性格をしており、厨房を「俺の城」と称している。当初は研修に来たえりなと恵を邪険にしていたが、えりながあっという間に厨房を掌握したうえ、恵からも料理の改善点を指摘されたことで完全に立場を失った。
; 藤井 智也(ふじい としなり)
: 料亭「藤雨」12代目店主。
: 毎年スタジエールを断っていたが、仙左衛門からの紹介状で生徒を受け入れる。研修に来たタクミに対し見込みがないなら1週間庭の掃き掃除をさせるつもりだったが、彼の強い熱意を感じ取り調理場に入れ仕事を与えた。
 
=== WGO執行官 ===
; 薙切 真凪(なきり まな)
: 声 - [[坂本真綾]]
: WGOの全執行官を統括する特等執行官(ブックマスター)にしてえりなの実母(仙左衛門の実娘、宗衛の妹でもある)。第2部の登場人物
: 着物姿に[[引眉]]の、和風の険のある美女で、尊大かつ古風な口調で話す。えりなと同じく「神の舌」の持ち主で、料理の味表現も同様に独特。歴代の「神の舌」の持ち主たちと同様に、その鋭敏すぎる味覚によって現状の料理に満足できなくなって絶望し、まともに食事を摂ることができないため、点滴で栄養補給し、生きながらえている。また、そのために極端な虚弱体質。この経緯により薙切家を出てしまっており、第2部のBLUEにおいて始めて物語に登場する。
: 尊大かつ古風な口調で話す。
: かつてはえりなと同じく「神の舌」の持ち主で、料理の味表現も同様に独特。薙切家の「神の舌」を持つ者として幼い頃から味見役を勤め海外、薙切家大学に在籍つつきたりとして、学園外部で世界中の味や料理について学んで(ref:本来であればえりなもそうなるはずであったが、仙左衛門の計画により学園内で料理人として育てられることとなった。)。ある時、薊と出会い彼の皿から心の内を見抜いてそれをも美味に昇華しろと諭したことで彼との交際が始まり、って結婚し、やがて一子えりなが生まれた。その後は、薊の料理にも満足できなくなって上記の通り、料理に絶望し、えりなが幼少の頃に薙切家を出奔した。そしてWGOの執行官として自分を満足させる料理を求めるようになっていた
: 第2部の時間軸時点で、表の料理人には見切りをつけ、WGOが主催する若手料理人の世界大会であるBLUEに裏の料理人である「真夜中の料理人」を出場させる決断を下す。一部の審査員にも「真夜中の料理人」を抜擢したり、最も期待している朝陽の予選免除を行うなど、優遇する。さらには実娘えりなが優勝することを阻むため、本戦トーナメントでは彼女に対する逆シードを組む。決勝におけるえりなと創真の対決を通して、再び料理に希望を持つようになり、エピローグでは娘の料理を楽しみにするようになる。
: しかし神の舌による鋭すぎる味覚故に現状の料理に絶望し、まともに食事を摂ることができなくなってしまった。栄養補給は点滴で行っているが、それが切れると倒れてしまうほど身体は衰弱。この事がきっかけで遠月を離れており、家族とも疎遠になっている。
: 現在は地球上に無かった一皿を求め、BLUEを開催し続けてきたが表の料理人に期待が持てず、作中ではノワールをも出場させ、変則的なお題も出題。えりなに対しては彼女を敗退させようと逆シードを組むも、決勝まで勝ち上がり優勝を果たした。その後は娘の料理を楽しみにするようになっていた。
; アン
: 声 - [[堀江由衣]]
: WGO一等執行官。初登場は211話
: 長髪の可愛らしい美人。基本穏やかで冷静だが、WGOの権威を絶対視するあまり、尊大な物言いになることがある。また、わずかな酒に酔って豹変する、先輩であるデコラとクラージュにからかわれるなど、かつては野暮ったい外見だったなど、普段の態度から崩れたコミカルな描写も多い。料理審査に対する公正さは間違いがなく、忖度はしない。上記の通り、酒に酔いやすいが、むしろその状態では味覚と神経がより鋭敏になり、深く味を見極め厳正な審査を行えるとされている。
: 長髪の若い女性。教本に載っていない店に対しては哀れむような視線を送るが、載っていなければこれから載れるように励めばいいと考えている。審査に星の有無は関係なくあくまで皿の上とし、創真を罵倒した生徒達を一喝している。デコラとクラージュから指導を受ける以前垢抜けて今とはまるで別人だった{{Efn2|デコラ曰く恵と紀ノ国を足して2で割った野暮ったい感じ。}}。
: 中枢美食機関と反逆者の最終対決である連帯食戟において審査員としてイストワールとシャルムを率いて招聘される。公正な審査を心掛け、4thBOUT第3試合より薊の招聘を受けたデコラらが現れると、これに抗議して審査員の1人として残る。
: 審査のためにWGOの教本を大量に持ってきたが、内容は全て頭の中に入っているという。また日本の慣用句辞典など料理に関係ない本も多く混ざっている。酒に弱く一口含んだ程度で呂律が回らなくなるが、味覚と神経がより鋭敏になり、深く味を見極め厳正な審査を行えるという特殊な性質を持つ。
: 第二部ではBLUE編より登場し、真凪の付き人のような形になっている。このため審査は行わないが、本来であれば「真夜中の料理人」だけにしたい真凪の意向に反して、先の連帯食戟で知った創真ら遠月の生徒たちをBLUEに推薦していたことが明かされる。
: 中枢美食機関側と反逆者の連帯食戟の審査員として招かれ、デコラたちの途中参加に驚きつつも中立の立場で審査を行った。
; イストワール
: BLUEでは真凪の世話と全体の進行を担当している。
: 声 - [[竹内良太]]
: WGO二等執行官。初登場は211話。
: 背の高い丸メガネの黒人男性。 上司のアンと同様に審査は公正中立。
: 中枢美食機関と反逆者の最終対決である連帯食戟において審査員として作中に登場する。料理中の様子を見て解説することが多い。
: 第二部ではBLUE本戦のタクミとドン・カーマの対決の審査員を務め、戦後に創真、タクミ、恵に声を掛け、期待していることを伝える。
; シャルム
: 声 - [[野島健児 (声優)|野島健児]]
: WGO二等執行官。初登場は211話。
: 優男の白人男性。   上司のアンと同様に審査は公正中立。
: 中枢美食機関と反逆者の最終対決である連帯食戟において審査員として作中に登場する。
: 第二部ではBLUE本戦準決勝でデコラ、クラージュと共に審査員を務める。
; デコラ
: 声 - [[小林ゆう]]
: WGO一等執行官。初登場は251話
: 褐色肌にスタイル良い美アンWGO内における薊先輩でかつ思想の信奉者とされ、薊に招聘され審査員として連帯食戟途中よりクラージュと共に登場する。クラージュと共にアンを指導し一等執行官に育て。薊という彼女思想先輩心酔あたり、弱点を熟知しておりいるため連隊食戟の4th BOUTで審査員に加彼女を戸惑言動が多い
: 中枢美食機関と反逆者の最終対決である連帯食戟において、4thBOUT第3試合より審査員を務める。上記の通り、薊に肩入れするような言動を見せてアンに公正さを警戒されていたが、同試合及びFinalBOUTは満場一致で勝者を決めたため、不公正だったかは不明。
: 第二部では創真と朝陽のBLUE準決勝においてクラージュ、シャルムと共に審査員を務める。公正に審査すると言いつつも朝陽に色目を使い、心配される。
; クラージュ
: 声 - [[柚木涼香]]
: WGO一等執行官。若い白人女性。デコラと同様薊に心酔している初登場は251話
: おっとりとした雰囲気のタレ目の美女。WGO内における薊の思想の信奉者とされ、薊に招聘されて審査員として連帯食戟途中よりデコラと共に登場する。基本はデコラと共に行動する。
; シャルム
: 中枢美食機関と反逆者の最終対決である連帯食戟において、4thBOUT第3試合より登場する。本来はデコラと共に同試合から審査員を務める手はずであったが、横槍を入れられたアンの抗議により、審査員からは外される(ただし、実食は行う)。
: 声 - [[野島健児 (声優)|野島健児]]
: 第二部ではBLUE本戦準決勝でデコラ、シャルムと共に審査員を務める。
: WGO二等執行官。若い白人男性。
; イストワール
: 声 - [[竹内良太]]
: WGO二等執行官。眼鏡をかけた黒人男性。
; ランタービ
: 声 - [[井口裕香]]
: WGO二等執行官。BLUE予選第二の門」以降の審査員と司会を担当した(アニメ版では2部門から登場している)女性人物。初登場は286話
: 我儘な性格の華奢な少女。勝ち気な言動で基準に満たない料理には容赦ないが、審査員としての能力は高い。
; トランシャン、マテュリテ、エソール
: 第二部BLUE編の予選第二の門の審査員として作中に登場し、一般的な日本のコンビニの食材を使って、自分を満足させ、かつ100ドル以上の代金を支払う価値がある一品を作るお題を出す。お題の意図を読み間違えた創真を手厳しく批判しつつも、お題の意図を解説する。その後の再提出においては、その意図を強引に踏み倒してきた創真をおせち料理を認め、合格させる。その後も本戦における審査員の1人としてしばしば登場する。
: 声 - [[飛田展男]](トランシャン)、[[仲村かおり]](マテュリテ)、[[Lynn]](エソール)
; トランシャン
: WGO執行官。BLUE予選「第三の門」及び本戦の審査員。
: 声 - [[飛田展男]]
; ディナミス
: WGO一等執行官。原作では名前不明。第2部の登場人物。290話から登場。
: 声 - [[藤原夏海]]
: 長い後ろ髪を束ねた白髪の老紳士。前年のBLUEの決勝審査員を務めた人物で、本戦より審査を行う。本戦以降の全体的な仕切りを行うことが多く、博識で、料理中の解説を行うことも多い。
: WGO執行官。イストワールの妹。
; マテュリテ
: 声 - [[仲村かおり]]
: WGO一等執行官。原作では名前不明。第2部の登場人物。290話から登場。
: 尼僧を思わせるような格好の老婆。前年のBLUEの決勝審査員を務めた人物で、本戦より審査を行う。
; エソール
: 声 - [[Lynn]]
: WGO一等執行官。原作では名前不明。第2部の登場人物。290話から登場。
: スーツを来た若い女性。前年のBLUEの決勝審査員を務めた人物で、本戦より審査を行う。
 
=== 才波朝陽と仲間 ===
アニメ版のエピローグでは、朝陽の部下たちも薙切家に仕えた。
 
=== 真夜中の料理人 ===
; 才波 朝陽(さいば あさひ)
: 声 - [[福山潤]]
: 「裏真夜中の料理人。城一郎中でも頭角をあらわしてい弟子。第2部におけ青年敵役
: スマートで整った顔立ちの青年。気さくでコミュニケーション能力が高く、他者に好感を抱かせる。しかし、その正体は天才的な技量と才能を持つ「真夜中の料理人」の一人で、表と裏問わず世界一の料理人となる野望を抱く野心家。後述の通り、料理の才を見出した城一郎によって子供の時から料理の手解きを受け、彼から弟子やもう一人の息子とも呼ばれる存在であり、このため「才波(サイバ)」の姓を名乗っている。「真夜中の料理人」として活動する際は覆面をして素性を隠しているため、基本的に城一郎以外はその正体を知らなかった。城一郎の実子である創真に強い嫉妬心を抱くと共に、自身の野望のために「神の舌」を持つえりなを手中に収めることを狙い、第2部における敵として作中に登場する。
: かつて城一郎がアメリカ滞在中に面倒を見ていた弟子で、実の親同然に彼のことを慕っていたが、15歳のときに城一郎が妻を亡くし創真の面倒を見るため日本に戻ってしまったことから、城一郎の実子である創真に強い嫉妬心を抱いている。
: 料理人としては城一郎や創真と同じく専門を持たず、広く調理法や食材の知識を持ち、天才的なセンスを発揮する。その上で、異なる種類の調理器具を組み合わせて料理を作れるセンスと、調理器具の元の使い手の調理技術をトレースできる「クロスナイブズ」という異能を持つ。食戟で負かした相手の大事な調理器具を奪いとることで、今まで自分が倒してきた様々な料理人たちの技を使い、さらにそれらを組み合わせることで誰も食べたことがないような斬新な料理を作れる。
: 「神の舌」を我が物にするため、他のノワールに日本侵略を唆す。自身は城一郎を打ち負かした後、「鈴木」の偽名で遠月に講師として潜り込んでえりなと接触し、食戟で創真を負かして以降は執拗に結婚を迫っている。
: 生まれはアメリカ北部の貧民街出身の孤児。母が行きずりの日本人との間に儲けた子で、酒癖の悪い母から虐待を受ける母子家庭で育った。その母の死に伴い7歳の頃には施設に入る。そこで偶然、城一郎に料理の才を見出され、以降、彼がアメリカを訪れるたびに料理を教わり、才能を開花させていった。城一郎を「父」とし、強い敬意を抱くが、15歳の時に妻・珠子の死を受けて城一郎が創真の面倒をみるために日本に帰ってしまい、嫉妬心から城一郎を倒して世界一の料理人となる野心を持つようになる。
: 異なる種類の調理器具を組み合わせ、元の使い手の調理技術をトレースする「クロスナイブズ」の使い手で、食戟で負かした料理人から調理器具を巻き上げては自らの料理に取り入れている。
: 第2部開始の少し前、他の「真夜中の料理人」らに自分の技量を見せつけて、さらに食戟というシステムを教えることで、同部冒頭における「真夜中の料理人」らの日本での事件を引き起こすきっかけを作る。同時に城一郎に食戟を挑んで5-0でストレート勝ちし、彼の包丁を奪う。その後、えりなを手に入れる目的のため、「鈴木」の偽名で遠月学園に講師として潜入し、自身の料理の腕前を披露すると共に彼女にしつこく求婚する。また創真を煽って彼と何度も食戟を行うが、これも撃退していく。その後、正体を明かすとBLUEで優勝することによってえりなを手に入れることを宣言する。
: BLUEでは過去の実績によって城郭本丸から出場。司や田所をも打ち破るも、創真との対決では皿に載せるべき自分が居なかった事が仇となり敗北した。
: BLUEでは過去の実績により真凪から期待され、城郭本丸での本戦トーナメントより参戦し、司や恵といった強敵を破っていく。そして準決勝で創真と対決することになり、「クロスナイブズ」の能力で城一郎の技術を中心に、様々な国の料理の技を発揮するも、皿に載せるべき自分が居なかった事が仇となり敗北する。また、その際に自分が本当に欲しかったものは家族だと気付かされる。
: 実はアメリカ北部の貧民街出身で、えりなが産まれる前に薊ととある女性との一晩の行きずりで産まれた彼女の異母兄。物心ついた時には父はおらず、酒癖の悪い母から虐待を受け続け、母亡き後に7歳の頃に施設に拾われた(アニメでは断片的にしか描写されていない)。
: BLUEのは部下調査させた事でが実息子だと判明したことある事を知異母妹となえりなと、これま結婚の過ちから自身は受け入れてもらえない思ってがわかり、強ショックを受ける。しかしそこに事情を知った、当主であるえりなが現れ、から兄として薙切家へと迎えることを提案され、念願の家族を手に入れられた。以降は性を薙切に変え遠月の中等部と高等部にて複数の調理演習を指導する人気講師として活動していするようになる。
; 夕之介
; モナールカ
: 朝陽の部下。
: 大柄な白人の青年で、片言の日本語で話す。日本の温泉街に旅行者を装って訪れ、「客は王様」という持論から、気に入らない料理を出す老舗旅館の板前に食戟を仕掛けて調理器具を巻き上げ休業に追い込んでいた。
: 着物を羽織り、眼鏡をかけた男性。料理人かは不明。朝陽の命令で「神の舌」と薙切家について調べ上げる。また第2部中盤ではえりなを拉致する。
: えりなからの要請で事態に介入した恵と食戟を行い、自身が得意とする「高級食材」を用いた料理をぶつけるが、恵が作った故郷の味である[[ガンボ (料理)|ガンボ]]に感動し完敗。改心し恵を「ママ」と呼び慕うようになり(しかし本人の要望で恵サンと呼ぶことに)、創真と田所に朝陽についての情報を話した。恵曰く温泉街に来た理由は誰かに優しく包み込んで欲しかったからとのこと。
: その後、朝陽に敗北し包丁を奪われており、朝陽の意向で恵を負かすために使われることになった。
: アニメでの彼の出番は第4期の最終盤でダイジェスト形式で描写された。
; サージェ
: 声 - [[櫻井浩美]]
: 朝陽の部下。真夜中の料理人。
: 軍服を着た女性で、「軍曹(サージェント)」の略でこう呼ばれている。調理専用に改良された武器や兵器を調理器具として使う「兵装料理(ディッシュ・アームド)」の使い手。過去に朝陽に敗北し、彼の懐に招き入れられた経緯を持つ。
: 軍服を纏い、冷然としたサディスティックな若い美女。名前は「軍曹(サージェント)」の略で本名ではない。かつて料理対決で朝陽に破れ、そのまま誘われて彼の部下になったという過去を持つ。料理人としては調理専用に改良された武器や兵器を調理器具として使う「兵装料理(ディッシュ・アームド)」の使い手で、その場の突発的な条件でも「必殺料理」が作れるなど実力は高い。
: BLUEでは主催者の真凪によって第三の門番に任命され、城郭本丸では創真とクリスマスケーキのお題で対決し、敗北。朝陽が創真に敗れ自分達の好きにする様に促された際はカーマや煌と共に何処までも付いて行く事を誓った。アニメ第5期の最終話ではカーマや煌と共に薙切家に仕えている様子が見られる。
: BLUEにおいて、予選を一部免除され、「第三の門」より登場する。しかし、その場の余興で主催者の真凪により第三の門番に指名され、裏の料理人としての力量を表の料理人に見せつける。その後、城郭本丸の本戦トーナメントにおいて、初戦で創真とクリスマスケーキのお題で対決することになる。事前の話から創真を舐めてかかり、敗北を喫する。その後、自身の調理道具を朝陽に託す。
; ドン・カーマ
: 声 - [[津田健次郎]]
: 朝陽の部下。真夜中の料理人。
: 眼鏡とカイゼル髭に、筋肉質で大柄な体格の中年男性。その外見に反してオネエ言葉で話すなど明るくコミカルな性格。料理人としては多数のオネエ系のサポートメンバーとの連携調理を得意とし、特殊なシェーカー状の調理器具を用いる。明るい雰囲気の一方で、真夜中の料理人として勝利の為なら手段を選ばない非情さを持つ。
: BLUEにおいて予選を一部免除され、「第三の門」より登場する。城郭本丸の本戦トーナメントにおいて初戦でタクミと対決することになり、真凪の余興により団体戦である「連携によって完成するアミューズ」の題が出される。もともと高い力量を持つ上で、さらにイサミを拉致するという卑劣な手段を取って戦うが、創真が手助けに入り、急造でも互いに研鑽してきたがゆえに息が合った2人に敗北する。そして自身の調理道具を朝陽に託す。
; 煌 觜汪(こう しおう)
: 声 - [[小林親弘]]
: 朝陽の部下。真夜中の料理人。
: 髪を上部に伸ばして固めた髪(ハイトップフェード)と東洋的な仮面が特徴の男性。中国の南北朝時代から植物・魚介・昆虫などの有毒成分を用いた暗殺術で、歴史を暗躍してきた暗殺者の家系出身。料理人としてはこの毒物の知識や暗殺技術を調理に転用した「毒物料理(ディッシュ・ヴェノム)」の使い手。特に手指に1本ずつ装着した小さな鉤爪状の刃物「墨劉爪」の先端にはそれぞれ味の五大要素である調味料成分が門外不出の絶妙な調合で染み込まされている。
: 城郭本丸の本戦トーナメントにおいて恵と対決するが、一瞬で敗北する。そして「墨劉爪」を朝陽に託し、後に彼が恵を倒す際に有効に使われる。
 
=== 真夜中の料理人 ===
; モナールカ
: 真夜中の料理人。
: 片言の日本語を話せる大柄な白人の青年。作中に最初に登場した「真夜中の料理人」であり、高い料理の腕前を持ち、「客は王様」という持論から高級食材を得意とする。このため、料理人として客に対する「ホスピタリティ」を重視する一方で、自分が客の場合に王様として扱われることを要求し、傲慢に振る舞う。ただし、料理以外のことでは明るく気さくに振る舞う。
: 第2部冒頭における温泉地の事件の犯人であり、泊まった宿の食事を上記の持論から気に入らず、そこの料理人に食戟を仕掛け、次々と休業に追い込んでいた。えりなによって調査のため、現地を訪れていた恵と食戟を行うことになり、彼女の高級食材は使わない「ホスピタリティ」を重視した料理に心を絆され負けを認める。
: その後、BLUE本戦での朝陽と恵の対決において、それまでに朝陽に負けて包丁を奪われていたことが明かされる。そして、朝陽の趣向で、その包丁を用いて恵が倒される。
; トミー・リボルバー
: 声 - [[榎木淳弥]]
: 真夜中の料理人。名前と異能はアニメより。
: 逆立てた髪にメッシュを入れた男。リボルバー状の調理器具を用いた「六連装グリル」の使い手。
: BLUE予選「第一の門」から登場し、「真夜中の料理人」の目線で表の料理人たちを、取るに足らないものとみなすが、冷静であった創真には着目する。そのまま予選を突破し、本戦にも出場を果たすが、以降は登場せず、去就は不明。
; マルカンタ
: 声 - [[林大地 (声優)|林大地]]
: 真夜中の料理人。
: ピエロのような姿と言動の男性で、通称「調理場ピエロ」。2つを合わせることで球体となる特殊な鍋を用いたサーカス芸のような「見世物料理(ディッシュ・サーカス)」の使い手。後述のクロードとバニーヘア同様、第三の門を突破するも試合外で朝陽に敗北し、調理器具を奪われてしまう。
: スキンヘッドにピエロのメイクをした、丸々とした肥満体の男。「調理場ピエロ」の異名を持ち、2つを合わせることで球体となる特殊な鍋をジャグリングのように扱う「見世物料理(ディッシュ・サーカス)」の使い手。
: BLUE予選「第一の門」から端役として登場し、「第三の門」にて名前や調理技法が明かされる。そして他の「真夜中の料理人」らと同様に安々と「必殺料理」級の料理を作って予選を突破する。しかし、本戦での戦い前に朝陽の場外戦を受け、敗北し、調理器具を奪われる。
; クロード・ビル
: 真夜中の料理人。
: 通称「赤黒(しゃくこく)の処刑人」。あらゆる食材の血を調味料として使う「血液料理(ディッシュ・ブラッド)」の使い手。
: 口元にマスクをつけ、食肉処理者のような格好をした中年男性。食材から血を抜くための注射器が何本も出ている特殊な調理機材を背負っており、あらゆる食材の血を調味料として使う「血液料理(ディッシュ・ブラッド)」の使い手で、通称「赤黒(しゃくこく)の処刑人」とも呼ばれる。
: BLUE予選「第一の門」から端役として登場し、「第三の門」にて名前や調理技法が明かされる。そして他の「真夜中の料理人」らと同様に安々と「必殺料理」級の料理を作って予選を突破する。しかし、本戦での戦い前に朝陽の場外戦を受け、敗北し、調理器具を奪われる。
; バニーヘア
: 声 - [[井澤詩織]]
: 真夜中の料理人。
: ウサギの被り物を被った女性で、通称「跳ね回る狂気」。ギロチンで食材を虐げることで旨みを増す「加虐残虐料理(ディッシュ・サディズム)」の使い手。
: ウサギの被り物を被った見た目は華奢な女性。小型のギロチン状の特殊調理器具を用い、食材を虐げることで旨みを増すという「加虐残虐料理(ディッシュ・サディズム)」の使い手で、通称「跳ね回る狂気」とも呼ばれる。調理時は非常な怪力も発揮し、生の牛フィレ肉を向こうが透けるほどの薄切りにできる。
; トミー・リボルバー
: BLUE予選「第一の門」から端役として登場し、「第三の門」にて名前や調理技法が明かされる。そして他の「真夜中の料理人」らと同様に安々と「必殺料理」級の料理を作って予選を突破する。しかし、本戦での戦い前に朝陽の場外戦を受け、敗北し、調理器具を奪われる。
: 声 - [[榎木淳弥]]
: 逆立てた髪にメッシュを入れた男性で、「六連装グリル」の使い手。アニメで名前と異能が判明した。
; ドン・カーマ
: 声 - [[津田健次郎]]
: 朝陽の部下の一人。眼鏡とカイゼル髭が特徴で、オネエ言葉を話す中年男性で、自分の息のかかった多数のサポートメンバーであるオネエとの連携調理を得意とするが、勝利の為なら手段を選ばない。第三の門で「連携によって完成するアミューズ」のお題でタクミと対決。事前に弟のイサミを拉致するも、タクミと互いに腕を競い合ってきた創真との連携の前に敗北。朝陽が創真に敗れた際はサージェや煌と共に彼に付いて行く事を誓った。アニメ第5期の最終話ではサージェや煌と共に薙切家に仕えている様子が見られており、朝陽が薙切家に迎えられた事に涙を流して喜んでいた。
; 煌 觜汪(こう しおう)
: 声 - [[小林親弘]]
: 朝陽の部下の一人。逆立った髪と仮面が特徴の男性。[[南北朝時代 (中国)|中国の南北朝時代]]から植物・魚介・昆虫などの有毒成分を用いた暗殺術によって暗躍し、時代の影で歴史を動かし続けた暗殺者家系の出身で、調理法に転用された膨大な暗殺知識や技術を正当に受け継いでいる。特に手指に1本ずつ装着した小さな鉤爪状の刃物「墨劉爪」の先端にはそれぞれ味の五大要素である調味料分が門外不出の絶妙な調合で染み込ませており、それらを駆使した「毒物料理(ディッシュ・ヴェノム)」の使い手。
: 城郭本丸で恵に一瞬で敗北。朝陽が創真に敗れた際はサージェやカーマと共に彼に付いて行く事を誓った。アニメ第5期の最終話ではサージェやカーマと共に薙切家に仕えている様子が見られており、仮面を外している。
; 時山 兵五郎(ときやま へいごろう)
: 声 - [[土師孝也]]
: 元ノワールの老人。太平洋戦争を戦い抜き、戦後の闇市からノワールのキャリアを積み重ね、日本の裏社会における会食を長年取り仕切ってきた実績を持つ。
: 現在は老いと病により余命いくばくもない状態であり、自身の最後の晩餐となるに相応しい料理を味わうためにBLUE予選「第一の門」の審査員となり、最後の晩餐をお題とし、BLUEを最後に自害するつもりでいた。表の料理人には期待していなかったが、創真の料理を食べ、料理はできずとも立派な歯で味わう事はできると諭されたことで生きる気力を取り戻す。
; 夕之介
: 朝陽の部下の一人。着物を羽織り、眼鏡をかけた男性。朝陽の命令で神の舌と薙切家についてを調べ上げ、えりなを拉致した。
 
=== 創真各編関係者登場人物 ===
上記以外の登場人物。
; 倉瀬 真由美(くらせ まゆみ)<ref name="nikki">単行本第1巻収録の描き下ろし番外編「倉瀬さんの日記」。</ref>
: 声 - [[加隈亜衣]] / [[林沙織]](VOMIC){{R|natalie}}
: 創真の幼稚園の頃からの幼馴染である少女。
: 幼少期より料理に携わって「ゆきひら」を手伝っていた創真を意識していたが、容姿に自信が無いことから、その想いを打ち明けることはできずじまいだった{{R|nikki}}。ただし、創真からは「責任感の強い人物」として明確に記憶されている。
: 遠月学園での合宿を終えて連休で帰郷してきた創真と再会し、寂れた商店街を盛り返そうとする彼に協力することになった際には、チラシの製作など自身にできるやり方で創真のサポートを行った。盛り返しに成功した後、創真の頼みで「とみたや」でアルバイトをすることになる。
; 小金井 アキ(こがねい あき)
: 声 - [[藤井ゆきよ]]
: 創真の中学生時代の同級生で、真由美とは親友の間柄。
: 創作料理で何度も真由美を気絶に追い込んでいる創真に呆れながらも、彼に想いを寄せる真由美を応援している。創真が帰郷して商店街を盛り返そうとした際には、相変わらず内気であった真由美の後押しをしている。
; 富田 友哉(とみた ゆうや)
: 声 - 川田紳司
: 弁当のとみたや2代目店主兼すみれ通り商店街現商店会長。
: 眼鏡をかけた若い男性。立場とは裏腹に気弱で頼りない{{Efn2|そのため、郁魅は小西と重ね合わせている(アニメ版では前述の三田村も含め担当声優が3人とも同じ)。}}。リニューアルオープンした[[駅ナカ]]施設に客足を奪われたことで店の売上が激減し、意気消沈していたが、創真が考案した「すみれ印の[[から揚げ|唐揚げ]]ロール」により店の立て直しに成功する。その後、遠月へ戻るために普段は手伝うことができない創真から唐揚げのレシピを託された。月饗祭では創真からの依頼で彼の屋台にイベント用のベンチを提供した。
; 幸平 珠子(ゆきひら たまこ)
: 声 - [[甲斐田裕子]]
: 城一郎の妻で創真の母。故人。
: 元スケバンという経歴を持つ勝気な女性で、高校を出てからは父・計量が店主を務める「ゆきひら」を手伝っていたが、料理の腕はお世辞にも良いとは言えず、たまたま来店し彼女の料理を食べた城一郎を悶絶させるほどだった。
: しかし、「自分がやりたいようにやる」、「客の楽しそうな顔が見られればいい」という彼女のポリシーが城一郎の料理に対する情熱を蘇らせ、やがて彼と恋仲になり結婚し創真を授かる。
: 創真が料理をするようになったきっかけであり、彼の料理人としてのルーツだったが<ref>{{Cite tweet|author=附田祐斗|date=2015-08-07|user=tsukudayuto|number=629774854112198656|title=幸平創真の母は、亡くなっています。|accessdate=2017-11-30}}</ref>、本人も知らないうちに先天的な心疾患を患っており、創真がまだ小学生のときに発症、病気の発見からわずか1か月後に他界した。
; 幸平 計量(ゆきひら かずさと)
: 珠子の父にして創真の祖父。城一郎に店主の座を譲った後も厨房のサポートを続けてきたが現在は生家にて隠居している。
 
==== 初期他の登場人物ゲストキャラクター ====
; 峰ヶ崎 八重子(みねがさき やえこ)
: 声 - [[千葉泉]](アニメ・VOMIC){{R|natalie}}
: 地上げ屋。第1話の登場人物。
: 第1話で「ゆきひら」を訪れた[[地上げ屋]]の女性。巨乳。高飛車な性格で、マンション建設のために「ゆきひら」の立ち退きを迫り、部下たちに嫌がらせを行わせる。食材を使い物にさせなくさせ、その状態で手元にある食材で作ったもので納得をさせなければ立ち退きをさせるという脅しもかけたが、実際に作った創真の絶品な料理に魅了され、地上げを断念した。
: 高飛車な若い美女。マンション建設のために「ゆきひら」に立ち退きを迫る。嫌がらせを行い、特に主だった食材を駄目にさせた上で、自分を満足させる料理を出せと要求し、駄目なら立ち退きを強行するという脅しをかける。しかし、余り物で作った創真の料理に魅了され、計画を諦める。
: この魅了シーンは、アニメ版の第1話本放送時に実施された「視聴者が選ぶ名シーン」で第1位を獲得している<ref>{{Cite tweet |user=izumi_c201|author=千葉 泉|number=586444831632662529|title=1位!!ありがとうございます!ありがとうございます!肉汁ありがとうございます!! #shokugeki_anime|date=2015-04-10|accessdate=2015-10-01|link=no}}</ref>。
; 二階堂 圭明(にかいどう よしあき)
: 声 - [[古川慎]]
: 遠月学園高等部編入試験の受験者。第2話の登場人物。
: 創真が受けた編入試験に参加を予定していた少年。フランス料理店の跡取り息子でプライドが高く、大衆食堂出身の創真を見下していたが、えりなが試験官だと知ると、自信をなくして青ざめて泣いてしまい、創真を除く他の受験者同様逃げ帰った。
: フランス料理店の跡取りでプライドの高い少年。同じく試験を受けに来た創真を大衆食堂出身だとして見下す。ところが、試験管がえりなだと知ると自信を無くし、創真以外の他の受験者たちと共に逃げ帰ってしまう。
; マクフリー・マクラクラン
 
: 声 - [[山本格]]
==== 夏合宿編 ====
: 城一郎の友人でニューヨーク在住の精神科医。肥満体型の美食家で独身。城一郎がNYに滞在する際は毎回彼を自宅に泊めている。
; 徳蔵(とくぞう)、耕助(こうすけ)、久作(きゅうさく)
: 声 - [[田中完]]、[[桐場康一]]、[[青山穣]]
: 夏合宿の特別審査員。
: 遠月リゾートが提携している食材生産者の老人たち。それぞれ通称「鶏卵の徳蔵」「さやいんげんの耕助」「ナチュラルチーズの久作」。自分たちの食材に誇りを持っており、ビュッフェ課題において審査員の一人となる。
: 同編の終わりに観光バスで帰るところを偶然、創真と再会する。その際に創真が徳蔵に、スフレオムレツの序盤の失敗によって鶏卵を多く無駄にしてしまったことを謝られ、将来自分の店を持った時に徳蔵印の卵を贔屓にしてくれと述べて許す。
; 宮野 朱里(みやの あかり)
: 夏合宿の特別審査員。
: 遠月リゾートが提携している食材生産者の家族である小学4年生の少女。ビュッフェ課題において審査員の一人となる。
: 気弱な性格によってビュッフェの食事に中々ありつけないところを、創真の鮮やかなフライパン捌きに魅せられて彼のスフレオムレツを食し、喜ぶ。この反応を見て他の客も殺到したことにより、料理選択のミスで窮地に陥っていた創真は課題をクリアする。
 
==== 商店街編 ====
; 倉瀬 真由美(くらせ まゆみ)
: 声 - [[加隈亜衣]] / [[林沙織]](VOMIC){{R|natalie}}
: 創真の幼稚園の頃からの幼馴染。
: 大人しい少女。幼少より「ゆきひら」を手伝っていた創真を意識していたが、内気かつ容姿に自信がないため、その想いを打ち明けられないでいる。創真の料理の腕を知っているのと同時に、彼のゲテモノ料理の被害者でもある。一方、創真からは責任感が強いと認識されていた。
: 商店街編で再登場し、久しぶりに実家に帰ってきた創真と再会する。「もず屋」の出店によって寂れた商店街を盛り返すため、商店会長でもある「とみたや」に彼と共に協力することとなり、チラシの製作など自身にできるやり方でサポートを行う。計画が成功し、創真が再び学園に帰る時には、彼の頼みで「とみたや」でアルバイトをすることになる。
; 小金井 アキ(こがねい あき)
: 声 - [[藤井ゆきよ]]
: 創真の中学生時代の同級生。
: 倉瀬の親友である元気のいい少女。倉瀬の気持ちを知っており、創真との仲を応援している。
; 富田 友哉(とみた ゆうや)
: 声 - 川田紳司
: すみれ通り商店街の商店会長。弁当屋「とみたや」の2代目店主。
: 眼鏡を掛けた線の細い男性。商店街の最寄り駅のリニューアルオープンに伴って出店してきた「もず屋」に、自店はおろか商店街全体の客を奪われる形となり、思い悩む。夏休みで実家に戻ってきた創真に助けられ、彼ら発案した「すみれ印の唐揚げロール」で店や商店街の立て直しに成功し、学校に戻るのに伴ってレシピも託される。
: 月饗祭で端役ながら再登場し、創真からの依頼で彼の屋台にイベント用のベンチを提供する。
; 中百舌鳥 きぬ(なかもず きぬ)
: 声 - [[久川綾]]
: 唐揚げ専門店「もず屋」の社長。
: 京都に本店を構え、関西全域に展開する「もず屋」のトップを務める。女社長で細目と関西弁と細目、そが特徴。普段は関西人の商売人らい人当たりの良い態度を見せるが、本性は腹黒く、自身のビジネスを最優先に考えいる。怒った際には爬虫類のようなタッチで描かれる長い舌が特徴を見せる性格はかな叡山のコンサルティングを受けてお腹黒くビジネスパートナーであそれによって全日本唐揚げ協議会3年連続金賞獲得という史上初の偉業を達成し勢いに乗ってい。そのため、叡山のこ頻繁に連絡を取り合い愛想良くしているが、内心では彼を見下している。
: 叡山すみれ通り商店街コンサ最寄り駅のリニューアティングより全日本唐揚げ協議会で、3年連続金賞獲得とう史上初の偉業を達成している。東京、その駅ナカ惣菜店に出店し、する。商業施設の目玉となるほどの大盛況ぶりを見せるで、商店街から客足遠のき弁当屋「とみたや」などを苦しめる。富田に頼まれた創真が手掛町興しを始めると、これを軽んじ、叡山に忠告を受ても無視する。結局、創真発案の「すみれ印の唐揚げロール」で完全に客を奪われ、売上が急落してしまっ報告を受けことで、叡山にも激りを買ってしまったされる
: 小説版ではにも登場し、飴屋事業に進出してすみれ通り強引な店街の夏祭りに勝手に参入し、唐揚げの仕返しに子供客おうと画策するが、商店街に再び助太刀した郁魅の奮闘で客を奪い返され、失敗したする
 
==== スタジエール編 ====
; 四宮 小次郎
: 「SHINO'S」オーナーシェフ。遠月学園第79期卒業生。元十傑第一席。
: →[[#学園OB]]
; アベル・ブロンダン
: 声 - [[山下誠一郎]]
: 「SHINO'S」副料理長。のち「SHINO'S TOKYO」料理長。
: 四宮の右腕でもある男性シェフ。四宮がプルスポール勲章を受章する前から「SHINO'S」に勤めており、四宮の誰も信じない厳しい態度を受けても彼を強く尊敬している。一時期スランプに陥っていたこともあったが、その後、その腕を評価され、東京に新規オープンする「SHINO'S TOKYO」の料理長に抜擢される。
: スタジエール編においては学園よりやってきた創真に対し、後輩というだけで敬愛する四宮に親し気に接し、さらに四宮も表面的な態度とは裏腹に親身であることに嫉妬する。しかし、創真の熱心な態度に自身もほだされ、スタジエールの後半では不器用ながらも彼にアドバイスを行う。
: 本格的な登場はスタジエール編(第14巻)だが、夏の合宿編でも四宮の回想シーン(第4巻第26話)で登場している。
; 高 唯(カオ ウェイ)
: 声 - [[渡辺明乃]]
: 「SHINO'S」本店サービス責任者。
: アジア系の美人。落ち着くまでの期間限定として「SHINO'S TOKYO」の手伝いにやってくる。現在は接客担当だが、料理人であり、半年前までは本店の肉料理担当であった。しかし、新作コンペの品が2年間で1度しか採用されなかったことに悩み、接客で見えるものがあるかもしれないという考えでサービス担当に移った経歴を持つ。料理人としての努力を怠ったことは1日もないと言い、新作コンペにも参加する。
; リュシ・ユゴー
: 声 - [[新井里美]]
: 「SHINO'S」本店肉料理担当シェフ。
: そばかすが特徴の女性。落ち着くまでの期間限定として「SHINO'S TOKYO」の手伝いにやってくる。日本語には慣れておらず時々語尾がカタカナになる。普段は明るい性格だが厨房では厳しい面を見せる。
; 三田村 衛(みたむら まもる)
: 声 - 川田紳司
: 洋食店「洋食の三田村」3代目オーナーシェフ。スタジエールにおける創真と緋沙子の受け入れ先。
: 地元民に愛されてきた町食堂を営む店主。先代から守ってきた味は創真や緋沙子からも高く評価される。しかし、半年前に最寄り駅が新幹線の停車駅となったことから、乗客前の客が殺到し、さらに滞在時間も一般客より短いという状況で業務がパンク状態に陥っている問題を抱えていた。
: 創真と緋沙子が入ると、単純な調理以外にもホールの業務など2人の能力の高さで業務が回り、感謝する。しかし、自分たちがいなくなれば元に戻ると考えた創真と緋沙子によって業務全体の改善を模索することとなり、殺到する鉄道客で足が遠のいていた馴染み客を念頭においた完全予約制とし、店を立て直す。
; 傘山(かさやま)
: 声 - [[山口太郎]]
: 本格フレンチレストラン「エクセラン」料理長。スタジエールにおけるえりなと恵の受け入れ先。
: 独善的で傲慢な性格の中年男性。店が近々1つ星を取るとされるということもあり、厨房を「俺の城」と称し、スタジエールでやってきた生徒も邪険に扱うつもりでいた。ところが、えりなから次々と改善点を指摘されて、あっという間に厨房を掌握されてしまう。それでも軽んじていた恵からも、その意見をえりなが拾ったことで完全に立場を失ってしまう。
; 藤井 智也(ふじい としなり)
: 料亭「藤雨」12代目店主。スタジエールにおけるタクミの受け入れ先。
: 従来、スタジエールを断っていた人物。仙左衛門からの紹介状でしぶしぶタクミを受け入れ、当初は庭の掃き掃除で期間の1週間を潰させようとする。しかし、彼の強い熱意を感じ取り、調理場に入れることを決める。
 
==== 進級試験編 ====
; 広井(ひろい)
: 声 - [[勝生真沙子]]
: 遠月学園教師。中枢美食機関支持者。
: 肥満体の壮年の女性。進級試験編の一次試験官として作中に登場し、創真・恵・黒木場・アリス・吉野の担当官となる。お題は「鮭料理」という中で、薊政権の支持者として創真ら反逆者たちを落第させるために、産卵を終えて体力が落ち通常食用に使わない「ホッチャレ」をあてがうという姑息な策をとる。しかし、瞬間凍結法の一つ「ブライン法」で保存された季節外れに取れる貴重な「トキシラズ」を短時間で仕入れた創真らの機転により失敗する。
; 遠藤(えんどう)
: 声 - [[上田燿司]]
: 遠月学園教師。中枢美食機関支持者。
: 細身の中年男性。進級試験編の二次試験官として作中に登場する。薊政権の支持者で広井の助言を受けて、落第させるために反逆者たちの順番を後回しにし、お題が「麺料理」の中で、小麦粉などの?の材料が残り僅かな状態で試験を受けさせる。さらに天気予報で把握していた大吹雪を利用して外部からの食材調達も封じる。ところがジャガイモを残していたことが仇となり、前もってえりなの特別講義を受けていた創真らによって、ジャガイモを材料とした豪雪うどんを提出され、嫌々ながらも合格を認める。
 
==== BLUE編 ====
; 時山 兵五郎(ときやま へいごろう)
: 声 - [[土師孝也]]
: 元「真夜中の料理人」。BULE審査委員。
: 車椅子に乗った痩せ細った老人。太平洋戦争の帰還兵であり、戦後の闇市から「真夜中の料理人」としてのキャリアを積み重ね、日本の裏社会における会食を長年取り仕切ってきた実績を持つ。老いと病でもはや調理場に立てず、引退を余儀なくされた。そして料理人として活動できないことに絶望し、死に場所を探していた。
: BLUE予選「第一の門」の審査員として登場し、最後の晩餐をお題とする。「真夜中の料理人」の矜持として料理には真摯で、ボリュームのある料理も平らげ、自分を病人とみて侮る相手には容赦なく失格を言い渡す。実はBLUEを最後に拳銃自殺する覚悟であったが、最後の晩餐という題が気に入らない創真に「お通し」を出されて諭され、合格させると共に生きる気力を取り戻す。
 
== 用語 ==
864 ⟶ 917行目:
: '''遠月茶寮料理學園'''(とおつきさりょうりょうりがくえん)は、東京都内にある日本屈指の名門という設定の[[調理師養成施設|料理学校]]。通常は単に「'''遠月学園'''」と呼ばれる。中等部と高等部の各3年制。制服は男女共に[[ブレザー]]。
: 非常に厳しい少数精鋭教育で、高等部の1000人近い新1年生のうち2年生に進級できる者は全体の1割にも満たず、卒業者は、遠月十傑を除いてわずか数人から十数人しかいない徹底した実力主義の教育方針を採る{{R|c4}}。学園に在籍しているだけで料理関係者からは一目置かれ{{Efn2|ただし、古くからの仕来りを重視する部門の中には、同学園在籍者でも、学生という理由で調理場に入ることを良く思われないこともある。}}、たとえ中退しても学園に在籍していたというだけで料理人としての箔が付き、卒業まで至れば一生料理界のスターダムを歩めるという{{R|c4}}。
: 在校生の多くは一流料理店や食産業の子息・令嬢など家庭的に裕福な者で、自分の地位や実力に鼻をかけた自己中心的でエリート意識の強い生徒が多く、大衆料理など庶民文化を格下と見ていることに加え、創真やアルディーニ兄弟のような現場経験者や極星寮の面々のような特技を持つ生徒は少ない。そのため多くの生徒は虚栄心が非常に強く、同級生同士であっても敵視して足の引っ張り合いまでする生徒が多数いる。さらに料理人としての成長速度に関係なく現在の能力のみを評価対象としており、条件さえ整えば成績上位者側の私情で気に入らない相手を能力の有無にかかわらず追い込むことが可能など{{Efn2|この傾向は十傑メンバー(作中では主にえりな、叡山)の派閥に属するなど何らかの後ろ盾がある生徒に多くみられる。}}、料理の腕を重視するあまり、道徳的な教育が疎かになっているなど、教育機関としては杜撰な体制も多くみられる。この点はクーデターを起こした薊からも言及され、成績下位の生徒たちが彼の思想に賛同する原因となっていた。この風潮は城一郎や堂島が現役の頃からあり、城一郎も名家出身者たちに因縁を付けられていた。
: 広大な敷地面積を有し、学内にはさまざまな施設がある{{R|c6}}。学習内容は料理の基礎技術や食材の知識だけでなく、[[栄養学]]・[[公衆衛生学]]・[[栽培概論]]・[[経営学]]など多岐にわたる。料理学校としての歴史は長く、創真ら現高等部1年生は第92期生である。授業は一般の高校と違い、大学のように各生徒が授業ごとに教室を移動する「教科センター方式」を採用している。授業形式は食材やジャンルのテーマごとに料理を創作する授業と決められた料理を制限時間内に完成させる授業の2種類だが、「中枢美食機関」発足後は創作する授業が廃止される。
: 総帥を頂点とし、教育部門の「遠月学園」、食材の管理・流通を担う生産部門、観光部門の「遠月リゾート」、研究部門の「薙切インターナショナル」、他に海外部門・広報部門・総務部門といった組織で構成されている。食に関するあらゆる業界に強い影響力を持ち、食に携わる者で遠月の名を知らない者はいないといわれる。
871 ⟶ 924行目:
: 食戟に挑む者は自身の立場に見合った「対価」を差し出さねばならず、勝負に負けた者はその「対価」を取られて学園内の地位や権限を失う{{R|c9}}。
: 食戟を実施するには、「正式な勝負であることを証明する認定員」「奇数名の判定者」「対戦者両名の勝負条件に関する合意」が必要とされる{{R|c9}}。また、「素材の調達も料理人としての技量のうち」という理由から、使用する食材や調理器具などは全て対戦者本人が用意しなければならない{{R|c11}}。対決テーマは双方の得意ジャンルの中間地点に折り合いをつけて決めることが多いが、合意があればどちらかの得意ジャンルにすることができる。決着がつかない場合、後日に再試合を行う。なお、食戟の勝敗や日時、互いが賭けた条件は全て公式に記録され、食戟管理局に保存される。
: 遠月学園の事項の中でも重要視あるいは「聖域」のような扱いとなっており、薊政権下で改革が進んでも、学生たちが「私たちにはまだ食戟がある」と言われるほど希望を抱かれている。
:; 連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)
:: 一騎打ちではなく集団対集団による変則的な食戟。
935 ⟶ 988行目:
: 毎日過酷な料理の課題が出され、低評価を受けた生徒は即刻退学を言い渡される地獄の合宿{{R|c14|c15}}。合宿の講師陣には、料理界の第一線で活躍している学園の卒業生たちも含まれる{{R|c15}}。学園卒業生以外にも、遠月リゾートのスタッフ、リゾートが提携する食材の生産者とその家族が審査員を務めることもある{{R|c30}}。卒業後のリクルートも兼ねており、オーナーシェフの卒業生には在校生の品定めができるメリットがある。創真の学年では、新入生980人中352人がこの研修で脱落し、628人が生き残ったとされている。
; 遠月リゾート
: 遠月学園の観光部門で、[[富士山]]と[[芦ノ湖]]をむ[[リゾート]]地において、十数軒の高級ホテルや旅館を経営する{{R|c15}}。トップは遠月OBの堂島銀。
; 薙切インターナショナル
: 美食学と分子料理を牽引した総合研究機関。薙切アリスの父親である薙切宗衛が[[デンマーク]]を本拠地として設立した。
941 ⟶ 994行目:
; 秋の選抜
: 毎年2学期の初めに開催される、高等部1年生の選抜メンバーが腕を振るい競い合う、遠月学園伝統の美食の祭典。創真の学年で第43回目の開催。
: 宿泊研修までの成績と将来性から候補者が抽出され、十傑による絞り込みで最終的に60名が選出される。審査員は学園理事や出資者など食の重鎮たちが務める。歴代十傑は、主にこの選抜の本戦出場者たちから選ばれる。えりな十傑であるため、選手としては不参加。
: 予選は事前に告知されたお題に沿って2つのブロックに分かれて競技を行う。審査員は各ブロック5名で、1人当たり持ち点20点、計100点満点で審査する。各ブロックの上位4名、計8名が「月天の間」で行われる本戦に出場できる。創真の学年で告知された予選のお題は、「カレー料理」。しかし、名の知れた食通である選抜の審査員を唸らせる生徒はごく僅かで、10点未満の生徒もいる。良くても70点か80点台止まりで、90点台はほとんどない。作中の予選では恵を除く本選出場者の7人が90点台をたたき出す。
: 本選の対戦は抽選で、各カードごとに別々のお題がランダムで決められる。トーナメント方式ではなく、1回戦終了後に組み合わせは再抽選される。一般的な食材と調理器具・設備は会場に完備され、自前の道具持ち込みは自由。また、双方の合意があれば、食戟を行うこともできる。
947 ⟶ 1,000行目:
; 月天の間(がってんのま)
: 十傑同士の食戟でのみ使用が許される大会場。天井が開閉式で、開いた空に写る月が「月天の間」の名の由来。
: 敬意を込めて歴代第一席獲得者の[[肖像画]]が飾られている{{Efn2|作中では堂島と四宮の肖像画が確認できる。}}。 「秋の選抜」本戦の会場でもある。決勝戦は月が写る日没後に行われる。
; 遠月スポーツ
: 学園黎明期から続く伝統ある校内新聞。通称「'''遠スポ'''」。ほぼ毎日発行される。学内とその周辺のあらゆる情報を網羅し、公式行事の特集、一流シェフへのインタビュー記事、トリビアな情報などを掲載する。
957 ⟶ 1,010行目:
: 遠月学園伝統行事の一つでスタジエール終了後に行われる、高等部1年生と上級生たちの顔合わせのための会。参加するのは、秋の選抜で本戦に進出した8名と遠月十傑評議会の現役メンバー10名の計18名。
; 月饗祭(げっきょうさい)
: 遠月学園の[[学園祭]]。5日間の開催で約50万人が訪れる大規模なフードイベント。毎日各地からツアー客が押し寄せ、学内には無料の巡回バスが回り、国内外から多数訪れる。VIPは学園内の宿泊施設や遠月リゾートがフル稼働で歓待している。それゆえ学園側は宿泊費だけで大黒字になると言われている。学生は許可を得れば個人・団体で模擬店を出店できる。出店場所は学園祭会場の3つのエリアで、より良い出店場所を巡り生徒間で食戟が頻発する。なお、模擬店で赤字を出せば退学となる。ただし中等部の生徒は学園の講師の監督・指導の下でクラスごとに出店し、純利益をだせる計画を立てるように指導される。そこで生徒たちは毎年月饗祭で経験やノウハウを得て、個人・研究会での出店に挑戦していくため、よほど無茶な商売をしない限り赤字が出ることはない。フードチケット購入制(松1万円、竹1000円、梅500円)で、その日の夕方にエリア毎の売上ランキングが発表される。
:; 目抜き通りエリア
:: 正面から道なりに続く大通り。仮設テントが数多く並び、学園祭全期を通じて最も人通りが多く賑わう。模擬店の出店場所としては1番人気のエリアとされる。
967 ⟶ 1,020行目:
; 中枢美食機関(セントラル)
: 薙切薊の教育メソッドの根幹を為す機関。薊が総帥に就任し創設される。
: 総帥と十傑評議会を頂点とする。メンバーは薊が選定した生徒たちで[[アザミ]]の花の紋章を身につける。人数は十傑6人を含め30人未満程度。
: 中枢美食機関メンバーは今まで通り料理の創造を許されるが、それ以外の学生は料理の自由な創造を許されない。薊は「誰もが十傑レベルの料理をすることが出来でき、退学者も出さない」と美食の「'''理想郷([[ユートピア]])'''」と謳い、成績下位の生徒や料理人としての成長が遅い者たちにとっては「従ってさえいれば誰でも十傑レベルのアイデア・技術・レシピが得られる」ため賛同者もいる。しかし成績上位の生徒や自身の料理スタイルを確立している者にとっては受け入れ難く、シャペルは「創造を許される者」と「模倣を強いられる者」とに分かれる「'''暗黒郷([[ディストピア]])'''」と称する。
: 「中枢美食機関」の目的は、日本の美食を前に進めるために不出来な品を出す店の殲滅で、学園内で行っている粛正や授業もその前段階だという。
: 連隊食戟で敗れ薊が退陣したことで機関も解散される。
; 残党狩り
: 薊政権の方針に異を唱える各ゼミ・研究会と「中枢美食機関」との食戟の通称。会場はABCDの4会場で数日に渡り行われる。食戟にあたり不正が行われないよう、一色が十傑として以下の'''薊政権に対する研究会・ゼミなどの解体撤回を賭けた食戟に関するルール'''(通称「'''一色ルール'''」 )を薊に認めさせる。一色は特に第四項を重要視する。
::* 第一項(食戟の開戦) - 解体撤回を望む研究会・ゼミなどは中枢美食機関に対し食戟を挑むことができる。中枢美食機関側は食戟を必ず受けなければならない。
::* 第二項(対決テーマ等) - 事前に研究会・ゼミ側と中枢美食機関側で協議。
::* 第三項(勝敗条件等) - 研究会・ゼミ側が勝利すればその団体は存続。逆に中枢美食機関側が勝利すれば団体は解体。薊政権に従うものとするが、この命令に従わない場合は退学となる。
::* 第四項(審査員の選定) - 審査員は研究会・ゼミ側・中枢美食機関側のどちらからも中立公正な遠月外部者とする。国内の調理協会やフード関連理事会などの会員からランダムに奇数名を選定。選定されてから食戟当日まで、審査員と研究会・ゼミ・中枢美食機関は接触してはならない。仮に接触があった場合、勝負は無効・再勝負となる。
:
; 進級試験
: 高等部1年2学期の最後に控える大イベント。開催地は北海道で南端からスタートし、北へと移動をし続けながら各地で試験をクリアしてゆく。北へ移動することから「'''ツールドノール'''」とも呼ばれる。ルートは任意またはランダムで分岐する。試験は6つで最後の試験は[[礼文島]]で行われる。進級試験での生徒の移動は遠月学園が所有する豪華[[寝台列車]]「'''つきかげ'''」が使われる。
: 毎年厳しい試験が課され、91期生は190名のうち76名が退学した。92期生は薊政権により、薊メソッドの授業で習ったやり方を実践すればクリア可能となる。ただし、薊政権に従わない者は容赦なく排除される。
; 学期末試験
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; 必殺料理(スペシャリテ)
: 仙左衛門が掲げた料理人が目指す料理の域。
: 真に独創性あふれる品は、食べただけで作り手の顔が心に浮かぶといわれるもので、得意料理の極致といえる存在。食した者はそれを作り手への敬意を込めてこのように呼び、審査する際には高評価の大きな要因となる。
; すみれ通り商店街
: 創真の実家である「'''食事処 ゆきひら'''」がある[[商店街]]。
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: ハウビー食品から1990年に発売されて以来、累計700億食を売り上げたと言われる[[レトルトカレー]]界最大のヒット商品。パッケージには、ハウビー食品創業者の孫である幼少期の千俵なつめ・おりえ姉妹の写真が印刷される。
; 世界若手料理人選手権コンクール(Bishoku・Leading・Under35・Entrance、BLUE)
: WGOが主催。[[ニューヨーク]]、[[パリ]]、[[ミラノ]]などで予備選出された35歳以下の世界中の若手料理人が一堂に集う大会。ここで勝利すれば、ワールドクラスの名声と未来が約束されるという。
: 作中では真凪の意向により、ノワールの一員も参加。とある城郭で開催され、第三までの門までは審査員に味を認められる必要があり、る。城郭本丸ではトーナメント形式で味を競う。
; ワールドグルメオーガニゼーション(WGO)
: 組織内でただ一人だけが名乗れる「'''特等執行官(ブックマスター)'''」である薙切真凪率いる世界中のあらゆる美食店を評価する組織。
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=== 登場人物(読切版) ===
; 幸平 創真(ゆきひら そうま)
: 遠月学園1年生。16歳。編入して以来、えりなの調理演習に1度も出席していない。連載版とは、顔つきや調理着などが異なる。
; 薙切 えりな(なきり えりな)
: 遠月学園の生徒にして、料理指南の最高責任者。16歳。高飛車な性格をしている。自身の調理演習に出席していないことや自身に対して砕けた態度で接する創真を見下すが、創真からは自身の料理を「つまらない」と指摘される。
; ジュリオ・ロッシ・早乙女(ジュリオ・ロッシ・さおとめ)
: えりなの側近を務める男子生徒。学園のイタリアン部門首席で、各部門の首席たちからなる委員会「遠月十傑」の一人。読切版で開催された「食戟」における創真の対戦相手。
 
== ヴォイスコミック ==
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:[[ニンテンドー3DS]]向けに[[フリュー]]より2015年12月17日に発売。ジャンルは「味体験料理バトルアドベンチャー」。
:ヨーロッパに浮かぶ孤島で繰り広げられる完全オリジナルストーリーで、創真を主人公に様々なキャラクターと交流したり料理で対決する。
 
== コラボレーション ==
; [[神撃のバハムート]]
: 2018年5月31日から6月10日までコラボイベントが実施され、幸平創真、田所恵、新戸緋沙子の限定カードなどが登場した<ref>{{Cite web|和書|url=https://dengekionline.com/elem/000/001/737/1737116/|title=『神バハ』×『食戟のソーマ 餐ノ皿』ぷちキャラの幸平創真を仲間にできるイベントが開催|publisher=[[KADOKAWA Game Linkage|電撃オンライン]]|date=2018-06-03|accessdate=2024-07-19}}</ref>。
; [[中華一番!|真・中華一番!]]
: 2019年10月7日から10月31日まで[[大阪市|大阪]]・[[クックパッド|cookpad studio]] [[心斎橋]]でコラボイベント「cookpad studio 食神祭(しょくしんさい)」が開催され、本作と『真・中華一番!』のオリジナルメニューの提供やグッズ販売などが行われた<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/348492|title=「食戟のソーマ」「真・中華一番!」劇中のメニューが食べられるコラボイベント|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|date=2019-09-22|accessdate=2024-07-19}}</ref>。
; [[逆転オセロニア]]
: 2022年11月18日から11月30日までコラボイベントが実施され、本作のキャラクターが登場するコラボ記念ガチャや『食戟のソーマ』の世界を追体験できる大決戦イベントなどが開催された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.4gamer.net/games/315/G031596/20221117041/|title=「逆転オセロニア」×TVアニメ「食戟のソーマ」コラボイベント開催中。ログインで「幸平創真(A+)」がもらえる|publisher=[[4Gamer.net]]|date=2022-11-17|accessdate=2024-07-19}}</ref>。
; [[キン肉マン]]
: 2024年7月4日発売の『キン肉マンジャンプ』Vol.5において、原作:[[ゆでたまご]]、ストーリー:附田祐斗、作画:佐伯俊、協力:森崎友紀によるコラボ漫画『食戟のソーマ×キン肉マン』が掲載された。
 
== 書誌情報 ==
全て[[集英社]]発行
 
=== 漫画本編 ===
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=== 出典 ===
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<ref name="c2">第1巻 第2話。</ref>
<ref name="c3">第1巻 第3話。</ref>
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<ref name="c14">第2巻 第14話。</ref>
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<ref name="v4">第4巻 4-5ページ。</ref>
<ref name="v8">第8巻 番外編『夏休みのエリナ』。</ref>