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チンチン電車愛好家の私としては鉄オタの皆がこれを機にちんちん電車に目覚めて欲しいと思ったの。そう仕向ける様に私に子宮が熱く語りかけて来たのよ!だからお願い!みんなチンチン電車に目覚めて!!おっきいちんちんが鍛えられた肉体にヌルッと挿入されていく姿を見ている瞬間はホントに壮観なの!!
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[[ファイル:Trams de Lisbonne (Portugal) (5353413691).jpg|サムネイル|古典的な車両のリスボン市電]]
[[ファイル:Hervanta - tram.jpg|サムネイル|2021年に[[フィンランド]]の[[タンペレ]]にある近代的なデザインの[[アーティック (路面電車車両)|アーティック]]トラム]]
'''路面電車'''(ろめんでんしゃ<!--、Tram、Tramway、Streetcar、{{lang-de-short|Straßenbahn}}-->)は、主に[[道路]]上に敷設された[[軌道 (鉄道)|軌道]]([[併用軌道]])を用いる「路面鉄道」({{lang-en-short|Tram}}(トラム)、Tramway、{{lang-en-us-short|Streetcar}}、{{lang-de-short|Straßenbahn}})を走行する[[電車]]である。類似のシステムに[[ライトレール|ライト・レール・トランジット]]、[[トラムトレイン]]、[[ゴムタイヤトラム]]なども存在する。
<!--英語に由来する'''トラム'''の呼称もあるが、本来 {{lang|en|tram, tramway}} は、道路に敷かれたレールを利用した鉄道一般(いわば「路面鉄道」)を指し、[[動力]]の限定はない。よって、動力による分類である「路面電車」、「[[路面機関車]]」、「[[馬車鉄道]]」等の区別はなく、一部の[[トロッコ]]や[[サンフランシスコ・ケーブルカー|サンフランシスコのケーブルカー]]なども tramway の一種となる。本稿では路面気動車についても記述する。-->
 
== 概要 ==
[[File:E 6001 and E 6002 (Melbourne trams) in Bourke St on route 96, 2013.JPG|thumb|延長距離250 {{nbsp}}kmで世界最大の[[トラム (メルボルン)|メルボルンの路面電車]]]]
路面鉄道とは主に[[都市]]内およびその[[郊外|近郊]]の道路上に敷設された鉄道で、比較的短距離の[[旅客輸送]]手段として利用される。道路上の[[安全地帯 (交通)|安全地帯]]や[[歩道]]から車両に乗降する、[[路面電車停留場|停留場]]の間隔が短いなどの特徴がある交通機関である。
 
[[普通鉄道]]と異なり、軌道は道路上に敷設される。[[専用軌道]](日本の[[軌道法]]では新設軌道と呼称)を有する路線もあるほか、[[市街地]]では一部地下や[[高架橋|高架]]で道路交通との分離を図った路線もある。
 
世界では約50か国の約400都市に存在し、[[ドイツ]]や[[ロシア]]で特に発達している。欧米諸国では終端[[ループ線]]が用いられ、片ドア片運転台式の車両で運行している都市が多い。[[バリアフリー]]の観点から[[20世紀]]末以降は路面から乗降できることが再評価され、[[ヨーロッパ|欧州]]や[[中国]]を中心に整備や延長、新都市での開業が積極的に行われている。また欧州では[[公共交通機関]]として都市中心部の[[歩行者空間]]に乗り入れる形態も多い。
 
== 歴史 ==
{{出典の明記|date=2011年9月|section=1}}
 
=== 語源 ===
語源は、[[英語]]の「Tram」は[[低地ドイツ語]]の「Traam」に由来し<ref>[http://www.merriam-webster.com/dictionary/tram Merriam-Webster's Collegiate Dictionary] 2013年1月4日検索・閲覧</ref>、[[軸 (機械要素)|車軸]]や[[はり部材|梁]]を意味する。イギリスでは[[:en:Monmouthshire and Brecon Canal|ブレコン・アンド・アバガヴァニー運河会社(The Brecknock and Abergavenny Canal)]]の[[1798年]]10月17日の[[定款]]に「Tramroad」の言葉が初めて現れる。このトラムロードは鉄製のL字形[[軌条]]のことであり、「Tramway」とは鉱山鉄道や軽便鉄道を指した<ref>鉄道ギネスブック 日本語版 p.8(1998年、イカロス出版)</ref>。トラムウェイの語は[[1826年]]に初めて使用された。「tram-car」(トラムカー)の語は[[1873年]]から使用された<ref name=ety>[http://www.etymonline.com/index.php?term=tram Online Etymology Dictionary] 2013年1月5日検索・閲覧</ref>。現在欧州各国では現在「Tram」が使われることが多い。
 
[[ドイツ語]]の[[:de:Straßenbahn|Straßenbahn]]は、道路上の鉄道を意味するが、めは[[馬車鉄道]]({{lang-de-short|Pferdebahn}})を指していた。
 
[[北アメリカ]]での「Streetcar」の語は[[ドイツ語]]から移されたもので1840年から使用されている<ref name=ety />。しかし、電化が進むにつれ、「Trolley」や「Trolleycar」と呼ばれることも多くなった。この「トロリー」は「Troller」(転がる)に由来し、[[架空電車線]]から電力を取得する際に、[[集電装置#トロリーポール|集電装置]]先端の[[滑車]]が架線に沿って転がるため、このように呼ばれるようになった<ref>Middleton, William D. (1967). The Time of the Trolley, p. 60. Milwaukee: Kalmbach Publishing. ISBN 0-89024-013-2.</ref>。
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1881年には、同じくシーメンス社が、パリの電気博覧会で[[架空電車線方式]]を試み、[[1884年]]に登場したフランクフルトの路面電車で採用され、その後ヨーロッパ各地に広がっていった。
 
=== 北米での全盛期 - 衰退 ===
アメリカ合衆国では、電気軌道(路面電車)は[[1886年]]に[[アラバマ州]][[モントゴメリー (アラバマ州)|モントゴメリー]]<ref>[http://www.nndb.com/people/499/000166998/ Charles J. Van Depoele] Soylent Communications.</ref>や[[ペンシルベニア州]][[スクラントン (ペンシルベニア州)|スクラントン]]<ref>[http://explorepahistory.com/hmarker.php?markerId=1170 Marker Details: First Electric Cars]. Pennsylvania Department of Community and Economic Development.</ref>に敷設されたのを皮切りに、各都市で普及してゆく。特に同国では、専用軌道化や運転速度の向上などシステムを高度化し都市と都市を結ぶ[[インターアーバン]]にも発展し、[[1920年代]]に全盛期を迎えた。
 
しかし、同時にその頃、[[自家用車]]の普及に伴い、多くの都市で路面電車廃止の流れも始まった。[[1970年代]]初頭には、路面電車や郊外電車([[インターアーバン]])は全盛期の4割が廃止され、残存していた6割もゆっくりだがマンネリ陳腐化が進み、「世界最大の路面電車保有国」の地位をソビエト連邦([[ロシア]])に譲っている。日本においても、戦後・[[1960年代]]以後のマイカーの全盛による交通渋滞の影響による、列車のダイヤの乱れなどが原因となり、都市部ではこれに代わり[[地下鉄]]の建設が進められる<ref>[https://www.sankei.com/article/20201123-SWNHBXDYMJK3DG5QYE3AOLU47U/ 被爆電車やレトロ市電車両が一堂に](産経新聞)</ref>ため、大多数の路面電車が廃止される<ref>[https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0002080087_00000 消えゆく路面電車 渋滞](NHK ニュース映画 [[1965年]]撮影)</ref>
 
欧州の一部でも[[第二次世界大戦]]後までにこの流れで[[ロンドン]]、[[パリ]]などの都市で廃止された<ref group="注">[[トラム (パリ)|パリの路面電車]]は、[[2006年]][[12月16日]]に再開業したが、その区間は戦前のものと全く異なり、関連性はない。</ref>。一方で、旧ソ連と東欧諸国、そして[[西ドイツ]]では、[[第二次世界大戦]]後も路面電車を活用した。
 
<gallery widths="200">
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File:San_Casciano_in_Val_di_Pesa_-_Stazione_tranviaria.jpg |1890年代の[[イタリア]]にて、蒸気機関を動力とする路面鉄道
File:11 Cable Car on Powell St crop, SF, CA, jjron 25.03.2012.jpg|現存する[[w:San Francisco cable car system|サンフランシスコ・ケーブルカー]]
File:First electric tram- Siemens 1881 in Lichterfelde.jpg|世界初の路面電車である[[w:Gross-Lichterfelde Tramway|グロースリヒターフェルデ路面電気軌道]]
File:Fort Smith Birney car 224 at 6th & Garland (1997).jpg|[[第一次世界大戦]]に際し、頻発運転と安全装置、省力化により初めて自動車に対抗しようとした[[バーニーカー]]([[アーカンソー州]][[フォートスミス (アーカンソー州)|フォートスミス]]の例(224号))
File:PCC at Boylston HDR.jpg|1930年代にアメリカで開発された高性能路面電車[[PCCカー]] ([[ボストン]]の例(3295号))
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{{Anchors|近代化する路面電車}}{{Anchors|次世代型路面電車/LRT}}
[[File:ULF B.jpg|thumb|[[ウィーン市電]]の[[超低床電車]]]]
[[ファイル:Bilbao 05 2012 EuskoTran 2823.JPG|thumb|芝生軌道が採用されたスペインの[[ビルバオ・トラム]]。]]
西ドイツでは、車の普及により、路面電車を導入していた都市の半数では廃止されたが、重要な都市内交通手段として位置づけ、[[連接台車|連接電車]]の投入や運賃の収受に[[信用乗車方式]]を導入するなど、輸送力増強と生産性向上に努めた都市も多い。路線網の再構成も盛んに行われた。
 
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このシュタットバーンは新交通システムの開発で行き詰まっていた[[アメリカ合衆国]]に影響をあたえ、[[1970年代]]に入り、連邦交通省都市大量輸送局によって[[ライトレール]] (LRT)という言葉が定義される。
 
[[フランス]]では[[1980年代]]後半より、上記の「シュタットバーン」や「ライトレール」化の流れではなく、路面電車に対する新たな取り組みが始まり、後に欧州大陸諸国にも広まった。日本では路面電車の次世代化などと呼ばれる。
<!--こうした軌道系交通が欧米で注目される背景には、市街中心地への人の流れを確保し振興する手段として、また環境破壊を防ぐ面から有意義であることが考えられるためである。したがって、その整備は土地利用や人口分布などの点で都市政策にしっかりと組み込まれているのが常である<ref group="注">自家用車を[[郊外]]の駐車場に置き、路面電車やバスなどに乗り換えて[[市街地|中心市街地]]に入る[[パークアンドライド]]方式や、中心市街で自動車の乗り入れを禁止し公共交通と歩行者のみを通行可能とした[[トランジットモール]]化といったアイディアが生まれ、実行された。</ref>。-->
 
=== 無架線化への取り組み ===
架線を利用することなく蓄電池を積載した車両の開発・実用化も進められている<ref>[httphttps://www.nikkei.com/article/DGXNZO36395670Q1A111C1000000/ 次世代路面電車は「架線レス」 電池車両が商用段階に]</ref>。
 
2003年に新規開業した[[ボルドー]]では、車両は[[シタディス]]を基とし、[[地表集電方式#ボルドーの事例|地表集電方式]](イノレール式)の導入区間の走行にも対応。<!--[[アルストム]]社が開発した[[地表集電方式#ボルドーの事例|地表集電方式]]を導入。[[路面電車#路面電車関連用語|路面給電システム]]により、[[架空電車線方式|架線]]のない路面電車を実現(ただしコストが高いため初期開業区間の景観を保護する必要がある区間のみ)。-->2007年に新規開業した[[ニース]]では、車両は[[シタディス]]を基とし、バッテリーによる無集電区間の走行にも対応。
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=== 事業 ===
[[日本の路面電車一覧]]も参照。経営形態としては、[[地方公共団体|地方自治体]]による[[地方公営企業]]([[公営交通|交通局]])、一般の[[私鉄]]と同じ純民間企業、[[第三セクター|第三セクター会社]]によるものがある。なお、[[市]]が運営する「'''[[市電]]'''」はもとより路面電車は経営母体形態に関係なく「市電」と呼ばれることが多い。
 
=== 車両 ===
車両は、[[ボギー車]]が原則であり、車長は約12m12メートルが一般的である。また、輸送力を増加させるために、2つまたは3つの車体に3つまたは4つの台車を履いた、車長が約18m18メートルまたは27m27メートルの連接車も一部において使用されている<ref group="注">法令による最長は30m30メートル。</ref>。
 
駆動方式は床下スペースの制約から長年にわたって構造が簡単で保守の容易な[[吊り掛け駆動方式]]が採用されてきたが、最近の車両では、[[直角カルダン駆動方式]]・[[中空軸平行カルダン駆動方式]]・[[TD平行カルダン駆動方式]]が採用されており、床下の駆動装置のスペースにさらなる制約がある超低床形路面電車においては、一部例外<ref group="注">[[クイル式駆動方式|直角中空軸積層ゴム駆動方式]]を採用した[[広島電鉄5000形電車]]および[[WN駆動方式|WN継手式平行カルダン]]を採用した[[鹿児島市交通局7500形電車]]が該当。</ref>を除いて[[車体装架カルダン駆動方式]]が採用されている。
 
制御方式は、運転台の直接制御器(ダイレクトコントローラー)により主回路を直接に切替えてモーターを制御する[[マスター・コントローラー#直接式|直接制御]]方式と、運転台の[[マスター・コントローラー|主幹制御器(マスター・コントローラー)]]により制御回路の指令線を切替え、[[主制御器]]を介してモーターの主回路を制御する[[マスター・コントローラー#間接式|間接制御]]方式による[[抵抗制御]]が長年採用されてきたが、最近の車両では、日本の電気鉄道での電車の制御方式として広く使用されている[[VVVFインバータ制御]]が採用されている<ref group="注">省エネルギー効果の高いVVVF制御は、日本国内で初めて実用化したものは熊本市交通局の路面電車である</ref>。一方で[[界磁チョッパ制御]]と[[界磁添加励磁制御]]は採用例がなく、[[電機子チョッパ制御]]についても長崎電気軌道で2両導入されたにとどまった
 
一方で[[界磁チョッパ制御]]と[[界磁添加励磁制御]]は採用例がなく、[[電機子チョッパ制御]]についても長崎電気軌道で2両導入されたにとどまった。ブレーキ方式は、運転台にあるブレーキ弁を開閉操作することにより、空気圧縮機で作られた圧縮空気を、供給空気ダメから直通管を介してブレーキシリンダーを加圧または減圧してブレーキ力を得る[[直通ブレーキ#SM|直通ブレーキ]]が長年採用されてきたが、最近の車両では、日本の電気鉄道での電車のブレーキ方式として広く使用されている[[電気指令式ブレーキ]]が採用されている。加速度は、約3kmおよそ3{{nbsp}}[[キロメートル毎時毎秒|km/h/secs]]としているが、現在では、約3 -5km 5{{nbsp}}km/h/secsの高加減速の性能を持つ車両もある。なお、1960年代の札幌市電では非電化区間も存在していたため、路面気動車もごく少数ながら製作されていた。
 
=== 軌道、レール ===
日本において路面電車の[[軌間]]は、西欧では一般的な[[標準軌|1435{{nbsp}}mm]]1067mm加え、日本の[[官設鉄道]]が採用した1067{{nbsp}}mm1435mmが採用されているが、[[函館市企業局交通部|函館市電]]と[[都電荒川線]]、[[東急世田谷線]]は、[[東京馬車鉄道]]の軌間を踏襲した1372mm1372{{nbsp}}mmを採用している。
 
[[軌条|レール]]は道路の舗装に対する厚みとレールの負担荷重に対応できる、HT (High Tee) レールと車輪のフランジが通る輪縁路を設けた溝形レール又は溝形ガイドレールが採用されており、前者は直線区間で使用され、後者は曲線・分岐器で使用されている。また、HTレールを敷設する場合には、車輪のフランジが通る輪縁路を設ける必要がある。
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レールと道路の路面とは同一構造であり高低差がないようにしている、軌道敷の舗装は、板石などを敷詰めたたわみ構造の舗装が多かったが、最近では鉄筋が入ったコンクリート、モルタル、アスファルト、コンクリート枕木ブロックを使用してメンテナンスフリーを目的とした剛質構造の舗装が採用されている。また、軌道敷の外側の部分では、車道に向かって約1/20の勾配が設けられており、降雨による雨水は車道に流れて排水されるが、水平になっている軌道敷のレールの間では、輪縁路に沿って雨水が溢れやすいため、軌道を横断する下水溝を一定間隔に設置して、輪縁路の雨水を道路の側溝に導くようにしている。
 
[[併用軌道]]においては、線路の位置は道路の中央を原則としている。その理由としては、道路での自動車通行の往復が区分される、路面の排水が容易である、街角での交通の混乱が避けられるなどの利点が上げられるが、乗降時の車道横断時での自動車との接触などの危険を伴う欠点がある。また、自動車の円滑な通行を行うため、左右にある車道の幅は2車線の5.5m5{{nbsp}}[[メートル|m]]以上としており、道路上に路面軌道を敷設する場合の道路の幅は、中央にある複線の軌道敷の幅5.5mと5{{nbsp}}mに加え、その左右に設ける2車線の道路幅5.5m×2=11m5{{nbsp}}m × 2=11{{nbsp}}mさらに左右車道ある付属して歩道幅を加えて20m、合計20{{nbsp}}m以上が望ましいとされている。
 
曲線半径は道路との関係で小さく最小半径は18m18{{nbsp}}m程度となっており、道路の勾配を複雑にするため、曲線での[[カント (路線)|カント]]は設けられていない。勾配は道路によって左右されるが、本線での最急勾配は40‰40{{nbsp}}[[パーミル|‰]]、停留場での勾配は起動条件や安全のため10‰10{{nbsp}}‰以下としている。
 
;樹脂固定軌道・芝生軌道
:騒音と振動の低減と緑化のために、樹脂固定軌道・芝生軌道を採用している例がある(富山市<ref>[https://www.env.go.jp/council/27ondanka-mati/y270-06/mat01-2.pdf 資料1 富山市のまちづくりに係る取組について] 環境省</ref>、鹿児島市<ref>[https://www.city.kagoshima.lg.jp/kensetu/kensetukanri/kouenryokuka/machizukuri/machizukuri/shiden.html 鹿児島市電軌道敷緑化整備事業] 鹿児島市</ref>)。
 
=== 饋電 ===
{{ruby|[[饋電線|饋電]]|きでん}}<ref group="注">「饋」が[[常用漢字]]外であるから「き電」と表記されることもある。</ref>(送電方法)については、[[架線]]の電気は[[直流]]600V600{{nbsp}}[[ボルト (単位)|V]]を基本としており、架線は低速運転のため、[[架空電車線方式|直接吊架式]]を原則としているが、都市景と架線支持構成の簡易化理由により支線を張り巡らせないで済む、架線の支持柱を複線の線路の間に設置する方式がとられているある。また、[[集電装置]]は、かつては[[集電装置#トロリーポール|トロリーポール]]や[[集電装置#ビューゲル|ビューゲル]][[集電装置#Z型・シングルアーム型|Z型パンタグラフ]]が使用されていが、最近の車両では、構造特許が切れ利用しやすくなった[[集電装置#Z型・シングルアーム型|シングルアーム式のパンタグラフ]]が採用されている。
 
=== 速度 ===
法令により最高速度が40km40{{nbsp}}[[キロメートル毎時|km/h]]に抑えられているうえに信号待ちや乗降時間がかかるため、自転車よりも表定速度が低い路線も多い<ref>[https://toyokeizai.net/articles/-/88225?page=2 注目浴びる「路面電車」、実は非効率だった! | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準]</ref>。
 
=== 停留場など ===
[[路面電車停留場|停留場]]のことを電停とも呼ぶ。停留場の間隔は利便性を良くするため500m500メートル前後と、概して短めである。
 
また、利用者の安全のため、停留場には[[安全地帯 (交通)|安全地帯]]の標識や安全防護設備を設置しているが、車道の幅の関係で設置されできず、車道に区画線が引かれただけ<ref group="注">[https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/kyousoku/index.htm 交通の方法に関する教則] 付表3 イ 指示標示の37による。</ref>もしくはそれを囲む停留場であることが自動車のドライバーに対し目立つように区画線内を青色や緑色で塗りつぶしただけの停留場もある。
 
=== 信号 ===
信号は軌道信号機と呼ばれており、運転士による視認により車両間隔を制御して保安を確保する運転のため、折り返しターミナル・分岐点・交差点など以外にはなく、交差点・分岐点・渡り線付近の架線に[[トロリーコンタクター]]を数個取付け路面電車の動きに応じて分岐器の転轍機・電車信号・交通用信号を操作する。
 
また、[[広島電鉄]]では、交差点において電車の接近をトロリーコンタクターにより検知すると、交差点での青信号を延長する電車優先信号を設置して、電車の運転を円滑にしている<ref name=handbook>[[久保田博]]「鉄道工学ハンドブック」[[グランプリ出版]] 1995年 pp.310-312 </ref>。また、単線区間では、鉄道での自動閉塞に似た運転と続行運転の両方ができるように、行き違いができる[[停車場#停車場の種類|停車場]]に単線区間での車両数と進行方向を表示する信号が併設されている場合がある。
 
=== 運行状況表示システム ===
{{main|運行情報表示装置}}
各停留所などに設置されている車両検知器で電車の通過情報を収集把握することにより、次の停留所への接近通知や電車が連なって運転されるダンゴ運転防止ための運行間隔の調整に使用される<ref name=handbook/>。
各停留所などに設置されているトロリーコンタクターなどの車両検知器で電車の通過情報を収集し、[[列車運行管理システム]]にて統合後、各停留場あてに近隣の路面電車の在線状況や遅れの状況を表示させて路面電車の運転士に各停留場の出発時機を知らせるシステム。これにより、電車が連なって運転される、いわゆる「ダンゴ運転」を防止するための運行間隔の調整に用いる<ref name=handbook/>。また次の停留所への接近通知のほか、インターネットを通じて路面電車利用者への利便性向上を図る「路面電車[[バスロケーションシステム|ロケーションシステム]]」にも使用される。
 
=== 路線 ===
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=== 日本におけるLRT ===
{{Anchors|LRT}}{{Anchors|日本(次世代型路面電車 / LRT)}}
[[1954年]]([[昭和]]29年)にアメリカで戦前に開発されていた[[PCCカー]]の技術導入による試用に続き、[[1956年]](昭和31年)に[[普通鉄道]]の近代化電車の設計を取入れ、[[流線形車両|流線型スタイル]]の[[モノコック|軽量化構造]]、[[直角カルダン駆動方式]]、[[発電ブレーキ]]を採用して高[[起動加速度|加減速度]]約5 {{nbsp}}km/h/secsの日本型近代化路面電車が誕生したが、当時の[[モータリゼーション]]の伸張により自動車の多い道路との[[併用軌道]]では、その高性能を生かすのが困難となり、その後は車両コストが低廉な[[吊り掛け駆動方式]]による在来型の車両が製造された。
 
その後[[1980年]](昭和55年)に[[日本鉄道技術協会]]の推進により、近代化路面電車を一層改善した新型の路面電車を[[軽快電車]]と名付けたが、一般には車両更新程度の認識しか広まらなかった。[[1990年代]]以降は、欧州における[[超低床電車|超低床車]]の普及により、路面電車の次世代化やアメリカや欧州の米における[[ライトレール]]の動向に注目する動きがあった。そのため日本では次世代型路面電車を特に「ライトレール (LRT)」と呼ぶことが多い。<!--1980年代以降、[[近畿車輛]]や[[日本車輌製造|日本車輌]]などの日本の鉄道車両製造メーカーからアメリカ向けに多くのライトレール車両が輸出され、-->[[1997年]]([[平成]]9年)、ドイツから台車と電気部品を輸入して組み立てられた[[熊本市交通局9700形電車]]導入以降、超低床車両を特徴とする路面電車の次世代化が進んだ。[[富山市]]や[[宇都宮市]]の例に見られるように、欧型の鉄道重視・[[コンパクトシティ]]指向の街づくりと一体となった交通システムとして、路面電車の次世代化が一般に認識されつつあるといえる。
 
日本国外におけるライトレールトランジット(LRT)とは、概念がやや異なる。[[ライトレール]]の「概念」を参照。
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路線の延伸や新設については[[日本の路面電車一覧]]を参照。超低床車両については[[超低床電車]]を参照。
 
[[富山ライトレール]]<ref group="注">2020年2月22日付で[[富山地方鉄道]]に吸収合併</ref>は、[[西日本旅客鉄道|JR西日本]]の旧[[富山地方鉄道富山港線|富山港線]]を路面電車化<ref>「[http://www.t-lr.co.jp/support/index.html 路面電車化支援のお願い]」富山ライトレール株式会社</ref>し[[第三セクター鉄道|第三セクター]]が経営を引継いで[[2006年]](平成18年)[[4月29日]]に開業。開業にあたり車両を全て次世代型路面電車に入れ替え、富山市の都市計画にも組み込まれるなど、これを日本における次世代型路面電車の第一号とみなす考えもある。イギリスでライトレールなどの情報をまとめている第三者団体、[[ライト・レール・トランジット・アソシエーション|ライトレール交通協会]] (Light Rail Transit Association: LRTA) では、[[併用軌道]]区間は市中心部の一部で、ほとんどが[[専用軌道|専用の鉄道区間]]へ直通していることから、[[トラムトレイン]]に分類している<ref>ライトレール交通協会 ([https://web.archive.org/web/20190914052758/http://www.lrta.org/world/worldf-j.html Light Rail Transit Association](2019年9月14日時点でのアーカイブ) : LRTA) による分類。</ref>。
 
[[宇都宮市]]は、LRTを軸した[[コンパクトシティ]]指向のまちづくりとして、芳賀町では日めて、既存の鉄軌道路線の改良を伴わい完新設型LRT<ref>のライトレール路線である[[https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/078/150803shiryou4.pdf 芳賀・宇都宮LRTの車両について] ライトレール宇都宮市公式サ芳賀ライト</ref>である[[レール線|宇都宮芳賀ライトレール]](芳賀・宇都宮LRT)を建設し、コンパクトシティ化[[2023年]](令和5年)[[8月26日]]に開業迎えた。本路線は宇都宮市の進めてい<ref>[https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/653/vision.pdf [宇都宮市#都市政策|ネットワーク型コンパクトシティ形成ビジョン] 宇都宮市公式サイト</ref>。な]」のまちづくりに前述いて、市域LRTAでは宇都宮ライトレール東西、「Tram(路面電車)」縦貫する基幹公共交通分類て位置付けられている。
 
LRTA は、日本の[[江ノ島電鉄]]、[[広島電鉄宮島線]]、[[筑豊電気鉄道]]、[[京福電気鉄道]](嵐電)、[[東急世田谷線]]、[[阪堺電気軌道]]の6路線をライトレールに相当する鉄道として分類している。
 
<gallery>
ファイル:Lightline,Utsunomiya HULight 300 at rail yard of Haga-UtsunomiyaRail LRTHU300Series 01HU311Formation.jpg|宇都宮ライトレール<br />「[[宇都宮ライトレールHU300形電車|LIGHTLINE(ライトライン]]」
ファイル:Tram in sapporocity-A1200.JPG|札幌市交通局<br />「[[札幌市交通局A1200形電車|ポラリス]]」
ファイル:20070924hiroden5100.jpg|広島電鉄<br />「[[広島電鉄5100形電車|グリーンムーバーmax]]」
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=== 路面電車の日 ===
[[1995年]](平成7年)に[[広島市]]で開かれた第2回路面電車サミットにより、[[6月10日]]を路面電車の日に制定した。これは6=ろ('''路'''面)、10=英語でテン('''電'''車)という[[語呂合わせ]]による。路面電車の日には、電鉄会社と[[路面電車を考える会]]などが路面電車の利点をPRするためのキャンペーンやイベントが行われる<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.a-net.shimin.city.hiroshima.jp/anet/dantai/archives/page-25905.html |title=路面電車を考える会 ひろしま情報 |access-date=2023-02-24 |publisher=ひろしま情報Net}}</ref>
 
=== 「チンチンちんちん電車」という通称 ===
{{Sound|Toden Arakawa Line-bell.ogg|ファイル:Toden Arakawa Line-bell.ogg|「チンチン」という発車合図のベル音([[都電荒川線]]の[[東京都交通局7000形電車|7000形]]の車内にて録音)}}
何故のような[[下ネタ]]紛いの名称が付けらたかには2つの説があり、1つは、通行人への警報のために、運転士が足で床下の鐘([[フートゴング]])を鳴らす音から来ており、もう1つは、[[車掌]]が[[運転士]]にあるいは運転士が車掌に合図を送るために鳴らしていた[[鐘]](あるいは[[発車ベル#車両の電鈴|ベル]])の音に由来する。鐘の音は以下のような意味で使用されていた。
* 走行中電車が[[路面電車停留場|停留場]]に近づいたとき「チン」と1回鳴らせば「降客があるため停車せよ」または「停車する」
* 「チンチン」と2回鳴らせば「降客がないので通過しても良いか」または「良い」
* さらに停車中に「チンチン」と2回鳴らした場合は「乗降がすんだので発車しても良いか」または「良い」
* 「チンチンチンチン」と3回以上の連打は「直ちに停車せよ」または「停車する(非常停車)」
現在でも[[都電荒川線]]や[[阪堺電気軌道]]の全車両(阪堺電気軌道はフートゴングのみで、[[阪堺電気軌道501形電車|501形]]、[[阪堺電気軌道1001形電車|1001形]]「堺トラム」、および[[阪堺電気軌道1101形電車|1101形]]には装備されていない。)で発車時に聞くことができる。ただし現在は全列車が<ref group="注">6152号が現役だった頃には、東京都電車条例で上記の鳴らし方のルールが定められており、実際に使用していた。</ref>ワンマン運転のため、上記で述べた車掌・運転士同士の連絡には用いられず、乗客に対する発車合図という位置付けである<ref>鉄道ピクトリアル614号「特集・東京都電」より。</ref>。また、[[函館市企業局交通部]]で夏季に限って運行されている[[箱館ハイカラ號]]の他、[[とさでん交通]]の100形・590形・2000形・3000形以外の降車合図音で聞くことができ「[[土佐電気鉄道7形電車 (2代)|維新号]]」や外国電車でもこの鐘が[[信鈴]]として使用されてい。阪堺電気軌道のモ161形161号「昭和40年代復元車」にも、使用されてはいないが再現してある。
[https://dic.pixiv.net/a/%E9%80%A3%E3%82%B1%E3%83%84 チンチン電車]は転じて、複数人で行う[[セックス]]の体位([https://dic.pixiv.net/a/%E9%80%A3%E3%82%B1%E3%83%84 連ケツ])のことをも云う。([[2019年]][[8月]]現在では「ちんちん電車」の方が[[R-18]]の使用件数が上回っている。)
 
現在でも[[都電荒川線]]や[[阪堺電気軌道]]の全車両(阪堺電気軌道はフートゴングのみで、[[阪堺電気軌道501形電車|501形]]、[[阪堺電気軌道1001形電車|1001形]]「堺トラム」、および[[阪堺電気軌道1101形電車|1101形]]には装備されていない。)で発車時に聞くことができる。ただし現在は全列車が<ref group="注">6152号が現役だった頃には、東京都電車条例で上記の鳴らし方のルールが定められており、実際に使用していた。</ref>ワンマン運転のため、上記で述べた車掌・運転士同士の連絡には用いられず、乗客に対する発車合図という位置付けである<ref>鉄道ピクトリアル614号「特集・東京都電」より。</ref>。また、[[函館市企業局交通部]]で夏季に限って運行されている[[箱館ハイカラ號]]の他、[[とさでん交通]]の100形・590形・2000形以外の降車合図音で聞くことができ「[[土佐電気鉄道7形電車 (2代)|維新号]]」でもこの鐘が[[信鈴]]として使用されていた。阪堺電気軌道のモ161形161号「昭和40年代復元車」にも、使用されてはいないが再現してある。
 
[[戦後]]は、改造によりベルを連続音の[[電鈴|電鈴やブザー]]に交換した車両や、ブザーのみで新製された車両が現れたが、吹鳴回数や伝達内容はベル時代のそれを踏襲している。現在も[[広島電鉄]]では、車体の長い[[連接台車|連接車]]のツーマンで運行されるため、車掌と運転士の合図にブザーが使われている。2回続けて鳴らす発車合図という点では変わらないが、ブザーのため「ギッ、ギッ」という音である。
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; サイドリザベーション
: [[File:Sapporo Streetcar sapporo station in front of street.JPG|thumb|札幌市電では、「都心線」として[[札幌駅前通]]上に軌道を再敷設する際、ダブル(デュアル)サイドリザベーション方式を採用した。]]'''サイドリザベーション'''は準専用軌道を道路の端に寄せて敷設し、歩道から直接軌道交通に乗降可能となるようにしている場合の呼称。歩行者に絶対的な安全を保障する敷設法であるが、反面、路側に停車したい車両が制限を受けるため、[[タクシー]]や[[荷役]]車両の多い[[繁華街]]では敬遠されがちである。日本でもそのようになっている区間はあったものの、敷設法としては普及していなかった<ref group="注">過去においては岡山市内を南北に貫く[[国道53号線]]の[[共同溝]]工事の際、[[岡山電気軌道]]の[[岡山電気軌道清輝橋線|清輝橋線]]の軌道を一時的に路肩に移設させた事例がある。{{Cite book|和書 |last=|author=西村幸格|first=|title=日本の都市と路面公共交通|date=2006-12-30|year=|publisher=学芸出版社|page=158|quote=|translator=|authorlink=|coauthors=|id=|isbn=4-7615-4078-8}}</ref>。近年徐々に需要が認められて採用される例が増えている。
: 軌道が複線の場合、上下線をまとめて道路の片側に寄せる'''シングルサイドリザベーション'''(熊本・鹿児島の駅前、[[宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線|宇都宮芳賀ライトレール線]]の[[宇都宮清原工業団地|清原工業団地]]内の区間など)と、上下線を道路の左右に振り分けて敷設する'''ダブル(デュアル)サイドリザベーション'''([[札幌市電]]都心線の[[札幌駅前通]]など)の二種類がある。札幌市電の[[ササラ電車]]は雪を進行方向左側にしか跳ね飛ばせないため、投雪場所の無いこの区間は軌道下[[ロードヒーティング]]で対応している。
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File:Route408 Utsunomiya-LRT.jpg|シングルサイドリザベーションの例(宇都宮芳賀ライトレール線)
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; センターポール
[[ファイル:Kinu Avenue0724.jpg|thumb|センターポール方式を採用した[[宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線|宇都宮芳賀ライトレール線]]の併用軌道区間]]
: センターリザベーションの路線において、上下線の軌道間に架線柱を立てる方式。道路脇の電柱や建物から架線を吊る方式(サイドポール(側柱)方式)に比べ景観が良くなる。鉄道線で採用の事例もある([[山手線]][[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]など)。かつて電柱が多くなかった時代は、その必要性から一般的だったが、道路脇の電柱が増えるに従いセンターポールはみられなくなっていた。しかし景観を重視したまちづくりが全国的に広がりを見せるにつれ、主要街路の電線・電柱とともに架線を吊るすワイヤー等の構造物が道路上空に張り巡らされていることが嫌われるようになり、すっきりした都市空間をとりもどす目的に合致したセンターポールの採用が徐々に増えている<ref group="注">札幌市電の1994年(平成6年) 創成小学校前(現:資生館小学校前) - すすきの間の例がある</ref>。日本国内では、[[豊橋鉄道東田本線]]の駅前区間で、[[鹿児島市交通局#鹿児島市電|鹿児島市電]]および[[岡山電気軌道]]ではセンターリザベーション区間の大部分がセンターポール化されている。宇都宮芳賀ライトレール線では専用軌道を含めた大部分で採用している。
; サイドポール
: サイドポールは日本の既存路面電車の大多数が採用してきた架線柱設置方式。主に道路両側の路側または歩車道境界線付近に架線柱を立てるかまたは建造物を利用し、街路を横断するワイヤーや鉄骨等による跨道構造物を設置、そこから軌道上空に架線を懸下する場合が大半である。ほかに、センターリザベーションの場合に軌道と道路の境界に架線柱を立てる方式もある。また、単線区間のシングルポールは全てサイドポールに含まれる。空中のワイヤーや構造物、また路側の柱状構造物の数が増えるため、街路の景観を圧迫する要因とみなされることが多く、時として路面電車の主たる欠点の一つとして導入や存続を否定する主因とされることもある。
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; [[都市高速鉄道]]
: 街路交差点での交通信号で停止せざるを得ない「路面電車」に対して、交通信号で停止しないように計画・設計された鉄道をいう。英語の[[:en:rapid transit|rapid transit]]の訳語であり、「[[都市施設]]」のひとつとして[[都市計画法]]第11条第1項に規定されている。
 
== 路面電車を題材とした作品 ==
* 『[[おじいさんの電車]]』 - [[日本放送協会|NHK]]の[[音楽番組]]「[[みんなのうた]]」で、[[1984年]][[4月]]・[[5月]]に放送された楽曲。[[都電荒川線]]をテーマにした楽曲。
** 作詞:[[山元清多]]、作曲:[[福田和禾子]]、歌:[[藤田淑子]]。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
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== 関連項目 ==
{{Commons&cat|Tram|Trams}}
 
* [[デュアル・モード・ビークル]]
* [[ライトレール]]
227 ⟶ 239行目:
* [[地表集電方式]]
* [[路面電車の走る街の一覧]]
**[[日本の路面電車一覧]]
* [[ヨーロッパのトラム]]
* [[交通弱者]]