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{{日本の温泉地
|名称 = 谷地温泉
|画像 = {{画像募集中|cat=十和田市}}
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|所在地 = [[青森県]][[十和田市]]大字[[法量 (十和田市)|法量]]字谷地1
|座標 = {{ウィキ座標度分秒|40|37|58.86|N|140|55|28.32|E|type:landmark_region:JP-02|display=inline,title}}
|泉温 = 38 - 42
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|特記事項 =
'''谷地温泉'''（やちおんせん）は、[[青森県]][[十和田市]]（旧国[[陸奥国]]）にある[[温泉]]で、「日本三大秘湯」の一つとされる<ref name="asahi-np-2015-5-19">“谷地温泉、25日から一部再開 十和田湖Gホテルは閉鎖 沖縄の業者買収”. [[朝日新聞]](朝日新聞社). (2015年5月19日)</ref><ref name="mainichi-np-2015-5-19">宮城裕也(2015年5月19日). “十和田湖グランドホテル:再建断念し閉館へ”. [[毎日新聞]] (毎日新聞社)</ref><ref name="daily-tohoku-2015-6-2">“谷地温泉、7カ月ぶり営業再開／十和田”. [[デーリー東北]] (デーリー東北新聞社). (2015年6月2日)</ref><ref name="to-oh-nippo-2015-6-1">“八甲田の秘湯、7カ月ぶり営業再開”. [[東奥日報]] (東奥日報社). (2015年6月1日)</ref>。
== 歴史・概要 ==
[[八甲田山]]中腹の<ref name="daily-tohoku-2015-6-2" />[[高田大岳]]への登山口にあり<ref name="to-oh-nippo-2015-6-1" />、約400年の歴史があるとされている<ref name="daily-tohoku-2015-6-2" />。
『十和田村史』によれば、深持村の与治右衛門という者が、山の奥に入ってシナの木の皮剥をしていて発見したという。この与次右衛門から与右衛門となり、与之助、岩五郎、辰之介と続いた。開湯するとなかなかの繁盛であったが、[[天保の飢饉]]で入湯者が誰も来ず一時荒廃したが、法量字百目木の泉舘与左衛門が経営を引き受け、旧観をとりもどしたとある<ref>[[中道等]]『[{{NDLDC|3005515/60}} 十和田村史. 上巻]』、1955年、p.76</ref>。この記録からは少なくとも天保年間(1830-1840年)を遡ることになる。現存する絵地図にこの温泉があっても年代のはっきりしないものが多い。わずかに安政の頃、津軽の「南部堺山絵図」に、南部萢ノ湯として「湯小屋拾一軒、萱フキ建坪三間四方」のほか、薬師堂が書かれている。また同じ津軽の文久元年（1861年）の「山方御用留」にもこの湯の名がでている<ref>山崎政光『高田大岳物語』、令和5年3月31日、p.55</ref>。
明治時代には『新撰陸奥国誌』に次のように記載されている<ref> 岸俊武『[{{NDLDC|9539132/197}} 新撰陸奥国誌 4]』、国書刊行会、1983年、p.385</ref>。<blockquote>温室2つあり、その間50間を隔て、西にある湯を上の湯という。熱湯にして硫質ありて白濁にして潔ならす疝疾（胸や腹の痛み）に適したという。浴槽6尺5寸に6尺屋根なし。東にある湯を下の湯といい、上の湯と同質なれどもやや冷なり眼病、湿瘡に良いという。浴槽6尺に7尺屋根のみの建屋あり、別に2間に1丈(3m)の薬師の湯と称するものある。石で囲いをなし3尺に4尺の桶を湯桶とす。これは山神の浴する所なりとして浴するものを禁ず。側に薬師堂4尺に5尺あり。この温泉はいつの頃より、百目木の農民湯守をなし、春秋農閑期に客ある時は、往て薪柴を給す。浴する者多き時は150人に下らず。小屋9棟あり、3間四方が6棟、4間四方が2棟、4間に2間が1棟。これは五戸、八戸等の富裕の徒が入浴せる時の為に予め設け造る所なり。浴する者は食料、器皿を用意して来て、この宿に止宿するなり。</blockquote>秘湯のたたずまいが残っていることが評価され<ref name="to-oh-nippo-2015-6-1" />、「日本三大秘湯」の一つとされている<ref name="asahi-np-2015-5-19" /><ref name="mainichi-np-2015-5-19" /><ref name="daily-tohoku-2015-6-2" /><ref name="to-oh-nippo-2015-6-1" />。
[[2004年]]（平成16年）11月に当温泉を運営していた[[古牧温泉]]グループが経営破たんした<ref name="mainichi-np-2015-5-19" />。このため、古牧温泉の創業家の親族が設立した十和田・八甲田観光が、当温泉や「十和田湖グランドホテル」などの経営を引き継ぐが<ref>「観光けん引役 失速 投資分 利益出せず 古牧温泉再生法申請」『朝日新聞』青森版 2004年11月27日</ref>、[[2008年]]（平成20年）7月から両施設共に「[[伊東園ホテルズ]]」の運営となった<ref name="asahi-np-2015-5-19" />。
しかし、経営悪化に伴い<ref name="mainichi-np-2015-5-19" />、当温泉は[[2014年]]（平成26年）11月10日から休業し<ref name="to-oh-nippo-2015-6-1" />、[[2015年]]（平成27年）5月13日には「十和田湖グランドホテル」も休業となった<ref name="asahi-np-2015-5-19" />。
休業を経て、同年5月15日付で当温泉と「十和田湖グランドホテル」の営業権は、約5000万円で伊東園ホテルズから南風見観光に譲渡された<ref name="to-oh-nippo-2015-6-1" /><ref name="asahi-np-2015-5-19" /><ref name="mainichi-np-2015-5-19" />。当温泉は、積雪のため倒壊した男湯の修復などを行い、同年6月1日に営業を再開した<ref name="daily-tohoku-2015-6-2" /><ref name="to-oh-nippo-2015-6-1" />。
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== アクセス ==▼
▲*鉄道:[[東北本線]][[青森駅]]より[[ジェイアールバス東北|JRバス東北]][[十和田北線]]で約90分。
== 泉質 ==
* 単純硫化水素泉。[[源泉]][[温度]]50度<ref name="#1">ふるさとの文化遺産『郷土資料事典』2、119頁</ref>。
▲*単純硫化水素泉
== 効能 ==
[[神経痛]]、[[リューマチ]]、[[婦人病]]、[[皮膚病]]<ref name="#1"/>。
== 温泉街 ==
標高800メートルの山中に一軒宿の「谷地温泉」が存在。ヒバ造りの足元湧出の浴槽がある。近くには谷地湿原が広がる。
▲== アクセス ==
* [[東日本旅客鉄道|JR]]/[[青い森鉄道]][[青森駅]]より[[ジェイアールバス東北|JRバス東北]][[十和田北線]]で約90分、「谷地温泉」で下車し徒歩約5分。
==
* [[猿倉温泉]]
* [[蔦温泉]]
* [[八甲田温泉]]
* [[酸ヶ湯]]
* [[焼山温泉 (青森県)|焼山温泉]]
* [[奥入瀬渓流]]
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* [[温泉]]、[[温泉街]]、[[外湯]]、[[温泉番付]]
*[[日本の温泉地一覧]]、[[日本三大一覧#.E6.B8.A9.E6.B3.89 |日本三大温泉]]▼
* [[日本の温泉地一覧]]
== 外部リンク ==
* [https://www.yachionsen.com/ 日本三秘湯 谷地温泉]
* [https://hakkoda9spa.com/distinations/yachispa/ 谷地温泉] - 八甲田山九湯会
* [http://haemikanko.com/index-2.html 南風見観光]
{{Onsen-stub}}
{{DEFAULTSORT:やちおんせん}}
[[Category:青森県の温泉
[[Category:十和田市の地理]]
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