「伍奢」の版間の差分

'''伍 奢'''（ご しゃ、? - [[紀元前522年]]）は、[[中国]]の[[春秋時代]]の[[楚 (春秋)|楚]]の臣。[[伍子胥]]の父。[[荘王 (楚)|荘王]]に仕えた[[伍挙]]([[:zh:伍舉|zh]])の子<ref>『[[春秋左氏伝]]』の[[魯]]の[[昭公 (魯)|昭公]]の二十20年（[[紀元前522年|前522年]]）にある「楚・伍氏」の系譜によると、孫の名は「伍豊」（伍子胥の子）。また、祖父の名が｢「伍参｣」、父の伍挙の別名が｢「伍椒｣挙」、弟の名が｢「伍椒鳴｣」と記されている。</ref>。

楚の乾溪渓（現在の[[安徽省]][[亳州市]][[利辛県]]）の人。楚の[[平王 (楚)|平王]]の[[{{仮リンク|太子建]]([[:|zh:|太子建|zh]])}}の[[太傅]]を務めた。伍氏一族は[[荘王 (楚)|荘王]]の時代から楚に仕えた名族で影響力も強かった。

[[三少|少傅]]の[[費無忌]]は太子建と不仲で、常に平王に讒言した。遂には太子建が妻のことで謀反を企んでいると讒言した。伍奢は「太子が謀反を企むなど根も歯もないこと。つまらぬ者の讒言で我が子を疑うとは何事です」と諫言したが聞き入れられずに投獄された。

さらに平王と費無忌は伍奢の2人の息子である[[{{仮リンク|伍尚]]([[:|zh:|伍尚|zh]])}}・伍子胥に対して来れば父を解放するという口実をもうけて呼び出し一緒に処刑することにした。伍奢は「尚は来るでしょうが子胥は来ません。尚は親孝行な息子で父のためなら来ようとするでしょう。ですが子胥は智謀があり来れば殺されると知れば絶対に来ません。罪は私1一人でお収めください」と諫言したが、平王は聞き入れずに2人の息子を呼び出した。だが伍尚は来たが、伍子胥は逃亡した。このとき伍奢は「楚にとって災いとなる」と断言したという。

伍奢は刑場において長子男の伍尚と共に処刑された。

[[Category:春秋戦国時代の人物伍氏|しや]]