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{{Otheruseslist|大型爆弾|スピーカーシステムのエンクロージャー形状の一種|トールボーイ型|自動車のボディスタイルの一種|トールワゴン}}
[[Imageファイル:Tall Boy Bombe.jpg|thumb|トールボーイ(Tallboy bomb)]]
'''トールボーイ'''(Tallboy) (Tallboy) は、[[イギリス]]の技術者[[バーンズ・ウォーリス]]が[[第二次世界大戦]]後期の[[1944年]]に、堅牢な構築物を破壊する作戦に投入するために開発した、重さ5トンの大型[[爆弾]]の渾名である。小型爆弾では効果がない巨大な[[コンクリート]]構築物を貫通し破壊することが目的であった。
 
== 経緯 ==
バーンズ・ウォーリスは第二次世界大戦初期に敵の戦争遂行能力を奪うため、巨大な社会基盤施設と製造工場を破壊できる大きな単体の爆弾を基にした専用爆弾、いわば「地震爆弾」について検討していた。彼は、[[地震]]の原理を使った10トン爆弾について論文「[[枢軸国]]を攻撃する方法に関するノート」を発表していた。こ、その中では、地表で巨大な爆弾を爆発させることにより地下の構築物を破壊する爆弾([[地中貫通爆弾]])を製造できると主張した。しかし当時の[[イギリス空軍]]の爆撃機の爆弾搭載能力は限られており、そのような巨大な爆弾を運ぶことはできなかった。
 
彼は地震爆弾の設計を棚上げして、[[ドイツ]][[ダム]]破壊を目的とする「Bouncing bomb([[反跳爆弾]]またはバウンド爆弾)」のような別の方法での戦略爆撃作戦に寄与した。当初[[連合国 (第二次世界大戦)|連合軍]]ドイツのダムに対して[[魚雷]]攻撃を行っていたが、ドイツ側は防潜網([[軍港]]に[[潜水艦]]が侵入するのを阻止する鉄製の網。魚雷防御にも有効)を張るという原始的かつ有効な方法でこれを防御した。この網の課題を解決するために、投下された後水面を飛び跳ねてから爆発するのが反跳爆弾である。
 
イギリス空軍はより想像的な解決策について開放的な考えをもつようになり、さらに、反跳爆弾はウォーリスの構想の効果を土の中ではなく水の中で実証した。イギリス空軍は、たとえば[[トンネル]][[橋|橋梁]]のような巨大な構築物や大量の[[鋼|鋼板]]で守られた目標([[戦艦]]など)、[[要塞]]などのコンクリート構築物に対する新しい爆撃技術を模索していた<ref>[[#外部リンク|外部リンク]]の「English Bombs of WWII」を参照</ref>。
 
その時点でまだ10トンの爆弾を輸送できる能力はなく、ウォーリスは自身の設計を小型化するために尽力することを決断した。そのうちの一つが結実したものが5トン爆弾「トールボーイ」である。
 
トールボーイの実際の設計と製造計画は、正式な契約なしで[[国防省 (イギリス)|イギリス国防省]]の職員の一人提唱によりされて承諾された。イギリス空軍は現実には[[ヴィッカース]]を製造者としていままでまだ彼ら構想時点では計画買っ高く評価していなかった。しかし後にこの設計兵器が理解されたん、状況はすぐに調整され計画が動き出した。
 
== 設計 ==
連合軍が第二次世界大戦で使用した大部分の爆弾は、[[炸薬]]を極限まで多くして、さらに爆撃機に乗せやすいように軽くするため、外板はとても薄くされていた。これは、HE炸薬の特性をよく理解していなかったイギリスの、戦争初期の低い設計思想から来るものだった。外装が破壊されないままで地面や硬い目標を貫徹するためには、爆弾の外板は強靱でなければならなかった。そのため、トールボーイでは個々の外装は[[高張力鋼]]で鋳造された。これによって目標に着弾し貫徹した後で爆発することを可能にした。同時に、ウォーリスの空力設計は従来の爆弾よりも優れていた。高々度から投下することも相俟って、目標にはかなりの高速度で着弾した。最終的な設計では、爆弾のフィンは、尾部から爆弾の中央部分までの長さとなった。また、全長6.53mに対して、外装(薬室)の長さは3.05mとなった。
 
初期の設計では、着弾時に斜めになる傾向を持っていた。この対策として、尾部が改修された。フィンをひねり、結果的に爆弾が回りながら落ちるようにされた。これにより、[[ジャイロ効果|ジャイロスコープ効果]]が得られ、ピッチングとヨーイングがなくなり、空力と命中精度が改善された。この改修がうまくいったので、開発中には、この爆弾の落下中に[[音速]]突破音がよく観測されたほどである。2万トールボーイは最適高度18,000フィート(約6(5,096m)上空から落500m)、前進速度170マイル毎時(270km/h)で投下されるよう設計され場合。着弾時には750マイル毎時(1,210km/h)を発揮し<ref>{{cite book|last=Ellis|first=John|title=One Day in a Very Long War|page=297|publisher=Jonathan Cape|year=1998|isbn=9780224042444}}</ref>、深さ24m80フィート(24m)直径差し渡し30mのクレーターができを作った。また、約4.88m16フィート(5m)厚のコンクリートを貫通した<ref name="BWR">[[#外部リンク|外部リンク]]の「http://www.ww2guide.com/bombs.shtml Bombs Weapons Rockets Aircraft Ordnance」を参照] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20050830214546/http://www.ww2guide.com/bombs.shtml |date=2005年8月30日 }}</ref>。
 
トールボーイの重さと、爆撃機の飛行時に要求される高々度は、[[アブロ ランカスター|ランカスター]]爆撃機の特別改修を必要とした。[[装甲|防弾板]]と防御用武装は軽量化のために撤去され、爆弾倉ドアが改造された。ここまで改造しても、ランカスターは要求された高度40,000フィート(約12,192m)に達することができず、実際には25,000フィート(約7,620m)で運用された。トールボーイを運用するために[[第617中隊 (イギリス空軍)|第617爆撃機中隊「ダムバスターズ」爆撃機中隊]]が、特別に取り付けられた安定化自動爆撃照準装置SABS(Stabilizing Automatic Bombing Sight)の取り扱い訓練を受けた。この装置は温度、風速など多数の修正を加えることによって高い命中精度を得ることができる。しかし、これは目標を正確に識別できた時のみに有効で、当初のミッションがキャンセルされた時、または、目標を正確に識別できないか、マーキングができずに失敗した場合には有効ではなかった。
W.J.ローレンスは彼の著書の「[[第5爆撃機集団]](原題:No.5 Bomber Group)」(1951年)の中で、トールボーイについて次のように書いている<ref>[[#外部リンク|外部リンク]]の「Spartacus: Tallboy」を参照</ref>。
 
: それは異常な兵器だった。用語が明白に矛盾しているが、この爆弾はそれ一つで、巨大かつ大容量の炸裂爆弾として高い爆破能力を持っており、かつ、徹甲爆弾としても高い貫通力を持っていた。着弾した際、30,000平方メートルもの面積を更地にし、[[クレーター]]を作る時に、おそらくは5,000トン近い土を吹き飛ばした。完璧な[[空力性能]]を有し、この結果きわめて高い[[終端速度]]、単純に見積もって3,600~3,700フィート毎秒(約1,100~1,130m/s)を持っていた。これは、もちろん[[音速]]を超えているが、[[V2ロケット]]のように、爆発音の後で落下音が聞こえるのだった。
 
トールボーイの重さと、爆撃機の飛行時に要求される高々度は、[[アブロ ランカスター|ランカスター]]爆撃機の特別改修を必要とした。防弾板と防御用武装は軽量化のために撤去され、爆弾倉ドアが改造された。ここまで改造しても、ランカスターは要求された高度40,000フィート(約12,192m)に達することができず、実際には25,000フィート(約7,620m)で運用された。トールボーイを運用するために[[第617中隊 (イギリス空軍)|第617「ダムバスターズ」爆撃機中隊]]が、特別に取り付けられた安定化自動爆撃照準装置SABS(Stabilizing Automatic Bombing Sight)の取り扱い訓練を受けた。この装置は温度、風速など多数の修正を加えることによって高い命中精度を得ることができる。しかし、これは目標を正確に識別できた時のみに有効で、当初のミッションがキャンセルされた時、または、目標を正確に識別できないか、マーキングができずに失敗した場合には有効ではなかった。
 
爆弾の製造には非常に高い精度が要求され、必要な資材も高価かつ大量であった。そのためトールボーイは消耗用とは考えられず、迎撃や天候不順などにより作戦が中止された場合でも、安全のために海中投棄するようなことはせず、基地に持ち帰られた<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/oct44.html RAF web site: RAF Bomber Command: 3 October 1944] "8 Lancasters of No 617 Squadron which were standing by were not needed and carried their valuable Tallboy bombs back to England." → 第617爆撃機中隊の8機のランカスターは攻撃準備をしていたものの、必要が無くなり、トールボーイを携行したままイギリスに引き返した。</ref>。
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== トールボーイの戦歴 ==
* [[ソミュール]]鉄道トンネル
* ソーミュール鉄道トンネル - [[ロワール県|ロワール]]への唯一の南北戦略輸送ルート。第617爆撃機中隊のランカスターが19発のトールボーイを搭載し、1944年6月8~9日の夜間に攻撃を行った。これは、トールボーイを最初に使用した作戦である。この作戦では一発のトールボーイは地表から18mほど貫通した後に爆発し、トンネルを崩落させて完璧に破壊した。この作戦中、喪失機はなかった<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/saumur.html RAF web site: RAF Bomber Command: saumur]</ref>。
: [[ロワール県|ロワール]]への唯一の南北戦略輸送ルート。第617爆撃機中隊のランカスターが19発のトールボーイを搭載し、1944年[[6月8日|6月8]]~[[6月9日|9日]]の夜間に攻撃を行った。これは、トールボーイを最初に使用した作戦である。この作戦では一発のトールボーイは地表から18mほど貫通した後に爆発し、トンネルを崩落させて完璧に破壊した。この作戦中、喪失機はなかった<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/saumur.html RAF web site: RAF Bomber Command: saumur]</ref>。
* [[ル・アーブル|ルアーブル]]の[[Uボート]]基地 -
: [[1943年]][[5月]]から始まった大規模な昼間攻撃作戦の一つとして、1944年[[6月14日]]、第617爆撃機中隊のランカスター22機が、[[Uボート・ブンカー|コンクリート・ブンカー]]内のUボートを通常爆撃の第一波攻撃の直前に爆撃し、複数のUボートを破壊した。一発の爆弾はコンクリート・ブンカーの屋根を貫通している<ref name="RAF June 1944">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/jun44.html RAF web site: RAF Bomber Command: June 1944]</ref>。
: 1944年[[8月5日]]には、同中隊のランカスター15機が再度攻撃を行い、コンクリートの屋根を貫通して爆発したトールボーイにより6隻を破壊している。1機のランカスターが[[高射砲|対空砲]]により撃ち落とされている。この爆撃により、ドイツ軍はさらに厚いコンクリートで屋根を強化することをられそれはプロジェクト防備に費やす資源を減少させられた<ref name="RAF August 1944">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/aug44.html RAF web site: RAF Bomber Command: August 1944]</ref>。
* Eperlecques 要塞、ワッテンの森の中、[[サントメール (パ=ド=カレー県)|サントメール]]付近 -
: 1944年[[6月19日]]に第617爆撃機中隊が攻撃した。トールボーイの着弾で一番近いものは、目標から46mの地点だった<ref name="RAF June 1944"/>。
: 7月27日に再度攻撃が行われ、一発が命中したが、爆発はしなかった<ref name="Eperlecques"> [http://www.leicapages.com/france.html World War II German hardened A4/V2 rocket launch sites]</ref>。
* [[:en:La Coupole|ラ・クーポール]]の [[V2ロケット]]地下発射基地、Wisernes -
: 1944年[[6月24日]]に第617爆撃機中隊が爆撃<ref name="RAF June 1944"/>。
* [[:en:Siracourt|Siracourt]] 航空爆弾庫 -
: 1944年[[6月25日]]第617爆撃機中隊がコンクリート製の爆弾庫をトールボーイ3発で破壊、喪失機なし<ref name="RAF June 1944"/>。
* 航空用爆弾庫として使われていたRilly La Montage 鉄道トンネル - 1944年[[7月24日]]に第617爆撃機中隊によって爆撃され、トールボーイによってトンネルの両端が崩壊<ref name="RAF July 1944">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/jul44.html RAF web site: RAF Bomber Command: July 1944]</ref>。
*[[V3 15センチ高圧ポンプ砲|V3砲]]が設置中だったミモイェック -
: 1944年[[7月6日]]に第617爆撃機中隊が爆撃、破壊した。V-3はドイツの超長距離砲(多薬室砲)であり、[[ロンドン]]への直接砲撃を行う可能性があったが、運用開始直前にこれを阻止した<ref name="RAF July 1944"/>。
* [[ブレスト (フランス)|ブレスト]]のUボート基地 -
: 1944年[[8月5日]]に同中隊により、6隻撃破<ref name="RAF August 1944"/>。
* [[:en:Dortmund–Ems Canal|ドルトムント・エムス運河]]、[[:en:Ladbergen|Ladbergen]] の近く、[[ミュンスター|ムンスター]]の北 -
: 1944年[[9月23~2423|9月23]]~[[9月24日|24日]]の夜間、第617爆撃機中隊がトールボーイ6発で攻撃<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/sep44.html RAF web site: RAF Bomber Command: September 1944]</ref>。
* Kembs ダム、[[バーゼル]]の北
* Kembs: このダム、バーゼルの北 - は[[アメリカ軍]]が進軍するエリアを氾濫させることができるかもしれない水位まで貯水されていた。1944年[[10月7日に[[ダムバスターズ]]第617爆撃機中隊についた愛称)はトールボーイを使ってこのダムの[[水門]]を破壊し、貯水されていた水の大部分を放水させた<ref name="RAF October 1944">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/oct44.html RAF web site: RAF Bomber Command: October 1944]</ref>。
* Sorpe 弾薬貯蔵所 - ダムバスターズの最初の攻撃で生き残り、1944年10月15日に再度攻撃が行われた。トールボーイは直撃したように見えたものの、爆発しなかった<ref name="RAF October 1944"/>。
* Sorpe 弾薬貯蔵所
* ドイツの戦艦[[ティルピッツ_(戦艦)|ティルピッツ]] - イギリスからソビエトへの海上物資輸送を脅かしていたティルピッツは、ノルウェー北部を母港としていた。ここはイギリスの基地からの爆撃作戦行動範囲外であった。第617中隊と第9中隊が<!--24発の(24は多分間違ってる)-->トールボーイを搭載し、1944年9月15日、ソビエトの[[アルハンゲリスク]]近くの[[ヤゴドニスク]]<!-- Yagdonik -->から出撃した([[パラヴェーン作戦]])。広範囲な対空砲火と煙幕によって、撃沈することはできなかったが、損害を与えることはできた。ティルピッツはこの攻撃による損傷の修理のため、南方のトロムセ・フィヨルドに移動を余儀なくされた。このフィヨルドは、イギリス本土からの爆撃作戦行動範囲内だった。10月に、Lossiemouth 基地から同二個爆撃機中隊が出撃したが、攻撃は成功しなかった([[オブヴィエイト作戦]])。11月12日に再度出撃し、3発の直撃弾を与え、ティルピッツは転覆・沈没した([[カテキズム作戦]])<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/tirpitz.html RAF web site: RAF Bomber Command: tirpitz]</ref>。
*: [[Sボート|Eボート]]魚雷艇第617爆撃機中基地の最初の攻撃で生き残りエイマンデン - 1944年12[[10月15日、第617爆]]に再度攻機中隊はが行われた。トールボーイで魚雷艦隊を攻は直撃したように見えたものの煙が観察されただけであ爆発しなかった<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/dec44.html name="RAF web site: RAF Bomber Command: DecemberOctober 1944]<"/ref>。
* ドイツの戦艦[[ティルピッツ_(戦艦)|ティルピッツ]]
* Uボートおよび水上艦隊基地、[[ベルゲン]] - 1945年1月12日に第617爆撃機中隊および第9爆撃機中隊が攻撃を行った。3発が3.5mの壁を貫通してダメージを与えたが、ランカスター3機を喪失した<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/jan45.html RAF web site: RAF Bomber Command: January 1945]</ref>。
* ドイツの戦艦[[ティルピッツ_(戦艦)|ティルピッツ]] -: イギリスから[[ソビエト連邦|ソ連]]への海上物資輸送を脅かしていたティルピッツは、[[ノルウェー]]北部を母港としていた。ここはイギリスの基地からの爆撃作戦行動範囲外であった。第617爆撃機中隊と第9爆撃機中隊が<!--24発の(24は多分間違ってる)-->トールボーイを搭載し、1944年[[9月15日]]、ソビエトの[[アルハンゲリスク]]近くの[[ヤゴドニスク]]<!-- Yagdonik -->から出撃した([[パラヴェーン作戦]])。広範囲な対空砲火と煙幕によって、撃沈することはできなかったが、損害を与えることはできた。ティルピッツはこの攻撃による損傷の修理のため、南方の[[トロムソ|トロムセ]][[フィヨルド]]に移動を余儀なくされたが、このフィヨルドはイギリス本土からの爆撃作戦行動範囲内だった。10月に、Lossiemouth 基地から同二個爆撃機中隊が出撃したが、攻撃は成功しなかった([[オブヴィエイト作戦]])。11月12日に再度出撃し、3発の直撃弾を与え、ティルピッツは転覆・沈没した([[カテキズム作戦]])<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/tirpitz.html RAF web site: RAF Bomber Command: tirpitz]</ref>
* Uボート基地、エイマンデン - 1945年2月3日に、第9爆撃機中隊が攻撃を行い、戦果を主張し、喪失機もなかった<ref name="RAF February 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/feb45.html RAF web site: RAF Bomber Command: February 1945]</ref>。
*: [[10月]]に、Lossiemouth Uボート基地、Poortershaven - 1945年2月3日に第617から同二個爆撃機中隊が出撃したが、攻撃を行い、戦果を主張は成功、喪失機もなかった<ref name="RAF February 1945"/>([[オブヴィエイト作戦]])
: [[11月12日]]に再度出撃し、3発の直撃弾を与え、ティルピッツは転覆・沈没した([[カテキズム作戦]])<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/tirpitz.html RAF web site: RAF Bomber Command: tirpitz]</ref>。
* Uボート基地、エイマンデン - 1945年2月8日に第617爆撃機中隊が攻撃を行った。喪失機なし<ref name="RAF February 1945"/>。
* [[Sボート|Eボート]]魚雷艇隊基地、[[:en:IJmuiden|エイマンデン]]
* ビーレフェルトとアルンスブルクの鉄道陸橋 - 第617爆撃機中隊と第9爆撃機中隊がトールボーイと、最初の[[グランドスラム_(爆弾)|グランドスラム]]爆弾を用い、1945年3月14日に出撃した。アルンスブルクの鉄道陸橋は攻撃に耐えたものの、ビーレフェルトの100m 鉄道陸橋はグランドスラムの「地震効果」とトールボーイの威力で崩壊した<ref name="RAF March 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/mar45.html RAF web site: RAF Bomber Command: March 1945]</ref>。
*: 1944年[[ハンブルク12月15日]]、Uボートシェルター - 第617爆撃機中隊が1945年4月9日にグランドスラムとトールボーイで魚雷艇艦隊を攻撃を行っ。何発かの爆弾目標を破壊し喪失機はなか煙が観察されただけであった<ref name="RAF April 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/apr45dec44.html RAF web site: RAF Bomber Command: AprilDecember 19451944]</ref>。
* アルンスブルク鉄道陸橋 - 第9爆撃機中隊が1945年3月15日に再度攻撃を行ったが、崩壊しなかった<ref name="RAF March 1945"/>。
* Uボートおよび水上艦隊基地、[[ベルゲン]]
* [[ハンブルク]]、Uボートシェルター - 第617爆撃機中隊が1945年4月9日にグランドスラムとトールボーイで攻撃を行った。何発かの爆弾が目標を破壊し、喪失機はなかった<ref name="RAF April 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/apr45.html RAF web site: RAF Bomber Command: April 1945]</ref>。
*: Uボートおよび水上艦隊基地、[[ベルゲン]] - 1945年]][[1月12日]]に第617爆撃機中隊および第9爆撃機中隊が攻撃を行った。3発が3.5mの壁を貫通してダメージを与えたが、ランカスター3機を喪失した<ref>[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/jan45.html RAF web site: RAF Bomber Command: January 1945]</ref>。
* ポケット戦艦''[[ドイッチュラント (装甲艦)|リュッツオウ]]'' - 1945年4月16日に第617爆撃機中隊が攻撃を行った。極度の高射砲による対空砲火にもかかわらず、15機が目標に対してトールボーイと1,000ポンド爆弾で攻撃を行った。1発のトールボーイはニアミスだったが、艦底付近に大きな穴を空け、リュッツォウは大破着底した。1機のランカスターが撃墜されたが、これが爆撃機中隊にとっての第二次世界大戦における最後の損失となった<ref name="RAF April 1945"/>。
* Uボート基地、エイマンデン
* 沿岸砲陣地、[[ヘルゴランド島]] - 1945年4月19日、第617爆撃機中隊と第9爆撃機中隊がトールボーイで攻撃を行った。全ての陣地を破壊し、喪失機はなかった<ref name="RAF April 1945"/>。
* Uボート基地、エイマンデン -: 1945年[[2月3日]]に、第9爆撃機中隊が攻撃を行い、戦果を主張し、喪失機もなかった<ref name="RAF February 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/feb45.html RAF web site: RAF Bomber Command: February 1945]</ref>。
* ヒトラーの山荘 ([[:en:Berghof (Hitler)|Berghof]]) 近くの施設を1945年4月25日に第617爆撃機中隊の6機を含めた混成部隊が、トールボーイの最後の爆撃を行った。爆撃は正確で効果があった。この近くの現在観光スポットになっている[[ケールシュタインハウス|鷲の巣]](英:Eagle's nest, 独:Hitlers Teehaus am Kehlsteinhaus)はヒトラーの山歩きの休憩所であった。
* Uボート基地、Poortershaven
: 1945年2月3日に第617爆撃機中隊が攻撃を行い、戦果を主張し、喪失機もなかった<ref name="RAF February 1945"/>。
* Uボート基地、エイマンデン
* Uボート基地、エイマンデン -: 1945年[[2月8日]]に第617爆撃機中隊が攻撃を行った。喪失機なし<ref name="RAF February 1945"/>。
* アルテンベケン鉄道橋
: 1945年[[2月22日]]に[[アブロ ランカスター]]爆撃機により攻撃が行われた。1944年[[11月26日]]に合計118機の[[B-17 (航空機)|B-17]]および[[B-24 (航空機)|B-24]]爆撃機隊で破壊されたあと再建されたばかりのアルテンベケン鉄道橋は、この攻撃により再び破壊された<ref name="Auferstanden aus Ruinen">[https://www.westfalen-blatt.de/OWL/Kreis-Paderborn/Altenbeken/4045070-Vor-75-Jahren-fielen-die-ersten-Bomben-auf-den-Altenbekener-Viadukt-Auferstanden-aus-Ruinen Auferstanden aus Ruinen]</ref><ref name="Altenbekens Schicksalstag">[https://www.westfalen-blatt.de/OWL/Kreis-Paderborn/Altenbeken/4144191-Vor-75-Jahren-zerstoerten-alliierte-Bomben-den-Viadukt-und-forderten-viele-Todesopfer-Altenbekens-Schicksalstag Altenbekens Schicksalstag]</ref>。
* [[ビーレフェルト]]のシルデッシャー鉄道橋
* ビーレフェルトとアルンスブルクの鉄道陸橋 -: 第617爆撃機中隊と第9爆撃機中隊がトールボーイと最初の[[グランドスラム_(爆弾)|グランドスラム]]爆弾を用い1945年[[3月14日]]撃した。ンスブルクのデッシャー鉄道橋はに耐えこそ免れたものの、グランドスラム爆弾が橋の南30メレフェで爆発し、これにより18メールの深さのクレーターが生じた。このとき100m 鉄道陸橋はグランドスラムの爆発による地震効果」とトールボーイ威力ような衝撃波、シルデッシャー鉄道橋は長さ100メートルにわたって崩壊した<ref name="RAF March 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/mar45.html RAF web site: RAF Bomber Command: March 1945]</ref>。
* アルンスベルク鉄道橋
: 1945年3月15日までの9日間で、グランドスラムと10発のトールボーイ爆弾で爆撃されたが持ちこたえた。
: 3月19日の爆撃では、第617爆撃機中隊の6発のグランドスラムと12発のトールボーイによって、アルンスベルク鉄道高架橋は12メートルにわたって破壊された。<ref name="RAF March 1945"/>。
* フロートー鉄道橋
: 1945年3月19日、[[フロートー]]にある鉄道高架橋を第9爆撃機中隊が15発のトールボーイで爆撃したが、1つの橋桁が橋脚から外れたのみだった<ref name="BOMBER COMMAND AND THE TRANSPORTATION PLAN : SPRING 1945, P.416">[https://s3-ap-southeast-2.amazonaws.com/awm-media/collection/RCDIG1070569/document/5519852.PDF BOMBER COMMAND AND THE TRANSPORTATION PLAN : SPRING 1945, P.416]</ref>。
* [[ハンブルク]]、Uボートシェルター
: 第617爆撃機中隊が1945年[[4月9日]]にグランドスラムとトールボーイで攻撃を行った。何発かの爆弾が目標を破壊し、喪失機はなかった<ref name="RAF April 1945">[http://www.raf.mod.uk/bombercommand/apr45.html RAF web site: RAF Bomber Command: April 1945]</ref>。
* ポケット戦艦[[ドイッチュラント (装甲艦)|リュッツオウ]]
: 1945年[[4月16日]]に第617爆撃機中隊が攻撃を行った。極度の高射砲による対空砲火にもかかわらず、15機が目標に対してトールボーイと1,000ポンド爆弾で攻撃を行った。1発のトールボーイは至近弾だったが、艦底付近に大きな穴を空け、リュッツォウは大破着底した。1機のランカスターが撃墜されたが、これが爆撃機中隊にとっての第二次世界大戦における最後の損失となった<ref name="RAF April 1945"/>。2020年10月、同攻撃に使用され、目標を外れた一発が[[ポーランド]]の[[シフィノウィシチェ]]にあるピアストフスキ運河(Kanał Piastowski)の底で発見され、水中での解体が試みられたが失敗。遠隔操作によって爆破処理された<ref name="2020 detonated CNN">[https://edition.cnn.com/2020/10/14/europe/poland-tallboy-bomb-explodes-scli-intl/index.html Huge WWII Tallboy bomb explodes in canal in Poland]</ref>。爆破の様子はポーランド国防省のTwitterアカウントで公開されている<ref name="2020 detonated MoD">[https://twitter.com/Poland_MOD/status/1316282610071592960 the Ministry of National Defence of the Republic of Poland]</ref>。
* 沿岸砲陣地、[[ヘルゴランド島]]
*: 沿岸砲陣地、1945年[[ヘルゴランド島]] - 1945年4月19日]]、第617爆撃機中隊と第9爆撃機中隊がトールボーイで攻撃を行った。全ての陣地を破壊し、喪失機はなかった<ref name="RAF April 1945"/>。
* [[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]の山荘
* ヒトラーの山荘: ([[:en:Berghof (Hitler)|Berghofベルクホーフ]]) 近くの施設を1945年[[4月25日]]に第617爆撃機中隊の6機を含めた混成部隊が、トールボーイの最後の爆撃を行った。爆撃は正確で効果があった。この近くの現在観光スポットになっている[[ケールシュタインハウス|鷲の巣]](英:Eagle's nest, 独:Hitlers Teehaus am Kehlsteinhaus)はヒトラーの山歩きの休憩所であった。
 
== 性能諸元 ==
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* 炸薬 [[トーペックス]]
* 使用弾数 854発<ref name="BWR"/>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[グランドスラム (爆弾)|グランドスラム]]
* [[{{仮リンク|クロスボー作戦]] ([[:|en:Operation Crossbow|Operation Crossbow]])}}
* [[ランボー/最後の戦場]]
* {{仮リンク|アルテンベケン鉄道橋|de|Altenbekener Viadukt}}
* {{仮リンク|アルンスベルク鉄道橋|de|Arnsberger Viadukt}}
* {{仮リンク|シルデッシャー鉄道橋|de|Schildescher Viadukt}}
 
== 外部リンク ==
* [http://www.barneswallistrust.org/dambusters.htm Barnes Wallis Trust](英語) {{en icon}}
* [http://www.constable.ca/bombs.htm English Bombs of WWII](英語) {{en icon}}
* [https://web.archive.org/web/20050830214546/http://www.ww2guide.com/bombs.shtml Bombs Weapons Rockets Aircraft Ordnance](英語) {{en icon}}
* [http://www.spartacus.schoolnet.co.uk/2WWtallboy.htm Spartacus: Tallboy](英語) {{en icon}}
 
== 脚注 ==
<references />
 
[[Category:航空機搭載爆弾|とるほい]]
[[Category:イギリスの航空兵器|とるほい]]
 
[[de:Tallboy (Bombe)]]
[[en:Tallboy (bomb)]]
[[fi:Tallboy]]
[[fr:Tallboy]]
[[he:טולבוי]]
[[it:Tallboy (bomba)]]
[[nl:Tallboy]]
[[pl:Tallboy]]
[[pt:Tallboy]]
[[ru:Tallboy (бомба)]]
[[sv:Tallboy]]