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{{出典の明記|date=2018年3月24日 (土) 09:30 (UTC)}}
'''MODEL2'''は[[1993年]]に[[セガ]]によって開発された[[アーケードゲーム]]用[[システム基板]]である。ネーミングでは[[MODEL1]]の上位版という位置づけだが、実際にはソフトウェアの互換性はない。メインCPUは[[インテル]]の[[Intel i960|i960]]。描画プロセッサは[[富士通]]のMB86234。MODEL1と同様、音源制御に[[MC68000]]を採用。28チャンネルの[[PCM音源]]を搭載する。▼
{{独自研究|date=2018年3月}}
{{宣伝|date=2018年3月}}
'''MODEL2'''(モデルツー)は[[1993年]]に[[セガ]]によって開発された[[アーケードゲーム]]用[[システム基板]]である。
== 概要 ==
[[MODEL1]]と同じく、セガと[[アメリカ合衆国|米国]]の[[マーティン・マリエッタ]]が共同で開発した。リアルタイム3DCGの黎明期のハードだったため当時としては非常に高価だった。
▲
描画能力も約30万ポリゴン/秒と、MODEL1から見てもほぼ倍に増えた。その性能向上分は1秒あたりの描画フレーム数を増やすという方向で使われ、MODEL1より滑らかな動きのリアルタイムCGを表現することに成功した。『[[デイトナUSA]]』では、60fpsで描画しているにもかかわらず40台ものストックカーがサーキット上を同時に走ることが可能となっている。▼
MODEL2のレンダリング機能はMODEL1にも実装された[[フラットシェーディング]]と、限定的ではあるが[[テクスチャーマッピング|テクスチャマッピング]]機能が追加された。1枚のテクスチャあたり使用可能な色数は1色のみで、同一テクスチャ内では、それを16階調のトーンのみで表現するという非常に限定的な仕様であったため、色の境界でポリゴンを分割しなければならなかった<ref>アルファチャンネル(透明抜き)が使えたので、単色テクスチャのポリゴンを重ね合わせて複数色にすることはできた。</ref>。また、半透明なテクスチャが扱えず、メッシュによる表現で代替せざるを得なかった。しかし、ゲーム開発にあたっては、デザイナーの工夫(高精細なモデルをテクスチャに落とし込む)によってMODEL1では不可能だったリアルな質感表現を実現し、MODEL1のゲームと比べキャラクターモデルあたりのポリゴン数を減じる事も可能となった。
MODEL2を使用した第一弾タイトルは『デイトナUSA』。MODEL2基板を使用したゲームは次々にヒットし、セガの90年代におけるアーケード黄金時代を支えた基板といえる。MODEL2でリリースされたゲームのタイトルに関しては「[[#MODEL2基板で開発されたゲーム]]」以降を参照。▼
▲描画能力も約30万ポリゴン/秒と、MODEL1から見てもほぼ倍に増えた。その性能向上分は1秒あたりの描画フレーム数を増やすという方向で使われ、MODEL1より滑らかな動きのリアルタイムCGを表現することに成功した。『[[デイトナUSA]]』では、60fpsで描画しているにもかかわらず最大で40台ものストックカーがサーキット上を同時に走ることが可能となっている。
▲MODEL2を使用した第一弾タイトルは『デイトナUSA』。MODEL2基板を使用したゲームは次々にヒットし、セガの90年代におけるアーケード黄金時代を支えた基板といえる
また、MODEL2は、MODEL2/2A/2B/2Cの4つのバージョンが存在するが、それぞれ互換性はない(一部のタイトルは、2A用と2B用にリリースされたが、セキュリティICに互換性が無いので、ROMキットは各バージョン専用となっている)。
初代のMODEL2のみ、MODEL1同様にサウンド機能は別基板となっており、MODEL1のサウンドボードをそのまま流用していたが、2A以降はサウンド機能が統合された。2A/2B/2Cの違いは、設計の効率化と、周辺DSPの高速化が主体である。
部品調達難に伴い、2017年3月31日を以って修理サポートが終了した<ref>[https://www2.sls-net.co.jp/cms/sls/pdf/news/201611_p_maintenance.pdf 弊社製品保守対応の終了について]セガ・インタラクティブ、セガ・ロジスティクスサービス 2016年11月</ref>。
==主なスペック==▼
▲== 主なスペック ==
;CPU
:Intel i960(32bitRISC)
;数値演算
:DSP(32bit) @ 50MHz
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;RAM
:1MB + 128KB(ROM:90MB)
;VRAM
;解像度▼
:5,984 KB (Model 2/2A-CRX)
:496(H) x 384(V) 水平周波数24kHz▼
:14,596 KB (Model 2B/2C-CRX)
;3Dグラフィックエンジン
:最大300,000ポリゴン/秒(色付きグレースケールテクスチャーマッピング可)
:パースペクティブテクスチャーマッピング・フラットシェーディング機能搭載
:鏡面・拡散反射モード内蔵
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:ウインドウ:32,768色(2面)
:共に水平方向ラインスクロール可能
▲;解像度
▲:496(H) x 384(V) 水平周波数24kHz
;その他
:通信機能拡張、[[MIDI]]によるサウンド通信
== 開発されたゲーム ==
*特記が無い場合、開発元と発売元はセガ。
===MODEL2基板===▼
*◎は、専用筐体と専用デバイスがそれぞれ必要となるタイトル。
▲=== MODEL2基板 ===
*[[バーチャコップ]](1994年)▼
*[[デ
*[[デザートタンク]](1994年、セガ/[[マーティン・マリエッタ]]※)◎
=== MODEL2A基板 ===
*[[バーチャ
*
*[[ファイティングバイパーズ]]:ロケテストver(1995年)
*[[セガラリーチャンピオンシップ]](1995年
*[[スカイターゲット]]
*[[
*[[モーターレイド]]([[1997年]]
=== MODEL2B基板 ===
*[[レールチェイス2]]([[1994年]]
*[[バーチャストライカー]](1994年)
*[[ファイティングバイパーズ]](1995年)
*[[インディ500 (アーケードゲーム)|インディ500]](1995年
*[[電脳戦機バーチャロン]](1995年)◎(専用デバイスを用意するだけで汎用筐体でも稼働可能)
*[[
*[[ソニック・ザ・ファイターズ]](1996年)
*[[ラストブロンクス|ラストブロンクス-東京番外地-]](1996年)
*ロイヤルアスコット2(メダルゲームのメインモニターに使用:50インチ3画面)◎
▲*スーパーGT24H(1996年、[[ジャレコ]])
*ロイヤルアスコット
=== MODEL2A/B両方 ===
ROMキットに互換性は無いので注意が必要。
*[[ダイナマイトベースボール]](1996年)
*[[ダイナマイトベースボール'97]](1997年)
*[[ダイナマイト刑事2]]([[1998年]])- セガがMODEL2で開発した最後のゲーム。
*[[デッド オア アライブ]](1996年、[[テクモ]])
*[[ゼロガンナー]](1997年、[[彩京]])
*[[パイロットキッズ]]([[1999年]]、彩京)- MODEL2で発売された最後のゲーム。
=== MODEL2C基板 ===
*[[セガツーリングカーチャンピオンシップ]](1996年
*[[セガ スキースーパーG]](1996年
*[[ウェーブランナー]](1996年
*[[セガ ウォータースキー]](1997年
*[[ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド]](1997年
*[[トップスケーター]](1997年
*[[ビハインドエネミーラインズ]](1998年、セガ/[[Real3D]]<ref>[[ゼネラル・エレクトリック|GE]] Aerospace社が[[1992年]]、マーティンマリエッタに吸収されたもの。後に、[[ロッキード]]との合併により、民需向けに特化、Real 3Dと改名した。1999年にインテルに売却され、解散した。</ref>
== 脚注 ==
<references />
== 関連項目 ==
*[[MODEL1]]
*[[MODEL3]]
*[[NAOMI]]
*[[SEGAHIKARU]]
*[[LINDBERGH]]
{{video-game-stub}}
{{DEFAULTSORT:もてる2}}
[[Category:セガのアーケードゲーム基板]]▼
▲[[Category:アーケードゲーム基板]]
▲[[en:List of Sega arcade system boards#Sega_Model_2]]
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