「ジョン・ブライト」の版間の差分

|出生地 = {{GBRGBR3}}<br>{{ENG}}、[[イングランド]]・[[ランカシャー]]・[[ロッチデール]]

|所属政党 = {{仮リンク|急進派 (イギリス)|label=急進派|en|Radicals (UK)}}→[[自由党 (イギリス)|自由党]]→[[自由統一党 (イギリス)|自由統一党]]

|親族（政治家） = {{仮リンク|ジェイコブ・ブライト|en|Jacob Bright}}（弟）<br />{{仮リンク|ジョン・アルバート・ブライト|label=ジョン・ブライト|en|John Albert Bright}}（長男）<br />{{仮リンク|ウィリアム・リーザム・ブライト|en|William Leatham Bright}}（次男）

|配偶者 = (1)エリザベス（旧姓プリーストマン）<br />(2)マーガレット（旧姓リーザム）

|職名 = {{仮リンク|[[通商庁長官 (イギリス)|label=通商庁長官|en|President of the Board of Trade}}]]

|退任日 = [[1870年]][[12月20日]]<ref name="秦(2001)510">[[#秦(2001)|秦(2001)]] p.510</ref>

|職名2 = {{仮リンク|[[ランカスター公領担当大臣|en|Chancellor of the Duchy of Lancaster}}]]

|内閣2 = [[第1次グラッドストン内閣]]<br />[[第2次グラッドストン内閣]]

|就任日2 = [[1873年]][[9月30日]] - [[1874年]][[2月17日]]<br />[[1880年]][[4月28日]]

|選挙区3 ={{仮リンク|シティ・オブ・ダーラム選挙区|en|City of Durham (UK Parliament constituency)}}<br />{{仮リンク|マンチェスター選挙区|en|Manchester (UK Parliament constituency)}}<br />{{仮リンク|バーミンガム選挙区|en|Birmingham (UK Parliament constituency)}}<br />{{仮リンク|中央バーミンガム選挙区|en|Birmingham Central (UK Parliament constituency)}}<ref name="hansard">{{Cite web |url=httphttps://hansardapi.millbanksystemsparliament.comuk/historic-hansard//people/mr-john-bright/ |title= Mr John Bright |accessdate= 2014-808-808 |author= [[イギリス議会|UK Parliament]] |work= [httphttps://hansardapi.millbanksystemsparliament.comuk/historic-hansard/index.html HANSARD 1803–2005] |language= 英語 }}</ref>

|就任日3 = [[1843年]][[7月16日]] - [[1847年]][[7月29日]]<br />[[1847年]][[7月29日]] - [[1857年]][[3月27日]]<br />[[1857年]][[8月10日]] - [[1885年]][[11月24日]]<br />[[1885年]][[11月24日]]

|退任日3 = [[1888年]][[3月27日]]<ref name="hansard" />

その後、16歳になると父の所有する繊維工場の仕事に参加するようになった<ref name="世界伝記大事典(1981,9)11" />。

同じ[[マンチェスター]]の産業資本家である自由主義者[[リチャード・コブデン]]と盟友になり、[[1838年]]にはコブデンとともにマンチェスターにおいて[[穀物法]]の廃止を目指す「マンチェスター反穀物法同盟」を結成した。この組織はマンチェスター以外にも急速に広がっていき、[[1839年]]には[[反穀物法同盟]]が結成された。彼らは穀物関税を無くせば生活費が安くなり、さらに国際貿易にも勝つことができると訴えた<ref name="尾鍋(1984)77">[[#尾鍋(1984)|尾鍋(1984)]] p.77</ref>。1842年には[[ロバート・ピール]]内閣{{仮リンク|通商庁副長官 (イギリス)|label=通商庁副長官|en|Vice-President of the Board of Trade}}[[ウィリアム・グラッドストン]]のもとに関税廃止を求めるランカシャー陳情団の一員として派遣された<ref name="神川(2011)109">[[#神川(2011)|神川(2011)]] p.109</ref>{{#tag:ref|グラッドストンはこの時のブライトの印象について次のように書いている。「（陳情団の中で）私が思いだすことができるのは黒いクエーカー教徒の服を着た一人の男だけである。彼は一団の中で一番若いように見えた。彼は熱意に満ちていて、イスから少し身を乗り出して座り、議論に割り込んできた。彼は私に強い印象を越した。彼は私にはいくらか居丈高にも見えたが、たいそう力強く、熱意に満ち溢れていた」<ref name="神川(2011)109" />。|group=注釈}}。

[[1843年]]4月に{{仮リンク|シティ・オブ・ダーラム選挙区|en|City of Durham (UK Parliament constituency)}}の補欠選挙に当選して[[庶民院 (イギリス)|庶民院]]議員となる<ref name="DNB" />。議会内では{{仮リンク|急進派 (イギリス)|label=急進派|en|Radicals (UK)}}に属し、また「[[マンチェスター学派]]」と呼ばれた。マンチェスター学派の自由貿易推進運動の尽力あって[[1846年]]には穀物法が廃止された<ref>[[#坂井(1994)|坂井(1994)]] p.78-79</ref>。穀物法廃止後も更なる自由貿易を求めて活動した<ref name="世界伝記大事典(1981,9)12">[[#世界伝記大事典(1981,9)|世界伝記大事典(1981)世界編9巻]] p.12</ref>。

代わりに{{仮リンク|バーミンガム選挙区|en|Birmingham (UK Parliament constituency)}}から当選したが、これをきっかけに彼は支持基盤を非国教徒中産階級から労働者階級上層部（熟練労働者層）へ移していくようになった<ref name="神川(2011)169" /><ref name="世界伝記大事典(1981,9)12" />。

こうした背景から1858年から1867年にかけて彼は選挙権を労働者階級上層へ広げる選挙法改正運動に熱心に取り組むようになった<ref name="世界伝記大事典(1981,9)12" />。

[[1866年]]に[[ジョン・ラッセル (初代ラッセル伯爵)|ラッセル伯爵]]内閣[[庶民院院内総務]][[ウィリアム・グラッドストン|グラッドストン]]が庶民院に提出した選挙法改正法案に協力した。強硬な選挙法改正賛成論者として政府の意図とは別に選挙権拡大は議席再配分とともにではなく、単独で行うべきことを訴えた（議席再配分は選挙法改正後の議会でやった方が革新派に有利なため）<ref>[[#神川(2011)|神川(2011)]] p.214-215</ref>。しかし結局この選挙法改正は{{仮リンク|ロバート・ロー (政治家)|en|Robert Lowe|label=ロバート・ロー}}ら自由党内反対派によって挫折し、ラッセル伯爵内閣は総辞職した。保守党政権[[エドワード・スミス＝スタンリー (第14代ダービー伯爵)|ダービー伯爵]]内閣に政権交代したが、これには国民の失望が激しく、各地で禁止命令を無視した集会やデモ、選挙法改正反対派の政治家の邸宅の不法占拠など暴動が多発した。ブライトも1867年の会期を前にした1866年12月のロンドンでの集会において「次の会期でローのような反動が再び起これば、偉大なる国民的義勇軍の武装など容易である」と宣言し、内乱が起こる可能性を示唆した<ref>[[#神川(2011)|神川(2011)]] p.219-222</ref>。これに恐れおののいた保守党政権は庶民院院内総務[[ベンジャミン・ディズレーリ|ディズレーリ]]の主導で第二次選挙法改正を行い、労働者上層に選挙権を広げた<ref>[[#神川(2011)|神川(2011)]] p.222-232</ref>。

57歳の時の[[1868年]]12月、[[第1次グラッドストン内閣]]に{{仮リンク|[[通商庁長官 (イギリス)|label=通商庁長官|en|President of the Board of Trade}}]]として初入閣した。彼がはじめて議会の大臣席に腰かけた際には[[保守党 (イギリス)|保守党]]議員たちから嘲笑が起こったという<ref name="神川(2011)243">[[#神川(2011)|神川(2011)]] p.243</ref>。病気により[[1870年]]に退任したが、その後[[1873年]]から[[1874年]]にかけて{{仮リンク|[[ランカスター公領担当大臣|en|Chancellor of the Duchy of Lancaster}}]]として入閣した<ref name="DNB" />。

[[1880年]]に[[第2次グラッドストン内閣]]が発足すると再びランカスター公領担当大臣として入閣した<ref name="世界伝記大事典(1981,9)12" />。しかし[[ムハンマド・アリー朝|エジプト]]で起こった[[オラービー革命]]に対してグラッドストン内閣が帝国主義的な武力介入を行ったため、これに反発して[[1882年]]7月に辞職した<ref>[[#神川(2011)|神川(2011)]] p.338-340</ref>。

[[1839年]]にジョナサン・プリーストマン（Jonathan Priestman）の娘エリザベスと結婚し、彼女との間に一女を儲けたが、[[1841年]]にエリザベスと死別する<ref name="DNB" />。

[[1847年]]にマーガレット・エリザベス・リーザム（Margaret Elizabeth Leatham）と再婚。彼女は[[ウェイクフィールド (イングランド)|ウェイクフィールド]]に近いヒース（Heath）の銀行家{{仮リンク|ウィリアム・リーザム (銀行家)|label=ウィリアム・リーザム|en|William Leatham (banker)}}の娘だった。彼女との間に4人の息子と3人の娘を儲けた。長男{{仮リンク|ジョン・アルバート・ブライト|en|John Albert Bright}}と次男{{仮リンク|ウィリアム・リーザム・ブライト|en|William Leatham Bright}}は庶民院議員となっている。マーガレットとは1878年に死別した<ref name="DNB" />。

弟である{{仮リンク|ジェイコブ・ブライト|en|Jacob Bright}}も庶民院議員だった<ref name="DNB" />。

{{reflistReflist|group=注釈|1}}

*{{Cite book|和書|author=[[尾鍋輝彦]]|dateauthorlink=尾鍋輝彦|year=1984年（昭和59年）|title=最高の議会人 グラッドストン|series=[[清水新書]]016|publisher=[[清水書院]]|isbn=978-4389440169|ref=尾鍋(1984)}}

*{{Cite book|和書|authorauthor1=[[坂井秀夫]]神川信彦|dateauthorlink1=1967年(昭和42年)神川信彦|author2=君塚直隆解説|authorlink2=君塚直隆|year=2011|title=グラッドストン 政治指導の歴史的研究 近代イギリスを中心としてにおける使命感|publisher=[[創文社吉田書店]]|asinisbn=B000JA626W978-4905497028|ref=坂井神川(19672011)}}

*{{Cite book|和書|author=坂井秀夫|dateauthorlink=1994年(平成6年)坂井秀夫|year=1967|title=興隆期のパクス・ブリタニカ 一つ政治指導の歴史認識論的研究 近代イギリスを中心として|publisher=[[創文社]]|isbnasin=978-4423710456B000JA626W|ref=坂井(19941967)}}

*{{Cite book|和書|dateauthor=1980年(昭和55年)坂井秀夫|year=1994|title=世界伝記大事典〈世界編興隆期のパクス・ブリタニカ 9〉フラーヘル一つの歴史認識論|publisher=[[ほるぷ出版創文社]]|asinisbn=B000J7VF5I978-4423710456|ref=世界伝記大事典坂井(1981,91994)}}

{{Commons categoryCommonscat|John Bright}}

{{Wikisource author|John Bright}}

{{succession box | before=[[チャールズ・ゴードン＝レノックス (第6代リッチモンド公爵)|第6代リッチモンド公爵]] | title={{仮リンク|[[通商庁長官 (イギリス)|label=通商庁長官|en|President of the Board of Trade}}]] | years=[[1868年]] - [[1871年]] | after=[[チチェスター・パーキンソン＝フォーテスキュー (初代カーリングフォード男爵)|チチェスター・パーキンソン＝フォーテスキュー]]}}

{{succession box | before=[[ヒュー・チルダース]] | title={{仮リンク|[[ランカスター公領担当大臣|en|Chancellor of the Duchy of Lancaster}}]] | years=[[1873年]] - [[1874年]] | after={{仮リンク|トマス・エドワード・テイラー|en|Thomas Edward Taylor}}}}

| years = [[1843年シティ・オブ・ダーラム選挙区補欠選挙|1843年]] - {{仮リンク|1847年イギリス総選挙|label=1847年|en|United Kingdom general election, 1847}}<br /><small>同一選挙区同時当選者<br />[[トマス・コルピッツ・グレンジャー]]</small>

| years = {{仮リンク|1847年イギリス総選挙|label=1847年|en|United Kingdom general election, 1847}} - {{仮リンク|1857年イギリス総選挙|label=1857年|en|United Kingdom general election, 1857}}<br /><small>同一選挙区同時当選者<br />{{仮リンク|トマス・ミルナー・ギブソン|en|Thomas Milner Gibson}}</small>

| years = {{仮リンク|1857年イギリス総選挙|label=1857年|en|United Kingdom general election, 1857}} - {{仮リンク|1885年イギリス総選挙|label=1885年|en|United Kingdom general election, 1885}}<br /><small>同一選挙区同時当選者<br />{{仮リンク|ウィリアム・ショフィールド|en|William Scholefield}}(1857-1867)<br />{{仮リンク|ジョージ・ディクソン (庶民院議員)|label=ジョージ・ディクソン|en|George Dixon (MP)}}(1867-1876)<br />{{仮リンク|フィリップ・ヘンリー・ムンツ|en|Philip Henry Muntz}}(1857-1885)<br />[[ジョゼフ・チェンバレン]](1876-1885)</small>

[[Category:イギリス自由統一党の庶民院議員政治家]]

[[Category:グレーター・マンロッチェスタデール出身の人物]]