「塩 (化学)」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m ロボットによる 追加: sw:Chumvi, zh-yue:鹽 変更: tl:Asin (kimika) |
m 曖昧さ回避ページ揮発性へのリンクを解消、リンク先を相転移#物理学的性質に変更; リンクを除去(DisamAssist使用) |
||
(29人の利用者による、間の39版が非表示) | |||
1行目:
{{複数の問題
| 出典の明記 = 2016年12月
| 独自研究 = 2016年12月
| 正確性 = 2016年12月
}}
{{酸と塩基}}
[[化学]]において'''塩'''(えん、Salt)とは、広義には
== 生成 ==
塩は酸と塩基の[[中和反応]]の他、酸と[[塩基性酸化物]]または[[金属]]の単体との反応、塩基と[[酸性酸化物]]または[[非金属]]の単体との反応、酸性酸化物と塩基性酸化物との反応、そして非金属の単体と金属との反応によって生成する。
* 中和反応の例
*: <chem>HCl + NaOH
* 酸と塩基性酸化物との反応の例
*: <chem>2HCl +
* 酸と金属の単体との反応の例
*: <chem>Zn + H2SO4 -> ZnSO4 + H2</chem>
* 塩基と酸性酸化物との反応の例
*:
* 塩基と非金属の単体との反応の例
*:
* 酸性酸化物と塩基性酸化物との反応の例
*: <chem>CO2 + Na2O -> Na2CO3</chem>
* 非金属の単体と金属との反応の例
*:
== 性質 ==
[[水溶液]]にした場合、[[強酸]]と[[強塩基]]から成る塩は酸成分・塩基成分ともに完全に[[電離]]し、陽イオン、陰イオン
:<
:<chem>NH4^+ + H2O <=> NH3 + H3O+</chem>
また、強酸と弱塩基からなる塩に過剰の弱塩基を加えた溶液、もしくは弱酸と強塩基からなる塩に過剰の弱酸を加えた溶液は、そこに新たに強酸や強塩基を加えても、平衡状態の変化により pH が大きく変動しないため、'''[[緩衝液]]'''とも呼ばれる。[[血液]]は緩衝液としての性質も持ち合わせている。
== 分類 ==
塩は、化学式中に {{chem|H
例として[[硫酸]]が中和する場合、硫酸の[[当量]]に相当する塩基が中和すると正塩を生成する。
:
しかし硫酸の当量に対し塩基の当量が不足している場合、酸性塩を生じる。
:
また[[水酸化カルシウム]]の場合は、水酸化カルシウムの当量に相当する酸が中和すると正塩を生成する。
: <chem>Ca(OH)
{| class="wikitable" style="margin:0 auto"
47 ⟶ 51行目:
|-
! 中性
| [[塩化ナトリウム]]、NaCl<br/>[[塩化カルシウム]]、CaCl<sub>2</sub><br/>[[塩化リチウム]]、LiCl
|
|
64 ⟶ 68行目:
== 反応 ==
弱酸の塩に強酸を加えると弱酸が遊離する。
:
弱塩基の塩に強塩基を加えると弱塩基が遊離する。
:
ただし、以下に示す反応は、揮発性の酸遊離反応として知られているが、加熱せずとも盛んに塩化水素が発生し、実際には弱酸の遊離反応である。<ref>{{Cite book|和書|title=化学の新研究 改訂版|date=2019年1月10日|publisher=三省堂|page=402|last=卜部}}</ref>
: <chem>NaCl + H2SO4 -> NaHSO4 + HCl</chem>
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
▲[[揮発性]]の酸に[[不揮発性]]の酸を加え加熱すると揮発性の酸が遊離する。これは[[塩酸]]の発生に使われる。
== 関連項目 ==
78 ⟶ 90行目:
* [[ナトロン]]
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:えん}}
[[Category:化学物質]]
[[Category:塩|*]]
[[yi:זאלץ]]
|