「爆破」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
m 編集除去 |
||
| (24人の利用者による、間の28版が非表示) | |||
1行目:
'''爆破'''（ばくは。{{lang-en-short|blasting}}）とは、[[爆発性物質]]
==
爆破は[[火薬]]を使って軍事的な目標を破壊することから始まった。[[城壁]]のような防御施設の爆破は[[工兵]]の重要な任務であった{{Efn|例えば英領インド軍の工兵部隊は「塹壕を掘って接近し、爆薬を仕掛けて爆破する」という意味でSappers and Minersと呼ばれていた<ref>{{Cite book |title=The Indian Sappers and Miners |publisher=Institution of Royal Engineers |year=1948 |author=E. W. C. Sandes |language=en}}</ref>}}。[[第二次世界大戦]]中に登場した[[プラスチック爆薬]]は可塑性に優れ、必要な部分の破壊を起こしやすい（爆発エネルギーの無駄を減らせる）ことから重宝された。不用となった[[建築物]]を解体する場合に行われる[[爆破解体]]もこの延長線上にあると言える。
*[[バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群]] - [[大仏]]が[[偶像]]にあたるとして、[[ターリバーン]]によって破壊された。▼
爆破の代表的なものとしては{{仮リンク|穿孔発破|en|Drilling and blasting}}があり、[[鉱業]]や[[トンネル]]などの建設現場で[[岩盤]]・[[地盤]]を破壊・破砕するために行われている。鉱業分野で行われた最初の爆破は黒色火薬を使用して1627年に[[ハンガリー]]の[[バンスカー・シュチャヴニツァ]]の鉱山で行われた<ref>{{Cite journal|journal=Revista Academiei Fortelor Terestre|author=HORVÁTH, T. and SZATAI, J.Z.|year=2020|title=A History of Detection of Explosive Devices 1. (700-1950)|volume=25|page=|issue=3|language=en|doi=10.2478/raft-2020-0023}}</ref>。かつては[[ダイナマイト]]がその代名詞であったが、特に大規模な物では安価なANFO（[[アンホ爆薬]]）が多く用いられている。
== 爆破を取り扱った作品 ==▼
また、[[テロリズム]]の手段として爆破が用いられることもある。
[[Category:火|はくは]]▼
<!-- 記事のバランスを考え、一旦コメントアウトします
[[Category:物理化学の現象|はくは]]▼
== 主な爆破事件・爆破事故 ==
*[[1897年]]：[[沼垂駅#歴史|沼垂駅爆破事件]]（[[大日本帝国]]）
*[[1928年]]：[[張作霖爆殺事件]]（[[中華民国の歴史#北京政府時代（1912年 - 1928年）|中華民国]]、現：[[中華人民共和国]]）
*[[1933年]]：[[ユナイテッド航空機チェスタートン爆破事件]]（[[アメリカ合衆国]]）
*[[1949年]]：[[カナディアン航空機爆破事件]]（[[カナダ]]）
*[[1955年]]：[[カシミールプリンセス号爆破事件]]（アメリカ合衆国）
*[[1955年]]：[[ユナイテッド航空629便爆破事件]]（アメリカ合衆国）
*[[1967年]]：[[山陽電鉄爆破事件]]（[[日本]]）
*[[1968年]]：[[横須賀線電車爆破事件]]（日本）
*[[1970年]]：[[スイス航空330便爆破事件]]（[[スイス]]）
*[[1972年]]：[[JATユーゴスラビア航空機爆破事件]]（[[チェコ]]）
*[[1972年]]：[[キャセイ・パシフィック航空700Z便爆破事件]]（[[ベトナム]]）
*[[1974年]]：[[三菱重工爆破事件]]（日本）
*[[1976年]]：[[北海道庁爆破事件]]（日本）
*[[1982年]]：[[パンアメリカン航空830便爆破事件]]
*[[1983年]]：[[アメリカ大使館爆破事件 (1983年)|1983年アメリカ大使館爆破事件]]（[[レバノン]]）
*[[1983年]]：[[ガルフエア771便爆破事件]]（[[アラブ首長国連邦]]）
*[[1983年]]：[[ラングーン事件]]（[[ミャンマー]]）
*[[1985年]]：[[インド航空182便爆破事件]]
*[[1987年]]：[[大韓航空機爆破事件]]
*[[1988年]]：[[パンアメリカン航空103便爆破事件]]（[[イギリス]]）
*[[1989年]]：[[UTA航空772便爆破事件]]（[[チャド]]、[[ニジェール]]）
*[[1993年]]：[[世界貿易センター爆破事件]]（アメリカ合衆国）
*[[1995年]]：[[オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件]]（アメリカ合衆国）
*[[1998年]]：[[アメリカ大使館爆破事件 (1998年)|1998年アメリカ大使館爆破事件]]（[[ケニア]]、[[タンザニア]]）
*[[1999年]]：[[ロシア高層アパート連続爆破事件]]（[[ロシア]]）
▲*[[2001年]]：[[バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群
*[[2001年]]：[[石家荘爆発事件]]（[[中華人民共和国]]）
*[[2002年]]：[[バリ島爆弾テロ事件 (2002年)|2002年バリ島爆弾テロ事件]]（[[インドネシア]]）
*[[2004年]]：[[スペイン列車爆破事件]]（[[スペイン]]）
*[[2005年]]：[[ロンドン同時爆破事件]]（イギリス）
*[[2005年]]：[[バリ島爆弾テロ事件 (2005年)|2005年バリ島爆弾テロ事件]]（インドネシア）
*[[2006年]]：[[ムンバイ列車爆破事件]]（[[インド]]）
*[[2015年]]：[[パリ同時多発テロ事件]]（[[フランス]]）
*[[2015年]]：[[コガリムアビア航空9268便|メトロジェット9268便爆破事件]]（[[エジプト]]）
*[[2020年]]：[[南北共同連絡事務所|南北共同連絡事務所爆破解体]]（[[朝鮮民主主義人民共和国]]）
*[[西部警察]]（車両などの派手な爆破シーンが話題を呼んだ）
*[[新幹線大爆破]]（ひかり109号に爆弾が仕掛けられたという設定）
-->
== 大日本帝国陸軍の爆破器材 ==
=== 準備および装置に使用される器材 ===
導火索、導電線の切断、接続のための導火索切、導火索接続具、接続管、絞鉗鋏、装填のための装導器、填孔杵その他がある。
=== 点火に使用される器材 ===
電気点火機、導電線、導通試験器、抵抗器、導火索点火具その他がある。電気点火機、導電線、導通試験器および抵抗器は電気点火に、導火索点火具は導火索点火に用いられる。電気点火機は発条または紐その他より急激に発電子を回転し、瞬間的に発電させ、点火に用いられるもので、数十個の白金線信管に点火させることができる。小型、軽量で、携行、取扱いに便利である。導通試験器は電路の導通を点検する電流計である。
導火索点火具は撃針によって点火管内の雷汞を突いて点火させる。
=== 防護に使用される器材 ===
防煙器、酸素呼吸器、酸素救命器、噴霧器その他がある。防煙器は爆発ガスを冒して坑道または噴火孔内にはいり、偵察、作業その他を行うときに用いられる防毒面であり、覆面、鞴、送気管、電話機その他から成る。酸素呼吸器は有毒ガス内で外気を吸入せずに作業その他を行なうときに用いられ、覆面、気嚢、カリ缶、冷却器、気蓄缶、背架その他から成る。酸素救命器は窒息者その他に酸素を与え、呼吸を行なわせる。噴霧器は坑道内に発生し蓄積した炭酸ガスを中和するために中和剤を噴出させる。
== 関連項目 ==
* {{仮リンク|リップル・ロック|en|Ripple Rock}}
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
== 外部リンク ==
*[http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061024_building_demolition/ 爆破解体ムービー集]
*[https://www.j-rock-e.co.jp/business/blasting/ 発破工事 | 日本ロックエンジニアリング株式会社]
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:はくは}}
[[Category:爆発]]
[[Category:爆弾]]
[[Category:爆薬]]
[[Category:解体]]
| |||