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'''色気'''(いろけ、英語:Eros エロス、Sexual Attraction セクシュアル・アトラクション)とは、[[異性|人々]]([[同性愛者]]にとっては[[同性]])(男女共)をひきつける[[性 (生物学)|性的]]な魅力があることを指す[[俗語]]である。英語では「'''エロス'''」(Eros)が該当するが、直接的な性的行為を想起させる場合には「'''セクシー'''」(Sexy)や「'''セックスアピール'''」(Sex Appeal)などが該当しも用いられいずれも現代の日本では[[外来語|カタカナ言葉]]として通用する。
 
== 概要 ==
色気の「色」とは、主に[[色|色彩]](英語:Color)を指す言葉であるが、一方で性的な魅力を意味する俗語や[[慣用句]]として様々に使用されている。古くは容姿や髪の色艶が良いことなども意味し、転じて異性を指したり性的な意味合いを含む言葉として使用されるようになった<ref group="注">「色」という言葉、または「いろ」という発音が性的な意味合いを持つようになった語源には諸説がある。「和訓栞」(発行:1887年・著者:[[谷川士清]])による「漢語で女のことを色という」説、「日本語原考」(発行:1920年代・[[与謝野鉄幹]])による「男女の放縦な情交を指す『淫(いん)』の語尾を略し、ラ行音を添えた」説など。なお、国文学者:[[折口信夫]]による「古代の貴族階級における家庭内にて女の順序を意味したイロネなどに関連する」説では、「いろ兄」や「いろ姉」と書くイロネは何れも母親を同じにする兄弟姉妹を意味しており、「色」という言葉や「いろ」という発音が血縁関係や性に関連する物事から発生したと捉えた。</ref><ref>辞書「全訳 古語辞典 携帯版」(発行:2005年・出版:[[ベネッセコーポレーション]])初刷、「色なり」の項目より。随筆「[[枕草子]]」(発行:[[平安時代|平安中期]]頃・著者:[[清少納言]])にて「髪、色に、こまごまとうるはしう…(髪は、艶やかで、細やかに整い…)」などの使用例。</ref>
 
現代における俗語としての「色」は一般的に[[恋愛]]や[[性欲]]に関連する言葉の接頭語として使用されることが多く、「色気」は性的な魅力を指して使用することが多い。
 
=== 性的な魅力 ===
色気は、相手にとって性的な魅力がある人間のことを指す。ただし、性的な魅力が何であるかは人間によって様々であり、具体的な物事(容姿やファッションなど)から抽象的な物事(仕草や言葉遣いなど)まで多種多様である。一般的には、「女性的魅力」や「男性的魅力」などといった性的な要素が好意的に受け止められる場合や、それによって恋愛感情や性欲に関連した行為を喚起させるような雰囲気や様子を指して「色気」と表現することが多い<ref>辞書「女性語辞典」(発行:1967年・出版:東京堂出版)にて「色節(いろふし)」の項目より。主に遊郭で使用したとされ、延宝9年(1681年)の書とされる「朱雀諸分鑑」にて「口には色節をやりて…(言葉には色気を含ませて…)」などの使用例。</ref>
 
なお、性的な魅力とは[[生物学]]的な要素だけではなく、文化や風習による要素まで広義に内包しており、厳密に定義するのは困難である。例えば、[[歌舞伎]]における[[女形]]は男性でありながら女性を表現する役者であり、容姿や[[ファッション]]といった外見のみならず、仕草・立ち振る舞い・言葉遣い・考え方といった抽象的な表現まで、「女性の色気」を広く解釈して初めて演じることができるとされる。また、同性からも魅力を感じるような場合や、相手の性格そのものに惹き付けられる要素があるような場合は、[[性別]]や[[年齢]]に関係なく使用されることがある<ref>[[文春新書]]「菊五郎の色気」(発行:2007年・著者:[[長谷部浩]])より。「女方から男伊達まで、こぼれんばかりの色気で江戸の粋を立ちのぼらせる歌舞伎役者、[[尾上菊五郎]]」などとある。</ref>
 
=== その他 ===
愛嬌(あいきょう)や趣(おもむき)、[[風情]](ふぜい)などといった、好ましい印象や調和している様子を指すことがある。例えば「場に色気(色)を添える」などの用法は、男性しかいない席に女性が加わることで場が明るく華やぐことを意味している。このような場合は前後の文脈から推測するしかないが、かなり曖昧で感覚的な用法であると思ってよい<ref>辞書「全訳 古語辞典 携帯版」(発行:2005年・出版:[[ベネッセコーポレーション]])初刷、「色」の項目より。和歌集「[[古今和歌集]]」(発行:905年・撰者は[[紀貫之]]、[[紀友則]]、[[壬生忠岑]]、[[凡河内躬恒]])にて「今の世の中色につき、人の心花になりにけるより…(今は世間が華美に流れ、人の心が派手になってしまい…)」、随筆「[[徒然草]]」(発行:1330年頃・著者:[[吉田卜部兼好|兼好法師]])にて「色もなく覚え侍りしを…(風情のないことだと思ったが…)」などの使用例。また、「色好み(いろごのみ)」は風流を解する人、「色好む(いろこのむ)」は恋愛に長けた人という意味があった。</ref>
 
== 類義語 ==
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* 色っぽい(いろっぽい) = 色気があることを指す。[[慣用句]]として「艶っぽい」とも書き、同じく「いろっぽい」と読む。
* 悩殺(のうさつ) = 具体的な性行為がなくとも、色気などによって相手を虜にしてしまうことを指す。
* 艶めかしい(なまめかしい)= 容姿や仕草に色気があり、情事にかかわるさま。<ref>{{Cite book|和書 |title=明鏡国語辞典 |year=2016 |publisher=大修館書店}}</ref>
* 妖美(ようび)= 男性の心を乱す美しさを持つ女性。<ref>{{Cite book|和書 |title=新明解国語辞典 |year=2012 |publisher=三省堂}}</ref>
 
== 使用例 ==
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* 「色気を出す」という用法は、性的な魅力を相手に見せるような場合だけではなく、広範囲の分野に興味を持ったり手を出そうとすることを意味する場合にも使われる。その場合は「あのタレントは芸能界だけでは飽き足らず、政界にまで色気を出している(進出しようとしている)」などと使う。
 
== 脚注・出典 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[色 (曖昧さ回避)|色]](色彩以外の「色」について)
* [[恋愛]]
* [[性]] (性の曖昧さ回避、なお生物学的な性については「[[性 (生物学)]]」を参照)
* [[美人]]
* [[美少年]]
* [[美少女]]
* [[性愛]]
* [[性欲]]
* [[美意識]]
* [[俗語]]
 
{{性}}
{{Normdaten}}
 
{{DEFAULTSORT:いろけ}}
[[Category:性と社会的魅力|*]]
[[Category:日本の美学]]
[[Category:日本のスラング]]
[[Category:性の俗語]]
[[Category:性と社会]]
[[Category:性に関連する項目]]
[[Category:容姿]]