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{{出典の明記|date=2015年4月}}
{{五十音|おかえりなさい=ただいま|わげあり=ヤハノワ_ワスヤス}}
{{五十音}}
 
'''わ行'''(わぎょう)とは、[[日本語]]の[[五十音]]図における10番目第10行である。わ行は[[仮名 (文字)|仮名]] [[わ]]、(」「[[ゐ]])、」「[[う]]([[わ行|𛄟]])、(」「[[ゑ]])、」「[[を]]で構成され、それぞれの仮名は日本語の1[[音節]]または1[[モーラ]]を表す。「う」は[[あ行]]と重複するので、空欄とすることが多く、い。「ゐ」や「ゑ」 は[[現代仮名遣い]]では使わない字であるので、これも空欄とすることが多いが、同音の 「い」「え」に置き換えることもある。
 
== 発音 ==
「わ」の音は、[[子音]]と[[母音]]からなり、頭子音の音素は{{ipa|w}}である。[[国際音声記号]](IPA)では[[軟口蓋接近音]]{{IPA|ɰ}}より少しだけ唇を突き出して短く発音する音、すなわち短い[[両唇接近音]]{{IPA|β̞}}、あるいは[[両唇軟口蓋接近音]]{{IPA|w}}から唇の丸みをとった{{IPA|w̜}}などで表記される。簡略音声表記では{{IPA|ɰ}}が使われることが多いが、{{IPA|ɰ}}の発音とは違うことに注意が必要である。「ゐ」「ゑ」「を」 は、現代の発音では頭子音が存在せず、「い」「え」「お」 と同じ音である。このため、「ゐ」「ゑ」 の表記は[[現代仮名遣い]]では、「い」「え」 に統合され、また、「を」の表記は、助詞の「を」を除き、「お」に統合されている。わ行の[[ローマ字]]表記は日本式・ヘボン式ともに wa (i) (u) (e) (o) である。
 
「ゐ」「ゑ」「を」は、現代の発音では頭子音が存在せず、「い」「え」「お」と同じ音である。[[平安時代]]には「わ」と同じく、[[両唇接近音]]や[[両唇軟口蓋接近音]]などで発音されていたが、徐々に混同化が進み[[江戸時代]]末期頃には現代と同じ音であったと考えられる。また、戦後の字体整理に伴い「ゐ」「ゑ」の表記は[[現代仮名遣い]]では「い」「え」に統合され、「を」の表記も助詞を除き「お」に統合されている。わ行の[[ローマ字]]表記は、日本式・ヘボン式ともに wa (i) (u) (e) (o) である。
「わ」の頭子音は有声音であり、「わ」以外の「わ行音」は母音なので、わ行の仮名に濁点を付ける[[濁音]]は通常は存在しない。(わ行の仮名に濁点を付ける濁音の特殊例については[[ヴ]]の記事を参照。)
 
「わ」の頭子音は有声音であり、「わ」以外の「わ行音」は母音なので、わ行の仮名に濁点を付ける[[濁音]]は通常は存在しない(わ行の仮名に濁点を付ける濁音の特殊例については[[ヴ]]の記事項目を参照
 
== 合拗音 ==
[[歴史的仮名遣]]では、「[[く]]」または「ぐ」を第1字とする[[拗音]]の第2字として小書きの 「ゎ」が使われ、「くゎ」、「ぐゎ」と表記して{{IPA|kβ̞a}}、{{IPA|ɡβ̞a}}または{{IPA|ka}}、{{IPA|ɡa}}と発音していが、現代仮名遣いでは「くゎ」は「か」、「ぐゎ」は「が」と書かれる。なお、「くゎ」「ぐゎ」などの拗音を「合拗音」という。
 
歴史的[[字音仮名遣]]([[漢字]]音を表記するための仮名遣い)では、「ク<small>ヰ</small>」「ク<small>ヱ</small>」「グ<small>ヰ</small>」「グ<small>ヱ</small>」などが存在した。玄関(グ<small>ヱ</small>ンクヮン)などが該当する。しかし、[[本居宣長]]は[[江戸時代]]の発音に基づき字音仮名遣を定め、これらの表記を採用しなかったので、現在は全く使われることはていない。
 
== 外来語の表記 ==
「ウィ」「ウェ」「ウォ」は『[[外来語#外来語の表記|外来語の表記]]』の第2表に挙げられており、主に頭子音の原つづりがwであるもの([[両唇軟口蓋音|両唇軟口蓋接近音]]{{IPA|w}}など)を表記するために使われる。日本語では「[[わ]]」の頭子音と母音「[[い]]」「[[え]]」「[[お]]」を組み合わせた音で発音することもあるが、「ウイ」「ウエ」「ウオ」と発音するかまたは{{IPA|w}}を発音せず、そのように表記することも多い。ウィスキー(ウイスキー)、ウェディング(ウエディング)、サンドウィッチ(サンドイッチ)、スウィッチ(スイッチ)。このうち定着率が高いのは「ウォ」であり、ウォッチやウォッシュ、ウォーターなど「ウ」と「オ」に2[[モーラ|拍]]に分けることなく、発音されている。これは、現代日本語の格助詞としての「を」の存在が大きい可能性がある。一方の「ウィ」「ウェ」は上記のようなものが多いが、「ハロウィン」など最近入ってきた語は「ハロウイン」とはならず、「ウィ」「ウェ」と1拍で発音されるようになっている。「wu」を表記する場合には、「u」と区別せず、「ウ」と表記する。
 
「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」は『外来語の表記』の第2表に挙げられており、主に頭子音の原つづりがvのもの([[有声唇歯摩擦音]]{{IPA|v}}など)を表記するために使われる。日本語では「ば」「び」「ぶ」「べ」「ぼ」の音で発音され、またそのように表記されることも多い。ヴァイオリン(バイオリン)、ヴィデオ(ビデオ)。
 
==「ん」の挿入 ==
省スペースなどのために、わ行の空きスペース(「ゐ」「ゑ」は使わず空欄とする)に「[[ん]]」の文字を、あるいはさらに[[長音]][[促音]]を配置することがある。のとき「を」の位置を上にずらすことある。正式な方式配置ではないので具体的に表記方法さまざま様々だが、一例としては「わを□□[[ー]][[っ]]」のようになる。
 
== 関連項目 ==
* [[五十音]]
* {{五十音各行}}
* [[ハ行転呼]]
 
{{デフォルトソート:わきよう}}