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{{Redirect|RBG|2018年公開の映画|RBG 最強の85才}}
{{Infobox Judge
|名前=ルース・ベイダー・ギンズバーグ
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|画像説明=公式写真、2016年
|生年月日=[[1933年]][[3月15日]]
|出生地={{USA}} [[ニューヨーク市]][[ブルックリン区|ブルックリン]]
|没年月日={{死亡年月日と没年齢|1933|3|15|2020|9|18}}
|死没地={{USA}} [[ワシントンD.C.]]
|配偶者={{仮リンク|Martin マーティン・D. Ginsburg・ギンズバーグ|en|Martin D. Ginsburg}}
|配偶者類型=
|子女= 2人
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== 来歴 ==
[[ニューヨーク市]][[ブルックリン区|ブルックリン]]生まれ。父親は[[オデッサ]]出身の[[:en:Ruth_Bader_Ginsburg|ユダヤ系ウクライナ人移民]]で、母親は[[:en:Ruth_Bader_Ginsburg|ユダヤ系オーストリア人移民の子]]だった<ref>{{cite web|url=http://www.achievement.org/achiever/ruth-bader-ginsburg/|title=Ruth Bader Ginsburg – Academy of Achievement|publisher=|accessdate=May 31, 2018}}</ref>。幼いときに姉をガンで亡くし、大学進学直前に母親もガンで亡くなっている<ref name=":4">阿川尚之『憲法で読むアメリカ現代史』(NTT出版、2017)</ref>。
 
=== 教育 ===
母親は非常に知的な女性であり、「淑女たれ」、そして「自立せよ」の2つを重んじて彼女を育てた。「淑女たれ」とは「自分の感情をコントロールし、怒り、悔恨、ねたみに流されるな、こういった感情は徐々に力を奪うものでしかない」ということであり、「自立せよ」については、「母は、私がいつの日か白馬の王子様に出会って結婚することを望んでいたと思います。それでもなお、母は自力でやりくりする能力の大切さを強調しました。」と語っている<ref>{{Cite web|和書|title=「淑女たれ、自立せよ」と母に育てられ、性差別撤廃の旗手に|url=https://courrier.jp/news/archives/155346/|website=クーリエ・ジャポン|date=2019-03-15|accessdate=2021-02-14}}</ref>。怒りに駆られて話すなという母親のアドバイスは、徹底的に準備するという法律家としての彼女のスタイルに影響を与えている<ref name="IowaSource">{{Cite web|title=RBG: The Life & Career of Supreme Court Justice Ruth Bader Ginsberg|url=https://www.iowasource.com/2018/06/27/rbg/|website=Iowa Source|date=2018-06-27|accessdate=2021-02-14}}</ref>。
 
[[コーネル大学]]に進学。在学中にブラインドデートで、同窓でのちに夫となる[[:en:Martin D. Ginsburg|マーティン・ギンズバーグ]]と出会った。「控え目」「内気」「おとなしい」と評されるルースに対し、マーティンは陽気で社交的な性格だった<ref name="婦人公論">{{Cite web|和書|title=「RBG 最強の85才」全米のアイコンとなった女性最高裁判事の素顔|url=https://fujinkoron.jp/articles/-/213|website=婦人公論|date=2019-05-13|accessdate=2021-02-14}}</ref>。「私が出会ったなかでも私の知性に関心を持った唯一の若い男性でした」とルースは語っている<ref>{{Cite web|和書|title=故ギンズバーグ判事の結婚生活は“男女平等の楽しさ”を私たちに教えてくれる|url=https://courrier.jp/news/archives/229339/|website=クーリエ・ジャポン|date=2021-01-22|accessdate=2021-02-14}}</ref>。1954年卒業。卒業の翌月に結婚<ref>{{Cite news|title=Ruth Bader Ginsburg and Gloria Steinem on the Unending Fight for Women’s Rights|url=https://www.nytimes.com/2015/11/15/fashion/ruth-bader-ginsburg-and-gloria-steinem-on-the-unending-fight-for-womens-rights.html|work=The New York Times|date=2015-11-14|accessdate=2020-09-22|issn=0362-4331|language=en-US|first=Philip|last=Galanes}}</ref>。
 
1955年、娘が生まれる。1956年、マーティンも在籍する[[ハーバード大学]]ロースクールへ進学。このとき500人超の全学生数に対して女子学生は9人だった<ref name=":1" />。マーティンが卒業しニューヨークで職を得たためハーバード大学のあるボストンを離れ、ニューヨークにある[[コロンビア大学]]ロースクールへ編入学して法学位を得ている<ref name=":1" />。
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1963年に[[ラトガース大学]]ロースクールで教壇に立つ。1972年、[[コロンビア大学]]ロースクールで女性として初の常勤教員となった。1973年には[[アメリカ自由人権協会]] (ACLU) ニュージャージー支部で法律顧問に就任、ここで米国社会に残る性差別に関して原告代理人として数多くの法廷闘争を手がけ、憲法修正第14条を根拠に女性差別を違憲とする画期的な判決を連邦最高裁で勝ち取るなど<ref name=":4" />、性差別と戦う法律家として全国的な名声を博するようになる<ref name=":5">Heather K. DeMatos "Ruth Bader Ginsburg", ''Encyclopedia of the Fourth Amendment'', ed. By John R. Vile & David L. Hudson Jr. Book, CQ Press, 2013.</ref>。
 
1980年、[[カーター]]大統領によって[[コロンビア特別区]]巡回区連邦控訴裁判所判事に指名される。ここでギンズバーグは、特に意見が鋭く対立する事件で法的な中立性を堅持する姿勢によって高い評価を得た<ref name=":2" />。
 
===結婚生活===
夫との出会いについて、「マーティンとの出会いは人生で一番の幸運です」と語っている<ref name="婦人公論"/>。ルースと夫のマーティンは、1950年代当時としては驚異的に平等な夫婦関係を築いており、共に法律家であった二人は何十年も共働きで、家事と育児を分担していた<ref name="フォーブス">{{Cite web|和書|title=故ギンズバーグ判事が絶大な人気を集めた理由|url=https://forbesjapan.com/articles/detail/37139/2/1/1|website=フォーブス|date=2020-09-23|accessdate=2021-02-14}}</ref>。料理の大部分はマーティンが行っていたとされる<ref name="フォーブス"/>。性差別によって女性が法律家として能力を発揮することが困難であった当時、マーティンは妻の知性を尊敬し、彼女が力を社会で生せるようサポートした。コロンビア特別地区連邦巡回控訴裁判所の判事に任命された際には、マーティンはニューヨークでの高給な弁護士のキャリアを捨て、共に首都ワシントンに移住している<ref name="フォーブス"/>。
 
=== 連邦最高裁へ ===
[[ファイル:Photograph_of_President_William_J._Clinton_Attending_the_Swearing-In_of_Judge_Ruth_Bader_Ginsburg_as_Associate_Supreme_Court_Justice.jpg|サムネイル|380x380ピクセル|<small>当時のクリントン大統領の前で最高裁判事就任の宣誓を行うギンズバーグ(1993年8月10日)</small>]]
1993年、クリントン大統領の在任時に連邦最高裁の[[バイロン・ホワイト]]判事が辞任し、その後任として推薦される。ギンズバーグは女性の権利に関してはきわめて進歩的で、妊娠中絶の禁止が女性を差別するものだとして[[ロー対ウェイド事件]]判決を支持していた。しかし一方、刑事事件などでは、当時同僚で保守派と目されていた[[アントニン・スカリア]]判事などとともに保守的な判決を下していたため、共和党議員が支持しやすいと判断された<ref name=":4" />。夫のマーティンは法律家としての妻を高く評価しており、彼女が最高裁判事にふさわしい人物であることを自らの人脈を通してワシントンの人々にアピールし影響を与えた<ref>{{Cite web|和書|title=偉大なるRBG。生涯をかけて法律家を全うした彼女から学ぶこと【小島慶子】|url=https://wotopi.jp/archives/105471|website=ウートピ|date=2020-10-05|accessdate=2021-02-14}}</ref>。
 
はじめクリントン大統領は政治家の指名を模索しており、法律の仕事以外に就いたことのないギンズバーグの指名にはそれほど乗り気ではなかったとされる<ref name=":4" />。しかし本人と面接したさい、ギンズバーグは若くして亡くした母親のこと、同じガンで落命しそうになった夫のこと、また自分の半生を通じて女性の権利向上に尽くしてきたことを静かに語り、大統領に強い印象を残したと言われる<ref name=":4" />。
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=== 死去・後任指名 ===
ギンズバーグが死去したのは2020年9月18日、大統領選挙投票日の約1ヶ月半前というタイミングだった。ギンズバーグは死去に際して、少なくとも新しい大統領が就任するまでは自身の後任人事が行われることのないよう強く願っていたとされる<ref>{{Cite web|title=Ginsburg's wish: 'I will not be replaced until a new president is installed'|url=https://www.politico.com/news/2020/09/18/ginsburg-rbg-dying-wish-418108|website=POLITICO|accessdate=2020-09-20|language=en}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=故ギンズバーグ米最高裁判事の後任人事、近く女性を指名するとトランプ大統領|url=https://www.bbc.com/japanese/54222334|website=BBCニュース|date=2020-09-20|accessdate=2020-09-25|language=ja}}</ref>。
 
また共和党・民主党の間では、大統領選挙が行われる年に連邦最高裁判事に欠員が出たとしても、選挙結果が判明するまで新たな判事の指名は見送るとする不文律もあった<ref>{{Cite web|title=Federal judges nominated by Barack Obama|url=https://ballotpedia.org/Federal_judges_nominated_by_Barack_Obama|website=Ballotpedia|accessdate=2020-12-22|language=en}}</ref>。[[ファイル:Ruth_Bader_Ginsburg_lying_in_state_at_the_US_Capitol_02.jpg|サムネイル|400x400ピクセル|<small>米議会議事堂内に安置されたギンズバーグ判事の棺(2020年9月25日)。正副大統領と上下院議長をはじめ多くの要人が弔問に訪れた。</small>]]
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この傾向は共和党の[[ドナルド・トランプ|トランプ]]政権発足前後からさらに強まり、ギンズバーグ判事の半生を題材にした子供向けの絵本が相次いで出版されたほか<ref>Kathleen Krull and illustrated by Nancy Zhang, ''[https://www.harpercollins.com/9780062560117/no-truth-without-ruth-the-life-of-ruth-bader-ginsburg/ No Truth Without Ruth: The Life of Ruth Bader Ginsburg]'' (Harper Collins, 2018); Debbie Levy and Elizabeth Baddeley, ''[https://www.simonandschuster.com/books/I-Dissent/Debbie-Levy/9781481465595 I Dissent: Ruth Bader Ginsburg Makes Her Mark]'' (Simon & Schuster, 2016); Jonah Winter and Stacy Innerst, ''[https://www.abramsbooks.com/product/ruth-bader-ginsburg_9781419725593/ Ruth Bader Ginsburg: The Case of R.B.G. vs. Inequality]'' (Harry N. Abrams, 2017)</ref>、判事を描いたマグカップやTシャツなど関連グッズまで売り出された<ref>{{Cite web|url=https://www.strandbooks.com/merch-newarrivals/tote-bag-rbg-icon|title=Strand Bookstore|accessdate=2019.1.5|publisher=}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.lookhuman.com/collection/998-notorious-r-b-g|title=Notorious R.B.G. Collection - LookHUMAN {{!}} Funny Pop Culture T-Shirts, Tanks, Mugs & More|accessdate=2019-01-06|website=www.lookhuman.com|language=en}}</ref>。
 
3大TVTVネットワーク[[NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン|NBCNBC]]の人気バラエティ番組「[[サタデー・ナイト・ライブ|サタデーナイト・ライブ]]」では、著名コメディアンの[[ケイト・マッキノン]]扮するギンズバーグ判事が時事問題を取り上げるパロディを放送し人気を集めた<ref>{{Cite web|url=http://www.nbc.com/saturday-night-live/cast/kate-mckinnon-15056/impersonation/ruth-bader-ginsburg-100221|title=Watch Ruth Bader Ginsburg Sketches From SNL Played By Kate McKinnon - NBC.com|accessdate=2019-01-06|website=NBC}}</ref>。
 
こうした現象をとらえて、判事は「[[ポップカルチャー|ポップ・カルチャー]]の新しい象徴」とも評されるようになった<ref>[https://www.usatoday.com/story/life/movies/2018/05/01/rbg-documentary-shows-how-ruth-bader-ginsburg-became-pop-icon/562930002/ 'RBG': How Ruth Bader Ginsburg became a legit pop-culture icon] (''USA Today'', 5.1, 2018); [https://www.latimes.com/entertainment/la-et-st-snl-ruth-bader-ginsburg-relax-20181120-story.html Pop culture needs to give Ruth Bader Ginsburg some space] (''Los Angeles Times'', 11.20, 2018); [https://www.theguardian.com/us-news/2018/dec/15/ruth-bader-ginsburg-film-supreme-court Ruth Bader Ginsburg: the soft-spoken justice turned pop culture icon] (''The Guardian'', 12.15, 2018)</ref>。
 
ケネディ大統領が「JFK」と呼ばれるのと同様、ギンズバーグ判事も名前の頭文字をとって「RBG」と呼ばれることが多い。また判事の動向をフォローする個人ブログが人気を集め、そのブログが著名ラッパー「[[ノトーリアス・B.I.G.]]」をもじって「ノトーリアス・R.B.G」と題されていた<ref>{{Cite web|url=http://notoriousrbg.tumblr.com/|title=Notorious R.B.G.|accessdate=2019.1.5|publisher=}}</ref> ことから、メディアでもその呼び名が使われることがある<ref name=":0">{{Cite news|title=男女平等求めた米女性弁護士描く「ビリーブ」、主人公のおいが脚本|date=2018-12-21|url=https://jp.reuters.com/article/film-ruth-bader-ginsburg-idJPKCN1OK0C0|accessdate=2019-01-03|language=ja|work=Reuters}}</ref>。
 
2018年には判事の活動を描くドキュメンタリー『[[RBG 最強の85才]]』や<ref>{{Cite web|url=https://www.rbgmovie.com/|title=RBG|accessdate=2019.1.5|publisher=}}</ref>、伝記映画『[[ビリーブ 未来への大逆転]]』が公開された<ref name=":0" />。後者は甥であるダニエル・スティールマンが脚本を担当し、ルース・ベイダー・ギンズバーグ役には[[フェリシティ・ジョーンズ]]を迎え、[[ミミ・レダー]]が監督している。
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*「フェミニズムについていちばん簡単な説明は、たとえばマーロ・トーマスの歌にある「あなたも私も自分自身でいられること」でしょうか。女性だって医師・弁護士だろうと酋長だろうと、何の仕事に就いてもいい。男性が教育や介護に情熱を傾けても、人形集めが好きだって構わない。私たちは自分の持つ才能を、それがどんなものであっても伸ばしてゆくことができるべきだし、天が与えたのではない人為的な障壁によって阻まれてはならない。そうした考え方がフェミニズムです」<small>(2002年、ネットメディアのインタビュー</small><ref>{{Cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=IwkhV-q0V20|title=Ruth Bader Ginsburg: Free to Be... You and Me... and a Feminist (July 2, 2012)|accessdate=2020.9.26|publisher=}}</ref><small>)</small>
*「<small>(定員が9人の)</small>連邦最高裁判事のうち何人が女性になったら満足するのか、と聞かれることがあります。私の答えはいつも同じ、『9人』です」<small>(2015年、ジョージタウン大学での講演<ref>{{Cite web|url=https://www.pbs.org/newshour/show/justice-ginsburg-enough-women-supreme-court|title=When will there be enough women on the Supreme Court? Justice Ginsburg answers that question|accessdate=2019-01-08|date=2015-02-05|website=PBS NewsHour|language=en-us}}</ref>)</small>
*<small>([[MeToo#MeToo|#MeToo]]運動について尋ねられて)</small>「(運動が起こるのは)時間の問題だったと思います。あまりにも長いあいだ女性は沈黙しつづけ、自分にできることは何もないのだと考えてきました。しかしいまや法律は女性と男性を問わず、ハラスメントを受ける人々の側にあります。それは素晴らしいことです」<small>(2018年、ラジオ番組のインタビュー</small><ref>{{Cite web|url=https://www.npr.org/2018/01/22/579595727/justice-ginsburg-shares-her-own-metoo-story-and-says-it-s-about-time|title=Justice Ruth Bader Ginsburg Reflects On The #MeToo Movement: 'It's About Time'|accessdate=2019-01-08|website=NPR.org|language=en}}</ref><small>)</small>
*「出産するかどうか決める権利を女性から取り上げて国家に与えようとする人々は、負け戦を戦っているのです。変化してゆく側がいずれ勝利するのですから」<small>(2009年、新聞のインタビュー</small><ref>{{Cite news|title=The Place of Women on the Court|url=https://www.nytimes.com/2009/07/12/magazine/12ginsburg-t.html|work=The New York Times|date=2009-07-07|accessdate=2019-10-03|issn=0362-4331|language=en-US|first=Emily|last=Bazelon}}</ref><small>)</small>
*「女性が真に男性と同等の権利を獲得するのは、次の世代の人々を育て上げるという責任を男性が等しく背負うようになったときです」<small>(2001年、雑誌のインタビュー</small><ref>{{Cite web|url=https://www2.nycbar.org/Publications/record/winter01.1.pdf|title=THE RECORD OF THE ASSOCIATION OF THE BAR OF THE CITY OF NEW YORK|accessdate=2019-10-2|publisher=}}</ref><small>)</small>
*「女性を優遇してくれとはいいません。男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて」<small>(2018年 ドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』でギンズバーグが朗読した一言。もとはアメリカの奴隷制度廃止運動家だった[[:en:Sarah Moore Grimké#In popular culture|サラ・ムーア・グリムケの言葉]]で、ギンズバーグは判決文に引用したこともある</small><ref>{{Cite web|和書|title=「男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて」──87歳の現役最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ。【世界を変えた現役シニアイノベーター】|url=https://www.vogue.co.jp/change/article/innovative-senior-rgb|website=VOGUE JAPAN|accessdate=2020-09-20|language=ja-JP}}</ref><ref name="IowaSource"/><small>)</small>
 
== エピソード ==
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=== 死後 ===
*死後、ギンズバーグの棺は要人・市民による弔問の機会を設けるため[[アメリカ合衆国議会議事堂|連邦議会議事堂]]に一時安置された。アメリカ社会にきわめて重要な貢献を行ったとみなされる物故者に対する措置で、公職に就いた女性としては初、ユダヤ系米国人としても初のケースとなった<ref>{{Cite news|title=Ruth Bader Ginsburg Live Updates: The Justice Is the First Woman to Lie in State at the Capitol|url=https://www.nytimes.com/live/2020/09/25/us/ruth-bader-ginsburg-lie-in-state-live-updates|work=The New York Times|date=2020-09-25|accessdate=2020-09-25|issn=0362-4331|language=en-US|first=Nicholas|last=Fandos}}</ref><ref>{{Cite news|title=ギンズバーグ判事、議会議事堂に遺体安置 公職女性で初|url=https://jp.reuters.com/article/usa-court-ginsburg-capitol-idJPKCN26G304|work=Reuters|date=2020-09-25|accessdate=2020-09-27|language=ja|first=Reuters|last=Staff}}</ref>。進歩派の判事であったギンズバーグの後任として保守派の判事を指名したトランプ大統領とメラニア夫人が弔問に訪れた際には、集まった市民達から「投票で落選させろ」という大きなコールとブーイングが飛ぶ一幕もあった<ref>{{Cite web |date=2020-09-25 |url=https://www.cnn.co.jp/usa/35160035.html |title=トランプ氏、ブーイング浴びる 最高裁でギンズバーグ判事に弔意  |publisher=CNN |accessdate=2020-09-22}}</ref>。
*ギンズバーグの死去が発表された直後から民主党に対する[[献金]]の額が急増し、2日後の2020年9月20日正午までに1億ドル(日本円で約104億円)を超えた<ref>[https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-21/QH03TTDWRGGA01 米民主党、ギンズバーグ死去以降に献金急増―1億ドルを超える]</ref>。この動きについて米メディアの[[ブルームバーグ (企業)|ブルームバーグ]]は、大統領選挙の前に判事の後任を任命しようとするトランプ大統領と共和党支持者の動きに対して「民主党支持者が闘う姿勢を示した格好」と論評した<ref>{{Cite web|和書|title=米民主党、ギンズバーグ氏死去以降に献金急増-1億ドル超える|url=https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-21/QH03TTDWRGGA01|website=Bloomberg.com|accessdate=2020-09-29|language=ja}}</ref>。その後、献金額はギンズバーグの死去から5日後には2億ドルを超え、12日後の9月30日正午には4億2000万ドルに達したと発表された<ref>[http://www.newsweekjapan.jp/glenn/2020/09/post-52.php 「小心者よりビッチのほうがいい」米最高裁判事ギンズバーグの遺産とアメリカの試練]</ref><ref>[http://www.reuters.com/article/usa-election-fundraising-idJPL4N2S0SB 米大統領選、討論会受けバイデン陣営と民主党に選挙資金集まる]</ref>。
*ギンズバーグの死去から約1ヶ月が経過した2020年10月17日、最高裁の進歩派判事の代表者であったギンズバーグの後任として保守派の判事を指名したトランプ大統領に抗議するデモがアメリカ国内の430ヶ所余で行われた。当時のアメリカでは[[SARSコロナウイルス2|新型コロナウイルス]]の流行により大規模な集会が自粛されていたにも関わらず、これらのデモに参加した人々は約10万人に達したとされる<ref>[https://www.afpbb.com/articles/-/3310506 米各地で反トランプデモ、最高裁判事の保守派指名に抗議]</ref>。
 
== 出典 ==
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== 関連項目 ==
 
* [[合衆国最高裁判所|アメリカ合衆国連邦最高裁判所]]
* [[ジョン・ロバーツ]](連邦最高裁長官)
* [[クラレンス・トーマス]](連邦最高裁判事)
* [[スティーブン・ブライヤー]](連邦最高裁判事)
* [[サミュエル・アリート]](連邦最高裁判事)
* [[ソニア・ソトマイヨール]](連邦最高裁判事)
* [[エレナ・ケイガン]](連邦最高裁判事)
* [[ニール・ゴーサッチ]](連邦最高裁判事)
* [[ブレット・カバノー]](連邦最高裁判事)
* [[フェミニズム]]
* [[キャサリン・マッキノン]](法学者)
162 ⟶ 153行目:
 
{{アメリカ合衆国連邦最高裁判所}}
* [[合衆国最高裁判所|{{アメリカ合衆国連邦最高裁判所]]判事|陪席判事}}
 
{{authority control}}
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{{デフォルトソート:きんすはあく るうす へいたあ}}
[[Category:アメリカ合衆国最高裁判所陪席裁判官]]
[[Category:アメリカ合衆国の女性裁判官]]
[[Category:スタンフォード大学行動科学高等研究センターフェロー]]
[[Category:コロンビア大学出身の人物]]
174 ⟶ 167行目:
[[Category:コロンビア大学の教員]]
[[Category:ブルックリン出身の人物]]
[[Category:膵癌で亡くなった人物]]
[[Category:4つの自由賞受賞者]]
[[Category:1933年生]]
[[Category:2020年没]]
[[Category:膵癌で亡くなった人物]]