削除された内容 追加された内容
治験結果の追加
m Bot作業依頼#Cite webの和書引数追加
 
(26人の利用者による、間の44版が非表示)
1行目:
{{drugbox
| drug_name = レナリドミド (Lenalidomide)
| verifiedrevid = 415677899
| drug_name = レナリドマイド(Lenalidomide)
| IUPAC_name = (''RS'')-3-(4-amino-1-oxo-3''H''-isoindol-2-yl)piperidine-2,6-dione
| image = Lenalidomide.pngsvg
| imagename = 1 : 1 mixture (racemate)
| width = 280
| CASNo_Ref = {{cascite|correct|CAS}}
| ChemSpiderID_Ref = {{chemspidercite|correct|chemspider}}
| ChemSpiderID = 187515
| UNII_Ref = {{fdacite|correct|FDA}}
| UNII = F0P408N6V4
| ChEMBL_Ref = {{ebicite|correct|EBI}}
| ChEMBL = 848
| KEGG_Ref = {{keggcite|correct|kegg}}
| KEGG = D04687
| InChI = 1/C13H13N3O3/c14-9-3-1-2-7-8(9)6-16(13(7)19)10-4-5-11(17)15-12(10)18/h1-3,10H,4-6,14H2,(H,15,17,18)
20 ⟶ 14行目:
| StdInChI_Ref = {{stdinchicite|correct|chemspider}}
| StdInChI = 1S/C13H13N3O3/c14-9-3-1-2-7-8(9)6-16(13(7)19)10-4-5-11(17)15-12(10)18/h1-3,10H,4-6,14H2,(H,15,17,18)
| StdInChIKey_Ref = {{stdinchicite|correct|chemspider}}
| StdInChIKey = GOTYRUGSSMKFNF-UHFFFAOYSA-N
| CAS_number = 191732-72-6
33 ⟶ 26行目:
| metabolism = 腎臓
| elimination_half-life = 3 h
| excretion = [[Kidney腎臓|尿中]] (67% 未変化)
| pregnancy_category = X (妊婦への投与は絶対禁忌)
| legal_US = Rx-only
| routes_of_administration = 経口
}}
'''レナリドミド'''または'''レナリドマイド'''(英名: Lenalidomide)とは免疫調節薬 (IMiDs)。2005年に登場した。商品名'''レブラミド'''(セルジーン株式会社)。2013年現在、再発もしくは難治性の[[多発性骨髄腫]](Multiple Myeloma: MM)<ref name="清水">清水「骨髄腫患者の治療目標 新規薬剤によるパラダイム・シフト」</ref>と5番染色体長腕部欠失を伴う[[骨髄異形成症候群]](del(5q)MDS・[[5q-症候群]])<ref name="通山">通山「レナリドミドによるMDSの治療」</ref>の抗悪性腫瘍用剤([[抗がん剤|治療薬]])である。開発コードからCC-5013と表記される場合もある。
 
1999年に[[サリドマイド]]が難治性の多発性骨髄腫 (MM) の約30%に効果を示すことがわかった<ref name="清水"/><ref name="阿部 p510-511">阿部『造血器腫瘍アトラス』p510-511</ref>。レナリドミドはサリドマイドよりさらに効果を高め、副作用を少なくする目的で開発されたサリドマイド誘導体である<ref name="阿部 p512">阿部『造血器腫瘍アトラス』p512</ref>。レナリドミドはサリドマイドより[[TNF-α]]産生抑制に優れ、[[Th1細胞]]増加を刺激することが分かっている<ref name="得平">得平「腎疾患を伴う骨髄腫患者に対する治療方針 新規薬剤の使用方法」</ref>。重大な健康被害のおそれのため、医師の指示のない個人輸入は禁じられている<ref>「[https://www.mhlw.go.jp/topics/0104/dl/tp0401-1a.pdf 医師の処方せん又は指示によらない個人の自己使用によって、重大な健康被害の起きるおそれがある医薬品]」{{Cite web|和書|author=厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課 |title=医薬品等の個人輸入について |url=http://www.mhlw.go.jp/topics/0104/tp0401-1.html |date=2012年3月更新 |publisher=厚生労働省 |accessdate=2018-02-18}}</ref>。
 
レナリドミドは再発もしくは難治性の多発性骨髄腫に対して一定の効果を上げ、とくに[[デキサメサゾン]] (DEX) との併用で奏効率60%と高い成績を上げている<ref>{{cite journal| author = Weber DM, Chen C, Niesvizky R, ''et al.''| title = Lenalidomide plus dexamethasone for relapsed multiple myeloma in North America| journal = The New England Journal of Medicine| volume = 357| issue = 21| pages = 2133–42| year = 2007| month = November| pmid = 18032763| doi = 10.1056/NEJMoa070596| accessdate = 2009-06-18}}</ref><ref name="阿部 p512-513">阿部『造血器腫瘍アトラス』p512-513</ref><ref name="がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬">[http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/myeloma_new_therapy.html 国立がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬]201.04.02閲覧</ref>。
[[レナリドマイド]](英名: Lenalidomide)とは2005年に登場した、再発もしくは難治性の[[多発性骨髄腫]](Multiple Myeloma:MM)<ref name="清水">清水「骨髄腫患者の治療目標 新規薬剤によるパラダイム・シフト」</ref>と[[5q-症候群]]<ref name="通山">通山「レナリドミドによるMDSの治療」</ref>の治療薬である。
 
また、レナリドミドは5q-症候群に対しても著効を示し、多くの患者が[[輸血]]依存から脱却できる可能性がある<ref name="千葉">千葉「5q-症候群とmiRNA.p53の異常:動物モデルの解析」</ref>。
1999年に[[サリドマイド]]が難治性の多発性骨髄腫(MM)の約30%に効果を示すことがわかり<ref name="清水"/><ref name="阿部 p510-511">阿部『造血器腫瘍アトラス』p510-511</ref>、レナリドマイドはサリドマイドよりさらに効果を高め、副作用を少なくする目的で開発されたサリドマイド誘導体である<ref name="阿部 p512">阿部『造血器腫瘍アトラス』p512</ref>。レナリドマイドはサリドマイドよりTNF-α産出抑制に優れ、Thi細胞増加を刺激することが分かっている<ref name="得平">得平「腎疾患を伴う骨髄腫患者に対する治療方針 新規薬剤の使用方法」</ref>。
 
レナリドマイドは再発もしくは難治性の多発性骨髄腫に対して一定の効果を上げ、とくに[[デキサメサゾン]](DEX)との併用で奏効率60%と高い成績を上げている<ref name="阿部 p512-513">阿部『造血器腫瘍アトラス』p512-513</ref><ref name="がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬">[http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/myeloma_new_therapy.html 国立がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬]201.04.02閲覧</ref>。
 
また、レナリドマイドは5q-症候群に対しても著効を示し、多くの患者が輸血依存から脱却できる可能性がある<ref name="千葉">千葉「5q-症候群とmiRNA.p53の異常:動物モデルの解析」</ref>。
==多発性骨髄腫==
多発性骨髄腫<ref>{{cite journal| author = Armoiry X, Aulagner G, Facon T| title = Lenalidomide in the treatment of multiple myeloma: a review| journal = Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics| volume = 33| issue = 3| pages = 219–26| year = 2008| month = June| pmid = 18452408| doi = 10.1111/j.1365-2710.2008.00920.x| accessdate = 2009-06-18}}</ref>の治療は従来はメルファラン+プレドニゾロンをはじめとする化学療法あるいは移植治療などであったが、1999年にサリドマイドが効果があることが分かり、さらにレナリドマイドや[[ボルテゾミブ]]も加わり、治療法の選択の幅が広がってきた<ref name="がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬"/><ref name="得平"/>。
 
再発もしくは難治性の多発性骨髄腫ではレナリドマイドを25mg25 mg程度/dayを3週間続け、1週間休薬する投薬が多いが、副作用、特に好中球数を見ながら投薬量を調整することが多い<ref name="浅野">浅野「新規薬剤の副作用予防とマネージメント」</ref>。デキサメサゾンを併用することでさらに効果が増大することが期待されている<ref name="野坂">野坂生郷「若年患者に対する大量メルファラン療法と自家造血幹細胞移植は必要か」</ref>。
==5q-症候群==
[[5q-症候群]]ではレナリドマイドを10mg程度/dayを3週間続け、1週間休薬する投薬が多いが<ref name="通山">通山「レナリドミドによるMDSの治療」</ref>。サリドマイドには単球からのTNFの産出を抑制する効果があり、T細胞を刺激する特性もあり、5q-症候群を含む骨髄異形成症候群(MDS)では赤血球数増加などの効果をもたらすが、副作用が問題になることも多かった。その為、サリドマイド誘導体で副作用を軽減し、TNFの産出抑制に優れたレナリドマイドが試されたところ効果が認められた<ref name="通山"/>。
 
==骨髄異形成症候群(5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群・5q-症候群)==
5q-症候群では貧血が強く輸血依存になることが多かったが、レナリドマイドの服用で多くの例で貧血が改善し輸血が不要となっている<ref name="通山"/>。しかし、好中球と血小板の減少には注意が必要である<ref name="通山"/>。
[[骨髄異形成症候群]]のうち5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群([[5q-症候群]])ではレナリドミドを10 mg程度/dayを3週間続け、1週間休薬する投薬が多い<ref name="通山">通山「レナリドミドによるMDSの治療」</ref>。レナリドミドの元になったサリドマイドには単球からの[[TNF]]の産出を抑制する効果があり、[[T細胞]]を刺激する特性もあり、5q-症候群を含む骨髄異形成症候群 (MDS) では[[赤血球]]数増加などの効果をもたらすが、副作用が問題になることも多かった。そのため、サリドマイド誘導体で副作用を軽減し、TNFの産生抑制に優れたレナリドマイドが試されたところ効果が認められた<ref name="通山"/>。
 
5q-症候群では[[貧血]]が強く輸血依存になることが多かったが、レナリドミドの服用で多くの例で貧血が改善し輸血が不要となっている<ref name="通山"/>。しかし、[[好中球]]と[[血小板]]の減少には注意が必要である<ref name="通山"/>。
 
5q-症候群以外の骨髄異形成症候群でも、一部では貧血の改善が見られることがある<ref name="通山"/>。
 
===欧米における治験結果===
欧米において輸血が不可欠な輸血依存性の5q-を持つMDS患者148人(そのうち厳密な5q-症候群は110人、38人はより不良な5q-併発例)にレナリドマイドを10mg10 mg/dayを3週間続け、1週間休薬する投薬を行う治験では67%148人中99人 (67%) が24週までに輸血が不要になり、1保護観察中央値2年後にも62%53人は輸血が不要なままでいる<ref name="阿部 p482-485">阿部『造血器腫瘍アトラス』p482-485</ref>。5q-クローンの細胞も45%45%の患者では見られなくなり、28%28%の患者では異常細胞は見られるもののその数を減らしている<ref name="阿部 p482-485"/>。しかし好中球減少と血小板減少は半数の患者でみられ、好中球減少による感染症の死の可能性のある例が少数発生している。白血球減少の副作用はあるものの5q-には効果が明らかにあり、輸血中心の5q-症候群の治療が大きく変化する可能性は高い<ref name="阿部 p482-485"/>。
 
==副作用==
レナリドマイドは元になったサリドマイドで見られる眠気や便秘(サリドマイドは元々は睡眠薬として開発されたものである)は少ないが、[[白血球]]や血小板数が減ることが多く、そのために3週間内服した後に1週間休薬するサイクルが推奨されている<ref name="阿部 p513">阿部『造血器腫瘍アトラス』p513</ref>。
 
また、この薬はサリドマイドの誘導体であり、胎児に極めて強い催奇性を持つので妊婦には絶対に与えてはならない<ref name="お薬レナリドミド水和物"/><ref>[http://www.info.pmda.go.jp/iyaku/file/h220625-001.pdf 厚生省通達]2011.03.31閲覧</ref>。
 
==作用機序==
レナリドミドは炎症性疾患とがんの治療に用いられ成功してきた。レナリドミドには複数の作用機序がある。[[In vivo]]において、レナリドミドは骨髄[[間質細胞]]の支持の阻害、{{仮リンク|血管新生阻害剤|en|Angiogenesis inhibitor|label=抗血管新生作用}}および[[破骨細胞|抗破骨細胞形成]]作用、免疫調節作用によって直接的あるいは間接的に腫瘍細胞の[[アポトーシス]]を誘導する。
 
分子レベルでは、レナリドミドはユビキチン[[E3リガーゼ]]{{仮リンク|セレブロン|en| Cereblon}}と相互作用すること<ref>{{Cite journal
| pmid = 21860026
| pmc = 3208291
| year = 2011
| author1 = Zhu
| first1 = Y. X.
| title = Cereblon expression is required for the antimyeloma activity of lenalidomide and pomalidomide
| journal = Blood
| volume = 118
| issue = 18
| pages = 4771–9
| last2 = Braggio
| first2 = E
| last3 = Shi
| first3 = C. X.
| last4 = Bruins
| first4 = L. A.
| last5 = Schmidt
| first5 = J. E.
| last6 = Van Wier
| first6 = S
| last7 = Chang
| first7 = X. B.
| last8 = Bjorklund
| first8 = C. C.
| last9 = Fonseca
| first9 = R
| last10 = Bergsagel
| first10 = P. L.
| last11 = Orlowski
| first11 = R. Z.
| last12 = Stewart
| first12 = A. K.
| doi = 10.1182/blood-2011-05-356063
}}</ref>、それによってイカロス転写因子IKZF1およびIKZF3の選択的分解を引き起こすこと<ref>{{Cite journal
| pmid = 24436409
| pmc = 4084783
| year = 2014
| author1 = Stewart
| first1 = A. K.
| title = Medicine. How thalidomide works against cancer
| journal = Science
| volume = 343
| issue = 6168
| pages = 256–7
| doi = 10.1126/science.1249543
}}</ref>が示されている。
 
[[5q-症候群]]では2本ある第5染色体の一方の長腕の一部が欠失しており、カゼインキナーゼCSK1A1セリン/スレオニンキナーゼ5q32が{{仮リンク|ハプロ不全|en|Haploinsufficiency}}となっている。CSK1A1の発現減少は核[[β-カテニン]]蓄積とアポトーシスを引き起こす。レナリドミドはセレブロンと結合し、CSK1A1をユビキチン化することによってCSK1A1の分解を誘導し、5q-細胞のアポトーシスを促進することで、赤血球産生を回復させる<ref>{{cite journal|journal=Nature|year= 2015|volume=523|issue=7559|pages=183-188|doi= 10.1038/nature14610|title=Lenalidomide induces ubiquitination and degradation of CK1α in del(5q) MDS|author=Krönke J, Fink EC, Hollenbach PW, MacBeth KJ, Hurst SN, Udeshi ND, Chamberlain PP, Mani DR, Man HW, Gandhi AK, Svinkina T, Schneider RK, McConkey M, Järås M, Griffiths E, Wetzler M, Bullinger L, Cathers BE, Carr SA, Chopra R, Ebert BL|pmid=26131937|pmc=4853910}}</ref>。
 
また、この薬はサリドマイドの誘導体であり、胎児に極めて強い催奇性を持つので妊婦には絶対に与えてはならない<ref name="お薬レナリドミド水和物"/><ref>[http://www.info.pmda.go.jp/iyaku/file/h220625-001.pdf 厚生省通達]2011.03.31閲覧</ref>
==代謝と腎臓==
レナリドマイドはサリドマイドの類誘導体であるが、サリドマイドと違い腎代謝なので、腎障害がある場合は減薬、あるいは他剤への切替が必要となる<ref name="得平"/>。
 
==薬価問題==
==薬価==
レナリドマイド(Lenalidomide)商品名レブラミドカプセル5mgがアメリカでは2005年、日本では2010年7月に発売されたが、価格は2010年日本円で5mg1カプセル 8,861円であり、多発性骨髄腫では、それを1日に5カプセル/day服用を3週続けて1週休薬のサイクルで継続しなければならず(4週間ごとに93万円、1年間で約1213万円の薬代)、医療保険制度の整った国家で無いと相当に裕福な患者以外には使用できない経済的な問題が発生する可能性がある<ref name="お薬レナリドミド水和物">[http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se42/se4291024.html お薬110番・レナリドミド水和物]201.03.31閲覧</ref><ref>[http://www.myeloma.gr.jp/medical_info/2010/07/post-41.html 日本骨髄腫患者の会]2011.03.31閲覧</ref><ref>[http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/380809_4291024M1024_1_03G.pdf 患者向け医療品ガイド]2011.03.31閲覧</ref>。
レナリドミド (Lenalidomide) 商品名レブラミドカプセル5 mgがアメリカでは2005年、日本では2010年7月に発売されたが、価格は2010年日本円で5 mg 1カプセル8,861円であり、多発性骨髄腫では、それを1日に5カプセル/日服用を3週続けて1週休薬のサイクルで継続しなければならず(4週間ごとに93万円、1年間で約1213万円の薬代)、医療保険制度の整った国家でないと相当に裕福な患者以外には使用できない経済的な問題が発生する可能性がある<ref name="お薬レナリドミド水和物">[http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se42/se4291024.html お薬110番・レナリドミド水和物]201.03.31閲覧</ref><ref>[http://www.myeloma.gr.jp/medical_info/2010/07/post-41.html 日本骨髄腫患者の会]2011.03.31閲覧</ref><ref>[http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/380809_4291024M1024_1_03G.pdf 患者向け医療品ガイド]2011.03.31閲覧</ref>。
== 脚注 ==
 
=== 出典 ===
==化学的性質==
<references/>
レナリドミドはわずかに黄味がかった白色から淡黄色の粉末固体である<ref name=lib>{{Cite web|title=Revlimid (Lenalidomide) - Description and Clinical Pharmacology|url=http://www.druglib.com/druginfo/revlimid/description_pharmacology/|publisher=DrugLib.com|date=2009-04-15|accessdate=2011-4-3}}</ref>。水および水と有機溶媒の混合液に対して可溶<ref name=bank>{{Cite web|title=Lenalidomide|url=http://www.drugbank.ca/drugs/DB00480|publisher=DrugBank|date=2010-12-23|accessdate=2011-4-3}}</ref>。水への溶解度は2.33 g/Lであり、酸性溶液に対しては溶解度が増す<ref name=bank/>。[[酸解離定数|{{pKa}}]]は15.21である<ref name=bank/>。
 
レナリドミドは[[不斉炭素原子]]を持つため、S (−) 体とR (+) 体の2つの[[光学異性体]]が存在する。これらの[[旋光度]]はそれぞれ+側と−側に等しく、薬品としてのレナリドミドはS体とR体が等量ずつ含まれ見た目上の旋光度が0となっている混合物として生産されている<ref name=lib/>。
 
==出典==
{{reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
書籍
*阿部 達生 編集『造血器腫瘍アトラス』改訂第4版、日本医事新報社、2009年、ISBN 978-4-7849-4081-3
*清水 一之「骨髄腫患者の治療目標 新規薬剤によるパラダイム・シフト」『血液フロンティア』Vol.21 No.1 2011年、医薬ジャーナル社、p21-33
論文
*通山 薫「レナリドミドによるMDSの治療」『最新医学』65巻12号 2010年、最新医学社、pp2531-2544
*清水 一之「骨髄腫患者の治療目標 新規薬剤によるパラダイム・シフト」『血液フロンティア』Vol.21 No.1 2011年、医薬ジャーナル社、p21-33
*浅野 豪、角南一貴「新規薬剤の副作用予防とマネージメント」『血液フロンティア』Vol.21 No.1 2011年、医薬ジャーナル社、p73-80
*通山 薫「レナリドミドによるMDSの治療」『最新医学』65巻12号 2010年、最新医学社、pp2531-2544
*浅野 豪、角南一貴「新規薬剤の副作用予防とマネージメント」『血液フロンティア』Vol.21 No.1 2011年、医薬ジャーナル社、p73-80
*野坂生郷「若年患者に対する大量メルファラン療法と自家造血幹細胞移植は必要か」『血液フロンティア』Vol.21 No.1 2011年、医薬ジャーナル社、p81-88
*得平道英、木崎昌弘「腎疾患を伴う骨髄腫患者に対する治療方針 新規薬剤の使用方法」『血液フロンティア』Vol.21 No.1 2011年、医薬ジャーナル社、p53-61
*千葉 滋「5q-症候群とmiRNA.p53の異常:動物モデルの解析」『Annual review 血液 2011』中外医学社、2011年、p55-59 
 
== 関連項目 ==
* [[医学サリドマイド]]
* [[薬学ポマリドミド]]
* [[血液学多発性骨髄腫]]
 
{{DEFAULTSORT:れなりとまいと}}
{{DEFAULTSORT:れなりとみと}}
[[Category:医学]]
[[Category:薬学抗がん剤]]
[[Category:血液疾患免疫抑制剤]]
[[Category:イソインドリン]]
{{Medical-stub}}
[[Category:ピロリドン]]
[[en:Lenalidomide]]
[[Category:ベンズアミド]]
[[de:Lenalidomid]]
[[Category:グルタルイミド]]
[[es:Lenalidomida]]
[[Category:アニリン]]
[[fr:Lénalidomide]]
[[it:Lenalidomide]]