「レナリドミド」の版間の差分
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'''レナリドミド'''または'''レナリドマイド'''(英名: Lenalidomide)とは免疫調節薬 (IMiDs)。2005年に登場した。商品名'''レブラミド'''(セルジーン株式会社)。2013年現在、再発もしくは難治性の[[多発性骨髄腫]](Multiple Myeloma: MM)<ref name="清水">清水「骨髄腫患者の治療目標 新規薬剤によるパラダイム・シフト」</ref>と5番染色体長腕部欠失を伴う[[骨髄異形成症候群]](del(5q)MDS・[[5q-症候群]])<ref name="通山">通山「レナリドミドによるMDSの治療」</ref>の抗悪性腫瘍用剤([[抗がん剤|治療薬]])である。開発コードからCC-5013と表記される場合もある。
1999年に[[サリドマイド]]が難治性の多発性骨髄腫 (MM) の約30%に効果を示すことがわかった<ref name="清水"/><ref name="阿部 p510-511">阿部『造血器腫瘍アトラス』p510-511</ref>。レナリドミドはサリドマイドよりさらに効果を高め、副作用を少なくする目的で開発されたサリドマイド誘導体である<ref name="阿部 p512">阿部『造血器腫瘍アトラス』p512</ref>。レナリドミドはサリドマイドより[[TNF-α]]産生抑制に優れ、[[Th1細胞]]増加を刺激することが分かっている<ref name="得平">得平「腎疾患を伴う骨髄腫患者に対する治療方針 新規薬剤の使用方法」</ref>。重大な健康被害のおそれのため、医師の指示のない個人輸入は禁じられている<ref>「[
レナリドミドは再発もしくは難治性の多発性骨髄腫に対して一定の効果を上げ、とくに[[デキサメサゾン]] (DEX) との併用で奏効率60%と高い成績を上げている<ref>{{cite journal| author = Weber DM, Chen C, Niesvizky R, ''et al.''| title = Lenalidomide plus dexamethasone for relapsed multiple myeloma in North America| journal = The New England Journal of Medicine| volume = 357| issue = 21| pages = 2133–42| year = 2007| month = November| pmid = 18032763| doi = 10.1056/NEJMoa070596| accessdate = 2009-06-18}}</ref><ref name="阿部 p512-513">阿部『造血器腫瘍アトラス』p512-513</ref><ref name="がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬">[http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/myeloma_new_therapy.html 国立がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬]201.04.02閲覧</ref>。
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レナリドミドは炎症性疾患とがんの治療に用いられ成功してきた。レナリドミドには複数の作用機序がある。[[In vivo]]において、レナリドミドは骨髄[[間質細胞]]の支持の阻害、{{仮リンク|血管新生阻害剤|en|Angiogenesis inhibitor|label=抗血管新生作用}}および[[破骨細胞|抗破骨細胞形成]]作用、免疫調節作用によって直接的あるいは間接的に腫瘍細胞の[[アポトーシス]]を誘導する。
分子レベルでは、レナリドミドはユビキチン[[E3リガーゼ]]{{仮リンク|セレブロン|en| Cereblon}}と相互作用すること<ref>{{Cite journal
| pmid = 21860026
| pmc = 3208291
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}}</ref>が示されている。
[[5q-症候群]]では2本ある第5染色体の一方の長腕の一部が欠失しており、カゼインキナーゼCSK1A1セリン/スレオニンキナーゼ5q32が{{仮リンク|ハプロ不全|en|Haploinsufficiency}}となっている。CSK1A1の発現減少は核
==代謝と腎臓==
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* [[ポマリドミド]]
* [[多発性骨髄腫]]
{{DEFAULTSORT:れなりとみと}}
[[Category:血液疾患]]▼
[[Category:抗がん剤]]
[[Category:イソインドリン]]
[[Category:
[[Category:ベンズアミド]]
[[Category:グルタルイミド]]
[[Category:アニリン]]
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