「消毒薬」の版間の差分

'''消毒薬'''（しょうどくやく、英:disinfectants）と{{Lang-en-short|disinfectants}}）は、化学的機序により[[微生物]]や[[ウイルス]]を死滅させ、感染力を失わせることを目的として使用される薬物の総称。なお、高水準消毒剤以外は、[[滅菌]]はできない。消毒薬の効果は濃度、温度、pH、有機物の有無、微生物の感受性、併用による拮抗相乗などの種々の要因により変化する。例えば、一般に消毒薬の温度が10℃10{{℃}}上昇すれば、消毒に要する時間は1/2となる。

* '''高水準消毒剤'''（[[芽胞]]が多数存在する場合を除きすべての微生物を死滅させる）

** [[グルタラールアルデヒド]]（グルタラール）

** [[オルトフタラールアルデヒド]]（フタラール）

** [[過酢酸]]　

* '''中水準消毒剤 '''（[[結核菌]]、栄養型細菌、ほとんどの[[ウイルス]]・[[真菌]]を殺滅するが必ずしも芽胞を殺滅しない）

** [[ポビドンヨード]]

** [[エタノール]]

* '''低水準消毒剤'''（ほとんどの栄養型細菌、いくつかのウイルス・真菌を殺滅する。結核菌や緑膿菌など感作が弱い菌種もある）

** [[グルコン酸]][[クロルヘキシジン]]

** [[塩化ベンザルコニウム]]（[[逆性石鹸]]）

古くは法定消毒薬として法令（[[伝染病予防法]][[施行令]]第3条、同法[[施行規則]]第24条1～71〜7項）に以下の89種類があげられていた。

* [[フェノール]]（[[石炭酸水]]）

* [[クレゾール]]水

* [[昇汞塩化水]]（[[銀(II)|塩化第二水銀]]（昇汞水）

*[[ カ製石灰]]（[[生石灰]]、[[酸化カルシウム]]）（生石灰））

* [[クロ次亜塩素酸カル石灰シウム]]（[[さらし粉]]）

* [[次亜塩素酸ナトリウム]]

* [[ホルマリン]]

* [[ホルムアルデヒド]]

そして法定消毒薬と同等以上の効力を持っている消毒薬を[[代用消毒薬]]と言う。

現行法（[[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律]]）では、技術的な進歩を反映させる意味合いもあり、こうした法定上の指定制度はなくなった。

* [[消毒]]

* [[石炭酸係数]]

* [[最小発育阻止濃度]]