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トンをトントントントンひののにとんにした。
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|SI={{val|1016.0469088|u=kg}}(正確に)
|画像=
}}
}}トントントントンひののにとん{{単位
{{単位
|名称=米トン
|英字=ton, short ton, net ton
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|画像=
}}
 
'''トン'''(tonne, ton {{IPA-fr|tɔn|lang}} {{IPA-en|tʌn|lang}}, 記号: '''t''')は、[[質量]]の[[物理単位|単位]]である。SI単位ではなく、[[分]]・[[時間 (単位)|時]]・[[日]]、[[度 (角度)|度]]・[[分 (角度)|分]]・[[秒 (角度)|秒]]、[[ヘクタール]]、[[リットル]]、[[天文単位]]などとともに「SI単位と併用できる[[非SI単位]]」である<ref>{{cite book|和書|url=https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=37|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.36 「表 6 SI 単位と併用される非 SI 単位」</ref>([[SI併用単位#SI接頭語と組み合わせることができない単位]])。
 
そのほか、[[質量]]以外の各種の[[物理量]]に対して使われるトンもある。
 
== 由来 ==
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=== 単位の名称・表記 ===
日本の計量法体系では、計量単位の表記は、カタカナの「'''トン'''」のみである<ref>{{Cite web|和書|url=https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detaildocument?lawIdlawid=404AC0000000051#1357|title=計量法(平成四年法律第五十一号)別表第1|date=2014-06-13|quote=2016年4月1日施行分|website=e-Gov法令検索|accessdate=2019-12-29}}</ref>。  

[[1952年]]([[昭和]]27年)[[2月29日]]までは漢字表記として「''''''」が使われていた。

[[常用漢字]]表にあるが、1952年(昭和27年)[[3月1日]]の[[計量法]]制定後計量法で認められておらず使用することはできない。

また、「''''''」は英トン、「''''''」は仏トンを表す別の字である。これは英国系単位に[[口偏]]を付ける習慣があったからである。なお、「屯」は「噸」の略字である。
 
「噸」と「瓲」は[[1942年]](昭和17年)に[[国語審議会]]から発表された標準漢字表案の段階において準常用漢字から外され<ref>修正加え、二千五百二十八字本決り『毎日新聞』昭和17年6月18日大阪版(『昭和ニュース事典第8巻 昭和17年/昭和20年』本編p710 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)</ref>、[[戦後|第二次世界大戦後]]は使用機会も無くなった。
 
フランス語の表記と英語表記(アメリカ合衆国を除く)は、tonne である<ref>[http://www.bipm.org/en/publications/si-brochure/chapter4.html Table 6. Non-SI units accepted for use with the International System of Units] massの欄 </ref>が、アメリカ合衆国では、この表記は使われず、「metric ton」(日本語では、メートルトン 又は、メートル系トン<ref>{{cite book|和書|url=https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=37|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.36、(注)(g)における訳語</ref>と訳される。フランス語の表記は、tonne métrique)と表記される。合衆国政府は、官報([[:en:Federal Register]])において、tonne ではなく metric ton を用いると、わざわざ宣言している<ref>[http://physics.nist.gov/cuu/pdf/SI_FRN_Notice_2008.pdf Federal Register / Vol. 73, No. 96 / Friday, May 16, 2008 / Notices 28433] 28433ページの左欄 中程から下の記述、 II. Modifications to the SI for Its Use in
the United States  The 2008 Edition of NIST SP 330 differs from the ‘‘SI Brochure’’ to conform to the language and customary use of measurement units in the United States:  (中略)b. The name of the unit with symbol t is defined according to 1 t = 10{{sup|3}} kg which is called ‘‘metric ton’’ rather than ‘‘tonne;’’ </ref>。
 
=== 単位記号 ===
トンの記号は、日本の計量法体系でも<ref>[https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detaildocument?lawIdlawid=404M50000400080 計量単位規則]  別表第二(第2条関係)「質量」の欄に、「トン  t」とある。</ref>、国際単位系(SI)でも<ref>{{cite book|和書|url=https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=37|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.36</ref>、小文字、[[立体活字]]の「'''t'''」である。
 
記号を大文字の「'''T'''」と誤記すると、[[磁束密度]]の単位である[[テスラ (単位)|テスラ]]の記号<ref>[https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detaildocument?lawIdlawid=404M50000400080 計量単位規則] 別表第二(第2条関係)、磁束密度の欄 </ref><ref>{{cite book|和書|url=https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=30|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.29、表3、テスラの欄</ref>、「T」 と紛れてしまう(これは人物に由来するものであるため)。また、特殊の計量である「船舶の体積の計量」の単位である「トン」の記号は大文字の「T」である<ref>[https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detaildocument?lawIdlawid=404M50000400080 計量単位規則] 別表第四(第2条関係)「船舶の体積の計量」の欄</ref>ので、これとも紛れることになる。
 
「t」は、単位の'''記号であっても略称ではない'''ため、「t.」のように「ピリオド」を付してはならない。
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== 質量の単位 ==
=== メートル法 ===
日本を始めとする[[メートル法]]を広く使用している国では、質量の単位として現在使われるトンとは、[[キログラム]] (kg) を基準に定義された'''メトリックトン''' ([[:en:Tonne|metric ton]]) のことを指す。1メトリックトンは1000キログラム(1[[メガ]]グラム)に等しいと定義されている<ref>「[https://web.archive.org/web/20191008102417/https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=37 国際文書第8版 (2006) 国際単位系 (SI) 日本語版]」「表6 SI単位と併用される非SI単位」、p.36</ref>。メトリックトン(日本語では「'''メートルトン'''、'''メートル系トン'''<ref>「[https://web.archive.org/web/20191008102417/https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=37 国際文書第8版 (2006) 国際単位系 (SI) 日本語版]」「表6 SI単位と併用される非SI単位」の注記 (g)、p.36</ref>」)は、[[グラム]]に基づくトンであることから'''グラムトン'''、メートル法がフランス発祥であることから'''仏トン'''、'''フランストン'''、'''フレンチトン''' (French ton)ともいう。
 
メトリックトンの歴史は、[[1879年]]まで遡る。[[18世紀]]末メートル法制定以後、グラムというメートル法の質量の基本単位([[1901年]]以後、キログラムが正式にメートル法の基本単位として認められる)を用いて大きな質量を表示する場合、当時は1000倍を表すキロ (k) から1000分の1を表すミリ (m) までの限られた接頭しか存在しなかったため、キログラム以上の大きさを表記する方法がなかった。また、キログラムの1000倍という意味で、キロキログラムと二重に接頭を用いて混乱を招きやすかったため、1879年当時国際度量衡委員会において質量1000キログラムを表すものとして、またトンを表す記号として「t」の使用を採択したのである。これにより、メートル法における質量の単位として正式にメトリックトンが認められた。
 
現在ではメトリックトンは[[SI併用単位]](SIと併用できるがSIに属さない単位)である。一方、メートル法の諸所の単位統一を目指して国際単位系 (SI) が誕生した[[1960年]]になって、100万倍を表すメガ (M) という大きな接頭が追加されたので、キログラムの1000倍を表す単位としてメガグラム (Mg) が誕生した。メガグラム (Mg) とメトリックトン (t) は同一の質量を表す単位であり、国際単位系では'''[[SI接頭辞|接頭辞]]付SI単位のメガグラムを'''(優先して)使用することを推奨しているものの、現状では併用を認められているメトリックトンの方が歴史的に長い間使用されてきたため、幅広く認知され今日に至っている。
 
SI併用単位には[[SI接頭]]を付けることができる(時間の単位を除く。)ので<ref>[https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/SI_9th/pdf/SI_9th_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88_r.pdf 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版] [[産業技術総合研究所]]、計量標準総合センター、2020年4月、p.114</ref>、トンについても「キロトン」や「メガトン」のように使うことができる。
 
=== ヤード・ポンド法 ===
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==== TNT換算 ====
{{main|TNT換算}}
[[核爆弾]]の[[核爆発]]の威力 (yield) は[[トリニトロトルエン|TNT]][[火薬]]1 t (1000 [[キログラム|kg]]。「1仏トン」というニュアンス) の爆発力に換算されて表される。TNT火薬の爆発力には幅があるが、便宜的に平均1000 cal{{sub|th}}/g(1[[グラム]]あたり1000熱力学[[カロリー]])とされているので、TNT火薬1 tの爆発力は1 Gcal{{sub|th}} = 4.184 GJ(ギガ[[ジュール]])となる。実際は[[SI接頭]]を付けたキロトン (kt) かメガトン (Mt) が使われることが多い
 
==== その他 ====
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{{GravEngAbs}}
{{Unit of mass.(kg)}}
{{SI units navbox}}