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{{統合文字|樋}}
[[ファイル:Rain gutter.jpg|thumb|240px|right|雨どい<br/>a.軒樋 b.止まり c.集水器 d.エルボ e.呼び樋 f.竪樋 g.合わせ桝]]
[[ファイル:Drainspout,amadoi,katori-city,japan.JPG|thumb|right|150px|銅製の雨どい]]
'''樋、承雷'''<ref>{{Cite book|和書 |title=日本難訓難語大辞典 |year=2007 |publisher=[[遊子館]]}}</ref>(とい)とは、[[屋根|屋根面]]を流れる[[雨水]]を集め地上あるいは[[下水]]に導くための[[装置]]、[[設備]]<ref name="jpo-card-L4">[https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/card/L4.pdf 意匠分類定義カード(L4)] 特許庁</ref>。建築では特に[[雨水]]などの[[液体]]を運ぶのに用いる'''雨どい・雨とい'''のことをいう。「とゆ」「とよ」ともいう<ref>[https://yanekabeya.com/52725/ 雨どいとは - 取り付け必要の意味からトヨやトユの違い]</ref><ref>[https://amatoi.net/column/?p=44 雨樋とは?「とゆ」「とよ」との違いや修理費用、メンテナンス方法などを詳しく紹介]</ref>。
'''樋'''(とい)とは、[[雨水]]などの[[液体]]を運ぶのに用いる[[装置]]、[[設備]]。「とゆ」「とよ」ともいう。[[筒]]状ないしは筒を半分にきったような形状をしている。
 
通常、樋というと、[[屋根]]に降った雨水を集めて流す'''雨どい'''のことをいう。地上に仮設して水を流す筒状の樋は筧(かけい・かけひ)と呼ばれる。「ひ」(=[[樋 (土木)|樋]])とは堤などから排水するための門のことで、「とい」の語は「戸樋(とひ)」のこと、筧はすなわち「[[懸樋]](かけひ)」である。
 
== 樋の種類 ==
* 軒樋(のきとい、のきどい) - 軒下に敷設して屋根からの水を集めて流す役割を担う。eavestrough. eaves spout.
* 竪樋(たてとい、たてどい) - 軒樋によって集められた水を地面に下ろす。縦樋。 drainpipe. downpipe.
* 箱樋(はことい、はこどい) - 軒樋の外観を箱状の覆いで隠したもの。box gutter.
 
==樋受金物==
== 樋の形状 ==
樋は、樋受金物を介して軒先に釘で、または直接打ち込んで固定する。一般住宅用の樋受金物の素材は、鉄製([[めっき#溶融亜鉛めっき|亜鉛メッキ]]仕上げ)が一般的だが、神社仏閣用には[[銅]]製や[[ステンレス]]製も存在する。形状も建築様式に合わせて様々なものがあるが、[[建設物価調査会#建設物価|建設物価]]で取り入れられている種類はウノ首、化粧横打ち、面打ち、打ち込み、かわら横打ち、デンデン、段付き上打ちの7種類。
* 溝型 - 断面形状が略半円弧、U字、倒コの字、V字、逆台形で上面開口となっており溝状のもの<ref name="jpo-card-L4"/>。
* 管型 - 断面形状が管状のもの<ref name="jpo-card-L4"/>。
* 鎖型([[鎖樋]]) - 鎖状のもので竪樋に用いるもの<ref name="jpo-card-L4"/>。鎖部分に水が伝って下へ流れるようになっている。
 
== 樋の構成 ==
[[ファイル:Rain gutter.jpg|thumb|240px|right|雨どい<br/>a.軒樋 b.止まり c.集水器 d.エルボ e.呼び樋 f.竪樋 g.合わせ桝]]
=== 構成部品 ===
* 樋集水器 - 軒樋などの雨水を集めて縦樋に流すためのじょうごや桝<ref name="jpo-card-L4"/>。
* 樋止め - 雨水が樋から流出するのを防止するために樋の先端に取り付けるプレート<ref name="jpo-card-L4"/>。「止まり」ともいう。
* エルボ
* 呼び樋
* 合わせ桝
 
=== 樋受金物 ===
樋は、樋受金物を介して軒先に釘で、または直接打ち込んで固定する。一般住宅用の樋受金物の素材は、鉄製([[めっき#溶融亜鉛めっき|亜鉛メッキ]]仕上げ)が一般的だが、神社仏閣用には[[銅]]製や[[ステンレス]]製も存在する。形状も建築様式に合わせて様々なものがあるが、[[建設物価調査会#建設物価|建設物価]]で取り入れられている種類はウノ首、化粧横打ち、面打ち、打ち込み、かわら横打ち、デンデン、段付き上打ちの7種類。
 
==歴史==
[[ファイル:JapanHomes066 WATER-CONDUCTOR.jpg|サムネイル|竹の樋。明治時代。[[エドワード・モース]]のスケッチ]]
雨どいの歴史について詳細に書かれた文献は無いに等しい<ref>[https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000036085 雨樋の歴史と機能について知りたい]</ref>。
 
現存する最古のものは[[東大寺]][[三月堂]]の物と言われている<ref>[https://sumai.panasonic.jp/amatoi/naruhodo/history1_1.html 雨といの歴史 雨といのはじまり(奈良時代~)1]</ref>。確認できる最古の文献は平安時代の書物『[[大鏡]]』の「花山院家造り」にある「あわいに“ひ”をかけて涼し」という一節<ref>[http://sumai.panasonic.jp/amatoi/naruhodo/history1_1.html 雨といの歴史 雨といのはじまり(奈良時代~)1]</ref>。一般に広く普及しだしたのは[[江戸時代]]の[[享保]]の頃で、防火のために幕府から瓦屋根が奨励されるに伴い建物の部材保護を目的で使用されることが多くなった<ref>[https://sumai.panasonic.jp/amatoi/naruhodo/history2.html 雨といなるほど大百科]</ref>。この頃の素材は木や竹であった<ref>[http://sumai.panasonic.jp/amatoi/naruhodo/history2.html 雨といの歴史 雨といの普及(江戸時代~)]</ref>。[[明治時代]]には[[トタン]]や[[ブリキ]]製が多くなる。[[戦後]]から[[高度成長]]期には[[プラスチック]]([[塩化ビニール]])製が発展し形状や大きさの幅も増えてきた<ref>[http://sumai.panasonic.jp/amatoi/naruhodo/history4_1.html 雨といの歴史 塩ビ雨といの登場(昭和30年代~)1]</ref><ref>[https://saida-kk.co.jp/anamaorekisi/ 雨樋の歴史]</ref>。
 
==付属==
軒樋の上面に半弧形状の樹脂製の網を被せて固定し、落ち葉による詰まりを防止するものがある<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.usfa.fema.gov/current_events/051120.html|title=のきとい落ち葉防止ネット 米国消防アドミニストレーション|accessdate=2020-05-15}}</ref>。
 
== 出典 ==
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[雨|雨水]]
* [[天水桶]]
* [[ガーゴイル]]
*
*[[雨落ち]]
 
==外部リンク==
{{DEFAULTSORT:とい}}
{{commonscat|Drain pipes}}
*[http://sumai.panasonic.jp/amatoi/naruhodo/ 雨といなるほど大百科] - Panasonic
 
{{屋根}}
{{Tech-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:とい}}
[[Category:排水設備]]
[[Category:竹器]]
 
[[ar:مزراب]]
[[bg:Улук]]
[[br:Noed]]
[[da:Tagrende]]
[[de:Dachrinne]]
[[en:Rain gutter]]
[[es:Canalón]]
[[fi:Räystäskouru]]
[[fr:Gouttière (architecture)]]
[[it:Grondaia]]
[[ksh:Dachkall]]
[[li:Kanjel (daakgaot)]]
[[nl:Dakgoot]]
[[pl:Rynna]]
[[pt:Calha]]
[[ru:Водосточный жёлоб]]
[[scn:Grunna]]
[[sco:Rone]]
[[sv:Hängränna]]
[[uk:Ринва]]
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