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'''ラントクロイツァー P1500P.1500 モンスター'''([[ドイツ語|独]]:Landkreuzer P1500P.1500 Monster ランドクルーザーP1500P.1500モンスター)は[[第二次世界大戦|第二次大戦]]中に[[ナチス・ドイツ|ドイツ]]で計画された[[超重戦車]]である。
 
このP1500 P.1500モンスターは[[ナチス・ドイツ]]が[[第二次世界大戦]]中に構想した超重戦車でナチスドイツの極端な戦車設計の最終点に位置する計画上の巨大戦車としては重量1000 t 1,000tの[[ラーテ]]が知られているがモンスターはそれを更に上回っており重量約1,500トン全長42m、42m、全幅18m、18m、高さ7mである搭載される大砲は80cm列車砲[[80cm列車砲|グスタフ]]及び[[80cm列車砲|ドーラ]]の搭載している80cm砲でありその大きさから砲を旋回させることは出来ず自走砲として固定搭載を予定したとされる鈍重かつ大サイズの型であるため走行可能な場所が制限されるだけでなく他の戦車の生産力に影響を及ぼすことなどから構想のみで終わった。
 
== 構想 ==
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== 目的 ==
この「陸上巡洋艦」は、クルップ社の製作した口径800mmの[[80cm列車砲|シュヴェラー・グスタフ]]砲を搭載するための自走プラットフォームとして設計された。シュヴェラー・グスタフ砲は、第二次大戦の実戦で発砲されたものとしては最大の砲熕兵装である。この砲は強固に防御された目標を攻撃するために設計され、射出する7tの弾頭は最大射程が37kmに達した。当時のドイツは、この砲を搭載した80cm列車砲[[80cm列車砲|グスタフ]]及び[[80cm列車砲|ドーラ]]を実際に建造し運用したが、列車砲はその名の通り列車に砲を搭載した兵器であるため、線路がある場所でしか運用できないという致命的な欠点があった。この事例を踏まえ、線路が無くても運用ができる、謂わば『自走型列車砲』としてモンスターの計画が立案されたのである。
 
== 仕様 ==
[[File:80cm_Gustav_shell.jpg|thumb|left|200px|重グスタフ用の口径800mm砲弾隣はロシアの戦車[[T-34]]]]
モンスターの全長は42mと想定され全重は1,500t、250mm500t、250mmの車体前面装甲を持ち、MAN、MAN社製の4基のUボート(潜水艦)用ディーゼルエンジンを4基装備し搭乗員は100名以上を必要とした
 
主兵装は800mm ドーラ/シュベーラー グスタフ K (E) 列車砲である副兵装として2基の[[15cm sFH 18]]重榴弾砲および口径15mmの[[MG 151 機関砲]]多数を装備した
 
設計案では旋回砲塔や搭乗員を保護する密閉構造は設けられず戦車よりも自走砲に似ていた運用方法は原型となった80cm列車砲や60cm自走臼砲カールと同様だったつまりこの戦車は直射による砲撃で敵と交戦することは想定しておらず砲弾を後方から戦場へ投射する、いわゆる火力支援要員とて運用され
 
== 問題点 ==
より規模の小さい全重188tの[[マウス (戦車)|超重戦車マウス]]の開発でこの種の巨大車輛が抱える問題が明確となった例えばこれらの戦車が道路を破壊すること橋梁を通過できないこと道路または鉄道による戦略的な輸送が難しいことである車輛が巨大化するほど問題の克服はより困難なものとなった
 
マウスの開発過程ではその自走方法の問題も明らかになり試作車輛は目標とされた速度条件を満たせなかったこれはP .1500のようなさらに巨大な戦車はより鈍重になることを意味したまた巨大な図体のために連合軍航空機の格好の標的となることも予想された。
 
== 関連項目 ==