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| maximum_credit= 3,000HKD
| automatic_recharge= あり
| technology_1= [[FeliCa]], [[近距離無線通信|NFC]]
| manager= Octopus Cards Limited
| homepage= {{URL|http://www.octopuscards.com}}
}}
[[画像:Octopus Add Value Machine 2017.jpg|150pxthumb|250px|thumb|入金機]]
[[画像:WuKaiShaStation-TicketMachines.png|250px|thumb|250px|入金機]]
[[画像:Octopus minibus.jpg|250px|thumb|250px|ミニバスのオクトパス読取機]]
[[画像:Octopus McDonalds Central.jpg|250px|thumb|250px|[[マクドナルド]]のオクトパス読取機]]
'''八達通'''(オクトパス、はったつつう、バッダットン)とは、[[中華人民共和国]][[香港|香港特別行政区]]の公共交通機関の[[乗車カード]]などに使用できる[[電子決済]]手段である。[[英語]]での名称は[[タコ]]を意味する {{en|Octopus}} である。以下では便宜的に「[[オクトパス]]」の呼称を用いている。
 
オクトパスは[[香港返還]]直後の[[1997年]][[9月]]に正式に導入され、[[非接触型決済]]システムの先駆けである[[ソニー]]が開発した非接触型[[ICカード]]規格「'''[[FeliCa]]'''」(フェリカ)を世界で初めて採用した<ref>{{Cite web |和書|url=https://pipitchoice.jp/contactless-payment/ |title=コンタクトレス決済とは?世界各国での普及状況まとめ |publisher=ピピッとチョイス |accessdate=2019-09-13}}</ref><ref>{{citeCite press release | 和書 | url = http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200510/05-055/index.html | title = Sony Japan ソニーの非接触ICカード技術 FeliCa(フェリカ) ICチップの累計出荷100,000,000個を達成 | publisher = [[ソニー]] | date = 2005-10-19 | accessdate = 2017-05-14 }}</ref>。
 
== 主な特色 ==
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オクトパスは、市中の地下鉄([[香港MTR|MTR]])、バス(巴士)、緑色、一部の赤色ミニバス(小巴)、[[香港トラム]](路面電車)、[[ライトレール]]([[軽鉄]])、[[スターフェリー]]などの[[フェリー]]路線(渡輪)、[[ケーブルカー]](山頂纜車、ピークトラム)など、タクシーを除く多くの主要交通機関で使用できる。また、交通機関の他に[[電子マネー]]として[[コンビニエンスストア]](便利店)、コーヒーショップ、[[レストラン]]、[[自動販売機]]、証明写真撮影機、[[公衆電話]]などの様々な施設で利用できる。また、[[深圳市]]や[[マカオ]]の一部商店でも使用することが出来る。為替レートについては、[[人民元]](深圳)は店舗が個別に設定したレート、[[マカオ・パタカ]]については等価となっている。
 
発行は、香港のOctopus Cards Limited(八達通卡有限公司)が請け負う。[[2018年]]時点で現在では香港人口の5倍である3300万枚程が発行され、16歳から65歳までの香港人口の100%近くが利用しておりいる<ref name="ourservices">{{cite web|title=Our Services|url=http://www.octopus.com.hk/en/corporate/about-octopus/profile/services/index.html|publisher=Octopus Cards Limited|accessdate=1 March 2018}}</ref>。しかし、日常生活に浸透しているあまり当局が個人の追跡に利用できることから<ref>実際に、[[香港警察]]がバス会社からデモ当日の利用者のICカード情報を裁判所を通じて押収したと報道されている。</ref>、[[2019年-2020年香港民主化デモ]]参加者など[[香港政府]]の統制を嫌う一部の香港市民によって現金での乗車券購入も起きている<ref>{{citeCite web|和書|title=香港デモ、参加者は「デジタル断ち」 当局の追跡警戒 「新疆化」恐れる声も |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3230038|website=[[AFPBB]]|accessdate=2019-09-13|date=2019-06-14}}</ref>。
 
=== バスの料金システム ===
香港のバス(巴士)やトラム(電車)に備えられている[[運賃箱]]には、原則として両替や釣銭の機能は付いていない(ただし赤色のミニバス(小巴)では、額紙幣であれば運転手が直接釣銭を手渡してくれる)。
 
バスにおいては、終着地に近づくにつれて[[運賃]]が下がって行く「変動制運賃」になっている路線が多く、同じ区間を通るバスでも路線によって運賃が違う場合が多い。
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*標準的なオクトパスには、大人(150[[香港ドル]])、子供(70香港ドル)、高齢者(70香港ドル)のカードと、パーソナライズド・カード(個人情報が入るカード、100香港ドル)がある。カードは[[メビウスの帯]]の[[デザイン]]となっており、種類によって色が異なる。有効期間は最終増額から3年間となっている。パーソナライズド・カードには、所有者の名前、また必要ならば[[証明写真]]が印刷され、記録されている年齢の情報によって、大人、子供、高齢者の区別がされ、また学生カードにすることもできる。
*パーソナライズド・カードは30日以内に発行される。これらのカードの[[デポジット]](保証額)は50香港ドルで購入額に含まれており、返却時に未使用額と共に返還される。パーソナライズド・カードの場合は、別途20香港ドルの返還されない手数料が購入額に含まれる。いずれのカードも、発行3ヶ月以内の返却は9香港ドルの手数料が必要。販売は地下鉄および鉄道の各駅の有人切符販売所や案内所、フェリー乗り場、市中のコンビニエンスストア等で行っている。また、腕時計やキーホルダーにICチップが内蔵されているものも販売されている。
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*また上記に加え、旅行者向けとして「エアポート・エクスプレス・ツーリスト・オクトパス」 ({{en|Airport Express Tourist Octopus}}) がある。これは滞在期間が14日間以内の旅行者のみ利用できる。有効期間は購入日から180日間となっている。これには2種類あり、[[香港国際空港]]の機場駅と各地を結ぶ[[機場快線|エアポート・エクスプレス(機場快線)]]に1回乗車できる250香港ドルのカード、および2回乗車できる350香港ドルのカードがある。これらのカードには、地下鉄線であるMTRに3日間<ref>正確には「エアポート・エクスプレスの(初回)改札を受けた時点から72時間目にあたる日の終電まで」と定められているので、足かけ4日間無料となるケースも多い</ref>無料で乗車できる特典がある。デポジットはそれぞれ50香港ドルで、返却ができる。なお機場駅には改札が無く、改札がある駅で乗り降りする際の精算となる。
 
*上記の「エアポート・エクスプレス・ツーリスト・オクトパス」({{zh|機場快綫旅遊票}})は[[香港MTR|香港港鐵]]の鉄道路線でフリーパスとなるが、以下の路線や駅ではエリアの対象外となり、利用の際は乗車駅からの運賃が必要となる。(なお、下記の駅でも入場は可能だが、下車の際に下車駅までの運賃必要)
**[[機場快線]]の全駅
**[[東鉄線]]の[[馬場駅 (香港)|馬場]]・[[羅湖駅 (香港)|羅湖]]・[[落馬洲駅|落馬洲]]の各駅
**[[軽鉄 (香港)|香港軽鉄]]の全駅
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== 使用方法 ==
[[File:Octopus reader on KMB bus.JPG|thumb|250px|バスのオクトパス読取機]]
[[画像:OctopusReaderGate.jpg|thumb|250px|地下鉄の自動改札機]]
オクトパスには[[集積回路|IC]][[チップ]]が搭載されており、鉄道の[[自動改札機]]では、設置されたセンサーにかざす事で通過できる。センサーによる読み取りは、革のかばんやハンドバッグなどの厚めの干渉物を通しても可能である。入場([[改札]])時には入場記録が書き込まれ、出場([[集札]])時に運賃全額が差し引かれる。
 
バス利用時は乗車時に、トラム利用時は降車時に、運賃全額が差し引かれる。しかし、一部のバス系統は短距離乗車割引がある。その場合は、降車前にもう一度センサーをかざすと、割引金額がカードに戻す。電子マネーとして使用する時もチャージされた金額から、購入した商品あるいはサービスの金額が差し引かれる。金額が使用中に不足する場合は、デポジットの有無に関わらず、残額がマイナス35香港ドルを下回らない場合であれば差し引くことができる。残額が0またはマイナスとなった場合は、チャージして残額がプラスとなるまで支払いはできなくなる。
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== 関連項目 ==
{{ICカード乗車券|co=[[{{仮リンク|Octopus Cards Limited]]|en|Octopus Cards Limited}}|index=はつたつつう}}
 
* [[悠遊カード]]
 
* [[WeChat|微信支付]]
* [[Alipay|支付宝]]
* [[中国銀聯]]
* [[香港関係記事の一覧]]
* [[香港MTR|MTR (Mass Transit Railway, 香港鐵路)]]