「アイランド型カッター」の版間の差分

|{{Infobox 艦級
|名称=アイランド型カッター

|同型艦建造数=49隻

|前級=[[:en:USCG Point class cutter|ポイント型]]/[[:en:Cape class patrol boat|ケープ型]]

'''アイランド級型カッター'''（{{Lang-en|Island class cutter}}）は、[[アメリカ沿岸警備隊]]の[[カッター (船)|カッター]]。公称船型は''110フィート級''（WPB 110' class）。

本級は、従来使用されてきた[[:en:CapeUSCG Point class patrol boatcutter|9582フィート級カッター（ケープポイント型）]]および[[:en:USCG PointCape class cutterpatrol boat|8295フィート級カッター（ポイントケープ型）]]を更新するために開発された。コストを削減するため、設計は[[VT グループ]]の既存の巡視艇に基づいている。平甲板船型で、船体は鋼製、上部構造物はアルミニウム合金製とされており、荒天時の運用で安定性を確保するために[[フィンスタビライザー]]が装備されている。ただし就役当初は、荒天時の運用で船体に亀裂が入るという問題があり、WPB-1317以降では船首部が強化された。船首部未強化のWPB-1301〜1316はAシリーズと称されており、また、船首部強化済みのうち、機関が[[:en:Paxman-Valenta|パクスマン-バレンタ]] 16 CMであるものをBシリーズ、[[キャタピラー (企業)|キャタピラー]]3304TであるものをCシリーズと称する。

本型は、主兵装として、[[Mk 38 25 mm 機関砲|Mk.38 25mm単装機関砲]]を1基搭載する。これは、人力装操砲の単装型マウントに、25mm×137弾を使用する[[チェーンガン]]である[[M242 ブッシュマスター]]を搭載したもので、[[アメリカ海軍]]や沿岸警備隊の艦艇に広く搭載されているものであるが、発展型のMk.38 mod.2や[[海上保安庁]]の[[M61 バルカン|20mm]][[RFS]]のような遠隔操作・FCS連接型の機関砲システムに比べると、射撃精度の点では大きく劣る。