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{{基礎情報 新聞
| 名称 = 中国時報
| 画像 = [[ファイル:China Times Building on Bangka Blvd. 20050119.jpg|250px]]
| 説明 = 中国時報本社ビル
| タイプ = 日刊
| サイズ = [[ブランケット判]]
| 事業者 = 中国時報文化事業股份有限公司
| 本社 = {{TWN}}[[台北市]][[万華区]]大理街132号
| 代表者 = [[蔡衍明]]([[役員 (会社)#董事長|董事長]])
| 編集者 =
| 創刊 = [[1950年]]<br />現題号は[[1968年]][[9月1日]]から
| 廃刊 =
| 前身 = 徴信新聞、徴信新聞報
値段 NT.(| 1部 = 10[[ニュー台湾ドル)10|台湾]]
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| 言語 = [[中国語]]([[繁体字]])
| 発行数 =
ウェブ| 公式サイト = http://www.chinatimes.com  http://news.chinatimes.com
}}
{{中華圏の事物
|タイトル=中国時報
[[zh:|繁体字=中國時報]]
|簡体字=中国时报
|ピン音=Zhōngguó Shíbào
|注音符号=ㄓㄨㄥ ㄍㄨㄛˊ ㄕˊ ㄅㄠˋ
|カタカナ=チュンクオ シーパオ
[[en:|英文=China Times]]
}}
 
'''中国時報'''(ちゅうごくじほう)は、[[中華民国]]([[台湾]])で発行される[[繁体字]][[中国語]]の[[逐次刊行物#日刊|日刊]][[新聞]]。現在本社は[[台北市]][[万華区]]に位置し、『[[聯合報]]』、『[[自由時報]]』、『[[蘋果日報 (台湾)|蘋果日報]]』と並び「四大報(四大紙)」と称され、台湾を代表する新聞としての地位を確立している。ブランケット判で、1部10[[ニュー台湾ドル|元]]。公称部数は100万部({{lang|en|World Association of Newspapers. [http://www.wan-press.org/article2825.html WAN - World’s 100 Largest Newspapers]}})。[[世新大学]]の実施した世論調査によると、台湾で4番目に読まれる新聞とされる([http://cc.shu.edu.tw/~cjc/downloads/news/2012comdata1011128.pdf 世新大學傳播媒體資料庫-2012媒體風雲排行榜])。政権交代以降は[[泛藍連盟|泛藍]]寄り、親中的な論調と評される<ref name="Kotobank">{{Kotobank|中国時報|[[日本大百科全書]]}}</ref>。過去、民主化運動を支持するなど、一定程度リベラルな傾向があるとされてきた。[[中国新聞社 (中華人民共和国)|中国新聞社]]とニュース配信契約を結んでいる。
== 中國時報(China Times) ==
ジャンル 日刊
所属 中國時報系グループ
編集長 王健壯
創刊者 余紀忠
創刊年 1950年:《徵信新聞》創刊
1968年:《中國時報》に変名
政治立場 ブルー(親中派、親“統一”派)傾向
使用言語 中国語繁体語
値段 NT.(ニュー台湾ドル)10元
總部 中華民國台湾台北市
発行部数 百万(2006年)
ウェブサイト http://www.chinatimes.com  http://news.chinatimes.com
 '''中國時報'''(発音:Zhōngguó Shíbào、ちゅうごくじほう:英語名:China Times)は台湾における主要の「四大報」(4大新聞紙)の一つである。その前身は1950年に発行された『徴信新聞』であり、当時の主要内容は物価指数に関する内容であった。
 1960年1月1日に『徴信新聞報』と改称し総合紙となり、1968年3月29日にはアジア初のカラー印刷を導入した新聞となった。1968年9月1日に『中国時報』と改称した。現在本社は台北市万華区に位置し、『[[聯合報]]』と同様に(かつては『二大紙』と呼ばれた)戒厳時期には台湾を代表する新聞としての地位を確立していた。しかし、1987年戒厳令解除にともない、マス・メディアの競争白熱化となったため、近年はつい他紙にぬかれた。2006年の調査によると、『中国時報』の閲読率 は8.7%で、『[[自由時報]]』(16.3%)、『[[蘋果日報]]』(発音:Ping-Guo RiBao;英文名:Apple Daily、アップルデイリー)(13.5%)、『聯合報』(9.6%)の順で第4大報のランクを位置付けられている。(ランクが変わってきても「四大報」の一つと称されている。)
 
== 歴史 ==
 当紙の創始者は余紀忠であり、2002年に死去した後は、次男の余建新が継ぎ、長女の余範英が副董事長を務めている。現社長は林聖芬、総経理は黄肇松、編集長は王健壮。『中国時報』は『[[工商時報]]』、『[[美洲中国時報]]』、『[[中時晩報]]』、『[[時報周刊]]』、『[[中時電子報]]』などのメディアを設立し、また衛星・ケーブルテレビ局[[中天電視]]を傘下に収め総合メディア企業として発展し、傘下の時報出版は台湾で最初に株式公開を実現した出版社である。この他に時報文教基金会、時報文化基金会、華英基金会等の公益機構も保有している。
前身は[[中国国民党]]中央常務委員[[余紀忠]]により[[1950年]]に創刊された『徴信新聞』。当時の主要内容は物価指数に関するものであった。[[1960年]]1月1日に題号を『徴信新聞報』として総合紙となった。[[1968年]]3月29日には台湾の新聞として初めてカラー印刷を導入し<!-- アジア初かは要検証。 香港『天天日報』などとの比較が必要。 -->、同年9月1日に現在の『中国時報』に改題した。新聞発行の統制が行われていた1980年代までは、『聯合報』とあわせて二大紙、『[[中央日報 (機関紙)|中央日報]]』を加えて三大紙と称された。
 
 『中国時報』は『[[工商時報]]』、『美洲中国時報』、『[[中時晩報]]』、『時報周刊』、『中時電子報』などのメディアを設立し、衛星・ケーブルテレビ局[[中天電視]]を傘下に収め総合メディア企業として発展した。傘下の[[時報出版]]は台湾で最初に株式公開を実現した出版社である。このほかに時報文教基金会、時報文化基金会、華英基金会などの公益団体も保有している。<!-- 『中国時報』グループにはかつて[[香港]]で発行された『[[香港時報]]』があった。『工商日報』が停刊になると香港唯一の右派・親台湾派新聞として発行を続けていた。 ←香港時報と中国時報に、直接的な関係はない。[[:zh:中國時報]] 2010年8月24日 (二) 14:21、[[:zh:香港時報]]参照。 -->
 『中国時報』は、半世紀にわたる歴史の中でその報道内容によりしばしば政府と衝突した。蒋経国率いる国民党政府とは、1984年の[[江南事件]](蒋経国に批判的な伝記を執筆した米国籍華人ジャーナリストが殺害された事件)により『美洲中国時報』が休刊した際に決裂した。
 
 2000『中国時報』は、しばしば政府と衝突した。[[蔣経国]]政権とは、[[1984]]の[[江南事件]](蔣経国に批判的な伝記を執筆した米国籍華人ジャーナリストが殺害された事件)により『美洲中国時報』が休刊した際に決裂した。[[民党]]が政権を獲得すると名誉毀損で[[陳水扁]]に告訴されそうになり、また同系列の『[[中時晩報]](夕刊紙)は検察の捜査を受けている。(2005年、『中時晩報』は経営困難のため停刊した)
 [『[[読売新聞]]』]をモデルに異業種・異分野への参入を進めている。代表例が時報広告賞であり、中国語広告界で最も歴史の長い広告賞を実施している。また時報資訊によるデータベース事業、プロ野球球団[[時報鷹]](野球賭博事件に関係し解散)、読売旅行社と協力関係にある時報旅行社などがある。また『中国時報』は1990年代から大型展覧会を実施している。
 
 [[2005年]]12月24日、中国時報グループのコントロール下にある香港の投資会社を通じて、それまで[[中国国民党]]の傘下にあった地上波テレビ局[[中国電視公司]]、ラジオ局[[中国広播公司]]、映画会社[[中央電影公司]](それぞれ中視・中広・中影と略称し「三中」と総称する)を買収、既に買収済みの[[中天電視]]とあわせ、放送・映像メディアでも台湾国内で大きな有数の影響力をもつメディアグループを形成している。2008年、食品大手・旺旺集団を率いる台湾一の富豪である蔡衍明がオーナーとなり、翌2009年正式に統合発足した「旺旺中時集団」の傘下に入た。蔡衍明は[[親中]]派で知られ、買収以降は中国寄りの論調が増えたと指摘されおり<ref name="Kotobank"/>、その現状に反発して、辞める記者が相次いでいる。また、同様にメディアの中国寄りを憂慮する市民が、デモを展開している<ref>{{Cite news |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130113/k10014776581000.html |title=台湾でデモ メディアへの中国影響懸念 |newspaper = [[日本放送協会|NHK]] |date=2013-1-13 |accessdate=2013-1-13}}</ref>
 
==外部リンク==
[[2016年中華民国総統選挙|2016年総統選]]勝利した[[蔡英文]]は「[[九二共識]]」を認めない旨を表明し、対する圧力として[[中華人民共和国国務院|中国政府]]は訪台中国人観光客を減らす方針を明らかにすると、『中国時報』は、蔡英文政権を批判して次のような報道を行った<ref name="朝日新聞0729"/>。「[[鳳梨酥|パイナップルケーキ]]の年間生産額は約200億台湾元であるが、現在、店頭では売り上げが2割強減少しており、通年換算では40億から50億台湾元の減少となる見通しである。通常、[[土産|手土産]]はツアー最終日の前日に台北地域で購入されるため、影響は主に[[台北市|台北]]とその周辺地域に集中するだろう。欧米客で穴埋めしようにも、欧米人はパイナップルケーキを好まないため無用な努力だ」。しかし報道後、台湾の[[ネチズン]]が[[経済部 (中華民国)|経済部]]の統計資料を調査したうえで、次のような指摘を行った<ref name="朝日新聞0729"/>。「台湾全体のすべての[[ベーカリー|ベーカリー業界]]を合わせても年間売り上げは240億台湾元なのに、パイナップルケーキの年間生産額が200億元? [[中華まん|肉まん]]、[[饅頭 (中国)|マントウ]]、[[パン]]、[[クッキー]]、[[太陽餅]]など、数えきれない種類の商品があるなかで、パイナップルケーキの比重がそんなに大きいか? (中略)経済部のデータを調べる奴なんかいないから騙せるとでも思ったの?」、[[PTT (台湾)|PTT]]に書き込まれたこの文章は、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]で瞬く間に拡散され、[[マスメディア|メディア]]で引用されて、台湾社会では、中国の圧力に対する草の根の抗議が起こった<ref name="朝日新聞0729">{{Cite news|author=|url=https://book.asahi.com/jinbun/article/14405274|title=パイナップルケーキ論争 台湾のネット民は、中国をどう「論破」したか?|newspaper=[[朝日新聞]]|publisher=|date=2021-07-29|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210729024939/https://book.asahi.com/jinbun/article/14405274|archivedate=2021-07-29}}</ref>。
*[http://news.chinatimes.com/ 中時電子報]
 
[[Category:中国語の新聞|ちゆうこくしほう]]
== 事業展開 ==
[[Category:台湾の新聞|ちゆうこくしほう]]
 [『[[読売新聞]]』]をモデルに異業種・異分野への参入を進めている。代表例が[[時報広告賞]]であり、中国語広告界で最も歴史の長い広告賞を実施していである。また時報資訊による[[データベース]]事業、[[中華職業棒球聯盟|プロ野球]]球団[[時報イーグルス|時報鷹]]野球賭博「[[黒鷹事件]]」と呼ばれる[[八百長]]事件<!-- 中文版「職棒簽賭案」英語版“a betting scandal” -->に関係し解散)、[[読売旅行社]]と協力関係にある[[時報旅行社]]などがある。また『中国時報』は1990年代から大型展覧会を実施している。
[[en:China Times]]
 
[[zh:中國時報]]
== 関連項目 ==
* [[時報イーグルス]]
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
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== 外部リンク ==
* [http://newswww.chinatimes.com/ 中時電子報]
* [https://www.youtube.com/user/ChinaTimes 中時電子報Youtube公式チャンネル]
 
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[[Category:中国語の新聞|ちゆうこくしほう]]
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