「民主党 (韓国 1995-1997)」の版間の差分

'''民主党'''（みんしゅとう）は1995年当時、[[大韓民国|韓国]]の最大[[野党]]「[[民主党 (韓国 1991-1995)|民主党]]」が金大中の政界復帰と新党創党で分裂後、改革新党と統合して結成された統合民主党（통합민주당）が翌1996年6月に「民主党」に党名改称した[[大韓民国の政党|韓国]]の[[政党]]である。尚、[[李明博]][[政権]]の野党第一1党である[[民主党 (韓国 2008-2011)|民主党]]とは直接の関係はない（但し、一部政治家は2009年現在の民主党にも参加している）。▼

== 概要説 ==▼

[[1992年]][[12月]]の[[1992年大韓民国大統領選挙|大統領選挙]]に敗れ政界を引退した[[金大中]]が、[[1995年]][[7月18日]]に政界復帰を宣言した後、民主党内から自派系（東橋洞系）議員53名を離党させて[[新政治国民会議]]（国民会議）を創党したため、民主党は[[野党]]第一1党の座から転落した。その後、民主党に留まった[[李基澤]]や[[李哲]]、[[盧武鉉]]を初めとするメンバーが[[改革新党]]（[[市民活動|市民運動]]家や[[在野]]人士、旧[[民衆党 (1990)|民衆党]]人士が中心となって同年11月27日に結成）と、[[12月4日]]に統合を宣言して「'''統合民主党'''」（略称：民主党）を発足させた。▼

[[1996年]][[4月]]の第15代総選挙では、[[市民運動]]出身者を多数擁立し「[[三金]]（金泳三・金大中・[[金鍾泌]]）政治の打破」を掲げて戦ったものの、強い支持基盤を持っていないことが災いして地域区で9議席、全国区を含めても15議席を獲得するのに留まり、[[院内交渉団体]]の資格（20議席以上）すら失う惨敗を喫した。選挙後に数名の議員が離党し、第15代国会開院（5月30日）時には12名となった。そして、6月4日の臨時党大会で党名を「'''民主党'''」に変更し、党機構を集団指導体制から総裁を中心とする単一指導体制に改め、李基澤を総裁に選出した<ref>大韓民國國會事務處編『大韓民國國會60年史』大韓民國國會事務處、734頁 3. {{lang|ko|정당활동}}（政党活動） 1) {{lang|ko|주요 정당}}（主要政党）より</ref><ref>[[アジア経済研究所]]編『[[アジア動向年報]]（1997年版）』アジア経済研究所、重要日誌「韓国　1996年」より</ref>。▼

[[1997年]]7月24日に行われた国会議員補欠選挙（浦項市）に出馬して敗北した李基澤が党総裁を辞任（8月4日）後、8月28日に行われた第4次党大会で[[趙淳]][[ソウル特別市長|ソウル市長]]を党総裁に選出した。そして9月11日の臨時党大会で同年12月に行われる[[1997年大韓民国大統領選挙|大統領選挙]]の候補者に趙淳総裁を選出したが、[[三金]]政治清算と経済再生を名目に当時の[[与党]]である'''[[新韓国党]]'''と合同して11月21日に「'''[[自由韓国党|ハンナラ党]]'''」を結成し、解体された。なお、盧武鉉や金元基など一部の政治家は国民会議に合流した。▼