「嘉永」の版間の差分

▲== 嘉永期におきた出来事 ==

▲安政伊賀地震、[[安政東海地震]]、[[安政南海地震]]は嘉永期の[[地震]]で本来「嘉永の大地震」であるが<ref>{{PDFlink|[https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin1948/22/3/22_3_253/_pdf 湯村哲男(1969)]}} 湯村哲男(1969): 本邦における被害地震の日本暦について, 地震, 第2輯, '''22''', pp.253-255.</ref>、これらの地震や[[黒船来航]]、[[内裏]]炎上などの災異が多発したことにより同年中にも安政へ[[改元]]されたため、嘉永7年を安政元年と解釈し「安政」を冠して呼ばれる<ref>{{PDFlink|[https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin1948/23/4/23_4_335/_pdf 神田茂(1970)]}} 神田茂(1970): 本邦における被害地震の日本暦の改元について, 地震, 第2輯, '''23''', pp.335-336.</ref>。

▲* 嘉永6年（[[1853年]]）

▲** [[2月2日 (旧暦)|2月2日]]（[[3月11日]]）： [[小田原地震]]。[[小田原城]]大破、[[小田原藩|小田原]]で大被害。

▲** [[6月3日 (旧暦)|6月3日]]（[[7月8日]]）： アメリカの[[東インド艦隊 (アメリカ海軍)|東インド艦隊]][[マシュー・ペリー|ペリー]]提督が4隻の[[黒船]]率いて[[浦賀]]沖に到着。

▲** [[7月18日 (旧暦)|7月18日]]（[[8月22日]]）： ロシア大使[[プチャーチン]]、開国通商を求めて長崎に来航。

▲** [[江戸幕府]]（[[老中]]首座[[阿部正弘]]）、[[朝廷]]を始め[[外様大名]]や市井を含む諸侯有司に対しペリーの開国通商要求に対する対応策を下問。

▲** 江戸幕府、英語・米国情報・造船・操船・測量の生の知識を得るため、[[中濱萬次郎]]（ジョン万次郎）を招聘して直参旗本の身分を与え、江川英龍の配下とし、軍艦教授所教授に任命。

▲** ペリー来航を期に[[品川]]に砲台を築く工事を開始、翌年に完成。[[お台場]]と呼ばれる。

▲* 嘉永7年（[[1854年]]）

▲** [[1月24日 (旧暦)|1月24日]]（[[2月21日]]）： [[一朱銀]]を通用開始。お台場銀とも呼ばれる。

▲** [[3月3日 (旧暦)|3月3日]]（[[3月31日]]）： '''[[日米和親条約]]'''締結。

▲** [[4月6日 (旧暦)|4月6日]]： 京都大火（御所焼け）。

▲** [[6月15日 (旧暦)|6月15日]]（[[7月9日]]）： [[伊賀上野地震]]（安政伊賀地震）。

▲** [[11月4日 (旧暦)|11月4日]]（[[12月23日]]）： [[安政東海地震]]（[[東南海地震]]含む）。

▲** [[11月7日 (旧暦)|11月7日]]（[[12月26日]]）： [[豊予海峡]]で地震。

▲=== 死去 ===

▲* 嘉永元年（[[1848年]]）： [[土生玄碩]]（享年86）、[[八重崎検校]]

▲* 嘉永2年（[[1848年]]）： [[葛飾北斎]]（享年89）

▲* 嘉永3年（[[1850年]]）： [[高野長英]]（享年46）、[[国定忠治]]（享年41）

▲* 嘉永4年（[[1851年]]）： [[水野忠邦]]（享年57）

▲* 嘉永6年（[[1853年]]）： [[徳川家慶]]（享年60）

▲* 嘉永7年（[[1854年]]）： [[永樂保全]]（享年60）