「フレデリック・ウィレム・デクラーク」の版間の差分

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{{別人|x1=[[横浜キヤノンイーグルス]]でプレイする南アフリカ出身のラグビー選手|ファフ・デ・クラーク}}
{{大統領
| 人名 = フレデリック・ウィレム・デクラーク
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{{thumbnail:ノーベル賞受賞者|1993年|ノーベル平和賞|アパルトヘイトの廃止}}
{{thumbnail:end}}
'''フレデリック・ウィレム・デクラーク'''({{Lang-af|'''Frederik Willem de Klerk'''}} {{IPA-af|ˈfriədərək ˈvələm də ˈklɛrk|}}、[[1936年]][[3月18日]] - [[2021年]][[11月11日]]<ref>{{Cite news|title=F・デクラーク氏死去、85歳 白人最後の南ア大統領、ノーベル平和賞|newspaper=時事ドットコム|date=2021-11-11|agency=時事通信社|archive-date=2022-09-28|archive-url=httphttps://web.archive.org/web/20220927161745/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021111101124&g=int|access-date=2022-09-28|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021111101124&g=int}}</ref>)は、[[南アフリカ共和国]]の[[政治家]]。
 
「デクラーク」は英語読みで、[[アフリカーンス語]]では「デクレルク」と発音する。
 
[[南アフリカの大統領|大統領]](第7代)、副大統領([[アパルトヘイト]]廃止後初代)、[[国民議会 (南アフリカ)|下院議員]]、[[国民党 (南アフリカ)|国民党]][[党首]](第7代)を務める。[[アパルトヘイト]]体制の解体、アパルトヘイト関係法の廃止に大きな役割を果たした。20222023年現在、[[サハラ砂漠]]以南のアフリカ大陸諸国で正式に大統領に就任した最後の白人である{{Efn2|ただし、2014年10月から約3ヶ月間、[[ザンビア]]で白人の{{仮リンク|ガイ・スコット|en|Guy Scott}}副大統領が[[マイケル・サタ]]大統領死去に伴い、暫定大統領に就任した例はある<ref>{{Cite news | url=http://www.cnn.co.jp/world/35055909.html | title=ザンビア大統領死去、白人のスコット氏が暫定大統領に | work=CNN.co.jp | publisher=[[CNN (アメリカの放送局)|CNN]] | date=2014-10-30 | accessdate=2015-09-22}}</ref>。また[[アフリカ州]]に属する島国を含めると、[[セーシェル]]大統領の[[フランス=アルベール・ルネ]]ら、[[モーリシャス]]大統領の{{仮リンク|ポール・ベランジェ|en|Paul Bérenger|label=}}らも白人である。}}。
 
== 概要 ==
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===政界===
[[弁護士]]を経て、[[1972年]]に[[国民党 (南アフリカ)|国民党]] (NP) の国会議員に選ばれ、父の後を継いで政界入りをする<ref name=":0">{{Cite news|title=南アフリカのデクラーク元大統領死去 アパルトヘイト政策を廃止|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2021-11-11|author=遠藤雄司|archive-date=2022-09-28|archive-url=httphttps://web.archive.org/web/20220927160724/https://www.asahi.com/articles/ASPCC6KRZPCCUHBI02P.html|access-date=2022-09-28|url=https://www.asahi.com/articles/ASPCC6KRZPCCUHBI02P.html}}</ref>。[[1978年]]に郵政相として初入閣し、その後[[1982年]]に内相、NPの旧[[トランスバール州]]代表に選ばれた。[[1984年]]からは国民教育相、白人閣僚評議会議長を務めた。
 
===大統領===
[[1989年]]2月、大統領の[[ピーター・ウィレム・ボータ]]の後任としてNP党首に指名され、その後正式に大統領に選出された<ref>{{Cite book|author=Simon Sebag Montefiore|title=世界を変えた名演説集 その時、歴史は生まれた|date=|year=|accessdate=|publisher=清流出版株式会社|author2=平野和子|author3=|author4=|author5=|author6=|author7=|author8=|author9=}}</ref>。
 
大統領に就任したデクラークは今までの国民党の方針を転換し、黒人達との交渉によって南アフリカの将来を決めていくといった現実的で柔軟な民主改革路線をとった。その政策方針により、[[アフリカ民族会議]](ANC)や[[{{ill2|パン・アフリカニスト会議]]|en|Pan Africanist Congress of Azania}}(PAC)、[[{{ill2|南アフリカ共産党]]|en|South African Communist Party}}(SACP)の非合法化を解除し、ANC指導者の[[ネルソン・マンデラ]]を釈放した。
 
[[1990年]]6月には非常事態宣言も解除して、[[1991年]]2月には、国会演説ですべてのアパルトヘイト法を廃止すると宣言し、6月には[[人口登録法]]、[[{{ill2|原住民土地法]]|en|Natives Land Act, 1913}}[[{{ill2|集団地域法]]|en|Group Areas Act}}を廃止した。これにより'''アパルトヘイトが法律上なくなった'''。[[1993年]]、マンデラと共に[[ノーベル平和賞]]を受賞した。
 
===大統領退任後===
[[1994年]]5月にマンデラ政権が発足すると副大統領に就任するが、[[1996年]]6月30日に副大統領を辞任し、連立から離脱。翌[[1997年]]9月には、国民党党首も辞任して政界から引退した。
 
2020年2月初旬には「アパルトヘイトは[[人道に対する罪]]ではなかった」「アパルトヘイトが人道に対する罪だという考えは、白人の南アフリカ人に汚名を着せるために仕組まれたものだ」と主張し批判を浴びた<ref name=":1">{{Cite news|title=「アパルトヘイトの擁護者」元大統領に批判殺到→謝罪|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2020-02-19|author=石原孝|url=https://www.asahi.com/articles/ASN2M77KMN2MUHBI01Q.html|access-date=2022-09-28|archive-url=httphttps://web.archive.org/web/20220927162213/https://www.asahi.com/articles/ASN2M77KMN2MUHBI01Q.html|archive-date=2022-09-28}}</ref>。17日に発言を撤回し、謝罪している<ref name=":1" />。
 
晩年は[[中皮腫]]癌との闘病生活を送り、2021年11月11日、[[ケープタウン]]にある自宅で85歳で死去<ref name=":0" /><ref>{{Cite news|url=https://www.reuters.com/world/africa/safricas-last-white-president-fw-de-klerk-dies-hospital-2021-11-11/|title=South Africa's last white president, FW de Klerk, dies at home|agency=[[ロイター]]|date=2021-11-11|accessdate=2021-11-11}}</ref>。[[シリル・ラマポーザ]][[南アフリカの大統領|大統領]]は4日間喪に服し、[[半旗]]を掲揚するよう指示した<ref>{{Cite news|title=Ramaphosa declares national mourning period for FW de Klerk|newspaper=[[:en:News24 (website)|News24]]|date=2021-11-16|last=McCain|first=Nicole|url=https://www.news24.com/news24/southafrica/news/ramaphosa-declares-national-mourning-period-for-fw-de-klerk-20211116|access-date=2022-09-28|location=ケープタウン|language=en}}</ref>。
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[[Category:20世紀アフリカの政治家]]
[[Category:ノーベル平和賞受賞者]]
[[Category:アストゥリアス皇太子賞受賞者]]
[[Category:アメリカ哲学協会外国人会員]]
[[Category:アパルトヘイト]]
[[Category:南アフリカの反共主義者]]