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{{Otheruses||フランスの伝統楽器Cithare|ツィター}}
[[Image画像:Sitar 1full.gif|right|200pxjpg|thumb|シタールを弾くインド人男性。18世紀に描かれたもの。]]
[[File:RagaSri , Ranjit Makkuni.ogg|thumb|シタールを用いた演奏例]]
'''シタール'''([[ヒンディー語]]:सितार、[[英語:Sitar)]]:sitar)は、[[インド]]発祥の[[弦楽器]]。民族[[民族楽器]]の一つ。シタールという言葉の[[語源]]はペルシア語のセタール(سه‌تار :三弦)とされている
 
== 語源 ==
伝統的なシタールは19[[弦 (楽器)|弦]]で、棹は長さが約90cmで約20個の金属製のフレットが結びつけられている。フレットの上には約7本の金属製の演奏弦が張られており、左手の指で弦を押さえミンドという奏法(チョーキング)により1フレットにつき4-5度音をだす。右手指先に付ける金属製の爪のミズラブ(ミズラーブとも呼ばれる)で弦をはじいて演奏する([[撥弦楽器]])。フレットの下には約12-16本の共鳴弦が張られている。
シタールという言葉は、[[サンスクリット|サンスクリット語]]のsaptatantri veena(七弦の[[ヴィーナ]])から派生し、後にsaat taar(saatは「七」、taarは「[[金属]]の[[弦 (楽器)|弦]]」)と呼ばれるようになり、最終的に「シタール」となったとされる<ref name="Miner2004">{{cite book|author=Allyn Miner|title=Sitar and Sarod in the 18th and 19th Centuries|url=https://books.google.com/books?id=4nPHTCS8vfUC&pg=PA24|date=April 2004|publisher=Motilal Banarsidass Publ.|isbn=978-81-208-1493-6|pages=24–}}</ref>。
その為、ギターと似たような仕様で作られている[[エレクトリック・シタール]]とは、趣きの異なるものである。
 
また別の出典によると、[[ペルシア語]]のセタール(سه‌تار :三弦)が語源とされている<ref>[http://www.merriam-webster.com/dictionary/sitar Sitar – Definition and More from the Free Merriam-Webster Dictionary]. Merriam-webster.com (2012-08-31). Retrieved on 2013-07-17.</ref>。
共鳴胴は通常[[ヒョウタン]]、もしくは[[ユウガオ]]の実([[カンピョウ]]の原料)を乾燥させたもので作られる([[カボチャ]]や木製、まれに[[黄銅|真鍮]]製のものも)。また胴体とは別に、棹の上部にも同サイズかやや小振りの共鳴器が付くが、これなども他の多くの撥弦楽器([[リュート]]、[[ウード]]、[[ギター]]など)とは異なる特徴と言える。
 
== 概要 ==
独特のミュートのかかった[[倍音]]の豊かな音色([[フラジオレット]]、第一ヘルムホルツ運動→第二ヘルムホルツ運動)は、「{{仮リンク|ジュワリ|en|Jivari}}」という骨製(木製)の駒でつくられており、三味線の上駒の「{{仮リンク|さわり|en|Sawari}}」(サワリ)と語源が共通と言われている。
伝統的なシタールは19[[ (楽器)|弦]]で、棹は長さが約90cmで約20個の金属製の[[フレット]]が結びつけられている。フレットの上には約7本の金属製の演奏弦が張られており、左手の指で弦を押さえミンドという奏法([[チョーキング]])により1フレットにつき4-5度音をだす。右手指先に付ける金属製の爪のミズラブ(ミズラーブとも呼ばれる)で弦をはじいて演奏する([[撥弦楽器]])。フレットの下には約12-16本の共鳴弦が張られている。<br/>
そのため、[[ギター]]と似たような仕様で作られている[[エレクトリック・シタール]]とは、趣きの異なるものである。共鳴胴は通常[[ヒョウタン]]、もしくは[[ユウガオ]]の実([[カンピョウ]]の原料)を乾燥させたもので作られる([[カボチャ]]や木製、まれに[[黄銅|真鍮]]製のものも)。また胴体とは別に、棹の上部にも同サイズかやや小振りの共鳴器が付くが、これなども他の多くの撥弦楽器([[リュート]]、[[ウード]]、[[ギター]]など)とは異なる特徴と言える。
 
[[13世紀]]から[[14世紀]]にかけて活動した[[音楽家]]、アミール・ホスローが、シタール的な楽器を使用したと記録されている<ref>{{cite book|author=James Sadler Hamilton|url=https://books.google.com/books?id=JP5Wzqq7I80C|title=Sitar Music in Calcutta: An Ethnomusicological Study|publisher=Motilal Banarsidass|year=1994|isbn=9788120812109|page=50|quote="Due to the absence of any mention of the sitar in the writings of Amir Khusrau (1285-1351) or in those of his contemporaries it is unlikely that any musical instrument with this name existed at that time."}}*</ref>。独特の[[ミュート (ギター)|ミュート]]のかかった[[倍音]]の豊かな音色([[フラジオレット]]、第一ヘルムホルツ運動→第二ヘルムホルツ運動)は、「{{仮リンク|ジュワリ|en|Jivari}}」という骨製(木製)の駒でつくられている。標準的な調弦は六弦を使ったRaga yamanにおいて、G D F# A D Dである。
標準的な調弦は六弦を使ったRaga yamanにおいてG D F# A D Dである。
 
伝統的な[[インドの伝統音楽|インド民俗音楽]]、{{仮リンク|インドップスにピュラー音楽|en|Indian pop}}でも使用されるが、60[[1960年代]]半ばからは、[[ヤードバーズ]]後記[[ジミー・ペイジ]]や通り[[ビートルズ]][[ジョージ・ハリスン]](「[[ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー|Within You Without You]]」や「[[ノルウェーの森]]」で使用された)[[ローリング・ストーンズ]][[ブライアン・ジョーンズ]](「[[黒くぬれ!]]」で使用された)らが使用したため、欧米の[[ロック (音楽)|ロック]]・ファンにもよく知られる楽器になった。ちなみに、[[ラーガウッドストックフェスティバル|ウッドストック]]と呼ばれでも演奏し。なお、[[インド人]]シタール奏者の[[ラヴィ・シャンカル]]は、ジョージ・ハリスンのシタールの師匠である。なお、キンクスとバーズの65年の曲で、シタールと混同しやすい音が聴けるが、実際にはシタールを使用していない
 
日本の[[フォークソング|フォーク]]、ロック・ポップスでは、[[ガロ (フォークグループ)|ガロ]]のMARKこと、[[堀内護]]「姫鏡台」でシタールを演奏した事により、邦楽ポップスでは初めて使用されたと言われた。[[THE ALFEE]][[坂崎幸之助]]は「[[ARCADIA (THE ALFEEのアルバム)|Funky Dog!]]」のスタジオでのレコーディングにて、シタールを演奏した。現在も[[DIR EN GREY|Dir en grey]]のギタリスト、[[(ミュージシャン)|薫]]などが使用している。<br/>
 
== 主な楽曲 ==
== 有名なシタール奏者、及びシタール演奏経験のあるミュージシャン ==
*「[[ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー]]」「[[ノルウェーの森]]」 - [[ビートルズ]]
{{Commonscat|Sitars|シタール}}
*「[[黒くぬれ!]]」「ストリート・ファイティング・マン」 - [[ローリング・ストーンズ]]
* 「ジ・エンド」 - ザ・ドアーズ
* 「ペイパー・サン」「ホール・イン・マイ・シュー」 - トラフィック
* 「ドゥ・イット・アゲイン」 - [[スティーリー・ダン]](1972)
* 「ゴールド・ダスト・ウーマン」 - [[フリートウッド・マック]](1977)
* 「{{仮リンク|シタール協奏曲第1番 (シャンカル)|en|Concerto for Sitar & Orchestra|label=シタール協奏曲第1番}}」- [[ラヴィ・シャンカル]]
 
== 著名なシタール奏者 ==
職業演奏家と、過去に演奏した著名人
* [[ラヴィ・シャンカル]]
* [[アンナプルナ・デヴィ]]
* [[アヌシュカー・シャンカル]]
* ハリハール・ラオ
* [[チャンドラカント・サラデシュムク]]
* Shambhu Das
* [[キショール・ゴーシュ]]
* [[アミット・ロイ]]
* [[ニキル・バネルジー]]
* [[アミット・ロイ]]
* [[ヨシダダイキチ]]
* [[若林忠宏]]
* [http://www.cc9.ne.jp/~shun/ 澤田俊一]
* [http://www.tadao.in/ 石濱匡雄]
* [[ジョージ・ハリスン]]
* [[ブライアン・ジョーンズ]]
* [[ジ・ペイ・ハリスン]]
* [[デイヴ・メイソン]]
* [[スティーヴ・ハウ (ギタリスト)|スティーヴ・ハウ]]
* [[コリン・ウォルコット]]
* [[薫 (ミュージシャン)|薫]]
* [[イングヴェイ・マルムスティーン]]
* [[ジミー・ペイジ]]
* [[堀内護]](MARK)
* [[坂崎幸之助]]
* [[安部俊幸]]
* [[岸部一徳]]
* 町屋([[和楽器バンド]])
* [[薫 (ミュージシャン)|薫]]
* [[安部俊幸]]
 
== 一覧ギャラリー ==
<gallery caption="" perrow="5">
画像:Sitar full.jpg|シタール
画像:Sitar parts.jpg|シタールの構造
画像:Sitar jawari.jpg|シタールの{{仮リンク|ジュワリ|en|Jivari}}
</gallery>
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[ミック・ジャガー]]
* [[キショリチャシュ]]
 
== 外部リンク ==
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* [https://www.swarganga.org/ 北インド古典音楽の音階、リズムなどのデータベース (www.swarganga.org)]
 
{{楽器}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:したある}}
[[Category:弦楽器]]
[[Category:アジアの楽器]]
[[Category:インドの音楽]]
[[Category:インドの発明]]
[[Category:ヒョウタン]]