「明浜町」の版間の差分

{{日本の町村 (廃止)|

電話| 郵便番号 =0894 797-64-1111|0292

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| 特記事項 =

'''明浜町'''（あけはまちょう）は[[愛媛県]]の[[南予地方]]にあった[[町]]である。キャッチフレーズをは「'''潮風とみかんと心ときめく町'''」<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.seiyo1400.jp/c/blog/51833|title=せいよ徒然日記「ほほを染めてお出迎え♪」|publisher=[[西予市]] せいよ観光物産サイト|date=2015-10-05|accessdate=2017-11-05}}</ref>、サブキャッチフレーズは「'''素足の自然感じてみませんか'''」とする<ref>「地域おだやかな町でこし、あの手この手 イメージ刷新 サブの宣伝文句決まる 明浜町」『愛媛新聞』平成5年（1993年）4月25日付8面。</ref>だった。[[2004年]][[4月1日]]合併により、[[西予市]]の一部となって自治体としての明浜町はも消滅した。現在は、西予市の住所表示名の一つとして残っている。

* 愛媛県の南部、南予地方のほぼ中央の[[東宇和郡]]（市町村合併により消滅）の一番西に位置し、宇和海に面している。

* 入り組んだ[[リアス式海岸]]で入り江に集落がある。町内はほとんどが宇和海に面する南斜面である。急傾斜地はその多くが果樹園として利用されている。平地は極めて乏しい。

* [[宇和海]]に面しており、海洋性の温暖な気候である。

* 町内は大きく4つの地区（集落）があり、それぞれ小学校があったが、現在は4校が合併され明浜小学校が俵津にある。

** 田之浜（たのはま）

** 高山（たかやま）

** 狩江（かりえ）

** 俵津（たわらづ）

:: 高山をさらに、高山と宮之野浦（みやのうら）に、狩江を狩浜（かりはま）と渡江（とのえ）とに分けることもある。

{{要出典範囲|date=2017年7月11日 (火) 10:59 (UTC)|昭和の町村合併の際に、新町の名称として公募した中の一つで、選考委員会で推挙された。但し、公募作品中町名案は487件の得票数応募が一位であり、3度の選考を経て10件に絞られた。「明浜町」はこの10件の中には入っていなかったわけが、最終段階では復活し選考委員の支持を得た<ref>『明浜町誌』308ページ。</ref>}}。ないお700年から800年前まで、この地域（特に高山）が「明浜（あかはま）」と伝わっ呼ばれていたことがあるとされる<ref>『明浜町誌』309ページ。</ref><ref>[[角川日本地名大辞典]] 38.愛媛県（[[1981年]] ISBN 4040013808 ）1004頁</ref>。

'''"明るい海辺の町'''になりたい"という希望を込めた、[[瑞祥地名]]の意識があったものとも言われている<ref>溝手理太郎編 『市町村名語源辞典』 [[東京堂出版]]、平成13年、8頁 ISBN 9784490105902</ref>。

; '''近世'''

* 藩政期には西半分は[[宇和島藩]]に、東半分は[[宇和島藩#伊予吉田藩|吉田藩]]に属する漁村であった。

* [[1716年]]（享保元年） - [[サツマイモ|甘藷]]の導入　

* [[1808年]]（文化5年） - [[ハゼノキ|ハゼ]]栽培広まる

; '''近代'''

* [[1881年]]（明治14年） - かっばぱ狛犬奉納

* [[大正|大正期]] - [[大戦景気 (日本)|大戦景気]]により、[[石灰]]業が繁忙を極める。一時は高山の料理店に芸者が居たほど。

* 大戦後 - 不景気に加え、過燐酸石灰等の化学肥料が出回り、また硫安などに押され石灰肥料の需要減退、大陸に活路を求める。

; '''戦後'''

; '''新町以降'''

* [[1958年]]（昭和33年） 1月1日 - [[豊海村]]、[[高山村 (愛媛県)|高山村]]が合併して'''明浜町'''発足

* 1973年（昭和48年） - 南予水資源開発事業として[[野村ダム]]の建設決定

* 庁舎 - 本庁は高山地区にあるほか、狩浜俵津には支所が置かれていた。

** 初代 酒井 義満（昭和33（1958年2月～41 - 1966年2月）

** 2代 平野 善一（昭和41（1966年2月～49 - 1974年2月）　

** 3代 宇都宮竹夫（49（1974年2月～53 - 1978年2月）

** 4代 酒井 正直（さかいまさなお、昭和53（1978年2月～最後の町長- 2004年3月）

*: 町内は大きく、東（狩江、俵津）と西（田之浜、高山）とに別けられる。{{要出典範囲|date=2017年7月11日 (火) 10:59 (UTC)|このため、昭和の合併当時には双方で役所の位置をめぐって優位を主張し譲らなかった}}。結局、知事裁定で高山地区に置かれることとなった<ref>『明浜町誌』315ページ。当時まだ盛んであった石灰産業の集積力がものをいったものと評価されている</ref>。しかしながら、東俵津地区の職員にとっては腹裁定に据えかねる話であり納得せず、短期間ながら抗議分村運動の実施や、旧豊海村職員の新庁出勤拒否などを行っ決議したとの記録がある<ref>『明浜町誌』316-317ページ。</ref>。

*; 農業

*: かんきつ柑橘栽培がほとんどである。水源に恵まれないため、水田はほとんどなく、畑地も家庭菜園的に営まれている程度である。

*; 水産業

*: かつては[[イワシ]]漁中心であったが、今日では[[チリメン]]漁と[[真珠]]養殖業が中心に営まれている。なお、魚類養殖業は入り江がさほど入り組んでいないことから、季節風や台風による波浪の影響を受けやすく、大規模ではない。

*; 製造業

*: 用地が乏しく[[製塩業]]の工場が目立つ程度である。

:*:: [[伯方塩業]]明浜工場

*: [[狛犬]]が「かっぱ」の姿をしている。向かって左は魚（鯛）を持ち、右は魚を持っていない。このかっぱの狛犬をなでて祈ると願い事が叶うということから、頭がすり減って平らに（お皿のように）なっている。。

*: 明浜町を含む愛媛県の南部地域には砂浜よりも磯海岸が多く、沿岸には[[カワウソ]]が生息していたが、これが[[河童|かっぱ]]として伝わったとみられる説話がいくつか残っている。かっばぱの狛犬もその一つと思われる。

*: かっぱにちなむ祭り（かっぱ祭り）が大早津海岸のシーサイドサンパークにおいて、例年8月上旬に開催されている。

*: 食糧難に苦しんでいた江戸時代に、[[クジラ|鯨]]が海岸に打ち上げられ、村民が飢えをしのいだ。鯨に感謝して、海岸に鯨塚がつくられ、奉られている。鯨には当時の大名級院号がつけられている。

*: 狩浜の春日神社には、[[タコ|蛸]]にまつわる伝説がある。ある時、神社から神体が盗み出されたが、運び去る途中に海中に沈んだ神体を蛸が拾い上げたというもの（似たような伝説が[[日間賀島]]にもみられる）。同神社の祭礼は善行を行った蛸に感謝して始められたと云われる。同神社の氏子は、祭りの期間中はもちろんのこと、普段も蛸を食べるのを避けると言われる。また、蛸の絵が奉納されている。

*: 同神社の祭礼では神輿と牛鬼が海を渡る海上渡御が行われる。

* 特に10月下旬に行われる秋祭りが盛大で、各地区で少しずつこと異なる。（高山、狩江、俵津の各地区で日も異なる）。

* 渡江歌舞伎くずし盆踊り（とのえ・・・かぶきくずしぼんおどり）

*: [[20032004年]]（平成1516年）4月）現在生徒数 - 中105人（学統合校基本調査）

* 町内に鉄道はない。

==== [[高速道路]] ====

* 明浜町内に高速道路は通っていない。

: 最寄インターチェンジ (IC)

==== [[国道]] ====

[[画像ファイル:Nofukutouge.jpg|thumb|'''野福峠'''。俵津集落より望む]]

*: 町内を海岸線に沿って東西に縦貫する幹線道路。[[八幡浜市]]、[[三瓶町]]（現：[[西予市]]）及び[[吉田町 (愛媛県)|吉田町]]（現：[[宇和島市]]）と連絡。ただし、センターラインもないような狭隘な未整備区間も残っている。

==== [[都道府県道|県道]] ====

:** [[愛媛県道45号宇和明浜線]]

:**: [[野福峠]]トンネルを経由して、[[宇和町]]（現：西予市）、[[国道56号]]と連絡。

:** [[愛媛県道257号俵津三瓶線]]

:** [[愛媛県道344号宇和高山線]]

[[宇和島自動車]]により、 - [[宇和島市|宇和島]]・[[吉田町 (愛媛県)|吉田]]方面と卯之町（宇和町）方面への路線バスがあるに運行。両路線とも高校生の通学や高齢者の通院・買い物等に利用されている。前者については、ローカル路線の割に便数は確保されている。俵津停留所で乗り継ぎが可能。田之浜が終点。以前には、[[三瓶町|三瓶]]への路線があったが、通学に利用していた高校生も居なくなったことから、廃止されていてる。

*: 町の最西端。江戸時代には[[宇和島藩]]により見張り所が置かれ、宇和島藩主の船が通るときに狼煙を上げて知らせた。眺めは大変すばらしく、晴れた日には[[九州]]が見渡せる。

*: [https://web.archive.org/web/20050312173615/http://gauss0jp.hp.infoseek.co.jp/osakihan.htm 大崎鼻写真など]

* [[石灰窯]]跡地

*: つづら折りの野福峠の沿道には[[ソメイヨシノ]]の桜並木が続き、毎年4月上旬には桜とその背景に広がるおだやかな宇和海の景観が見る人の心を打つ。また、[[俵津文楽]]の公演や特産品の販売、琴の演奏会などが開かれ、多くの客でにぎわう。例年、4月上旬に開催。

*: 明浜町高山の「あけはまシ－ーサイド・サンパーク」において、「かっぱの恩返し」の説話をベースにした真夏のイベント。1988年度に当時盛んに行われた「[[ふるさと創生]]事業」の一環で検討を開始。そのなかで、明浜町の暮らし良さや豊かさ、人情をアピールできるイベントを創出すべきとの気運が高まっていった。町のシンボルである「海」を舞台に、恩返しの言い伝えが残る「かっぱ」をキャラクターとして、その名も「かっぱMATURI」とした。

== 著名な出身者・関係者 ==

<!-- * [[井上和]] - 画家、俵津出身。平成182006年3月死去。 --><!-- 独立記事未作成 -->