「バンホール・アストロメガ」の版間の差分

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'''アストロメガ''' (Astromega) は、[[ベルギー]]の[[コーチビルダー]]である[[バンホール]](Van Hool、英語読みでヴァンフール、{{Lang-en-short|Van Hool}}とも)が[[艤装]]を担当する[[2階建車両#バス|二階建てバス]](ダブルデッカー)]]
{{告知|議論|「InterCity DD」の名称について|date=2022年7月14日 (木) 13:18 (UTC)}}
'''アストロメガ''' (Astromega) は、[[ベルギー]]の[[コーチビルダー]]である[[バンホール]](ヴァンフール、{{Lang-en-short|Van Hool}})が艤装を担当する[[2階建車両#バス|二階建てバス(ダブルデッカー)]]。
 
輸入時期によりエンジンを製造したメーカーが異なるが、2016年から[[日本]]で販売されているモデル (TDX24) は[[スウェーデン]]の車両メーカーである[[スカニア]]のパワートレーンが用いられ、同社の日本法人[[スカニア#日本におけるスカニア|スカニアジャパン]]が輸入販売を手がけており、'''スカニア・アストロメガ'''の名称でも流通している<ref>[https://www.scania.com/jp/ja/home/products-and-services/buses-and-coaches/our-range/scania-astromega.html SCANIA ASTROMEGA 日本唯一の二階建て]</ref>。また、TDX24の[[高速バス|高速路線バス]]仕様は'''スカニア・J-InterCity DD'''の名称がつけられている{{efn|J-InterCity DDの名称がついた車両は、「TDX24 Astromega」のロゴが入る部分がJ-InterCityDDのロゴと[[日本の国旗|日の丸]]と[[スウェーデンの国旗]]を描いたデザインに変わる。}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://scania-griffin.com/customer/4541|title=二階建てバスとスカニアのはしご車が夢の共演!【後編】〜JR東海バス様のスカニア製二階建てバス「J-InterCity DD」編〜|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2022-07-08|accessdate=2022-07-14}}</ref>。なお、「J-」を付けない「InterCityDD」と表記されることもある<ref>{{Cite web|和書|url=https://trafficnews.jp/post/81800/4|title=2列シートの豪華夜行バスが普及しないワケ やはり「安さ」一番? 引退する車両も|website=乗りものニュース|date=2018-11-11|accessdate=2020-03-17}}</ref><ref name="jrtb">{{Cite web|和書|url=http://www.jrtbinm.co.jp/topics/e/sinnga.html|title=新型2階建バスの導入について|publisher=ジェイアール東海バス|date=2020-03-16|accessdate=2020-03-17}}</ref>が、スカニアでは「J-InterCityDD」と称している
 
== 概要 ==
バンホールの手がけるバスボディのうち、「TXシリーズ」と呼ばれる長距離輸送用ラインナップの一つで、同社唯一のダブルデッカーモデルである。
 
欧州市場向けにはボディ長に応じて、TDX25(全長13.14m×14 m×全高4.00m×00 m×全幅2.55m55 m、標準定員90人)とTDX27(全長14.10m×10 m×全高4.00m×00 m×全幅2.55m55 m、標準定員95人)の2モデルが用意されている<ref name="TDX25-27">{{Cite web|url=https://www.vanhool.be/nl/autocars/tx/astromega|title=TX Astromega|website=Vanhool|language=nl|accessdate=2020-08-10}}</ref>。エンジンはEURO 6適合の[[DAF (自動車メーカー)|DAF]]製直列6気筒エンジン「MX13」(排気量12,900cc900 cc、最高出力530PS530 PS、最大トルク2600Nm)2,600 Nm)を標準搭載する{{R|TDX25-27}}。
 
== 日本におけるアストロメガ ==
日本では[[1982年]]、[[ネオプラン・スカイライナー]]に続く国内2車種目のダブルデッカーバスとして登場した。当時は[[三井物産]]と[[名鉄グループ]]の華陽自動車興業(現・華陽オートテック)が輸入元となっており、内装を担当した華陽自動車興業の[[親会社]]である[[岐阜乗合自動車]](岐阜バス)が「インペリアルサルーン」として2台を初導入。[[1980年代]]後半まで輸入され、2階建てバスブーム中は名鉄グループを中心に日本各地でみられた。
 
[[1982年]]、[[ネオプラン・スカイライナー]]に続き日本では2番目に登場したダブルデッカーである。当時は[[三井物産]]と[[名鉄グループ]]の華陽自動車興業(現・華陽オートテック)が輸入元となっており、内装を担当した華陽自動車興業の[[親会社]]になる[[岐阜乗合自動車]](岐阜バス)が「インペリアルサルーン」と名付け2台を初導入。[[1980年代]]後半まで輸入され、2階建てバスブーム中は名鉄グループを中心に日本中で見られた。[[1997年]]には、[[はとバス]]が2台を[[定期観光バス]]用に輸入、[[ハローキティ]]バスおよび[[オープントップバス]]「オー・ソラ・ミオ」として活躍し運用され。エンジンは、初期の輸入車は[[メルセデス・ベンツ]]製。後期の[[はとバス]]輸入車は[[MAN (企業)|MAN]]を搭載
 
===TDX24===
エンジンは、初期の輸入車は[[メルセデス・ベンツ]]製、後期の[[はとバス]]輸入車は[[MAN (企業)|MAN]]を搭載していた。
 
=== TDX24 ===
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| 6= J-InterCityDDのロゴマーク
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上述の例以降導入が途絶えていたが、日本製の2階建てバスであった[[三菱ふそう・エアロキング]]が[[2010年]]に製造を終了して以降、はとバスでは海外メーカーを対象に同車の更新対象代替車種を模索していた。しかし、一般的にヨーロッパでのバスの車両規格が幅員2.55m」55 mであるのに対し、日本の[[道路法]]の規定では幅員2.5m5 mを超えると[[日本のバス車両#特大車_2|特大車]]扱いとなり、全長および全高も日本の規格に合わずそのままでは通常の公道走行が困難なこと、日本向けのサイズを納入するのにあたってメーカー側から一定以上の生産ロットを求められたことからメーカー選定が難航、最終的にバンホールが日本向けにサイズを縮小したモデルを生産することを承諾した<ref name="scania20160415">{{Cite web|和書|title=SCANIAエンジンを搭載した“新しい日本の二階建てバス”。|url=http://scania-griffin.com/customer/292|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2016-04-15|accessdate=2019-06-18}}</ref>。バンホール、はとバスに加え、パワートレンを担当する[[スカニア]]との3社による共同プロジェクトにより、約5年の年月を費やしかけて日本向けモデル開発され、2016年に輸入が開始された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.bus.or.jp/magazine/busstop21.html|title=はとバスの新型2階建て『アストロメガ』登場!|website=おもしろマガジン|publisher=[[日本バス協会]]|accessdate=2019-06-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=アストロメガの名を継承し、運行を開始した新型はとバスを体験!|url=http://scania-griffin.com/scania-way/event/364|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2016-04-27|accessdate=2019-06-18}}</ref>。
 
3社共同開発による日本向けモデル TDX24 欧州向け TDX25 日本向けベースにサイズを縮小(全幅2.5m5 m、全高3.78m78 m、全長11.99m)99 m)したものであり<ref name="toyokeizai20160421">{{Cite web|和書|url=https://toyokeizai.net/articles/-/114788|title=はとバス「新型2階建て」、欧州製使用の狙い|website=東洋経済オンライン|date=2016-04-21|accessdate=2019-06-21}}</ref>、パワーユニットエンジンはヨーロッパのユーロ6および日本の平成28年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]をクリアしたスカニア製[[直列6気筒]][[ディーゼルエンジン]]「DC13 115」(排気量12,742cc742 cc、最高出力410PS410 PS、最大トルク2150Nm)2,150 Nm)を縦置きで搭載し<ref name="scania20160415" />、トランスミッションには12速[[セミオートマチメイテドマニュアルトランスミッション#自動クラッチ車|AMT]]「オプティクルーズ」を用いている。安全面では[[衝突被害軽減ブレーキ]]、[[車線逸脱防止支援システム|車線逸脱警報装置]]、[[横滑り防止装置]]や、[[クルーズコントロール#アダプティブクルーズコントロール_ (Adaptive_Cruise_ControlAdaptive Cruise Control,_ACC ACC)|車間距離保持機能付きオートクルーズ]]を備えている<ref name="mota20180711">{{Cite web|和書|url=https://autoc-one.jp/workcar/5002379/|title=8年ぶりに投入された2階建てバスは欧州製!JRバス関東「ヨーロピアンスタイル2階建てバス」お披露目|website=MOTA (Autoc-one) |date=2018-07-11 |accessdate=2019-06-22}}</ref> ほか、[[フォルシアクラリオン・エレクトロニクス|クラリオン]]の開発した全周囲俯瞰カメラシステム「[[アラウンドビューモニター#他社の類似装備|サラウンドアイ]]」を搭載している<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.autocar.jp/newsjp/2018/03/01/272928/|title=はとバス新型2階建て アストロメガ 運転手をサポートするのは?|website=AUTOCAR JAPAN|date=2018-03-31|accessdate=2019-06-24}}</ref>。車両価格は8000万円<ref name="toyokeizai20160421" />。当車種の[[エア・コンディショナー|エアコン]]は[[ドイツ]]・[[:en:Eberspächer|エバスペヒャー]]製の[[機関直結式冷房装置]]を使用しており、エアロキングと比較して広いトランクルームを得ている。TDX24 [[スカニア#日本におけるスカニア|スカニアジャパン]]が輸入元となって販売をしされており、標準仕様は内装が[[艤装]]された状態で輸入される。
 
[[2018年]](平成30年)には[[高速バス|高速路線バス]]として初めて[[京成バス]]が導入し、同年3月29日より[[東京駅バス乗り場|東京駅鍛冶橋駐車場]] - [[成田国際空港|成田空港]]間の有楽町シャトルで運行開始した<ref>{{citeCite press release |和書|url=http://www.keiseibus.co.jp/info/upfiles/bca9cfef5668a6834fda85a60260c574.pdf |format=pdf |title=京成高速バスでは初となる2階建てバス スカニア/バンホール製『ダブルデッカー』を導入します |publisher=京成バス |date=2018-03-15 |accessdate=2018-03-18}}</ref>。この導入にたっては、[[高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律]](交通バリアフリー法)対応の一環として、1階部分に車椅子での乗降が容易で乗車定員減を伴わない二階建てバペースを設けることの出来であるアストロメガを導入しが選定されことを京成関係者が明言していである<ref>{{Cite web|和書|url=https://scania-griffin.com/customer/1564|title=京成バスが導入したスカニアエンジン搭載二階建てバスは、成田空港アクセスの新しい顔〜京成バス株式会社様〜|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2018-04-20|accessdate=2020-10-25}}</ref>。またその後、京成に続いて[[ジャムジャムエクスプレス]]がアストロメガを導入し、2018年4月8日の[[東京ディズニーリゾート|東京ディズニーシー]]発名古屋行きでお披露目(名古屋発は4月9日発)から運行を開始した<ref>{{citeCite web |和書|url=http://jamjamliner.jp/kanto_chubu/JX00033_7F.html |title=JAMJAMライナーJX33便 4列トイレ付 2階建て車両「アストロメガ」デビュー! |publisher=日本ユース旅行 |accessdate=2018-03-26}}</ref>。同年4月20日発よりからは東京ディズニーシー - 大阪・神戸線に導入されている<ref>{{citeCite web |和書|url=http://jamjamliner.jp/kanto_kansai/JX00261_7F.html |title=JAMJAMライナーJX261便 4列トイレ付 2階建て車両「アストロメガ」デビュー! |publisher=日本ユース旅行 |accessdate=2018-03-26}}</ref>。2018年7月14日より、[[ジェイアールバス関東]]が、[[バスタ新宿]] - [[東京ディズニーリゾート|TDR]]の路線で運行を開始した。現在は[[東京駅]] - [[名古屋駅]]の[[東名ハイウェイバス]](新東名スーパーライナー)1往復に充てられているが、2019年([[令和]]元年)[[5月17日]]より[[東海道昼特急号|青春昼特急号]]と[[ドリーム号 (東京 - 京阪神)|青春エコドリーム号]]にも充当される<ref>{{Cite web|url=http://www.jrbuskanto.co.jp/newmodel/ |title=ヨーロピアンスタイル2階建てバスデビュー|publisher=ジェイアールバス関東|accessdate=2019-06-21}}</ref>。ジェイアールバス関東への導入に当たっては、はとバスが協力を行い<ref name="mota20180711"/>、「InterCity DD」という独自のシリーズ名がつけられている
 
2018年7月14日には[[ジェイアールバス関東]]が、[[バスタ新宿]] - TDRの路線で運行を開始した。当初は[[東京駅]] - [[名古屋駅]]の[[東名ハイウェイバス]](新東名スーパーライナー)1往復のみに充てられていたが、2019年[[5月17日]]より「[[東海道昼特急号|青春昼特急号]]」と「[[ドリーム号 (東京 - 京阪神)|青春エコドリーム号]]」にも充当されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jrbuskanto.co.jp/newmodel/|title=ヨーロピアンスタイル2階建てバスデビュー|publisher=ジェイアールバス関東|accessdate=2019-06-21}}</ref>。ジェイアールバス関東への導入にあたってははとバスが協力しており<ref name="mota20180711" />、「J-InterCity DD」という独自のシリーズ名がつけられている。
[[2019年]]([[平成]]31年)には、[[ジェイアールバステック]]に新たに導入され、[[4月25日]]より[[東京駅]] - [[御殿場プレミアム・アウトレット]]間の路線1往復に投入される<ref>{{Cite web|url=http://www.jrbustech.co.jp/info02/post_36.html |title=Swallow Express 新型スカニア製2階建てバス運行開始!|publisher=ジェイアールバステック|accessdate=2019-06-21}}</ref>。また同じ2019年([[令和]]元年)には[[西日本ジェイアールバス]]にも導入され、5月17日より青春昼特急号と青春エコドリーム号に充当する<ref>{{Cite press release|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/9519/|title=京阪神~東京線のダイヤ改正(2019年5月17日改正)|publisher=西日本ジェイアールバス|date=2019-03-15|accessdate=2019-06-21}}</ref><ref>{{Cite press release|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/04/190412_00_おかげさまで京阪神~東京線「ドリーム号」は開業50周年を迎えます.pdf|title=おかげさまで京阪神~東京線「ドリーム号」は開業50周年を迎えます|publisher=西日本ジェイアールバス|date=2019-04-12|accessdate=2019-04-12}}</ref>など、エアロキングを導入していた事業者を中心に導入が進んでいる。同年[[7月31日]]には[[岩手県北自動車]]が3列・4列混在シートの独自モデルを導入、盛岡 - 宮古間の「[[106急行バス|盛宮106特急]]」1往復で運行される<ref>{{Cite press release|format=PDF|url=http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/uploads/20190703_morimiya.pdf|title=「盛宮106特急」(2階建て都市間バス)を導入 - 「ワイドビューシート」、「ビジネスシート」を装備、53人乗り2階建て車両を盛岡・宮古間に導入します -|publisher=岩手県北自動車、みちのりホールディングス|date=2019-07-03|accessdate=2019-12-30}}</ref><ref name="scania20190719">{{Cite web|title=東北初のスカニア製二階建てバスは、復興への夢も乗せて走り出す 〜岩手県北自動車株式会社様〜|url=http://scania-griffin.com/customer/2837|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2019-07-19|accessdate=2020-03-14}}</ref>。西日本ジェイアールバス向けには、全列4列シート仕様に加え、1階を4列座席、2階を3列座席とした仕様{{Efn|name="jrbus"|標準仕様では3列シートも含めてドイツの[https://www.kiel-sitze.de/index.php/en キール社]の座席を使用している{{R|scania20190719}}が、「InterCity DD」として2階部分が3列座席仕様で投入されるJRバス向けのモデルは「[[ゆりかご|クレイドル]]シート」と呼ばれる<!--[[天龍工業]]製の-->シートが採用され、日本国内で艤装される。{{要出典範囲|なお、事業者ごとにシートレイアウトに差異のあったエアロキングと異なり、1階4列・2階3列の仕様は基本的には全事業者が同じシートレイアウトで導入される。|date=2021年7月22日 (木) 08:06 (UTC)}} }}が導入され、2020年8月1日より運行が開始された<ref group="注記">当初は5月1日運行開始予定だったが、[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症]]の影響で延期された</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/12435/|title=【新型2階建て車両 3列シート】京阪神~東京線 ドリーム号と昼特急に快適な車両が登場!|work=西日本ジェイアールバス|date=2020-02-28|accessdate=2020-02-29}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/detail/978|title=【京阪神~東京】東京方面の運用車両の変更について(8/1~)|publisher=西日本ジェイアールバス|date=2020-06-29|accessdate=2020-09-20}}</ref>。また、[[ジェイアール東海バス]]と[[ジェイアール四国バス]]が「移動等円滑化取組計画書」の中で高速バスの二階建て車両の更新に言及しており<ref>{{Cite web|url=http://www.jrtbinm.co.jp/mt-site/topics/book/a60e4ec7353faba28492f48a72d8647e21c155ee.pdf|format=pdf|title=移動等円滑化取組計画書|work=ジェイアール東海バス|date=2019-12-26|accessdate=2020-01-17}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.jr-shikokubus.co.jp/company/torikumi_keikaku.html|title=移動等円滑化取組計画|work=ジェイアール四国バス|date=2019-12|accessdate=2020-01-17}}</ref>、このうち、ジェイアール東海バスでは新東名スーパーライナー用に1階を4列座席、2階を3列座席とした仕様を導入し{{R|jrtb}}、6月15日より運行を開始した。ジェイアール四国バスは2020年7月22日より[[高知エクスプレス号]]に本車輌を導入した<ref>{{Cite web|url=https://www.jr-shikokubus.co.jp/news/2020/06/2.html|title=新型2階建バス車両導入に伴う展示会を実施します!|work=ジェイアール四国バス|date=2020-06-24|accessdate=2020-06-27}}</ref>。2020年より、[[京王電鉄バス#京王バス|京王バス]]と[[フジエクスプレス]]の本車種が[[中央高速バス#富士五湖線|富士五湖線]]に投入された<ref>{{Cite web|url=https://trafficnews.jp/post/101560|title=ボディにどーんと北斎富士! スカニア2階建てバス 富士急Gが導入 富士五湖線で|publisher=乗りものニュース|date=2020-11-05|accessdate=2020-11-08}}</ref>。
 
[[2019年]]([[平成]]31年)には[[ジェイアールバステック]]に新たに導入され、[[4月25日]]より[[東京駅]] - [[御殿場プレミアム・アウトレット]]間の路線1往復に投入され<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jrbustech.co.jp/info02/post_36.html |title=Swallow Express 新型スカニア製2階建てバス運行開始!|publisher=ジェイアールバステック|accessdate=2019-06-21}}</ref>。またじ2019([[令和]]元年)には[[西日本ジェイアールバス]]にも導入され、5月17日より青春昼特急号青春エコドリーム号に充当する」での運行が開始された<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/9519/|title=京阪神~東京線のダイヤ改正(2019年5月17日改正)|publisher=西日本ジェイアールバス|date=2019-03-15|accessdate=2019-06-21}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/04/190412_00_おかげさまで京阪神~東京線「ドリーム号」は開業50周年を迎えます.pdf|title=おかげさまで京阪神~東京線「ドリーム号」は開業50周年を迎えます|publisher=西日本ジェイアールバス|date=2019-04-12|accessdate=2019-04-12}}</ref>など、エアロキングを導入していた事業者を中心に導入が進んでいる。同年[[7月31日]]には[[岩手県北自動車]]が3列・4列混在シートの独自モデルを導入、盛岡 - 宮古間の「[[106急行バス|盛宮106特急]]」1往復で運行される開始した<ref>{{Cite press release|和書|format=PDF|url=http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/uploads/20190703_morimiya.pdf|title=「盛宮106特急」(2階建て都市間バス)を導入 - 「ワイドビューシート」、「ビジネスシート」を装備、53人乗り2階建て車両を盛岡・宮古間に導入します -|publisher=岩手県北自動車、みちのりホールディングス|date=2019-07-03|accessdate=2019-12-30}}</ref><ref name="scania20190719">{{Cite web|和書|title=東北初のスカニア製二階建てバスは、復興への夢も乗せて走り出す 〜岩手県北自動車株式会社様〜|url=http://scania-griffin.com/customer/2837|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2019-07-19|accessdate=2020-03-14}}</ref>。西日本ジェイアールバス向けには、全列4列シート仕様に加え、1階を4列座席、2階を3列座席とした仕様{{Efn|name="jrbus"|標準仕様では3列シートも含めてドイツの[https://www.kiel-sitze.de/index.php/en キール社]の座席を使用している{{R|scania20190719}}が、「J-InterCity DD」として2階部分が3列座席仕様で投入されるJRバス向けのモデルは「[[ゆりかご|クレイドル]]シート」と呼ばれる<!--[[天龍工業]]製の-->シートが採用され、日本国内で艤装される。{{要出典範囲|なお、事業者ごとにシートレイアウトに差異のあったエアロキングと異なり、1階4列・2階3列の仕様は基本的には全事業者が同じシートレイアウトで導入される。|date=2021年7月22日 (木) 08:06 (UTC)}} }}が導入され、2020年8月1日より運行が開始された<ref group="注記">{{efn|当初は5月1日運行開始予定だったが、[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症]]の影響で延期された</ref>。}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/12435/|title=【新型2階建て車両 3列シート】京阪神~東京線 ドリーム号と昼特急に快適な車両が登場!|work=西日本ジェイアールバス|date=2020-02-28|accessdate=2020-02-29}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/detail/978|title=【京阪神~東京】東京方面の運用車両の変更について(8/1~)|publisher=西日本ジェイアールバス|date=2020-06-29|accessdate=2020-09-20}}</ref>。また、[[ジェイアール東海バス]]と[[ジェイアール四国バス]]が「移動等円滑化取組計画書」の中で高速バスの二階建て車両の更新に言及しており<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jrtbinm.co.jp/mt-site/topics/book/a60e4ec7353faba28492f48a72d8647e21c155ee.pdf|format=pdf|title=移動等円滑化取組計画書|work=ジェイアール東海バス|date=2019-12-26|accessdate=2020-01-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jr-shikokubus.co.jp/company/torikumi_keikaku.html|title=移動等円滑化取組計画|work=ジェイアール四国バス|date=2019-12|accessdate=2020-01-17}}</ref>、このうち、ジェイアール東海バスでは新東名スーパーライナー用に1階を4列座席、2階を3列座席とした仕様を導入し{{R|jrtb}}、6月15日より運行を開始した。ジェイアール四国バスは2020年7月22日より[[高知エクスプレス号]]に本車輌を導入した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jr-shikokubus.co.jp/news/2020/06/2.html|title=新型2階建バス車両導入に伴う展示会を実施します!|work=ジェイアール四国バス|date=2020-06-24|accessdate=2020-06-27}}</ref>。2020年より、[[京王電鉄バス#京王バス|京王バス]]と[[フジエクスプレス|富士急バス]]の本車種が[[中央高速バス#富士五湖線|富士五湖線]]に投入された<ref>{{Cite web|和書|url=https://trafficnews.jp/post/101560|title=ボディにどーんと北斎富士! スカニア2階建てバス 富士急Gが導入 富士五湖線で|publisher=乗りものニュース|date=2020-11-05|accessdate=2020-11-08}}</ref>。
[[2021年]]は前年初頭より[[パンデミック|世界的に猛威を振るっている]][[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症]][[日本における2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響|感染拡大の影響]]に伴い輸入台数は前年より大きく落ち込んだが、[[スサノオ号]]用に[[中国ジェイアールバス]]に新たに導入された<ref>{{Cite web|url=http://www.chugoku-jrbus.co.jp/pdf/20210702izumotokyo_scaniadd.pdf|format=pdf|title=スカニア製2階建てバス InterCityDD 出雲・松江〜東京線(スサノオ号)へ導入のお知らせ|publisher=中国ジェイアールバス|date=2021-07-02|accessdate=2021-07-03}}</ref>。
 
[[2021年]]は前年初頭より[[パンデミック|世界的に猛威を振るっ以降続いている]][[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症]][[日本における2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響|新型コロナウイルス感染拡大の影響]]に伴い輸入台数は前年より大きく落ち込んだが、[[スサノオ号]]用に[[中国ジェイアールバス]]に新たに導入された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.chugoku-jrbus.co.jp/pdf/20210702izumotokyo_scaniadd.pdf|format=pdf|title=スカニア製2階建てバス InterCityDD 出雲・松江〜東京線(スサノオ号)へ導入のお知らせ|publisher=中国ジェイアールバス|date=2021-07-02|accessdate=2021-07-03}}</ref>。また、同年12月には[[関東バス]]にも導入され「[[やまと号]]」に充当された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kanto-bus.co.jp/news/detail.php?id=29UP97B|title=【やまと号】関東バス便スカニア社製2階建てバス運行のお知らせ|publisher=関東バス|date=2021-11-22|accessdate=2023-03-26}}</ref>。
貸切専業事業者では、2016年に[[ヤサカグループ#東京都の営業所|東京ヤサカ観光バス]]が「サンシャイン55」の愛称で2台を導入したほか、2020年2月には、千葉県[[茂原市]]に本拠地を置く[[オートウィル]]が1台導入している<ref> [http://www.autowill.co.jp/669 オートウィル公式ホームページ バンフール社製2階建てバス、完成いたしました。]</ref><ref>{{Cite web|url=http://scania-griffin.com/customer/3485|title=スカニア製二階建てバスが運ぶ、貸切観光バスの新しい価値 〜有限会社オートウィル様〜|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2020-03-27|accessdate=2020-06-23}}</ref>。
 
貸切専業事業者では、2016年に[[ヤサカグループ#東京都の営業所|東京ヤサカ観光バス]]が「サンシャイン55」の愛称で2台を導入したほか、2020年2月には、千葉県[[茂原市]]に本拠地を置く[[オートウィル]]が1台導入している<ref> [http://www.autowill.co.jp/669 オートウィル公式ホームページ バンフール社製2階建てバス、完成いたしました。]</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://scania-griffin.com/customer/3485|title=スカニア製二階建てバスが運ぶ、貸切観光バスの新しい価値 〜有限会社オートウィル様〜|website=SCANIA GRIFFIN MAGAZINE|date=2020-03-27|accessdate=2020-06-23}}</ref>。
 
2016年から2023年までの販売実績は70台である<ref name="NBR96">{{Cite journal|和書|journal=[[バスラマ・インターナショナル|年鑑バスラマ2023-2024]]|title=スカニア/ バンホール アストロメガ TDX24|date=2024-02|volume=|issue=|page=60|publisher=[[ぽると出版]]|ISBN=978-4-89980-524-3|ref=NBR23}}</ref>。
 
== ギャラリー ==
;過去のモデル
<gallery widths="180px160px" heights="160px140px">
ファイル:VanHool Astromega TD824.jpg|TD824 岐阜バス Imperial Saloon
ファイル:Megabus Van Hool TD925 DD014 in New York City.jpg|TD925(北米仕様)
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</gallery>
;TDX24
<gallery widths="180px160px" heights="160px140px">
ファイル:Keisei-bus-1801.jpg|TDX24 京成バス
ファイル:JAMJAMLiner_SCANIA_ASTROMEGA.jpg|TDX24 ジャムジャムエクスプレス
ファイル:JR-bus-Kanto-D650-18501.jpg|TDX24 ジェイアールバス関東
ファイル:JR-bus-tech-1901.jpg|TDX24 ジェイアールバステック
ファイル:Nishinihon-JR-Busbus-749-1995520934.jpg|TDX24 西日本ジェイアールバス
ファイル:Intercitydd jrtokaibusJR-Tokai-bus-D71-2201.jpg|TDX24 ジェイアール東海バス
ファイル:KantetsuBus-2200MT airport.jpeg|TDX24 関東鉄道
ファイル:KeioBus 72002 astromega.jpeg|TDX24 京王バス東(現・京王バス)
ファイル:Fujiexpress-T0001.jpeg|TDX24 フジエクスプレ富士急バ
ファイル:ChugokuJRBus 740-21901.jpeg|TDX24 中国ジェイアールバス
ファイル:ExpressKanto11.jpeg|TDX24 関東バス
ファイル:Iwate-kenpoku-bus-2181.jpg|TDX24 岩手県北自動車
</gallery>
 
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=== 注記 ===
{{notelist}}
<references group="注記"/>
 
=== 出典 ===
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== 外部リンク ==
{{commonscommonscat|Category:Van Hool TDX24 Astromega buses in Japan}}
*[https://www.vanhool.be/ バンホール] 公式サイト{{nl icon}}{{en icon}}{{fr icon}}{{de icon}}
* [https://www.scania.com/jp/ja/home/products/buses-and-coaches/scania-doubledecker.html スカニアジャパン 二階建てバス]{{ja icon}}
 
{{DEFAULTSORT:はんほおる あすとろめか}}
{{自動車}}
 
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:はんほおる あすとろめか}}
[[Category:バス車両|あすとろめか]]
[[Category:スウェーデン車の車種]]