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{{出典の明記| date = 2023年4月}}
'''臨床検査''' (りんしょうけんさ) とは、診療目的で行われる[[患者]]、[[傷病]]の状態を評価するための検査である。
 
'''臨床検査'''(りんしょうけんさ)とは、広義には、傷病や健康状態を評価するための医学的検査({{Lang-en|[[:en:medical test|medical test]]}})全般をさす場合もあるが、通常は、[[検体検査]]と[[生理検査]](生理学的検査)を意味する
<ref name="kensa" /><ref name="Furukawa2011" /><ref name="Okada2016"/>。
検体検査とは人体から排出([[尿]]・[[便]]など)または採取された物([[血液]]など)の検査である<ref name="hou" />。
生理検査とは、人体について行う検査(生体検査)のうち、通常、[[呼吸機能検査]]、[[循環機能検査]]、[[神経生理検査]]、[[超音波検査]]、などをさす<ref name="kensa" /><ref name="hou" /><ref name="kisoku"/><ref group="※" name="rinkenseiri"/>。(なお、海外では臨床検査({{Lang-en|clinical laboratory tests, lab tests}})は検体検査のみを意味することが多い<ref name="Sakamoto2012" /><ref group="※" name="labtest"/>。)
 
== 位置づけ ==
[[症候学]]では'''補助診断'''(ほじょしんだん)と呼ぶこともあり、これは問診と一般診察こそが病態把握に最も重要であるとの考え方に基づくものである。一方、[[糖尿病]]の長期コントロールなどのように検査値が最も大きな意味を持っている場合もあり、一概に診察が検査に勝ると言えるわけではない。また、[[生活習慣病]]を自覚症状のない間に発見し早期治療を行うためにも重要である。
 
しかし、患者からすると受けるとなると検査の費用を負担せねばならず、また項目によっては、患者の健康を害する([[侵襲]]がある)場合がある。そのため一旦、冷静に検査の真の必要性、リスク、コストを勘案して、検査の[[適応 (医学)|適応]]、受けるべきか、それとも止めておくべきか、を判断する必要がある。
 
== 原理 ==
臨床検査で診断を行う場合には、臨床検査によってその患者が実際に傷病である確率を高めたり低めたりする。確率の推定には[[ベイズ推定]]を用いる。ベイズ推定における[[事前確率]]は、臨床検査の場合は'''検査前確率'''と言い、ベイズ推定における[[事後確率]]は、臨床検査の場合は'''検査後確率'''と言う。また、疑っている傷病である人が検査で陽性と出る確率を'''[[感度 (医学)|感度]]'''と言い、疑っている傷病でない人が検査で陰性と出る確率は'''[[特異度]]'''と言う。[[受信者操作特性|ROC]]参照。
<!--
{| alignclass="rightwikitable" border=1 style="float:right; margin:0 0"
|-
|||||colspan="2" align="center"|迅速診断キットの結果が
|-
|||||陽性||陰性
|-
|rowspan=2|HIV感染症で<br>ある||ない||align="right"|a%||align="right"|b%
|-
|いない||align="right"|c%||align="right"|d%
|-
|}
-->
 
検査前確率は、臨床検査の場合は[[疫学#医学|有病率]]として調査しておき、感度や特異度は各検査毎に研究しておくことで、検査後確率を推定できる。
* 例 : [[後天性免疫不全症候群|エイズ]]の疑いで[[ヒト免疫不全ウイルス]](HIV)(HIV)感染症の迅速診断キットを用いて感染の有無を調べる場合。
*: 患者の症状などから予想されるHIV感染症の有病率を検査前確率として、HIV感染症迅速診断キットの感度や特異度を研究しておく。
*: HIV感染症疑いの人が100人居たとして、その内実際にHIV感染症の人が80人居たとすると、検査前確率は80%となる。ここで、HIV感染症迅速診断キットの感度が90%だとすると、HIV感染症患者80人中で検査が陽性になる人は(80×0(80×0.9=)72)72人であり、HIV感染症患者80人中で検査が陰性になる人は(80×0(80×0.1=)8)8人となる。一方、HIV感染症迅速診断キットの特異度が70%だとすると、HIV感染でない20人中で検査が陰性になる人は(20×0(20×0.7=)14)14人であり、HIV感染でない20人中で検査が陽性になる人は(20×0(20×0.3=)6)6人となる。すると、検査で陽性となるのは(72(72+6=)78)78人であり、その内実際にHIV感染症である患者は72人となる。従って、検査後確率は72÷78で92%になる。
 
== 臨床検査の精度分類 ==
病気の有無や診断を目的に行われる検査が臨床検査である。問診(医療面接)や視診・聴診・打診・バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・呼吸数など)・身長体重測定・腹囲計測なども広い意味では検査ではあるが、一般的には[[検体検査]]・[[生体検査]]などが臨床検査と理解されている。画像診断の一部も臨床検査に含まれることがある。
1970年代、米国の[[疾病対策センター]]([[アメリカ疾病予防管理センター|CDC]])が米国の検査室で発生したミスの調査結果を発表したことがあり、それによると検査ミスは全体の1/4以上もあった
<ref name="confessions">ロバート・メンデルソン(1979)Confessions of a medical heretic(邦訳『医者が患者をだますとき』2008「臨床検査は占いの儀式」p.36-39)</ref>。
 
健康診断、学校検診、職場検診、医療機関での検査、病気かどうかを調べる検査、病名を決めるための検査、病気の程度を調べる検査、治療方法を決定するための検査、治療効果や再発を調べるための検査などさまざまな検査が含まれる。
* 細菌検査 10~40 %のミス
* 臨床生理検査 30~50%のミス
* 血液型検査 12~18%のミス
* 血液検査(ヘモグロビン・血清電解質の検査) 20~30%のミス
<ref name="confessions"/>
 
なお、医療機関での臨床検査には、臨床検査室で実施するものと、診療現場で実施するもの([[臨床現場即時検査|POCT]]<ref group="※" name="POCT"/>)とがある。
臨床検査データの精度があまりに低いので、メンデルソンは臨床検査というのは「[[占い]]の儀式」だと形容してみせた。しかもこの数字はあくまで米国で最高レベルの検査室のものであったので、中程度以下の、質の低い検査室はもっと頻繁にミスをしていたと考えられ、米国全体での数字はもっとひどいものだったと考えられる<ref name="confessions"/>。医者は「念のために詳しく診ておきますから検査を受けてください」と患者にしつこくすすめる<ref name="confessions"/>。(金儲けのためである。)患者は検査をすることによる健康リスクを犯したうえに([[侵襲]]を受け、健康を損なうリスクがつきまとう)、お金を余分に出費させられることになる<ref name="confessions"/>。何か奇跡のようなことが起きて、たまたま検査で正確なデータが得られたとしても、それを医者が[[誤診]]してしまう可能性がかなりある<ref name="confessions"/>とメンデルソンは指摘した。
 
==臨床= 診療報酬における検査の分類 ===
 
病気の有無や診断を目的に行われる検査が臨床検査である。問診(医療面接)や視診・聴診・打診・バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・呼吸数など)・身長体重測定・腹囲計測なども広い意味では検査ではあるが、一般的には[[検体検査]]・[[生体検査]]などが臨床検査と理解されている。画像診断や病理診断も臨床検査に含まれることがある。
 
健康診断、学校検診、職場検診、医療機関外来での検査、病気かどうかを調べる検査、病名を決めるための検査、病気の程度を調べる検査、治療方法を決定するための検査、治療効果や再発を調べるための検査などさまざまな検査が含まれる。
 
===診療報酬における検査===
保険医療機関等では[[医療費の内容の分かる領収証]]が発行される。領収証の検査の欄には[[診療報酬]]で定義された臨床検査の点数が表示されている。医科診療報酬では検体検査料、生体検査料、診断穿刺・検体採取料、[[薬剤料]]、[[特定保険医療材料]]料等から算出された点数である。
 
'''検体検査'''には尿・糞便検査、血液学的検査、生化学検査、免疫学的検査、微生物学的検査等が含まれている。
 
'''生体検査'''には呼吸循環機能検査、[[超音波検査]]、監視装置による諸検査、[[脳波検査]]検査、神経・筋検査、[[耳鼻咽喉科学]]的検査、[[眼科学]]的検査、[[皮膚科学]]的検査、臨床心理・神経心理検査、負荷試験等、[[ラジオアイソトープ]]を用いた検査、[[内視鏡検査]]等が含まれている。
 
なお[[病理学的検査]]は2008年4月の改定で、検査の項から[[病理診断]]の項に移っている。{{seeSee also|病理診断}}
 
=== 臨床検査技師等に関する法律に記された検査 ===
臨床検査の名を付した[[国家資格]]が[[臨床検査技師]]である。[[臨床検査技師等に関する法律]]で臨床検査技師の資格が定められている。医師又は歯科医師の指示の下に、次の検査を業として行うことができる資格である<ref name="hou" /><ref name="kisoku"/>
 
[[検体検査]]([[微生物学的検査]]、[[血清免疫学的検査]]、[[血液学的検査]]、[[病理学的検査]]、[[学的検査]]、[[生化学的尿・糞便等一般検査]]、[[遺伝子関連・染色体検査]])、および、厚生労働省令で定める[[生理学的検査]]。
 
なお臨床検査技師の前身は衛生検査技師である。昭和33年に衛生検査技師法が制定された。それまでは医療に関する検査に従事する資格について法制化されていなかった。[[1948年]](昭和23年)の疑義照会(昭和23・8・12  医312)に被検査物の検査として、A 血液型の検査、B 血液検査、C 糞便検査(寄生虫のみ)、D 淋菌検査、E 梅毒反応検査の記載がある。当時の検査の種類と現在の臨床検査の種類を比較するとき臨床検査の進化を理解することができる。
 
=== 臨床検査技師等に関する法律第2条の厚生労働省令で定める生理学的検査 ===
生理学的検査は検査機器の発達に伴い、臨床検査技師が行うことができる生理学的検査は増加しており、現在次のものが記載されている(平成20(2018)改正)<ref name="kisoku"/>
 
心電図検査、心音図検査、脳波検査、筋電図検査、運動誘発電位検査、体性感覚誘発電位検査、基礎代謝検査、呼吸機能検査、脈波検査、熱画像検査、眼振電図検査、重心動揺計検査、持続皮下グルコース検査、超音波検査、磁気共鳴画像検査、眼底写真検査、毛細血管抵抗検査、経皮的血液ガス分圧検査、聴力検査、基準嗅覚検査及び静脈性嗅覚検査、電気味覚検査及びろ紙ディスク法による味覚定量検査、直腸肛門機能検査、が記されている(一部除外あり)
 
このうち磁気共鳴画像検査は診療報酬では画像診断の項に分類されている。骨塩定量検査の一部超音波診療報酬では検査の項に分類されており、超音波検査によるものも含まれるが、x-rayでの撮影像を測定するものが主流である。
 
:臨床検査技師の業務範囲が測定・解析であった時代から、検査専門職として所見記載も行うようになってきた。記載された所見から医師が診断を行い、治療等に結びつけるのである。
 
=== 衛生検査所指導要領に記された検査 ===
臨床検査技師等に関する法律で登録衛生検査所が規定されている。衛生検査所が受託できる、すなわち医療機関から見ると外注できる検査が定義されている。なお[[衛生検査所]]は[[検体検査]]、すなわち、人体から排出され、または採取された検体について検査(いわゆる[[検体検査]])を業として行う場所である。なお、食品衛生検査や環境衛生検査のみを業とするものは衛生検査所には該当しない<ref name="eiseikensasyo"/>
 
== 臨床検査の質と精度管理 ==
登録衛生検査所に外注できる検体検査は微生物学的検査、血清学的検査、血液学的検査、病理学的検査、寄生虫学的検査、生化学的検査である。
臨床検査に求められるのは正しい検査結果が迅速に提供されて医師による診断と治療に役立ち患者の健康の回復や増進に寄与することである。
ここで「正しい」とは、検査結果の[[再現性]](何回も測定しても値のばらつきが十分小さい範囲にとどまっていることを意味し、[[正確度と精度|精度]]ともいう)と、[[正確度]]([[誤差]]が少ない、すなわち「真値」に十分近い)が、適切な範囲内に維持されていることを意味する。
臨床検査の精度管理とは、検査結果のばらつきや誤差を正しい診療を行うのに必要な範囲内<ref group="※" name="seido"/>に維持するように処置することである<ref name="Takagi2018" />。
 
精度管理は臨床検査の質の保証の要であり、検査室内を対象とする内部精度管理と、複数の施設(施設間の差)を対象とする外部精度管理がある。
==臨床検査の質と検体検査精度管理==
なお、精度管理は、検体検査に限定されるものではなく、また、数値で報告される検査に限定されるものでもない。
臨床検査に求められるのは、正しく迅速に検査が行われ、検査の結果が医師による診断と治療に役立つことである。臨床検査の質は測定前、測定、測定後の全体で決まることが多い。
形態検査(血液細胞像など)、微生物検査、病理検査、生理検査(波形、画像)などにおいても、画像や波形の記録など様々な手段を用いた精度管理が行われている<ref name="Takagi2018" /><ref name="Suzuki2019"/><ref name="Azuma2020"/><ref name="Sonobe2021"/>。
 
臨床検査の質は検査前(検査の依頼、検体採取・輸送・保存、など)、検査、検査後(検査結果の報告・解釈・利用、など)の全体で決まると考えられる<ref name="Kawai2013" />。
'''測定前''':患者の問診や診察を通して医師が目的に応じた検査を選択する。検査費用負担も考慮し最適な検査が選択される。検査の選択は医師の判断に委ねられる。患者にとっては、まずは面接が充分で身体異常が見落されていないか、つぎに検査選択が適切か、さらには検査の良し悪し等が気になるところである。
 
'''検査前''':患者の問診や診察を通して医師が目的に応じた検査を選択する。医学的な必要性はもちろん、保険診療との整合性<ref name="GL2021_01" />、検査の経済性<ref group="※" name="keizaisei"/><ref name="Furukawa2011" />、侵襲性(患者への身体的負担)、利便性(すぐに結果が出るか、外部委託で何日もかかるか)、などを考慮することになる。また、検体の採取が適切に行われたか<ref group="※" name="saisyu"/>、輸送・保存が適切に行われたか<ref name="GL2021_02" /><ref group="※" name="hozon"/>、なども重要である<ref name="guideline" />。
'''測定''':検体検査では、たとえば血液中の物質の測定が行われ、物質の量(数字で表現)やプラス・マイナスが検査結果となる。数字の再現性(ばらつきのなさ)や正確性(変化や病変を正しくあらわしていること)が[[検体検査]]の精度である。一般的には検査には間違いがないものと期待されているが、実際には検査結果がばらついたり、まれには別の検査結果や臨床所見と合わず再検査に至ることもある。超音波検査では検査手技の良さが重要である。
 
'''検査''':前述のように、検査結果がばらつきなく([[再現性]])、正確(誤差が少ない、所見を正しく反映している)であるように精度管理される必要がある。検査機器・検査試薬・測定手順・情報システム<ref group="※" name="system"/>のみならず、形態検査(顕微鏡での検査や超音波画像など)の検査技能・手技も重要である<ref name="Suzuki2019"/>。
'''測定後''':また測定結果を読み解く技能も重要である。異常なしか様子見かさらなる精密検査かなどは医師の判断に委ねられる。
 
'''検査後''':検査結果は適切に報告される必要がある。たとえば、緊急に対処を検討する必要がある結果値(パニック値)<ref group="※" name="panic"/>は迅速確実に医師に報告される必要がある<ref name="guideline" />。検査結果を解釈して患者の診療に反映するのは医師の業務であるが、適切に判断するための[[基準値]]や解釈の支援も重要である<ref name="GL2021_05" />。(検査結果、特に外来の迅速検体検査結果を患者に検査報告書などの文書で交付することも広く行われており、患者への配慮も必要である<ref name="Furukawa2011" />。)
検査工程のうち、測定は臨床検査技師等が行うことが多いのであるが測定前と測定後は医師が重要な役割を担っている。[[臨床検査専門医]]は臨床検査全体に通じた医師の専門職である。2008年4月からは[[臨床検査科]]は[[標榜診療科]]となっている。
さらに、他の医療施設に紹介、または連携する際は、施設間の検査値の互換性も重要となる<ref name="Takagi2018" />。
 
検査工程のうち、測定そのものは臨床検査技師等が行うことが多いのであるが<ref group="※" name="task"/>、測定前と測定後は医師・看護師等の他の職種が重要な役割を担っている。
===検体検査精度管理===
検体検査の精度管理は信頼にたる精度の検査結果を得るために行われる。検体を外部の登録衛生検査所に委託するとき、委託先が守るべき管理の体系でもある。
 
=== 内部精度管理 ===
検査精度を確認するための手法は、再測定が基本であるが、物質量がわかっている検体の測定、別の検査方法との相関、他施設結果との比較などを組み合わせる。精度が不十分である場合は機器調整や試薬の検証などが行われる。
内部精度管理とは、施設内での検査結果の再現性・正確性を維持する管理である。
検査結果はその時点で正確(ばらつきがない)であるのみならず、同一患者の過去の検査結果と比較可能でないと、正しいとはいえない。
リアルタイムの精度管理としては、基準値を一定以上はずれるか当該患者の過去の結果と大きくかけ離れた結果が得られたときに再測定(再検)、必要に応じ、管理試料の測定をするなどの個別データの管理がある。
しかし、それだけでは、経時的に少しずつ測定値がシフトしたりばらつきが増加するのを検出できないので、管理試料を定期的に測定して平均値やばらつきが許容範囲内におさまるように管理する{{仮リンク|Xbar-R管理図|en|x̅ and R chart}}<ref group="※" name="xbar">Xbar-R管理図は、管理試料の測定結果の平均値(Xbar)、および、最大値と最小値の差(R)をプロットするものである。前者は測定の[[正確度]]、後者は測定の[[再現性]](ばらつき)をあらわす。</ref>などの手法が用いられる<ref name="Takagi2018" /><ref name="Suzuki2019"/><ref name="Takagi2021" />。
 
=== 外部精度管理 ===
*壊れた体重計やはじめからずれた体重計では正確な体重は量れないということをイメージすればよい。痩せたはずなのに重ければもう一度計る。10kgの米袋を計って8kgであればその体重計が壊れているのではないか。修理して計りなおすか、他の体重計で計りなおす。体重測定を例に説明するとこのようなものが検体検査精度管理の内容である。
外部精度管理とは施設間での検査結果の正しさ(互換性)を維持する管理である<ref group="※" name="gokansei"/>。
*検体検査においてコンピュータシステムの導入が盛んである。システム化前は検体の取り間違い・測定操作手違い・結果数値読み違いなど人為的エラーが起こりえたので測定手順書作成や過誤検出の仕組み構築が精度管理の中心であった。患者リストバンドや試験管ラベルの[[バーコード]]は検体検査のシステム化に役立っている。最近はシステム化により測定や検体取扱いに関するヒューマンエラーはほぼ撲滅されたといえる。
臨床検査の黎明期に初めて複数施設の結果の比較調査が行われたときには著しい施設間差が判明し問題となったが<ref group="※" name="reimeiki"/>、
{{see also|検体検査}}
その後の産業界の管理手法の導入や外部精度管理の積み重ねにより、近年は施設間の差は収束してきている<ref name="Takagi2021" />。
日本では、調査用の試料(ないし画像や波形)を参加施設に配布する外部精度管理調査が、[[日本医師会|医師会]]・[[日本臨床衛生検査技師会]]などにより実施されている<ref name="Takagi2018" />。
また、国際的には、米国病理学会([[:en:College of American Pathologists|College of American Pathologists]]、CAP)の主催する外部精度管理調査であるCAPサーベイがよく知られている<ref name="Takagi2018" />。
 
=== 精度保証 ===
== 臨床検査の種類・検査項目 ==
近年は、測定とその前後にとどまらず、検査室への検査の導入(検査法・機器・試薬の性能などが自施設の需要に適合しているか)、医師による適切な検査の選択、医師による結果解釈・利用の支援、施設間での検査の標準化や[[基準値]]の共有<ref group="※" name="kyouyuu"/>、なども含めた総合的な検査の質の管理として「精度保証」の概念が発展してきている<ref name="Takagi2018" /><ref name="Koshiba2022"/><ref name="guideline" /><ref name="Kawai2013" />。
 
また、臨床検査室の精度保証の第三者認定も普及してきており、厚生労働省も第三者認定の取得に必要な体制整備に努めることが望ましいとしている<ref name="syourei" />。例としては、[[日本適合性認定協会|日本適合性認定協会(JAB)]]による{{仮リンク|ISO 15189|en|ISO 15189}}<ref group="※" name="iso"/>に基づくものなどがあげられる<ref name="GL2021_07" /><ref name="Takagi2018" /><ref name="Takagi2021" /><ref name="Kawai2013" />。
 
なお、[[臨床検査科]]は[[標榜診療科]]となっており、[[日本専門医機構]]の認定する[[臨床検査専門医]]がある。 臨床検査医の業務の一つに臨床検査の精度保証のマネージメントがある<ref name="JACLaP" />。
 
=== 検体検査精度管理 ===
日本の法令では、衛生検査所や医療機関の検体検査の精度管理についての規定があり、検体検査の精度の確保に関わる責任者の配置、および、精度の確保に関わる各種の標準作業書や日誌の作成が義務づけられている<ref name="syourei" /><ref name="kaiseiiryoho" />。また、内部精度管理の実施、外部精度管理調査の受検、および、適切な研修の実施が、衛生検査所では義務、医療機関では[[努力義務]]<ref group="※" name="doryoku"/>となっている<ref name="syourei" /><ref name="kaiseiiryoho" />。
{{See also|検体検査}}
 
== 検体検査の分類 ==
様々な分類があるが、ここでは、関連法令<ref name="bunrui" />・省令<ref name="syourei" />の分類に準じて記載する。
 
=== 微生物学的検査 ===
[[微生物学的検査]](微生物検査)とは、検体中の[[病原体|病原微生物]]([[細菌]]、[[真菌]]、[[ウイルス]]、[[原虫]]、など)に関する検査である。
{{Main|微生物学的検査}}
==== 細菌培養同定検査 ====
細菌を含む微生物を同定する検査であり、
顕微鏡検査(塗抹検査)、培養検査、同定検査、微生物や微生物が産生する毒素の[[抗原検査]]、などが含まれる。なお、微生物核酸検査は遺伝子検査に分類されているが、実態はここに含まれる。また、関連するものとして、寄生虫検査がある。
 
==== 薬剤感受性検査 ====
微生物に対する抗微生物薬([[抗菌薬]]、[[抗真菌薬]])の有効性を調べる検査である。通常は細菌、真菌などの微生物を培養して検査するが、近年は微生物核酸検査に薬剤耐性遺伝子の検査が含まれることがある。
 
=== 免疫学的検査 ===
==== 免疫血液学検査 ====
主に[[輸血]]に関連する検査であり、[[ABO式血液型|ABO血液型検査]]、[[Rh因子|RhD血液型検査]]、[[クームス試験|直接・間接クームス試験]]、[[不規則抗体|不規則抗体検査]]、[[交差適合試験]]、などを含む。
 
==== 免疫血清学検査 ====
炎症や免疫に関連する蛋白の検査([[免疫グロブリン]]、[[補体]]、[[サイトカイン]]など)、[[細胞性免疫]]関連検査、[[アレルギー]]関連検査( [[アレルゲン特異IgE]]など)、[[自己抗体]]検査([[抗核抗体]]など)、[[感染症]]免疫学的検査、などが含まれる。感染症免疫学的検査には、病原体の現在または過去の感染の有無を人体の病原体に対する免疫反応により推定する検査([[HCV抗体]]、[[HIV]]抗体、など)、および、病原体を免疫学的な手法で検出する検査([[HBs抗原]]など)が含まれる。
 
=== 血液学的検査 ===
[[血液細胞]]や[[凝固・線溶系|凝固]]・[[止血]]機能の検査である<ref group="※" name="ketuekikensa"/>。
 
==== 血球算定・血液細胞形態検査 ====
{{仮リンク|自動血球計数器|en|Hematology analyzer}}を用いる[[全血球計算]](血算、CBC(Complete blood count))、[[白血球分画]]などの検査、および、[[顕微鏡]]を用いる形態学的検査([[末梢血塗抹検査]]、{{仮リンク|骨髄像|en|Bone marrow examination}}など)がある。その他、[[赤血球沈降速度|赤血球沈降速度(ESR)]]も含まれる。
 
==== 血栓・止血関連検査 ====
代表的なものとしては、[[プロトロンビン時間|PT]]、[[APTT]]、[[フィブリノーゲン]]、[[フィブリン分解産物|FDP]]、[[D-ダイマー]]などの[[凝固・線溶系|凝固]]機能検査がある。
なお、[[出血時間]]と[[毛細血管抵抗試験|毛細血管抵抗検査]]は検体検査ではないが止血関連検査とみなされることが多い。
 
==== 細胞性免疫検査 ====
[[細胞性免疫]]にかかわる[[リンパ球]]などの[[血液細胞]]の検査であり、
[[フローサイトメーター]]による[[CD分類|細胞表面マーカー]]などの検索、[[アレルゲン特異IgE#リンパ球刺激試験|リンパ球刺激試験(リンパ球幼若化試験)]]、などがある。
 
=== 病理学的検査===
[[病理標本]]作成に関連するものと細胞に関わる検査(細胞診)が含まれる。(なお、[[病理診断]]・[[細胞診断]]は医師が行う。)
{{main|病理学的検査}}
 
==== 病理組織検査 ====
組織を[[パラフィン]]に包埋し[[ミクロトーム]]で薄切して染色する形態学的検査が主である。
 
==== 免疫組織化学検査 ====
病理組織検査に、さらに免疫学的な[[抗原抗体反応]]を応用して、[[酵素]]や[[蛍光物質]]で標識した抗体を使用して[[高分子物質]]の分布を可視化するものである。
 
==== 細胞検査 ====
喀痰、子宮頚部などから得た[[細胞診検体]]の標本を作成し、顕微鏡で観察する検査である。
{{main|細胞診}}
 
==== 分子病理学的検査 ====
通常の病理検査と[[分子生物学]]的手法を統合した検査であり、遺伝子の異常(変異、増幅、再構成)や蛋白の過剰発現などの検索が含まれる。診断のみならず、治療法の選択にも有用である<ref name="Yatabe2015" />。
 
=== 生化学的検査 ===
==== 生化学検査・免疫化学検査 ====
生化学的検査とは血液などの化学的成分の検査であるが、そのうち、測定に抗原抗体反応を使うものを[[免疫化学]]検査とよぶのが通常である。
[[酵素]]活性の測定や比較的低分子量の物質([[電解質]]、[[尿素窒素]]など)以外は[[免疫学的検定|免疫学的な測定法]]を用いる場合が多くなってきている。
極めて多数の検査項目があるが、下表に代表的なもののみ示す<ref name="r7kijun" />。
 
{| class="wikitable mw-collapsible"
|+ class="nowrap" | 生化学検査・免疫化学検査の分類と代表的な項目
|-
!無機質
| [[電解質異常#ナトリウム|ナトリウム]](Na)、[[電解質異常#カリウム|カリウム]](K)、[[電解質異常#クロール(塩素)|クロール(塩素)]](Cl)、 [[電解質異常#カルシウム|カルシウム]](Ca)、[[電解質異常#マグネシウム|マグネシウム]](Mg)、[[電解質異常#リン|リン(無機リン)]](P、IP)、[[電解質異常#重炭酸|重炭酸]]、[[浸透圧]]、必須微量元素([[銅]]、[[亜鉛]]、など)、などがある。
|-
!糖質
|
主に[[糖尿病]]関連の検査であり、[[血糖]]、[[HbA1c|HbA<sub>1c</sub>]]、[[グリコアルブミン]]、[[1,5-アンヒドロ-D-グルシトール|1,5-AG]]、[[乳酸]]・[[ピルビン酸]]、などが含まれる。関連するものとして、[[経口ブドウ糖負荷試験]](機能検査)と持続グルコースモニタリング(生理検査)がある。
|-
!脂質
|
主に[[動脈硬化]]関連の検査であり、[[中性脂肪]](TG)、総[[コレステロール]](TC)、[[HDLコレステロール]](HDL-C)、[[LDLコレステロール]](LDL-C)、[[リポ蛋白質|リポ蛋白]]・[[アポリポタンパク質|アポリポ蛋白]]などが含まれる。
|-
!蛋白質
|
[[血清総蛋白]](TP)、[[アルブミン]](Alb)、[[C反応性蛋白|CRP]]および他の[[急性期蛋白]]([[α1-アンチトリプシン]]、[[ハプトグロビン]]、[[セルロプラスミン]]、[[血清アミロイドA|SAA]])、[[免疫グロブリン]]([[IgG]]、[[IgM]]、[[IgA]]、[[IgE]] )、ラピッドターンオーバープロテイン(rapid turnover protein)に属する[[レチノール結合蛋白]](RBP)・[[トランスサイレチン|トランスサイレチン(プレアルブミン)]]・[[トランスフェリン]]、[[血液学#血清生化学検査|フェリチン]] 、[[血清蛋白分画]]・[[アルブミン/グロブリン比|A/G比]]、などが含まれる。
|-
!非蛋白性窒素
|
[[尿素窒素]](BUN, UN)、[[クレアチニン]](Cr)、[[尿酸]](UA)、[[アンモニア]]
|-
![[生体色素]]
| [[ビリルビン]]、[[ポルフィリン]]
|-
![[酵素]]
|[[アスパラギン酸アミノ基転移酵素]](AST/GOT)、[[アラニンアミノ基転移酵素]](ALT/GPT)、[[乳酸脱水素酵素]](LD/LDH)、[[コリンエステラーゼ]](ChE)、 [[γ-グルタミルトランスフェラーゼ]](γ-GT/γ-GTP)、[[アルカリホスファターゼ]](ALP)、[[クレアチンキナーゼ]](CK/CPK)、[[アミラーゼ]](AMY)、[[リパーゼ]](LIP)
|-
![[ホルモン]]
|
* '''[[視床下部]]・[[下垂体]]''':[[甲状腺刺激ホルモン|TSH]]、[[甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン|TRH]]、[[副腎皮質刺激ホルモン|副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)]]、[[性腺刺激ホルモン放出ホルモン]]、[[性腺刺激ホルモン]] 、[[バソプレッシン|バソプレッシン(ADH)]]
* '''[[甲状腺]]''':[[甲状腺ホルモン]]([[チロキシン|サイロキシン(T4)]]、[[トリヨードチロニン|トリヨードサイロニン(T3)]])
* '''[[副腎]]''':[[副腎皮質ホルモン]]([[コルチゾール]]、[[アルドステロン]])、[[副腎髄質ホルモン]]([[アドレナリン]]、[[ノルアドレナリン]])
* '''[[副甲状腺]]''': [[パラトルモン|パラトルモン(PTH)]]
* '''[[膵臓]]''': [[インスリン]]、[[C-ペプチド]]
* '''[[性腺]]''':[[エストロゲン]]([[エストロン|エストロン (E1)]]、[[エストラジオール|エストラジオール (E2)]]、[[エストリオール|エストリオール (E3)]])、[[テストステロン]]
* '''[[胎盤]]''':[[ヒト絨毛性ゴナドトロピン|ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)]]
* '''[[消化管]]''':[[ガストリン]]
|-
![[ビタミン]]
|[[ビタミンB12]]、[[葉酸]]、[[ビタミンD]]、などがある。
|-
!疾患マーカー
|
* 肺疾患:[[KL-6]]、[[アンギオテンシン変換酵素]](ACE)、[[肺サーファクタントタンパク質-A]](SP-A)、[[肺サーファクタントタンパク質-D]](SP-D)
* 感染症:[[β-グルカン]]、[[エンドトキシン]]、[[プロカルシトニン]]、[[プレセプシン]]
* 心疾患:[[脳性ナトリウム利尿ペプチド]](BNP)、[[N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド|NT-proBNP]]、[[心房性ナトリウム利尿ペプチド|HANP]]、[[トロポニン]]、[[心臓型脂肪酸結合蛋白]](H-FABP)
* 腎疾患:[[シスタチンC]]、[[α1-ミクログロブリン]]、[[β2-ミクログロブリン]]、[[肝臓型脂肪酸結合蛋白]](L-FABP)、[[N-アセチルグルコサミニダーゼ]](NAG)
* 腸疾患:[[カルプロテクチン]]
* 骨代謝(骨形成マーカー):[[骨型アルカリホスファターゼ]](BAP)、[[オステオカルシン]](OC)、[[I型プロコラーゲンCプロペプチド]](PICP)、[[I型プロコラーゲンNプロペプチド]](PINP)
* 骨代謝(骨吸収マーカー):[[I型コラーゲン架橋Nテロペプチド|NTX]]、[[デオキシピリジノリン|デオキシピリジノリン(DPD)]]、[[酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ|酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRAcP-5b)]] 、[[I型コラーゲン架橋Cテロペプチド|CTX]]
*[[腫瘍マーカー]]:[[α-フェトプロテイン|AFP]]、[[癌胎児性抗原|CEA]]、[[CA 19-9|CA19-9]]、[[CA125]]、[[前立腺特異抗原|PSA]]、[[CA15-3]]、[[PIVKA-II]]、[[扁平上皮癌関連抗原|SCC]]、[[神経特異エノラーゼ|NSE]]、[[ヒト絨毛性ゴナドトロピン|hCG]]、[[CYFRA]]、[[ProGRP]]、[[シアリルLex-i抗原|シアリルLex-i抗原(SLX)]]、[[抗p53抗体]]、[[可溶性インターロイキン2受容体]] {{See also|腫瘍マーカー}}
* その他:[[アデノシンデアミナーゼ]](ADA)
|-
!機能検査
|検体検査を含む機能検査は、検体検査として扱うことが多い。例をあげる:
*肝機能:[[ICG]]
*腎機能:[[クレアチニンクリアランス]]、[[eGFR]]
*内分泌機能:[[下垂体]]([[脳下垂体前葉|前葉]]・[[脳下垂体後葉|後葉]])機能検査、[[甲状腺]]機能検査、[[副甲状腺]]機能検査、[[副腎皮質]]機能検査、[[副腎髄質]]機能検査、[[性腺]]機能検査
|}
 
==== 血中薬物濃度検査 ====
[[治療薬物モニタリング|治療薬物モニタリング(TDM)]]のための、血中の薬物やその代謝産物の検査である。
[[抗てんかん薬]]([[フェニトイン]]、[[バルプロ酸ナトリウム]]、[[カルバマゼピン]]など)、抗菌剤([[バンコマイシン]]など)、免疫抑制剤([[シクロスポリン]]、[[タクロリムス]]、など)、など、治療域と中毒域が近い薬剤を使用するときに用いられる。
 
=== 尿・糞便等一般検査 ===
一般検査とは、[[血液]]以外の[[排泄|排泄物]]、[[体液]]、[[分泌液]]などを検体とする検査を意味する(特殊検査に対する一般的な検査という意味ではない)。
==== 尿・糞便等検査 ====
[[尿検査]]([[尿中一般物質定性半定量検査]]、[[尿沈渣]]など)、[[便検査]]([[便潜血]]など)、[[穿刺液検査]]([[脳脊髄液]]、[[胸水]]、[[腹水]]、など)、[[気管支肺胞洗浄液検査]]、[[精液]]検査、[[結石]]検査、などが含まれる。
なお、尿化学検査、穿刺液化学検査など、化学成分の定量検査は、実態としては、生化学検査である。
 
==== 寄生虫検査 ====
[[寄生虫]]検査は、検査材料が血液以外の検体であることも多いのでここに分類されているが、病原体の同定検査である。
 
=== 遺伝子関連・染色体検査 ===
{{Main|遺伝子検査}}
 
==== 病原体核酸検査 ====
病原体の遺伝子を検出して同定や定量をする検査である。実態としては微生物学的検査に属する。
 
==== 体細胞遺伝子検査 ====
主に[[悪性腫瘍]](特に[[白血病]]・[[悪性リンパ腫]]など血液がん)の遺伝子異常を検出する検査である。
 
==== 生殖細胞系列遺伝子検査 ====
主に、[[遺伝疾患]]の診断に用いられるほか、[[薬物関連遺伝子検査]]は、薬物代謝に関わる遺伝子多型を調べて薬剤の投与量を調節するのに用いられる。
 
==== 染色体検査 ====
細胞を培養して[[染色体]]の形態的解析をする検査である。
遺伝子検査と同様に、体細胞系([[悪性腫瘍]]、特に[[白血病]]・[[悪性リンパ腫]]など血液がん)の検査と生殖細胞系([[染色体異常]]関連)の検査に大別される。
 
== 生理検査の分類 ==
[[生理検査]](生理学的検査、生理機能検査)に含まれる検査は広い診療領域にまたがるが<ref name="kisoku"/>、複数の診療科から利用され、病院の臨床検査部門
でよく実施しているものとして、[[呼吸機能検査]]、[[循環機能検査]]、[[超音波検査]]、[[神経生理検査]]があげられる<ref group="※" name="rinkenseiri"/><ref group="※" name="seigen"/>。
 
=== 呼吸機能検査 ===
換気機能検査([[スパイロメトリー]]など)、肺胞機能検査、呼気ガス分析、呼吸系運動負荷検査、睡眠呼吸検査、などがある。
{{main|呼吸機能検査}}
 
=== 循環機能検査 ===
心機能検査([[心電図]]、[[運動負荷心電図]]、[[ホルター心電図]]など)、血管検査([[脈波伝播速度|脈波伝播速度(PWV)/足関節上腕血圧比(ABI)]])などがある。
 
=== 神経生理検査 ===
脳波系([[脳波]]、 [[聴覚脳幹誘発電位|聴覚脳幹誘発電位(BAEP)]]/[[聴性脳幹反応|聴性脳幹反応(ABR)]]、[[視覚誘発電位|視覚誘発電位(VEP)]])と筋電図系([[筋電図]]、[[神経伝導速度検査]]、など)がある。
 
=== 超音波検査 ===
[[超音波検査]]には、[[心臓超音波検査]]、[[腹部超音波検査]]、血管超音波検査([[頸部血管超音波検査|頸動脈]]、腹部や四肢の動脈・静脈、など)、体表超音波検査([[頸部超音波検査|頚部]]、乳腺、運動器、その他)、などが含まれる。
{{main|超音波検査}}
 
=== その他の生理検査 ===
省令<ref name="kisoku"/>に記載されている上記以外の検査として、
[[画像診断]]系([[核磁気共鳴画像法|磁気共鳴画像検査(MRI)]]<ref group="※" name="MRI"/>、[[サーモグラフィー|熱画像検査(サーモグラフィ)]])、[[眼科]]系([[眼底写真]])、[[耳鼻科]]系([[平衡感覚|平衡機能]]検査、[[聴力検査]]、[[味覚]]検査、[[嗅覚]]検査)、[[消化器学|消化器]]系(直腸肛門機能検査)、などがある。
 
== 通常、臨床検査に含まれない医学検査の例 ==
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2023年5月}}
=== 基本身体検査 ===
基本[[身体検査]](きほんしんたいけんさ、[[Basic Physical Examination]])は、医師の五感を通して行われる聴打診などの事。
100 ⟶ 286行目:
# [[触診]]
# [[打診]]
<!--
 
=== 一般検査 ===
* [[末梢血塗抹検査|末梢血塗沫標本検査]]
** [[血算]] - [[血液]]を構成する[[血球]]の比率や性状
*** [[赤血球]]数 : [[網状赤血球]] - [[赤血球指数]]([[平均赤血球容積]]([[MCV]])(MCV) - [[貧血#検査|平均赤血球血色素量]]([[MCH]])(MCH) - [[貧血#検査|平均赤血球血色素濃度]]([[MCHC]]))(MCHC))
*** [[血色素]] : [[ヘマトクリット]] - [[ヘモグロビン]]
*** [[白血球]]数 - [[血小板]]数
* [[赤血球沈降速度]](ESR)(ESR)
* [[血漿#検査項目|血漿浸透圧]]
* [[尿]]検査
** [[尿定性検査]]
**: 尿定性検査(にょうていせいけんさ)は、尿中の液体成分を定性的に調べる検査。多くは試験紙を用いる。試験紙を用いた尿定性検査を試験紙法と言う。
**:* [[尿糖]]
**:* [[尿蛋白]]
**:* [[ヘモグロビン]]
***:: ヘモグロビンは、血液の赤さを出す血色素。
***::* 意義
****::: [[血管内溶血]]、等が示唆される。
**:* [[ビリルビン]]
***:: ビリルビンは[[ヘモグロビン]]の代謝産物
***::* 原理
****::: 正常では、多くは肝臓から胆道を経て腸管へ排泄されて、一部が腎臓から排泄される。
***::* 意義
****::: 胆道疾患があると腎臓からの排泄が上がるため、胆道疾患の手がかりとなる。
**:* [[ウロビリノゲン]]
***:: ウロビリノゲンはビリルビンの代謝産物。
***::* 原理
***::** ビリルビンが胆道系を経て腸管に排泄され、腸内細菌によってビリルビンからウロビリノゲンは合成され、腸管で血中に再吸収される。
***::* 意義
****::: ビリルビンが排泄過剰になる血液疾患、肝臓疾患の手がかりとなる。
***::* 正常値 : ±
***::* 判定
***::** 陽性(+)の場合、[[溶血性貧血]]、肝疾患、等が示唆される。
***::** 陰性(-)の場合、[[完全胆道閉鎖]]、等が示唆される。
**:* [[ミオグロビン]]
***:: ミログロビンは、筋肉の代謝産物。
***::* 意義
****::: [[横紋筋融解症]]、等が示唆される。
**:* [[ポルフィリン]]
**:** 意義
***:*: [[内分泌学#ポルフィリン症|ポルフィリン症]]、等が示唆される。
** [[尿沈渣]]
**: 尿沈渣(にょうちんさ)は、尿中の固形物。
**:* [[尿円柱]]
***:: 尿円柱(にょうえんちゅう)は、尿中に見られる、円柱形の物体。顕微鏡で観測できる。
***::* 意義
****::: 円柱をなしている構成要素によって病気の診断の手がかりが得られる。
***::* 原理
****::: 尿細管に構成要素が詰まり、接着因子等の間質で構成要素間が埋まって円柱になる。
***::* [[硝子円柱]]
****::: 硝子円柱(しょうしえんちゅう)は、硝子体が円柱形に固まった物体。
****:::* 意義
*****:::: [[健常者]]でも運動後などに見られ、病的意義は無い。
***::* [[赤血球円柱]]
****::: 赤血球円柱(せっけっきゅうえんちゅう)は、赤血球が円柱形に固まった物体。
****:::* 原理
*****:::: 糸球体から赤血球がボウマン嚢に漏れ出し、尿細管で詰まって円柱形に集合し、接着因子等の間質で赤血球間が埋まり円柱になる。
****:::* 意義
*****:::: 赤血球円柱が見られたら[[糸球体腎炎]]を意味する。
***::* [[白血球円柱]]
****::: 白血球円柱(はっけっきゅうえんちゅう)は、白血球が円柱形に固まった物体。
****:::* 原理
*****:::: 白血球がボウマン嚢や尿細管に遊走し、尿細管で詰まって円柱形に集合し、接着因子等の間質で赤血球間が埋まり円柱になる。
****:::* 意義
*****:::: 白血球円柱が見られたら[[腎炎]]を意味する。
***::* [[脂肪円柱]]
****::: 脂肪円柱(しぼうえんちゅう)は、脂肪が円柱形に固まった物体。
****:::* 原理
*****:::: 脂肪が尿細管で詰まって円柱形に集合する。
****:::* 意義
*****:::: 脂肪円柱が見られたら[[尿蛋白]]を意味する。
**:* [[結晶]]
***:: 代謝産物の結晶が見られ、代謝疾患診断の手がかりとなる。
***::* [[シスチン結晶]]
***::** 意義
****::*: シスチン尿症、等を意味する。
**:* [[細胞]]
**:** [[扁平上皮細胞]]
**:*** 意義
***:**: 尿路を構成する上皮細胞であり、細胞代謝によって健常人でも少量認められる。
**:** [[赤血球]]
***:**: 尿中に赤血球が見られることを[[腎臓学#症候|血尿]]と言う。健常者でもごく少量は認めうる。
** 尿定量検査
*** [[尿比重]]
***: 尿比重は尿の比重。
*** 正常値 : 1:1.015
*** 診断
***: 糖尿病、造影検査後、脱水、等で高くなる。
*** [[腎臓学#症候|尿中ナトリウム濃度]]
* [[髄液]]検査 - 細胞数、糖、蛋白などの計数・計測
* 便検査: [[便潜血反応]]
* [[穿刺液検査]]
 
* [[気管支肺胞洗浄液検査]]
=== 特殊検査 ===
==== 尿特殊検査 ====
* [[内分泌学#ポルフィリン症|ワトソンシュヴァルツ反応]]
-->
 
<!--
=== 生化学検査 ===
血清[[生化学]]検査 - [[血清]]中に溶存している各種物質の濃度を測定
* 炎症反応: [[C反応性蛋白|CRP]]
* [[血液]] : [[血液学#血清生化学検査|血清鉄]] - [[血液学#血清生化学検査|貯蔵鉄]] - [[血液学#血清生化学検査|フェリチン]] - [[血液学#血清生化学検査|総鉄結合能]]([[血液学#血清生化学検査|TIBC]]) - [[血液学#血清生化学検査|不飽和鉄結合能]]([[血液学#血清生化学検査|UIBC]])
* [[肝臓|肝]]機能・[[胆道系]]: [[アスパラギン酸アミノ基転移酵素]](AST(AST/GOT)GOT) - [[アラニンアミノ基転移酵素]](ALT(ALT/GPT)GPT) - [[乳酸脱水素酵素]](LDH)(LDH) - [[コリンエステラーゼ]](ChE)(ChE) - [[γ-グルタミルトランスフェラーゼ]](γ-GTP)GTP) - 総[[ビリルビン]](T(T-Bil)Bil) - 直接ビリルビン(D(D-Bil)Bil) - [[アルカリホスファターゼ]](ALP)(ALP) - [[総蛋白]](TP)(TP) - [[アルブミン]](Alb)(Alb) - [[チモール混濁試験]](TTT)(TTT) - [[クンケル混濁試験]](ZTT)(ZTT) - [[A/G比]] - [[ロイシンアミノペプチダーゼ]](LAP)(LAP)
* [[筋肉]]: [[クレアチンキナーゼ]](CK(CK/CPK)CPK)
* [[骨]]: [[リン]](P)(P)
* [[膵臓|膵]] : [[アミラーゼ]](Amy)(Amy)
* [[腎臓|腎機能]] : [[尿酸]](UA)(UA) - [[尿素窒素]](BUN(BUN, UN)UN) - [[ナトリウム]](Na)(Na) - [[カリウム]](K)(K) - [[塩素|クロール(塩素)]](Cl)(Cl) - [[カルシウム]](Ca)(Ca) - [[クレアチニン]](Cr)(Cr)
* [[生活習慣病]]関連: [[血糖]] - [[グリコヘモグロビン]]([[HbA1c|HbA<sub>1c</sub>]]) - 総[[コレステロール]](T(T-Cho、TC)TC) - [[中性脂肪]](TG)(TG) - LDLコレステロール、HDLコレステロール([[リポタンパク質]]: HDL - LDL - VLDL - [[カイロミクロン]]) - [[フルクトサミン]](FRA)(FRA)
-->
 
<!--
=== 血清免疫学検査 ===
* [[自己抗体]] : [[自己免疫疾患#検査|クームス試験]] - [[抗ds-DNA抗体]]
* [[感染症]]マーカー : [[抗ストレプトリジンO抗体価|ASO]] - [[抗ストレプトキナーゼ抗体価|ASK]]
* [[ホルモン]]: [[甲状腺刺激ホルモン|TSH]] - [[甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン|TRH]] - [[甲状腺ホルモン]] - [[副腎皮質刺激ホルモン]] (ACTH)(ACTH) - [[副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン|CRH]] - [[副腎皮質]]ホルモン - [[パラトルモン|副甲状腺ホルモン]] - [[インスリン]] - [[バソプレッシン]] (ADH)(ADH)
* [[腫瘍マーカー]]: [[癌胎児性抗原|CEA]] - [[CA19-9]] - [[SCC (曖昧さ回避)|SCC]] - [[SLX]] - [[IL6]] - [[可溶性インターロイキン2受容体]] - [[前立腺特異抗原|PSA]]
* [[RAテスト]]
* [[HBs抗原]] - [[HBs抗体]] - [[HCV抗体]]
* [[アレルギー]]: [[非特異的IgE|免疫グロブリンE、IgE]] - [[特異的IgE|アレルゲン特異IgE、RAST]]
* [[補体]]
*: 血清補体価(けっせいほたいか)
*:* 診断
**:: 血清補体価低値が認められた場合、[[播種性血管内凝固症候群]]、[[悪性関節リウマチ]]、腎炎、等が示唆される。血清補体価が低下する腎炎には、[[腎臓学#糸球体腎炎|急性糸球体腎炎]]、[[全身性エリテマトーデス#部分症状|ループス腎炎]]、[[腎臓学#糸球体病変|膜性増殖性腎炎]]、等がある。
-->
 
<!--
=== 血液ガス分析 ===
:[[酸素]]分圧 - [[二酸化炭素]]分圧 - [[症候学#血液|過剰塩基]]
: [[重炭酸イオン]]([[重炭酸]]、[[炭酸水素イオン]]、[[炭酸水素]]、[[HCO3]]、[[HCO3-]])
:* 正常値 : 24~26<sub>m[[化学当量|Eq]]/''l''</sub>
:* 補正
:*: [[代謝性アシドーシス]]の際には不揮発酸によって炭酸水素イオンは消費されてしまうため、酸塩基平衡を考える上での仮想的な値よりも実測値は低くなってしまう。その為[[アニオンギャップ]]がある場合は、アニオンギャップの増加分だけ補正する必要がある。補正炭酸水素イオンを補正HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>、測定された炭酸水素イオン濃度をHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>、アニオンギャップの増加分をΔAG、と表すと、補正HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>は
:*:: 補正HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> = HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> + ΔAG
:*: と計算する。但し、ΔAG = 測定AG - 12。
 
[[重炭酸イオン]]([[重炭酸]]、[[炭酸水素イオン]]、[[炭酸水素]]、[[HCO3]]、[[HCO3-]])
* 正常値:24〜26<sub>m[[化学当量|Eq]]/''l''</sub>
* 補正
: [[代謝性アシドーシス]]の際には不揮発酸によって炭酸水素イオンは消費されてしまうため、酸塩基平衡を考える上での仮想的な値よりも実測値は低くなってしまう。その為[[アニオンギャップ]]がある場合は、アニオンギャップの増加分だけ補正する必要がある。補正炭酸水素イオンを補正HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>、測定された炭酸水素イオン濃度をHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>、アニオンギャップの増加分をΔAG、と表すと、補正HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>は
:: 補正HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>=HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>+ΔAG
: と計算する。但し、ΔAG=測定AG-12。
-->
<!--
=== 培養検査 ===
* [[尿培養|尿]]
*: 尿培養検査(にょうばいようけんさ)は尿を培養して病原菌を特定する検査。
*:* 方法 : 表在菌の混入を防ぐために、中間尿を用いる。
*:* 判定 : 10:10<sup>5</sup><sub>/m''l''</sub>個以上の細菌が居たら尿路感染の起炎菌とする。
* [[血液培養|血液]]
* [[喀痰培養|喀痰]]
-->
 
=== 機能検査 ===
<!--
* 血液
** [[血液学#鉄動態検査|鉄動態検査]] : [[血漿鉄消失時間]] - [[赤血球鉄利用率]]
** [[血液学#凝固機能検査|凝固機能検査]] : [[ガラスビーズ管試験]] - [[プロトロンビン時間]](PT)(PT) - [[活性化部分トロンボプラスチン時間]](APTT)(APTT) - [[トロンボテスト|TT]] - [[ヘパプラスチンテスト|HPT]] - [[フィブリノゲン|Fib]]
** 凝固線溶機能検査 : [[フィブリノゲン分解産物|FDP]] - [[D-ダイマー]]
* 下垂体
** [[抗利尿ホルモン]]分泌能 : [[内分泌学#検査|水制限試験]] - [[内分泌学#検査|高張食塩水負荷試験]]
* 甲状腺
** [[FT3]] - [[FT4]] - [[甲状腺刺激ホルモン|TSH]]
* 腎臓 : [[クレアチニンクリアランス]] - [[ナトリウムクリアランス]] - [[尿中ナトリウム排泄率]] - [[腎不全指数]] - [[糸球体濾過量]](GFR)(GFR) - [[レノグラム]] - [[フィッシュバーグ濃縮試験]] - [[PSP試験]]
* 肝臓 : [[インドシアニングリーン|ICG試験]] - [[ブロムスルファレイン|BSP試験]]
* 膵臓 : [[消化器学#代表疾患|BT-PABA試験]]
* 耐糖能 : [[OGTT]] - [[インスリン抵抗性#.E6.A4.9C.E6.9F.BB | HOMA-R]] -HOMA-β [http://ja.wiktionary.org/wiki/HOMA-β] - [[内分泌学#検査|グルカゴン負荷試験]] - [[内分泌学#検査|インスリン負荷試験]]
* 副腎皮質 : [[内分泌学#副腎|デキサメサゾン抑制試験]] - [[内分泌学#副腎|メチラポン試験]] - [[内分泌学#副腎|副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン試験]]
* 副腎髄質 : [[褐色細胞腫#機能検査|クロニジン試験]]
-->
* 子宮
** 子宮頚部 : [[分娩#産道の異常|ビショップスコア]]
 
=== 画像診断 ===
* [[X線撮影|X線単純撮影]]
* [[コンピュータ断層撮影|CT]]
<!--* [[核磁気共鳴画像法|MRI]] - [[磁気共鳴血管画像|MRA]]-->
* [[放射線療法|核医学]]検査
*: [[ポジトロン断層法|PET]] - [[単一光子放射断層撮影|SPECT]] - [[腎臓学#検査|レノグラム]] - [[肺換気血流シンチグラフィー]] - [[褐色細胞腫#部位検査|<sup>131</sup>I-MIBGシンチグラフィ]] - [[循環器学#検査|<sup>201</sup>Tl心筋シンチグラフィ]]
<!--* [[超音波検査]]
*: Bモード - Mモード-->
* 透視 - リアルタイムでX線画像を表示することにより臓器を観察する
*: [[消化管造影]] - [[血管造影|アンギオグラフィー]] - [[ミエログラフィー]] - [[心臓カテーテル]]検査
* [[骨密度測定|骨塩定量検査]]
<!--
 
=== 電気生理学検査 ===
* [[心臓]]生理
*: [[心電図]] - [[負荷心電図]] - [[ホルター心電図]]
* [[神経]]生理
*: [[脳波]] - [[神経伝導速度]]検査 - [[筋電図]] - [[体性感覚誘発電位]]
-->
 
<!--
=== 呼吸生理学検査 ===
:[[肺活量]] - [[1秒率]] - [[死腔]] - [[残気量]] - [[フローボリューム曲線]] - [[静肺コンプライアンス]]
-->
 
=== 内視鏡 ===
* [[上部消化管内視鏡]] - [[ダブルバルーン内視鏡]] - [[大腸内視鏡]]
* 喉頭鏡検査(耳鼻科)<!-- 耳鼻科で検査目的に使う喉頭鏡は気管挿管に用いられる喉頭鏡と別物 --> - [[気管支鏡]]
* [[喉頭鏡]] - [[気管支鏡]]
* [[膀胱鏡]] - [[子宮鏡]]
 
=== 感覚器検査 ===
* [[目]]
*: [[視力]]検査 - [[ゴールドマン視野計]] - [[アノマロスコープ]]
* [[耳]]
*: <!--[[聴力]]検査 - ->[[語音弁別能]]検査 - [[カロリックテスト]]
 
=== 運動機能検査 ===
* 可動域:[[関節可動域]]、[[徒手筋力検査]]
* 上肢:[[ジャクソン徴候]]、[[スパーリング徴候]]、[[イートンテスト]]、[[モーレイテスト]]、[[エデンテスト]]、[[ライトテスト]]、[[アレン徴候]]、[[ダウバーン徴候]]、[[疼痛アーク徴候]]([[ペインフルアーク徴候]])、[[肩押し下げテスト]]、[[頚椎叩打テスト]]、[[アドソン徴候]]、[[ヤーガソン徴候]]、[[上腕二頭筋長頭腱伸展テスト]]、[[フィンケルスタインテスト]]
* 下肢:[[ラセーグ徴候]]([[下肢伸展挙上検査]])、[[上殿神経域圧迫テスト]]、[[パトリックテスト]]、[[トーマス股屈曲テスト]]、[[トレンデレンブルグ徴候]]、[[半月板損傷#マックマレーテスト|マックマレーテスト]]、[[アプレイテスト]]、[[アプレイ牽引テスト]]、[[前方引き出しテスト]]、[[ラックマンテスト]]、[[後方押し込みテスト]]、[[ガワース・ブラガード徴候]]、[[ボンネット徴候]]、[[ニュートン徴候]]、[[ケンプ徴候]]
<!--
 
=== 病理診断 ===
* [[病理学]] - [[病理診断科]]
* [[病理診断]]([[病理診断|組織診]]) - [[生検法]] - [[腎臓学#検査|腎臓針生体検査]]
* [[術中迅速病理診断]] - [[遠隔病理診断|テレパソロジー]]
* [[病理学的検査]] - [[病理標本]]作成 - [[細胞診検体]]
*[[細胞診]] - [[診断細胞診]]
* [[光学顕微鏡]]
302 ⟶ 496行目:
* [[電子顕微鏡]]
* [[悪性腫瘍遺伝子検査]]
-->
 
=== 心理検査 ===
* [[性格検査]]
* [[知能検査]]
* [[発達検査]]
<!--
 
=== 遺伝子検査 ===
* [[PCR法]]
* [[FISH法]]
* [[SSCP]]法
* [[RFLP]]法
-->
 
== 総合衛生検査センター(国内3大センター) ==
{{出典の明記|date=2021-01-28|section=1}}
日本には数百の[[衛生検査所]]が存在するといわれており、検査センターとも呼ばれている。そのうちエスアールエル、ビー・エム・エル、LSIメディエンスの3社は日本全国からの検査受託体制を整えている。登録衛生検査所は[[臨床検査技師等に関する法律]]など<ref name="kaiseiiryoho" />によって規定された施設である。法の趣旨はり、臨床検査のセンターではなく臨床うち、検体検査を業務とする<ref name="eiseikensasyo" />。登録衛生検査所、検査センターであとも呼ばれている。
日本には数百の[[衛生検査所]]が存在するといわれており、大手としては、[[エスアールエル]]([[H.U.グループホールディングス]]傘下)、[[ビー・エム・エル]]、[[LSIメディエンス]]([[PHCホールディングス]]傘下)などがあげられる<ref name="ranking" />。
{{main|衛生検査所}}
 
== 臨床検査に対する不安 ==
*[[エスアールエル]]([[H.U.グループホールディングス]]傘下)
臨床検査に対する不安は社会的によくある現象であるため、臨床検査に対する不安の研究も大きな価値があるとして研究されている。たとえ病気が見つかっても、早期発見により治療の成功率が上がることを考える。友人や家族と一緒に受診すると、検査への不安が軽減されることがある。サポートがあれば、心強く、落ち着くことができる。深呼吸やリラックス法を試してみると、検査に対する不安が和らぐことがある。楽しいことを思い浮かべるのも効果的である。検査に対する不安を軽減するためには、自分をリラックスさせる効果的な方法を見つけることが大切である。これは、自分自身の健康にもつながる<ref>{{Cite web |title=Tips to cope with medical test anxiety |url=https://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/tips-to-cope-with-medical-test-anxiety |website=Harvard Health |date=2023-03-01 |access-date=2023-06-02 |language=en}}</ref>。ポモドーロ・テクニックは、臨床検査を先延ばしにしてしまう場合に役立つ<ref>{{Cite web|和書|title=Tackling Procrastination - It is Easier, and More Valuable, Than You Think - Procrastination and Memory |url=https://www.coursera.org/lecture/learning-how-to-learn/tackling-procrastination-it-is-easier-and-more-valuable-than-you-think-J5vCL |website=Coursera |access-date=2023-06-02 |language=ja}}</ref>。{{脚注ヘルプ}}
*[[ビー・エム・エル]]
 
*[[LSIメディエンス]]([[PHCホールディングス]]傘下)
== 脚注 ==
<references group="※">
<ref group="※" name="labtest">英語のclinical laboratory test(略してlaboratory test、lab test)は検体検査を意味する。たとえば、[https://www.merriam-webster.com/dictionary/laboratory%20test laboratory test(Merriam-Webster Dictionary)]、[https://medlineplus.gov/laboratorytests.html Laboratory Tests (MedlinePlus) ]、[https://www.cancer.gov/publications/dictionaries/cancer-terms/def/laboratory-test laboratory test(米国国立がん研究所の辞書)])を参照されたい。</ref>
<ref group="※" name="rinkenseiri">病院により生理検査として実施している検査は異なるが、たとえば、[https://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/kensa/ 東京大学病院]、[https://clinical-lab.kuhp.kyoto-u.ac.jp/test/physiological.html 京都大学病院]、[https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/hp-lab/rinkenhome/lab_physio.html 大阪大学病院]、などのサイトを参照されたい。</ref>
<ref group="※" name="ketuekikensa">「[[血液検査]]」は血液を検体とする検査を意味し、血液学的検査と混同してはならない。</ref>
<ref group="※" name="MRI">磁気共鳴画像検査(MRI)は画像診断の一つとして放射線検査部門で実施されることも多い。</ref>
<ref group="※" name="seigen">生理検査のなかには、医師など他の職種の関与が必要なものも含まれるが、詳細は、典拠にあげた[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333M50000100024_20220728_504M60000100107 臨床検査技師等に関する法律施行規則(昭和三十三年厚生省令第二十四号)]などを参照されたい。</ref>
<ref group="※" name="POCT">POCTとは臨床現場即時検査({{Lang-en|point of care testing、POCT}} )のことであり、患者や検体を臨床検査室に搬送せず、診療現場で行う検査をさす。</ref>
<ref group="※" name="seido">測定は診療に支障のない範囲(許容範囲)を超えて高精度である必要はなく、検査に必要な費用・マンパワー、結果が出るまでの時間、などを総合的に判断して運用・管理する必要がある。</ref>
<ref group="※" name="keizaisei">検査の経済性とは患者の費用負担だけを意味するのではない。近年は検査費用のかなりの部分が医療施設の診療報酬に包括されるようになってきている。たとえば、[[診断群分類包括評価|診断群分類包括評価(DPC)]]では、基本的に臨床検査は包括されており、「検査をすればするほど病院の利潤が減る」仕組みになっている。また、検査費用を負担するのが誰であろうと、社会的な[[医療経済学|医療経済]]への配慮は必要である。</ref>
<ref group="※" name="system">検体検査においてコンピュータシステムの導入が盛んである。システム化前は検体の取り間違い・測定操作手違い・結果数値読み違いなど人為的エラーが起こりえたので測定手順書作成や過誤検出の仕組み構築が精度管理の中心であった。患者リストバンドや試験管ラベルの[[バーコード]]は検体検査のシステム化に役立っている。最近はシステム化により測定や検体取扱いに関するヒューマンエラーはほぼ撲滅されたといえる。</ref>
<ref group="※" name="saisyu">検体採取時に適切な容器の選択は重要であり、たとえば、血算(血液細胞数の算定、CBC)の検体を一般的な生化学検査用の容器に採取すると凝固してしまい全く検査不能になる。</ref>
<ref group="※" name="kyouyuu">近年は診療のガイドライン作成が進んでいるが、臨床検査の結果値をガイドラインに組み込んで利用するには、検査値がガイドラインを利用する国の中で互換性を持っている必要がある。</ref>
<ref group="※" name="panic">パニック値とは、ただちに医師の判断を必要とするような検査結果を意味する。たとえば、[[電解質異常#カリウム|血清カリウム]]が心臓の不整脈の危険があるほど高いなど直ちに治療を要する場合や、喀痰から顕微鏡検査で[[結核菌]]が疑わしい[[抗酸菌]]が検出された場合(結核患者であれば強い感染力があると考えられる)のように直ちに感染予防策など施設側の対策が必要となる場合などがある。</ref>
<ref name="hozon">検体の輸送や保存が重要な検査の例として、たとえば、[[アンモニア]]・[[血液ガス分析]]などは採取後冷却して輸送し直ちに測定しないと正しい結果が得られない。また、血清分離せずに血液を保存していると赤血球中の[[電解質異常#カリウム|血清カリウム]]が漏出して偽の高値をきたす。</ref>
<ref group="※" name="reimeiki">日本で1962年にはじめて外部精度管理サーベイが行われたときは、血糖の測定値のばらつきが平均値の2割程度あったとされる。典拠にあげた[https://ikss.net/wp-content/uploads/2022/02/269_kouenroku.pdf 高木康の2021年の文献]を参照されたい。</ref>
<ref group="※" name="gokansei">自施設の検査結果が他の医療施設と互換性がない、すなわち比較できないときには、結果解釈を誤るリスクや、同じ検査を再度実施する無駄が発生する。</ref>
<ref group="※" name="task">臨床検査室で医師が施行する検査は、侵襲やリスクを伴う検査(針筋電図、造影超音波検査、トレッドミル、など)や専門性の高い特殊な検査、および、診断を含む報告書の作成(「診断」は医行為であるため、他臨床検査技師の作成する報告書に病名を含む場合は「所見」に留めるか、医師の確認を要する)、などに限定されているのが通常である。</ref>
<ref group="※" name="doryoku">義務とされていないのは、医療機関の中には検査部門を持たない小規模な診療所なども含まれ、衛生検査所と同レベルの対応が困難であるためである。</ref>
<ref group="※" name="iso">[[ISO15189]]は含む臨床検査室の品質マネジメントシステムの国際規格であり、検体検査、病理検査、生理検査のすべてが対象となる。</ref>
</references>
 
== 出典 ==
<references>
{{脚注ヘルプ}}
<ref name="Azuma2020">{{Cite journal|和書|author=東学, 石田克成, 松原真奈美, 林裕司, 坂根潤一, 鈴木俊紀, 古屋周一郎 |date=2020-07 |url=https://doi.org/10.14932/jamt.20-12 |title=我が国における病理組織検査精度管理の変遷 |journal=医学検査 |ISSN=0915-8669 |publisher=日本臨床衛生検査技師会 |volume=69 |issue=3 |pages=438-444 |doi=10.14932/jamt.20-12 |CRID=1390004222613962368}}</ref>
<references />
<ref name="bunrui" >{{Cite web|和書|url=https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333M50000100024|title=臨床検査技師等に関する法律施行規則 別表第一(第十二条関係)|accessdate=2023-05-24|website=e-GOV 法令検索}}</ref>
<ref name="eiseikensasyo" >{{Cite web|和書|url=https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000911181.pdf|title=衛生検査所指導要領|accessdate=2023-05-31|website=厚生労働省 }}</ref>
<ref name="Furukawa2011" >{{Cite journal|authors=古川 泰司, 宮澤 幸久|year=2011|title=保険診療と臨床検査|url=https://doi.org/10.2169/naika.100.3193|journal=日本内科学会雑誌|volume=100|pages=3193-3200|doi=10.2169/naika.100.3193}}</ref>
 
<ref name="guideline" >{{Cite web|和書|url=https://www.jslm.org/books/guideline/index.html|title=臨床検査のガイドライン|accessdate=2023-05-19|website=日本臨床検査医学会}}</ref>
<ref name="GL2021_01" >{{Cite web|和書|url=https://www.jslm.org/books/guideline/2021/GL2021_01.pdf|title=初期診療の検査オーダーの考え方|accessdate=2023-05-29|website=臨床検査のガイドライン(日本臨床検査医学会)}}</ref>
<ref name="GL2021_02" >{{Cite web|和書|url=https://www.jslm.org/books/guideline/2021/GL2021_02.pdf|title=検体検査のサンプリング|accessdate=2023-05-29|website=臨床検査のガイドライン(日本臨床検査医学会)}}</ref>
<ref name="GL2021_05" >{{Cite web|和書|url=https://www.jslm.org/books/guideline/2021/GL2021_05.pdf|title=検査データの読み方と考え方|accessdate=2023-05-19|website=臨床検査のガイドライン(日本臨床検査医学会)}}</ref>
<ref name="GL2021_07" >{{Cite web|和書|url=https://www.jslm.org/books/guideline/2021/GL2021_07.pdf|title=あるべき臨床検査室の姿 ―病院機能に応じた臨床検査部門|accessdate=2023-05-29|website=臨床検査のガイドライン(日本臨床検査医学会)}}</ref>
<ref name="hou" >{{Cite web|和書|url=https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333AC1000000076_20220617_504AC0000000068|title=臨床検査技師等に関する法律(昭和三十三年法律第七十六号)|accessdate=2023-05-19|website=e-GOV 法令検索}}</ref>
<ref name="JACLaP" >{{Cite web|和書|url=https://jaclap.org/service/sample-service1/|title=臨床検査医を目指す方へ|accessdate=2023-05-30|website=日本臨床検査専門医会}}</ref>
<ref name="kaiseiiryoho" >{{Cite web|和書|url=https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02251.html|title=厚生労働省 ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 検体検査について|accessdate=2023-05-31|website=厚生労働省 }}</ref>
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<ref name="Sonobe2021">{{Cite journal|author=園部一成|year=2021|title=微生物検査における精度管理 ―1SO 15189 認証の観点から―|url=https://www.jscm.org/journal/full/03104/031040239.pdf|journal=日本臨床微生物学会雑誌|volume=31|page=239-250}}</ref>
<ref name="Suzuki2019">{{Cite journal|和書|author=鈴木隆史 |year=2019 |url=https://doi.org/10.7143/jhep.46.226 |title=臨床検査における精度管理 |journal=総合健診 |volume=46 |issue=2 |pages=226-235 |doi=10.7143/jhep.46.226 |publisher=日本総合健診医学会}}</ref>
<ref name="syourei" >{{Cite web|和書|url=https://www.ajhc.or.jp/siryo/20180810-2.pdf|title=医療法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備に関する省令の施行について|accessdate=2023-05-24}}</ref>
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<ref name="Takagi2021" >{{Cite web|和書|url=https://ikss.net/wp-content/uploads/2022/02/269_kouenroku.pdf|title=臨床検査精度管理の重要性ーCOVID-19検査も含めてー|author=高木康|accessdate=2023-05-29|website=医療関連サービス振興会}}</ref>
<ref name="Yatabe2015" >{{Cite journal|和書|author=谷田部恭 |year=2015 |url=https://doi.org/10.2482/haigan.55.986 |title=臨床医のための分子病理診断の基礎 |journal=肺癌 |ISSN=0386-9628 |publisher=日本肺癌学会 |volume=55 |issue=6 |pages=986-990 |doi=10.2482/haigan.55.986 |CRID=1390282679660500736}}</ref>
</references>
 
== 関連項目 ==
* [[臨床]]
* [[診察]]/[[病理科]] ([[病理診断科]])/)/[[臨床検査科]]
* [[臨床検査技師]]/[[医師]]/[[歯科医師]]
* [[聴診器]]/[[血圧計]]
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{{腎泌尿器疾患}}
 
== 外部リンク ==
* [https://www.jamt.or.jp 日本臨床衛生検査技師会]
* [https://www.jrcla.or.jp/ 日本衛生検査所協会]
* [https://www.jccls.org/ 日本臨床検査標準協議会]
* [https://www.jslm.org 日本臨床検査医学会]
** [https://www.jslm.org/books/guideline/index.html 臨床検査のガイドライン (日本臨床検査医学会)]
* [https://jcls.or.jp/ 日本医療検査科学会]
* [https://pathology.or.jp/ 日本病理学会]
* [https://jscc.or.jp/ 日本臨床細胞学会]
* [https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/24-%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/%E8%87%A8%E5%BA%8A%E7%9A%84%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A/%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E7%9A%84%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%AE%E7%90%86%E8%A7%A3 MSDマニュアル プロフェッショナル版 / 24. その他のトピック / 臨床的意思決定 / 医学的検査および検査結果の理解]
 
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[[Category:医療検査]]