「国際交流基金地球市民賞」の版間の差分

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'''国際交流基金地球市民賞'''(こくさいこうりゅうききん ちきゅうしみんしょう)は、国際的な文化交流活動を通じて、市民の方々の主体的な発意により、豊かで活力のある社会を築いていこうとする先導的で優れた活動を行っている非営利の3団体に対し、毎年、[[国際交流基金]]より授与される賞のこと。
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== 概要 ==
同賞は、1985年に「国際交流基金地域交流振興賞」として創設され、国際文化交流を取り巻く社会変化に伴い、2004年に「国際交流基金地域交流賞」、2005年に「国際交流基金地球市民賞」へ名称が改められる。<br />
 
日本国内に拠点を置き、(1)先導性/独自性(今後の国際文化交流の一つのモデルとして、他の団体の参考となり、オリジナリティのある活動を行っている)、(2)自発性(参加者が自発的に活動に関わっている)、(3)独立性(補助金や助成金だけに頼るのではなく、積極的に自己収入の確保に努め、独立した活動と運営を行っている)、(4)継続性(少なくとも3年以上の活動歴を有し、今後も着実に活発な活動を展開していくことが見込まれる)、(5)地域性(地域の特性を活かした活動をしている)、(6)相互性((海外の団体と交流を行っている場合)活動が自らの団体・地域ばかりでなく、交流の相手にとっても意義深い活動である )といった観点に優れ、安定した活動基盤を有している非営利の団体が本賞の対象となる。<br />
 
また、一般による推薦も可能。
 
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:鹿児島県を起点に「村おこし交流からの海外協力」としての草の根交流。
==== 1987 ====
* (財)京葉教育文化センター(千葉県)[https://web.archive.org/web/20060630054254/http://www.geocities.jp/kcec21/]
:アジアの民衆レベルの交流活動。
* (財)「母と学生の会」国際女子留学生センター(京都府)[http://www16.plala.or.jp/hahagaku/index.html]
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:市民レベルでの海外諸都市との交流事業と地域住民対象の外国語講座運営。
==== 1994 ====
* アース・セレブレーション 実行委員会(新潟県)[https://web.archive.org/web/20101102222429/http://www.kodo.or.jp/ec/home/index_ja.html]
:太鼓グループ「[[鼓童]]」と協力し佐渡において国際的な太鼓フェスティバルを開催。
* 関西国際交流団体協議会(大阪府)[http://www.interpeople.or.jp/]
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:行動するアーティストたちによる文化を通じたまちづくりと国際文化交流活動。
* 特定非営利活動法人 えひめグローバルネットワーク(愛媛県)[http://www.egn.or.jp/index.html]
:モザンークの平和構築・復興支援策として武器を自転車に交換、ミシンなどを送り自立支援を行う。
* 特定非営利活動法人 アジア女性センター(福岡県)[http://www1.plala.or.jp/AWCenter/]
:地域に共に生きる外国籍女性と子どもの人権を守る活動。
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==== 2011 ====
*[[かものはしプロジェクト|特定非営利活動法人かものはしプロジェクト]](東京都渋谷区)
:カンボジアを支援国とし、人身売買される現実を阻止する活動。
*特定非営利活動法人ブラジル友の会(岐阜県美濃加茂市)
:日本在住の[[ブラジル人]]が直面する困難や課題をブラジル人同士で互いに協力し、解決しようと立ち上げられた団体。
*特定非営利活動法人鳥の劇場 (鳥取県鳥取市
:鳥取市鹿野町の廃校になった小学校と幼稚園を劇場に変え、地元に腰を据えて活動している。
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*特定非営利活動法人 ザ・ピープル(福島県いわき市)
:自分たちが住むまちの問題を、自分たち自身が考え、その解決のため主体的に行動することを目的として設立。古着のリサイクルを通じて海外の恵まれない地域の自立支援や資源のリユースを行う。
 
==== 2012 ====
*[[難民支援協会|特定非営利活動法 難民支援協会]] (東京都新宿区)
:日本に逃れてきた難民の認定手続きに関する法的支援、“医食住”などの緊急ニーズに応える生活支援や自立に向けた包括的な支援(就労、日本語教育等)、ならびに難民保護体制を実現するための政策提言や広報活動を行っています。また、難民と共に東日本大震災の被災地における復興支援や、難民支援で培った経験をもとに、被災した定住外国人への支援等を実施しています。
*特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス(京都府京都市
:すべての生命が安心して生活できる社会の実現を目指し、カンボジアでの地雷撤去支援、地雷埋設地域の村落開発、地雷回避教育、ウガンダやコンゴでの元こども兵の社会復帰支援、小型武器の不法取引規制に取り組んでいます。日本国内では、講演やワークショップを通じた平和教育活動や東日本大震災復興支援事業「大槌復興刺し子プロジェクト」を展開しています。
*[[大分工業高等専門学校|国立大分工業高等専門学校]] 足踏みミシンボランティア部(大分県大分市)
:学生主体のボランティア活動として、ものづくりの技術を活かし、国内で使用されなくなった足踏みミシンを修理し、東南アジア諸国の貧困層などに寄贈することにより、現地の人々の生活及び就労支援を行っています。また、学生たちは寄贈先に赴き、現地の壊れたミシンの修理、現地語に翻訳した修理マニュアルを用いて現地の人たちが独力で修理できるように技術の指導を行っています。
 
==== 2013 ====
*特定非営利活動法人 多言語社会リソースかながわ(神奈川県横浜市
:日本語が得意でない外国人の方が病院にかかるとき、神奈川県下の医療機関と提携して、医療通訳者の派遣を行っている。外国出身の医療通訳者の方々も母国語と日本語を活かして地域社会に貢献。また、全国の地方自治体や国際交流協会が主催する医療通訳研修に講師を派遣して医療通訳者の育成を推進し、多くの外国人が[[医療通訳]]を利用できるようなインフラ整備にも貢献している。
[[BankART1929|特定非営利活動法人 BankART1929(BankART1929]](神奈川県横浜市)
:BankART1929は、横浜の歴史的建造物を文化芸術の場として活用する、都市再生プロジェクトに貢献。横浜市から文化施設の運営を委託され、市と協働して文化芸術の発信や、アートを媒介にした市民同士の交流を行っている。また、海外アーティストや団体との国際交流にも積極的で、多彩なジャンル・多様な人たちが交流する、コミュニケーションのハブの役割も担っている。
*特定非営利活動法人 雪合戦インターナショナル(北海道壮瞥町)
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==== 2014 ====
*特定非営利活動法人 アメラジアンスクール・イン・オキナワ (沖縄県宜野湾市)
:[[アメラジアン]]の子を持つ保護者たちによって創設された。日本と米国の文化を等しく尊重する「ダブル」として誇りを持って成長し、将来の進学や就職の機会が 増えるよう、英語、日本語によるバイリンガルでの教育の機会を提供している。また、沖縄の伝統文化を体験する交流会や社会人として世界で活躍している卒業 生らを招いて講演会を開催し自らのアイデンティティーの理解を深めている。
※アメラジアン(AmerAsian)は、米国人(American)とアジア人(Asian)の両親を持つ人。
*特定非営利活動法人 なら国際映画祭実行委員会(奈良県奈良市)
:映画館のない奈良市内で、世界で活躍できる次世代の映画人育成を目的とした「[[なら国際映画祭]]」を隔年で開催。上映やイベントの開催場所として、奈良特有の 歴史的な建物を活用している。また、関連事業として若者や子どもたちを対象に、奈良の暮らしが体験できるよう映画製作やワークショップを企画、運営。映画 作品を通して、奈良に住む普通の人々と交流しながら若者たちに映画製作が出来る権利を与え、かつ奈良に住む普通の人々の営みと尊さ、そして美しい奈良の風 土を世界に発信している。
*[[プラス・アーツ|特定非営利活動法人 プラス・アーツ]](兵庫県神戸市)
:阪神・淡路大震災の教訓をもとに、デザインやアートの力を活用して「楽しく防災を学ぶ」プログラムを考案し、国内外でワークショップや展示を通じて普及活 動を展開している。海外において現地のパートナーと協力し、現地のニーズに柔軟に対応したプログラムを実施しており、日本発の防災教育として海外でも広く 受け入れられるようになっている。また、世界各国で防災に対する認識を高めている。
 
==== 2015 ====
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*特定非営利活動法人 Peace Field Japan (東京都千代田区)
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*[[山本能楽堂|公益財団法人 山本能楽堂]](大阪府大阪市)
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*特定非営利活動法人 神戸定住外国人支援センター(兵庫県神戸市)
:
 
==== 2016 ====
*ノルテ・ハポン([[コスキン・エン・ハポン]]開催事務局) (福島県川俣町)
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*一般財団法人 熊本市国際交流振興事業団(熊本県熊本市)
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*硫黄島地区会(鹿児島県三島村)
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==== 2017 ====
*芝園団地自治会 (埼玉県川口市)
:
*特定非営利活動法人 Nagomi Visit(東京都港区)
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*特定非営利活動法人 黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)
:
 
==== 2018 ====
*小松サマースクール実行委員会 (石川県小松市)
:
*一般社団法人 グローバル人財サポート浜松(静岡県浜松市)
:
*認定特定非営利活動法人 パンゲア(京都府京都市)
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==== 2019 ====
*四日市市立西笹川中学校 多文化共生サークル (三重県四日市市)
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*特定非営利活動法人[[ハート・オブ・ゴールド]](岡山県岡山市)
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*国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会(沖縄県那覇市)
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=== 2020年代 ===
==== 2020 ====
*高田馬場さくらクリニック (東京都新宿区)
:外国人住民が気軽に通えるまちのクリニックを開院
*特定非営利活動法人海外に子ども用車椅子を送る会(東京都福生市)
:多様な担い手によって海外の障がいを持つ子どもたちに車椅子を送る
*特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋(大阪府大阪市)
:出会いと表現の場を開き、社会との関わりを後押しする
 
==== 2021 ====
*一般社団法人 エル・システマジャパン(東京都千代田区)
:東日本大震災で被災した子どもたちが音楽を通してたくましく成長
*学校法人 ムンド・デ・アレグリア学校(静岡県浜松市)
:外国ルーツの子どものための学校をつくり教育問題に立ち向かう
*特定非営利活動法人 名古屋難民支援室(愛知県名古屋市)
:東海地域唯一の難民支援NPO
 
==== 2022 ====
*特定非営利活動法人アレッセ高岡(富山県高岡市)
:多様性を地域の力に 外国人散在地域における多文化共生のモデル的活動
*特定非営利活動法人Peace Culture Village(広島県広島市)
:テクノロジーと若者の参画で平和の尊さを後世につなぐ
*特定非営利活動法人地域サポートわかさ(沖縄県那覇市)
:ともに考え、住民の活動を創造的に後押しする地域づくりの要
 
==== 2023 ====
*特定非営利活動法人WELgee(東京都渋谷区)
:難民が未来をデザインできる社会を切り拓く
*社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会(IAVI)(東京都板橋区)
:視覚障がいのある若者の日本の盲学校留学を支援
*特定非営利活動法人 ABCジャパン(神奈川県横浜市)
:「当事者」としての伴走支援と、「鶴見人」としての地域に開かれた関係づくり
 
== 外部リンク ==
* [http://www.jpf.go.jp/j/about/citizen/index.html 国際交流基金 地球市民賞]
* [http://www.jpf.go.jp/ 国際交流基金]
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