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[[2010年]]10月、アメリカのジェロン社が脊髄損傷の患者4人に対し[[胚性幹細胞|ES細胞]]を使用した[[臨床試験]]を開始したが、[[2011年]]11月に撤退を発表している<ref name="afp20111116">{{cite news|title = 米ジェロン、ES細胞由来の治療薬の臨床試験を打ち切り|url =https://www.afpbb.com/articles/-/2840970?pid=8090263|publisher = [[フランス通信社]]|date = 2011年11月16日| accessdate = 2014年2月20日}}</ref>。
 
[[2014年]][[3月6日]]、[[慶應義塾大学|慶應大学]]の中村雅也准教授らのグループが[[京都市]]で開かれた[[日本再生医療学会]]で、脊髄損傷の患者に対する[[人工多能性幹細胞|iPS細胞]]の臨床研究を[[2017年]]度に始める計画を発表<ref name="yomiuri20140307">{{cite news|title =IPSでの脊髄治療、慶大が2017年度に臨床研究|url= https://web.archive.org/web/20140309230553/http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140307-OYT1T00267.htm|publisher = [[読売新聞]]|date = 2014年3月7日| accessdate = 2014年3月17日}}</ref>。対象は、事故から2~4週間後で、患部の炎症が収まり傷口が固まり始める前の患者となる<ref name="yomiuri20140307"/>。
 
いずれにせよ、受傷後時間を経た慢性期の患者については、機械のように「切れたワイヤハーネスを繋ぎ直す」というような簡単なものではなく、「切れたところから再び神経を生やす」ということになるため、仮に神経再生が可能となったとしても、正常な位置に正常な神経が到達できるかは未知数である。
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2019年2月20日開催の、[[中央社会保険医療協議会]]総会で、ヒト細胞加工製品(ヒト体性幹細胞加工製品)として「[[ステミラック注]]」の2019年2月26日付けで薬価基準収載が決定した。対象は、外傷性脊髄損傷で、ASIA機能障害尺度がA、B、又はCの患者に限られる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000481001.pdf|title=再生医療等製品の保険償還価格の算定について(ステミラック注)|accessdate=2019-02-26|publisher=厚生労働省|date=2019-02-20|format=PDF|website=中央社会保険医療協議会 総会(第409回)議事次第}}</ref>。収載された薬価は、1回分14,957,755円である。受注開始は2019年4月で、供給当初においては、[[札幌医科大学附属病院]]のみへの提供となる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nipro.co.jp/news/document/190226.pdf|title=脊髄損傷の治療に用いる再生医療等製品「ステミラック注」薬価基準収載のお知らせ(ニュースリリース)|accessdate=201903-18|publisher=ニプロ株式会社|date=2019-02-26|format=PDF}}</ref>。[[2022年]]3月、札幌医科大学整形外科教授が、「現在までに70例以上の脊髄損傷症例に対しステミラック投与を行い、比較的良好な機能回復が得られている」とコメントをだした<ref>{{Cite web|和書|title=日本協会がラグビーにおける脊髄損傷への再生医療適応プロジェクト始動 研究機関にも協力 {{!}} ラグビーリパブリック |url=https://rugby-rp.com/2022/03/28/etc/81752 |date=2022-03-28 |access-date=2022-06-16 |publisher=日本ラグビーフットボール協会}}</ref>。
 
2023年10月16日、慶應義塾大学医学部は「脊髄損傷に対するヒトiPS由来細胞移植を用いた2期的治療法の開発に成功-肝細胞増殖因子前投与によるヒトiPS由来細胞移植療法の治療効果促進-」と発表した<ref>{{Cite web |title=ニュースリリース 脊髄損傷に対するヒトiPS由来細胞移植を用いた2期的治療法の開発に成功 |url=https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/11/2/28-153717/ |website=www.keio.ac.jp |access-date=2024-03-17 |language=ja |publisher=慶應義塾大学医学部}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/11/2/231102-1.pdf |title=脊髄損傷に対するヒトiPS 由来細胞移植を用いた2期的治療法の開発に成功 |access-date=2024/03/17 |publisher=慶應義塾大学医学部}}</ref>。
 
=== 運動機能の回復 ===
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