「太極図説」の版間の差分
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[[太極図]]と呼ばれる[[陰陽説 |陰陽]]を表わす図を[[儒教]]の解釈によって説いたもの。字数にして僅かに250字程の文ではあるが、図に従って、[[宇宙]]の起源生成に始まり、人間の地位や[[道徳]]の根本を論説しており、それまでの儒教には見られなかった新しい宇宙観を提示した点で画期的であった。
当初は周敦頤のもう一つの著書である『[[通書]]』の末に添付されており、[[程頤]]の弟子達の間に流布していたに過ぎなかった。しかし、南宋の[[朱熹]]が本書の重要性を指摘し、『通書』から独立させ、本書の為に解釈を施して『太極図解』および『太極図説解』を作り、本書の顕彰に努めた。以後、朱子学の隆盛にともない、『太極図説』は清朝が亡びるまでの千年近く、中国王朝時代の主要著作の一つとなった。
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