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'''一内閣一仕事'''(いちないかくいちしごと)とは[[内閣]]は政治懸案事項について道筋をつけたり解決したり達成できるのはせいぜい一仕事くらいであることを表現した言葉。
 
==概要==
[[内閣総理大臣]]を経験した[[竹下登]]の言葉である。同じく内閣総理大臣時代の[[三木武夫]]の「男は一度勝負する」も似たようなニュアンスを持っている。
 
[[政治家]]を希望する者は様々な政治懸案事項の解決を夢見て[[選挙]]で当選をし、政治懸案事項の解決において究極のポストである行政権の長である内閣総理大臣を目指す。
 
様々な経過を経て首相になれたとしても、首相と対決姿勢を取る[[野党]]、[[与党]]内でも首相に反対する反執行部、様々な業界団体の要望、官僚機構の抵抗、[[外国]]との関係、[[地方自治体]]との関係、[[マスコミ]]の報道、マスコミの報道を受けた国民の反応、地方選挙や国政[[補欠選挙]]や大型国政選挙での洗礼などから、首相の意向には様々な障害が出てくる。経済問題や国際関係悪化だけでなく、自身及び政権ブレーンのスキャンダルの発覚や重大な失政発覚など政府のマイナスポイントがトピックスとして浮上した場合は、内閣への批判が一層強まる。
 
それでもなお首相は政治懸案事項の解決を模索する中、自分の政治信条から多くの政治懸案事項中でも一つの案件を選び出して自身の政治生命を賭けて望む政局に突入することがある(首相経験者は長期政権円満退任・病気・襲撃休業などの例外を除けば、政策実現の究極のポストにいながら問題点があったために退いたことになることが殆どであり、政治批判を受けての退任の場合はその首相経験者は「過去の人」として扱われるため、政治経験や政界影響力からご意見番などとして注目されることはあっても、長期政権円満退任・病気・襲撃休業の退任を除けば首相経験者の再登板は非常に難しい状況になる)。長期的視野での国益として重要視される一方で反対論が多い政治懸案事項の場合は難関が予測されるが、国益が高くて難易度が高いほど、在任期間が短く成立直後に首相辞任をしたとしても、その政治懸案事項の解決が後世の政治史での首相としての評価が定まっていくことになる。
 
ただし、政治懸案事項の解決という目的ばかりに気を取られ、実現可能性というプロセスを思慮深く戦略を立てることなく、安易なパフォーマンスを取ることもしばしば見られる。
 
政治的対立が極限にまで高まって予算審議が殆ど進まなくなった場合、首相自身(または首相側近)が与党反執行部幹部や野党有力幹部に対して内密に対談して、首相職を賭けて本予算成立を条件に退陣することという条件を要求することがある。与野党間の対立を超えて予算案成立という形で社会への一定の安心感を与える一方で、[[倒閣]]に成功という果実を与党反執行部や野党対して与えることを目的としている。組閣直後から[[衆議院]]議席が過半数割れなどになり、予算案成立以降は[[内閣不信任決議]]可決が確実視される一方で様々な政治情勢から衆議院解散ができない状況である内閣のことを[[予算管理内閣]]と表現する。
 
==日本の内閣の一仕事==
{|table border=1 cellspacing=0
|+'''日本の内閣の一仕事'''
|-bgcolor="#EEEEEE"
!内閣||首相||一仕事||内容
|-
|片山内閣||[[片山哲]]||内務省解体||警察制度の改革、労働省の設置<!--GHQの強い意向もあるが社会党首班内閣らしい大政策-->
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|芦田内閣||[[芦田均]]||地方財政法||地方財政ルール明白化<!--外見は派手ではなく地味だが中身はかなり重要。-->
|-
|吉田内閣||吉田茂||片面講和||冷戦下において中ソを先送りにして欧米との講和による<!--全面講和は独立曲学阿世の徒-->
|-
|鳩山内閣||[[鳩山一郎]]||日ソ国交正常化||ソ連抑留解決と国連加盟<!--ソ連との接近と国連加盟は日本の平和外交への第一歩-->
|-
|石橋内閣||[[石橋湛山]]||colspan="2"|なし<!--すぐに病気退陣し、国会で一度も登壇して演説を行えない首相の仕事があったら、誰か書いてください。-->
|-
|岸内閣||[[岸信介]]||安保改定||日米同盟強化<!--私のやったことは後年の歴史が判断してくれるだろう。-->
 
|-
|池田内閣||[[池田勇人]]||所得倍増||国民生活向上<!--私は嘘は申しません-->
 
|-
|佐藤内閣||[[佐藤栄作]]||沖縄返還||沖縄の日本復帰<!--沖縄が返還されなければ戦後は終わらない-->
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|田中内閣||[[田中角栄]]||日中国交正常化||米国よりも早く中国との国交正常化<!--首脳訪中自体はニクソン訪中が早いが、中国との国交正常化は米国より早かった-->
|-
|三木内閣||[[三木武夫]]||政治浄化||金のかからない選挙<!--クリーン三木-->
|-
|福田内閣||[[福田赳夫]]||アジア諸国連帯||アジアの対日感情向上<!--第二次大戦への謝罪と-->
|-
|大平内閣||[[大平正芳]]||石油輸入枠確保||第二次石油危機での石油輸出縮小下でのサミット議長取りまとめ<!--石油輸出縮小で先進国間の思惑が動く中で国際社会の合意を取り付けての日本での石油輸入枠確保。-->
|-
|鈴木内閣||[[鈴木善幸]]||財政赤字縮小||増税なき財政再建<!--最終的に増税路線案が浮上したが、財政支出削減は評価-->
|-
|中曽根内閣|||[[中曽根康弘]]||国鉄分割民営化||巨額赤字恒常化組織の対処<!--強力な労組の中でよく解決できた-->
|-
|竹下内閣||[[竹下登]]||消費税創設||大平内閣以降の懸案解決<!--大型消費税による税収確保は長年の懸案であった-->
|-
|宇野内閣||[[宇野宗佑]]||妻子を含めた閣僚資産公開||リクルート事件を受けての対応<!--これ以外、思い浮かばない。-->
|-
|海部内閣||[[海部俊樹]]||自衛隊ペルシャ湾派遣||初の自衛隊海外派遣<!--国内への軍事アレルギーへの緩やかな緩和による。-->
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|宮沢内閣||[[宮沢喜一]]||PKO法||法律でのPKO参加定義明白化<!--連日の深夜国会-->
|-
|細川内閣||[[細川護煕]]||政治改革||衆院選における小選挙区比例代表制<!--二大政党化による衆議院第一党自民党に対抗しうる巨大野党誕生-->
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|羽田内閣||[[羽田孜]]||1994年度予算||1995年3月までの予算枠決定<!--連日の深夜国会-->
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|村山内閣||[[村山富市]]||社会党の右傾転向||自衛隊容認、日米安保維持、原発容認<!--社会党の現実路線-->
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|橋本内閣||[[橋本龍太郎]]||沖縄基地負担軽減||普天間基地返還方針への道筋<!--沖縄返還以降、初めて沖縄と真摯に向き合った内閣-->
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|小渕内閣||[[小渕恵三]]||周辺事態法||日米協調による軍事強化<!--公海や国連を除く、自衛隊海外派遣可能による国防道筋-->
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|森内閣||[[森喜朗]]||IT革命||最先端インフラ整備<!--インパク-->
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|小泉内閣||[[小泉純一郎]]||郵政民営化||事業合理化<!--小泉劇場-->
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|安倍内閣||[[安倍晋三]]||防衛庁省昇格||国防行政強化<!--ベース自体は小泉内閣のころからあったが、法案成立は首相の強い意向によるもの-->
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|福田内閣||[[福田康夫]]||薬害肝炎給付金||薬害肝炎患者への全面謝罪・和解による給付金<!--患者寄りの和解案を拒否する一方で裁判所の判決レベル前後での決着を政府が模索すれば、問題解決が長期化・悪化していた-->
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|麻生内閣||[[麻生太郎]]||海賊対処法||海賊対処によるシーレーン安定化
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|鳩山由紀夫内閣||[[鳩山由紀夫]]||仕分け作業||予算透明化<!--「仕分け作業」をこえる仕事の解決を期待します。-->
|}
 
==関連項目==