「リムペットマイン」の版間の差分

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[[File:Clarke with limpet mine in swimming position.jpg|thumb|right|イギリスの発明家セシル・ヴァンデピール・クラークが初期のリムペットマインを装着しているところ。水雷は支持板に取り付けられており、ダイバーが使用する際にはこの位置に保持された{{sfn|T 166/40}}。]]
'''リムペットマイン''' (''limpet mine'') は[[艦船]]などに対する[[破壊活動|破壊工作]]に用いられる水雷のうち、船底に[[磁力]]などで吸着・密着させ、[[時限爆弾|時限]]ないしは[[遠隔操作]]によって爆発させるタイプのものをいう。いわゆる「吸着爆弾」であり、工作員を港湾に潜入させて、艦艇に破壊工作をかけるときに用いられる。使用目的は[[機雷]]に類似するが、機雷のカテゴリーには含めない。[[英語]]で「limpet」は[[カサガイ]]類を意味し、「mine」は元来は[[鉱山]]の採掘坑を、転じて[[要塞]]への爆破工作のために掘られた地下坑道を経て、機雷や水雷、[[地雷]]など軍事上の爆破工作に用いられる装置をも指すようになった語である。カサガイ類と同様、対象物(主に船底)に吸着して仕掛けられる爆破装置であることからこの名がついた。
 
リムペットマインは工作員や[[フロッグマン]]によっても取り付けられる。こうした水雷は通常、水面下での操作を容易なものとするよう、本体の[[浮力]]は水よりもわずかに重く設計されている。また通常は時限信管により作動する。こうした水雷の多くは[[処理防止装置]]を備え、ダイバーにより船底から引き剥がしたり、爆破によって除去しようとすると[[自爆]]する機構を備える。工作員に仕掛けられたものを発見した後、水雷を[[爆発物処理|無効化]]するには、内部構造を精査し、[[爆速|高爆速]]の爆薬を使用して[[信管]]もしくは電池を破壊する必要がある。