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=== 原因疾患の鑑別 ===
血糖値の速やかな回復が行われた後に原因疾患の鑑別を行う。低血糖症の原因には糖尿病治療薬に伴う低血糖のほか、[[インスリノーマ]]、'''反応性低血糖'''、薬剤性低血糖(複数の医療機関からの処方、相b互作用、アルコール)、二次性低血糖(副腎不全、肝硬変、腎不全、先天性酵素異常など)、インスリンに対する抗体によるもの([[インスリン自己免疫症候群]]など)、外因性インスリンによる低血糖(詐病、虚偽性障害を含める)、膵外性腫瘍などがあげられる。
 
低血糖症が疑われたらまずは薬剤性低血糖症の鑑別が必要となる。まずは糖尿病治療薬の副作用を疑う。糖尿病治療薬以外に低血糖を起こし得る薬物は多彩であり、[[降圧薬]]、[[利尿薬]]、[[NSAIDs]]や[[睡眠薬]]、向精神薬、[[抗不整脈薬]]、消化性潰瘍治療薬、[[抗菌薬]]、[[抗ヒスタミン薬]]、全身麻酔薬、気管支拡張薬、抗がん薬、血管拡張薬、[[抗てんかん薬]]、子宮用薬、パーキンソン病治療薬、抗血栓薬などがあげられる。単剤ではリスクが低い薬物でも相互作用の結果低血糖が生じることがある。薬剤性低血糖が否定された後に二次性低血糖の鑑別を行う。二次性低血糖は血糖を上昇させる機構の機能低下で起こる低血糖である。二次性低血糖ではインスリン分泌に抑制がかかるため、血中インスリン値および血中Cペプチド値は低値となる。二次性低血糖症も多彩であり、[[下垂体機能不全]]、[[成長ホルモン分泌不全症]]、[[ACTH単独欠損症]]、[[副腎不全]]、[[敗血症]]、腎不全、肝不全、うっ血性心不全、乳酸アシドーシス、飢餓状態、[[ショック]]、非β細胞腫瘍([[IGF-1]]または[[IGF-2]]産出腫瘍)、褐色細胞腫の切除後などがあげられる。