「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」の版間の差分
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*[[リネゾリド]](LZD)
*[[ダプトマイシン]](DAP)
菌種(クローン)によっては、[[ミノサイクリン]]や[[レボフロキサシン]]、[[クリンダマイシン]]、[[ST合剤]]([[スルファメトキサゾール]]および[[トリメトプリム]]の合剤)などが、有効か中等度有効であることがある。また、各地域や、個々の医療施設によってもMRSAの性質は異なることがあるため、適切な抗生剤の使用に当たっては、これらローカルファクターも重要な要素である。なお、MRSAに対してST合剤と[[リファンピシン]]の併用は、リネゾリドと同等の効果がみられるとの報告もある<ref>J Antimicrob Chemother 2014 Sep 10; [e-pub ahead of print].</ref>。また、国内では適応がとれていないが、欧米では[[キヌプリスチン・ダルホプリスチン]](商品名シナシッド)も有効であることが証明され、使用が認可されている。
バンコマイシンは耐性菌の出現が少ない抗菌薬として MRSA の治療に汎用されていた。1996年のバンコマイシン低度耐性黄色ブドウ球菌(VISA)や[[バンコマイシンヘテロ耐性黄色ブドウ球菌]](ヘテロVISA)の発見を始め、2005年現在、[[バンコマイシン耐性腸球菌]](VRE)のバンコマイシン耐性遺伝子(vanA)を獲得した[[バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌]](VRSA)の出現が報告されていることから、その使用には十分な注意が必要とされている。さらに、[[β-ラクタム系抗生物質]]との併用によってバンコマイシン耐性が発現する MRSA も出現している。これは[[beta-lactam antibiotic induced vancomycin-resistant MRSA]](BIVR)と呼ばれており、併用には注意が必要である。
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