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[[W-CDMA]]や[[CDMA2000]]等の[[第3世代移動通信システム|第3世代携帯電話]] (3G) と、[[第4世代移動通信システム|第4世代携帯電話]] (4G) との間の中間過渡期な技術である。
 
仕様は標準化団体である[[3GPP]]にて3GPP Release.8内で2009年3月に策定された<ref name="impress-keyword-414">{{Cite web|和書|url=https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/keyword/44613.html |title=ケータイ用語の基礎知識 第414回:LTE とは |accessdate=2019-07-26}}</ref>。3GPP上ではE-UTRA (Evolved Universal Terrestrial Radio Access)/E-UTRAN (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network) とも表記されている<ref name="impress-keyword-414" />。
 
下りは[[直交周波数分割多元接続|OFDMA]] (Orthogonal Frequency Division Multiple Access 直交周波数分割多元接続) 、上りはSC-[[周波数分割多元接続|FDMA]] (Single Carrier Frequency Division Multiple Access シングルキャリア周波数分割多元接続) を採用し<ref name="e-words-lte">{{Cite web|url=http://e-words.jp/w/LTE.html |title=LTE 【 Long Term Evolution 】 |accessdate=2019-07-26}}</ref>、20MHz幅でピークデータレートが下り方向100Mbps以上、上り方向50Mbps以上の通信速度を要求条件として仕様策定が進められた。
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一方で、2010年12月6日に[[国際電気通信連合]]はLTEを4Gと呼称することを認めたため、マーケットでは呼称にばらつきが見られる<ref>[https://japan.cnet.com/article/20424347/ ITU、LTEとWiMAXの「4G」名称使用を公式に認可]</ref>。
 
この規格は当初[[NTTドコモ]]が'''Super 3G'''という名称でコンセプトを含めた提唱をしていた<ref name="nttdocomo-rd-tech-lte" /><ref>{{Cite web|和書|url=https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/39404.html |title=ドコモ、R&DセンタでSuper3Gなどを初公開 |accessdate=2019-07-26}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/Keyword/20071023/285245/ |title=Super 3G |accessdate=2019-07-26}}</ref>。このためドコモでは長らく「Super 3G」と呼んでいたが、2009年頃からは「LTE」と呼んでおり、その後、2016年秋頃からは「4G」とも呼んでいる。
 
== 開発経緯 ==
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== TD-LTE ==
[[時分割複信]](TDD方式)のLTEを、特に'''TD-LTE'''と称することがある<ref name="impress-keyword-476">{{Cite web|和書|url=https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/381863.html |title=ケータイ用語の基礎知識 第476回:TD-LTE とは |accessdate=2019-07-26}}</ref>。
 
FDDのように、上りリンクと下りリンクのために2つの周波数帯を用意する必要がなく、上りリンクと下りリンクを跨いでの無線資源の共有が比較的容易となる<ref name="impress-keyword-476" />。同じくTDDを使用しているWiMAX、XGP、PHS、TD-SCDMAのリプレースにも向いている。
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:[[2010年]][[12月24日]]に、5 MHz×幅×2の帯域を使用した商用サービスを開始した。この時点では[[FOMAハイスピード]]とのデュアル式のデータ端末 ([[L-02C]]) のみで、[[2GHz帯|2 GHz帯]] (Band 1) を用いる。
:[[2011年]]度から[[FOMA]]とのデュアルモード端末で[[音声通話]]サービスを提供した。
:2012年11月16日からは、[[800MHz帯|新800 MHz帯]] (Band 19) および[[1.5GHz帯|1.5 GHz帯]] (Band 21) によるサービスを開始し、東名阪を除く地域 (東名阪では[[2014年]]3月末のMCAバンドの免許失効まで獲得した1.5 GHz帯のうち7.5 MHz幅×2が使えないため) で下り最大112.5 Mbpsの通信速度に対応したが、2012年冬モデル (Xi端末のほとんどが1.5 GHz帯エリア対応) の時点では端末がUE Category 4に対応していないため、15 MHz幅×2がフル活用できるエリアであっても下り最大112.5 Mbpsのスピードは出せず、下り最大100 Mbps程度でのサービスでの提供となるとしている。2013年9月20日から [[iPhone 5s]]/[[iPhone 5c|5c]] の発売と同時に東名阪バンドである1.7 GHz帯 (LTEとしては1800 MHz帯。Band 3) によるサービスを開始した<ref>{{Cite web|和書|url=https://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20111122/374780/ |title=あらゆる帯域でLTE化を加速するNTTドコモ、100Mbps超LTEも |accessdate=2012-04-29}}</ref>。2015年1月頃からは、700 MHz帯(バンド28)によるサービスを開始。
:ドコモでは、過去の[[PDC]]や、FOMA初期の[[W-CDMA]]標準仕様の非準拠という反省を踏まえ、[[世界]]市場と協調して規格の制定・導入を行うと表明しており、商用サービスの開始も、W-CDMAの時のように世界初ではなく、他国のオペレーターの開始と合わせたものになった。
:2014年6月からは、順次[[VoLTE]](ドコモでは「ボルテ」と表記する)による音声通話サービスの提供を開始した。
:[[2016年]]より、TD-LTEのサービスを開始予定。当初は、Bands 3のFDDバンドとのCAサービスとなる予定としていることから、東名阪地区限定となる見通し。
;[[KDDI]]・[[沖縄セルラー電話]][[連合]] (各[[au (携帯電話)|auブランド]])
:同社は当初、同社が推進する『'''Ultra 3G'''』の構想の一環として第3.9世代の通信方式に'''[[Ultra Mobile Broadband|UMB]]'''を導入する予定だった。2009年 - 2010年には「[[CDMA 1X WIN]]」の最上位サービスにあたる'''[[CDMA2000 1x#Rev.B|CDMA2000 1x EV-DO Rev.B]]'''のサービスを検討していたが、LTEの導入を決定したため、Rev.Bの導入を解消した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kddi.com/corporate/ir/library/presentation/2009/qa_090123.html#03 |title=2009年3月期第3四半期決算 質疑応答 |publisher=KDDI |date=2009年1月23日 |accessdate=2009-02-01}}</ref>。その代わりに<!-- LTEを導入するまでの間、Rev.Bの縮退版にあたる -->'''[[CDMA2000 1x#MC-Rev.A|CDMA2000 1x EV-DO Multicarrier Rev.A]]''' (新800 MHz帯および2 GHz帯の電波を利用する) を[[WIN HIGH SPEED]]として2010年10月に開始した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0904/23/news100.html |title=KDDI、マルチキャリア化によりEV-DO Rev.Aを高速化――LTE導入までの競争力を確保 |publisher=[[ITmedia]] |date=2009年4月23日 |accessdate=2009-04-29}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://xtech.nikkei.com/dm/article/NEWS/20090423/169252/?ref=RL3 |title=CDMA2000陣営はLTEの前にRev.Aをマルチキャリア化,KDDIが表明《訂正あり》 |website=日経クロステック |date=2009年4月23日 |accessdate=2010-09-04}}</ref>。また、ブランド名称に4Gを入れた理由は、LTEを4Gと呼称してよいとなった上、世界的にも[[ベライゾン・ワイヤレス]]、および[[スプリント・ネクステル]]などがLTEを4Gとして扱っているため、それに合わせた形となった。
:2008年11月7日、第3.9世代の通信方式にLTEを導入することを明らかにした<ref>{{Cite news|url=https://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/42682.html |title=KDDI、次世代通信技術でLTE導入へ |newspaper=ケータイWatch |date=2008年11月7日 |accessdate=2008-12-03}}</ref>。
:2008年12月3日に正式にリリースを行った<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.kddi.com/corporate/news_release/2008/1203/ |title=3.9世代移動通信システムへのLTE採用について |publisher=KDDI |date=2008年12月3日 |accessdate=2008-12-03}}</ref>。
:2010年3月には[[那須]]塩原地区にLTEに対応した5つの基地局を設置した。
:2012年9月21日、LTEサービス「'''[[au 4G LTE]]'''」は[[iPhone 5]]の発売に併せる形で<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1305D_T10C12A9EB2000/ |title=KDDI、LTE定額5985円 21日iPhone5発売 |newspaper=日本経済新聞 |date=2012年9月23日}}</ref>商用サービスを順次開始<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1204/25/news082.html |title=KDDI、LTE展開を前倒しに――当初予定の12月より早く |website=ITmedia プロフェッショナルモバイル |accessdate=2012-04-25}}</ref>し、当面の間は[[2GHz帯|2.1 GHz帯]] (Band 1) をiPhone 5用に、[[800MHz帯|N800 MHz帯]] (Band 18) および1.5 GHz帯 (Band 11) をLTE対応のAndroid搭載スマートフォン用にそれぞれ割り当てられる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1209/13/news087.html |title=au版iPhone 5のLTEエリアは、テザリング対応はどうなるのか――KDDI 田中社長に直撃 |website=ITmedia Mobile |accessdate=2012-09-13}}</ref>。他キャリアのLTEサービスにない独自の技術として「eCSFB (enhanced Circuit Switched Fallback)」という高速なCSフォールバック (音声着信時にLTEから3Gに回線を約4秒で切り替える技術) がサービス開始当初から導入されているのが同キャリアの最も大きな特徴となっている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1209/21/news114.html |title=石野純也のMobile Eye 特別編『料金最強、ネットワーク最強、端末の機能も数カ月先行――KDDI田中社長らが語る「iPhone 5」と「LTE」』 |website=[[ITmedia]] Mobile |accessdate=2012年9月29日}}</ref>。
:[[2012年]][[9月21日]]の時点では、バンド1によるサービスを開始。[[11月2日]]よりバンド11/18によるサービスも開始。2013年夏発表のAndroid端末からは今までのバンド18・バンド11のみだったものがバンド1にも対応するようになり、一部地域で100 Mbpsに対応した。
:[[2013年]][[9月20日]]より発売が開始された[[iPhone 5s]]、および[[iPhone 5c]]に関しては、2.1 GHz帯 (Band 1) に加え、新たに従来の[[iPhone 5]]に対応していなかったN800 MHz帯 (Band 18) に対応している。
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:2009年度中にユビキタス特区制度を利用し[[福岡県]][[北九州市]][[八幡東区]]でも実証実験を行った。1.5 GHz帯の電波を利用する<ref name=mic20080125 />。
:2011年の段階では1.5 GHz帯でDC-HSDPAのサービスを開始。
:2012年9月21日、LTEサービス「'''[[SoftBank 4G LTE]]'''」は2 GHz帯 (Band 1) の5 MHz×2を使用して先述のKDDI/沖縄セルラー連合と同様に商用サービスを開始した<ref>{{Cite news|url=https://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120402_523362.html |title=ソフトバンクが今秋以降にFDD版LTE、対応スマホの料金も |newspaper=ケータイWatch |date=2012年4月2日 |accessdate=2012-04-03}}</ref>。:2012年12月、当初[[テザリング]]には当面対応しない<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1209/18/news041.html |title=ソフトバンクモバイル宮川氏にLTEネットワークの現状と“テザリングなし”の真相を聞く |website=ITmedia Mobile |date=2012年9月18日 |accessdate=2012-09-18}}</ref>としていたが、対応することとなった。
:2014年夏ごろからは、900 MHz帯 (Band 8) の利用可能な周波数幅が従来の5 MHz×2(3Gにて利用)から15 MHz×2へ拡大したため、新たに利用可能となった10 MHz×2を使いLTEサービスを開始した。
:VoLTEは、2014年末に開始。
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[[2009年]][[6月10日]]に免許の交付予定が明らかになり、KDDI/沖縄セルラー電話連合とソフトバンクモバイルが、何れも1.5 GHz帯 (Band 11) 10 MHz幅、NTTドコモが1.5 GHz帯 (Band 21) 15 MHz幅、イー・モバイルが1.7 GHz帯 (Band 9) 10 MHz幅をそれぞれ割り当てられた。
 
NTTドコモは[[1.5GHz帯|1.5 GHz帯]] (Band 21) と[[FOMA|FOMAサービスエリア]]用に使われている[[2GHz帯|2 GHz帯]] (Band 1)、[[FOMAプラスエリア]]用に使われている[[800MHz帯|N800 MHz帯]] (Band 19) のオーバーレイによりLTEを展開する予定で(当初は、2 GHz帯のみの利用で、データ端末のみ。FOMA網を利用した音声とのデュアル端末は2011年度冬春モデルから全国展開。1.5 GHz帯およびN800 MHz帯でのLTEサービスは、2012年度第3四半期より展開予定<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/binary/pdf/library/presentation/120427/presentation_fy2011_4q.pdf |title=2012年3月期 決算説明会資料 |publisher=NTTドコモ |format=pdf |accessdate=2012-04-29}}</ref>)、LTEとFOMAのデュアルモード端末での展開となっている (即ち、LTEのエリア外でも、FOMAサービスエリアないしはFOMAプラスエリア、東名阪バンドの[[1.7GHz帯|1.7 GHz帯]]での利用が可能となる)。サービス開始当初音声サービスは当面LTE網では提供せず、FOMAネットワークを利用する形を取った。海外事業者[[ローミング]]受け入れの関係で、割当の2 GHz帯をすべてLTEへ転用することはしないとしており、今後周波数帯の割当があった場合は、LTE向けに丸々利用する方針を検討している。2012年11月に開始された、band 21による、下り最大112.5 Mbpsサポートは、UE Category 4に対応した端末が必要であり、2012年冬モデルでは、発表された端末すべてがUE Category 3に対応した端末であるため、対応エリアでは、下り最大100 Mbpsであった。
 
KDDI/沖縄セルラー電話連合はN800 MHz帯 (Band 18)/2 GHz帯 (Band 1)/1.5 GHz帯 (Band 11) のオーバーレイ(N800 MHz帯をメインバンドとして10 MHz幅×2を利用し、サブバンドとして2 GHz帯および1.5 GHz帯を用いる方針で、N800 MHz帯の残り5 MHz幅分は、WINで継続利用の方針)により、LTEを展開予定。KDDI/沖縄セルラー電話も、音声はサービス開始当初は既存の[[CDMA2000]]網で対応するとしていた。今後周波数帯の割当があった場合は、LTE向けに丸々利用する方針を検討している。
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===== 3.5 GHz帯TDDバンド =====
第4世代以降向けとして、FDDバンドの上り帯域相当部分の巻き取り時期を考慮し、早期の帯域確保の観点から、TDDバンド (Band 42に包括される)<ref name="3.5GHz Bands TDD">{{Cite web|和書|url=https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000199.html |title=第4世代移動通信システムの導入のための周波数の割当てに関する意見募集 |publisher=総務省 |accessdate=2014-08-17}}</ref>が割り当てされた。
 
[[2014年]]12月に、3社に40 MHz幅ずつ割当が相当としたことが発表された。[[KDDI]]では、当帯域を低周波数帯域の「[[プラチナバンド]]」と対をなす意味を込めて、'''「ダイヤモンドバンド」'''と称している<ref>{{Cite news|url=https://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20140328_641855.html |title=「3.5GHz帯はダイヤモンドバンド」、KDDIが取り組む新技術 |newspaper=ケータイWatch |date=2014年3月28日 |accessdate=2015年3月28日}}</ref>。
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==== TD-LTEの「互換」とされているサービス ====
<!--↑注意:別項目からの見出しリンクあり-->
日本では、[[ソフトバンクグループ]]傘下の[[Wireless City Planning]]が、[[WILLCOM CORE XGP|モニターサービス]]で使用していた[[eXtended Global Platform]] (XGP) 方式の採用をやめ、TD-LTEと100%互換のAXGP (Advanced eXtended Global Platform) 方式を2011年11月より採用。その後、同社のMVNOとしてソフトバンクが[[SoftBank 4G]]の名称にて[[2012年]]2月から開始すると発表し<ref>{{Cite web|和書|url=https://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110929/369660/ |title=ソフトバンクが“TD-LTE 100%互換”“国内最高速”の「Softbank 4G」を開始 |accessdate=2011-10-01}}</ref>、現在サービス提供中である。ソフトバンクではAXGP通信対応スマートフォンやモバイルルータを多数提供している。
 
KDDI傘下の[[UQコミュニケーションズ]]がTD-LTE互換のWiMAX Release2.1を採用する方向で検討すると発表<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.uqwimax.jp/service/wimax/wimax2.html |title=次世代サービス「WiMAX 2+(「ワイマックスツープラス」仮称)」について |accessdate=2013-06-06 |deadlinkdate=2020-02-23 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130628071931/http://www.uqwimax.jp/service/wimax/wimax2.html |archivedate=2013-06-28}}</ref>し、2.5 GHz帯の周波数追加割り当てがなされた場合に限りサービスを開始するとしていたが、正式に20 MHz幅分丸々割り当てが決まったため、新規割り当て部分を利用して[[WiMAX 2+]]サービスを2013年10月31日に開始した。[[+WiMAX]]サービスのようにKDDI(au)からWiMAX 2+対応[[スマートフォン]]が販売されている。
 
{{要出典範囲|WCPおよびUQは「互換」と表現しているが、TD-LTEの一部のサブセットを搭載して同様の機能を発揮可能としているもので、厳密にはTD-LTEではない。TD-LTEは音声サービスの[[VoLTE]]など備えるべき機能をすべて搭載する要があり、2者のサービスは、データ通信などで共通機構を有することである。|date=2013年8月}}両社とも、利用者認証には[[UIMカード]]を用いる形になっている。これは、TD-LTEの認証方式が、W-CDMA系サービスと同様、UIMカードに記録された電話番号を採用していることに起因するもの。因みに、[[2013年]]度時点で、[[WiMAX 2+]]はKDDI契約、[[AXGPサービス]]はソフトバンク契約とのデュアルモードで提供されていることもあり、前者はKDDIないしは沖縄セルラー電話の電話番号が、後者はソフトバンクの電話番号が焼き付けられており、[[携帯電話]]の[[電話番号]]で利用者認証を行う。このため、前者は、[[UQ WiMAX]]とは異なり、UIMを挿入した状態の特定の機器でしか認証できなくなった。音声サービスは提供する予定はなく、MVNOとして提供される事業者側の音声方式などを利用する形となる。総務省では、BWA事業者には電話番号の割当を行わないとしていた。このため、かつての[[WILLCOM CORE XGP|XGPサービス]]には、電話番号の入っていない[[UIMカード]]状の[[ICチップ]]([[XGP Card]]と称した)で利用者認証を行っていた。
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== 国際ローミングの状況 ==
LTEでの国際[[ローミング]]は、2014年から徐々に立ち上がり<ref>{{Cite web|和書|title=ドコモがついにLTEの国際ローミングを提供開始|url=https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/622/2622012/|website=週刊アスキー|accessdate=2020-10-26|language=ja|last=ASCII}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=KDDI、カナダ/スペインでも LTE 国際ローミングを提供― LTE 国際ローミングの競争が加速中 [インターネットコム]|url=https://internetcom.jp/allnet/20140425/5.html|website=インターネットコム [ライフナビメディア]|accessdate=2020-10-26|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=ソフトバンクモバイル、オランダでLTE国際ローミングを開始|url=https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1408/27/news133.html|website=ITmedia Mobile|accessdate=2020-10-26|language=ja}}</ref>、2020年現在では116を超える国・地域へと普及している<ref>{{Cite web|和書|title=LTE国際ローミング {{!}} NTTドコモ|url=https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/lte/|website=www.nttdocomo.co.jp|accessdate=2020-10-26}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=サービスエリア一覧 {{!}} スマートフォン・携帯電話|url=https://www.softbank.jp/mobile/service/global/overseas/lte/area/|website=ソフトバンク|accessdate=2020-10-26|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=LTEが海外でも使える! {{!}} 海外で使う(au世界サービス) {{!}} au|url=https://www.au.com/mobile/service/global/au-world-service/lp-lte/|website=www.au.com|accessdate=2020-10-26}}</ref>。
 
技術的には、[[GSMアソシエーション]]にて2010年12月にLTE上でのデータローミングに関する実装ガイドラインが策定されている<ref>[https://www.docomo.ne.jp/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_2/047.html LTEデータローミング標準化状況] - NTTドコモテクニカルジャーナル・Vol.19 No.2</ref>。2013年に入り、韓国の[[SKテレコム]]が香港・シンガポール・フィリピン・スイス・カナダでLTEローミングサービスを開始した他<ref>[https://ameblo.jp/povtc/entry-11589627547.html 韓国SK TelecomがスイスとカナダでLTEローミングを開始] - Blog of Mobile!!~最新ケータイ情報~・2013年8月9日</ref>、日本勢もソフトバンクとauが2013年9月<ref>[http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2013/20130911_02/ 国内携帯電話事業者初! LTE国際ローミングを開始] - ソフトバンクモバイル・2013年9月11日</ref><ref>[http://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/0911a/ 韓国・香港・シンガポールの3ヶ国から高速データ通信サービスLTEが海外でも利用可能に! ] - KDDI・2013年9月11日</ref>、日本もNTTドコモとイー・モバイルが2014年3月<ref>[https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2014/03/26_01.html LTE国際ローミングを提供開始] - NTTドコモ・2014年3月26日</ref><ref>[https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/640916.html イー・モバイル、LTE国際ローミング開始] - ケータイWatch・2014年3月24日</ref>に国際ローミングサービスを開始した。[[ベライゾン・ワイヤレス|ベライゾン]]も[[2014年]]を目処にLTEローミングを開始したい意向を明らかにしている<ref>[http://www.reuters.com/article/2013/02/25/us-verizonwireless-roaming-idUSBRE91O11Y20130225 Verizon Wireless eyes first international LTE roaming partner this year] - ロイター・2013年2月25日</ref>。ただ前述しているように、LTEでは使用される周波数帯域が国によって大きく異なっているため、単一の端末でそれらのbandの多くをカバーするのが難しいことがローミングの障壁となっている<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK14029_U0A011C1000000/ [海外ローミング]周波数の不統一が障壁] - 日本経済新聞・2010年10月20日</ref>。
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[[2011年]]1月27日、NTTドコモは、LTE-Advancedの実験用予備免許を取得した<ref>[https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2011/02/07_00.html 第4世代移動通信方式LTE-Advancedの実験用予備免許を取得] NTTドコモ 2011年2月7日</ref>。神奈川県横須賀市および相模原市にて実証実験を行った<ref>[https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1203/14/news107.html ドコモ、真の4Gサービス「LTE-Advanced」を2016年度以降に開始] ITmedia +D モバイル 2012年03月14日</ref>。
 
2011年1月、[[韓国電子通信研究院]] (ETRI) が開発した伝送速度600メガビットに達するLTE-Advancedの通信実演が公開されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.chosunonline.com/news/20110126000051|title=第4世代移動通信システム、韓国で世界初公開|language=日本語|accessdate=2011年1月26日|deadlink=2013年6月}}</ref>。2013年6月26日、[[SKテレコム]]で世界で初めてのLTE-Advanced商用サービスが開始された。他社も、7月中にはサービスを開始する予定である<ref>[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/27/news110.html 韓国SK Telecom、世界初のLTE-Advanced提供開始] ITmedia 2013年06月27日</ref>。
 
[[2014年]]、キャリア・アグリゲーション (CA) は、KDDI/沖縄セルラー電話が、Bands 1/18の各10MHz幅×2を束ねる形で、下り最高150Mbpsを実現した、[[4G LTE CA]]を開始した。[[NTTドコモ]]は、[[1800MHz帯]] (Band 3) で下り最高150Mbpsが実現できていることから、この時点では[[VoLTE]]の導入を先行させ、2014年時点でのCAの導入を見送っており、[[2015年]]3月27日から[[PREMIUM 4G]]として提供開始されたが、当初はデータ通信専用端末で提供された。[[ソフトバンクモバイル]]は2015年以降をめどに、LTEネットワークでのCAの導入を検討している。AXGPのCAは、データ端末では2014年に実現し、対応端末が[[ソフトバンクモバイル]]と[[ワイモバイル]]から発売されている。ソフトバンクモバイルは、[[VoLTE]]と[[3G]]ネットワークを利用した[[HD Voice]]は、[[2014年]]12月、[[SoftBank 402SH]]のアップデート完了後に、順次開始している。
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[[2016年]]6月には、[[800MHz帯]]、[[1800MHz帯]]、[[2GHz帯]]の3波を束ねた、下り最大375Mbpsのサービスを開始予定。800MHz帯は[[FOMAプラスエリア]]を停波している基地局であること(地方エリアは原則、FOMAプラスエリアの停波は行わない予定。800MHz帯のフルLTE化は、主に都市部のLTE高トラフィック地域での実施とされる)に加え、1800MHz帯は東名阪バンドであり限定されたエリアでのサービスとなる。年内にTD-LTEの[[3.5GHz帯]]の電波を利用できることから、同帯域2波と1800MHz帯の3波を束ねた下り最大370Mbpsのサービスも開始する予定だが、1800MHz帯であり東名阪限定のサービスとなる予定である。
 
2019年9月現在の最大受信速度は、ソフトバンクでは988Mbps<ref>{{Cite web|和書|title=キャリアアグリゲーション(FDD×TDD) {{!}} スマートフォン・携帯電話|url=https://www.softbank.jp/mobile/network/service/ca/|website=ソフトバンク|accessdate=2019-09-13|language=ja}}</ref>, KDDIでは1237Mbps<ref>{{Cite web|和書|title=キャリアアグリゲーションで超高速通信 {{!}} 4G LTE/WiMAX 2+ {{!}} au|url=https://www.au.com/mobile/area/4glte/carrier-aggregation/|website=www.au.com|accessdate=2019-09-13}}</ref>, NTTドコモで1288Mbps(送信時最大131.3Mbps)<ref>{{Cite web|和書|title=報道発表資料 : 2018-2019年冬春 新商品9機種を開発、合計11機種を発売 {{!}} NTTドコモ|url=https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/10/17_00.html|website=www.nttdocomo.co.jp|accessdate=2019-09-13|language=ja}}</ref>のサービスを一部エリアで提供している。2019年冬には、NTTドコモでは最大受信速度1576Mbpsのサービス開始した<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=PREMIUM 4G® {{!}} 通信・エリア {{!}} NTTドコモ|url=https://www.nttdocomo.co.jp/area/premium_4g/|website=www.nttdocomo.co.jp|accessdate=2019-09-13}}</ref>。
 
2020年3月より、NTTドコモでは最大受信速度1.7Gbpsのサービス開始した<ref name=":0" />。