削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
642行目:
落語口演の活字化のほか、落語に関する[[随筆|エッセイ]]的な考察を多数著している。談志襲名後間もない時期に著した『現代落語論』が代表作と言われるが、「落語」を分析した有名な言葉「落語は人間の業の肯定」はその後の『あなたも落語家になれる』の冒頭の一節である。修業時代から生に接した有名無名の寄席芸人・[[俳優]]・[[歌手]]・[[ストリップ (性風俗)|ストリッパー]]などの系譜に非常に詳しく、『談志楽屋噺』など芸能史を語る貴重な回想録もある。[[2012年]][[7月24日]]、著書の集大成となる最後の書き下ろし自伝『立川談志自伝 狂気ありて』が発刊された。その後も、さまざまな形で書籍が出版されている。
 
晩年の著作では「原稿の[[校正]]をしない」というポリシーを表明しており、エッセイでは大幅な脱線が付き物となっている。また[[吉川潮]]などごく一部の談志が信頼していた作家を除き、基本的に評伝などの取材は「趣旨を歪曲される」として受けなかったとされている。
 
また、「理解らねぇ(わからねぇ)」「出演った(やった)」など、独特の表記をする。文章内で同じ語を繰り返す際には、古典文学や民謡の歌詞を表記するのと同じく、[[踊り字]](くの字点)を使うことを習慣としている。芸事から教養を得た人物らしい古風なこだわりと言える。晩年の連載での一人称は「家元」であった。
654行目:
** 『談志楽屋噺』([[文春文庫]]、1990年) ISBN 978-4167522018
* 『世の中与太郎で、えじゃないか 常識にあきあきしてる人へ』([[青春出版社]]、1992年) ISBN 978-4413015783
* 『酔人・[[田辺茂一]]伝』([[講談社]]、1994年) ISBN 978-4062068512 のち[[中公文庫]]、2021年10月、解説:[[高田文夫]]、ISBN 9784122071278 電子版有
* 『新釈 落語咄』([[中央公論社]]、1995年) ※のち[[中公文庫]]、1999年 ISBN 4122034191
* 『新釈 落語咄 PART II』(中央公論社、1999年) ※のち中公文庫(『新釈 落語咄その2』と改題)、2002年 ISBN 9784122040236
663行目:
** (2)絶好調
** (3)大名人のつもり
* 『談志百選』([[講談社]]、2000年) ISBN 978-4062092753、(中公文庫、2023年9月)ISBN) ISBN 9784122074194 電子版有
* 『食い物を粗末にするな』(講談社、2000年) ISBN 978-4062720069
* 『立川談志遺言大全集』(講談社、全14巻、1999年~2002年)
680行目:
** (13)芸人論(一)鬼籍の名人
** (14)芸人論(二)早めの遺言
* 『談志絶倒 昭和落語家伝』写真:田島謹之助([[大和書房]]、2007年) ISBN 978-4479391623 、(2023年10月、[[中公文庫]])ISBN) ISBN 9784122074323 電子版有
* 『談志映画噺』([[朝日新聞出版]]、2008年) ISBN 978-4022732453
* 『人生、成り行き 談志一代記』(聞き手:[[吉川潮]]、[[新潮社]]、2007年) ISBN 978-4103069416
696行目:
* 『談志 最後の根多帳』(梧桐書院、2010年)
* 『立川談志自伝 狂気ありて』([[亜紀書房]]、2012年) ISBN 978-4-7505-1213-6 *のち[[ちくま文庫]]、2019年2月、解説:松岡慎太郎
* 『遺稿』([[講談社]]、2012年)ISBN) ISBN 978-4-06-217694-1 後述の週刊現代の連載を抜粋したもの。
* 『立川談志まくらコレクション 談志が語ったニッポンの業』(構成:和田尚久、竹書房文庫、2015年1月)ISBN) ISBN 9784801900653
* 『立川談志まくらコレクション 夜明けを待つべし』(構成:和田尚久、竹書房文庫、2015年11月)ISBN) ISBN 9784801905337
* 『観なきゃよかった 立川談志映画時評』(編:和田尚久、[[アスペクト (企業)|アスペクト]]、2015年7月)ISBN) ISBN 9784757223455
* 『落語とは、俺である。 立川談志・唯一無二の講義録』(竹書房、2017年10月)ISBN) ISBN 978-4801912472
* 『立川談志まくらコレクション 風雲児、落語と現代を斬る!』(竹書房文庫、2020年11月)ISBN) ISBN 9784801924581 電子版有
* 『談志の日記 1953 17歳の青春』(dZERO、2021年11月)ISBN) ISBN 9784907623463 *電子版有
* 『立川談志まくらコレクション これが最期の“まくら”と“ごたく”』(竹書房文庫、2021年11月)ISBN) ISBN 9784801928725 *電子版有
* 『作家と家元』(中公文庫、2021年11月) ISBN 978-4-12-207141-4 作家([[吉行淳之介]]・[[阿佐田哲也]]・[[結城昌治]]・[[景山民夫]]・[[伊集院静]]・[[石原慎太郎]])との対談集。電子版有
* 『談志受け咄 - 家元を笑わせた男たち』(中公文庫、2022年4月)ISBN) ISBN 9784122071995
* 『立川談志芸談集』(竹書房、2023年11月)ISBN) ISBN 9784801937789
 
== 連載 ==
714行目:
 
== 演じた俳優 ==
* [[プレミアムドラマ]]「人生なりゆき」2013年、[[NHK BSプレミアム]]
**[[小出恵介]](青年期)、[[田中泯]](晩年) - 「〜天才落語家・立川談志 青春疾風録〜(前編)」(2013年8118月11日)
**[[中山秀征]](壮年期)、田中泯(晩年) - 「〜天才落語家・立川談志 ここにあり〜(後編)」(2013年8月18日)
*[[ビートたけし]] - ドラマスペシャル「[[赤めだか]]」、2015年、[[TBSテレビ|TBS]]
756行目:
 
=== 親族 ===
* [[松岡弓子]]『ザッツ・ア・プレンティ』([[亜紀書房]]、2011年12月)
* 立川志らく・松岡弓子『DNA対談 談志の基準』(亜紀書房、2012年8月)
 
799行目:
 
=== 雑誌・ムック本 ===
* 『東京かわら版 平成24年2月号 追悼 立川談志』(東京かわら版、2012年1月)
* 『[[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]] 詩と批評 2012-2 特集 立川談志』([[青土社]]、2012年2月)
* 『[[笑芸人|落語ファン倶楽部]] vol.16 談志だいすき』([[白夜書房]]、2012年4月)
* 『落語ファン倶楽部 vol.20 談志[[志ん朝]] 夢のふたり会』(白夜書房、2013年9月)
808行目:
 
=== 関連書・評論 ===
* {{Cite book |和書 |author=三遊亭圓楽(5代目) |date=2006-07 |title=圓楽 芸談 しゃれ噺 |publisher=白夜書房 |ref={{SfnRef|三遊亭|2006}} }}
* [[吉川潮]]『戦後落語史』(2009年12月、新潮新書)
* 吉川潮『談志歳時記 名月のような落語家がいた』(2012年11月、新潮社)
* 吉川潮『いまも談志の夢をみる ~落語立川流、家元と顧問の五十年』(2022年12月、[[光文社]])
*[[平岡正明]]『立川談志と落語の想像力』(2010年3月、[[七つ森書館|七ッ森書館]])
* [[辺見伝吉]]、[[久田ひさ]]『立川談志が遺した名言・格言・罵詈雑言 - 人生は、矛盾と誤解に理不尽だらけ』([[牧野出版]]、2012年9月)