削除された内容 追加された内容
 
35行目:
 
=== 民族的同一性と移民 ===
移民系の集団は、受け入れ国に対する文化的同化に伴って言語や習慣、宗教などといった先祖の文化の一部または全部を失うことがある。しかし、独自の民族的同一性を同時に保ち続けることもある。反対に、混血通婚等で移民系の集団が先住民族に包摂され、あるいは両者が融合すれば、同一の民族的同一性が共有されるケースもある。
 
国民としてのアイデンティティ([[ナショナル・アイデンティティ|国民的同一性]]、ナショナルアイデンティティ)と民族の成員としてのアイデンティティは、ブラジルのような瞭然たる多民族的な国家などにおいてはじめからはっきりと区別されている場合がある。一方で、[[国民国家]]の形成の過程においておおむね単一民族的である国の場合は、民族的同一性と国民的同一性との区別は一般に意識されていない(例えば日本)。